変異種:タマゴが先かニワトリが先か:流行を抑えればウイルスの変異が減らせるという話に憮然2020年12月29日 00:15

変異種:タマゴが先かニワトリが先か:流行を抑えればウイルスの変異が減らせるという話に憮然
変異種:タマゴが先かニワトリが先か:流行を抑えればウイルスの変異が減らせるという話に憮然


(国内初、南ア変異種も 滞在女性、空港検疫で―新型コロナ)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020122800815&g=soc

出ましたねえ、今週の変異種ネタ。

「南アフリカに滞在歴があり、空港検疫で新型コロナウイルス感染が分かった30代女性から、同国で流行しているものと同様の変異種が確認された」

(南アフリカのコロナ変異ウイルス 国内初確認 19日に成田到着)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201228/k10012789001000.html

「検疫を含めた国内の検査で陽性となった人が、このウイルスに感染していると確認されたのは初めてです。」

既に、英国産の方は、21か国で見つかっている。

(「変異種」世界へ拡大 20の国と地域に)
https://www.news24.jp/articles/2020/12/28/10793994.html

・イギリス
・フランス
・ドイツ
・イタリア
・スペイン
・オランダ
・ベルギー
・スイス
・デンマーク
・スウェーデン
・アイルランド
・アイスランド
・カナダ
・日本
・オーストラリア
・香港
・シンガポール
・レバノン
・イスラエル
・ヨルダン

これらに加えて、韓国でも見つかったからな。

(韓国で「変異種」初確認 世界24の国と地域に感染広がる)
https://news.yahoo.co.jp/articles/685d0b49f66161666f38d956c9b5ce5980769a6a

「韓国保健当局によると、感染が確認されたのは22日に韓国に入国したイギリス在住の家族3人で、入国時の検査で発覚した。3人は現在、隔離され治療を受けている。」

記事では24か国とあるけど、ポルトガル(マデイラ諸島:どのウイルスかは不明)、ナイジェリア(別ウイルスか)、南アフリカ(別ウイルス)をいれいているようだ。

変異種が広がっていくのは、何らかの理由があるからだろうが、それが感染力の増加に伴うかどうかは分からない。

たまたま、そういう環境があったからということもあり得る。

3密とか、5つの場面とか。

劇的に拡大しているわけではないし、各国も用心しているので、仮に感染力や毒性の増加、ワクチンが効かないとかの話が出てきたとしても、まだ、なんとか食い止められるかもしれない。

食い止めなくてはならない・・・。

(新型コロナの変異は「当たり前」の話、騒げば騒ぐだけ損)
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00087/122400135/?P=1

記事の前半(つーか、殆ど)は、基本的な話で終始している。

気になったのは、ウイルスの変異を抑制するには、流行を抑えることだという点だな。

「この新型コロナウイルスの場合はどうするのがいいか。結局、変異を起こす回数を減らすには、まずは流行を抑えればいいんですよ。」

はあ?。

「まぁ基本は、とにかく予防してうつらないようにすることなんです。」

「感染が広がれば広がるほど変異ウイルスが増える、という理屈ですもんね、これ。」

妙に納得させられる話だが、現に流行しているイタリア産の変異種は、結局流行を抑えることができずにいて、その流行の中でさらに感染力が強い(かもしれない)変異種が出てきてしまったわけだ。

人類は、1年に渡って、流行の抑制に失敗し続けていて、その挙句の果てに、新たな変異種を生み出したのだ。

そして、ワクチンが効かなくなれば(経験的に、効かなくなることはないだろうと言われているだけ)、更なる変異種の出現を促すことに繋がる。

「ですからワクチンを打つ人が最初に多くて、なおかつみんなが予防策を取っていれば、もちろん変異は出るんだけど、その変異の広がり方は突然空気感染するようになるとか、そういうよほどとんでもない変異じゃない限り、全然問題ないんですよ。」

ワクチンをうつ人は、最初は少ない。

既に400万人が接種したと言われているが、人類78億人の中では0.1パーセントにも満たない。

7割から9割と言われる集団免疫を獲得するまでには、このペースだと100年掛かることになる(もちろん、各国での本格的な接種が始まれば速度は加速するけど)。

なおかつ、予防策は概ね取られていない。

マスクしないで会話するし(うちの近所ではしょっちゅうだ)、社会的距離取らないし、手も洗わないからな(冬場は手荒れするし)。

有り得ない過程を置いて、極端な状況を例に出して(突然空気感染するようになるとか:既に飛沫感染対策では不十分と分かっているけど)、そうでなければ「全然問題ない」とかいわれてもな・・・。

説得力に欠ける気がするんだがな。

逆に言えば、現在の世界の新型コロナ情勢の中では、変異種が次々と現れ続けて、終いには「とんでもない変異」を生み出して万事休すとなりかねないわけだ。

「例えば今回の新型コロナウイルスはたぶんどこかでそういうとんでもない変異を起こして、ものすごい能力を手に入れているんですよ。どういう変異かというと、動物だけでなくヒトに感染するようになったと。」

「そういう変異が同じウイルスでまた起こる可能性はもちろん、まったくないわけではないんですけど、確率としては天文学的に少ない数字だと思います。」

ふん、英国の7割増の方は、エビデンスに乏しいとか言うくせに、変異の確率が天文学的に少ないことに対する根拠は示さないわけだな(そういうことかあ?)。

「ビオンテック社は、今回ぐらいのマイナーな変異であれば、6週間あれば対応する新しいワクチンを製造できる、とコメントしていますね。」

浮沈子の妄想の中では、N501Y変異に対するワクチンの効果について隠蔽していることになっているB社のいうことは妄信するわけだな(そんなあ!)。

この記事を読んでも、浮沈子は一向に安心することができない。

ハッキリさせておこう。

感染症である限り、接触機会を減らすことが有効な対策であることは明らかだ。

それが、感染力に対して十分ではないことから、今回の流行が収まらないでいる。

そこへもってきて、感染力がより強くなる(かもしれない)変異が見つかり、世界中に拡散しつつあるということから、英国での厳格なロックダウンや全世界での鎖国政策が採られている。

既に個人の心がけで対応できる範囲を超えているという為政者の認識から、そういう対応になっている。

もちろん、個人の感染のリスクを減らす努力を軽視していいわけではない。

つーか、それしかできないしな。

少なくとも、ワクチンの効きや感染力に対して一定の知見を得るまでは、当局による強制的な接触制限が課されるのは当然で、それがパニックを誘発しようがどうしようが、やらざるを得ない状況なわけだ。

まあ、パニックにならないように、丁寧な情報提供を行わなければならないということは確かだ(今のところ、買い占めとかは起こっていないようですが)。

当局の強制的な措置に対して、理屈の上でも心情的にも納得して受け入れ、協力を促すことは必要だ。

しかし、変異種による影響は避けがたいし、その頻度は流行の拡大と共に確実に増えていく。

ワクチンの効きに影響が出ないことを祈るばかりだ。

この記事は、裏読みする方がいいかも知れないな・・・。

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