🐼スターライナー:ドナドナでトラブル2022年05月07日 04:41

スターライナー:ドナドナでトラブル
スターライナー:ドナドナでトラブル


(今回、ボーイングのスターライナーはついに輝きますか?)
https://arstechnica.com/science/2022/05/this-time-can-boeings-starliner-finally-shine/

「スターライナーは実際、水曜日にフロリダのアトラスV発射場に展開される予定でしたが、ボーイングは、ユナイテッドローンチアライアンスの輸送車両の水漏れのために展開が「一時停止」されたと述べました。」

やれやれ・・・。

別記事によれば、カプセルの窓のカバーも吹っ飛んだらしい(<以下追加>参照)。

地上でのトラブルに泣かされ続けるスターライナーだが、選定された2014年は奇しくもロシアがウクライナに侵攻を始めた年だったな。

「米国とロシアの間の緊張が高まっているため、NASAはステーションに到達するための2番目のクルー輸送オプションを非常に望んでいます。」

1社だけ選定すると言われていた当時の状況の中で、B社と共にS社が選定され、競争の中で開発が行われたのは、単なる偶然とは思えない。

ロシアが、ISSから離脱するという話はその頃は聞かなかった気がするけどな(2020年以降の運用延長に不同意という話は出たようだ:結果的には延長されたけどな)。

まあいい。

当時は、アトラスVのエンジンがロシア製というのが話題で、S社が噛みついていた記憶しかない。

19日に予定されているスターライナーの打ち上げは、技術的な面もさることながら、このご時世での位置づけが関心を引く。

2系統のISSタクシーを米国が独自に持つことが、2030年までの運用が決まったISSにとって重要なわけだ。

ロシアとの蜜月が終わり、世界は再び冷戦の様相を呈している。

中国の台頭、米国の衰退、欧州の復権、そこにインドが絡んだりして、話は複雑になってきている。

宇宙開発から見ても、状況は流動化しつつある。

今日の常識が明日の非常識になり、一寸先は闇に包まれてきた。

そういう意味でも、スターライナーは、嵐の海に漕ぎ出そうとしている。

若干、頼りない気がしないでもないけどな。

浮沈子は、経済合理性の観点から、クルードラゴンだけでもいいと思っていたけど、やっぱ2種類のアクセスが必要なのかもしれない(いざとなれば、オリオンもあるけどな)。

ISSが無事に2030年まで運航し続けることが出来るかどうかは分からない。

アキショムの増設が、本当に行われるのか(リブースト機能も持っていると言われるし)。

ロシアとよりを戻して、廃棄まで空気漏れに悩まされ続けることになるのか。

ドナドナされる最中に、運搬車両がオイル漏れ(hydraulic leak)を起こして地上でスタックするようじゃあ、ロシアモジュールの劣化を笑うことはできないな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(スターライナーウィンドウカバーがVABに向かう途中で脱落する)
https://www.reddit.com/r/SpaceXMasterrace/comments/uialyn/starliner_window_cover_falls_off_on_way_to_vab/

映像の4秒から5秒目辺りで、窓(のカバー)が吹っ飛んでいるのが分かる。

ちなみに、記事の標題には「VAB」(ビークルアッセンブリービルディング:これはSLSのやつ)とあるが、ULAの垂直統合棟は「VIF」(バーチカルインテグレーションファシリティ)と呼ばれているようだ。

(ボーイングのスターライナークルーカプセルは、長時間のテスト飛行のためにアトラスロケットに適合します)
https://spaceflightnow.com/2022/05/04/boeings-starliner-crew-capsule-meets-atlas-rocket-for-another-attempt-at-test-flight/

「警備員と支援要員を含む護送船団は、保護カバーがスターライナーの窓から吹き飛ばされた後、ケネディのスペースシャトル組立棟の近くで一時停止しました。」

「ボーイングのスポークスパーソンは、カバーは打ち上げ前に取り外されることを意図しており、カバーがないことは宇宙船がアトラス5格納庫に続くことの問題ではなかったと述べました。」

カプセルは、その後、アトラスVに無事(?)統合されたようだ。

やれやれ・・・。

こういうマイナーなチョンボは、まあ、良くあるのかも知れないし、たまたま偶然なのかもしれないけど、何となく先行き不安なものを感じさせる凶兆だな。

本質的なことではないのかも知れないが、一事が万事、気になると言えば気になる。

(ボーイング新型宇宙船「スターライナー」ロケットに搭載、5月20日に無人で打ち上げ予定)
https://sorae.info/space/20220507-starliner.html

「今回アトラスVに搭載されたスターライナーは、延期されていたOFT-2で飛行する機体です。5月6日現在、OFT-2の打ち上げは米国東部夏時間2022年5月19日18時54分(日本時間5月20日7時54分)が予定されています。」

ソラエの記事などには、トランスポーターのオイル漏れ(hydraulic leak)も、カプセルの窓カバーが吹っ飛んだ件も書かれていない。

本質じゃないからな。

それでいいのかも知れないが、浮沈子は気になるなあ・・・。