感染とは何か:ワクチン報道を巡る誤解の誤解:忖度する報道と真の問題:どっちにしてもうてなきゃ始まらない ― 2021年01月27日 14:22
感染とは何か:ワクチン報道を巡る誤解の誤解:忖度する報道と真の問題:どっちにしてもうてなきゃ始まらない
バズフィードが、いろいろ書いている。
(新型コロナ「ワクチン」記事の削除相次ぐ。その理由は?)
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/anti-vaccine
「新型コロナウイルスワクチンをめぐり、週刊新潮やNEWSポストセブン、AERAやオリコンニュース、毎日新聞などが伝えた記事に対して批判が殺到し、削除や修正に追われる事態が相次いでいる。」
「不安を煽ったり、副反応ばかりを強調したり、その有効性について誤った情報を伝えたりしている一部メディアの報道に批判が殺到」
誤った情報は困りものだが、ワクチンさえ打てば安心という報道は批判殺到にならんのかあ?。
新潮の記事(アーカイブされたもの:元の記事は削除済みの様です)にリンクが張ってあったので読んでみた(引用の後のカッコ内は浮沈子注)。
(コロナワクチンを「絶対に打ちたくない」と医師が言うワケ 感染予防効果はなし)
https://web.archive.org/web/20210120090145/https://www.dailyshincho.jp/article/2021/01201700/?all=1
「誤解されている方が多いですが、季節性のインフルエンザなど注射で打つタイプのワクチンは、ウイルスの感染自体を防ぐことはできません。新型コロナウイルスのワクチンも同じで、打ったとしても感染を防ぐ効果はないのです」(感染を防ぐ効果はないとは断言できない:後述)
「有効性94%などと聞くと、ワクチンを打った人の94%が感染しないとの印象を持つ人もいるでしょうが、違います。ワクチンを打っていない集団で100人感染し、打った集団で10人が感染した場合、有効率は90%ということになる。あくまで打った人と打たなかった人の感染の割合を見ての比較です」(一部に誤りあり:後述)
「メッセンジャーRNAは、本来われわれの体内で短時間で消滅するようになっている。今回のワクチンではその特性を何らかの方法で変え、分解されないようにした。分解されないとすると、注射されたメッセンジャーRNAは体内に半永久的に残るかもしれず、それがどう影響するのか誰にも分かりません」(少なくとも現在のところ、どうなるかは不明)
シロウトに誤解を生じる発言を抽出して、不安を煽る記事はこういう風に書くのかという見本みたいなもんだな。
浮沈子も素人なので、これだけ読めばワクチンなんてうつもんかと思ってしまう。
感染予防については、そもそも、感染とは何かということが分かっていないと話が始まらない。
(感染)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9F%E6%9F%93
「生物の体内もしくは表面に、より体積の小さい微生物等の病原体が寄生し、増殖するようになる事。また、侵入等のその過程」
新型コロナの場合、半分くらい(およそ30から60パーセント)は、無症候性キャリアなわけだから、発症の有無で判定するわけにはいかない。
PCR検査を全国民に2時間おきくらいに実施すれば感染予防効果の有無は判定可能だろうが、厚労省は不可能だと言っている。
(ワクチンの有効性・安全性と副反応のとらえ方について:3ページ目参照)
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000680224.pdf
「感染予防:接種した人が感染しない」
「○感染予防効果は実証しにくく、臨床試験で確認することは稀。」
「○発症しない感染者が多数存在する新型コロナでは、実証はほぼ不可能と考えられる。」
この資料では、実証困難であることから、感染予防効果については評価要素にしないといっているだけで、感染予防効果がゼロだとは言っていないけどな。
感染という現象が、病原体と宿主の間の相互関係で、段階的にプロセスを踏むということも、誤解を招く基になる。
ウイルスの場合、感染プロセスは以下の通り。
①宿主への取り付き(皮膚や粘膜にくっ付くだけ)
②生体内への侵入(血液中とか粘膜を通して細胞間組織やリンパ液中への侵入を含む:消化管内除く?:細菌の場合は、この段階でも感染というようだ。)
③細胞への取り付き(例のスパイクタンパクが大活躍)
④細胞内への遺伝子の送り込み(新型コロナはプラス鎖のRNA)
⑤細胞内での増殖(こんな表現でざっくりまとめていいものか・・・)
⑥増殖したウイルスを細胞外へ放出
(③から⑥の繰り返し)
⑦体液、飛沫、糞便等を介して、他の宿主へうつす
どこからが「感染」かというのは難しいな。
あんま増殖しないで、長期に潜伏してたりする場合もあるからな。
増殖を繰り返す中で、宿主に悪影響を与えれば発症となる。
何事もなければ、共生状態になる。
人体の中には、無数の細菌やウイルスが共生しているからな。
mRNAワクチンは、細胞への取り付きを阻害したり(液性免疫)、細胞性免疫(ウイルスをパクパク食べてしまうイメージか?)するので、③をブロックすることになる。
完全にブロックできるかどうかは不明で、ちっとは取り付いてしまうかも知れないし、そうすれば④とか⑤、⑥も少しはあるかも知れない。
それでも、発症するには宿主の体内である程度のウイルス量になる必要があるから、ちっとだけでは発症はしない。
そのうち、ウイルスは宿主の免疫系にやっつけられて、無症候性キャリアのままで終わる。
終わる前に、ちょうどよくウイルスが増えて他の宿主に感染させられるくらいになっちまうのがヤバイ(発症しないままでうつる:検査しなければ絶対に分からない)。
無症候性キャリアからの感染という、厄介な話になる。
まあ、どうでもいいんですが。
専門家が、感染予防効果がないというのは、母集団の全員に対して、ウイルスの保有状況をリアルタイムに追跡できないからということに尽きる気がする。
ウイルスが、どこかの細胞で1回でも増殖に成功すれば、少なくとも感染成立と言っていい。
それを、くまなく検証することなんて出来っこないからな。
だから、感染予防効果がないという表現にもなる(正確じゃないけど:検証できないというのが正しいだろう)。
以上は浮沈子の理解だが、所詮は素人なので違っているかもしれない。
しかし、ワクチン的には、宿主の液性免疫を刺激して、少なくとも細胞に取り付くためのスパイクタンパクにくっ付いて③の過程を阻害することを目的に設計しているわけだから、発症が防がれればそこんとこは効果があったと考えたいところだ。
だから、③をもってウイルスの感染とみなせば、感染予防効果もあるに違いないという、真逆な表現も生まれる(たぶん)。
素人には、禅問答のようなもんだな(感染予防効果がなくても感染は予防されるとかあ?)。
計測できるのは発症予防効果(有効率)だけど、新潮の記事にもあるように、ワクチン接種群と被接種群との発症数の比較だから(記事では感染数となっている:たぶん間違い)、やはり素人には誤解を招く。
(新型コロナワクチンが「90%の有効性」ってどういうこと?)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/100400036/111000011/
「一般にワクチンの有効性は、被験者の一方にワクチン、もう一方にプラセボ(非接種のこともある)を接種し、「ワクチン接種群で疾患を発症した被験者の数」と「プラセボ接種群で疾患を発症した被験者の数」を比較して、ワクチンの接種によって疾患になるリスクをどの程度減らせたかで評価する。」
この記事では、明確に「発症」といっている。
まあ、感染しても発症しなければ痛くも痒くもないから、どっちでもいい気もするが、無症候性キャリアである期間中に、他者に感染させることはあるので困りものだ。
重症予防効果については、今後、ワクチン接種が拡大していく中で明らかになっていくだろう。
軽症でも、長期に渡る症状(後遺症とも)が続く場合もあるようだから、重症化が抑えられればいいというもんでもないけどな。
ワクチンの主成分であるmRNAが体内に長期にわたって残留し、悪さをするに違いないという懸念はないとは言えない。
こんなもん(ウイルスの部品:スパイクタンパクをつくる遺伝子)を身体の中に入れるなどというのは、人類史上初めてだからな。
裸のmRNAは生体内で分解されやすいので、ワクチンでは被接種者の細胞内に取り込ませて機能させるために、何らかの方法でカプセル化されている。
そのカプセルが強力過ぎれば、何年も分解されずに残るかも知れない(未確認)。
その間に、未知の変性(他のウイルスへの取り込みとかあ?)を受け、何らかの副反応を呼び起こす可能性はゼロじゃない。
今のところ、それは誰にも分かっていない。
新しいタイプのワクチンが、大量に接種されるのは初めてのことになる。
全人類規模の大実験のようなものだ。
まあ、細かい突っ込みはあるけど、浮沈子的には新潮の記事は取り消したりするほどひどいとは思わないけどな。
たまたま、今日のギガジンに記事が出ている。
(新型コロナワクチンに関する「気にしなくていい4つの懸念事項」とは?)
https://gigazine.net/news/20210126-covid-19-vaccine-4-concerns/
「◆1:ワクチンが人々のDNAに入り込んでゲノムを変えてしまうのではないか?
→不可能です。
◆2:ワクチン接種により人体がインターネットに接続されるのではないか?
→ありえねー・・・。
◆3:ワクチン接種は自己免疫疾患を引き起こすのではないか?
→今のところ、そのような懸念を裏付ける証拠はない。
◆4:ワクチン接種によって不妊になるのではないか?
→可能性は極めて低い。」
まあ、米国ではなんやかんやと因縁付けて、ワクチンをうたない様にさせようという動きがあるからな。
我が国でもワクチンに対する懸念を表明する記事に対しては、何かと風当たりが強い。
我が国では、ワクチンの接種は義務ではない。
国民一人一人に判断を委ねられた任意接種であることを、確認しておく必要がある。
特に、新型コロナのワクチンは出来たばっかしだし、新しいタイプのワクチンが他に先行して開発されている。
どんな副反応が出て来るかは、完全に解明されているとは言えない。
人類全体に接種して、10年くらい経てば少しは分かることがあるかも知れないくらいに考えておく必要がある(そうなのかあ?)。
そんでもって、完全に解明されるのを待ってから接種しようなどと思っているうちに、自分自身が感染して、さらには、他人にうつしちまったりするわけだな(そんなあ!)。
ワクチンに詳しい研究者の中には、新しいタイプのワクチンなんて怖くてうてないという人がいることは確かだ。
それでも、そういう人も、他人にうつなと言っているわけではない(たぶん)。
むしろ、多くの人がうって、人体実験してくれた方が有難いと思っているかもしれない(そうなのかあ?)。
うつうたないは、あくまで個人が決める。
そうして、ワクチンのリスクや懸念、現在の研究状況、評価を含めたすべての情報を開示し、素人にも分かりやすく説明してくれて、個人の判断を尊重する姿勢を明確に示してもらいたい。
ワクチンをうたないのは非国民だとか、ワクチンの効果を合わせて掲載しない記事は抹殺するとか、ファクトチェックと言いながら、そういう選別的な記事を上げるメディアが横行するのは感心しないな。
新しい感染症だし、新しいワクチンだから、以前に懸念されていたことが解決したり、新たに分かった知見が出てくるのは当然だ。
それを、適切にフォローしながら修正していくことが望まれる。
今日は、たまたま水泳教室の日で、フィットネスの会員さんが話しているのを耳にする機会があった。
零下80度で冷やして保管しなければならないからうたないとういう(ワケワカ・・・)。
そのままうつわけじゃないんだけどな(凍傷確実!)・・・。
ちゃんと解凍して、生食で希釈(この一手間は、意外に知られていない:バイアルが特殊なんで、節約してるんだそうです)してから接種するに決まってんじゃん・・・。
そういう明らかな誤解が蔓延している方が問題のような気がする。
確認しておこう。
ワクチンには感染予防、発症予防、重症化予防の効果が期待されているが、感染予防については実証が困難なので、明確にあるとは言い切れない。
また、重症化予防は今後の状況を評価する必要がある。
報道などで95パーセントあるとか言われているのは、あくまでも発症予防効果に対する治験上の数字だ。
ワクチン接種が任意であることも重要だな。
うつうたないは、個人の判断で自由だ。
正確でフレッシュな情報を得て、自ら判断をするしかない。
我が国では、国費で接種できるようだが、結局は国民が納めた税金で賄う。
国家としては、ワクチンをうつのが是であるとしていることは明らかだ。
しかし、それに対して、合理的な懸念を表明することを阻止しようとするのは、浮沈子的にはヤバい気がする。
ワクチンうつとUFOに連れ去られるとか、ゴジラみたいな怪獣に変身しちゃうとか、そういう話ならいい気がするんだがな(そういうことかあ?)。
ワクチンの効果(変異種に対する効果を含む)について、効かない要素があるにもかかわらず、全く問題がないというメーカー側の誤った評価だけを報道しても何も非難されないしな。
専門家の中でも評価が分かれているなら、そのことを報道してもらいたいもんだな(原論文へのアクセスがあると有難い)。
国策に沿った情報だけを選んで、声高に喧伝したり、バランスの取れた記事にでっち上げないと抹殺するような風潮を助長するというのは頂けない。
我が国でのワクチン接種が始まるまで約1か月。
浮沈子のところまで回って来るには、1年くらいかかるだろうけど、うつかどうかは、それまでに決めればいいのだ。
医療従事者とか高齢者とか持病持ちとか、他のワクチン接種した国民とかが、貴重な人体実験をしてくれて人身御供になってくれるわけだからな。
有難い話だ。
その間、新型コロナに罹らないように、せいぜい用心して過ごすことだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(「新型コロナワクチンのサプライチェーン」はどうなっているのか?)
https://gigazine.net/news/20210121-supply-chain-covid-19-vaccines/
「ファイザーとBioNTechの「BNT162b2」、そしてModernaの「mRNA-1273」」
まずは、mRNAを保護している脂質ナノ粒子について。
「2つのワクチンにはコレステロール、ホスファチジルコリン、イオン化可能なカチオン性脂質、PEG修飾されたリン脂質などの脂質が含まれており、これらの脂質がmRNAの周囲に脂質ナノ粒子と呼ばれるカプセルを形成します。」
「脂質ナノ粒子は人間の細胞内に入るまでmRNAを周囲の環境や免疫系から保護したり、mRNAと結合して状態を安定させたり、細胞内でタイミングよくmRNAを放出したりする役目を果たす」
ドラッグデリバリーシステム(DDS)としての機能が期待されている。
べつに、半永久的に生体内に残して、怪しい反応を起こさせるためではない(一応、そういうことになっている)。
バイアルと生理食塩水による希釈についても出ている。
「・ガラス製バイアル
ワクチンを入れるバイアルは物理的な衝撃やマイナス数十度での冷凍保存に耐える必要があるため、一般的なガラスで作ることができません。」
「ワクチンバイアル用のホウケイ酸ガラスを製造するメーカーも少なく、1個のバイアルに数回分のワクチンを詰めているのはバイアル不足も一因だそうです。」
「ファイザーのバイアルは1個に5回分」
「Modernaのバイアルは1個に10回分」
「ファイザーとBioNTechのワクチンは使用直前に20mLの生理食塩水で希釈する手順が必要」
冷凍状態から冷蔵状態にして、生食で希釈して注射器でうつわけだから、筋注しても凍傷になることはない(たぶん)。
我が国での接種が始まれば、接種の実態について、さらに細かい情報が出てくるだろう。
ちなみに、「BNT162b2」とか「mRNA-1273」は、社内の開発コードで、それぞれトジナメランとかモデルナCOVID-19ワクチンといった一般名称がある(トジナメランにはコミナティという商標もある)。
今後、変異種対応の改良品が出て来たら、また混乱するんだろうな・・・。
バズフィードが、いろいろ書いている。
(新型コロナ「ワクチン」記事の削除相次ぐ。その理由は?)
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/anti-vaccine
「新型コロナウイルスワクチンをめぐり、週刊新潮やNEWSポストセブン、AERAやオリコンニュース、毎日新聞などが伝えた記事に対して批判が殺到し、削除や修正に追われる事態が相次いでいる。」
「不安を煽ったり、副反応ばかりを強調したり、その有効性について誤った情報を伝えたりしている一部メディアの報道に批判が殺到」
誤った情報は困りものだが、ワクチンさえ打てば安心という報道は批判殺到にならんのかあ?。
新潮の記事(アーカイブされたもの:元の記事は削除済みの様です)にリンクが張ってあったので読んでみた(引用の後のカッコ内は浮沈子注)。
(コロナワクチンを「絶対に打ちたくない」と医師が言うワケ 感染予防効果はなし)
https://web.archive.org/web/20210120090145/https://www.dailyshincho.jp/article/2021/01201700/?all=1
「誤解されている方が多いですが、季節性のインフルエンザなど注射で打つタイプのワクチンは、ウイルスの感染自体を防ぐことはできません。新型コロナウイルスのワクチンも同じで、打ったとしても感染を防ぐ効果はないのです」(感染を防ぐ効果はないとは断言できない:後述)
「有効性94%などと聞くと、ワクチンを打った人の94%が感染しないとの印象を持つ人もいるでしょうが、違います。ワクチンを打っていない集団で100人感染し、打った集団で10人が感染した場合、有効率は90%ということになる。あくまで打った人と打たなかった人の感染の割合を見ての比較です」(一部に誤りあり:後述)
「メッセンジャーRNAは、本来われわれの体内で短時間で消滅するようになっている。今回のワクチンではその特性を何らかの方法で変え、分解されないようにした。分解されないとすると、注射されたメッセンジャーRNAは体内に半永久的に残るかもしれず、それがどう影響するのか誰にも分かりません」(少なくとも現在のところ、どうなるかは不明)
シロウトに誤解を生じる発言を抽出して、不安を煽る記事はこういう風に書くのかという見本みたいなもんだな。
浮沈子も素人なので、これだけ読めばワクチンなんてうつもんかと思ってしまう。
感染予防については、そもそも、感染とは何かということが分かっていないと話が始まらない。
(感染)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9F%E6%9F%93
「生物の体内もしくは表面に、より体積の小さい微生物等の病原体が寄生し、増殖するようになる事。また、侵入等のその過程」
新型コロナの場合、半分くらい(およそ30から60パーセント)は、無症候性キャリアなわけだから、発症の有無で判定するわけにはいかない。
PCR検査を全国民に2時間おきくらいに実施すれば感染予防効果の有無は判定可能だろうが、厚労省は不可能だと言っている。
(ワクチンの有効性・安全性と副反応のとらえ方について:3ページ目参照)
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000680224.pdf
「感染予防:接種した人が感染しない」
「○感染予防効果は実証しにくく、臨床試験で確認することは稀。」
「○発症しない感染者が多数存在する新型コロナでは、実証はほぼ不可能と考えられる。」
この資料では、実証困難であることから、感染予防効果については評価要素にしないといっているだけで、感染予防効果がゼロだとは言っていないけどな。
感染という現象が、病原体と宿主の間の相互関係で、段階的にプロセスを踏むということも、誤解を招く基になる。
ウイルスの場合、感染プロセスは以下の通り。
①宿主への取り付き(皮膚や粘膜にくっ付くだけ)
②生体内への侵入(血液中とか粘膜を通して細胞間組織やリンパ液中への侵入を含む:消化管内除く?:細菌の場合は、この段階でも感染というようだ。)
③細胞への取り付き(例のスパイクタンパクが大活躍)
④細胞内への遺伝子の送り込み(新型コロナはプラス鎖のRNA)
⑤細胞内での増殖(こんな表現でざっくりまとめていいものか・・・)
⑥増殖したウイルスを細胞外へ放出
(③から⑥の繰り返し)
⑦体液、飛沫、糞便等を介して、他の宿主へうつす
どこからが「感染」かというのは難しいな。
あんま増殖しないで、長期に潜伏してたりする場合もあるからな。
増殖を繰り返す中で、宿主に悪影響を与えれば発症となる。
何事もなければ、共生状態になる。
人体の中には、無数の細菌やウイルスが共生しているからな。
mRNAワクチンは、細胞への取り付きを阻害したり(液性免疫)、細胞性免疫(ウイルスをパクパク食べてしまうイメージか?)するので、③をブロックすることになる。
完全にブロックできるかどうかは不明で、ちっとは取り付いてしまうかも知れないし、そうすれば④とか⑤、⑥も少しはあるかも知れない。
それでも、発症するには宿主の体内である程度のウイルス量になる必要があるから、ちっとだけでは発症はしない。
そのうち、ウイルスは宿主の免疫系にやっつけられて、無症候性キャリアのままで終わる。
終わる前に、ちょうどよくウイルスが増えて他の宿主に感染させられるくらいになっちまうのがヤバイ(発症しないままでうつる:検査しなければ絶対に分からない)。
無症候性キャリアからの感染という、厄介な話になる。
まあ、どうでもいいんですが。
専門家が、感染予防効果がないというのは、母集団の全員に対して、ウイルスの保有状況をリアルタイムに追跡できないからということに尽きる気がする。
ウイルスが、どこかの細胞で1回でも増殖に成功すれば、少なくとも感染成立と言っていい。
それを、くまなく検証することなんて出来っこないからな。
だから、感染予防効果がないという表現にもなる(正確じゃないけど:検証できないというのが正しいだろう)。
以上は浮沈子の理解だが、所詮は素人なので違っているかもしれない。
しかし、ワクチン的には、宿主の液性免疫を刺激して、少なくとも細胞に取り付くためのスパイクタンパクにくっ付いて③の過程を阻害することを目的に設計しているわけだから、発症が防がれればそこんとこは効果があったと考えたいところだ。
だから、③をもってウイルスの感染とみなせば、感染予防効果もあるに違いないという、真逆な表現も生まれる(たぶん)。
素人には、禅問答のようなもんだな(感染予防効果がなくても感染は予防されるとかあ?)。
計測できるのは発症予防効果(有効率)だけど、新潮の記事にもあるように、ワクチン接種群と被接種群との発症数の比較だから(記事では感染数となっている:たぶん間違い)、やはり素人には誤解を招く。
(新型コロナワクチンが「90%の有効性」ってどういうこと?)
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/100400036/111000011/
「一般にワクチンの有効性は、被験者の一方にワクチン、もう一方にプラセボ(非接種のこともある)を接種し、「ワクチン接種群で疾患を発症した被験者の数」と「プラセボ接種群で疾患を発症した被験者の数」を比較して、ワクチンの接種によって疾患になるリスクをどの程度減らせたかで評価する。」
この記事では、明確に「発症」といっている。
まあ、感染しても発症しなければ痛くも痒くもないから、どっちでもいい気もするが、無症候性キャリアである期間中に、他者に感染させることはあるので困りものだ。
重症予防効果については、今後、ワクチン接種が拡大していく中で明らかになっていくだろう。
軽症でも、長期に渡る症状(後遺症とも)が続く場合もあるようだから、重症化が抑えられればいいというもんでもないけどな。
ワクチンの主成分であるmRNAが体内に長期にわたって残留し、悪さをするに違いないという懸念はないとは言えない。
こんなもん(ウイルスの部品:スパイクタンパクをつくる遺伝子)を身体の中に入れるなどというのは、人類史上初めてだからな。
裸のmRNAは生体内で分解されやすいので、ワクチンでは被接種者の細胞内に取り込ませて機能させるために、何らかの方法でカプセル化されている。
そのカプセルが強力過ぎれば、何年も分解されずに残るかも知れない(未確認)。
その間に、未知の変性(他のウイルスへの取り込みとかあ?)を受け、何らかの副反応を呼び起こす可能性はゼロじゃない。
今のところ、それは誰にも分かっていない。
新しいタイプのワクチンが、大量に接種されるのは初めてのことになる。
全人類規模の大実験のようなものだ。
まあ、細かい突っ込みはあるけど、浮沈子的には新潮の記事は取り消したりするほどひどいとは思わないけどな。
たまたま、今日のギガジンに記事が出ている。
(新型コロナワクチンに関する「気にしなくていい4つの懸念事項」とは?)
https://gigazine.net/news/20210126-covid-19-vaccine-4-concerns/
「◆1:ワクチンが人々のDNAに入り込んでゲノムを変えてしまうのではないか?
→不可能です。
◆2:ワクチン接種により人体がインターネットに接続されるのではないか?
→ありえねー・・・。
◆3:ワクチン接種は自己免疫疾患を引き起こすのではないか?
→今のところ、そのような懸念を裏付ける証拠はない。
◆4:ワクチン接種によって不妊になるのではないか?
→可能性は極めて低い。」
まあ、米国ではなんやかんやと因縁付けて、ワクチンをうたない様にさせようという動きがあるからな。
我が国でもワクチンに対する懸念を表明する記事に対しては、何かと風当たりが強い。
我が国では、ワクチンの接種は義務ではない。
国民一人一人に判断を委ねられた任意接種であることを、確認しておく必要がある。
特に、新型コロナのワクチンは出来たばっかしだし、新しいタイプのワクチンが他に先行して開発されている。
どんな副反応が出て来るかは、完全に解明されているとは言えない。
人類全体に接種して、10年くらい経てば少しは分かることがあるかも知れないくらいに考えておく必要がある(そうなのかあ?)。
そんでもって、完全に解明されるのを待ってから接種しようなどと思っているうちに、自分自身が感染して、さらには、他人にうつしちまったりするわけだな(そんなあ!)。
ワクチンに詳しい研究者の中には、新しいタイプのワクチンなんて怖くてうてないという人がいることは確かだ。
それでも、そういう人も、他人にうつなと言っているわけではない(たぶん)。
むしろ、多くの人がうって、人体実験してくれた方が有難いと思っているかもしれない(そうなのかあ?)。
うつうたないは、あくまで個人が決める。
そうして、ワクチンのリスクや懸念、現在の研究状況、評価を含めたすべての情報を開示し、素人にも分かりやすく説明してくれて、個人の判断を尊重する姿勢を明確に示してもらいたい。
ワクチンをうたないのは非国民だとか、ワクチンの効果を合わせて掲載しない記事は抹殺するとか、ファクトチェックと言いながら、そういう選別的な記事を上げるメディアが横行するのは感心しないな。
新しい感染症だし、新しいワクチンだから、以前に懸念されていたことが解決したり、新たに分かった知見が出てくるのは当然だ。
それを、適切にフォローしながら修正していくことが望まれる。
今日は、たまたま水泳教室の日で、フィットネスの会員さんが話しているのを耳にする機会があった。
零下80度で冷やして保管しなければならないからうたないとういう(ワケワカ・・・)。
そのままうつわけじゃないんだけどな(凍傷確実!)・・・。
ちゃんと解凍して、生食で希釈(この一手間は、意外に知られていない:バイアルが特殊なんで、節約してるんだそうです)してから接種するに決まってんじゃん・・・。
そういう明らかな誤解が蔓延している方が問題のような気がする。
確認しておこう。
ワクチンには感染予防、発症予防、重症化予防の効果が期待されているが、感染予防については実証が困難なので、明確にあるとは言い切れない。
また、重症化予防は今後の状況を評価する必要がある。
報道などで95パーセントあるとか言われているのは、あくまでも発症予防効果に対する治験上の数字だ。
ワクチン接種が任意であることも重要だな。
うつうたないは、個人の判断で自由だ。
正確でフレッシュな情報を得て、自ら判断をするしかない。
我が国では、国費で接種できるようだが、結局は国民が納めた税金で賄う。
国家としては、ワクチンをうつのが是であるとしていることは明らかだ。
しかし、それに対して、合理的な懸念を表明することを阻止しようとするのは、浮沈子的にはヤバい気がする。
ワクチンうつとUFOに連れ去られるとか、ゴジラみたいな怪獣に変身しちゃうとか、そういう話ならいい気がするんだがな(そういうことかあ?)。
ワクチンの効果(変異種に対する効果を含む)について、効かない要素があるにもかかわらず、全く問題がないというメーカー側の誤った評価だけを報道しても何も非難されないしな。
専門家の中でも評価が分かれているなら、そのことを報道してもらいたいもんだな(原論文へのアクセスがあると有難い)。
国策に沿った情報だけを選んで、声高に喧伝したり、バランスの取れた記事にでっち上げないと抹殺するような風潮を助長するというのは頂けない。
我が国でのワクチン接種が始まるまで約1か月。
浮沈子のところまで回って来るには、1年くらいかかるだろうけど、うつかどうかは、それまでに決めればいいのだ。
医療従事者とか高齢者とか持病持ちとか、他のワクチン接種した国民とかが、貴重な人体実験をしてくれて人身御供になってくれるわけだからな。
有難い話だ。
その間、新型コロナに罹らないように、せいぜい用心して過ごすことだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(「新型コロナワクチンのサプライチェーン」はどうなっているのか?)
https://gigazine.net/news/20210121-supply-chain-covid-19-vaccines/
「ファイザーとBioNTechの「BNT162b2」、そしてModernaの「mRNA-1273」」
まずは、mRNAを保護している脂質ナノ粒子について。
「2つのワクチンにはコレステロール、ホスファチジルコリン、イオン化可能なカチオン性脂質、PEG修飾されたリン脂質などの脂質が含まれており、これらの脂質がmRNAの周囲に脂質ナノ粒子と呼ばれるカプセルを形成します。」
「脂質ナノ粒子は人間の細胞内に入るまでmRNAを周囲の環境や免疫系から保護したり、mRNAと結合して状態を安定させたり、細胞内でタイミングよくmRNAを放出したりする役目を果たす」
ドラッグデリバリーシステム(DDS)としての機能が期待されている。
べつに、半永久的に生体内に残して、怪しい反応を起こさせるためではない(一応、そういうことになっている)。
バイアルと生理食塩水による希釈についても出ている。
「・ガラス製バイアル
ワクチンを入れるバイアルは物理的な衝撃やマイナス数十度での冷凍保存に耐える必要があるため、一般的なガラスで作ることができません。」
「ワクチンバイアル用のホウケイ酸ガラスを製造するメーカーも少なく、1個のバイアルに数回分のワクチンを詰めているのはバイアル不足も一因だそうです。」
「ファイザーのバイアルは1個に5回分」
「Modernaのバイアルは1個に10回分」
「ファイザーとBioNTechのワクチンは使用直前に20mLの生理食塩水で希釈する手順が必要」
冷凍状態から冷蔵状態にして、生食で希釈して注射器でうつわけだから、筋注しても凍傷になることはない(たぶん)。
我が国での接種が始まれば、接種の実態について、さらに細かい情報が出てくるだろう。
ちなみに、「BNT162b2」とか「mRNA-1273」は、社内の開発コードで、それぞれトジナメランとかモデルナCOVID-19ワクチンといった一般名称がある(トジナメランにはコミナティという商標もある)。
今後、変異種対応の改良品が出て来たら、また混乱するんだろうな・・・。
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