変異種:細かい話はもういい!:100年後の新型コロナはどうなっているのか2021年01月28日 04:16

変異種:細かい話はもういい!:100年後の新型コロナはどうなっているのか


どーせ、下らん記事だろう、と思って初めは読まなかった。

新型コロナがいずれはただの風邪になるということは分かっている。

問題は、その過程で我々の社会がどうなり、どれだけの高齢者や病気持ちが死に、或いは特効薬で助かり、免疫を賦活するワクチンの力で重症化を免れるかだからな。

まあ一応、目を通しておくか・・・。

そんな何気な気持ちで読んだんだが、目からウロコの記述があった。

(コロナ禍はいつまで続く?:「ただの風邪」になるシナリオの場合)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/012600044/?P=3

「人間の免疫系は、重大な病気から体を守ってくれる一方で、ウイルスが人間の細胞にさらに効率的に結合できるよう、進化をうながすふるいのような役割も果たしている。」

新型コロナウイルスの変異に選択圧を掛けているのは、他ならぬ我々の免疫システムなわけだ。

ワクチンもまた、同じ効果があるけど、例えばmRNAワクチンの場合、特定の変異種(イタリア産とか)のスパイクタンパクを生体内で作って、免疫系を賦活することによって免疫を得る仕掛けなわけだからな。

結局は、ヒトの免疫がどうなっているかが問題なわけで、ランダムに変異し続ける新型コロナウイルスの中で、どの変異が生き残りに有利かを決めるのは我々の方なのだ。

変異種の出現を促しているのは、ウイルスでもなければワクチンでもない。

大規模な流行を持続させ、変異の機会をウイルスに与え、強力な選択圧を掛けて感染力に富んだ変異種の出現を促しているのは人間だ。

もちろん、一気にワクチンを普及させて集団内の免疫を高めれば、集団内の感染が減って流行が収まり、変異は抑制される。

集団免疫を獲得すれば、流行は終息する。

中途半端にダラダラとワクチンをうっていると、変異種の出現を促したりすることになるかも知れない。

そいつが、感染力増強だけでなくワクチン耐性も獲得してしまったりするとやっかいだな。

ついでに、毒性も高くなっちまったりしたら、目も当てられないことになる。

しかし、たぶん、ワクチン接種はダラダラと行われ、集団内での接種割合も高くなく、新たな変異種の出現を促して新型コロナの流行が終息することを妨げるに違いない(そうなのかあ?)。

それは、記事にある終息のシナリオを先延ばしにするだけの話だ。

最終的には、ワクチンだろうが自然感染だろうが、人間側の免疫系が対応できるようになるまで続く。

そのスピードと、変異のスピード、変異が有効に働いて感染を促進する変異種を出現させるスピードとの兼ね合いになる。

かなりな程度ワクチンが普及しなければ、或いは自然感染が広まらなければ、集団免疫による終息は見込めないといわれている。

一時は40パーセントという数字も出ていたけど、最近は70パーセントはおろか、90パーセントという悲劇的な数字(達成、ムリポ・・・)も出ている。

実効再生産数をどこまで下げることができるかがキモで、社会政策による感染対策も多大な影響がある。

しかし、それも一時的な話だ。

記事は、そういうチマチマした話を飛び越えて、100年先の新型コロナの状況を見通そうとしている。

「研究者らによる予測でさえも、不確かさという霧に阻まれて未来を見通すことはできない。」

「答えを教えてくれるのは時間だけなのです」

分かっていることは、他のヒトコロナウイルスの経験から、100年経てばただの風邪になっている確率が高いということだけ。

「再感染、感染経路、パンデミック後の健康被害、ウイルスの進化などの問題は、今後何年も、場合によっては何十年も続くだろう。」

そこに至る道筋も、平坦とは言えない。

有効な治療法が見つからなければ、そして、変異種による再感染が繰り返し起こり続ければ、その間に結局は多くの人々がこの病気で死ぬことになるのだ。

ワクチンは、その時間軸を引き伸ばす効果しかない。

別のシナリオもあるかも知れない。

複数の変異種に有効なワクチンを一気に普及させて、ウイルスを完全に消し去るシナリオだ。

まあ、有り得ないけどな。

変異と再感染については、人間以外の動物の話もある。

ミンクとかでも、そういう話はあったけどな。

イヌもネコも感染してるしな。

そいつらの中で変異して、たまたまヒトへの強力な感染力を獲得したのが出戻りしてくるというパターンもある(未確認)。

ウイルスは移動しない。

ヒトを含む宿主が移動し、感染を広げ、変異の機会を与え、感染力の高い変異種を生む。

免疫系は、ウイルスを排除して発症を抑えようとする一方で、ウイルスの変異に対して選択圧を掛け、変異種の発生を促す。

ウイルスに罪はない。

我々の自業自得ということか。

航空機で高速かつ大量に移動し、全世界にばらまくわけだ。

記事の中で指摘されているワクチン接種の偏在(偏り:地域によるタイムラグを含む)もまた、新たな変異種の登場を促すことに繋がる。

世界は繋がっているからな。

ワクチンの偏在は、ウイルスにとっては好都合だ。

若い年代層が分厚く、年寄りが少ないアフリカ諸国で変異が繰り返され、ワクチン耐性の高い変異種が登場して、欧州や北米に再輸入される可能性もある(振出しに戻るのかあ?)。

そうさせないためにも、一気に終息に持ち込む算段をしないとな。

南ア産、ブラジル産の変異種に対するワクチン耐性の獲得は深刻だな。

そいつらが蔓延る前に、現行ワクチンをどれだけうちまくれるか。

或いは、可及的速やかにワクチンを改良して、見えている限りの変異種に対応させられるか。

スピード競争みたいなもんだが、全ては人間側の自作自演ということになる。

ウイルスは、淡々と変異を繰り返すだけ・・・。

感染症は現代を映す鏡だ。

人類は、これからも様々な感染症に曝される。

そして、その時代の在り様を反映した状況に陥る。

記事には、ナショジオの出版物の宣伝が出ていた。

「2021年1月号:
試された1年/隔てられた1年/闘い続けた1年/希望をつないだ1年」

我々は間違いなく試され、隔てられ、闘い続けた。

それだけは確かだ。

希望は繋がっているんだろうか?。

それは、たぶん、時間が教えてくれるまで分からないかもしれないな・・・。