再使用ロケットの正しい割り当てをしても新型コロナに罹るイーロンマスク2020年11月15日 08:26

再使用ロケットの正しい割り当てをしても新型コロナに罹るイーロンマスク


(オフショアの状況により、乗組員の打ち上げが日曜日に急増)
https://spaceflightnow.com/2020/11/13/offshore-conditions-bump-crew-launch-to-sunday/

「ファルコン9ロケットの最初のステージがSpaceXに着陸しようとする沖合の天候のため、打ち上げは日曜日の午後7時27分ESTに延期」

回収船はJRTI。

「同社は次のクルードラゴンの飛行のためにブースターを再利用することを計画している。」

これは、回収船の配置される海況によって打ち上げが延期されることを顧客(NASA)に納得させるためにも正しい選択だな。

回収予定のブースターが、将来自分たちが使用するという条件がなければ、射場の天候だけ気にすることになりかねない。

「天気いいんだから、早く上げろよ!」

そうではなくて、次の打ち上げに使うということなら、まあ、我慢のしがいもあるというものだ。

「これはクルー2に使用するステージなので、気にしています。私たちがそれら(すべて)を気にしないというわけではありませんが、これは重要な段階です。」

NASAの責任者にそう言わせるには、やはり、同じ1段目を割り当てるのが正しい。

S社は、NASAにとっては身内になったわけだ(そうなのかあ?)。

B社は、徐々に邪険にされるかもしれない(そんなあ!)。

SLSのテストでは、バルブの問題でスケジュールが遅延しているしな(ハリケーンのせいにしているけど、技術的な問題解決が長期化しているのを隠蔽するための言い訳に過ぎない:たぶん)。

年内の噴射テストは見送られる公算が高い。

年明け早々か、春先だろうな。

来年SLSが上がらなくても、政権交代が行われれば、何の問題もないだろう。

アルテミスは雲散霧消するか、現実的な時期にリスケされる(10年後くらいかあ?)。

年明け早々と言えば、B社の有人カプセルの打ち上げ(無人で行われますが)も予定されている。

開発体制の問題が深刻で、身内によるお手盛り感満載の改善策すらこなせない状況の中での延期が続いている。

たぶん、こっちも春先になるのではないか。

問題は、OFT-2が無事に成功するかどうかだな。

浮沈子は、ULAによる打ち上げの方も気になる。

初回は、たまたま運よく成功しただけかもしれず、隠れた瑕疵が表面化しなかったのかも知れない。

使い捨てロケットの場合、テレメトリーで送られてくるデータしかないわけで、本当に問題がなかったかどうかは確認できない。

再使用ロケットは、その点、回収された本物のロケットをつぶさに検査することが可能だ。

それは、単に打ち上げに伴う損傷や消耗を確認するだけに留まらず、過剰な強度を削減したり、必要な補強を施すなどの最適化を行うためにも有効だ。

シミュレーションでは明らかに出来ない細部に渡って、徹底的な改良を施すことができる。

更には、経年劣化についての知見を得たり、それに対する補修や部品交換時期の最適化を図ることもできる。

まあ、こっちは使い捨てでは無用の話だがな。

トータルとしてのメンテナンスコストと、構造体や構成部品の寿命を勘案して、コスト最適化と高度な安全性を担保することができる点では、再使用というコンセプトは非常に有利だ。

もちろん、高頻度の打ち上げを可能にするという点でもメリットは大きい。

エレクトロンは次回打ち上げでパラシュートによる1段目の回収を試みるようだが、その動機は経済性よりも打ち上げの頻度を高めることにあるといわれる。

もちろん、生産を半自動化して高速かつ高品質に保つことができれば、再使用に匹敵する高頻度打上げを実現できるかもしれない。

小型ロケットは、パワードランディングが困難だから、回収とメンテナンスコストがかさむかもしれないから、高速生産して使い捨てにする方がコスパは高くなるに違いない。

ロケットの規模に応じて、適切な運用が行われるようになるだろう。

有人宇宙船(クルー2)が、再使用ロケット(カプセルも)で打ち上げられるようになるのも、来年の春先だ。

それこそが、技術的には画期的な話だ。

クルー1は、あくまでも新品のロケットで新品のカプセルを打ち上げるという従来のスキームに留まる。

イベントとしては、運用ベースにおける初飛行という箔が付いているが、浮沈子的関心はクルー2の方が高い。

まあ、どうでもいいんですが。

来年の春先は、打ち上げロケット的に様々な技術的イベントが重なる。

使い捨てロケットによるアプローチが続くSLSやULA、再使用ロケットの運用に磨きがかかるスペースXや新たなチャレンジに踏み込むロケットラボ(パラシュートによる回収テストは年内に行われるようですが)。

燃焼室やタービンポンプの羽根がぶっ壊れて開発が遅れている我が国のロケットも、その頃には目途が付いているかもしれない(未確認)。

シミュレーションや要素試験で把握できなかった高温燃焼に耐えられない燃焼室や、共振域を排除できないタービンブレードの再設計など、技術的ハードルは低くないからな。

延期されたスケジュールの中で解決できる保証はない。

LE-9は、高出力化に不向きと言われるエキスパンダーブリードサイクルエンジンを、製造技術を武器に無理やり高出力化させた、言って見れば筋の悪いエンジンだ。

原理的にタイトロープを渡らざるを得ない。

我が国は、そういうのが好きだからな。

そんでもって、それを技術の勝利とか言って宣伝する。

そんなにすごい技術力があるなら、フルフロー二段燃焼サイクルエンジンでも開発すればいいのだ。

もちろん、エキスパンダーブリードサイクルエンジンならではのメリット(高圧部がなく本質的に安全)や、開発に当たって慎重なアプローチをしてきたこと(シミュレーションや要素試験を経ている)は認める。

3基のエンジンのクラスター制御に、一発で成功した点も見過ごせない。

重工がアホの集団でないことだけは確かだ。

それでも、将来的にはH3クラスのロケットは軒並み再使用を前提として開発されることになる。

構想初期には、スペースXは立ち上がったばかりだったし、再使用は実現していなかったからな。

実績重視のお役所的発想で、その時点で再使用を前提とした開発を指向しなかったことを責めるわけにはいかない。

H3にも、LE-9にも、先がないことが問題なのだ。

ひょっとしたら、我が国のロケット開発自体に先がないのかも知れない。

もう、追いつけ追い越せの勢いはない。

ぐんぐん引き離されていく一方で、指をくわえて眺めているしかないのだ。

低コスト高頻度の打ち上げを可能にする再使用ロケットは、宇宙へのアクセスを劇的に増大させる。

スターリンク衛星はその一つの象徴だ。

当初は懐疑的だったNASAや米軍も、今ではスペースXにすり寄り、そのメリットを享受しようとしている。

もう、S社なしに米国の公的打ち上げを語ることはできない。

10年後、スターシップ/スーパーヘビーが実現した時、ゲームは終了する。

他の全ての打ち上げロケットをアットーするコスパと打ち上げ頻度を実現することになる。

小型ロケットは、本当に特殊なニッチでしか生き残れない。

そこに新たな需要が喚起されるかもしれないけど(例えば、個人用ロケットとか)、トータルの市場を左右する規模じゃない。

なんだかんだ言って、宇宙へのアクセスはコストがかかるからな。

地球の重力が変わらない限り、物理的な壁の高さは変わらない。

大型化して、完全再使用して、ようやく乗り越えられるようになる。

S社が指向しているのは、国家権力や大企業のための宇宙アクセスではなく、庶民のための唯一の方法だからな。

それが、火星移民というトンデモなコンセプトに集約されているとしたら、まあ、やむを得ないかも知れない。

火星では、地球の支配を受けたくないという気持ちも分からないではない。

が、しかし、ウイルスの支配は避けられないかもしれない。

「SpaceXの創設者であるElon Muskは、「今日4回COVIDの検査を受けた」と一晩ツイートしました。2つのテストが陰性に戻り、2つが陽性に戻りました。」彼は後に、「過去数日間、軽度の嗅ぎタバコと咳とわずかな発熱を経験した」と付け加えた。現在、症状はありません。」」

自動翻訳で「嗅ぎタバコ」となっているのは、鼻水のことだ(snuff)。

トランプもマスクも罹る新型コロナ。

来年の春先には、こっちも大変なことになってるだろうな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(SpaceX Crew-1の打ち上げが日曜日に設定され、ULAはスパイ衛星の打ち上げに成功しました)
https://www.teslarati.com/spacex-crew-1-launch-sunday-ula-spy-satellite-success/

「NROL-101ミッションは、米国政府の国立偵察局に分類されたペイロードを運び、東部標準時午後5時32分にケープカナベラル空軍基地のスペースランチコンプレックス41(SLC-41)から首尾よく発射されました。」

やっと上がったか。

やれやれ・・・。

「熱帯低気圧イータがフロリダから離れて移動したとき、大西洋の水域は、JRTIドローンシップが失われた時間を埋め合わせるには荒すぎたままでした。」

回収海域の海況が回復するのに時間がかかることから、クルー1の打ち上げが延期されていることが良く分る。

「どんなミッションでも、ファルコン9ブースターを回収することは、二次的なミッションの目的です。ただし、Crew-1、B1061 Falcon 9の回復は、NASAとSpaceXの両方にとって重要であり、打ち上げの試みを遅らせるのに十分です。」

「SpaceXは、このブースターを2021年3月30日までに目標とする次のクルードラゴンミッションであるクルー2で再利用するようにすでに指定しています。ブースターを再利用して打ち上げコストを節約するには、最初に正常に回復する必要があります。」

打ち上げ延期のインセンティブを与えるためには、そのブースターによる同一顧客の次の打ち上げを設定するのが一番だな・・・。

銀河系で3億のハビタブル系外惑星は多いのか2020年11月15日 22:44

銀河系で3億のハビタブル系外惑星は多いのか


浮沈子は、地球外生命の話になると、条件反射的に噛みつく悪い癖がある。

(銀河系に3億もの居住可能な惑星が存在か - 「ドレイク方程式」の解に一歩)
https://news.mynavi.jp/article/20201104-1451677/

「銀河系には3億ものハビタブル(生命が居住可能)な系外惑星が存在する可能性があり、そのうちのいくつかは、太陽から30光年以内という比較的近い距離にある可能性もあるという。」

銀河系の直径は約10万光年。

算数も怪しい浮沈子的には、簡単のために一辺が10万光年の立方体を考えることにする(手抜き過ぎじゃね?)。

3億個というのは、均等に均せば1辺が100光年の立方体のメッシュ当たり、0.3個という計算になる(この際、2桁くらいの誤差は許容範囲内だな)。

「銀河系には3億ものハビタブルな系外惑星が存在し、そのうち4つは太陽から30光年以内に、最も近いもので約20光年距離にある可能性があるということになる。」

20光年が近いかどうかは議論の余地があるだろうが、3億個のハビタブルゾーン内の岩石惑星が決して多いわけではないというのが浮沈子の印象だな。

100光年というのは、人類が音楽を電波に乗せて発信してからのおよその時間に対応する。

(110光年の音楽)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2016/12/11/8273451

「この曲は「世界で初めて電波に乗せて放送された音楽」でもある。1906年12月24日、レジナルド・フェッセンデンによって行われた初めてのラジオ実験放送でレコード演奏された。」

まあ、正確には114年ということになるが、いいことにしよう。

「今、そのメロディーは、110光年彼方の星々に流れている(りょうけん座α星辺り)。」

その範囲の中に、あるかないか、あったとしても数個から数十個しかないハビタブルゾーン内の系外岩石惑星ということになる。

「もちろん、(液体の水があるかどうかについて)まだ最終的な結論を出すことはできず、またそもそも、惑星表面に水があるかどうかは、生命の有無を示す数多くのある要因のひとつに過ぎません。しかし、ハビタブルな可能性をもつ系外惑星の数について、これほど高い信頼性と精度を持って計算し、その結果を示せたことは、非常にエキサイティングです」(初出の引用記事より)

ワレワレハコドクデハナイ。

それは、トランプさんの再選を信じるより確からしいとは言えないだろう(そうなのかあ?)。

100光年内にある候補惑星は、100個以下なわけだ。

それが、高い確度で示されたということは、我々の文明とそれらの惑星上の文明との接触は、ほぼないと考えられる(テキトーです)。

近傍の系外惑星の大気観測などで、生命の兆候を探ることは出来ても、SETIなどの電波を使った観測で何かが引っかかる可能性は殆どない。

「私たちがこの銀河系で一人ぼっちなのか、それともそうではないのかを知るためのゴールに、少しずつ近づきつつあることは間違いない。」

うーん、それは否定できないかもな。

しかし、そのゴールに到達することができるかどうかまでは分からない。

ひとえに、我々の文明の存続期間に掛かっているともいえる。

(生命が存在しうる星は銀河系にどれほどあるかを推定、研究)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/110700648/

「地球外生命の例が1つでも見つかれば、生命は偶然の産物ではなく、適切な材料さえあればごく普通に誕生しうるものであることが示される。そして多くの天文学者は、宇宙の中で生命が居住できる惑星の数を考えると、生命の存在は必然だと言ってよいと考えている。」

生命科学のことなど、なーんも知らないノーテンキな天文学者が何と言おうと、地球外生命が必然などということはあり得ない(断言!)。

悔しかったら、証拠を出せと言いたい。

まあ、どうでもいいんですが。

生命が誕生するプロセスは、未だに謎に包まれている。

それが、無生物から誕生したことは間違いないだろうが、そのプロセスが必然であるかどうかを化学進化の観点から明らかにした研究は皆無だ。

天文学者のザルな予想など、考慮する価値はない。

浮沈子は、業界の陰謀に違いないと確信している。

宇宙望遠鏡や大規模な地上望遠鏡(最近は電波望遠鏡も流行りの様ですが)の予算獲得のために、地球外生命探査を山車にしてるに違いない。

天文学者の本当の関心は、惑星の誕生の過程とか、系外惑星の系統分類とか、地球外生命とは無関係な事象に決まっている(そうなのかあ?)。

一般人を煙に巻いて、そういう観測装置や態勢を確保するために、およそ科学的とは言えない世迷言を並べているに過ぎないのだ。

液体の水があれば、生命がいくらでも誕生するなら苦労はない。

一匹でも地球外生命を見つけられれば、生命誕生のややっこしいプロセスを解明しなくても、宇宙に生命が満ち溢れている証明になるから、予算を付けろだってえ?。

冗談じゃあない。

浮沈子は、将来、エウロパやエンケラドゥスの直接探査が行われても、生命のカケラすら見つけられない方に一票だな。

火星に行けば、フロリダ辺りの出身である細菌の死骸くらいは見つかるかも知れないけどな(既に、探査機にくっ付いて、相当数の地球生物が持ち込まれていることは確実だからな)。

サンプルリターンで持ち帰った試料は、ちゃんと解析して、地球由来であることを確認してもらわんとな。

それだって、2030年代にならなければ回収される見込みはない(採集は今飛んでいる探査機:パーセベランスで行われるようです)。

テキトーな情報をばら撒いて、火星が生命を宿した惑星だなどと宣伝することだけは止めてもらいたいものだ。

なんか、こんなことを書いていると、落選を認めようとしないどこかの国のT大統領のような気分になってくる。

次々と激戦州の開票が確定し、郵便投票の違法性を証明できなければ逆転の可能性は皆無になりつつある。

外堀どころか内堀まで埋められ、天守閣も最上階(ホワイトハウス側近?)だけになった。

地球外生命の存在だって、それこそたった一匹の細菌でも見つかれば、オセロの盤面が劇的に変わるように、一気に形勢が逆転する。

その可能性は常にあるし、そもそも不存在の証明というのは論理的に有り得ないからな。

相手は、全宇宙だし、それをくまなく探査して証明することなどできはしない。

科学的に正直な答えは、地球型生命が誕生していれば、存続が可能な惑星や衛星は少なくないという程度か。

そして、そこで生命が誕生しているかどうかは、現時点では分からないということだろう。

この地球という、宇宙の中ではありふれた惑星の上でさえ、生命が誕生しているのだから、文字通り星の数ほどある宇宙全体の似た環境の星の上で、生命が一つも誕生しなかったと考える方が不自然ということになる。

我々は生物だから、自らの存在に価値を置きたがる(トーゼンです!)。

しかし、持続可能な化学反応系の一つに過ぎない生命に、本来、価値などないのだ(そうなのかあ?)。

それは、人類(業界?)が勝手に作り出し、自らの存在を有意義たらしめるため(或いは、予算獲得のため?)にでっち上げた嘘八百に違いない(そんなあ!)。

世代交代しながら、代謝を行って持続している化学反応系は、他の惑星上でも存在するかもしれない(それを生命と呼べるかどうかは別の話だ)。

それが、どれ程の時間持続し、消えていくかは分からない。

数秒かも知れないし、数億年かも知れない。

世代数にしても、2世代でおしまいとか、地球生命のように続くかもしれない。

地球では、たまたま数十億年に渡って続いているだけの話だ。

環境が変われば、あらゆる反応系がストップして宇宙の藻屑になる可能性は常にある。

悠久の宇宙の時の流れの中で、我々はたまたま存在しているだけに過ぎない。

それは、絶対的なものでも普遍的なものでもない。

他の、同様な存在を認識できるかどうかは、あまり本質的な問題ではない。

相互に干渉しあって(宇宙戦争とかあ?)、互いの存在に影響を与え合うことは、たぶんない。

我々は、仮に孤独でないとしても、孤独であるかのように生き、そして滅んでいくのだ。

それの、どこが不都合なのか。

銀河系の反対側のとある惑星(5万光年くらい向こうか?)で、同じことを考えている奴がいたとしても、だからどうだというのか。

何かの偶然でそういうことがあったとしても、その存在を互いに認識できないまま、彼もまた、いずれ宇宙の藻屑になるわけだからな。

地球生命という持続的化学反応系は、この惑星環境でたまたま存在できた泡沫(うたかた)の存在に過ぎない。

同様の存在があるという前提自体に問題がある気がする。

同様の環境を有する星(惑星や衛星や孫衛星など)は少なくないだろうが、そこでどんな化学進化が起こるかは分からない。

全く異なる過程を経て、持続可能な化学反応系が誕生し、彼ら自身がそれを生命と呼ぶかもしれない。

その可能性は常にあるが、少なくとも現時点でそれを証明することはできていない。

いくつかのミッシングリンクがあるとはいえ、地球生命は進化の系統樹をさかのぼれば、ある起源生物に辿り着く。

長い地球の歴史の中で、一度、そしてただ一度だけ生まれた起源生物の慣れの果てが我々なわけだ。

生命の発生は、その時、一度だけ起こり、以後は起こらなかったのかも知れないし、何度か発生はしたものの、優勢な生物に食いつくされてしまったのかも知れない(未確認)。

今のところ、異なる発生の証拠はない。

この地球に於いて、生命の発生というイベントが、極めてまれであった証拠と言える。

それは、宇宙においても同じなのではないか。

全く同一の環境が与えられたとしても、普遍的に生命が発生するとは限らないということなのではないか。

何かの間違いで、たまたま生まれてしまった持続する化学反応系。

宇宙のどこにも存在しない、激レアなケース。

浮沈子は、今のところ、そう考えている。

そうでない証拠は、ない。

当分の間、我々がそれを手にすることもない(太陽系内に、それらしき存在があるという話には到底ついていけないしな:深海の熱水噴出孔の生物は、そこで誕生したわけではない)。

そういう考え方は、シロウトを相手にした業界の予算獲得の罠だ。

エウロパの氷の下の海に生命がいるとか、エンケラドゥスにいるかもしれないとか。

なぜ月にいると言わないのか(半世紀前に、サンプルリターンしちゃったしな)。

いいだろう、太陽系内の全ての惑星や衛星に探査機を飛ばしてサンプルリターンでもなんでもすればいい。

それでも、何の証拠も見つけられなかった時に、業界は次の一手を打てるんだろうか?。

20光年(って、ベラボーに遠い)先の系外惑星に探査機を飛ばそうとして、キャンペーンするんだろうか?(到着する頃に生きている人は誰もいないけどな)。

我々は、孤独でもいいのではないか。

それで、何も不都合なことはない。

地球外生命探査は、究極の与太話かも知れない。

人類が多惑星生物になるのがいいという話もあるが、同じ与太話でもそっちの方が説得力があるだろう。

仮に、遺伝子操作などで他の惑星に適応できたとしたら、そこで生き長らえて進化し、イカタコ星人になってしまうことは可能性としてはあり得る。

別に、人類でなくてもいい。

ゴキブリでもなんでも送り込んで、その星の環境に適応させればいい。

何億年か経てば、しかるべき進化を遂げて知能を獲得し、電波を使って過去のいきさつなどとっくの昔に途絶えた地球に向けて通信するかもしれない・・・。

ソコニダレカイマスカ?。

ソコニダレカイマスカ?。

ソコニダレカイマスカ?。

やれやれ・・・。

カルトな話になった。

確認しておこう。

3億個のハビタブルゾーンにあるという岩石惑星は、決して多いとは言えない。

最も近くにあると推定される20光年彼方は、べらぼーに遠い。

あくまでも、地球とよく似た環境があるというだけの話で、そこに生命が誕生すると証明されたわけではない。

浮沈子的には、可能性はゼロだ(断言!)。

我々は、宇宙の中で孤独であっても、何の不都合もない。

地球外生命探査は、業界の陰謀だ(そうなのかあ?)。

まあいい。

この話に終止符を打つには、地球外生命体を持ち帰るよりほかに手はない。

つまり、浮沈子のように、そんなものはいないと主張する連中もまた、業界の餌食になっているということだな。

昔、アンチ巨人なプロ野球ファンもまた、巨人の収益に貢献しているという話があった(未確認)。

巨人戦は欠かさず見るし、巨人が勝てば切歯扼腕、負ければ快哉を叫んで業界を盛り上げてくれた(たぶん、今でも)。

地球外生命探査にも、同じ構図が当てはまるかも知れない。

頭のいい連中がウヨウヨいる業界だからな。

用心に越したことはないかもな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(全生物の「共通祖先」は「地球最初の生物」ではなかったかもしれない)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68823?page=3

浮沈子的にはヤバい記事だな。

「地球にはおよそ38億年前から、生命の痕跡が残っている。しかし、この痕跡が、現在地球に生きているすべての生物のクラウングループなのか、それともステムグループなのかを知るすべは、今のところない。」

「生命は地球で何回も生まれたかもしれない。地球には、起源が異なる生物群が、いくつも共存していたかもしれない。」

進化の過程の中で、無数の異なる起源をもつ生物群が絶滅し、結果的に現在の生物だけが残った。

だから、原始地球では、当たり前のように生命が発生していたという考え方もあるという。

「「生命は地球で1度だけ生まれた」と断言してはいけない。」

「たしかに今のところ、私たちと起源の異なる生物が地球にいた証拠はない。でも、だからと言って、いなかったと断言することはできない。」

うーん、ヤバいな・・・。

この考え方を敷衍すると、宇宙のどこでも生命がウヨウヨしていそうな気分になるじゃん・・・。