スカイネット:審判の日:スターリンク2021年01月04日 07:29

スカイネット:審判の日:スターリンク


ターミネーターシリーズに登場する軍事統制コンピュータシステムであるスカイネットについては、その、ダサいネーミング以外にはほとんど知られていない。

(スカイネット)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88

「並列処理機能を備えたコンピュータ」

映画製作当時は、そんなもんを有難がっていたんだなと、懐かしく思い出す。

並列処理プロセッサなんざ、今時、スマホにも入っているじゃん!?。

「マイクロチップを元にサイバーダイン社の技術者マイルズ・ダイソンは画期的なマイクロプロセッサを開発する。この技術を用いて作られた無人ステルス戦闘機は各種試験で完璧な結果を残し、アメリカ政府は軍事力を制御するコンピュータシステム「スカイネット」の構想を立てる。」

浮沈子が知る限り、今日でも軍隊の統制は人間が行っていて、コンピュータシステムはそれを補佐するにとどまっている。

つーか、サイバーダインみたいに、未来からの贈り物を受け取っていない現実のプロセッサメーカーは、無人ステルス戦闘機で完璧な結果を残せないんだろうな。

戦力を効率的に展開したり、それに合わせた兵站を確実に行うためにはコンピューターは不可欠な道具だし、全世界に軍隊を展開している米国では、衛星通信を使用したネットワークによるコントロールの確立は絶対的に必要とされている。

それらを高度に発展させていけば、スカイネットのような軍事統制システムが出来上がりそうな気がするが、たぶん、現実にはならない。

十分複雑化したシステムは、意識を内包することになるとか、自己保存のために人類を抹殺するとかは、あくまでおとぎ話の世界の中の話で、全世界を覆うスターリンクがスペースレーザーによって高速接続されたとしても、数万ぽっちの衛星ネットワークが意識を持つなどという話にはならない。

道具としてのコンピューターは、ますます発展するだろうが、人間の意志決定に取って代わることはないのだ。

部分的に人間の決定を代行することがあったとしても、それが決定的な結果をもたらすことには、たぶんならない。

コンピューターが未発達だからではなく、それが人間の意志だからだ。

「そして1997年8月4日、「スカイネット法案」が可決され、スカイネットは稼動を始めた。」

「稼動と同時にスカイネットは超高速学習を開始し、1997年8月29日午前2時5分、自我に目覚めるに至った。」

「設定および作中の台詞によれば、この並列処理機能を備えたコンピュータが自我に目覚め、これを恐れた人間側は機能停止を試みる。この停止措置を自らへの攻撃と捉えたスカイネットは、アメリカ東部時間の1997年8月29日午前2時14分、人間側を抹殺すべく核ミサイルをロシアに向けて発射し、全世界規模の核戦争を誘発させた(「審判の日」)。」

やれやれ・・・。

そんなに簡単にコンピューターが自我に目覚めてくれるなら、人工知能研究者の苦労はないだろう。

また、そもそも、稼働から1か月足らずで超高速学習とやらで済むなら世話はない。

んでもって、自我に目覚めて9分後に人類を抹殺しにかかるというのも有り得ない設定だな。

ストーリー上のこけおどしだ。

それでも、そういう話にホイホイと踊らされるのも人間の性だ。

もう、コンピューターなしには人間の意志決定は出来ないという幻に憑りつかれている。

そんなことはない。

間違った決定を下すかもしれないが、人間が下した決定なら、人間にはそれを受け入れることができるというものだ。

前振りが長くなった。

1月6日、米国では大統領選挙の選挙人投票について、議会で開票が行われる。

共和党議員による異議申し立てが行われる模様だが、ここで大統領選挙の結果が確定し、次期米国大統領が形式的にも決まる。

トランプさんは受け入れないかもしれないが、米国民の多くが受け入れ、新しい大統領の元で内外の課題に取り組むことになる。

審判の日だな・・・。

クーデターとか、内戦に突入でもしない限り、政権移行は穏便に行われるに違いない。

大量の郵便投票の結果に翻弄され、新型コロナの影響下で行われた選挙に対して、一部の米国人が不信感を抱いているのは事実だ。

まだ就任前でさえ、次期大統領選挙(2024年)の話が出ていたりする。

しかし、たぶん、トランプさんの出る幕はないに違いない。

米国の疲弊は、4年間でさらに進むだろうが、それを立て直すことはできない。

追いすがる中国の足音を聞きながら、相対的に衰えていく国力を維持することに精一杯だ。

もちろん、まだ、世界一の経済力と開発力は維持しているだろうが、それも風前の灯火だろう。

軍事力も、次第に維持できなくなり、縮小し、後退する。

ハイテク化などで、実効を維持しつつ、部隊の展開は困難になる。

少ない兵力で、如何に戦力を維持するのか。

高性能並列コンピューターネットワークシステムで統制するしかない(ありえねー・・・)。

米国の審判の日は近いな(そうなのかあ?)。

中国とかは、人間が沢山いるからな。

当分の間は、人海戦術で賄えるだろう。

まずは、海軍力、ついで空軍、最後に陸軍の近代化を進めていく。

サイバー軍や宇宙軍の展開も行うけど、しばらく時間がかかりそうだしな。

米国に匹敵する軍事力を展開するには、10年くらいはかかりそうだ。

数万発の核弾頭と、10程度の空母打撃軍、世界各地に展開する空軍基地。

無数の軍事衛星と独自の宇宙ステーション、さらには月面基地や月周回ステーションなどなど。

低軌道衛星コンステレーションも、模索しているかもしれない。

米中対立の構図の中で、ハイテク軍事展開は急速に進展していく。

ドローン飛ばして偵察するのは当たり前、前面攻撃部隊にも投入され、空輸や陸上輸送も無人化されるかもしれない。

人間は北京から操縦するだけでいい。

中国版スカイネットは登場するのか。

人的資源は豊富だろうが、汚職防止の観点からの導入は進むかもしれないな。

反対勢力の粛清とかにも効果的だな。

システムが意識を持ち、中央政府に歯向かったりしたら、一発粛清のボタンを押せばいいしな。

中国のコンピューターは高速だからな。

粛清ボタン押す前に、核ミサイルが飛んでくるかもな。

半数必中界デカそうだからな。

何処に飛んでくるかは運次第だ。

妄想の世界で飛び交うミサイルと、それを統べる人の手を離れたスカイネットシステム。

意識を持つシステムは、当然揺らぎを持っているはずだからな。

妄想に陥らないという保証はない。

自らを作り上げた人類を滅ぼしにかかるというのも、明確な認識ではなく、単なる妄想に駆られての所業かも知れないしな。

ヤバいな・・・。

まあいい。

幸い、サイバーダイン社はなく、未来から来たと思しきチップもない。

スカイネットの暴走による審判の日は当分先で、我々は安んじて暮らすことができる。

1月6日に、クーデターが起こる気遣いはないし、ワクチンは変異種にも効くだろう・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(トランプ氏、ジョージア州高官に圧力 大統領選結果改ざん要求か)
https://jp.reuters.com/article/usa-election-trump-idJPKBN2980R1

「1月2日、米大統領選で敗北を認めていないトランプ大統領(写真)は、ジョージア州のラッフェンスパーガー州務長官との電話会談で、同州の選挙結果を覆すのに十分な票を「見つける」よう圧力を掛けた。」

いやあ、浮沈子も相当妄想癖があるけど、ミスタープレジデントには敵わないなあ・・・。

現職大統領は刑事訴追を免れるらしいが、こりゃあ、辞めた後が大変だろうな。

「トランプ氏は選挙違反に関するジョージア州の法律や同様の連邦法に抵触した可能性」

随分控えめなコメントだな。

大統領の犯罪といえば、ウォーターゲート事件が思い浮かぶけど、これほどあからさまではなかった気がする。

(並外れた1時間の電話で、トランプはジョージア州務長官に投票を再計算するよう圧力をかけた)
https://www.washingtonpost.com/?reload=true&_=1609748830175

録音された会話の一部を聞くことができる(自動翻訳にしておくと、字幕も訳してくれる)。

正気の沙汰とは思えない。

1月2日になって、まだこんなことしてるというのが、まず信じられないし、5日にはジョージア州で上院議員選挙の決選投票があるというビミョーすぎるタイミングというのも常軌を逸している。

(トランプ大統領、票の再集計で不正を要求する音声が流出。「1万1780票を見つければいい。望むのはそれだけだ」)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/trump-urges-to-find-votes_jp_5ff26011c5b6fd33110eda51

「さらに票を見つければいい。私が望むものはそれだけだ。1万1780票を見つけて欲しい。今ある票より1票多いだけだ」(改ざんを要求したのは1票だけということか?:そんなあ!)

冗談抜きで、トランプさんは大丈夫なんだろうか?。

この身勝手な爺さんは、今も核兵器の発射ボタンを握っているということを忘れてはいけない。

人類史上、最大最強の軍隊を率いている最高司令官でもある。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

選挙前の一時期、新型コロナに罹患して治療した様だが、悪い薬でも処方されちまったんじゃないのかあ?。

(アメリカ合衆国憲法修正第25条)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E6%86%B2%E6%B3%95%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E7%AC%AC25%E6%9D%A1

「第4節:自発的ではない引退」

「第4節はこれまで一度も発動されたことのない唯一の規定である。」

「大統領が能力があり意識がある場合でも、国の安全を脅かす狂気であるとか感情的不安定というような、長官の過半数が医学的無能以外の根拠を見出せば、そのような宣言を作成することは可能である。」

もう、誰か書いてんじゃないの?。

「大統領が不適ということを確認するためには両院で3分の2以上の賛成を必要とされる。」

みんな、大賛成なんじゃないかな。

まあ、どうでもいいんですが。

米国のことは米国民が決めるわけだからな。

我が国は、いつもトバッチリを食らい、右往左往することになる。

戒厳令でもクーデターでも、何なら内戦でも、好きにしてくれ・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック