🐼SLSが2月:スターシップが3月なワケ2021年11月01日 23:43

SLSが2月:スターシップが3月なワケ


米国の威信を賭けた打ち上げロケットが飛ぼうとしている。

SLSは、全てのテストが順調に行われた場合、来年2月にテスト飛行を行うことになっている。

しかも、地球周回軌道とかではなく、いきなり月を周って帰ってくるという。

大胆だな・・・。

もっとも、エンジンや燃料タンクなどの主要コンポーネントは1970年代の技術に21世紀の電子のトッピングを施しただけだがな。

真っ新からの開発は、主要コンポーネントではオリオン宇宙船だけということになる(2段目も既存のロケットからの流用だからな)。

サービスモジュールはESAによって作られ、緊急中止用の離脱ロケットも新たに設計製造されている。

この脱出用ロケットのテストは入念に行われ、大陸間弾道ロケットを使用して、燃焼加速中の離脱を実施した。

クルードラゴンのフライトアボートテストは、1段目の燃焼停止後に行っているからな。

ある意味手抜きだ。

NASAには、スペースシャトルチャレンジャー事故のトラウマがある。

打ち上げ直後の、何の緊急措置も施せない間に事故は起こった。

固体燃料ブースター切り離し後なら、何とかなったかもしれない。

スターライナーは、打ち上げにアトラスV22やバルカンロケットを使うが、この打ち上げにも固体燃料ブースターが使われている(2本)。

にもかかわらず、スターライナーのフライトアボートテストは行われていない。

静止状態からの離脱ロケットのテストで良しとしている。

まあいい。

徹底した安全管理を意識したSLSの基本設計と運用テストは、そのベースとなったスペースシャトルの2度の事故の教訓を生かしたものだ。

固体燃料ブースターは使うが、緊急離脱システムには万全を期す。

コロンビア事故では、再突入時の耐熱タイルの損傷が致命的となり、米国は再使用ロケットから撤退した。

SLSが、時流に合わない使い捨てロケットである理由は明確だ。

だって、むき出しのまま再使用しようとした耐熱タイルの損傷問題を解決できなかったわけだからな。

安全な打ち上げロケットは、使い捨てに限る・・・。

21世紀のサターンV(SLSのこと)は、かくして使い捨てロケットとなった。

NASAの時間の流れは、数十年単位で動いている。

アポロ計画も、構想から10年掛かって実現した。

数年しか続かなかったけどな(有人飛行は1968年から1974年まで:スカイラブを含む:<以下追加>参照)。

スペースシャトルも、10年以上の開発期間を掛け、30年ほど使われた。

SLSが遅れたとか言われているが、開発期間としては10年程度で、それ程悪くはない。

NASAは、このロケットを向こう30年ほど使い続けるつもりだ。

が、しかし、そう上手くいくんだろうか?。

世間では、この間、打ち上げロケットとしてファルコン9やヘビーが登場している。

数年の開発期間で次々と登場してきたロケットは、NASAの時間軸とは異なるペースで開発された(それでも、ファルコン9の開発には5年、ヘビーには7年掛かっている)。

つーか、開発途中から使い始めた(<さらに追加>参照)。

今でこそ、ファルコン9の1段目の着陸は当たり前の光景だが、当初は激突爆発木っ端微塵を繰り返した。

現在でも時折、失敗することがあるけど、頻度は逆転している。

もう、回収着陸の成功にニュース価値などない。

失敗した時だけ記事になる程度だ。

ヘビーのセンターコアは、1度だけ回収されたが、海が荒れて失われ、再使用には至らなかった。

その後は、センターコアの回収は行われていない(打ち上げ能力の問題による)。

ファルコン9でも、時々1段目の回収を行わないことがあるけど、静止軌道に近い軌道に、重い衛星を直接投入したい時などはそうなっているようだ。

まあ、どうでもいいんですが。

S社では新世代ロケットの開発も続いている。

スターシップ/スーパーヘビーがそれだ。

最近は、ブースターもまとめてスターシップと呼ぶらしい。

その打ち上げの準備が着々と進んでいる。

もっとも、SLSと違って、実績のあるコンポーネントを使っているわけではない。

エンジンも、ロケット本体も、実戦証明されたものは何一つない。

ベリーフロップで、ネコ着地して見せた程度で、打ち上げロケットとしては子供だましのようなレベルだ。

100トンのペイロードを積んで、軌道高度と速度で飛ばしたわけではない。

その軌道への打ち上げテストは、来年3月と言われている(地球を一周していないので、正確には弾道飛行になるのかも)。

SLSが2月で、スターシップが3月か・・・。

別に、そのオーダーに意味を見出す必要はない。

片や数百億ドルの金を掛けた本物のロケットで、此方数十億ドルでブリキ細工のプロトタイプを飛ばそうとしているわけだからな。

単純な比較にはならない。

米国には、この他にもニューグレンと呼ばれている開発中のロケットがあるらしいが、その姿を見た者はいない(たぶん、開発者自身も見たことないのでは?)。

エンジン(BE-4)は、燃焼試験に成功したと言われているが、製品版の納入は遅れに遅れている(バルカンロケットでも使う予定だが、まだ納入されていない)。

現実的な話、今後数年以内に実用化の目途が立ちそうなロケットは限られている。

浮沈子は、スターシップをその中に入れるかどうかを迷っている。

3月に行われると言われる軌道テストが上手くいけば、5年以内には実用化の目途が立つかもしれない(2023年の月着陸なんて、到底ムリポ!)。

最初は、少なくとも2段目の再使用はなく、1段目の回収も失敗の方が多いに違いない(ド派手な爆発に期待かあ?)。

打上げタワーに取り付けた「メカジラ」なるアームに抱きかかえられるようにして「着陸」することになる。

再使用ロケットならではの仕掛けだが、少しでも重量を軽くするために、着陸脚の搭載を見送るという決断をした。

ファルコンシリーズの回収実績に、余程自信があるんだろう。

が、3月の軌道テストでは、これも実施されず、1段目(スーパーヘビー)は海の藻屑と消える。

軌道テストの主たる目的は、2段目のスターシップを軌道から安全にハワイ沖に着水させるという点にある。

時速数万キロというべらぼうな飛行速度を減殺し、その際に発生する熱に対処し、複雑なマニューバを行って、水面に静かに着水させる。

これまでのテストでは、耐熱タイル(基本的に6角形の黒いヤツ)が剥がれたり損傷したりしているようだ。

いろいろな記事を読むと、3つの固定ポイントで取り付けられている。

タイルそのものの問題なのか、取付方法の問題なのかは知らない。

それらを解決しない限り、軌道テストは成功しないだろう。

また、当然のことながら、スターシップには打ち上げ時のアボートシステムがない。

2段目(スターシップ)と宇宙船が一体になっているから、例えば、1段目の燃焼が途中で途切れるようなトラブルへの対処ということなら、2段目を早期に点火して安全な所に着陸(ネコ着地!)すればいいのかも知れない。

2段目がトラブルに陥った場合の対処は難しいだろうな。

エンジンは、海面ラプターと真空ラプターの2種類をそれぞれ3基ずつ搭載しているから、有事の際の運用は十分に検討されるだろう。

が、別に独立の、これまた使っても使わなくても毎回使い捨てのアボートシステムを持つSLSとは比較にならない。

1段目の加速中にトラブルで中止を余儀なくされたとしても、おそらくは対応できないに違いない(未確認)。

米国は、スペースシャトルの轍を踏もうとしている。

再使用という毒をキッパリ捨て去ったSLS(オリオン宇宙船(クルーモジュール)は再使用されますが)。

構成としては、むき出しの断熱タイルを使い、スペースシャトルを踏襲しようとしているスターシップ。

その運用には、新たに軌道上給油というギミックも加わる。

(宇宙でスターシップに燃料を補給するためのSpaceXの道は、見た目よりも明確です)
https://www.teslarati.com/spacex-how-to-refuel-starships-in-space/

「基礎となるのは、ロッキードマーティンの7人の従業員とNASAのエンジニアによって書かれた2006年の論文で、「Settled CryogenicPropellantTransfer」というタイトルです。」

「宇宙船が一方向に推力を与え、その推力とは反対の方向にタンクのハッチまたはバルブを開くと、その中の推進剤は、静止しようとして、自然にその開口部から逃げ出します。したがって、燃料ドックを必要とする宇宙船がタンカーと接続され、それらのタンクが接続されて開かれ、タンカーが受け入れ船から離れて加速しようとすると、タンカーのタンク内の推進剤は、2番目の船に効果的に押し込まれます。」

「ミリGの加速を維持するために、理論的には1時間あたり7トン(0.5パーセント)を超えるメタンと酸素の推進剤を消費する」

「各スターシップのタンクを接続するのに十分な大きさのパイプ(20〜50 cmまたは8〜20インチのオーダー)があれば、SpaceXは数時間で1000トン以上の推進剤を問題なく転送できるはずです。」

何のことはない。

2基の宇宙船を繋げて、一方向に僅かに加速させればいいだけの話だ。

燃料の宇宙空間での移送は、既にISSでも行われている。

プログレス補給船は、ISSに燃料を運んでいるからな。

それが、どのように移送されているかは知らないが、同じ原理が使える道理だ。

浮沈子は、腸の蠕動運動のような、もっとメカメカしい仕掛けを想像していたんだがな。

微小加速するだけかよ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

チームオーダーはないと書いたが、NASAはSLSの打ち上げの後にスターシップを持ってきたいだろうな。

しかし、その結果がSLSの失敗とスターシップの大成功に終わったりすれば、目も当てられないことになる。

莫大な税金を投入して開発したSLSがこけるのは好ましくない。

失敗は日常茶飯事のスターシップの方は、発射台で吹っ飛んでも、痛くも痒くもないだろう(そうなのかあ?)。

10年以内に、スターシップの運用が想定通り成功すれば、SLSの地位は危うくなる。

更に、有人飛行が実現することになれば、存在意義を問われる。

月面着陸なんて、2020年代にはムリポな話だ。

浮沈子的には、スターシップが人間を乗せて飛ぶのは2030年代半ばになると見ている。

それでも、その時期にSLSを飛ばし続ける意義はあるんだろうか?。

既に見たように、SLSには使い捨てロケットならではのメリットがある。

有人打ち上げの安全性は、クルードラゴンを上回っている(固体燃料ブースターを持たないファルコン9とは単純には比較できませんが)。

年に1度だけの有人宇宙飛行がNASAのアンカー需要ということになる。

民間でも、他国でも(中国でも?)、使いたければ使わせようというのがNASAの方針だ。

SLSを売って、コストを引き下げようというわけだな。

製造能力の問題もあるから、再使用ロケットのように毎週打ち上げるわけにはいかない。

年間6回も打ち上げれば上等の部類だ。

スターシップは週に6回上げるだろうけどな。

いや、毎日6回上げるかもしれない。

それはもう、別の乗り物だ。

打ち上げロケットは、再使用と使い捨てに明確に別れようとしている。

十分な安全性が確立されれば、有人打ち上げにもバンバン使うだろうしな。

耐熱タイルの問題は、解決までに時間が掛かるかも知れない。

外連味のない、アブレーターを使った再突入カプセルが無難だろう。

Xー37Bやドリームチェイサーのように、フェアリングで保護して打ち上げるわけにはいかないからな。

アボートシステムの問題もある。

安全性が確立するまでには、こちらも長い時間が掛かるだろう。

15年の間に、致命的な事故が何度も起こり、再使用に対する評価が変わってくる可能性もある。

有人打ち上げは、使い捨てのカプセル方式に限るってな。

一寸先は闇の宇宙開発。

人類は、完全再使用ロケットを所有したことはない。

その、禁断の果実を求めて開発されるスターシップと、レガシーシステムに電子のトッピングを塗したSLSが、奇しくも同時期にテスト飛行に臨もうとしている。

SLSは、失敗が許されない状況だし、スターシップは失敗が当然の状況という違いはあるけどな(そうなのかあ?)。

2022年は波乱の幕開けになるだろう。

確かなことはただ一つ。

スターライナーが5月まで飛ばないということだけ。

浮沈子は、早くても7月くらいと見ている。

バルブの問題だけで、10か月も遅れるわけはないのだ(断定的!)。

絶対に、他のトラブルを抱えているに違いない。

使い捨てと言っても、簡単に作れる話ではないのだ。

SLSが、その初飛行で何の問題もなくうち上がると考える根拠は何処にもない。

ぶっつけ本番に近いオリオン宇宙船を初め、統合テストで明らかにならなかった未知の問題の噴出は避けようがない(未知だからな、何が起こるかは神のみぞ知るだ)。

アルテミス1と呼ばれる初飛行で明らかになれば、むしろ幸運だろう。

アルテミス2は有人飛行となる。

微小隕石対応が施されていない暫定極低温上段(2段目)を、地球低軌道で切り離して誤魔化し、月軌道に半世紀ぶりに人類を送り込もうとするわけだからな。

そこでチョンボがあれば、アポロ13号の時のように、全世界が注視する中でのトラブルシューティングを余儀なくされる。

まあいい。

米国は、贅沢な選択肢を持っているということだ。

安全安心な使い捨てSLSと、いつ吹っ飛んでもおかしくない画期的な完全再使用のスターシップ。

そして、いつかは両方とも手に入れることになるだろう。

或いは、その両方を失うことになるかも知れない(そんなあ!)。

その時は、高らかに笑う中国だけが、宇宙の覇権を謳歌することになるのだ・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(スカイラブ計画)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%96%E8%A8%88%E7%94%BB#%E6%9C%89%E4%BA%BA%E9%A3%9B%E8%A1%8C

「1973年5月から1974年2月にかけ3度にわたって宇宙飛行士が滞在」

「それぞれの飛行ではアポロ司令・機械船を搭載したサターン5型より小型のサターンIBロケットが、一度に3名の宇宙飛行士を送り届けた。」

米国の有人飛行は、スペースシャトルの就航までの間、7年間の長きにわたり、完全に途絶えることになる。

ISSタクシーでは、ソユーズ宇宙船が使えたけど、この時期は米ソ冷戦の真っただ中だからな(一応、デタントの時期とされている)。

スペースシャトルが如何に待ち望まれていたかが分かるな。

まあいい。

スカイラブ自体は、米国の宇宙ステーションの走りだったが、その後26年間、米国の宇宙での長期滞在は途絶える(ISSへの長期滞在は2000年10月以降:ドッキングは11月2日:打ち上げはソユーズで、帰還はスペースシャトル)。

(第1次長期滞在)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC1%E6%AC%A1%E9%95%B7%E6%9C%9F%E6%BB%9E%E5%9C%A8

「ドッキング:2000年11月2日9時21分3秒(UTC)」

「打上げ機 ソユーズTM-31」

「帰還機 ディスカバリー STS-102」

クルードラゴンは、米国の宇宙船による10年ぶりの飛行だったが、米国人にとっては大歓迎だったわけだ。

こうして概観してみると、米国の有人宇宙飛行が過去にも途絶えたり、長期滞在が中断したことがあったこと、開発されたスカイラブが放棄され、短期の運用しか行われなかったことなどが分かる。

ISSが、20年以上の長きにわたって使い続けられているというのは、むしろ例外中の例外ということになる。

そのISSも、10年以内に投棄される。

人間の生存に適さない宇宙空間に長期滞在することが適当なのかどうかは知らない。

月面有人探査のように、短期間滞在してさっさと帰ってくるくらいがちょうどいいような気もする。

人類が宇宙空間に飛び出してから60年。

今日も、10人が地球低軌道を回っている(ISS7人、中国宇宙ステーション3人)。

クルードラゴンで4人が打ち上げられれば、一時的に14人ということになる。

75億人を超える人類の中では、僅かな人数に過ぎない。

有人宇宙開発は、まだまだ特殊な領域なのだ・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ファルコン9)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B39

「使用期間:
2010年-2013年 (v1.0:54.9 m)
2013年-2016年 (v1.1:68.4 m)
2015年-2018年 (FT:70 m)
2017年-2018年 (Block4)
2018年- (Block5)」

ブロック4、5は、FTに再使用に適した一部の改良を施したものだが、それ以外は全く異なるロケットと言っていい。

推力も、ブロック5ではV1.0の1.5倍以上に向上している(1段目のマーリン1Cと1D+との比較)。

2005年(10月に開発表明)から数えれば、最終形態であるブロック5までの間、実に13年掛けて開発されたロケットということになる。

M社のOSではないが、ベータ版を顧客に売りつけて開発を続けるようなもんだ(そうなのかあ?)。

それでも商売になったわけだからな。

とうとう、有人化まで果たした。

開発プロセスが速いと言っても、実際のところはアジャイル開発しているだけの話で、何かを端折っているわけではない。

商業打ち上げロケットの開発としては、その間も中途半端な能力で商売ができるわけだから、開発「手法」として適していただけとも言える。

有人化は見送られたけど、ヘビーの開発に当たっても実質的な遅延が生じている。

2011年に開発表明がなされ、2014年に初飛行とされていたが、実際に飛んだのは2018年だった。

空力の問題、センターコアに対する構造負荷の問題、27基のエンジンの制御問題がその遅延理由とされている(この他に、発射施設の変更などもあったようだ)。

打ち上げ回数なども、当初予定(年間4回)よりはるかに少ない。

打ち上げロケットの開発は、簡単じゃないのだ。

ファルコンシリーズと言えば、1段目の再使用にばかり目が行くけど(浮沈子だけかあ?)、十分に低コスト化された外連味のない打ち上げロケットであるともいえる。

今後は、ヘビーの軍事利用との関係で、垂直組み立て棟の建設や大型フェアリングの開発が予定されている。

技術の世界にウソはない。

浮沈子が、スターシップの開発に10年掛かると見ているのはそのためだ。

単なる使い捨て巨大ロケットとして見ても、そのくらいの時間は掛る。

エンジンは新開発のフルフロー2段燃焼エンジン(飛行用としては史上初)だし、燃料のメタンというのも例がない(BE-4除く)。

エンジンの開発に一応目途が付いただけでも大したものだ。

最終的には、1段目であるスーパーヘビーに33基付けて飛ばすわけだからな。

ヘビーと同じく、エンジン制御の問題や構造負荷の問題も出てくるだろう。

120mという、史上最長の鉛筆型ロケットが飛ぶだけでもすごい話だ。

アジャイル開発で使い捨てから始めても、十分商売になる話だ(当面は自社事業であるスターリンク衛星の打ち上げで実績作りだろうけど)。

1段目の回収は、射点に戻って、打ち上げ台のフック(メカジラ)に引っ掛けて回収するというギミックが予定されている。

2段目の回収はご存じのネコ着地だ。

それ以前の問題として、軌道からの再突入がクリアできるかどうかということもある。

安定して再使用運用が出来るようになるまでには、1段目で5年、2段目でさらに5年は掛かるだろう(使い捨てで飛ぶまで5年として、トータルで15年掛かる計算だ)。

有人飛行については、それからの話になる。

2段目は宇宙船を兼ねているからな。

戻ってくることが出来なければ、有人用としては話が始まらない。

2030年代半ば(2036年ころ?)にならなければ、スターシップを有人輸送手段として使うことはできないだろう。

その間に、ロケットのバージョンアップも行われるに違いない。

現在のカタチは、あくまでプロトタイプだからな。

エンジンの改良は、既に始まっている。

ラプターは、改良を施されたラプター2に置き換わっていく。

(スターシップ:スペースXの火星行きのロケットは驚異的なアップグレードを取得しています)
https://www.inverse.com/innovation/spacex-raptor-2-engine-specs

「現在の計画では、ベースラプターの推力を約230トンまたは約5億ポンドに増やし、ブースターエンジンの数を32または33に増やします。ブースターのすべてのラプターは、固定かジンバルかに関係なく同じです。33 * 230は、最大7600トンの推力と最大1.5のT / Wを取得します。」(230トンは5億ポンドではなく、約50万ポンドに相当することに注意してください。)

ちなみに、T / Wは推力重量比(Thrust-to-weight ratio)のことだ。

「船内のセンターエンジンはブースターエンジンと同じになります。これは基本的にRaptor2です。RaptorVacuumはバリアントのみです。R-VacをRaptor2(より多くの推力)と共通化するか、同じままにするか、喉を締める(より多くのIsp)かについてのTbd。最大Ispで出荷するためにさらに3つのR-Vacを追加すると…」

この記事を読む限りは、ラプター2は、単に高出力化されたバージョンという感じだな。

「2020年5月、ムスクは海面変動の推力が約200トンであると指摘しましたが、これを時間の経過とともに250トンに増やす計画がありました。」

結果的には、計画値に届かなかったということになる。

まあいい。

火星に行けるかどうかはともかく、まずは巨大打ち上げロケットとして、十分以上に機能することが求められるだろう。

再使用されるかどうかは運次第だな(そんなあ!)。

🐼そーいえばあれはどーなった?:人の不幸は蜜の味:シャーデンフロイデな宇宙ネタ:ルーシーインザスカイウィズソーラーパネルトラブル2021年11月02日 22:35

そーいえばあれはどーなった?:人の不幸は蜜の味:シャーデンフロイデな宇宙ネタ:ルーシーインザスカイウィズソーラーパネルトラブル


米国の小惑星探査機ルーシーが、太陽電池パネルの展開にトラブっている話は既に書いた。

(スターライナーОFT2:来年5月以降か:有人飛行テスト(CFT)は再来年の公算)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2021/10/20/9433663

「チョンボと言えば、先日打ち上げられたNASAの小惑星探査機ルーシーが、早速トラブルを起こしている。」

「まるで扇子のように広がって展開するロッキードマーチン特有の太陽電池パネルだが、どうやらケチが付いたようだな。」・

「ひとみ(X線観測衛星)のチョンボがなければ、我が国が先に木星軌道上の小惑星探査に乗り出していたかもしれなかったことを考えると、多少、ざまあみろ(不謹慎かあ?)という気がしないでもない。」

その後の展開(シャレですかあ?)が気になっていたが、NASAのブログを見つけた。

(クルーズモードで安定したルーシー)
https://blogs.nasa.gov/lucy/2021/10/27/lucy-stable-in-cruise-mode/

「分析によると、アレイは75%から95%の間で展開されています。」

うーん、思ったより開いている気もするな。

「異常対応チームは、ソーラーアレイが完全に展開されなかった原因の特定に引き続き取り組んでいます。」

「アレイを安全に再デプロイしようとすると、11月16日までに発生します。」

この件についての解説記事はこちら。

(NASAのルーシー小惑星探査機をまだ悩ませているバルキーソーラーアレイ)
https://www.space.com/nasa-lucy-asteroid-probe-solar-array-issue

「ルーシーのハンドラーはこの問題に懸命に取り組んできましたが、現時点では未解決のままです。」

「トロイの木馬の領域では、太陽光は地球上で私たちが経験する流れよりも約25倍弱いため、ルーシーはそれを吸収するために巨大なソーラーアレイを必要としています。」

木星軌道上でのミッション(ギリシャ群(L4近傍)や狭義のトロヤ群(L5近傍)は、木星軌道上にある小惑星群)では、100パーセント展開されたソーラーパネルでの電力供給が必要だ(たぶん)。

12年間のミッションだからな。

経年劣化などによるそれなりの余力を見込んでいるとしても、場合によっては観測機器のどれかを休止するとかして対応するしかなくなる可能性もある。

このブログでは、正常に稼働している宇宙船や探査機を取り上げることは少ない(あんま、興味ないしな)。

トラブったり、失敗したりした話が多い気がする。

人の不幸は蜜の味と言われるが、そういうつもりで書いているわけではない(ホントかあ?)。

(シャーデンフロイデ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%87

「自分が手を下すことなく他者が不幸、悲しみ、苦しみ、失敗に見舞われたと見聞きした時に生じる、喜び、嬉しさといった快い感情」

「旧来の英語では「他人の犠牲において楽しむ娯楽」を意味する "Roman holiday(s)" が相通じる表現と言える。」

へえー・・・。

「ローマの休日」って、そういう意味だったんだ(オードリー・ヘプバーン主演の映画は違います!)。

「SNS黎明期の2000年代前半に「他人の不幸で今日も飯が美味い」の略語として2ちゃんねるから生まれたインターネットスラング「メシウマ」・・・」

いやあ、浮沈子はSNSやらないので知らなかったな。

まあ、どうでもいいんですが。

ルーシーという名前は、直接にはビートルズの楽曲とは関係ない。

(ルーシー (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%BC_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)

「ミッション名は、有名な類人猿化石、ルーシーに由来する。これは、探査対象であるトロヤ群小惑星が太陽系初期の歴史を保存する「惑星形成の化石」であると考えられているからである」

「類人猿化石のほうのルーシーは、ビートルズの楽曲「Lucy in the Sky with Diamonds」にちなんだものである」

別に、ロッキードマーチンの技術者が、LSDでラリってしまったわけではないだろうが、トラブルの解決には苦労しそうだな。

この件について何かあれば、また書くかもしれない。

何かって、それが問題なんだがな・・・。

ソーラーパネルの展開不良を直そうとしたら、かえって不具合を増幅したりしてな・・・。

ソーラーパネルが完全に吹っ飛んじまうとか、正常に展開されていた方のパネルにトラブルを誘発しちまうとか(そんなあ!)。

人の不幸は蜜の味・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(太陽系の化石を見に行こう! NASAの木星トロヤ群探査機「ルーシー」の大航海)
https://news.mynavi.jp/article/20211020-2164758/

浮沈子の与太記事とは異なり、相変わらず丁寧で分かりやすい鳥嶋さんの模範記事。

「メインベルトの小惑星はたびたび隕石として地球に落下することもあるが、木星トロヤ群は地球から遠く離れているため、隕石として地球に落ちてくることもない。そのため、メインベルトの小惑星以上にわかっていないことが多い。」

木星軌道上小惑星探査は、正に「未知との遭遇」なわけだ。

「2033年中には電源を落とし、ミッションを終えることとなっている。その後は何十万年もの間、トロヤ群を交互に通過しながら太陽の軌道を回り続けることになる。」

ほほう、浮沈子はL5に留まると思っていたんだがな。

L4とL5を行ったり来たりするような感じだ(未確認)。

まあいい。

「OKEANOSは、巨大な帆のようなソーラー電力セイルを広げ、その電力でイオン・エンジンを動かし、効率よく航行。そして、木星トロヤ群小惑星に着陸して試料を採取し、その場で分析することを目指している。フライバイ探査するだけのルーシーとは異なる」

実現すれば、面白いことが分かりそうな気がする。

浮沈子は、別にルーシーが失敗すればいいと考えているわけではない(ホントかあ?)。

ルーシーも、オケアノスも、両方とも成功して、太陽系の正しい歴史の解明に貢献してもらいたいと考えている。

我々は、星屑から生まれた。

星屑の間で生き、やがて星屑となって消える(物質として消えるわけではありませんが)。

その星屑がどのようにしてできて来たのかを知ることは、我々自身を知ることに繋がる。

宇宙探査の本質は、人類の自己認識にある。

地球外生命の存在に懐疑的な浮沈子にとっては、その証拠の積み重ねでもあるしな。

まあ、否定の証明だから、永遠に終わることはない。

万が一、他の天体に生命の痕跡でも見つかれば、ちゃぶ台返しな話となる。

科学者の中には、宇宙に生命が溢れていると考えているものが多い。

地球外生命の存在は、業界(つーのかあ?)の存続に係るからな。

一般の関心を宇宙開発や探査に繋ぎとめておくためにも、広告塔としての地球外生命の存在可能性を喧伝する必要がある(そうなのかあ?)。

終わることのない問いの答えを探して、ルーシーは飛び続ける。

我々は、どこから来たのか。

我々は、何者なのか。

我々は、どこへ行くのか・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

気になったので、ルーシーに搭載されている観測機器を調べた。

(ルーシー(宇宙船):科学的ペイロードと実験)
https://en.wikipedia.org/wiki/Lucy_(spacecraft)#Scientific_payload_and_experiments

「科学ペイロードには次のものが含まれます:」

・L'Ralph –パンクロマティックおよびカラー可視イメージャー(0.4–0.85μm)および赤外線分光マッパー(1–3.6μm)。:
L'ラルフが基づいているのラルフ・楽器新しい地平線とで構築されたゴダード宇宙飛行センター。表面のケイ酸塩、氷、有機物の測定に使用されます。

・L'LORRI –高解像度の可視イメージャ。:
L'LORRIは、ニューホライズンズのLORRI機器から派生し、ジョンズホプキンス大学 応用物理研究所で製造されました。トロイの木馬の表面の最も詳細な画像を提供します。

・L'TES –熱赤外分光計(6–75μm)。:
L'TESは、OSIRIS-RExミッションのOTESに似ており、アリゾナ州立大学で建設されました。観測されたトロイの木馬の熱特性が明らかになり、小惑星の表面にある物質の組成と構造もわかります。

・無線科学の調査では、宇宙船の無線通信ハードウェアと高利得アンテナを使用してドップラーシフトを測定することにより、トロイの木馬の質量を決定します。

小惑星群では、磁気圏的特性を調べることはしないようだな(未確認)。

まあいい。

主要な3つの撮像装置は、特に連動させなければならない感じではないような気もする(テキトーです)。

504ワットという、100ワットの白熱電灯5個分の電力が、たぶん4個分くらいに減ってしまうかもしれないけど、その程度なら何とか観測は行えるだろう。

🐼メキシコへの道:ワクチン接種(A型肝炎・破傷風)完了:パスポート・Cカード確認2021年11月04日 09:29

メキシコへの道:ワクチン接種(A型肝炎・破傷風)完了:パスポート・Cカード確認
メキシコへの道:ワクチン接種(A型肝炎・破傷風)完了:パスポート・Cカード確認


我が国における新型コロナの流行が沈静化して、世の中が回り始めた。

昨日は、ジェクサー大井町は大混雑。

休日(文化の日)と晴天、翌日(4日)休館日前というのが重なって、風呂の洗い場は満員御礼状態。

床屋に行ったり、Sプロに顔を出したりと忙しい(別に用事はなかったんですが)。

まずは早めのプール(250m)、水泳教室、引き続いてのプール(500m)、外出後の筋トレ、2度目のプール(250m)で、合計1000mを泳ぐ。

水泳教室でも、なんやかんやで400m位は泳いでいるから、いい運動だ。

その割には、今朝の体重は70kgの大台を超えたまま。

やれやれ・・・。

Sプロで、小さいどら焼きを食ったりしてるしな(出されたものは全部食う!)。

帰ってきてから、夕方爆食(こっちが主犯か)して早寝をしていたら、竹内軍曹から指令が飛び込んできて、メキシコ行きの話が急速に具体化してきた。

時期未定ながら、経費の話や宿の部屋(食事、Wi-Fiの有無)、空港からの移動手段、パスポートの残期間やカバーンのCカードの確認まで一気に進む。

これじゃあ、事前に個人で行って場慣れしておこうという浮沈子の計画(ワクチン以外には、何もやっていません)が追い越されてしまいそうだ。

懸案の7ミリウェットスーツに合わせたハーネスの調整も、ガッツリやっておかないと間に合いそうもない。

おそらく、時期的には来年2月以降(未確認)になるだろうから、そう慌てることはないだろうけど(で、いつもギリギリ!)。

ワクチンの方は、A型肝炎(筋注)と破傷風(皮下)が完了。

残るは、来年4月末のイヌ(狂犬病)のブースト接種だけ。

まあ、当面のメキシコ行き対策としては、終了した感じなわけだ。

虫よけクリーム(ディート:34パーセント入り1本)とマラリア予防薬(1週間滞在用:15日分処方)もゲットして、準備万端。

マラリアは、カンクン周辺は流行地域ではないけれど、念のための予防策だ(メキシコ国内には、一部流行地域があります)。

本番の時には、虫よけクリームと、マラリア予防薬11日間滞在用処方(合計19日分処方)を、改めてゲットしなければならない。

今回の調達は、あくまでも浮沈子個人旅行用のためのものだ。

フルケーブ講習に向けての準備が着々と進む。

フィリピンは、まだ渡航制限が解けないらしいから、テック1の開催はまだ先になりそうな感じだけど。

CCRの復帰も課題だが、これは近々実現しそうな感じ。

まあ、どうでもいいんですが。

昨日はプールで泳いでいたら、ゴーグルの紐(シリコンゴム製)が、ブツッと切れた!。

午後の水泳を始めようとして、壁を蹴った瞬間に切れた。

何か悪いことが起こるんじゃないかとドキドキしながらプールサイドに上がって、とりあえず本結びで結わいて、アジャスターを緩めて調整出来た。

暫くは、このまま使おう(新しいゴーグルは発注済みです)。

形あるものは全て壊れる。

プールでも、海でも、洞窟の中でも・・・。

メキシコでの講習では、長年の経験の蓄積から厳選された、予備器材への交換のトレーニングがあるかも知れない(未確認)。

突然消えたライト、ダンプバルブが吹いた浮力体、一番奥で壊れるレギュレーター、ブチ切れたフィンのストラップ、吹っ飛んだマスク、ここで切れるかタンクのバンジーやスナップリング(の紐)、エトセエトセ・・・。

ゼロビジでの脱出や、ロストしたラインへの復帰、出口はどっちの確認もある。

そもそも、そういう事態に陥らないための行動が大切だからな。

切れたゴーグルの紐は、改めてそのことを認識させてくれた。

洞窟潜水では、器材の不具合一つが命取りとなる。

プールで切れたゴーグルの紐を直すために、プールサイドに上がって結び直すようなことはできない。

切れた瞬間、思わず水中で息を止めて脱力し、リラックスしてしまった浮沈子(水中スタートなので)。

パニックに陥らずに、事態を冷静に把握し、最大のツールである自分の脳を平静に保つ。

慌てて水を呑み、むせかえるようなことはなかった(日頃のダイビングの成果かあ?)。

まあ、そもそも、切れそうな紐のゴーグルを使って泳ごうというところが問題なんだがな。

しかも、暫くそのまま使い続けようという態度がケシカラン!。

まあいい。

洞窟の中で水泳しているわけじゃないからな。

また切れたら、別の予備のゴーグルに代えればいい(はじめから、そっち使えばあ?)。

器材は贖いがつく。

モノは壊れたり無くなったりしても、なんとかなる。

人の命と健康は、本人にとってはかけがえのない貴重な財産だ。

ダイビングは、たとえオープンウォーターの浅い水深であったとしても、その命を危険に晒す行為であることは間違いない。

人間は、魚じゃない。

水中で生活するようには出来ていないからな。

正しい知識を身につけ、その知識に基づく正しい行動をとることが肝要だ。

反射的なスキルも大切だが、そもそもダイビングを行うための日頃の健康管理が問題なわけだ。

十分な睡眠、バランスがとれた食事、過度なストレスの排除、適度な運動の継続・・・。

そうはいっても、ふつーの人は、ダイビングするために生きているわけじゃないからな。

寝不足で、過食で、ストレスに塗れ、運動不足なままでダイビングに臨む。

二日酔いだったり、薬物依存(ニコチンやカフェイン)だったりもする。

誰ですかあ?、潜れば二日酔いなんて治るとか言ってるのは?。

浮沈子は、酒もたばこもやめた(断酒したのはダイビングのためです)。

コーヒーだけはやめられない(今も飲みながら書いています)。

それでも、テクニカルダイビングを行う際には、控えるようにしている。

正しい知識で正しい態度を養う。

それだけのリスクがあるレジャーであることを、明確に認識すべきだ。

陸上や水面での運動(水泳)と異なり、水中での身体特性(減圧症になりやすいとか)は、基本的に鍛えようがない(肥満を改善するなどは効果的かも)。

浮沈子は、耳抜きが苦手で苦労しているが、何百本潜っても改善されることはない(微妙なコツは会得しましたが)。

基本に忠実に、かつ、各自の身体特性を踏まえて、控えめで保守的なダイビングを続けるしかないのだ。

誰もが楽しむことはできるけど、誰もが水中探検家になることはできない。

その必要もないし、それが一般のダイバーの目標でもない。

そんなのは、一部のヘンタイダイバーたちに任せておけばいいのだ(そうなのかあ?)。

レジャー(遊び)である以上、安全は全てに優先する。

今日、潜ることができるのは、たまたま休みが取れたからでもなければ、器材を買い揃えてウキウキしているからでもない。

精神的にも、肉体的にも、ダイビングというレジャーを楽しむ準備が整っているからだ。

現地のガイドやバディは、その手助けをしてくれるかもしれないけど、それに依存して何かを手抜きしたり、自身の限界を超えて潜ったりしてはならない。

自分の命と健康は、自分自身で守る。

歳をとってから始めた浮沈子は、無理の効かない身体を抱えて、それを痛感している。

フルケーブ講習でも、最短日程で仕上げようとする竹内軍曹に懇願して、費用は多少掛かっても、余裕のあるスケジュールでお願いしている(どうなるかは未定ですが)。

事前にファンダイブしに行き(Cカードのあるカバーンの範囲内ですが)、現地慣れしようとしているのもその一環だ。

陸上で出来ることは陸上でやる。

それでも、合格するかどうかは分からない(認定は、コースディレクターになります)。

テクニカルダイビングの講習は、落ちるのが当たり前だからな。

講習は買うことが出来ても、合格はもたらされる。

ヤバい環境で潜るテックは、認定する方も、ある意味、命懸けだ。

合否の基準は、日程でもなければ回数でもない。

出来るか、さもなくば落第あるのみ。

誤解を恐れずに言えば、どれだけ落第させたかで、インストラクターの価値が決まる。

教え方が下手とかいうのは、ある意味、言い訳に過ぎない。

生徒に求められているのは、おそらく学ぶ力だ。

スモールステップを刻んで、十分学ぶ力をつけてからでなければ、次の段階に進むことはできない。

テックの講習は、ふつーに落ちる。

つーか、最短の規定期間で合格することは難しい。

日程が足りなければ、再講習(追加講習)しなければならない。

それは、不名誉なことでもなければ、恥しいことでもない。

正しいことなわけだ。

教える方も、教わる方も、そのことを事前に認識し、確認し合うことが大切だろう。

そりゃあ、中には生まれながらのヘンタイダイバーがいて、一発最短合格するかもしれないが、そんなのは例外だ。

力がないのにまぐれで合格して(させた方も問題ですが)、実際のファンダイブで事故ったりしたら元も子もない。

そのためには、正しくNоと言えるダイバーやインストラクターが必要だな。

頼むから、お情けで合格させないでくれ!。

心置きなく、落第させてくれ!。

再講習でも、追加講習でも、何でもやってくれ!。

それが、業界の信頼と発展を保証するだろう。

うーん、今朝は、少し気分が高揚しているようだ(コーヒー飲み過ぎ?)。

メキシコ行きが具体化してきて、そのこと自体がストレスになっている。

暗いとこ、狭いとこが嫌いで(ふつー、そーじゃね?:子供のころ、押し入れに閉じ込められたトラウマか)、ケーブダイビングなんて金輪際やらないつもりだったからな。

竹内さんの話では、そんなことを言いながら、講習が終わった途端に、手のひらを返したように次の日程を決めたがるダイバーが多いそうだ(そうでなければ、ケーブダイビングは流行らないだろうからな)。

浮沈子は、絶対にそうはならない(たぶん)。

食わず嫌いで嫌がっているだけだと言われたくないから、徹底的に講習を受けるだけだ。

真っ暗で狭いトンネルの先に光はない。

この、光あふれる地上の世界だけが、辿り着くべき唯一のゴールだ。

さて、コーヒーの残りを飲み干したら、堂々と都県境を跨いで(自粛も解けたし)、新川崎のフィットネスでも行って来ようかな・・・。

🐼HLS:人類の月面復帰が2030年代の中国に委ねられることが確実に(そうなのかあ?)2021年11月06日 09:16

HLS:人類の月面復帰が2030年代の中国に委ねられることが確実に(そうなのかあ?)
HLS:人類の月面復帰が2030年代の中国に委ねられることが確実に(そうなのかあ?)


(ジェフ・ベゾスがNASAの月面着陸ミッション「アルテミス計画」の宇宙船契約を巡る訴訟で敗訴、イーロン・マスクのSpaceXに席を譲る)
https://gigazine.net/news/20211105-blue-origin-loses-lawsuit-against-nasa/

「Blue Originの申し立てが棄却」

行政手続き的遺漏がないことは、すでに確定していたから、争点はNASAの調達方法そのものということなわけだ(未確認)。

それは、政策判断の範疇だから、民間からとやかく言われる筋合いのものではない。

政治過程を経て、しかるべきアプローチをしなければ改善できない。

判決は、ある意味形式的なものなのかもしれない。

十分な予算が配布されなかったことに伴うNASAの取りうる手段は、配布された予算で実現可能な道を探るか、そもそも月面着陸自体を止めちまうかの二択だ。

予算が付いたということは、議会からこの範囲で出来ることをやれという意味でもあるわけだから、S社を単独選定したことは妥当なんだろう。

「そしてアメリカが月面再着陸成功を確実にするために避けては通れない課題」

それはつまり、S社の提案で、そもそも月面着陸が出来るかどうかということでもある。

串団子のようなブルーオリジンの提案(着陸ステージの上に離脱ステージがあり、その上にクルーモジュールが乗っていて、全て別の会社が開発する)が実現可能性が高いかどうかという問題もある。

特に、その打ち上げについては、ニューグレンを使用するということなわけだから、こっちだっていつ出来上がるか知れたもんじゃない。

NASAを動かした理由の一つは、S社の提案が未来の月面活動への飛躍を含んでいたことがある。

100トンの器材の搬送が可能になるという誘惑に勝てるだろうか?。

それが、最大8回の軌道給油を行うという複雑なオペレーションを伴うとしても(<以下追加>参照)。

地球低軌道に有人で打ち上げ、必ず、その2段目であり宇宙船でもあるスターシップで大気圏再突入し、ネコ着地しなければならない有人バージョンに比べれば、同じく人を乗せるにしてもHLSのリスクは小さい。

無人のまま打ち上げ、大気圏がなく重力が小さい月面に、新たに開発される宇宙船上部の小さなロケットでパワードランディングし、地球大気圏には再突入せず、人間はオリオン宇宙船に再び乗り換えて帰ってくるという仕掛だからな。

宇宙空間でだけ、人間を乗せらればいいのだ。

例えが適切かはともかく、ISSのきぼうモジュールみたいなもんか(月面着陸はしませんが)。

打上げは無人、人を乗せるのは宇宙空間だけという点は共通だ。

それだけなら、我が国でも作れるということになる。

そいつにロケットエンジン付けて、地球軌道上で給油して、月まで運び、オリオン宇宙船からアストロノーツを乗せ換えて、月面に着陸し、更に離陸して月周回軌道に上がり、再びオリオン宇宙船とランデブードッキングして人間を追っ払えればいい(結構複雑だな)。

無人で地球軌道まで戻ってこられれば、再度給油して次のミッションで使うことができる。

図体がデカいから、かさばる荷物も積める(地球から打ち上げる時なら、トヨタが開発する月面車も積めるし)。

さらには、将来、火星軌道に有人探査機を送る際に、広大な内部を生活空間として使うことができるかも知れない(オリオンとドッキングさせて、深宇宙輸送機として使う)。

(深宇宙輸送機)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B1%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%BC%B8%E9%80%81%E6%A9%9F

「ゲートウェイとDSTの両方に、国際標準ドッキングシステムが装備される。DST宇宙船は、オリオンカプセルと居住モジュール2つの要素で構成され、電気推進と化学推進の両方によって推進され、中規模の居住地に4人の乗組員を輸送する」

足りないのは、電気推進だけか。

まあ、どうでもいいんですが。

有人で月軌道以遠に送り込める宇宙船は、今のところオリオンだけだからな(開発中ですが)。

それにスターシップのHLS仕様をくっ付けて何ができるかはお楽しみだ。

いずれにしても、有人仕様の地球周回スターシップより難易度は低い。

ネックになるのは、軌道上給油だろうけど、これは、まあ、なんとかなりそうな感じがする(テキトーです)。

大気圏再突入も必要なければ、1段目の回収すら必要ない。

なんなら、SLSのコアステージに乗せて上げたっていいくらいだ(値段高いけど)。

ああ、ファルコンヘビーでもいいわけだしな(上がるのかあ?:重すぎてムリポ)。­

複数回の運用だって、初期段階では必須じゃない。

毎回使い捨てにしたっていい。

うーん、やっぱ軌道上給油はネックだな。

それさえできれば、2020年代に月面に人間を送り込むことができるだろう。

ネコ着地もいらないし(月面へは着陸しますが)、大気圏再突入も必要なく、再使用すら条件でなければ可能かもしれない。

つまり、HLSは、スターシップとは関係ない仕様で実施できるわけだ。

スターシップのHLS仕様と考えると、大きな誤解を招くだろうな。

別物だ。

むしろ、本物のスターシップの開発の途上にあるマイルストーンと言えるかもしれない。

大気圏外の軌道上に巨大宇宙船を送り込めるかどうか。

軌道上給油が実施できるかどうか。

あとは、月軌道までの真空中の簡単な運用だからな、サルでも出来るだろう(そうなのかあ?)。

月面への着陸は、半世紀以上前に既に可能になってる技術だ。

当時は、ランデブードッキングで回収できるかが問題だったが、今では中国でさえ行っている(月面サンプルリターン成功)。

そう、中国は、かつてのアポロ計画を、現代の技術で忠実になぞろうとしている(実施可能と分かっているからな)。

既に、競争は始まっているのだ。

2030年代にずれ込むようなら、逆転が起こるかも知れない。

そもそも、NASAの当初の計画では、2028年となっていたわけだし(それがスケジュール通り行われると考えている人は少ないだろう)。

アルテミスに至っては、スケジュール通り進行すると考えている関係者は皆無に違いない。

少なくとも、ブルーオリジンは、数か月に渡る遅延を与えた。

大成果だな(そんなあ!)。

更に足を引っ張るようなら、中国は大喜びだろう。

しかし、ひょっとすると、S社の選定が確定したことが、逆に遅延を決定的にしたと言えないこともない。

ブルーオリジンの方式は、打ち上げ手段(ニューグレン)は別としても、すでに実績のある方法を、文字通り積み上げただけに過ぎない。

新規の開発要素は、月周回軌道から、月面の任意の地点に誘導するロケットだけだ。

実現可能性は遥かに高い。

米国の今回の決定は、その可能性を封じたことになる。

後になって、墓穴を掘ったことに気付いても遅いかも知れない。

まあ、米国は、中国に先を越されて失うものは何もない。

半世紀前に、ショットでの着陸は済ませている(合計6回も)。

月面着陸を継続的に行うことは、中国でも難しいだろうから、アドバンテージが揺るぐことはない。

が、中国には、民間が訴訟を起こして国家のミッションに遅延を与えるという文化はないからな。

そのアドバンテージをいつまで保てるかは保証の限りじゃない。

宇宙開発であれ何であれ、先頭を走るということは、様々な困難を伴う。

後になって、無駄と思えることもあるだろうし、プロセスの中での失敗はつきものだ。

成功する保証はどこにもない。

後から二番煎じで行えば、それらを避け、確立された方法で効率よく行うことができる。

その間に開発された新たな手法を使って、もっと上手く行うことも可能だ。

しかし、それは、二番手の優秀さを示すものではない。

まあ、真似をするのだって、無能じゃできないから、それなりに実力が要求されるが、開拓者の栄誉は与えられない。

米国が、S社のHLSを選定したのは、開拓者の文化が背景にあるからかもしれない。

ブルーオリジンやダイネティクスのプランには先がない。

要求仕様は満たすかもしれないけど、その割にはコストが掛かるしな。

米国の宇宙開発を支えているのは、安全安心を求める文化じゃないのだ。

常に先頭を走る開拓者の文化が、博打とも思える方策を選定させた(S社のHLSの選定は誰が見ても博打に映るに違いない)。

少なくとも浮沈子には、そう見える。

確認しておこう。

一部の例外(軌道上給油とか)はあるけど、総体として、HLSの方が地球軌道上で運用される完全再使用有人スターシップよりも要求水準は低い。

つーか、別物として考えるべきだろう。

場合によっては、アルテミスより先に、中国が月面着陸を行うかも知れないが、それは米国にとっては痛手ではない(ちっとは、痛いだろうけどな)。

米国が、結果的に、目先の実現可能性の高さより、月軌道以遠の運用可能性を重視した選択を行ったことは、開拓者としての文化が背景にあるのかも知れない。

まあいい。

有人惑星探査に、人類がどれ程の意義を見出しているかは知らない(浮沈子は、懐疑的です)。

それこそが、人類の使命であると確信している人もいれば、そんなもんは無意味だと感じている人もいるに違いない(浮沈子はこっちです)。

惑星探査なんて、ロボット(無人探査機)にやらせておけばいいのだ。

宇宙空間は、人類の生存に適さないことは明らかだからな。

そこに資源や軍事的価値がどれほどあるかは知らないが、生身の人間が出かけて行って何かを得ることはない。

「行った」という、自己満足が全てだ(そうなのかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

水中も同じかもしれない。

資源や軍事的価値があることは確かだが、水中で暮らしている人間は一人もいないからな。

何かの作業(原子力潜水艦での数か月に渡る軍事活動を含む)や訓練やレジャーで訪れるだけだ。

月面には、これまで12人の人類が到達しているが、地球最深部(マリアナ海溝の1万メートル以深)のフルデプスに到達したのは3人だけ。

浮沈子は、浅く明るく暖かい海でたくさんだ(最大到達深度50.0m)。

楽しむだけなら、10mでも十分満足できる。

浅いところの方が、海は素敵な気がするしな。

そこで、だらだらと過ごしているのが一番いい。

宇宙なんか、行きたい人だけ行ってくれ・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(スターシップHLS)
https://en.wikipedia.org/wiki/Starship_HLS

「注意事項:
SpaceXのHLS入札の文書では、14回のタンカー飛行の控えめな数字が使用されています。」

「マスクは、タンカーのペイロード質量が150トンの場合、スターシップHLS自体のペイロード質量と目的の燃料負荷に応じて、4〜8回のタンカー飛行が必要になると述べています(ミッションプロファイルではタンクが満杯に満たない可能性があるため) 。」

🐼B社の低軌道インターネットコンステレーション:真面目に取り組んでいるとは思えない内容2021年11月06日 22:51

B社の低軌道インターネットコンステレーション:真面目に取り組んでいるとは思えない内容


忘れてたんだが、ボーイングの衛星コンステレーションについては、以前に記事を書いている。

(静止軌道インターネット衛星きずな)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/02/20/8791295

「資料の最後に、ボーイングのKa帯コンステレーションが出てくるが、ちょっと変わっている。
準天頂衛星みたいな、8の字を描く軌道に3機の衛星を配置しようという感じだな。
この他に、低軌道に3000機くらいのVバンド衛星を配置する計画も申請中だ。」

その申請の結果(?)が報道されている。

(インターネット衛星147基を打ち上げるボーイングの計画にゴーサイン)
https://gigazine.net/news/20211105-boeing-broadband-satellite/

「合計147基の人工衛星を打ち上げるプロジェクトが規制当局の承認を受けた」

浮沈子の記憶が確かならば、B社は中軌道上の非静止衛星(8の字軌道:Ka帯)と約3000機の低軌道衛星(V帯)を通じてインターネットサービスを展開することになっていたはずなんだがな(<以下追加>参照)。

「132基の衛星を高度1056kmの低軌道(LEO)に打ち上げるとともに、さらに15基を高度2万7355~4万4221kmの非静止軌道(NGSO)に打ち上げる予定」

132機ぽっちで、需要が賄えるとは思えない。

結局、15機の中軌道衛星が主役ということになるんだろう(未確認)。

リンクされているザバージの記事を読むと、当初は5機だけ打ち上げて、残りは12年かけて完成するという申請だったようだ(委員会により却下とある!)。

(ボーイングは衛星インターネットコンステレーションのために青信号を取得します)
https://www.theverge.com/2021/11/3/22761963/boeing-satellite-internet-network-constellation-spacex-amazon

「ボーイングは現在、衛星コンステレーションの半分を打ち上げるのに6年、ネットワーク全体を展開するのに9年の猶予があります。」

「同社はFCCにこれらの要件を緩和するよう要請しました—最初の6年間で5つの衛星を打ち上げることだけを約束し、星座全体を打ち上げるために12年間のウィンドウを要求しました—」

「しかし、委員会はその要求を拒否しました。」

やれやれ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

B社が、本気でインターネットコンステレーションを構築する気がないことは明らかだな。

浮沈子は、単なる株価対策以外の何ものでもないと見ている(そうなのかあ?)。

当初計画からの大幅な後退(第一期としても)、見込まれる通信速度のショボさ、力の抜けた申請、更には、肝心の打ち上げ手段の目途が立っていない・・・。

状況が大きく変わらない限り、B社がビジネスとしてインターネット衛星事業に本腰を入れるとは思われない。

中途半端なレイテンシ、ショボい通信速度、非静止衛星のネガ(追跡アンテナが必要)はしっかり持っている。

アマゾン(カイパー)がどうするのかは知らないが、ワンウェブもスターリンクも衛星を内製しているから、衛星製造事業として乗り出すこともできない。

2匹目のどじょうどころか、4匹目のどじょうを当てにしているようだが、そう上手くいくとは思えない。

お手並み拝見というところだな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(衛星通信システムの最新動向:2017年1月31日)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000463131.pdf

「非静止衛星システム(MEO):調査概要」(資料ページ7)

「・事業者名:Boeing(Ka帯)
・衛星機数:3コンステレーション、計60機
・軌道高度:27,355 -44,221㎞ ※楕円軌道(アポジー高度訂正済み)
・製造者:Boeing
・利用周波数帯:
17.80-19.30 GHz
19.30-19.70 GHz
19.70-20.20 GHz
27.60-29.10 GHz
29.10-29.50 GHz
29.50-30.00 GHz
・通信速度 :D/L:最低25Mbps U/L:最低3Mbps」

今回発表の内容と一部被っている。

結局、中軌道の衛星を減らして、低軌道衛星を追加した形だ。

周波数帯は、ギガジンの記事ではVバンドとなっている。

(Vバンド)
https://ja.wikipedia.org/wiki/V%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89

「周波数帯域:40 – 75 GHz」

あれえ?。

よく読むと、B社はKa帯と別に、V帯でも申請を出している。

・Boeing(V帯)
・1396-2956機
・軌道により異なるが、約1200kmまたは約1000km
・Boeing
・37.50-42.50 GHz
47.20-50.20 GHZ
50.40-52.40 GHz
・D/L:最低25Mbps
U/L:最低3Mbps

通信速度は悲惨だな(アップリンク3Mbpsって・・・)。

まあ、最低ということだからいいとするか。

資料の40、41ページに概要が記載されている。

「Ka帯コンステレーション」

「第1計画:北米・南米地域向けに、軌道傾斜角約40度の楕円軌道に10衛星配備」

「第2計画:欧州・アフリカ地域向け、およびアジア・オセアニア地域向けの楕円軌道に各10衛星配備」

「第1計画はFCC承認後6年以内、第2計画はFCC承認後10年以内に完了予定。」

「V帯コンステレーション」

「第1計画:軌道傾斜角45度の35軌道+傾斜角55度の6軌道による計1396機のコンステ」

「第1計画はFCC承認後6年以内に完了予定である。」

どうやら、こっちは大幅に縮小されているようだ(桁違いだな)。

初回の申請から、その後、内容が大きく変わっているのかも知れない。

長期に渡る事業である衛星コンステレーションの構築には、申請内容の変更がつきものだ。

その間の技術の進歩や社会の変化を織り込んでいかなければならないからな。

それにしても、B社の対応は力が抜け過ぎている。

S社やO社の動向、A社の様子を窺っているとしか思えない。

ビアサットは、潔く静止軌道だけに集中していて、衛星事業では商売敵であるS社に頼んで衛星を打ち上げてもらおうとしている。

(SpaceXのファルコンヘビーロケットは来年5回打ち上げられる予定です)
https://www.teslarati.com/spacex-falcon-heavy-five-launches-2022/

「・・・ただし、USSF-44がさらに数か月遅れると、ViaSat-3はSpaceXの最初の直接GEO打ち上げ、および2022年第2四半期に初めての商用の直接GEO打ち上げになる可能性があります。」

巨大な推力を利用して、衛星を直接静止軌道に突っ込む(打ち上げる)。

GTOに入れて、後は衛星様の燃料に頼ってアポジーやペリジーで噴射して頂くような真似はしない。

まあ、微調整とか位置合わせとかはあるだろうが、直接ねじ込む。

軍事衛星では通常行われるマニューバらしいけど、商用衛星では珍しいんだろう。

ちなみに、ViaSat-3衛星はボーイングの衛星プラットフォーム(702)上に構築されている。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(本格化する「衛星通信サービス」導入競争)
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/mca/1363795.html

「全国に数十万カ所の基地局を張り巡らし、地道にネットワークを整備する携帯電話と比較して、衛星通信は、通信速度や端末などの課題はあるものの、カバーエリアを一気に拡大できるメリットがある。」

上から見下ろす話ばかりだと、なんとなく浮世離れした感のある衛星通信だが、日頃お世話になっている携帯との絡みで見ると、グッと現実味が増す気がする。

・NTTドコモ:やる気なし
・KDDI:スターリンク一択で来年から実施(バックホール)
・ソフトバンク:記事によれば最も熱心
・楽天モバイル:低軌道コンステ狙いで様子見

評価はテキトーだ。

リッチコンテンツが当たり前になっているスマホの通信需要を賄うのには、衛星経由は容量が足りない気がするんだがな。

山間僻地のバックホールとして位置付けているKDDIのアプローチが、今のところ最も現実的だろう。

ソフトバンクは、ワンウェブに投資している関係上、それを入れ込まないわけにはいかないからな。

実際にできることは限られている(静止衛星なんて、リアルタイム性が重視される携帯では使い物にならない)。

海のものとも山のものとも知れない成層圏非地上局に至っては、実験段階の域を出ない。

それだけを掲げている所(NTT)は、やる気なしと自ら表明しているわけだ(そうなのかあ?)。

楽天のスタンスも、現実的と言える。

サービスが展開されてから、最もコスパが高く、自社事業と相性がいい低軌道衛星コンステレーションを選択しようとしている。

アマゾンがどうなるかを見極めたいんだろう(たぶん)。

ボーイングの話なんて、どこにもでてこない(向こう10年は、我が国での展開がないからな)。

3万機の、次期スターリンク構想だけが、今のところ見えている現実的なソリューションだ。

現在のバックボーンと同じ容量を、衛星間通信で賄おうというぶっ飛んだ話だが、スターシップの打ち上げが成功すれば、一気に現実の話になる。

低軌道コンステレーションのネックは、その膨大な衛星需要を賄える打ち上げ手段の有無に掛かっている。

つーか、表裏一体なわけだ。

ワンウェブが、せいぜい数百機の展開しかできないのは、それだけしか打ち上げられないからということでもある。

プロバイダに選択してもらえるサービスを提供できるかどうかは、ひとえに打ち上げロケットを確保できるかどうかに依存しているのだ。

アマゾンには、ニューグレンという隠し玉があるけどな。

永遠に隠れたままじゃ、話にならんけどな・・・。