そういえばあれはどうなった:ズヴェズダの空気漏れの原因が微小隕石やスペースデブリの衝突という言い訳は聞こえないな2020年11月19日 20:28

そういえばあれはどうなった:ズヴェズダの空気漏れの原因が微小隕石やスペースデブリの衝突という言い訳は聞こえないな


(ISS内の空気漏れ 亀裂の幅は髪の毛の太さに相当)
https://jp.sputniknews.com/science/202011047909167/

「専門家らが現在、亀裂が発生した原因を調査し、完全に修復する技術を研究している。12月には、空気を補充するための窒素と亀裂の封鎖手段をISSに供給する予定。」

「漏洩箇所はロシア区画のモジュール「ズヴェズダ」の移動室で生じていることが明らかになった。」

移動室だってえ?。

(ズヴェズダ (ISS):構造)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BA%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%BA%E3%83%80_(ISS)#%E6%A7%8B%E9%80%A0

「ズヴェズダは、(後方から順に説明すると)ドッキング・ポートが1つある円筒形の「移送チャンバ (Transfer Chamber) 」、移送チャンバの周りにある非与圧の「組立区画 (Assembly Compartment) 」、乗員が作業し居住する円筒形の「作業区画 (Work Compartment) 」、ドッキング・ポートが3つある球形の「移送区画 (Transfer Compartment) 」からなる。」

未確認だが、「移送区画」がそれに相当するとすれば、ここにはポイスクとピアースが接続されている(前方にはザーリアが恒久的に接続されている)。

(ISSロシアのモジュールの空気漏れ亀裂は12月に修理されるかもしれない、と宇宙関係者は言います:英語記事)
https://sputniknews.com/science/202011041080989639-air-leaking-crack-in-iss-russian-module-might-get-repaired-in-december-space-official-says/

「ソロビョフは、ISSにシーリング材を届ける宇宙船を指定していませんでしたが、12月に飛行する予定の宇宙船は、米国の民間企業スペースXの再利用可能な貨物宇宙船であるカーゴドラゴンだけです。」

カーゴドラゴンが運ぶのは、衛星放出機構であるビショップだけではないようだな。

「最終的に、ズヴェズダモジュールの前面にあるいわゆるトランスファーコンパートメントに4センチメートル(1.5インチ)の亀裂を発見しました。」

間違いない!。

ロシアは、来年ここにピアースの代わりとして、新しいモジュール(多目的実験モジュール:ナウカ)を接合する予定だ。

それまでには、空気漏れを修理しなくてはいけない。

(ISSの乗組員がロシアのモジュールの亀裂にパッチを当てることに成功、ロスコスモスは確認)
https://sputniknews.com/russia/202011181081205898-iss-crew-successfully-patched-crack-in-russian-module-roscosmos-confirms/

英語版の最新記事では、既に対応済みとある。

「ロシアのISS乗組員のメンバーは、ズヴェズダモジュールの大気漏れの疑いのある場所に新しいパッチを設置した」

まあ、とりあえずの暫定修理だろうな。

初出の日本語版スプートニクでは、亀裂の原因を外部要因としているようだ。

「専門家らは、ISSの船体に微小隕石やスペースデブリの破片が衝突したことが、亀裂発生の原因の一つになったとみている。」

ズヴェズダには、設置後にプロテクターが外壁に増設されているが、移送区画には設置されていないはずだからな。

原因の一つになったという可能性は排除できないかもしれない。

船外活動では、それらの衝突痕の確認もしているんだろう。

(Spacewalkersは新しいロシアのモジュールの到着の準備をします)
https://spaceflightnow.com/2020/11/18/russian-eva-47/

「船外活動者はロケットプルーム衝突検出器の位置を変更し、エンジニアが微小隕石の影響を評価してからポワスクに戻り、午後5時に最後にハッチを閉じるのに役立つ実験トレイを回収しました。」

この記事では、ザーリアにレギュレーターを追加設置するはずだったが、作業場所にアクセスできずに終わった様だ。

うーん、立て付けに問題があるのかもな。

まあいい。

ポイスクの方は、暫く使われるから入念にチェックした様だが、廃棄予定のピアースはざっと見た感じか(未確認)。

いずれにしても、来月に飛ぶカーゴドラゴンに修理材を積み込んでの本格修理を行うわけだ。

原因によっては、ズヴェズダの運用に支障を来すかもしれない。

ナウカが無事に上がるかどうかも不透明だしな(来年5月と言われているが、それを信じている者は当事者含めて皆無だろう)。

まあ、どうでもいいんですが。

空気漏れの真の原因を突き止められなければ、ドッキングしたナウカの活用も危ぶまれる。

ISS廃棄後も、ロシアモジュールは独自の宇宙ステーションとして、分離活用される予定だそうだから、今更のように追加モジュールを打ち上げても問題はない。

もう、デタントの象徴のようなISSの賞味期限は終わり、莫大な投資を活用するために民営化されることになった。

ロシアが出ていくというなら、止めることはない(まあ、ズヴェズダは廃棄されるでしょうが)。

ISSタクシーが完成した今となっては、ソユーズがなくても維持できるわけだしな。

適当に活用して、寿命が来たらバラバラに分解して制御落下させて処分する。

それまで、何とか持たせてもらって、せっかく開発したクルードラゴンや飛ぶかどうかも怪しいスターライナーの目的地を維持しておかないとな・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック