変異種:変異種のるつぼに銀の裏地はあるのか?2021年02月04日 12:30

変異種:変異種のるつぼに銀の裏地はあるのか?
変異種:変異種のるつぼに銀の裏地はあるのか?


E484K変異については、先月記事にした。

(変異種:悪夢の一つからは解放(N501Y):新たな懸念も(E484K))
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2021/01/08/9335699

「南アの変異種に見られた「E484K」という変異についても懸念」

感染を容易にすると言われているN501Y変異に対して、E484K変異はワクチン耐性の点で懸念されている。

南ア産変異種で確認されていた変異だが、ブラジル産でも変異している。

ニュースでは、英国で従来の変異に加えて、このE484K変異を含む新たなタイプの変異種が登場したと報じている。

(英、コロナ「懸念される新変異種」43件確認 慎重に対応=保健相)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/02/43-9.php

「懸念される変異種の感染がブリストルで11件、リバプールで32件確認された」

「変異種に対するワクチンの有効性について一段の研究が必要との認識を示した。」

この記事では、具体的な変異を特定していないが、元ネタとなったロイターは続報で報じている。

(英コロナ変異種がさらに変異、南ア型に類似 ワクチンに影響も)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-britain-mutation-idJPKBN2A220B

「国内でこれまでに検出された新型コロナウイルスの変異種がさらに変異したと明らかにした。」

「ワクチンの有効性などを巡る懸念を引き起こしている南アとブラジルの変異種はE484K変異を起こしているが、従来の英変異種にこの変異はなかった。」

この新型変異種の登場は米国でも懸念されている。

(英国の新型コロナウイルス変異、ワクチン効果に影響も)
https://www.cnn.co.jp/world/35165980.html

「米ノババックスは同社のワクチンについて、英国で実施したフェーズ3の臨床試験の予防効果は89%だったと発表した。しかし南アフリカで行ったフェーズ2b臨床試験の予防効果は60%にとどまった。ジョンソン&ジョンソンのワクチンも、フェーズ3の臨床試験で米国の予防効果が72%だったのに対し、南アフリカは57%と大きな差があった。」

有効率の差が認められることは間違いないが、ワクチンの中途半端な接種が選択圧となって、感染力の高い変異種を蔓延らせることになりはしないか。

「検体の一部は、単一の症例からの派生ではなく、単独で変異した可能性もある。」

それが朗報なのか凶報なのかはわからない・・・。

まあ、英国産変異種の話なので、とりあえずBBCを当たる。

(英国は、「関連する」突然変異を伴うコロナウイルスの症例をさらに発見)
https://www.bbc.com/news/health-55900625

「拡散を許可すると、さまざまな新しい亜種の「るつぼ」が可能になる可能性」

「銀色の裏地は、バリアントが互いに発散するのではなく、同様の方法で変異している可能性があります。」

はて、銀色の裏地(a silver lining)ってなんだあ?。

("Every cloud has a silver lining.")
https://ameblo.jp/221007london/entry-11915693666.html

「上の写真に見られるような
雲の周りに見える太陽の光のことを
"silver lining"と呼びます」(画像参照)

「どんなに困難な状況や悪いことにも何かしらの良いことがあるという意味」

単独で新型変異種がバンバン登場する方がヤバイ気がするんだがな。

ブリストルとリバプールは確かに地理的には離れている(ウェールズの南北)が、ロックダウン中の英国でも、物流のための必要最小限の移動はあるだろうから、拡散していないとは言えないかもしれないな(未確認)。

銀の裏地という訳は自動翻訳が付けたものだが、解説を読むと雲の向こうの太陽が照らしている「縁」のような感じだな。

人間万事塞翁が馬とか、冬来たりなば春遠からじのようなものか。

夜明け前が一番暗いとか。

まあ、どうでもいいんですが。

変異種のるつぼの中から、ワクチン耐性を持った新種が登場したり、感染力や病原性が高いタイプが発生したり、英国は泣きっ面に蜂だな。

銀の裏地(吉兆)が必要なことは確かだ。

ちなみに、ニューズウイークは「変異種」に表現を統一したようだな。

ロイターも変異種、CNNも変異種で決まりのようだ。

BBCの記事を自動翻訳に通すと、バリアントを亜種と訳してくる。

日本感染症学会の神経を逆なでする表記だな。

まあいい。

いずれも、誤用、誤報の類で、偏見や差別を助長し、我が国の科学リテラシーを低下させるんだそうだ(フン!)。

新型コロナウイルスは、変異種だらけになってきたな。

この先、どういうことになるのかは分からないが、英国だけでなく、全世界が銀の裏地を必要としていることは間違いなさそうだ・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(新型コロナによる嗅覚障害は正常に戻らない可能性がある、東大が確認)
https://news.mynavi.jp/article/20210203-1689676/

「発症後約2か月が経過してPCR検査で陰性となった人のうち、18~45%において何らかの嗅覚障害が残存している」

「国際共同研究チームは今回、ハムスターを用いた新型コロナウイルス感染症と酷似したCOVID-19動物モデルの確立に成功。」

「ウイルス量にかかわらず、感染が成立して早い段階で嗅上皮が脱落」

「嗅上皮の大部分は感染後21日で正常厚に戻ったが、一部の嗅上皮では傷害が残っている」

「部位によって障害の程度や再生速度が異なっている」

まあ、モデル動物が出来ただけの段階だからな。

研究はこれからというところだ。

ひょっとしたら、一生治らないかもしれない。

新型コロナの流行が長引くことになれば、匂いのない人生を送ることになる人々が続出することになる。

やれやれ・・・。

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