風が吹けばОFTー2が遅れる2021年02月19日 23:37

風が吹けばОFTー2が遅れる
風が吹けばОFTー2が遅れる


久々の宇宙ネタに何を書こうかと迷っている。

今日は、米国の火星探査車が着陸に成功した。

UAEと中国の探査機は、それぞれ火星周回軌道への投入に成功している(中国が着陸するのは5月の様です)。

スペースXは、久しぶりのチョンボで、1段目の回収に失敗した。

原因は不明だが、ダブルヘッダーで打ち上げ予定だったもう1機は、原因が分かるまでは地上に釘付けだろう。

再使用ロケットも楽じゃないな・・・。

ULAは、バルカンロケットのブースターを公開した(画像参照)。

くっ付いている2基のBE-4エンジンはドンガラだし(少なくとも、飛行バージョンじゃない)、燃料注入や地上システムとの整合性をチェックするための機体で、本体の方も飛行バージョンじゃないけど、バルカンロケットが絵餅でないことは確かになった。

写真を見ると、完成度はスターシップのブリキ細工に比べたら桁違いに高い気がする。

SLSみたいに、飛行バージョンをテストに供するわけじゃないから、思いっきり負荷を掛けてぶっ壊すことも可能だ。

そもそも、使い捨てだからな。

まあいい。

この他にも、エウロパクリッパーがSLSの頚木から解放された話(たぶん、ファルコンヘビーでの打ち上げ)とか、宇宙ネタに不自由はない。

書こうと思っていたのは、月軌道ステーションの打ち上げにファルコンヘビーを使うことが決まった話だったが、それも後日にする(ぜーんぶ、後回し)。

で、ネタ的にはパッとしない、スターライナーのОFTー2が数日延期になった件にした。

(ボーイング新宇宙船「スターライナー」2度目の無人飛行試験は21年4月に実施予定)
https://sorae.info/space/20210219-starliner.html

「OFT-2の打ち上げ予定日は2021年4月2日以降とされています。」

うーん、標題には4月予定とあるけど、浮沈子的には早くて6月、ひょっとすると年内はムリポと見てるんだがな(そうなのかあ?)。

そもそも、昨年中と言われていた無人機による再打ち上げは、年始早々とリスケされていた。

それを、第一四半期と言い換え、その後、具体な日付として、記事にもある通り3月29日となった。

まあ、さらに言えば、1月25日に胸を張って3月25日と短縮さえして見せている。

(NASAとボーイングが次のスターライナー飛行試験の新しい打ち上げ日を目標)
https://starlinerupdates.com/nasa-and-boeing-target-new-launch-date-for-next-starliner-flight-test-2/

「NASAとボーイングは、3月25日木曜日までに、スターライナーのコマーシャルクループログラムの一環として、スターライナーの2回目の無人飛行試験を開始することを目標としています。」

自動翻訳では、「no earlier than」を「までに」と訳してしまうが、もちろん「以降」が正しい。

3月29日→3月25日→4月2日・・・。

小刻みな日程調整が何を意味するかは不明だ。

情報発信のタイミングを見計らっているのか、本当に微調整をする程度に進捗しているのか。

浮沈子的には、第一四半期から第二四半期にずれ込んだという点に注目している。

進捗率は、95パーセント(たぶん、改善項目である80項目を勘定していると思われる)とされているが、残り5パーセント(4項目?)には懸案の通しのテストが含まれる。

前回は、これを怠ったために、致命的なバグを発見できなかった。

おかげで、ISSに到達できずに帰還する憂き目に会っている。

こんどこそ、メンツを掛けて成功させなければならない。

ライバルのスペースXは、年内にも民間人の観光飛行をすると息巻いているし、来年にはもう一つの宇宙旅行を行うだけでなく、既にクルー4(来年の予定)の搭乗員まで発表している。

置いてきぼりを食らったB社は、舌噛んでも2度目の失敗は許されない!。

だからこそ、準備は周到に行い、事前のテストは完璧を期さなければならない。

“Test as You Fly, Fly as You Test”(飛ぶように試験し、試験したとおりに飛ばせ)

元記事には、地上試験設備の不具合から、宇宙船側の航法装置を交換したという記述もある。

(NASA、ボーイングがスターライナー軌道飛行試験日を更新)
https://blogs.nasa.gov/commercialcrew/2021/02/17/nasa-boeing-update-starliner-orbital-flight-test-date/

「同社は最近、最終的な推進剤の装填に先立ち、最終チェックアウト中の地上支援装置の構成の問題による電力サージの結果として影響を受けたアビオニクスユニットを交換しました。」

組み立てを行っているテキサス州は、南部では珍しく、激しい寒波に見舞われて停電が相次いでいるという。

(なぜ異例の大寒波に襲われたテキサス州が大規模な計画停電を余儀なくされたのか?)
https://gigazine.net/news/20210218-texas-weather-driven-power-outages/

「2021年2月にアメリカ南部を襲った大寒波の影響で、テキサス州で400万以上の世帯を対象にした大規模な計画停電が実施される事態となっています。」

ヒューストンが、どの程度の影響を受けているかは知らない。

いずれにしても、スターライナーの第2回軌道テストフライトは、第一四半期から第二四半期にずれ込むことが確実になった。

目標日程的には、昨年暮れからの変動が数日であることは確かだが、残りのテストの進捗によっては、数か月単位の延期もあり得る。

この間、ノーズコーンを初めとするハードウェアの設計変更もあった。

万が一、OFT-2が失敗するようなことがあれば、NASAにせよB社にせよ、何人かの首が飛ぶことは間違いない(そうなのかあ?)。

それだけではなく、順調に飛行実績を積みつつあるスペースXへの一本化の話が浮上するに違いない(未確認)。

SLSといい、スターライナーといい、B社はケチが付き続けている。

スペースXとて、万全というわけではない。

相次ぐスターシップの墜落激突爆発炎上木っ端微塵に次ぎ、虎の子のファルコン9の1段目の回収にも失敗してしまった。

おそらく、はた目から見るよりも影響は大きいだろう。

この件については、もう少し情報が出てくるのを待って、別記事で書くつもりだ。

宇宙開発は一筋縄ではいかない。

失敗も、停滞も、後退もある。

1960年代の黎明期、米国がどれだけの失敗を乗り越えて開発してきたかを見れば、21世紀の現代は、むしろ、成功しすぎかもしれない。

それだけ、チャレンジングではなくなり、コストベネフィットに拘り、萎縮しつつあるともいえる。

ULAのバルカンロケットや、月軌道ステーションの建造についても、そういう流れの中で見ると共通するものがあるような気がする。

この件についても、近々別記事を書く(何度か、書きかけては没にしてますが)。

浮沈子は、S社のスターシップに厳しい見方をしているけど、前進のための失敗を許容し、業界の常識をぶっ壊わす速度で驀進しているのを見ると、何か救われるような気がする。

もっとやれ!、と応援したくなるのだ。

スーパーヘビーブースターロケットが完成して、スターシップを軌道に送りこんだ暁には、再突入で火の玉になってド派手に燃え尽きるのを見てみたい気もするしな(そんなあ!)。

燃やして見なけりゃ、分らんだろう?。

まあ、どうでもいいんですが。

スターライナーは、そうはいかない。

仮に、4月にOFT-2に成功すれば、少なくとも年内には有人テスト(CFT)を行うことになる。

テスト飛行は、実用化のための最終チェックなのだ。

浮沈子は、OFT-2の実施を急ぐ必要はないと考えている。

既に、1度目のテスト飛行で、過密な日程がテストの省略を招き、バグの内在を許してきたことを確認しているからな。

B社本来ののんびりしたペースで、NASAと慣れ合いながら進めればいいのだ(そうなのかあ?)。

この際だから、第二四半期とか言わずに、来年に延ばしてはどうか。

それで、何の不都合もないことがバレれば、仮に成功したとしても、スターライナー不要論が噴出することになるかも知れない。

そんときゃ、そん時・・・。

SLSがいつまで続くか分からないが、そっちの方でたっぷり稼げばいいだけの話だ。

コロナ禍が一段落すれば、航空機需要も戻ってくるだろうからな。

確かに、有人宇宙飛行は高い技術力を要し、限られた企業だけしか請け負えない。

もう一つのライバルであるロッキードマーチンは、エンジン企業(ロケットダイン)を傘下に収め、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

飛ぶ鳥かあ・・・。

それは、たぶん、B社のことかも知れないな・・・。

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