変異種:再感染:ワクチンが変異種を生む?2021年02月26日 08:46

変異種:再感染:ワクチンが変異種を生む?
変異種:再感染:ワクチンが変異種を生む?


(ワクチン“1回接種”だと『変異株ができやすくなる』免疫学の専門家が指摘する危険性)
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20210225/GE00037195.shtml

「1回接種の免疫でイスラエルのデータだと有効率が6~7割」

「どういうことが起こるかというと変異株ができやすくなるんです。」

マジか・・・。

「1回だけのワクチン接種で体内の抗体がウイルスを殺せるよりも少ない量になってしまった場合、ウイルスがそれに勝つために変異していくというのです。」

ワクチンが普及する過程で選択圧が掛かり、逃避変異を起こすことが指摘されているが、こうあからさまに言われるとドキッとする。

実際には、中立的な変異を繰り返す中で、生存に有利な変異が結果的に選択されて残っていくということなわけだ。

ワクチンの普及のスピードが問題なのは、流行を止めるのが先か、変異によってスルリと逃げられてしまうのが先かということとも関係している。

感染予防効果については無症候性キャリアの割合が多い新型コロナでは測定困難とされているけど(30から60パーセント)、ワクチンの効き目が限定的だと流行を止めるより先にワクチンが効かなくなってしまう。

やれやれ・・・。

変異種御三家筆頭の英国では、B.1.1.7が登場した原因として、免疫不全状態で長期間感染が継続した患者の存在が指摘されている(仮説の様です)。

N501Y変異を初め、23もの変異を一気に獲得したこの変異種は、瞬く間に従来の流行株を押しのけ、少なくともイングランド南西部では優勢株となった。

最近では、E484K変異までしてワクチン回避能力まで獲得したといわれる。

南ア産、ブラジル産に負けてないぞと・・・。

まあいい。

昨日、再感染の記事を書いてから、このニュースを見たんだが、妙に引っ掛かっていた。

中途半端なワクチンが変異種を生むのであれば、再感染(もちろん、中途半端な免疫のせい)すれば、更に変異種を生むのではないか。

ひょっとすると、ADE(抗体依存性感染増強)などよりも、中期的には厄介な状況になるかも知れない。

免疫が切れ、再感染が広範囲で起こり、ワクチンは効かず、次々と変異種が生まれる・・・。

勘弁してくれ・・・。

今朝の妄想は激しいな。

新型コロナは人類にとって初めて遭遇するウイルスだ。

基本的に、免疫が十分に機能するわけではない。

それでも、大部分の感染者は無症状か軽症で済む。

高齢者、持病持ち、一部の若年者が重症化して、感染症としては比較的高い死亡率になる。

それでも、いつかは折り合いをつけ、共存するようになるといわれている。

今回の流行が一段落し、散発的で小規模な感染が続く程度になれば、世の中は落ち着く。

世間の関心は遠のき、いつの間にかマスクも外れ、3密も復活し、カラオケ放題になるかもしれない。

それでも、再感染は継続し、変異も生まれる。

ある意味で、ヒトヒト感染を繰り返しているうちは安心なのかもしれない。

お互いに折り合いをつけながら、なんとか地球上で生き延びているわけだからな。

動物由来感染症が怖いのは、人類の免疫機構にとって初物だったりして、やられっぱなしや過剰反応してしまう点だろう。

(長期にわたる宇宙飛行は人の免疫を低下させてウイルス感染症を引き起こす可能性)
https://gigazine.net/news/20210221-astronauts-virus-reactivation/

「数カ月あるいは数年という長い年月にわたって宇宙での任務に携わる中で、宇宙飛行士の免疫力が低下し、ウイルスへの日和見感染を起こす可能性が指摘されています。」

火星移民に成功して、長期にわたって地球環境と隔絶された状況で世代交代を重ねれば、人類(火星人?)の免疫記憶から新型コロナの情報が消えてしまうかも知れない(未確認)。

数千年後、ジェゼロクレーターの一角から、奇妙な探査車が発見される。

6輪駆動のヤツなわけだな。

大昔、地球から送り込まれたものらしいと分かるが、ラボに持ち帰った研究者が次々と奇病に罹る。

37.5度の熱が4日以上続き、すりガラス状のX線画像を呈する肺炎と、自覚症状のない低酸素血症の挙句、突然呼吸困難で死んでしまう。

解剖すると、体中に血栓が出来て悲惨な状況なわけだ。

ツタンカーメンの呪いか?。

パーセベランスに付着した新型コロナのせいだと分かるまでには時間が掛かったわけだな。

まあ、どうでもいいんですが。

火星表面の放射線豊かな環境で、長期間ウイルスが生存しているかとか、そもそも到着前には死滅しているだろうとか、そういう突っ込みは認めない(断言!?)。

火星人は免疫不全なはずだから、彼の地で大流行するに決まっている(そんなあ!)。

妄想の世界では、全てが自由だからな。

新型コロナは不滅だ。

人類の宇宙進出と共に、太陽系に広がり、やがては銀河一円に満ち満ちていく(そうなのかあ?)。

今年は再感染の年になるかも知れない。

ワクチンによる流行の終結が早いか、再感染と変異を繰り返す新型コロナに先を越されるか。

中途半端な効き目のワクチンが変異種の登場を促すという話が本当なら、J&J(有効率:米国で72%、中南米で66%、南アで57%)やノババックス(有効率:89.3%、南アでは49.4%)のワクチンとかもヤバいかもな。

有効なのは、ファイザー/ビオンテックかモデルナのmRNAワクチンの2回接種だけになるかも知れない(モデルナは、ブースターや3回接種を模索中)。

英国で、変異種が次々と見つかっているのは、もちろん、遺伝子解析が広く行われていることが理由だが、ひょっとしたらアストラゼネカのワクチンの1回接種のせいかもしれない(B.1.1.7が見つかったのはワクチン接種前ですが)。

何が変異種を揺籃し、再感染を広めていくのか、正確な所は分からない。

ワクチンがその原因の一つになるとしたら、何とも皮肉な話だな・・・。

変異種:おらが町の新型コロナ:隣町の加州で流行るCAL.20C改めB.1.427/B.1.4292021年02月26日 12:41

変異種:おらが町の新型コロナ:隣町の加州で流行るCAL.20C改めB.1.427/B.1.429
変異種:おらが町の新型コロナ:隣町の加州で流行るCAL.20C改めB.1.427/B.1.429


新型コロナウイルスの変異は概ね中立であるか、ウイルスにとっては失敗に終わる。

だって、現状で感染が成立してるんだからな。

そこから何かを変えて、ラッキーなことはあまりない(浮沈子は、宝くじは買いません)。

だが、しかし、可もなく不可もなく変異できるか、運が良ければ感染力を増強できるかもしれない(やっぱ、宝くじ買おうかな・・・)。

世界中で複製の度に起こっているかもしれない遺伝子の変異が、淘汰されずに系統として維持されているのは、そして、感染力が増強されて版図を塗り替えるような変異種に化けられるかどうかは、感染宿主としての人間の免疫環境と運次第だ。

当たるも八卦、当たらぬも八卦・・・。

(カリフォルニア州で急速に広がる変異株、重症化率が高い可能性も)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/02/post-95697_1.php

「新たに特定された変異株はB.1.427とB.1.429。わずかな違いはあるものの、いずれも同じような一連の遺伝子変異を持つ。」

カリフォルニアで流行ってたのは、CAL.20Cじゃなかったっけえ?。

(変異種:CAL.20Cが蔓延するカリフォルニア:注目のL452R変異は感染力アップか:ワクチンへの影響は不明)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2021/01/22/9340120

「研究者は、亜種がカリフォルニアで発生し、ロサンゼルスの研究者によって先週テストされたサンプルの半分以上に現れたことを発見しました。」

前回取り上げてから1か月余り。

新しい変異種が出たんだろうか?。

調べてみると、両者は同じもののようだ。

(カリフォルニアCOVID-19バリアントについて知っておくべきこと)
https://www.huffpost.com/entry/california-covid-variant-strain_l_60368cc5c5b69253191aa143

「B.1.427 / B.1.429またはCAL.20Cとして知られるこの菌株は、今年初めに2つの別々の研究チームによって発見されました。」

「研究者たちは、カリフォルニアで見つかったCOVID-19変異体について警鐘を鳴らしており、新たな証拠は、それがより致命的で、より伝染性があり、ワクチンに対してより耐性がある可能性があることを示していると警告しています。」

まあ、研究費の増額を狙うなら、ヤバい変異種が出てきたと叫ぶのが得策だ(そうなのかあ?)。

「悪魔はすでにここにいる」

なかなかいいキャッチコピーだな。

研究は初期段階で、確認された重症症例数は少ない。

初出のNWの記事でも、一部の専門家は懐疑的だ。

「地域的にはほかの株より急速に広がっているとみて間違いなさそうだが、B.1.1.7級に感染性が高いことを示すエビデンスはない」

「私が査読者なら、これほど挑発的な主張をするからには、より多くの感染者のより多くのデータが必要だと指摘するだろう」

「メディアが広く伝える価値がある。だが、これだけで要警戒に分類するのは無理がある」

厳しいな・・・。

カリフォルニアの新規感染者は、ピーク時の1割以下だ。

ワクチンの供給も始まり、状況の推移を見守るというのは一つのスタンスだろう。

一方で、遺伝子解析の態勢が英国に比べて貧弱であることも事実のようだ。

宝くじに当たって、一定の勢力を確保しつつある変異種には、それなりの意味がある。

浮沈子的に注目しているのは、英国株の蔓延が加州で見られず、この新株が広がっていることだな(そういう意味では、チョイヤバかも)。

いずれにしても、大騒ぎになるほどではないのかも知れない。

NWの締めの言葉は、現時点では適切かもしれない。

「アメリカではワクチン接種のペースが加速しているが、次々に出現する変異株からは目が離せない。」

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(米 東部西部それぞれで新たな変異ウイルス CDC監視態勢 強化)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210226/k10012886761000.html

「東部ニューヨーク市で、これまでとは別の変異した新型コロナウイルスの感染が増えているとする研究が相次いで報じられたほか、西部カリフォルニア州でも別の変異ウイルスの感染が増えていると報じられていて、CDC=疾病対策センターは監視態勢を強化」

NYでも変異種が出ているようだ(未調査)。

米国では、NY、TX、FL、CAで感染が高い水準で継続している。

それぞれの州で新規確認感染者が1万人を超えることは無くなってきたが、それでも数千人規模で続いているからな。

変異種の出現を招いたとしても不思議はない。

米国は、感染規模に対して遺伝子解析が少ないといわれているから、変異種への対応が遅れる懸念が高い。

「すべての変異ウイルスが公衆衛生上の懸念になるわけではない」

そうはいっても、流行の縮小期に従来株を置き換える程度に流行してくるということは、あらたな拡大の懸念としては十分だろう。

それが、地域的な広がりを見せるかどうかは、感染防御策というか、人間側の要素が大きい。

「CDCは2億ドル、210億円余りを投じて態勢を強化し、変異ウイルスの監視を続ける」

まあ、順当かな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(米NY市で新たな変異株広がる、南ア型と類似点 研究者が報告)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-variants-new-york-idJPKBN2AP08N

「新たな変異株「B.1.526」は最初、11月にニューヨークで採取した検体から検出され、2月半ばまでに感染者の約12%を占めるようになったという。」

浮沈子が加州の記事を読んで気になっているのと、同じことが書かれている。

「南ア型やブラジル型の変異株の罹患率は高くなかった。」

「その代わり、この地元発生型変異株の感染者数が多かった」

何か、きな臭いことが起こっている気がする。

地元優勢株があるということは、そこには何か従来の感染因子とは異なる要素が存在することを示唆している。

単に、ウイルスの変異が起こっただけとは言えない何か・・・。

NYもCAも、既に従来株によって多くの感染者を出している。

ひょっとして、再感染?。

感染者の半数程度が無症候性キャリアであることを考えれば、当然あり得る話だ。

従来株の感染により、無症状や軽症で推移した感染者の体内で作られた抗体が、地元発生の変異種と相互作用している・・・。

ADEとは異なるかもしれないけど、細胞侵入性を賦活する可能性はある。

CAとNYという、米国の異なる地域で確認されているという点が余計気になる。

今、世界中で従来株を基に開発されたワクチンが、競うように接種され続けている。

ワクチンによって産生される抗体は、従来株に最適化されたものだ。

そこに、新たな変異種が感染したらどうなるのか・・・。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

うーん、今夜の妄想は激しい・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

NYの変異種について、プレプリントの原論文を見つけたのでリンクを貼っておく。

(スパイク変異の風景を照会するために作成されたソフトウェアユーティリティによって検出されたニューヨーク地域で出現するSARS-CoV-2系統B.1.526)
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.02.14.431043v2

「PJBは、コロナウイルス免疫原としてモザイクナノ粒子を使用するためのカリフォルニア工科大学からの暫定的なアプリケーションの共同発明者です。」

「ニューヨーク地域のウイルス分離株の新たな系統を検出しました。この系統(現在はB.1.526と指定されている)で最も一般的なスパイク変異のセットは、L5F、T95I、D253G、E484KまたはS477N、D614G、およびA701Vです。」

(ニューヨークで特定された新しいSARS-CoV-2の懸念の変種、B.1.526)
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.02.23.21252259v1

「この研究に利用された生物試料は、助成金番号UL1TR001873を通じて資金提供されたコロンビア大学臨床およびトランスレーショナルサイエンス賞(CTSA)の本拠地であるアーヴィング臨床トランスレーショナルリサーチ研究所の支援を受けたコロンビア大学バイオバンク(CUB)から入手しました。」

「ニューヨーク市の患者集団におけるこれらの新規変異体を調査するために、PCRアッセイは、E484KとN501Yの2つのシグネチャー変異を持つウイルスを特定するように設計されました。」

「データベース内の配列の系統発生分析は、このB.1.526バリアントが米国北東部に散在している」

グーグル検索してヒットしたのはもう一つある。

(南アメリカでのスパイクE484K変異を伴う新しいSARS-CoV-2変異体B.1.526の検出)
https://www.researchsquare.com/article/rs-248965/v1

「米国から赤道に移動した個人と、感染した最も近い接触者の1人から得られました。」

南米での発生でない点に注目だが、地域的偏在が一時的なもので、他の変異種と同様に時間の推移(と人間の移動)とともに拡散していく可能性を示唆している。

再感染とは限らないわけだな。

眠れぬ夜を過ごしたが、少しは気分が晴れた気がする。