数々の初物が登場するCRS-212020年12月01日 03:27

数々の初物が登場するCRS-21
数々の初物が登場するCRS-21


スペースXの現在の隆盛を築く礎となったISSへの貨物輸送。

毎回の打ち上げ毎に仕様が変わっているのではないかと思うくらい、頻繁に改良が行われたファルコン9だが、数々の衛星打ち上げと共にドラゴン貨物船をISSに届け、また、成果物を持ち帰ってきた。

第1期の契約は、20回の貨物輸送ということだったが、CRSー7はご存じの通り、木っ端みじんに空中分解した(その分の仕事は以後のミッションで補ったはず:未確認)。

運搬予定だったISSのドッキングアダプターは失われ、永久欠番となっている(新たに追加が作られた)。

やれやれ・・・。

今回(12月5日に延期されたらしい)打ち上げられるCRS-21は、クルードラゴンと同じ、ドラゴン2の外観だ。

スーパードラコを搭載しないなど、有人版とは異なる仕様になっている。

(ミッションCRS-21)
https://www.elonx.cz/mise-crs-21/

「開始日: 5。12。2020 17:39 CET」(日本時間6日02:39)

「食料と設備の供給を運ぶドラゴン2宇宙船(おそらく番号C208.1)」(初物)

「積載重量:まだ不明、ビショップエアロックモジュールの重量は1060 kg」(ドラゴン2の非与圧区画での運搬:初物)

「ロケット: Falcon 9 v1.2ブロック5(すでに使用されている第1ステージB1058.4)」(スターリンクで使用した1段目をNASAが使用するというのは初物:うーん、ちょっと無理筋かあ?)

「ステージ着陸の試み:はい、JRTIまたはOCISLY海上プラットフォームで」(CRSミッションで洋上回収を行うのは初物:重量が増えたため)

「古典的な貨物ドラゴンと比較した最大の変更点は、ISSへの接続方法です。古いドラゴンをキャプチャして手動でステーションに接続する必要がありましたが、新しいカーゴドラゴンは、クルードラゴンと同じように人間の乗組員と自動的にドッキングしました。」(貨物機の自動ドッキング:初物)

「不利な点は、古いドラゴンではマンホールが大きかったため、より大きな荷物を運ぶことができたということです」

アダプター経由だと、やっぱ狭くなるのか・・・。

「今後、SpaceXはNASAからより高い価格を請求します。」(新価格:初物?)

「着陸エリアも変更され、以前のミッションは太平洋に着陸して飛行を終了しました。CRS-21ミッションから、ドラゴン船が大西洋に着陸し始め、バックアップエリアはメキシコ湾になります。」(うーん、残念ながらデモ2でやっちまったからな:カーゴドラゴンとしては、もちろん初物)

「以前のCRSミッションでのファルコン9の最初のステージは通常陸上に着陸しましたが、新しいドラゴンの方が重量が大きいため、ステージはこのミッションから始まる海のプラットフォームに着陸する必要があります。」(既出)

(すべてのドラゴンの概要:カーゴドラゴン2船)
https://www.elonx.cz/prehled-vsech-dragonu/#cargo2

画像だけ頂いた。

輸送能力は、第一世代と大差ない(往き6トン、還り3トン)。

大きな荷物を与圧区画から搬入できなくなったことから、総合的に見た性能はダウンしている(そうなのかあ?)。

自動でドッキングできるから、ISSクルーの手間を省くことができる点では向上しているともいえるがな。

CRS-2でスペースXが獲得した飛行は6回だけ。

CRS-1が20回だったことを考えれば、ショボイ契約だが、コストは激減しているに違いない。

CRSー1では、ドラゴンカプセルは3回しかリユースしていない(しかも、建造は13機)が、CRS-2ではひょっとしたらC208だけで賄うかも知れない(未確認:予備機で1機くらいは造るんじゃね?)。

旧カーゴドラゴンは、ノーズコーンが使い捨てだったが(安物だから、回収しなかったんだろう)、ドラゴン2はクルーもカーゴも、ヒンジ付きで再使用される点が異なる。

ああ、そういえば、太陽電池(旧型はトランク側面からの展開式)のカバーも使い捨てだったが、新型はトランクに直接貼り付けているからカバーはない(トランク自体は新旧とも使い捨てになる)。

再突入のアブレーションを保護する関係で、トランクは再突入直前で切り離されるため、再使用できない。

ちなみに、B社のスターライナーは、非与圧な貨物を運ぶことはできないし、カプセルの底部にあるサービスモジュールが耐熱部分の保護カバーを兼ねている。

打ち上げ時のアボートエンジンや、姿勢制御用ロケットをサービスモジュールに搭載しているしな(姿勢制御ロケットは、カプセル側にもあります)。

有人専用の設計なわけだ。

まあ、どうでもいいんですが。

ドラゴン2は、有人と貨物とどちらでも使える基本設計だ。

有人無人で共用でき、再使用を前提に開発され、メンテナンスも合理化されている。

打ち上げロケットであるファルコン9は完成形だしな(それにしては、エンジンの穴にマスキング剤のカスが詰まるなどのマイナートラブルが多い気もする・・・)。

まあいい。

一見、何の特徴もなさそうな、見飽きた感のあるISSへの貨物輸送だが、CRS-21には様々の初物が詰まっているようだ。

有人宇宙飛行が民間主導で行われ、実績のあるB社が失敗して足踏みしているのを横目に見ながら追い越していくのは痛快だな。

一方で、S社が独り勝ちなのもつまらない。

再使用ロケットでは、ブルーオリジンのニューグレンに期待したいところだ(いつになったら出来るのやら・・・)。

有人宇宙船では、今のところオリオンがライバルだが、6年前にドンガラをテストで上げたきりだからな。

スターライナーの、年明けと言われる(どーせ、延期でしょうけど)OFT-2が成功する保証はない。

それも、無人飛行だし。

カーゴでは、シグナスと、その後継(?)のドリームチェイサーに期待だ。

おっと、我が国のHTVーXを忘れるところだった。

H3ロケットの初飛行が延期になって、いつ上がるかは分からないけどな。

ソユーズの後継機はいつできるか分からないし、そもそもISSから離脱する可能性もある。

ロシアは、中国の宇宙ステーションに相乗りすることを水面下で模索しているに違いない(テキトーです)。

冷戦が終了し、緊張緩和の象徴として生まれた国際宇宙ステーションだが、ロシアの衰退と中国の台頭、米国の相対的地位低下が連動して、お荷物になり始めているのかも知れない。

民間払い下げと、ロシアモジュールの離脱、中国独自の宇宙ステーションが現実になってきた。

長征5号ロケットも完成したからな。

欧州はベガで躓き、アリアン6の開発が遅れ、民間衛星の打ち上げを一手に担ってきた我が世の春は終わりつつある。

ロシアから調達しているソユーズだけが安泰という、情けない状況になっている。

何より、欧州にはISSへの運搬手段は無くなったしな。

その遺産で、オリオン宇宙船のサービスモジュールを作って凌いでいる有様だ。

そんでもって、月面着陸させてもらおうという腹だからな。

確認しておこう。

世界の打ち上げロケット情勢の中で、唯一気を吐いているS社のISS運搬宇宙機が更新される(まあ、中国は元気だし、インドも頑張ってるけど)。

S社にしてみれば、枯れた技術を使って作った過去の代物だろう。

堅実で、外連味なく、今風にソフトウェアでデバイスをコントロールして全自動で運転する。

小規模の改良は続くんだろうが、大きな進歩はない。

実績を重ね、やがてロシアのソユーズのようになる。

ソフトウェアの改善で、若干の性能向上は見られるかもしれないが、デバイスは大きくは変わらない。

儲けは十分出ているし、新たな開発を行う動機もない。

S社の関心は、既にスターシップに移っている。

ゲームのルールを変えるどころか、ゲーム盤自体をひっくり返してしまう破壊力を持つ(米国にはちゃぶ台ないし)。

まだまだ海のものとも山のものともつかないけど、数年経てば、ひょっとしたら2段目使い捨ての巨大ロケットぐらいはものになっているかもしれない。

5年くらいかもな(浮沈子的には、ファルコンヘビーの開発期間を参考にしている)。

運用しながら改良を重ねて行ったファルコン9を束ねて飛ばすだけの話だったが、当初予定から4年遅れの実現になった。

スターシップは来年飛ばすと言ってるからな。

5年後というのは、無理のないスケジュールだろう。

それまで、ISSが飛んでいれば、補給ミッションを一手に引き受けて、おつりがくるに違いない(ISSに収まりきれないほどの補給品を積めるしな:100トンだってさ!)。

お持ち帰りは保証の限りじゃないから、別便は必要かもな。

カーゴドラゴンは、10年くらいは飛び続けるかもしれない。

そう、今、テキサスで作っているのは、火星移民のロケットだけじゃなくて、将来カーゴドラゴンを代替する軌道輸送機なわけだ。

完全再使用なISS輸送機・・・。

しかも、2桁違う輸送能力・・・。

その隣にドリームチェイサーが並んだりして(積めるんじゃね?)。

そーか、ドリームチェイサーを積んでって、帰りの荷物はそっちに積んでもらうようにすればいいかもな。

で、廃棄物積んでスターシップの再突入実験を兼ねて軌道から離脱する。

万一失敗しても影響はない。

大切な成果物は、ドリームチェイサーが低い加速度で減速して、優しく地上に戻してくれるからな。

カーゴドラゴン2の寿命は、意外に短いかもな。

5年くらいか。

5日(日本時間6日)に予定されているCRS-21は、そう考えると貴重な打ち上げのような気がする。

何年も見られるものじゃないかもな。

年年歳歳花相似たり、歳歳年年ロケット同じからず・・・。

フルデプス潜水艇も再使用の時代か2020年12月01日 20:23

フルデプス潜水艇も再使用の時代か
フルデプス潜水艇も再使用の時代か


嫦娥5号のニュースを追いかけていたら(今夜遅く、日付が変わって2時過ぎに着陸予定だそうです)、中国が建造した深海潜水艇がチャレンジャー海淵で1万メートル超の潜水を成功させたそうだ。

(中国の有人潜水艇「奮闘者号」が帰港 水深1万909メートルを記録)
https://www.afpbb.com/articles/-/3318446

「科学調査船「探索1号」がいかりを下ろし、マリアナ海溝で水深1万909メートルの到達記録を達成した有人深海潜水艇「奮闘者号」も無事帰港」

まあ、工学的な成果はともかく、超深海にサカナはいたのかとか(従来の調査では、8千メートルくらいまでしかいないと言われている)、新種の発見はあったのかとか、そういう方が気になるけどな。

調べていくと、既に米国でも民間でのフルデプス探査が行われていた。

(中国、1万m級・フルデプス有人深海潜水艇、「奮闘者」号と命名)
https://pelicanmemo.hatenablog.com/entry/2020/06/21/183000

「水深10000m以上の、世界でもっとも深い海の底に到達した人類は宇宙空間よりも少ない。」

「1960年1月の「トリエステ (Trieste)」で2人、2012年3月「ディープシー・チャレンジャー (Deepsea Challenger)」で1人。わずかこれだけだった。」

「しかし、昨年(2019年)4月に「Five Deeps Expedition」が世界の5つの海溝の最深部への到達に成功。」

「今年(2020年)も6月7日に、「Ring of Fire Expedition」でマリアナ海溝への1度目の潜航に成功した。NASAの元宇宙飛行士キャサリンD.サリバンが、女性としてはじめてチャレンジャー海淵の最深部に到達した(宇宙遊泳と深海底最深部の二冠をはじめて達成)。」

日本語の記事にもなっている。

(人類初の偉業達成!「世界最深の海底」をぜんぶ見た男、現る!)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68249

「2019年4月28日、アメリカの探検家ヴィクター・ヴェスコーヴォ(Victor Vescovo、ヴェスコヴォとも)氏が、有人潜水船「リミティング・ファクター(Limiting Factor)」号に単独乗船し、世界で4人目のチャレンジャー海淵到達を果たした。」

彼は、7大陸の最高峰、南極及び北極、5大洋(太平洋、大西洋、インド洋、北極海、および南極海)の最深部を見た世界でただ一人の男である。

「ヴェスコーヴォ氏は、自分専用の潜水船を新造することから手をつけた。受注したのは、アメリカ・フロリダ州にある、潜水船では歴史のある「Triton Submarine」社で、約3年かけて、2人乗りのフルデプス潜水船(Triton 36000/2)が完成した。」

「価格は、約5000万ドル(およそ50億円)だという。」(激安!)

考えてみれば、キャメロンも民間で行ったわけだからな。

米国は、有人フルデプス探査については、国家事業とすら見做していない。

「「リミティング・ファクター(Limiting Factor)」号と名づけられたこの潜水船の耐圧殻(内径1.5メートル)は、厚さ90ミリメートルのチタン製で、深さ1万4000メートルの水圧に耐える強度を有する。」

「観察窓は3つあり、水中作業のためにマニピュレーター(ロボット腕)を1本備えている。潜水船の操縦はすべて、ヴェスコーヴォ氏が自らおこなう。」

まだ、ちゃんと読んでないけど、彼が経営する会社のページも見つけた。

(caladan oceanic)
https://caladanoceanic.com/

「Triton Submarinesの深海潜水艦の専門家に課せられた課題は、海の最深部への繰り返しの 旅を可能にする車両を開発することでした。完全な海の深さに到達するための以前の2つの潜水艇のどちらも、旅を2回以上しませんでした。」(トリトン36000/2:船名:リミティングファクターの解説より)

「技術仕様:
・容量 2人の乗客
・デュレーション 16時間+
・乾燥重量 25700ポンド/11.7トン
・深さ 11,000メートル/ 36,000フィート
・ペイロード 220kg +
・スピード(水中) 縦1〜2kn、横2〜3kn
・表面バラスト 合計2150リットル
・可変バラスト 最大500kgのダイビング重量+ 100kgの可変
・長さ 4600 mm / 15フィート
・幅 1900mm /9.2フィート
・高さ 3700mm /12.2フィート
・耐圧殻ID 1500mm / 59インチ
・ハッチ内径 450mm /17.7インチ
・24V電源 二重供給+緊急事態
・メインバッテリー 65 kWh
・外部ライト 10 x20000ルーメンLED
・生命維持 酸素+ CO2スクラバー
・緊急生命維持 96時間
・ビューポート 3x超広角
・緊急リリースシステム バッテリー、スラスター、マニピュレーター
・カメラ 4x広角状況認識カメラ
4x高解像度ミッション記録カメラ」

再使用可能な民間のフルデプス潜水艇。

深海のファルコン9といったところか。

もちろん、中国の奮闘者だって、再使用可能だろう(未確認)。

少なくとも、複数回の潜水はこなしている。

我が国だって、最大運用深度こそ半分ちょっとしかないけど、しんかい6500を長年運用している。

(しんかい6500)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%8B%E3%81%846500

「1989年に完成」

もう30年以上も現役で頑張ってる。

しんかい12000の構想もあるが、実現する可能性は皆無だ(そうなのかあ?)。

(しんかい12000)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%8B%E3%81%8412000

「2023年に向けての政府に運用開始を提言したが、予算措置は講じられていない。海洋研究開発機構は2020年代後半の完成を目指している」

まあ、無理だろうな。

米国が離脱したように、我が国も有人フルデプス探査からは手を引いてしまったからな。

無人探査艇も、失われたりして今はない。

民間で、資源探査や探検、映画撮影などに使うやつもない。

7000メートル以深は、他国の調査を仰がなければならない(リミティングファクター借りるか、中国にお願いして乗せてもらうか)。

我が国には、海上自衛隊が誇る川重製のDSRVがあるが、運用最大深度は非公開だ(軍用だしな)。

7000m位は行けるかもしれない(未確認)。

この完成を持って、しんかい6500に一升瓶が設置されなくなったという話もある。

救助してもらえるからな。

諦めなくて済む・・・。

そう、深海探査は、今も命懸けなわけだ。

中国は、宇宙開発でも深海探査でも世界の最先端を驀進している。

我が国は、桜が咲いたとか見たとか見ないとか言ってるだけで(そうだっけえ?)、そういう話はほとんど議論されない(つーか、報道されない)。

四方を海に囲まれ、世界6位の広大な海洋資源を管理しながら、そのためのツールは限られている。

外相会談後の記者会見で、尖閣に違法操業の漁船を出すなとか言われてる体たらくだ(言ってるんじゃなくて、言われる方:念のため)。

何もしてないからな。

言われても仕方ないかも知れない。

中国は国家、米国は民間が有人超深海探査に乗り出している。

2番じゃダメなんですかあ?(現役でも4番ですけど)。

(深海潜水艇:最も深い探検家)
https://en.wikipedia.org/wiki/Deep-submergence_vehicle#Deepest_explorers

「深度は500m単位で四捨五入。
1番:アメリカ DSV制限係数 – 11,000 m(現役)
2番:アメリカ バティスカフェトリエステ – 11,000 m(退役)
3番:オーストラリア ディープシーチャレンジャー – 11,000 m(陸上で破壊)
4番:中国Fendouzhe – 11,000 m(現役)
5番:フランス アルキメード – 9,500 m(退役)
6番:中国 蛟竜 – 7,000 m(現役?)
7番:日本 DSVしんかい6500– 6,500 m(現役)
8番:ロシア コンスル – 6,500 m(現役)
9番:アメリカ DSVシークリフ – 6,000m(退役)
10番:ロシア MIR – 6,000 m(現役)
11番:フランス ノーチレ – 6,000 m(現役?)」

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子は、今日の今日まで、蛟竜くらいしか知らなかったからな。

奮闘者(英語表記だとFendouzhe)なんて聞いたこともなかったし、リミティングファクター(自動翻訳だと制限係数)も初めて知った。

新型コロナと宇宙ネタばかり追いかけていると、足元を見失うかもな・・・。

嫦娥5号着陸成功:いずれは中国製スターシップで系外惑星へ有人探査か2020年12月02日 08:31

嫦娥5号着陸成功:いずれは中国製スターシップで系外惑星へ有人探査か


やっぱ、イトカワやリュウグウ、ベンヌといった小惑星とかと違って、月への着陸というのはインパクトが大きい。

重力天体(小惑星も重力有りますけど)への着陸は、如何にも着陸というイベント色が濃い。

失敗すれば、叩きつけられて木っ端微塵だし、月にも火星にも、そういう残骸はゴロゴロしている。

(中国は月にサンプルリターンプローブを着陸させる)
https://spaceflightnow.com/2020/12/01/china-lands-sample-return-probe-on-moon/

「嫦娥5号の着陸船は、月の近くの北半球、モンスリュムケルという火山高原の東にある嵐の大洋(Ocean of Storms)に着陸しました。」

「着陸は火曜日の午前10時11分(グリニッジ標準時1511時)」

「月の北緯43.1度、西経51.8度で着陸」

まずは目出度い。

これから数日が正念場だな。

月の表面や地中をほじくり返してサンプルを取得し、カプセルに密閉し、上昇機を打ち上げ、周回機とランデブー・ドッキングし、サンプルを収めたカプセルを移送し、分離したのち月周回軌道から離脱し地球帰還軌道に乗せる。

まあ、そこから先はT1で経験済みだから、上手くいくかもしれない。

「サンプルの採取と封印のプロセス全体を行ったことがない」

「作業のこの部分は、主にドリルを含むいくつかの複雑な構造に依存しています…月面の岩やレゴリスをすくい上げるために使用されるロボットアーム、そして実際にはサンプルが無傷の状態を維持できるように設計された高真空シール装置。」

「月周回軌道を飛行する2つの宇宙船の位置と速度を正確に予測する必要があります」

「プローブのサイズが一致しないため、ドッキング中のアセンダーの重量は約300〜400キログラム(660〜880ポンド)ですが、(オービター)の重量は約2,000キログラム(4,400ポンド)です。エラーが発生すると、小型の宇宙船がノックオフされる可能性があり、ドッキング作業が以前よりもはるかに困難になります。」(ノックオフ:中断の意?)

当たりが強くて、かぎづめによる固定が間に合わないと、弾き飛ばされてしまう可能性がある。

ドッキングには、正確なアプローチが必要だ(120度ずつズレている3つのかぎづめの角度が合わないと、固定できないしな)。

越えるべきハードルは多いが、上昇機を乗せての着陸という大きなハードルは越えた。

ひょっとしたら、一発で成功するという可能性もある(可能性は常にあるけど)。

20世紀にソ連が失敗しまくっていたころを考えると、今回中国が成功しなくても不思議はない。

ちなみに、米国には月からの無人でのサンプルリターンの実績は皆無だ。

人間乗せて行っちまったしな。

それはそれで快挙だが、13号による失敗もしている。

ちょっと、ホッとした感じだ・・・。

(新しい月の石を手に入れろ! 中国の月探査機「嫦娥五号」の大挑戦)
https://news.mynavi.jp/article/20201127-1534587/

「目次:
1 まるで「人が乗っていないアポロ」、月の石を持ち帰るための複雑な仕組み
・嫦娥計画
・嫦娥五号
2 なぜ、新しい月の石が必要なのか? 嫦娥五号の狙いと、嫦娥工程の未来
・44年ぶりに新しい月の石を持ち帰る意味とは?
・嫦娥計画の未来」

鳥嶋さんならではの、背景を含めた一幅の絵画を眺めるような分かりやすく詳細を極めた記事だな。

相変わらず、頭が下がる。

有難い。

「嫦娥五号の機体やミッションの複雑さは、まるで「人が乗っていないアポロ計画」」

同感だ。

「これに備え、中国は2013年に打ち上げた「試験七号」などを通じて、無人の衛星同士のドッキング技術を実証する試験を行った」

これは知らなかったな。

「とはいえ、嫦娥五号のミッションにおける大きなハイライトとなることは間違いなく、ミッション期間が約3週間と短いこともあって、緊張の続く張り詰めた毎日となろう。」

その通りだろうな。

「着陸場所は、月の表側の「嵐の大洋」にあるリュムケル(リュンカー)山に設定されている。」

スペースフライトナウの記事では、そのそばの嵐の大洋に降りたことになっている。

まあ、どこでもいいんですが。

浮沈子は、月の年代学とかには、あまり興味がないし、太陽系の成り立ちとかにも関心は薄い。

それが、地球の成り立ちと大いに関係があり、地球生命の誕生に大きな影響があるとしてもだ。

それよりも、人間が作り上げた機械が、38万km彼方の地面(月面?)に降りたことの意義の方が大きい気がする。

「着陸機には可視光・赤外線カメラとレーダーが装備されており、着陸場所の地質などを分析。とくに月の土壌に水が含まれているのか、あるとすればどれくらい含まれているのかは大きな観測テーマの1つである。」

ランダーがどういう観測をするかということにも興味はない。

「そして、サンプル採取のために装備されたドリルを使い、地中深さ2mまで掘り、サンプルを採取する。また、それとは別にスコップのような装置をもったロボット・アームも装備しており、地表のレゴリスも採取する。採取できるサンプルの量は2kgほどとされる。」

何処からどれくらい取ったか、それを地球に持ち帰って分析する意義だって、どーでもいー気がする(そんなあ!)。

それよりも、合計重量が2kgということが確認できてよかった。

「採取したサンプルは上昇機へ移され、そして11月30日ごろに、上昇機のみが月から離陸する。上昇機は打ち上げ後、月の周回軌道を回っている周回機・回収カプセルと自律的にドッキングする。」

日程は?な感じだな(着陸は、さっきだし)。

「その後、上昇機から回収カプセルにサンプルを移送。そして上昇機を投棄し、周回機のスラスターで月の周回軌道を離脱。地球に近づいたところで周回機から回収カプセルを分離する。カプセルは大気圏上層部で水切りの石のように跳ね、空力加熱を抑えつつ少しずつ速度を落としたのち、内モンゴル自治区の四子王旗にある草原地帯に着陸する。帰還は12月15日か16日ごろに予定されている。」

上昇機がちゃんと投棄されること、帰還日が15日か16日になることも分かった。

米国の大統領選挙はほぼ決着がつき、アルテミス計画は無期延期の危機にさらされている。

国家元首を市民の投票で選ぶ(米国の場合は間接選挙ですが)などという野蛮な民主主義(!)とは無縁な中国では、宇宙計画は極めて安定している。

10年くらい延期されることはあるけど、一度決めたことは淡々と実行されていく。

中国独自の宇宙ステーション、月面基地(無人)、有人月面着陸(構想のみ)辺りまでは、計画に従って着々と進められるに違いない。

有人月面基地、火星からのサンプルリターン、金星や木星圏以遠への探査、小惑星探査などは未定だ。

火星への有人探査は、今のところ何の音沙汰もないが、浮沈子的には、密かに狙っていると確信している(そうなのかあ?)。

その手段はどうするのかだってえ?。

もちろん、イーロンマスクと組んで、スターシップを中国で生産して飛ばすに決まっている(そんなあ!)。

宇宙開発にタブーはない。

小惑星や木星圏への有人探査だってやりかねない。

やがては、太陽系外へと探査は広がっていく。

米国の使い捨てロケットを尻目に、中国製のスターシップが宇宙を飛び交う時代は目の前かも知れない。

火星を治外法権にしたいイーロンマスクとは同床異夢だろうけどな・・・。

ワクチンキター!:ところでmRNAワクチンってなーに?2020年12月03日 00:50

ワクチンキター!:ところでmRNAワクチンってなーに?
ワクチンキター!:ところでmRNAワクチンってなーに?


<はじめに>ーーーーーーーーーー

この記事は、シロウトの浮沈子が妄想に駆られて書いた記事なので、ワクチン接種の参考にはなりません(念のため)。

ーーーーーーーーーー

10年掛かるとか、効くかどうかも分からないとか、いつまで効果があるかは不明とか、副反応のリスクの方が大きいんじゃないかとか、ああだとか、こうだとか・・・。

それらの懸念、猜疑、中傷、誤解、陰謀(?)、無知(?)、蒙昧(?)、エトセエトセを乗り越えて、とうとう新型コロナワクチンが承認された。

これは、第三相試験(P3)を通過したワクチンとしては、世界初となる(スプートニクVとかは、P3はこれからだからな)。

中国では、軍隊限定のワクチンとかが実用化されていると言われているが、詳細は不明だ。

(中国で開発中の新型コロナワクチン、軍への使用に限定して承認:追加:2020.07.01の記事)
https://www.cnn.co.jp/fringe/35156125.html

「使用対象を軍要員に限定する特殊な承認を得たと発表」

世界は、英国の承認を大々的に報じている。

(イギリス政府 ファイザー開発の新型コロナワクチン承認と発表)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201202/k10012742361000.html

「日本が供給を受ける予定のワクチンが承認されたのは初めてです。」

「日本で承認申請はなされていないが、申請があった場合には、有効性や安全性をしっかり確認の上、承認していくことになる。有効性や安全性にかかるデータや、最新の科学的知見に基づく承認申請がなされるよう、メーカー側と意思疎通を図っていきたい」

「日本への供給はこれまでの発表通り、2021年の上半期を予定している」

「日本の関係当局と緊密に連携していきたい」

「開発にかかった期間、申請から承認されるまでの期間ともに、これまでにない異例のスピードになっている。イギリスを含むヨーロッパでの極めて深刻な感染状況を反映しているもので、長期的な副反応のリスクよりも差し迫っている危機に対応することを優先した判断だと考えられる」

おっと、大丈夫なのかあ?。

今回のスピード承認は、正規のものだ。

承認プロセスを省略している感じじゃない。

じゃあ、10年掛かると言われたワクチン開発が、1年以内に承認にこぎつけた理由が知りたいじゃないの・・・。

ここで登場するのは、mRNAワクチンという聞き慣れない単語(単語かあ?)だ。

mRNAワクチン
=m+RNA+ワクチン
=メッセンジャー+リボ核酸+ワクチン

なーんも説明になってないな。

「mRNAワクチンは、ウイルスそのものではなくウイルスの遺伝情報の一部を使って体の中で抗体の目印となるたんぱく質を作らせるもので、これまでに無かった全く新しいタイプのワクチンです。」

従来のワクチンというのは、ウイルスそのものを弱毒化して使ったり、不活性化させて体内に注入し、免疫機能を賦活させる仕掛けだ(抗原となるたんぱく質を接種するタイプなどもあるようです)。

遺伝子の一部を細胞内に取り込ませ、それがスパイクタンパク質を細胞に作らせて抗原として機能するという、今までになかったワクチンなわけだ。

ウイルス本体を扱うことがないので、レベル4施設とかで開発する必要はない。

mRNAなんて、たぶん、簡単に合成できるだろうから、デザインは自由自在。

複数あるどのスパイクタンパク質を作らせるかとかの自由度が高い。

いいことずくめの気もするけど、何より、今までこの世の中になかったワクチンだからな。

P3(第三相試験)では現れなかった重篤な副反応が出ないとも限らない。

どうやら、専門家であればあるほど、新しいタイプのワクチンの安全性には懐疑的なようだ。

「mRNAワクチンをはじめ、新型コロナウイルスで開発が進む遺伝情報を使ったワクチンはこれまで実用化されたことのない全く新しい技術となることから、実際に多くの人に使用した場合の効果や副作用については慎重に判断する必要があるという指摘も出ています。」

間違って、変なたんぱく質を作り始めてヤバいことになるんじゃないかとか、ちゃんと抗体が出来るようになるのかなど、懸念材料は目白押しだが、少なくとも効き目の方はびっくりするほど高い。

90パーセント超とか、俄かには信じられない数字が躍っている。

「世界各国で行っている臨床試験の最終的な効果の分析でこのワクチンに95%の有効性がみられた」

安全性について調べていくと、抗体依存性免疫増強という単語にぶち当たった。

(ワクチン開発、急ぐべきでない 免疫学の第一人者が警鐘)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/47729

「「悪玉抗体」が作られる恐れ」

「悪玉抗体がウイルスと結びつくと、全身の免疫細胞の1種が感染してしまう。抗体依存性免疫増強(ADE)と呼ばれる症状だ。新型コロナに近いSARSの動物実験で確認」

「安全性や予防効果は、大規模な接種から1年程度経過しないとわからない」

「過去には海外の承認薬をそのまま国内で使って重大な副作用が起きた例がある。人種差もあるので国内で試験をするべきだ」

そのためには、もっと感染者を増やさないとな(そうなのかあ?)。

効果や安全性の確認には時間がかかる。

「きちんと手順を踏まずに接種をすれば人体実験になってしまう。効果の低いワクチンで安心し、かえって感染を広げることも。効いたらもうけものだという考えではだめ。有効なワクチンの開発には2年はかかるだろう」

幸い(?)、我が国に入ってくるのは来年だから、英国などでの知見が明らかになっているだろう。

ファイザー/ビオンテックのワクチンは、超低温保存(マイナス70度)という流通上のネックも抱えている。

保管庫からデリバリーされた後は、多少は温度が上がっても短期間なら持つらしい。

モデルナのワクチンは、その点ではやや敷居が低い(同じく、mRNAワクチン)。

(新型コロナ「ファイザー」と「モデルナ」のワクチンの特徴は)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201117/k10012716811000.html

ファイザー/ビオンテック:
・マイナス60度から80度であれば、最大半年間、保存が可能
・2度から8度だと5日間、保存が可能

モデルナ:
・マイナス20度で最大半年間、保存が可能
・2度から8度では30日間、保存できる

この他に注目されているのは、アストラゼネカのワクチンだが、投与方法(業界ではレジメンとか言うようだ)によって効き目に差があり、最大で90パーセントという。

このワクチンは、保管輸送の条件に加えて、一桁価格が安いのが特徴だな。

(好結果相次ぐ新型コロナワクチン、ゲームチェンジャーはどこか)
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/19799/

「半量を接種した1カ月後に全量を接種したグループ(2741人)では有効性が90%」

「アストラゼネカのワクチンは普通の冷蔵庫で少なくとも6カ月間保存が可能」

おおっ!。

「グローバルなアクセスを考えるとアストラゼネカのワクチンが有利」

「1回あたり約4ドル」

おおおおおおおーーーーーー!!!!!!。

「ファイザー/ビオンテックの約20ドル、モデルナの約33ドルに比べて安価。」

戦略的価格設定だな。

温度管理がシビアでないのは、ワクチンのタイプが異なるからだ。

「チンパンジーのアデノウイルスを使ったウイルスベクターワクチン」

ヒトには不活性なチンパンジーに感染して発症するウイルスをベクター(運び手)にして、ヒトに感染させて抗体を作らせる。

(1章 新型コロナワクチンに適したモダリティはあるのか?)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082400016/072000119/

「組換えウイルスベクターワクチン:
ヒトに対して病原性の無い、または弱毒性のウイルスベクターに抗原蛋白質の遺伝子を組み込んだ組換えウイルスを投与するワクチン」

「ただしこれまで世界で承認されたウイルスベクターワクチンは、欧州で承認された米Johnson & Johnson社のエボラウイルスワクチンと、中国で承認された中国CanSino Biological社のエボラウイルスワクチンのみ」

浮沈子の記憶では、メルクのエボラワクチンもあった気がするんだがな。

(世界で初めて認可されたエボラ出血熱ワクチン「rVSV-ZEBOV」開発秘話)
https://gigazine.net/news/20200113-ebola-vaccine-rvsv-zebov/

「rVSV-ZEBOVは、水疱性口炎ウイルス(VSV)と呼ばれる家畜感染症のウイルスを使ったワクチンです」

「このVSVを、エボラウイルスの糖タンパク質を発現するように遺伝子を改変することで、いわば抗原の「運び屋(ベクター)」として機能するようにしたもの」

(rVSV-ZEBOVワクチン)
https://en.wikipedia.org/wiki/RVSV-ZEBOV_vaccine

「タイプ:組換えベクター」

まあいい。

この記事には、さまざまなタイプのワクチンが紹介されている。

「主なものだけでも、(1)ウイルスベクターワクチン、(2)mRNAワクチン、(3)DNA(プラスミド)ワクチン、(4)組換え蛋白質ワクチン、(5)組換えウイルス様粒子(VLP)ワクチン、(6)不活化ワクチン」

開発速度の関係から、mRNAワクチンやウイルスベクターワクチンが先んじて実用化されようとしているけど、どれが本命になるのかは分からない。

現在、100を超えるワクチンが開発途上にあると言われている。

あまりの開発速度の速さに、安全性を懸念する声も多い。

正確な情報発信と、きちんとしたフォロー体制が必要だろうな。

例によって、このブログの記事は、ド素人の浮沈子が妄想に駆られて書いているので、当てにはならない(まあ、いつものことですが)。

特に、新型コロナについては、様々な情報が乱れ飛んでいて、何が本当の話か分からない状況になっている。

前厚生労働大臣(現官房長官)が、「おれはうたない」と言ったとか言わなかったとか。

しかし、どこかでワクチンのお世話にならなければ、この感染症は終わらない(自然感染による集団免疫が付くまで待ってもいいんですが)。

終わらなくても、特効薬が出来て、一服飲めばたちどころに治るのならそれでもいい。

どっちかに、早くなってほしいだけだ。

ワクチンについては、様々な思惑が絡んでいる。

じっくりと腰を据えて、正しい情報を見極めないとな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(COVID-19の打倒を目指す新たなmRNAワクチンのご紹介)
https://www.cas.org/ja/blog/covid-mrna-vaccine

mRNAワクチンについての解説(宣伝?)。

(新型コロナワクチン「スピード開発」の舞台裏…ファイザーとビオンテックはいかにして先陣を切ることができたのか)
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/19777/

「誰も90%を超えるような有効性は期待していなかっただろう」

インフルエンザワクチンが、50パーセントから70パーセント程度と言われていたからな。

度肝を抜かれた。

(新型コロナウイルスワクチンの接種について:令和2年8月21日新型コロナウイルス感染症対策分科会資料3)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000662188.pdf

「新型コロナワクチンとして開発が試みられているワクチンの種類」(資料ページで5ページ)

ワクチンの種類が整理されている。

「ワクチンの効果について」(資料ページで6ページ)

・重症化予防:臨床試験(治験)等で評価を行うことができる
・発症予防:同上
・感染予防:実証が難しい(発症しない感染者が多数存在する新型コロナでは、実証はほぼ不可能と考えられる。)
・集団免疫効果:大規模な接種後まで分からない

発症を予防できても、感染を予防したことにはならない点に注意だな(無症候性キャリア(無症状病原体保有者)を量産するかもしれない?)。

(コロナワクチン円滑接種へ改正予防接種法が成立 参院本会議)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201202/k10012741681000.html

「改正予防接種法は、ワクチンの接種を国民の「努力義務」と位置づけ、接種は市町村が行い、費用は全額国が負担」

国は基本的に、ワクチン接種を推進する立場のようだ。

「努力義務」って言われてもなあ・・・。

(コロナワクチンの接種無料に…関連法成立、国民には接種の努力義務)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20201202-OYT1T50134/

「国民には原則としてワクチンを接種する努力義務が生じる。ただ、ワクチンの有効性や安全性が十分に確認できない場合には努力義務を適用しない。」

その判断は、個人に委ねるということなんだろうか。

やや意味不明だったので、検討過程が分かる資料を探した。

(新型コロナウイルス感染症に係るワクチンの接種事業について:第17回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 資料 2020(令和2)年10月2日)
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000680223.pdf

「4.接種の勧奨・努力義務について」(資料ページ7ページ)

「予防接種法に基づく予防接種については、その接種の趣旨(集団予防に比重を置いているか、個人予防に比重を置いているか、疾病の病原性)等を勘案し、接種類型ごとに接種勧奨や接種を受ける努力義務を設けており、緊急時に実施する接種である臨時接種には、接種勧奨と努力義務に係る規定が適用されている。」

「他方、新型コロナウイルスワクチンは、現時点では開発中の段階であり評価が確定できないことや実使用実績が乏しい中で接種を実施していくことを踏まえれば、予防接種の安全性や有効性等についての情報量に制約が生じる可能性がある。」

「こうした点を踏まえ、今回の新型コロナウイルスワクチンの接種についても、臨時接種と同様の趣旨で実施するものであることから原則としては接種勧奨の実施と接種を受ける努力義務を適用することとした上で、必要に応じて、例外的にこれらの規定を適用しないことを可能としてはどうか。」

妥協の産物だが、妥当な結論だろうな。

参考資料を見ると、新型インフルエンザの時の対応がベースになっているようだ(新型コロナの対応に共通の傾向だな)。

(コロナワクチン、接種は個人の判断で行うことになる=加藤官房長官)
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2020/11/301578.php

「この改正案では、ワクチン接種を国民の「努力義務」と位置づける項目が盛り込まれている。接種は義務なのかという質問に対し、加藤官房長官は、ワクチンの副作用などが明らかになっていない状況も踏まえ、この努力義務を適用しないことも可能であるという条項も入っていると説明。ワクチンの接種に際しては、国民に対してリスクなどの情報を明らかにするとし、接種の是非は「自ら選択することになる」と語った。」

「また、加藤氏自身の接種に関しては、一般論として断った上で、様々な情報を勘案して判断するとの見解を示した。」

「おれはうたねーよ!」(書いてないって!)。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(アストラゼネカ製ワクチン「杜撰な臨床試験」判明で信頼性に疑問符
日本政府も契約を結んでいるのに…)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/77954

「先月23日、アストラゼネカは英国とブラジルで実施した臨床試験(フェーズ3)の暫定的な分析結果を公表した。それによればワクチンは最高で90パーセント、最低で62パーセント、平均で70パーセントの(感染に対する)予防効果が見られたという。」

「1)なぜ、片方のグループには(1回目のワクチン接種で)本来の量の半分しか投与(接種)されなかったのか?
2)なぜ、少ない量のワクチンを投与された被験者グループの方が、より高い予防効果を示したのか?」

「結果を反映する最善の方法は、新聞ではなく査読付きの科学雑誌にあると思います」(NYTの元記事より)

「何を開示するのですか?意図的に行われたかどうかは実際には関係ありません。」(同上)

アストラゼネカの情報開示の方法については、確かに褒められないところはあるし、そもそもチョンボしたこと自体にも信頼を揺るがす要素はある(たまたま半量だったが、倍量に間違えて健康被害をおこしてしまったら洒落にならないからな)。

結果的にオーライならそれでいいという、上から目線の態度もカチンとくるしな。

しかし、投与される側の立場から言えば、きちんとした審査を通って出てきたワクチンが、安くて流通しやすくて効果があればそれでいい気もする。

追加の試験を行い、キビシー審査を受けて、早期に実用化されて欲しいもんだな・・・。

アストラゼネカのワクチンには、副反応についても気になることがある。

「<安全性>:
・・・
○ 重篤でない全身性の有害事象(倦怠感、不快感、筋肉痛、頭痛等)が高頻度(数十%以上)で発現。
※ 有害事象発現の程度及び頻度は、疾患の病態に照らしたワクチン接種のリスクベネフィットに影響。アストラゼネカの論文では、局所部位反応、全身性の有害事象ともに、対照薬として用いた別のワクチンと比較してより高頻度で発現。」(新型コロナウイルス感染症に係るワクチンの接種事業について:第17回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 資料 2020(令和2)年10月2日:上記にて既出:資料ページ7ページ)

ハイリスク集団の場合、生きるか死ぬかの選択だからな。

一般の健康人が接種する場合には、大きな影響があるだろう。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(新型コロナ感染防ぐ「抗体」 感染から半年後 98%の人に残る)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201202/k10012741951000.html

「新型コロナウイルスに感染しその後、回復した人を調査した結果、98%の人は半年後も感染を防ぐ抗体が体内に残っている」

NHKは、これまでの研究状況などと併せ、詳細な記事を書いている。

ワクチンは、キレ(効き目)と持ち(効き目の持続性)が命だ。

1回接種で一生持つとかがベストだが、2回接種とか、毎年接種しなければならないとか、接種してもあんま効果ないとか・・・。

ワクチンの持ちは、記事にあるように、自然感染して出来る抗体がいつまでどのくらい残っているかに関係するらしい。

どの抗体が残るのかとか、残った割合と再感染を抑止する効果はどうかとか、単純な話じゃない。

ワクチンで出来る抗体と、自然感染で出来る抗体が同じわけでもない(未確認)。

初期のころから再感染の事例が散発的に報告されているが、ワクチンの効果を疑わせる話ばっかだったからな。

「重症者ほど再感染のリスクは低いことが明らかになり、病気の実態に一歩迫れたと思う。ただ、中和抗体があるからといって感染の可能性が無くなったわけではないので、回復した人も3密を避けるなどの感染予防が必要だ」

これって、ワクチン接種した人にも言える話なんだろう。

「民間の機関で行われている「抗体検査」は、あくまで感染歴を調べるもので、必ずしも中和抗体を調べるものではない」

「ウイルスにくっつくだけで、侵入を防ぐ働きをしないものもあります。」

この役立たずめ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

今回の調査は、ちゃんと中和抗体を調べているようだ。

しかし・・・。

「自然に感染した人の免疫とワクチンの免疫は同じではない」

その辺りが解明されるのは、まだまだこれからなんだろうな。

各国で行われた研究で、結果がばらんばらんなのも気になる。

「再び感染するおそれがあるのかや、ワクチンの効果とも関わることもあり各国で研究が行われていますが、数か月間持続するという研究がある一方、数か月で減ってしまうとする研究も出されていて結論は出ていません。」

・中国の重慶医科大学などのグループ:サゲ↓
・イギリスのロンドン大学キングスカレッジなどのグループ:サゲ↓
・「インペリアル・カレッジ・ロンドン」のグループ:サゲ↓
・アメリカのマサチューセッツ総合病院などのグループ:アゲ↑
・アメリカのマウントサイナイ医科大学などのグループ:アゲ↑
・横浜市立大学などの研究グループ(今回の発表):アゲ↑

うーん、いかにもNHKらしく、見事にイーブンな状況だな(そういうことかあ?)。

「アゲ↑」と表記したけど、もちろん、抗体価が上がるという意味ではない(さすがに、そういう研究はない!)。

減少幅が小さく、再感染のリスクが小さいと考えられるレベルということなんだろう(未確認)。

ワクチン接種では、痛い注射を打つわけだからな(皮下か筋注)。

できれば、一発で効果抜群、一生もんがいいに決まっている。

ワクチンの話は、たぶん、また書くことになるだろうな・・・。

月面サンプル採取終了或いは宇宙からの帰還2020年12月03日 23:37

月面サンプル採取終了或いは宇宙からの帰還
月面サンプル採取終了或いは宇宙からの帰還


嫦娥5号のサンプル採取が無事に終わった様だ(成功したかどうかは未確認)。

(中国のプローブが月面でのサンプル収集作業を完了)
https://spaceflightnow.com/2020/12/02/chinese-probe-completes-sample-collection-work-on-lunar-surface/

「CNSAによると、19時間のサンプリング活動は、北京時間の水曜日遅くに終了したという。」

「中国国家航天局によると、嫦娥5号は、水曜日の午前9時(グリニッジ標準時1400時)頃に月でサンプル収集作業を完了しました。」

「嫦娥5ミッションの目標は、地球に戻るために4ポンド(2キログラム)以上の岩を集めることでした。中国当局は、宇宙船が月にどれだけの物質を集めたかの推定値を発表していません。」

アリがちだな。

ミッションが成功すればわかることだし、失敗に終われば200kgくらい採取したと発表することだろう(そんなあ!:逃がした魚は大きいからな)。

まあいい。

サンプリングしている様子も公開されている。

(中国の無人月面探査船「嫦娥5号」による着陸時の映像&超鮮明な月面写真が公開される)
https://gigazine.net/news/20201203-china-change-5-landing-video/

「地中からサンプルを回収するため、ドリルで月面を掘っている様子が以下。約2メートルほど月面を掘削して、月の岩石を合計約2kgを採取する予定とのこと。」

「表面からは掃除機のような装置でサンプルを回収します。」

「集められたサンプルは、離陸船内部に保管されます。」

国内にある砂漠とかで事前に撮影しといた映像かどうかは知らない(アポロもでっち上げだという話もあるくらいだからな)。

「加えて、15000×7947ピクセルという高画質な月面写真も公開されています。」

こんなもんは、いくらでも作れるに違いない。

動かぬ証拠は、月の砂を持ち帰って、ちゃんと分析して見せることだろうな。

その辺から拾ってきたわけじゃないぞと。

38万kmの彼方から、持ってきたんだぞと。

(嫦娥5号)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AB%A6%E5%A8%A55%E5%8F%B7

「設計された2種類のサンプリング機構を搭載し、サンプルの種類を増やしている。一つは鏨(のみ)を打ち込んで比較用の深層土壌を採取する。もう一つはロボットアームで有効範囲内をかき取って月の土壌を収集する。二つのサンプルの比率は1:3で、表面で収集するサンプルの方が多い。」

鑿というよりは、ネジ切ってあるふつーのドリルに見えるんだがな。

まあ、どうでもいいんですが。

(中国の月探査機「嫦娥五号」、月面着陸に成功 - 月の石の採取も実施)
https://news.mynavi.jp/article/20201203-1553242/

「着陸地点は、月の西経51.8度、北緯43.1度の、「嵐の大洋」にある「リュムケル(リュンカー)山」の北側だった。」

他の記事では東側という記述もあるから、そのうち確認してみよう(リュムケル山の座標が北緯40.8°、西経58.1°なので、北東ということでOK)。

「着陸機はその後、太陽電池パドルや通信用アンテナを展開し、各機器の状態の確認なども実施。そして装備した可視光・赤外線カメラや、月の鉱物を分析するための分光計、地下の構造を検出するためのレーダーを使い、着陸場所の地質の分析が行われた。」

「そして2日5時53分からは、装備しているドリルとロボット・アームを使い、月のサンプルを採取する活動も始まった。ドリルは地下約2mからのサンプルを採取することができ、またロボット・アームはカメラや分光計からのデータをもとに、場所を選んで採取することができる。同日23時ちょうどには採集活動が完了し、採取された地中と地表からのサンプルは上昇機へ収容された。」

「採取量は明らかにされていないが、設計上、最大2kgのサンプルを採取することができるとされる。」

やっぱ、200kgは無理か(トーゼンです!)。

「12月4日には上昇機のみが離陸。」

おおっ、もう明日じゃん!?。

「6日ごろには軌道上で待機している周回機と回収カプセルとドッキングする。」

サンプルの入ったカプセルの受け渡し、再突入カプセルの密閉、上昇機(アセンダー)と周回機の分離、周回機を月軌道から離脱させる噴射(周回機が帰還機に化ける)、地球帰還軌道への投入、地球再突入軌道への投入、再突入カプセルの分離、大気圏再突入、マニューバ、パラシュート散開、着陸、地上からの回収作戦の実行、ラボへの搬入・・・。

あっという間のスケジュールだが、ここまでは順調に来ているように見える。

「帰還は12月16日ごろに予定されている。」

実は、もう一つの宇宙からの帰還が迫っている。

(「はやぶさ2」が軌道制御「TCM-3」に成功、進路はオーストラリアへ)
https://news.mynavi.jp/article/20201202-1550561/

「12月1日には「TCM-4」を実施。着地点を、回収班が待ち構えている方向へ、33kmほど移動させた。」

「軌道がかなり正確に決まったことで、今後の予定については、分単位の詳細なスケジュールが明らかになった。注目のカプセル分離は、12月5日の14時30分。探査機を逃がす軌道制御「TCM-5」は、その1時間後の15時30分~18時00分に実施する予定だ。」

初代はやぶさは、イオンエンジンだけだったからカプセルを分離した後に離脱させることができず、地球の大気の一部となって燃え尽きたが、2代目はしぶとく生き残って探査を続けるようだ。

しかし、万が一、カプセルの分離に失敗した時には、探査機もろとも突っ込ませる予定だそうだ。

やれやれ・・・。

無事に分離できれば、探査機は次の目標に向かって飛び立つ。

(はやぶさ2:地球帰還後の運用)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%B6%E3%81%952#%E5%9C%B0%E7%90%83%E5%B8%B0%E9%82%84%E5%BE%8C%E3%81%AE%E9%81%8B%E7%94%A8

「地球帰還後は、2031年7月に小惑星1998 KY26を接近探査する拡張ミッションに挑む予定」

それって、どこ?。

「拡張ミッションの目標天体である1998 KY26は、直径30メートル前後の非常に小さな小惑星である」

ショボ・・・。

「2026年7月の2001 CC21フライバイでは、まだ研究の進んでいないスペクトル型であるL型小惑星を近接探査することで、炭素質隕石に見られる白色包有物 (CAI, Calcium-aluminium-rich inclusion) との類似性を判定する」

2つもあるのか。

「EAEEAシナリオ (Earth - Asteroid - Earth - Earth - Asteroid)
地球帰還後、2026年7月に2001 CC21をフライバイした後、2027年12月と2028年6月に地球をスイングバイし、2031年7月に1998 KY26を接近探査するシナリオ」(無難に採択された方のシナリオ:金星フライバイは縁起が悪いしな:そうなのかあ?)

(1998 KY26)
https://ja.wikipedia.org/wiki/1998_KY26

「太陽系でも特に到達しやすい小惑星の一つ」

(小惑星の一覧 (98001-99000))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%83%91%E6%98%9F%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7_(98001-99000)#943

「名前 仮符号 発見日 発見者 特記事項 小惑星族 直径 分類:
・(98943) 2001 CC21 2001年2月1日 LINEAR 地球近傍小惑星 アポロ群 590 m L」

全ては、無事にカプセルを切り離して、身軽になってからの話だ。

サンプルリターンは、行きっぱなしの探査と違って、戻ってナンボのミッションだからな。

嫦娥5号の担当者だって、口の中がアドレナリンの味がしているに違いないのだ。

早く解放して、ご飯が美味しく食べられるようにしてやりたいもんだな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(嫦娥5プローブが中国の国旗を広げ、月面サンプルで月から離陸)
https://www.globaltimes.cn/content/1208931.shtml

「中国の宇宙機関は、CNSAが木曜日の夜に環球時報に送った声明の中で、嫦娥5号のアセンダーは土と岩のサンプルで月面からうまく離陸し、約15キロ離れた月のオービターに送られたと述べた3,000ニュートンの推力エンジンを搭載。」

おお、上がったか・・・。

「嫦娥5号の月面からの上昇の直前に、中国の宇宙船の着陸船は、国の航空宇宙史上初の、布で作られた本物の5つ星の赤い国旗を展開しました。」

ん?、今までの旗は何だったんだあ?。

「嫦娥-3と-4が持っていた旗は、実際の旗ではなく、船のコーティングの形でした。」

記事では、月面における国旗の展開について、延々と話が続く・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

「それはオリジナルのビデオなのか、それともゴビ砂漠で撮られたTikTokの投稿なのか」

うーん、疑ってるのは浮沈子だけじゃないみたいだな・・・。