再使用ロケットの意味:コストダウンと開発2021年02月27日 13:15

再使用ロケットの意味:コストダウンと開発


宇宙開発とコストダウンについて考えている。

きっかけとなったのは、火星探査機。

特に、穴掘りインサイト(もう、掘ってませんが)。

かつて作られた探査機と同じデザインで、ロッキードマーチンがありあわせの部品を使って作った(そうなのかあ?)。

今回着陸に成功したパーセベランスも、キュリオシティの設計を踏襲している。

ULAのバルカンロケットも、エンジンやブースターは新しくし、燃料の種類も変わったけど、胴体の直径は同じだ。

月軌道ステーションの機械船(つーのかあ?)などは、マクサーの静止軌道衛星のバスをそのまま使っている。

SLSが、スペースシャトルの余りもののエンジンと、同じ燃料タンクの設計を使って作られていることは余りにも知られている。

その他補器類や制御系は新しく作られたものかもしれないけど、グリーンランでは、そっちでもトラブルが頻発しているしな(後述)。

ハード系だけではない。

運用面についても、月軌道ステーションの打ち上げ第1段で、モジュール2つを繋げて一度に打ち上げてコスト削減を図ろうとしている(しかも、安上がりのファルコンヘビー使用)。

静止軌道衛星の寿命を延ばすための燃料補給については、既に実施されているしな。

宇宙開発といえば、持てる技術の粋を尽くして、金に糸目をつけずに国家の威信をかけて取り組む最高の事業という触れ込みだったはずだがな。

既に、いささか過去の話になろうとしている。

リスクを取り、コスト削減を図り、数を射ち、利益を最大化しようとするセコイ商売に成り下がった(そうなのかあ?)。

それは、アポロ計画がソ連をぶっちぎった当時から始まっている。

宇宙開発が、冷戦下の代理戦争としての役割を終え、本物の地域紛争に大金を注ぎ込まなければならなくなったからな。

その冷戦も終結し、つぎ込み過ぎた軍事費の肥大化が槍玉に上がり、平和の配当を求めて世界は迷走を始める。

宇宙開発は、技術の最先端でもなければ国家の威信を示す手段でもなくなり、ましてやイデオロギーの優劣を争う手段でもなくなった。

人類が火星に居住できると本気で考えている一部のパンクな連中は別にしても、それは金儲けの手段、貧乏人から少しずつ巻き上げる手管の一つとなった。

宇宙人がいるかどうかは知らないけど、地球外生命がいると信じて探査機を送り込むことだって、似たり寄ったりかもしれない。

業界は、必死になって宣伝(最近は、アウトリーチとか言い換えてますけど)に努めているが、コスト削減をしなければ、事業継続が困難な状況だ(そうなのかあ?)。

技術的に難度の高い事業でなければ、到底意義を認められずに採用されない一方で、べらぼーな金額ではそもそも事業の立ち上げが出来ない。

ジレンマだな。

やれやれ・・・。

何十年にも渡る長期事業になれば、一生に一度携わることができるだけでもめっけもんになる。

バクチだ。

結局、過去の探査の焼き直しとか、観測機器だけ入れ替えて、箱モノは同じで飛ばしたりする。

それはそれで、アプリケーションの展開としては面白いし、裾野を広げる効果はあるけど、人類の地平を広げることは困難だろう。

浮沈子の妄想は果てしなく広がり、時に宇宙の彼方を駆け巡り、時に地べたに叩きつけられて落ち込むことになる・・・。

(推進弁が動かなくなったため、2回目のSLSテスト発射が遅れる)
https://spaceflightnow.com/2021/02/24/stuck-propulsion-valve-delays-second-sls-test-firing/

「コアステージ推進システムの8つの「プリバルブ」のうちの1つが適切に機能していなかった」

「プリバルブは、ロケットの4つのRS-25メインエンジンの1つに液体酸素を供給します。」

「1月16日の最初のSLSコアステージのホットファイアテストでは、8つのプリバルブすべてが適切に機能した。」

どーせ、使い捨てだからって、安物のバルブを調達したに違いないとか、その差額はB社(の誰か)の懐に入ったに決まってるとか、あらぬ妄想がぐるぐると巡って、眩暈がしそうだ。

「それは非常に苛立たしいことです」

キャシーリューダースがヒスを起こして喚くのも無理はない(そんなあ!)。

「グリーンランのホットファイアテストは、2020年1月にSLSコアステージがステニスに到着してから6か月以上遅れています。」

「私たちは準備ができたら飛ぶつもりです」

どのみち、アルテミス計画のリスケは避けられないわけだから、そんなに慌てて飛ばさなくてもいい。

浮沈子的に気になるのは、この機体がアルテミス1で、実際に月まで飛ぶオリオン宇宙船を打ち上げる機体であるという点だな。

燃料バルブを初めとして、ケチって作り上げた機体は、山のような隠れた瑕疵を内包しているに違いないのだ。

70年代にスペースシャトル開発に携わった技術者は、とっくに引退している。

基本的に、その技術基盤に立って構築されたSLSは、前世紀の遺物であるだけでなく、技術の断絶が生む目に見えない無数の傷を負っている。

もちろん、最新の技術も注ぎ込まれ、ハードウェアの欠陥をカバーする電子の魔法が施されているはずだが、残念なことに、こっちは初期不良の山だったりするかも知れないのだ(そうなのかあ?)。

年代物の腐った技術と、初物の粗削りで実戦経験に乏しい技術をテキトーに盛り付けたロケットが、まともに飛ぶと信じる方がおかしい。

現行の機体は、製造技術確認用と割り切って、遠慮なく、徹底的に検査してぶっ壊し、確認された瑕疵を修正した飛行用の機体を新たに製造するのがよろしい。

もちろん、どーせ使い捨てだから、一か八かで飛ばしてもいいけど、今度は2段目やオリオンのテストに支障が出るからな。

発射台で吹っ飛んだりしたら、目も当てられない。

まあいい。

点火試験では、少なくとも4基のエンジンに着火することはできた。

出力は順調に上がったようだから、エンジンそのものの基本性能に問題はないんだろう。

そもそも、中古(在庫品)だからな。

使い捨てに出来れば、在庫整理にちょうどいい。

隠れた瑕疵があったとしても、海の藻屑だ。

バレる気遣いはない。

一方で、新品の機体はボロボロで、次々と新しい問題が噴出し続けている。

前回は、飛行に供される実機だからと手心を加えたことが仇になって、必要なデータを採れなかった。

甘やかしちゃいかんな。

未確認だが、アルテミス2用の機体は、既に製造に入っているだろう。

その出来上がりを待って、アルテミス1(無人飛行)に回すのがよろしい。

中途半端なテストを繰り返し、劣化を進めて本番でぶっ飛んだりするよりはよほどいい。

この際だから、徹底的に検査することを改めて勧める。

「だからいわんこっちゃない」というセリフを書く羽目にならんことを祈るばかりだ・・・。

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