俺の死骸を乗り越えて行け:或いは2機纏めて片付ける予定か2021年01月03日 13:19

俺の死骸を乗り越えて行け:或いは2機纏めて片付ける予定か
俺の死骸を乗り越えて行け:或いは2機纏めて片付ける予定か


昨日は初潜り。

寒さに震えながら稲取のプールでのリハビリ(といっても、1か月半ぶりくらいか)を済ませて、日帰りで戻ってきた。

ファルコン9の打ち上げ(トルクサット5A)が延期になっていて、宇宙ネタも涸れ果てている。

先月、地面に激突して大爆発、木っ端みじんになったSN8の残骸と一緒に、次期プロトタイプのSN9が写っている記事が出ていた。

(SpaceXの次のスターシップは最初の打ち上げの準備のために冷ややかになります)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-sn9-frosty-first-launch-plans/

「スターシップSN9は、スターシップSN8の残骸の後ろに立っていますが、爆発的であるが成功した打ち上げデビューの後、まだ完全にクリアされていません。(NASASpaceflight – bocachicagal)」

今週前半にスタティックファイアテストを行い、その勢いで高高度飛行試験をするつもりなんだろうが、着陸予定地にはSN8の残骸(ノーズコーン)がそのままになっている。

それだけ、開発のペースが速いんだろうが、なんとも象徴的な構図だな。

浮沈子的には、どーせSN9だって失敗するんだから、そのままにしておいて2機分まとめて片付ければいいような気もする(そんなあ!)。

スターシップの開発の速さはベラボーだな。

それは確かだが、ド派手な爆発(爆発的成功?)の積み重ねでデータを収集するという前代未聞の話だ。

SLSもステニスでデータ収集中だが、打ち上げてみて、地面に叩きつけて強度試験(!)をするなんてことはしない。

燃料入れて、カウントダウンして、途中で止まっちゃったからどーしよーか悩んで2週間くらい固まっちゃう程度だ(そうなのかあ?)。

このまま、燃焼試験(フルパワー8分)に突入するか、それとも再度ウェットドレスリハーサルを繰り返すか。

グリーンランテストは納品検査のようなもので、これに合格できなければ、ボーイングはコアステージをフロリダに運び込むことができない。

33秒前まで進む予定だったカウントダウンが数分前にとまってしまったのには、何か原因があるはずだからな。

徹底的に検査して原因を突き止め、しっかり潰しておかなければ、スターライナーの二の舞になりかねない。

スケジュールは遅れ、アルテミスは飛ばないが、それは仕方ない。

最初の1機を作るのに11年を掛け(たぶん、12年になるんでしょうけど)、腫物を触るように慎重に検査している。

スターシップのように、実験が間に合わないほどプロトタイプを次々に制作して、片っ端からぶっ壊していくのとは開発の哲学が異なる。

それでも、スターシップはSLSよりもさらに巨大なロケットだし、完全再使用を目指しているし、地球周回軌道上で燃料補給して火星まで飛ばそうというのだから、そう簡単に実現するわけではない。

上段であるスターシップだって、SN100くらいのプロトタイプを生産(=破壊?)しなければならないだろうし、1段目のスーパーヘビーの開発は、事実上これからということになる。

発射台に直接戻ってきて、カニの爪で捕まえてもらうという。

べらぼーめ・・・。

ロケットラボのエレクトロンの1段目を、ヘリでパラシュートを引っ掛けて回収するのとはわけが違う。

全長72mもある巨大なブースターをパワードランディングさせ、せいぜい誤差数十センチの精度で発射台に戻すことが必要になるわけで、何度も回収に成功しているS社と言えども、一朝一夕にできるとは思われない。

発射台を100個くらいぶっ壊さないとムリポだな。

普通に着陸させて、クレーンで運べばいいと思うんだが、S社はそうしない。

大陸間弾道旅客機を飛ばして、火星移民のための費用を稼がなければならないからな。

困難なのは分かっているが、それは必要なプロセスなのだ。

地球周回軌道上での給油にしてもそうだな。

液体を移送するのではなく、コブシメのオスが精子の入ったカプセル(精莢(せいきょう)というらしい)をメスに渡すように、燃料を入れたタンクを交換すればいいような気もする。

その辺りも含めて検討済なんだろう。

シンプルなのが一番いいからな。

スターシップは、ロケットのカタチをして、確かにロケットエンジンを搭載しているが、その運用は限りなく航空機に近い。

航空機の空中給油は、軍用機では当たり前の技術だからな。

航空母艦に着艦させるときに、アレスティングワイヤーを引っ掛けて着陸させるというのもある。

(アレスティング・ワイヤー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC

「着陸の際に飛行機を短い滑走距離で制動するためのケーブル」

機体に何かを引っ掛けて手繰り寄せるとか、着陸復航を行うことも視野に入れているかも知れない。

パワードランディングでさえキワモノの極致のような気がする。

それを、発射台の整備塔に引っ掛けて、ピンポイントで回収するなんて、破天荒の極みだ。

ありえねー・・・。

それでも、大陸間弾道旅客機を飛ばすためには、是が非でも必要なんだろう。

平らな所に着陸するステージを置いて、そのステージごと発射台まで移動する方が簡単な気がするが、頑丈な着陸脚を備えなければならい点は改善されない。

スーパーヘビーの着陸脚については、まだまだ紆余曲折がありそうだな。

スターシップは、ロケットの概念を書き換えるギミックを多数備えている。

それは、単に、完全再使用ロケットというだけでなく、再打ち上げまでの時間やコストの削減を視野に入れて開発されているということだ。

早く航空機のようになりたい!。

給油して、パイロット交代すれば(いなくてもいいですが)いつでも飛べるぞ!。

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