変異種:ワクチンの効果に専門家から疑義:なぜか英国産は大丈夫で南ア産はヤバいかもだってさ2021年01月05日 10:03

変異種:ワクチンの効果に専門家から疑義:なぜか英国産は大丈夫で南ア産はヤバいかもだってさ


(新型コロナウイルス、南アの変異種は英国種より問題が深刻-英保健相)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-04/QMEXLUDWX2PT01

「南アフリカの変異種を深刻に憂慮している」

「英国の変異種よりも問題は深刻だ」

「オックスフォード大学のジョン・ベル教授は3日にタイムズ・ラジオで、ワクチン接種は恐らく英国の変異種にも有効と考えられるが、南ア種についてはまだ疑問が残ると語った。その上で、ウイルスの変異がワクチンの効果を全面的に無効化するとは考えにくいと述べた。」

比較の問題ではあるけど、変異種に対するワクチンの効きに疑義が呈された形だ。

なぜ、同じN501Y変異を共有していながら、なおかつ欠失69-70変異がないにもかかわらず、南ア産がヤバいのか、両方の変異がある英国産がセーフなのかは示されていない。

(南アの変異ウイルス、英科学者がワクチンの有効性に懸念=ITV)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-britain-south-africa-idJPKBN2990Y2

「南アフリカで見つかった新型コロナウイルス変異種について、英科学者はワクチンが効くと完全に確信しているわけでない」

「英政府のワクチン・タスクフォースのメンバーであるオックスフォード大学のジョン・ベル教授は3日、ワクチンは英の変異ウイルスには効果があると思うが、南アの変異ウイルスへの効果には「大きな疑問符」が付くと述べた。」

両者を比較して何か具体な検討をしたようにも見えるが、その詳細は明かされていない。

ビオンテックからの情報はない。

また、既に承認されているモデルナやアストラゼネカのワクチン、中国やロシアのワクチンについても不明だ。

「現行のワクチンが効かなかった場合、新たにワクチンを創製する必要があるが、それには1年はかからず1カ月か6週間程度で可能」

ビオンテックと同じ程度の期間だから、mRNAワクチンを想定していると思われる。

ワクチンもさることながら、英国での感染が止まらないのはどういうわけか。

(英首相 イングランド全域で厳しい外出制限などの導入を表明)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210105/k10012797261000.html

「外出を厳しく制限する措置などをイングランド全域で導入する」

「イギリスでは、感染力が強いとされる変異したウイルスの広がりもあって感染が拡大していて、4日、1日当たりの感染者は5万8784人とこれまでで最も多くなりました。」

我が国でも緊急事態宣言が出される様だが、英国のそれは厳しい。

「食料品の買い物や通院、1日1回の運動などを除き、外出を厳しく制限し、違反した場合には200ポンド、日本円でおよそ2万8000円の罰金」

「生活必需品を扱う店以外は営業を原則禁止とするほか、小中学校や大学は原則として閉鎖し、来月中旬まではオンラインなどでの授業」

我が国では、罰金もないし、店舗の営業禁止も、学校の閉鎖もない。

ロックダウンとは名ばかりの、ゆる~い「緊急事態」だ。

要請(スズメの涙ほどの協力金付き)と協力による麗しい行動制限が、今回も課されることになる。

浮沈子的注目は、英国における学校閉鎖の理由だな。

「学校の閉鎖についてジョンソン首相は、子どもはウイルスに感染しても重症化しにくいとみられるとしたうえで、学校から家庭に感染を拡大させる可能性があると説明」

我が国とはウイルスの振る舞いが異なるのか、そうでなければ、子供たちのふるまいが違うんだろう(そうなのかあ?)。

英国産も若年層に浸透しやすいらしいが、無症候性キャリアからの感染(無症候性キャリア内の継続的な感染含む)が無視できない状況になり、政策の前面に出てきたのかも知れない。

エビデンスはないとかなんとか言ってのらりくらりとかわしながら、目を背けているだけでは済まなくなってきたということではないのか。

首相の発言である点も注目だな。

英国の専門家の同意を得ているということで、業界ではタブーとされている無症候性キャリアからの感染を、白日の下に曝したわけだ。

イングランド全域にロックダウンが拡大したこと以上のインパクトを感じる(スコットランドでも始めたみたいです)。

「変異したウイルスを制御するためには、さらなる行動が必要だ。政府のウイルス対策は、もうたくさんだと感じているのはわかるがこれまで以上に団結すべき時だ」

効くかどうかの話はあるが、英国ではワクチンの接種も始まっている。

普及までには年単位の時間がかかるだろうし、そもそもどこまで普及するかも分からない(英国の反ワクチン運動については未調査)。

航空機による移動、杜撰な検疫、日常的な感染防御策の不徹底、甘い見通しとことなかれ主義がミックスされて、変異種は広がり続けている。

南ア産の変異種も、既に世界に拡散しつつある(我が国でも確認済み)。

ウイルスに国境はない。

人が動けば、ウイルスも動く(まあ、人には国境がありますけど)。

例えば、英国産の変異種は、9月に採取された検体から翌月(10月)に発見されたと言われている。

少なくとも、12月に警告が発生られるまで、足掛け4か月に渡り、野放しになっていたわけで、その間も英国のみならず、全世界に広がり続けていたわけだ。

当局は、変異種への監視を続けながら、もうムリポという状況になって初めて公表し、警戒を呼び掛けた。

まあ、感染症対策は、どうしても後手後手にならざるを得ない。

変異種に対するワクチン開発も、同時並行して進めておいた方がいいような気がするんだがな・・・。

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