変異種:E484K変異を追う:最前線の感染症専門医が恐れる理由 ― 2021年02月08日 08:56
変異種:E484K変異を追う:最前線の感染症専門医が恐れる理由
体調不良が続き、結局、この週末もこもりきりで過ごした。
まあ、緊急事態宣言が延長ということもあって、新型コロナ対策としては順当なんだが、食っては寝てを繰り返しているだけで、恐ろしくて体重計に乗る気がしない・・・。
恐ろしいといえば、今朝読んだのはピエン超えてパオンの忽那センセ渾身の記事だ。
(新型コロナ変異株と再感染リスク、ワクチン効果との関係 現時点で分かっていること)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210207-00221408/
E484K変異を中心に、現在の知見がまとめられていて、ぐちゃぐちゃになっている浮沈子の頭の中(いつものとおりですが)を整理するにはちょうどいい(全文引用したいくらい、良くまとまっている)。
ブラジル株(P1)の流行地であるマナウスが、理論上の集団感染(76パーセントと推計)だとは知らなかったな。
それにしては、実効再生産数が1を大きく切らない状態が続いていたようだ(記事中のグラフ参照:集団免疫を達成していたブラジルのマナウスで再流行(下のグラフ))。
そもそも、集団免疫が成立していなかったともいえるな(昨年秋頃の我が国と大差ない)。
忽那センセが、この変異種などに注目しているのは、既に開発されているワクチンに対する耐性を獲得している恐れが強いからだ。
「E484K変異が免疫からの「逃避変異」だとすると、ワクチンの効果についても懸念が出てきます。」
・J&J(米国で承認申請中):72%→57%
・Novavax(P3中):95.6%→60%
いずれも、E484Kをもつ南ア産変異種501Y.V2流行地域の南アフリカでの発症予防効果の低下を示している(変異前の地域での治験との比較)。
やれやれ・・・。
英国産変異種(B.1.1.7、記事中ではVOC202012/01)がE484K変異を獲得したというのも懸念材料だ。
鬼に金棒だな。
「感染力が増加しているイギリス変異株もすでに国内感染事例が出ており大きな問題ですが、それに加えて逃避変異を持つ南アフリカ変異株、ブラジル変異株が国内で拡大すれば、おそらく新型コロナの収束はますます遠くなってしまいます。」
「変異株にも対応した新型コロナワクチンも秋には利用できるようになるとも言われていますが、すぐに解決する問題ではありません。」
検疫の強化による変異種の国内への流入を食い止め、それでもチョロチョロ入ってくる感染を押し止めるための一般的な感染予防策の徹底(今回からは、「・できる限り外出を控える」というのが加わっている)が対策のキモだ。
まあ、目新しい対策じゃないけど、承認されたワクチンがない我が国では、他に出来ることもないしな。
緊急事態宣言の効果で、東京都の重症者数は徐々に減り始めていて、現場の医師としての見地からは、もう一息という状況だろう。
(緊急事態宣言から1ヶ月 なかなか入院患者や重症者が減らないのはなぜ?)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210206-00221255/
「新規感染者数は減少が続いている」
「新規に重症者として報告される患者の数は明らかに減っています。」
「このまま新規感染者数が減少していけば、重症者数も漸減していくものと考えられます。」
このタイミングで、変異種が国内で広がることがあれば、ワクチン接種の開始と共に「逃避変異」が増強されて収束が一気に遠ざかりかねないわけだ。
当然、入院患者や重症者が増加して、現場は再び大混乱に陥る・・・。
以前にも増して、輸入の阻止と感染拡大防止に力を入れなければならない正念場ということになる。
東京都の感染者実績を毎日見ている浮沈子だが、若い年齢層(20代から50代)の新規感染者は確実に減ってきている。
有難いことだ。
政治家の夜の会食がスクープされる一方で、若い人たちの利他的行動が目に見えてきている。
我が国も捨てたもんじゃないかもしれない。
人様の情けに縋って生き延びていかなければならない浮沈子にしてみれば、涙が出そうな状況だ。
このまま、100年くらい東京ロックダウンを続ければ、新型コロナも終息に持ち込めるに違いない(そんなあ!)。
大阪などでは、緊急事態宣言の解除要求を出そうとしているようだ。
(大阪は117人感染7人死亡)
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210207/2000040963.html
「大阪府は、緊急事態宣言の解除を国に要請するための独自の判断基準を示しています。」
「直近1週間の新規陽性者数が1日平均で300人以下の日が7日間続いた場合か、重症患者用の病床の使用率が60%未満の日が7日間続いた場合」
アンド条件ではなく、オア条件というところがミソだな(兵庫、京都はアンド条件)。
当然、地元医師会からは、猛反対を食らっているだろうが、飲食業界を初めとして、世間一般からは歓迎されるだろう。
そのバランスを取るのが、政治家の仕事だからな。
そして、その結果は、その政治家を選んだ市民が負うことになる(大阪府の死者は、今日にも1000人を超える見込み)。
我が国は平和主義の民主国家だ。
どっかのバナナ共和国とは異なり、国会が暴徒に乗っ取られることもない。
医療現場の声に耳を傾けつつ、宣言解除に期待を寄せる・・・。
今日は、浮世の雑事に追い回されることになりそうだ(不要不急の外出じゃね?)。
何とかやりくりして、フィットネスにも行きたいな・・・。
体調不良が続き、結局、この週末もこもりきりで過ごした。
まあ、緊急事態宣言が延長ということもあって、新型コロナ対策としては順当なんだが、食っては寝てを繰り返しているだけで、恐ろしくて体重計に乗る気がしない・・・。
恐ろしいといえば、今朝読んだのはピエン超えてパオンの忽那センセ渾身の記事だ。
(新型コロナ変異株と再感染リスク、ワクチン効果との関係 現時点で分かっていること)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210207-00221408/
E484K変異を中心に、現在の知見がまとめられていて、ぐちゃぐちゃになっている浮沈子の頭の中(いつものとおりですが)を整理するにはちょうどいい(全文引用したいくらい、良くまとまっている)。
ブラジル株(P1)の流行地であるマナウスが、理論上の集団感染(76パーセントと推計)だとは知らなかったな。
それにしては、実効再生産数が1を大きく切らない状態が続いていたようだ(記事中のグラフ参照:集団免疫を達成していたブラジルのマナウスで再流行(下のグラフ))。
そもそも、集団免疫が成立していなかったともいえるな(昨年秋頃の我が国と大差ない)。
忽那センセが、この変異種などに注目しているのは、既に開発されているワクチンに対する耐性を獲得している恐れが強いからだ。
「E484K変異が免疫からの「逃避変異」だとすると、ワクチンの効果についても懸念が出てきます。」
・J&J(米国で承認申請中):72%→57%
・Novavax(P3中):95.6%→60%
いずれも、E484Kをもつ南ア産変異種501Y.V2流行地域の南アフリカでの発症予防効果の低下を示している(変異前の地域での治験との比較)。
やれやれ・・・。
英国産変異種(B.1.1.7、記事中ではVOC202012/01)がE484K変異を獲得したというのも懸念材料だ。
鬼に金棒だな。
「感染力が増加しているイギリス変異株もすでに国内感染事例が出ており大きな問題ですが、それに加えて逃避変異を持つ南アフリカ変異株、ブラジル変異株が国内で拡大すれば、おそらく新型コロナの収束はますます遠くなってしまいます。」
「変異株にも対応した新型コロナワクチンも秋には利用できるようになるとも言われていますが、すぐに解決する問題ではありません。」
検疫の強化による変異種の国内への流入を食い止め、それでもチョロチョロ入ってくる感染を押し止めるための一般的な感染予防策の徹底(今回からは、「・できる限り外出を控える」というのが加わっている)が対策のキモだ。
まあ、目新しい対策じゃないけど、承認されたワクチンがない我が国では、他に出来ることもないしな。
緊急事態宣言の効果で、東京都の重症者数は徐々に減り始めていて、現場の医師としての見地からは、もう一息という状況だろう。
(緊急事態宣言から1ヶ月 なかなか入院患者や重症者が減らないのはなぜ?)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210206-00221255/
「新規感染者数は減少が続いている」
「新規に重症者として報告される患者の数は明らかに減っています。」
「このまま新規感染者数が減少していけば、重症者数も漸減していくものと考えられます。」
このタイミングで、変異種が国内で広がることがあれば、ワクチン接種の開始と共に「逃避変異」が増強されて収束が一気に遠ざかりかねないわけだ。
当然、入院患者や重症者が増加して、現場は再び大混乱に陥る・・・。
以前にも増して、輸入の阻止と感染拡大防止に力を入れなければならない正念場ということになる。
東京都の感染者実績を毎日見ている浮沈子だが、若い年齢層(20代から50代)の新規感染者は確実に減ってきている。
有難いことだ。
政治家の夜の会食がスクープされる一方で、若い人たちの利他的行動が目に見えてきている。
我が国も捨てたもんじゃないかもしれない。
人様の情けに縋って生き延びていかなければならない浮沈子にしてみれば、涙が出そうな状況だ。
このまま、100年くらい東京ロックダウンを続ければ、新型コロナも終息に持ち込めるに違いない(そんなあ!)。
大阪などでは、緊急事態宣言の解除要求を出そうとしているようだ。
(大阪は117人感染7人死亡)
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210207/2000040963.html
「大阪府は、緊急事態宣言の解除を国に要請するための独自の判断基準を示しています。」
「直近1週間の新規陽性者数が1日平均で300人以下の日が7日間続いた場合か、重症患者用の病床の使用率が60%未満の日が7日間続いた場合」
アンド条件ではなく、オア条件というところがミソだな(兵庫、京都はアンド条件)。
当然、地元医師会からは、猛反対を食らっているだろうが、飲食業界を初めとして、世間一般からは歓迎されるだろう。
そのバランスを取るのが、政治家の仕事だからな。
そして、その結果は、その政治家を選んだ市民が負うことになる(大阪府の死者は、今日にも1000人を超える見込み)。
我が国は平和主義の民主国家だ。
どっかのバナナ共和国とは異なり、国会が暴徒に乗っ取られることもない。
医療現場の声に耳を傾けつつ、宣言解除に期待を寄せる・・・。
今日は、浮世の雑事に追い回されることになりそうだ(不要不急の外出じゃね?)。
何とかやりくりして、フィットネスにも行きたいな・・・。
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