🐼スターリンク:再使用時代の打ち上げは回収が最優先2022年01月08日 21:25

スターリンク:再使用時代の打ち上げは回収が最優先


(SpaceXは、2022年の最初の打ち上げでさらに49のスターリンク衛星を配備します)
https://spaceflightnow.com/2022/01/06/spacex-deploys-49-more-starlink-satellites-in-first-launch-of-2022/

「49のスターリンク衛星の分離に成功」

スターリンク衛星バージョン1.5の打ち上げは、最大で53機だから、今回はずいぶん少ないことになる。

「同様の軌道に向かう以前のSpaceXミッションは、フロリダの海岸線から北東にトレッキングしましたが、南東への軌道は同じ軌道に到達する可能性があります。ランチャーは通常、人口密集地域の上空を飛行したり、ロケットの性能を節約して島を操縦したりすることを避けるために、カナベラル岬から南東に移動していません。」

「北東から南東への軌道の変更は、冬季の良好なブースターとフェアリングの回復条件の確率を高めることを目的としている」

今回は、毎度変わり映えのしないスターリンクの打ち上げの中では画期的と言える。

もちろん、打ち上げ方向以外、目新しいものは何もない。

スターレーザー(書く度にクサいネーミングだと呆れる:レーザーリンクとも)を搭載した、1.5世代の衛星は何度も飛んでいるし、過去に使用実績がある1段目のドローン船(ASOG)への着陸(着艦?)、フェアリングの回収もお馴染みになっていて、それらについては既にニュース価値はない。

(スターリンクミッション4-5)
https://www.elonx.cz/mise-starlink-4-5/

「新しいv1.5は300kgに近くなっています。」

ほほう、バージョン1.5の重量のデータは初めて見たな。

「ターゲット:低軌道(傾斜53.2°)」

軌道傾斜角自体は同じだ。

「今回はSpaceXが過去に使用した従来の北東の軌道ではなく南東に飛行しました。SpaceXによると、その理由は、冬季の1度の着陸エリアと空力カバーの天気が良いことです。ただし、ミサイルはバハマを回避する必要があるため、全体的なペイロードはわずかに低くなります。」

再使用なんてしなければ、回収地点の天候のことは気にしなくてもいい。

回収地点ではないが、似たような話としては有人宇宙船の打ち上げの際に、緊急脱出して着水する際の海域の天候を考慮しなければならないから、その回復を待って打ち上げ日程がズレるということはある。

今回は、無人衛星群の打ち上げなわけで、再使用ロケットならではの、初の打ち上げ方向の変更ということになった。

再使用ロケット新時代だな。

そのおかげで、同時に打ち上げられる53機の衛星数が、49機に減ってしまった。

それがどーした!?。

ロケットの製造コストの大部分を占める1段目ブースターと6億円ともいわれるフェアリングの回収確率を高めることに比べれば、1割弱の衛星数の減少は十分受け入れられるコストに違いない。

んなもんは、スターシップが出来上がれば、直ちに取り戻して見せる。

ファルコンだって、回収に成功することにより、新たな打ち上げに回すことが出来て、収益性が高まるわけだから、比較考量して合理的な選択をすることになったと思われる。

使い捨てロケットではありえない選択だな(そもそも回収しないし)。

スペースシャトルの苦い経験から、米国の官製ロケットSLSは、再使用していたエンジンや固体燃料ブースター(SRB)を使い捨てにして飛ぶことになっている(SRBは4段重ねから、回収用パラシュート分を燃料に回して5段重ねになった)。

開発には10年以上を費やし(まだ飛んでいませんから、開発が終わったわけではありませんが)、紆余曲折を経て年内には飛び上がる公算が高い。

その間に、時代は再使用ロケットに向けて大きく舵を切った。

再使用は、もちろんコスト削減という側面が強いが、高頻度の打ち上げを可能にするソリューションでもある。

初期のころは、恐々再使用ロケットを飛ばしていたが、今ではNASAも米軍も認めるメインストリームになっている。

バンバン上げる。

遠慮なく上げる。

ファルコンヘビーのセンターコアは、まだ、再使用されて飛んだことはない。

サイドブースターは、何度も着陸しているし、再使用もされているようだ。

ヘビーでの打ち上げは、ペイロードが重いとか、静止軌道に近い軌道へ直接投入するなど、センターコアの回収に向かない打ち上げもある。

一度は、ドローン船に着艦したが、持ち帰る途中で失われた。

ヘビーのセンターコアの再使用の実現は、スターシップを別にすれば、S社に残された課題の一つだ。

ファルコン9の1段目ブースターの耐久性も課題の一つかもしれない。

既に11回飛行している機体もあるようだが、エンジン隔壁の劣化で、1機は失われている。

今後も、想定外の劣化などによる喪失があるに違いない。

それらを改修して飛ばし続ける方がいいのか、見切りをつけて海の藻屑にしてしまった方がいいのかを見極めるのは難しいだろう。

自社事業であるスターリンクを回しているということは、その点でもメリットがある。

顧客のペイロードの打ち上げで、冒険するわけにはいかないからな。

回収だけ失敗するならともかく、打ち上げにまで影響が出るようでは困る。

スターリンクで実績を積んで、その結果をクライアント向け打ち上げに反映させるという現在の運用は、まあ、理想的な姿でもある。

低軌道メガコンステレーションという事業モデルを成功させることが出来れば、打ち上げ需要は一気に高まる。

スターシップが、仮に2段目を使い捨てにする暫定的な運用であれ、実現した暁には、S社は他の追随を許さない打ち上げ能力を手にすることになる。

スターリンクは、その先駆けに過ぎないかも知れない。

インターネット衛星だけではなく、気象観測や地上のリモートセンシングがメガコンステレーションによりリアルタイムに行われるようになるかもしれないし、もちろん、スパイ衛星だって対象になるだろう。

ワンウェブが狙っているように、GPS衛星も低軌道コンステレーションで運用される可能性もある。

スターリンクが高機能化してそれらの需要を取り込んでいくのか、それとも、別のコンステレーションを展開することになるのかは知らない。

人工の星々が我らが地球を覆い尽くし、地上のことが手に取るように分かるようになる時代は、すぐそこに来ている。

そして、それを実現するキーテクノロジーこそ、再使用ロケットに他ならない。

S社だけではない。

2匹目のドジョウを狙うロケットラボも、再使用に最適化した打ち上げロケットの開発を始めている。

(米企業ロケット・ラボ、独創的な新型再使用ロケット「ニュートロン」を発表)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20211220-2233861/

「近年、数十機から数万機もの小型衛星を編隊で運用する『メガ・コンステレーション』の構築が活発になっています。こうした衛星群を効率よく構築するためには、複数の衛星をまとめて、なおかつ異なる軌道面に向け複数回打ち上げる必要があります。しかし、その1回あたりの打ち上げ質量は、(ファルコン9のような)大型ロケットがもつ打ち上げ能力よりもはるかに小さく、コスト面、効率面で問題があります。ニュートロンの低軌道に8tという打ち上げ能力は、まさにこうした打ち上げにとってちょうどいい、理想的なサイズなのです」

ファルコン9が、能力過大で効率面で問題を抱えているという指摘は当たらないような気がするんだがな(そんなら、なぜスターシップでスターリンク衛星を打ち上げるんだあ?)。

まあいい。

「高い即応性と頻度での衛星打ち上げは、たとえば有事の際に見たい場所のすぐ上空を通過する軌道に偵察衛星を打ち上げるなど、政府機関や民間で需要があり、こうした新たな付加価値、市場の打ち上げサービスも狙っている。」

たとえば、ファルコン(スターシップでもいいですが)が毎週飛んでいる所に相乗りして打ち上げることが出来れば、わざわざ専用のロケットを仕立てて飛ばす必要もないと思うんだがな。

再使用は、打ち上げロケットの概念を根本から覆す。

衛星は、いくらでも飛んでいる打ち上げロケットのどれかに、予約を入れて上げてもらうことになる。

既に、極軌道については、まだ頻度は年に2回程度と低いけれど、そういう「サービスとしての打ち上げを買う」というパターンに移行している。

(ミッショントランスポーター-3)
https://www.elonx.cz/mise-transporter-3/

「SpaceXが指揮するこの種の最初の打ち上げは、トランスポーター1ミッションの一環として2021年1月に行われました。その間に記録的な143の衛星が打ち上げられました。2021年6月の2回目の打ち上げで、88個の衛星が軌道に乗りました。」

特定の衛星を打ち上げるために、専用のロケットを仕立てる時代は終わりつつある。

過剰な打ち上げ能力という概念自体が過去のものだ。

再使用なら、激減した打ち上げコストさえ払えば、過剰だろうが何だろうが、使い捨てロケットよりはるかに安い金額で専用ロケットを飛ばすこともできるし、相乗りならさらに安上がりになる。

ペーターベックも、当然そんなことは分かっている。

「もしエレクトロンより大きなロケットを造ることになったら帽子を食べてみせるよ」

浮沈子が思うに、彼は再び帽子を食べる羽目になるだろうな。

まあ、どうでもいいんですが。

確認しておこう。

再使用ロケットの新たな時代は、スターリンク4-5によって開かれた。

機体の回収を優先し、ペイロードの効率は二の次になった。

SLSは依然として、最大の有人宇宙船打ち上げロケットとして君臨するだろうが、その歴史的位置づけは打ち上げられる前から決まっている。

最後の使い捨て巨大ロケットだ。

おっと、再使用と言えば、ブルーオリジンのニューグレンを忘れていたな。

ULAのバルカンロケットも、ひょっとしたらエンジンユニットだけ回収するというビジョンを実現するかもしれない(そのエンジンは、いつになったら出来るんだあ?)。

ESAも、そろそろ本気でポストアリアン6の開発における再使用を考え始めるだろう。

そうしなければ、世界の商業打ち上げの全てを持っていかれる可能性さえあるからな。

もちろん、航空業界だってメガキャリアだけが飛行機を飛ばしているわけではない。

軍用機もあるし、ジェネラルアビエーションも存在する。

個人で航空機を所有している人も大勢いる。

打ち上げロケットが、再使用だけになるかどうかはビミョーだ。

現在のところ、S社は上手くやっている。

コスト的にも、十分引き合う。

スペースシャトルのように、使い捨ての方が安いなどという羽目にはなっていない。

追随するロケットラボも、柳の下に二匹目のドジョウがいるに違いないと踏んでいる。

ブルーオリジンも、ULAも、同じ夢を見ている。

中国だって、技術的に可能なら再使用を投入してくるに違いない。

再使用ロケットが当たり前になることは、既に当たり前の話になっている(少しややっこしいけど)。

その中で、再使用するための回収を優先(回収地点の天候が穏やかな方を選択)して、打ち上げる衛星の機数を減らしたという点に浮沈子は注目した。

パラダイムの転換が起こったのだ。

この打ち上げは、必ず歴史に残る。

そうならなければ?。

うーん、帽子でも食って見せようかな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(今年はようやく、いくつかの新しい分厚いロケットが飛ぶのを見る年になるかもしれません)
https://arstechnica.com/science/2021/12/2022-could-be-a-huge-year-for-big-rocket-debuts-or-maybe-not/

再使用ネタではないけれど、今年の初打ち上げ予定な大型ロケットの記事が昨年末に上がっていたので、ブログ本文との関連も含めて引用する。


<スーパーヘビー:完全再使用>
LEOへの容量:150トン
現在の正式な発売日:「1月または2月」2022年
以前の発売予定日:N / A
現在の発売予定日:2022年第2四半期
自信:中

<スペースローンチシステム:使い捨て>
LEOへの容量:95トン
現在の正式な発売日:2022年3月から4月
以前の発売予定日:2021年第2四半期
現在の発売予定日:2022年夏
自信:中

<アリアン6:使い捨て>
LEOへの容量:22トン
現在の正式な発売日:2022年後半
以前の発売予定日:2020年第4四半期
現在の発売予定日:2023年第1四半期
自信:中から低

<バルカン:使い捨て(将来は一部再使用?)>
LEOへの容量:27トン
現在の正式な発売日:2022年半ば
以前の発売予定日:2022年第1四半期
現在の発売予定日:2023年第1四半期
自信:中

<ニューグレン:一部または完全再使用>
LEOへの容量:45トン
現在の正式な発売日:2022年末
以前の発売予定日:2021年第2四半期
現在の発売予定日:2024年第3四半期
自信:低い

参考までに、我が国のH3も混ぜてみよう。

<H3:使い捨て>
LEOへの容量:4トン(500km太陽同期軌道:固体燃料ブースターなしの構成)
現在の正式な発売日:2021年度以降
以前の発売予定日:2020年度
現在の発売予定日:2022年第1四半期(未発表)
自信:低い

打ち上げペイロードの桁が違い過ぎるので、直接の比較にはならないな。

現在のところ、打ち上げ日に関する正式発表はない(年度内はムリポ!?)。

再使用の流れと言いながら、直近に計画されている大型ロケットの初打ち上げの中で、再使用ロケットはスターシップだけだ。

SLSはもちろん、バルカンもアリアン6も使い捨てだ。

年内に飛ぶ可能性が皆無のニューグレンだけが、再使用を目指している。

頼りない限りだが、バルカンは口先だけは、エンジンユニットの再使用を謳っている(撤回したという話は聞かない)。

ニューグレンが大化けするかどうかは分からない。

規模こそ、スターシップの3分の1に過ぎないが、巨大ロケットに入れてもいいだろう(H3の10倍以上だしな)。

開発に10年は掛かると見られる(たぶん)。

2段目の再使用に成功すれば、米国の大型ロケットの再使用の流れが定着するだろう。

ロケットラボが、ポストニュートロンの開発に乗り出すかもしれない(ベックがもう1回帽子食えば!)。

再使用の流れが遅々として進まないように見えるのは、打ち上げロケットが官需に依存している点が挙げられる。

直接の打ち上げコストはともかく、多額の開発費を賄っているのは税金だ。

打ち上げ費用を抑えるために、その分を次世代ロケットの開発費に上積みするようなこともしているかもしれない(未確認)。

ズルじゃん!?。

SLSのように、税金を再分配するためのツール(公共事業)として使われる面もある。

S社のアプローチが掟破り(ぼろ儲けか、さもなくば破産か)なだけで、他の企業が健全なのかも知れない。

そんな中で、打ち上げ費用を削減することにはあまり熱心ではないわけだ。

官需に頼る限り、打ち上げ頻度が桁違いに上昇することもない(衛星作るのにも予算が必要だからな)。

メガコンステレーションが定着すれば、コストもさることながら、打ち上げ頻度を確保することが死活問題になる。

ワンウェブは、当初、700機余りのコンステレーションを考えているが、それは通信需要というより、打ち上げ能力がその程度しか確保できないことによると見ている(毎年、200機弱の打ち上げ)。

カイパーが、3千機余りのコンステレーションを計画しているのも、ニューグレンの打ち上げ能力を見込んでのことに違いない。

次世代スターリンクは、一桁多い3万機だが、もちろん、スターシップの打ち上げ能力に依存している。

それを実現することができるのは、巨大再使用ロケットだけだ。

スターリンクは、全世界の通信バックボーンの半分をスペースレーザーで賄おうとしている。

べらぼーめ・・・。

過疎地や洋上、航空機需要などは、余禄に過ぎない。

KDDIは、バックホールの利用から始めるようだが、ゆくゆくはバックボーンとしての利用を見込んでいるに違いないのだ。

3万機のメガコンステレーションを維持するためには、年間6千機を上げ続けなければならない。

毎月500機の衛星を上げる・・・。

上げ続ける・・・。

次世代スターリンク衛星(バージョン2.0)は、現在より大型化して搭載できる機数も減るだろうから、一度にあげられるのはスターシップをもってしても100機くらいになるかも知れない。

(第2世代のスターリンクは30,000の衛星で構成され、スターシップを使用して打ち上げられます)
https://www.elonx.cz/starlink-druhe-generace-bude-tvorit-30-tisic-druzic-a-bude-vynasen-pomoci-starship/

「各スターシップで100個を超えることを望んでいます。」

毎週の打ち上げを賄うには、完全再使用を実現するしかないだろう。

他社の追随を許さないアットーテキ打ち上げ能力で価格決定権を握れば、投下したコストを回収することなど朝飯前だ。

確かに、ぼろ儲けか、さもなくば破産だな・・・。

🐼1億2千万年前のリアルタイム:「ぎんが」NOW!2022年01月09日 11:15

1億2千万年前のリアルタイム:「ぎんが」NOW!


2型超新星爆発を観測したという記事が出ていた。

(星が死にゆく最後の瞬間、超新星爆発をリアルタイムで観測 天文史上初)
https://www.cnn.co.jp/fringe/35181793.html

「観測を行った赤色巨星は地球から約1億2000万光年離れた銀河「NGC 5731」に位置していた。」

「死期を迎えた巨大な恒星が超新星爆発を起こす現象が初めてリアルタイムで観測された」

宇宙では、光より早く情報を伝達する手段はない。

概念上は、「1億2千万年前」の出来事であるとはいえ、それを「リアルタイム」と表現してしまうCNNのセンスを非難することはできない。

我々哺乳類の脳は、宇宙的時間差を生存戦略に反映させるようには進化していないからな。

つーか、1億2千万年前じゃあ、哺乳類はともかく人類は登場していないけどな。

(哺乳類)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%BA%E4%B9%B3%E9%A1%9E

「哺乳類の起源は古く、既に三畳紀後期の2億2500万年前には、最初の哺乳類といわれるアデロバシレウスが生息していた。」

(霊長目)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%8A%E9%95%B7%E7%9B%AE

「霊長類の進化は約6,500万年前、白亜紀末期頃に始まったと考えられている」

セノーテがあるユカタン半島に巨大隕石が落ちた後の話だ。

恐竜が死んじまった後でなければ、到底、繁栄することはできなかったに違いない(未確認)。

まあ、どうでもいいんですが。

今回観測された赤色巨星は、せいぜい太陽の10倍程度の質量だ。

「爆発前の質量は太陽の10倍もあった。」

2型超新星というのは、この手の恒星が辿る運命の中で生じる。

(II型超新星)
https://ja.wikipedia.org/wiki/II%E5%9E%8B%E8%B6%85%E6%96%B0%E6%98%9F

「この型の超新星となる恒星の質量は、太陽質量の少なくとも8倍で、40から50倍を超えない範囲」

「主に銀河の渦状腕やHII領域で見られるが、楕円銀河では見られない」

「恒星は、元素の核融合によってエネルギーを生み出す。太陽と異なり、大質量の恒星は、水素やヘリウムよりも重い元素を使う核融合もでき、温度と圧力がさらに高くなるのと引き換えに寿命は短くなる。元素の縮退圧と融合反応により産み出されるエネルギーは、重力に打ち勝つほど強く、恒星を崩壊させずに平衡を維持している。恒星は水素やヘリウムから始まって、核で鉄やニッケルが作られるまで、徐々に重い元素を融合させるようになる。鉄やニッケルの核融合は正味のエネルギーを生み出さず、そのため融合はこれ以上進行しないため、内部には鉄-ニッケル核が残る。外向きの圧力となるエネルギー放出がなくなるため、平衡は破れる。」

「核の質量が約1.4太陽質量のチャンドラセカール限界を超えると、電子の縮退圧力だけでは重力に打ち勝つことができず、平衡を維持することができない。数秒以内に激しい爆縮が発生し、外核は光速の23%で内部に落ち込み、内核は1000億Kの温度に達する。逆ベータ崩壊によって中性子とニュートリノが生じ、10秒間の爆発で約1046Jのエネルギーが放出される。崩壊は、中性子縮退によって止まり、反動で外向きの爆発が起こる。この衝撃波のエネルギーは、恒星の周囲の物質を脱出速度以上に加速して超新星爆発が発生し、衝撃波に加え非常に高い温度と圧力によって短時間の間、鉄以上の重さの元素生成が可能となる」

詳細は記事をお読みいただきたい。

浮沈子が子供のころ、ぎんざNOW!という番組があった。

(ぎんざNOW!)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8E%E3%82%93%E3%81%96NOW!

「中学生や高校生が帰宅後に見る番組としてヒット」

「1972年10月2日から1979年9月28日までTBSテレビ(以下、TBS)で生放送された」

中学生のころに見ていたことになるな(勉強もしないで、こんな番組ばかり・・・)。

今回のリアルタイム観測は、さしずめ「ぎんがNOW!」というところか。

米国の研究者に、このギャグが通じるかどうかは知らない(わけないじゃん!?)。

まあ、どうでもいいんですが。

宇宙の距離と時間は、我々の日常の理解を超えている。

このブログでも、以前にそのことを取り上げている。

(110光年の音楽)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2016/12/11/8273451

「この曲は「世界で初めて電波に乗せて放送された音楽」でもある。1906年12月24日、レジナルド・フェッセンデンによって行われた初めてのラジオ実験放送でレコード演奏された。」

「今、そのメロディーは、110光年彼方の星々に流れている(りょうけん座α星辺り)。」

記事は5年前だから、既に115光年ということになるが、まあ、せいぜいそんなもんだ。

1億2千万年という気の遠くなる時間と距離は、さらにさらに大きい。

超新星爆発絡みでは、こんな話もあったな。

(ベテルギウス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%86%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%82%A6%E3%82%B9

「質量は太陽の10倍弱から20倍強の範囲であると計算されている。」

「おそらく10万年以内に超新星爆発を起こしてその一生を終えることが予想されている。」

爆発すれば、おそらく今回観測されたのと同様の2型超新星爆発になるだろう。

距離は548(+90−49)光年とされているから、人類史的には辛うじて観測できる可能性もある(10万年も持つのかあ?)。

まあいい。

昨年末に打ち上げられたJWSTによる観測が開始されれば、この星の詳細も明らかになる可能性がある。

我々は、広大無辺な宇宙の片隅で細々と生きている。

その一生は、悠久の時間の流れの中では一瞬に等しい。

その慎ましい生涯の中で、数百光年の距離や百数十億年の時間に思いを馳せる。

多惑星種になりたいなどと、哺乳類としての神経活動では説明困難な行動をとろうとしている。

人間とは一体何なんだろう?。

地球には、数限りない生命種が生存しているけど、仮に宇宙人がいるとすれば、人間はかなり興味深い対象なのかもしれない。

うーん、まあ、その宇宙人が、自分たち自身をどう見ているのかというのも気になるけどな・・・。

🐼変異種:検査逃避変異の現実:ステルス化していく新型コロナ2022年01月09日 14:00

変異種:検査逃避変異の現実:ステルス化していく新型コロナ


新型コロナウイルスが、PCR検査や抗原検査をすり抜けていくという話が出てきている。

(「オミクロン株ステルス搭載バージョン」が見つかる、PCR検査での変異株特定が従来より困難に)
https://gigazine.net/news/20211209-covid-omicron-like-stealth-version/

「この新しいオミクロン株は、従来のオミクロン株の変異を受け継ぎながらも、PCR検査でオミクロン株を迅速に特定するのに使われていた遺伝的特長を持たないため、特定が難しくなると危惧されています。」

記事をよく読むと、感染を検知できなくなるわけではなく、簡易的に変異種を特定していた裏技が使えなくなるだけの話よのうだ。

「BA.2ではS遺伝子ドロップアウトを使った『裏技』が使えませんが、PCR検査自体は引き続き機能します」

なーんだ・・・。

が、こんな記事も出ていて気になる。

(オミクロン、抗原検査は感染初期を検出しにくく)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC075JR0X00C22A1000000/

「「オミクロン型」が抗原検査で検出しにくいことを示す研究報告」

これも、よく読むと、PCR検査よりは3日程度遅れて検出されるという話だ。

元々、抗原検査はウイルス量が少ないと偽陰性となりやすく、PCR検査に比べて感度は劣るとされている。

「PCR検査よりも陽性の確認が約3日遅れるとした。抗原検査では感染の早期発見ができない可能性がある。」

オミクロンは、免疫機能を回避する変異を多数持ち、ワクチンが効きづらいだけでなく、従来の変異種に既に罹患していても再感染のリスクが高いとされている。

それに加えて、どうやら検査に対しても、検出を回避する傾向があるようだ。

やれやれ・・・。

今のところ、検出されないとか、検出の方法がないなどという事態にはなっていないが、免疫だけではなく、検査に対する逃避能力をも高めていくとしたら厄介だな。

抗原検査は、そもそも抗原抗体反応を利用して検出する方法だから、引っかける抗体(試験紙に塗布されている)によって、感度が決まる。

オミクロンや、今後の変異種がどういう抗原性を示すのかを勘案しながら、精度の高い検査方法を模索していくことになるだろう。

PCR検査に比べて、定性抗原検査は手間もなく、自宅でも簡単に行うことができる。

簡易検査としては優れた手法だ。

それを回避する能力を身につけているということは、早期発見を遅らせ、感染が拡大する可能性を高める。

しかし、そもそも、我が国においては、無料無制限の検査数そのものを制限して、感染者数をうやむやにしようとしているくらいだからな(近所の薬局では、無料検査キットの当日分は、あっという間になくなります:昨日も確認済:浮沈子は、まだ受けられていません)。

検出できなくなれば、当局は大喜びだろう(そうなのかあ?)。

まあいい。

オミクロンの爆発的流行が全世界で進む中、重症化率が低いことで、社会は冷静な対応を続けている。

感じとしては、ほぼほぼ、インフルエンザ並みになってきている。

医療体制についても、5類感染症に切り替えれば、十分対応できるだろう。

新型コロナ2.0への対応は、オミクロンの登場で躓いていたが、逆に、その特性に応じて進展する可能性も出てきている。

大歓迎だな・・・。

(オミクロン株の症状の特徴は? 従来の新型コロナウイルスと比べた潜伏期、症状の頻度、重症度の違い)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20220108-00276330

「オミクロン株ではこの潜伏期が従来の新型コロナウイルスよりも短くなっている可能性」

・インフルエンザ:約2日
・オミクロン:約3日
・従来:約5日

「鼻水・鼻詰まり、くしゃみ、のどの痛みといった、いわゆる「かぜ症状」が多くなっています。」

上気道症状というやつだな。

ワクチン接種者に対する知見だから、忽那センセもその点に注意を促している。

無症候性キャリアの割合については、まだ、一定の傾向はみられていない。

「過去にワクチン接種や新型コロナウイルスへの感染によって得られた免疫は、オミクロン株への感染を防ぐ効果が低い」

まあ、これは既に広く知られるところだ。

おそらく、3回目、4回目の接種をしても、大きくは変わらないだろう。

そもそも、オミクロン自体が重症化しにくいといわれているからな。

フィールドでの重症化率の低さに、ワクチン接種がどれ程効いているかというのは、分かりづらい面があるわけだ。

それでも、ワクチン接種が重症化予防効果を発揮するという数字は出ている。

「ワクチン接種の有無によっても重症度が異なるとされており、オミクロン株による感染者の入院リスクは、ワクチン未接種者に比べ,ワクチン2回接種者で65%、ワクチン3回接種者では81%低くなった、と報告」

「ワクチン未接種では、デルタ株と比較して入院リスクは0.76倍」(ワクチン接種者より、差は小さい:オミクロン単体では、それ程重症化率が低下しているわけではない。)

・潜伏期が短い
・鼻水やのどの痛みなどの「かぜ症状」が多い
・ワクチン接種をしている人も感染しやすい
・重症化リスクは低い

急速な感染拡大の理由としては、潜伏期間が短いことと上気道症状が中心という点が挙げられる。

感染サイクルが短く、下気道症状が出る前にバンバン広がるわけだ。

ワクチン回避能力や、重症化率が低いことも、感染拡大に影響する。

オミクロンの大流行は、確定した未来だ。

が、120日周期説が正しければ、春先には収束するだろう。

(人の流れ増えたのにコロナ感染急減 理由に「120日周期」説 AIが予測的中 第6波はいつ?)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/142916

「感染者減少への寄与度が高かったとみられるのは、流行したデルタ株の感染力が想定より低かった説、医療逼迫によって人々がリスク回避行動をした説に加え、120日周期説だ。」

「なぜ周期が生まれたかのメカニズムは解明されていない。」(<さらに追加>参照)

南アでは既にピークアウトしているし、英国(まだロンドンだけですが)もその兆しが出ている。

([FT]オミクロン型、ロンドンで感染縮小の兆し)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB0704E0X00C22A1000000/

「ロンドンで新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染縮小の兆し」

オオカミが来たと騒ぐことは避けたい。

物事には、様々な側面がある。

どこから、どの立場で捉えるかによって、評価は異なるからな。

重症化率が低くても、それ以上に感染者数が増えれば、入院患者の絶対数は増えるから、医療体制は当然ひっ迫する。

関係者が懸念するのはもっともな話だ。

一方、インフルエンザ並みの重症化率ということなら、社会規制を厳しくすることはない(オミクロン単体ではそこまで低くはないようです)。

効果が怪しいワクチン接種やマスク手洗い密回避の中で、社会経済を回していく方にシフトしていくことも考えなければならない。

我々は、多様な現実の中で生きている。

新型コロナの最新情報に目配りしながら、日常生活を回していかなければならない。

医療関係者や為政者は、その立場上ワクチン接種を勧奨するが、それを受け入れるかどうかは、あくまで個人の選択だ。

エマニュエルマクロンは、未接種者にありったけの圧力をかけて、「くそったれ!」と言われたがっているようだが、それでも接種しない人はいるだろう。

準高齢者で持病持ちの浮沈子には、選択の余地はない。

うつしかないのだ。

が、今後うち続けるかどうかについては、再検討の余地はある。

追加接種の効果と、重症化率の低下を天秤に掛けていかなければならない。

メキシコへの道(第2章)とも関連する。

メキシコ合衆国は、この期に及んでもなお、一切の入国制限を掛けていないが、今後のことは分からないからな。

追加接種が入国の条件になれば、うたないわけにはいかない。

抗体依存性感染増強(型落ち現行ワクチンを繰り返してうつ度にリスクは高まる)や、いつ出るか分からない心筋炎・心膜炎などの重篤な副反応(ジジイの浮沈子は確率低いですが)、手間暇痛み(我が国では、注射針使わない無痛皮下接種は導入されていないからな)に耐えながら、追加接種しなければならない。

今日は、体調悪く、フィットネスに行くのは控えている(昨日、筋トレで頑張り過ぎて右足の股関節を傷めたり(年寄りの冷や水かあ?)、自転車に乗る際に脛をぶつけて怪我したからな:イテテッ!)。

天気もいいし、動き回りたいところだが、自重している。

複雑な現実の中で過ごす日常生活というやつも、単純ではない。

ああっ、どーせ、また爆食して、リバウンドするんだろうな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(オミクロン株「会食でマスク外せば、ほぼ全員感染」…予防策は従来と変わらず)
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20220106-OYT1T50226/

「デルタ株の約6倍の感染力を持つ」

「医療従事者が、マスクなど対策をしながら感染した事例もある」

「会食などでマスクを外した場合は、ほぼ全員が感染」

「2回目接種の5か月後だと、オミクロン株の感染を防ぐ効果は5%を切る」

マジか!?。

「過度に恐れたり、混乱したりせず、冷静に日頃の対策を徹底」

って、この記事読んで冷静でいられるはずはないだろう?。

日本語読めないか、よほどの楽観主義者でなければパニック必至だ。

浮沈子の免疫が切れてから、既に1か月と8日。

まだ、2か月と23日以上、免疫切れのまま放置されることになるわけだ。

やれやれ・・・。

「3回目接種の直後なら8割に高まる。」

「入院率も9割近く下がる」

「重症化を防ぐ効果もある。」

「積極的にワクチン接種を受けてほしい。」

準高齢者で持病持ちなんだが、当局は前倒しの対象にはしていないからな。

8か月満了となる3月下旬まで、耐え忍ぶしかない(複雑な現実だな・・・)。

オミクロン大流行の津波の中に放置され、ワクチンもうてず、無料検査も受けられないまま飲み込まれていくだけだな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

東京新聞の記事が伝える120日周期説は、なかなか魅力的だ。

感染症に流行の周期があることは知られている。

かつて猛威を振るっていた風疹について、浮沈子も調べたことがあり、5年から6年の周期で、主に春先から初夏にかけて大流行を繰り返していた(米国では、7年周期ともいわれた)。

ワクチンの登場で、その周期は変則的になり、季節性も薄れた(規模も激減しています)。

東京都における新型コロナの流行をみると、概ね変異種の登場が大流行に繋がっているのが分かる(第2波は、ゴーツーキャンペーンによる人為的な原因かも)。

武漢産変異種(第1波)、旧欧州産変異種(第2波、第3波)、アルファ(第4波)、デルタ(第5波)、オミクロン(第6波)。

これは、変異種がワクチン効果を減殺し、社会全体の自然免疫の消失による流行の波を産み出していた風疹の流行に繋がるものがある(未確認)。

その周期は短く、感染者の数は流行を繰り返すたびに増えている(第4波はやや減りましたが)。

120日周期を導出したAIは、第6波も予想している。

「ワクチン効果が弱まり、年末年始の人出の影響が出る1月中旬から2月に起き、規模は第5波の5分の1か10分の1程度」

実際には昨年12月から増加に転じていて、既に第5波の5分の1を超えている(東京都は1200人超で、なお増加中)。

AIの予想をぶっちぎって爆増を続けるオミクロン。

唯一の救いは、変異種それ自体の病原性の減少(デルタに対して8割弱)と、武漢産変異種をベースに開発された現行の型落ちワクチンの効果が曲がりなりにも継続していることによる重症化率の低さだ。

それでも、感染者が数倍の規模に達すれば、それらのメリットは簡単に吹っ飛ぶ。

ワクチンの接種から5か月では、感染予防効果は5パーセント未満だからな(皆無に等しい)。

追加接種が滞る中、社会規制の発動は躊躇われている。

「社会、経済へ負の影響があるロックダウンや人流政策には、今まで以上に慎重になるべきだ」

120日周期仮説は諸刃の剣だな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(中国・天津でオミクロン株市中感染 全市民検査開始、北京流入を阻止―新型コロナ)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022010900209&g=int

「約1400万人の市民全員を対象にPCR検査を開始」

全体主義的というか、中国らしいというか。

たまたま、1400万人という人口は東京都と同じだ。

毎日、3万人検査するといっているが、東京都の実態は、朝9時開店と同時に当日分は終了し、寝坊助の浮沈子(9時半頃、のこのこ行く)はいつまで経っても無料検査を受けられないでいる。

どっちが社会主義経済なんだか、よくわかんないや・・・。

🐼メキシコへの道:第2章:NSSーCDSテキスト半分読了2022年01月10日 18:36

メキシコへの道:第2章:NSSーCDSテキスト半分読了


年末年始に読了とTDIとの照合を終える予定だったけど、カバーンマニュアルの半分しか読み終わっていない。

知っていることが殆どだけど、ライトシグナルなど、若干異なる部分もあって、後日確認を要する。

タッチコンタクトによるラインを跨ぐ手順など、TDIのトレーニングでは具体的に経験のないオペレーションも出てくるしな。

テクニカルダイビングの手順は、多岐に渡り、全てがドキュメント化されているわけではない。

P社の場合も、次の段階に進む前に、一定の経験値を積むことが前条件となっているのはそのためだ。

基礎的なスキルを身につけた後は、講習を受けた環境と同等の環境で練度を上げていく必要がある。

講習の中で、全てのパターンを学習できればそれに越したことはないけど、それは事実上不可能だ。

そんなんで認定しちまって大丈夫かと思うけど、基礎スキルの応用力も含めて評価しているわけだから、全てのパターンをこなしていなくても認定されるのかも知れない(未確認)。

今週末から、稲取(おひとりさま)合宿が再開される。

サイドマウントスキルの練度を上げつつ、少しは洞窟ダイビングらしいことも入れていく。

今のところ、そっちはスプールの取り出しと静止くらいだけどな。

宿題となっているのは、-15度と+45度での静止。

あとは、浅場での目隠し静止(時間は未定)。

目隠し状態(予備マスクにガムテープで代用)で、壁に指で触れながら静止することを求められている。

2m位ならできないことはないだろうが、稲取のプールの浅場の水深は1.2m程度だ。

着底はしないから、実際の深度は1m以下ということになる。

目を開けていても難しい。

単に目をつむるだけではなく、目隠しマスクの着用を求められている。

スキル的には、視界不良の際のラインを辿る練習の一環なんだが、浮沈子は10秒も持たない。

やれやれ・・・。

概ね、膝から着底する。

静止状態での深度の維持に、如何に視界に頼っているかを思い知るわけだ。

もう一つ、この練習の目的は、ストレス耐性を上げることだといわれている。

視界を失った時に、どういう状態になるかを把握していることで、パニックに陥ることを防止し、冷静に対応できる素地を作る。

まあ、パニックは、練度を上げてもなる時にはなるからな(浮沈子の場合は、静的パニックに陥りやすい:息を吐き気味になり、浮力を失って落ちる)。

それでも、落ち着くまでの時間を短縮して、次にやるべきこと(とにかくラインに触れる)をなるべく早期に行うことが求められる。

例外はあるかも知れないが、ラインは通常横または下に張られているから、ちゃんとセオリー通りの位置を泳いでいればラインコンタクトを得ることができるはずだ。

が、そうとばかりも言えない。

浮上中で浮き気味の浮力を調整しようとしている時に突然視界を失うようなことがあったりすれば、剣山のように鍾乳石が突き出している天井に貼り付けになる可能性もある。

まあいい。

そういう具体な状況での対応は講習で習うことにして、プールトレーニングではストレス耐性を高めることと、自分の癖を知っておくことに留める。

視界を失うことに対するストレスは大きく、練習も2回ほどで止めてしまったからな(ガムテープは貼りっぱなしですが)。

次回は、頑張って、チャレンジしなければならない。

土曜日の無理がたたって、今日もフィットネスは休み(サボリ)。

明日は雨で、明後日は公休日だ。

しめしめ・・・。

ダイエット中のはずだが、体重計は封印してある(そんなあ!)。

関節痛と右足脛のけがの回復に専念というところか。

連日1200人超だった東京都の感染者数は、連休ということもあり、871人に減った。

先週の8倍以上だが、対前週比の伸びは落ちてきている。

まん延防止等重点措置や緊急事態宣言(ロックダウン)の発出に対して、当局は慎重な姿勢を示している。

重症者の増加が抑えられているうちは、社会規制には踏み出さない腹だ。

いいだろう。

感染者など、いくら増えても怖いことはないぞと。

死にたくなければワクチンをうて。

まあ、そう言われても、追加接種を受けようにも、接種券が送られてくるのは2月下旬以降だろう。

予約できるようになるには、さらに1か月待たなければならず、そうしてやっと受けられた追加接種の有効期限は、イスラエルにおける60歳以上では、たった4か月しか持たないということになっている。

その4回目の有効期限がさらに短くなるのは明らかだからな。

・2回接種の有効期限:5か月
・3回接種の有効期限:4か月
・4回接種の有効期限:3か月?

まあ、どうでもいいんですが。

フランスでは、3回目接種は、前回接種日から3か月でうてることになっている。

我が国は、原則8か月が経過しなければうつことはできない。

絶対的なワクチンの不足が露呈している。

まあ、どうでもいいんですが。

型落ち現行ワクチンを100回うったとしても、感染予防効果が十分ということにはならない。

ブレイクスルー感染はふつーに起こり、無症候性キャリアは街に溢れ、無自覚に感染を広げている。

感染拡大の勢いが止まらなければ、医療資源のひっ迫は時間の問題だ。

が、今のところ、我が国ではそこまでの事態には至っていない。

英国の病床利用率が上がってきているようだが、死者の増加は限定的だ。

メキシコには、予定通り3月に行けるのか、延期になっちまうのかは、まだ未定だ(延期になれば、事前のトレーニングがたっぷりできるけどな)。

イスラエルや英国は入国規制の緩和に動いているし、我が国も徐々にそちらに向けて舵を切ろうとしている(水際対策の「骨格維持」とか言ってるけどな:骨格維持して骨抜きとはこれ如何に・・・:水際対策の強化は、2月末まで延長される公算が高くなってきたようだ。<さらに追加>参照)。

浮沈子的には、メキシコが入国規制を敷かない限りは問題ないが、帰国後の施設待機とかになると、同行者は面倒だからな。

名古屋とかに、文字通り飛ばされる可能性もある。

延期を含めて、詳細は未定だ。

メキシコへの道(第2章)に向けて、器材(レギュレーターキット)も新調することにした(発注済み)。

ダイブウェイズのファーストに、新品のXTX50のセカンド。

ピストンタイプのファーストはSプロ(Mk10)以来になる。

壊滅的な故障が殆どないといわれ、テクニカルダイバー御用達とのこと(宣伝かも)。

大深度潜水するわけではないので、オーバーバランスドタイプでなくてもOK。

パワーインフレーターホースの長さ調整が必要(やや短めになるようです)だが、在り合わせのやつからテキトーに選ぼう。

コンフィギュレーションは、出来るだけ弄りたくないからな。

せっかく何か月も掛けて追い込んでいるわけだしな。

レギュレーターの変更(ファーストだけですが)は、ちょっと冒険だけど、好ましい方向への変更なので思い切って変えることにした。

ダブルタンクと交互に使う度にホースを付け替えるのも面倒だからな。

必要は購入の母か(ハハハ)・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

ブログを書きながら、竹内軍曹とメッセンジャーしていたら、セカンド故障時のフェザリングを練習しておくようにとの指令が下った。

バルブを開け閉めしながらパージボタンを軽く押しつつ、フリーフローしているセカンドからの呼吸をシミュレーションする。

初めは泳ぎながら、次は、呼吸による浮力調整を意識するために、静止状態でのフェザリングを行うようにだってさ!。

ストレステストも兼ねている。

練度を上げて、一定の呼吸が可能なようにしていくわけだ。

静止状態では、フィンキックで誤魔化すわけにはいかないからな。

まあいい。

何かが出来るようになると、また新たなお題を与えられている(ワン!:芸を仕込まれている犬の気分だ・・・)。

もちろん、本来は、海洋レベルとして完璧に出来ていなければならないスキルだけどな。

テキトーに誤魔化して潜ってばっかで、真面目に練度を上げてこなかったツケが回ってきているだけの話だ。

静止状態でのフェザリングで、ガスを無駄にしないで止まることが出来れば、遊泳時の安定性は増す(フィンキックでの誤魔化しがきくからな)。

もっとも、フィンキックそのものに課題があって、蹴る度にぴょこぴょこと上下し(ポーポイズ現象が出ている)、蹴った後は左右のバランスが崩れてぐらぐらしている。

体幹を安定させて、同じ軌道でフィンを動かすことができていない。

やれやれ・・・。

蹴って蹴って蹴りまくり、吸って吸って吸いまくる。

ダイビングの奥は深い。

ヒデさんの神キックを見てからというもの、自分の下手さ加減にほとほと愛想が尽きている。

イメトレを繰り返し、プールで実戦を積み、またイメトレに戻る。

晴耕雨読。

潜りて学ばざればすなわち暗し、学びて潜らざればすなわち危うし。

逆かな?。

まあ、どっちでもいいんですが。

洞窟潜水は、いずれにしても暗くて危うい。

テキストの残りの項目には、緊急手順が含まれている。

万が一の際にも、的確な緊急手順を繰り出して危険を回避し、安全に戻ってくることは、どんなダイビングでも第一の目的だ。

洞窟潜水では、全てのスキルは出口に通じる。

その奥行きにしても、深きが故に尊からずというところかな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(政府、水際対策継続の方針 首相、連休明け正式判断)
https://www.sankei.com/article/20220109-X7RF55RVQNOYPBYO6QBCPD5NWE/

「新規感染者の急拡大の傾向が顕著となる中、「今は水際対策も緩められない」(政府高官)と判断」

浮沈子的には逆な気がするけどな。

いわゆる市中感染が蔓延すれば、水際対策なんて関係なくなると思うんだがな(国内の方が感染リスクが高くなるからな)。

英国もイスラエルも、その観点から水際対策を緩和した。

まあ、入国者を国内の流行から一時的に保護する観点からは効果が期待できるかもしれないが、検疫の本来の意義は吹っ飛んでいる。

「専門家の間では、市中感染が相次げば、水際対策の効果は限定的になるとの指摘」

もう少し国内で流行してから、水際対策を緩和した方が政治的には楽だろうな。

米軍基地由来の感染もある中、早期に水際対策を緩める環境にはないだろう。

この判断は、極めて政治的なもので、科学的根拠に乏しい。

確認しておこう。

国内の流行が顕著になれば、水際対策は無意味になる。

県境を跨ぐ移動の制限などの方が、効果的ということになる。

それも、全国的に流行が広がれば無意味だけどな・・・。

🐼そういえばあれはどーなった?:小惑星探査機の太陽電池展開不良:年越しでも未決着?:塀の外の懲りない面々2022年01月11日 07:03

そういえばあれはどーなった?:小惑星探査機の太陽電池展開不良:年越しでも未決着?:塀の外の懲りない面々


ジェームズウェッブスペーステレスコープ(JWST)の展開が無事に済んだというニュースが流れている。

(新型宇宙望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ」主鏡の展開作業も無事成功!)
https://sorae.info/space/20220110-jwst.html

「主鏡やサンシールド(日除け)などを折り畳んだ状態で打ち上げられたウェッブ宇宙望遠鏡各部の展開作業は、これですべて完了した」

巨大な日よけの展開作業が途中で中断されるなど、一時ははらはらした状況だったようだが、まずは目出度い。

(NASAは週末に一時停止した後、Webbの展開を再開します)
https://spaceflightnow.com/2022/01/03/nasa-resumes-webb-deployments-after-pausing-for-weekend/

「Webbのミッションの最初の週は時計仕掛けのようでしたが、エンジニアは週末にスケジュールを変更して、宇宙船の発電用ソーラーアレイを調整し、日よけをしっかりと引っ張るのに必要なモーターの温度を予想よりも高く冷却しました。」

「モーターの温度を調べたところ、私たちが望むほどのマージンはありませんでした」

「モーターを冷却する1つの方法は、展望台を再設定することです。これにより、これらのモーターに入射する太陽が少なくなり、冷却時間が長すぎる可能性があります。だからそれは昨夜実行された。」

日よけはその後無事に全レイヤーが展開され、副鏡や主鏡の展開も完了した(こっちは予定通りだったようです)。

「Webbは、地球からほぼ100万マイル(150万キロメートル)離れた重力平衡点であるL2ラグランジュ点の周りのハローのような軌道で運用ポストに向かって巡航しています。Webbがその軌道に到着するのは、1月23日頃と予想され、その後、科学ミッションが始まる前に、さらに5か月の機器の起動、光学的焦点合わせ、およびその他のキャリブレーション作業が行われます。」

先代であるハッブルのピンボケ事件を考えると、構想から約30年(本格的な計画は1990年代初頭からと言われる)を経て打ち上げられたJWSTの運用が始まるまでは気が抜けない感じもするがな(ちょっと修理しに行くわけにはいかないからな)。

まあいい。

で、宇宙における展開と言えば、思い出すのは小惑星探査機ルーシーの太陽電池パネルの展開不良だ。

(NASA小惑星探査機「ルーシー」観測装置の電源オン、太陽電池完全展開の試みは11月16日以降に)
https://sorae.info/space/20211112-nasa-lucy.html

「展開が不完全な太陽電池アレイの展開率は75~95パーセントと推定」

随分と幅があるが、発電量からの推定だから、太陽電池パネルの性能の幅(温度などの環境要因もあるし)に影響されているんだろう。

要するに、テキトーなわけだ。

「本来のロック機構では固定できていないものの、畳まれていた太陽電池アレイを展開時に引っ張る役割を果たしたストラップによって現在は保持されているとみられています。」

何らかの力が働き(複数のスイングバイが計画されているようです)、ストラップが外れたり切れたりするようなことがあれば、発電能力に重大な支障を来し、観測やミッションの遂行に影響する可能性がある。

「現状維持も含めた対応を検討中」

うーん、ビミョーな情勢だなあ・・・。

NASAのウェブサイトを見ると、完全復旧に向けた検討が続いているようだ。

(ルーシーソーラーアレイのパスフォワードに焦点を当てたNASA)
https://blogs.nasa.gov/lucy/2021/12/08/nasa-zeroing-in-on-path-forward-for-lucy-solar-array/

「完全な展開を試みる前に、ルーシーソーラーアレイモーターとストラップのエンジニアリングモデルで追加の地上テストを実施することを計画しています。」

地上には、同じ仕掛の模型があるんだろう(未確認)。

重力下でのテストと、現場における無重力での実施は同じ環境とは言えないし、そもそも根本原因が特定されていないようだから、地上テストでは上手くいったとしても、実際に動かして見たら想定外の事象が発生する可能性もある。

(ルーシーインスツルメンツチェックアウトA-OK)
https://blogs.nasa.gov/lucy/2021/11/18/lucy-instruments-checkout-a-ok/

「テストデータと調査結果は、ストラップが意図したとおりにスプールに巻き付いていない可能性があることを示しています。」

やれやれ・・・。

ストラップの巻取り不良だとすれば、一度元に戻して再度巻き直すことで解決する可能性もあるけど、巻取り不良の根本原因が解明されないままで実行すれば、状況が更に悪くなって現状よりも展開できない可能性があるからな(最悪、片側だけになるかも!)。

そもそも、展開モーターを逆回転させるとか、ロックをリリースすることができるかどうかは不明だ(詳細未確認:ロッキードマーチンは、この手の太陽電池アレイを得意にしてたはずなんだがな)。

NASAのブログ更新は、現段階では12月8日で終わっている。

地上のエンジニアリングモデルでのテストが行われたのか、その結果がどうだったのかはまだ報じられていない。

米国では、その後新型コロナの大流行が起こっていて、スケジュールに影響している可能性も否定できない。

JWSTの打ち上げの影響はないだろう(主契約社はノースロップグラマンだし)。

現状のまま運用を続けるというのは、それはそれでリスクがあるし、一度ストラップを解いて、再度巻き取るにしてもリスクが伴う。

スプールにラインを巻き取るイメージだなあ(そうなのかあ?)。

ワイヤーやストラップを使うというのは、何らかの不具合が起こる可能性を排除できない。

「サンシールドは、本質的に非決定論的であるこれらのものの1つです」(スペースフライトナウの記事より:以下同じ)

「NASA​​はヒンジに剛性のある梁を配置することに慣れています。それらは決定論的であるため、どのように動くかを決定できます。」

「40の異なる主要な展開と数百の滑車とワイヤーがあることを考えると、すべてが私を緊張させ、完全に展開されるまで意志を持っています」

日よけの展開は、JWSTにとっては悪夢だったろう。

しかし、それは無事にクリアされた。

一方、ルーシーはソーラーアレイの片側にトラブルを抱えたまま飛び続けている。

長期の宇宙ミッションで、想定外の事態を抱えたままの管理は容易ではないだろう。

難しい判断を迫られているといえる。

我が国の惑星探査においても、のぞみ(火星探査)やあかつき(金星探査)でトラブルを生じた。

のぞみは関係者の尽力にも拘らず失敗に終わり、あかつきはなんとか復旧して一定の成果を出すことが出来た。

イトカワを探査したはやぶさとかもあったなあ(遠い目・・・)。

最近では、ひとみ(X線天文衛星)もぶっ壊れたし。

工学的にも科学的にも、大きなプロジェクトは技術者や研究者の職業的生命を賭けて行われる。

探査機には、彼らの魂が宿っているのだ。

が、人の作りしものに完全なものなどはない。

それは、いつも不完全で、未熟で、一番起きて欲しくない時に壊れる(マーフィーの法則だな)。

死屍累々の宇宙探査に完璧な成果を求めることには、所詮無理があるのだ。

しかし、懲りずに挑戦し続けなければ新たな知見を得ることはできない。

昔、塀の中の懲りない面々というベストセラーがあった(浮沈子は読んでいませんが)。

塀の外にも、懲りない面々が大勢いるということだな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ルーシークルージングアウトバウンド; 地上でのソーラーアレイオプションのテスト)
https://blogs.nasa.gov/lucy/2022/01/12/lucy-cruising-to-orbit-testing-solar-array-options-on-ground/

「現在の計画は、4月下旬の時間枠でのラッチの試みをサポートしています。」

「ただし、チームはアレイをそのままにしておく可能性について引き続き調査しています。」

「その間、ラボでは、プライマリモーターとバックアップモーターの両方を使用して、デュアルモーターソーラーアレイの展開をテストしています。このテストの目的は、両方のモーターを同時に使用することで、展開を完了してソーラーアレイをラッチするのに十分な力がかかるかどうかを判断することです。」

ははあ、何をやろうとしているのかがやっと具体的に分かった。

通常は、プライマリモーターだけで展開するアレイを、バックアップのモーターと一緒に動かして、2馬力(2倍の力)で引っ張ろうというものだ。

そんでもって、想定外の力が加わり、ストラップが切れちまって、あーっ、やらなきゃよかったという結論になるのかも知れない(そんなあ!)。

多少、充電効率が悪くても、最悪の事態に陥るよりはマシだと考えるのは自然だろう。

そーっと、そのままにしておく選択肢は強力だな。

しかし、その場合も、何らかのきっかけでストラップが切れたり、巻取り機構から外れたりするリスクは残る(たぶん)。

所定のラッチに、キッチリ固定されているのが最善であることに変わりはない。

難しい判断を要求されているわけで、今後の展開がどうなるかに注目だ。

他人の不幸は蜜の味だな(そうなのかあ?)。

2馬力で引っ張って、ブチッといく予感がしてならない。

4月下旬が待ち遠しいなあ・・・。

<さらに追加:2022年2月6日記>ーーーーーーーーーー

(NASAの小惑星探査機「ルーシー」、ソーラーパネルの展開が不完全だった理由が判明)
https://www.gizmodo.jp/2022/02/250050.html

「完全な360度ではなく現在は347度で止まっている」

詳細なデータだな(たぶん発電量からの推計値でしょうけど:未確認)

「パネルを完全な展開ポジションへと引っ張り損ねたストラップに問題があると突き止めた」

おっと、特定できたということか。

「何らかの原因不明なプロセスによって、展開中にストラップが引っ張られていない時があった」

「その結果、ストラップはスプール(糸巻き)から外れた。引っ張り込まれるべきストラップは約76センチ(30インチ)ほど残っていると考えている」

浮沈子的には、納得がいく説明に思える。

先日、國富のプールで久々にプライマリーリールを使ったんだが、回収するために巻き取ろうとしたら、テンションが掛かっていない時にラインがリールから外れて往生した。

慌てずに一呼吸。

こんがらがったラインを外し、テンション掛けて巻き直して事なきを得た。

やれやれ・・・。

まあ、國富のプールの中と宇宙空間を一緒にするのは何だが、物理の法則は同じだ(たぶん)。

「開発したのはNorthrop Grumman(ノースロップ・グラマン)社」

浮沈子は、探査機の主契約社であるロッキードマーチンだとばっか思ってたけどな。

ノースロップグラマンは、JWSTの主契約社で、日よけの展開にはワイヤーとリールを使った複雑なシステムを使用して成功させている。

上手の手から水が漏れたわけだ。

「現時点で2つの案を検討しています。動作のおかしいストラップを引っ張るためにルーシーのモーターを使うか、何もしないか」

「問題はメインエンジン燃焼時のパネルの構造的な完全性」

「パネルにかかるエネルギーとトルクは、特に探査機とつながっているとなれば設計時とは変わる」

軌道を変えるためにメインエンジン吹かした途端に、ストラップがブチッ!・・・。

あーっ・・・。

扇子のパネルがバラバラに・・・。

あああーっ・・・。

それが本体にぶつかって、観測用センサーがパーに・・・。

ああああああーっ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

進むも死、退くも死。

前門の虎、後門の狼。

「時間をかけて慎重に選択肢を検討している」

探査機は、限られた打ち上げ重量を観測用センサーに割り当てるために、その他の部分は可能な限り軽量化しているはずだからな。

強度的な問題は、本質的に内在していることになる。

リールとストラップを使用したソーラーアレイの展開メカニズムも、計量ということで採用されているに違いない。

ISSトラック(貨物輸送)で使用されているシグナス補給線でも用いられている。

そっちで、展開にトラブった話は聞かない(浮沈子が知らないだけかも)。

確か、初期のオリオン宇宙船のデザインとかもそうだった気が。

軽量化と強度や確実性とは、トレードオフの関係にあることが多い。

材料やメカニズムの抜本的な改良がブレイクスルーを与えるまで、選択の悩みは尽きない。

まあ、軽くて丈夫かつ確実になれば、その分は観測センサーに持っていかれちまうわけだがな。

探査機のインフラ部分は、永遠に縁の下の力持ちだ。

日の当たらない、日陰者か・・・。

おっと、ソーラーパネルだからな。

日が当たらなければ、役には立たないけどな・・・。