🐱ウクライナ降伏不可避:ボルシチ ― 2022年07月02日 10:40
ウクライナ降伏不可避:ボルシチ
(ボルシチを消滅危機の無形文化遺産に指定 ユネスコ)
https://www.afpbb.com/articles/-/3412607
「ユネスコはウクライナのボルシチ料理を「きょう、ユネスコの緊急保護を必要とする無形文化遺産リストに書き加えた」と発表した。ロシアのウクライナ侵攻と、侵攻がもたらす「この伝統への負の影響」を考慮し、承認プロセスを迅速化したとしている。」
ロシアに占領されると、ボルシチが食えなくなるんだろうか?。
「ウクライナは「ボルシチ戦争とこの戦争の両方で勝利する」と付け加えた。」
ちょっとわかり辛いな。
発祥の地がどこかというのは、料理の場合は難しいだろう。
そもそも、レシピが流動的だしな。
何をもって、その料理に不可欠の要素とするかは、議論のあるところだ。
ボルシチの場合、浮沈子的にはトマトが不可欠と思っているけど、あれは、元々、南米産の野菜だからな。
コロンブスが持ち帰るまでは、ヨーロッパにはなかった。
ジャガイモもそうだしな。
ユネスコは、ちょっと過剰に反応したのではないか。
(ボルシチ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%81
「テーブルビート(ビーツ)をもとにしたウクライナの伝統的な料理で、鮮やかな深紅色をした煮込みスープである。」
「時がたつにつれて、さまざまな酸っぱいスープに進化し、その中でウクライナのビーツを使った赤いボルシチがもっとも人気のある料理となっている。」
現代で流行しているレシピが確立されたのは、ウクライナかも知れないな。
「基本形の肉または骨のストックとテーブルビートだけではなく、通常はキャベツ、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、トマトなどの野菜をソテーしたものを組み合わせて作られる。」
「近世以後、ベラルーシ、ポーランド、モルドバ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ロシアなどの東欧諸国に普及した。ポーランドとロシアでは自国の料理であると主張する意見も多い。」
国際問題に発展するほどの人気を博しているということは、料理に取っては幸せなことかも知れない。
浮沈子は、ずーっと(半世紀以上!)ロシア料理だとばっか信じてたんだがな。
「ボルシチを特徴づける鮮やかな深紅色は、テーブルビートの色素によるものである」
トマトじゃなかったんだ・・・。
まあいい。
「一部のレシピではボルシチをさらに濃くするために小麦粉ないしルーが加えられる。一般的な意見としては、よいボルシチとはスプーンが直立するほど濃いものとされている」
ホントかあ?。
まあ、どうでもいいんですが。
ロシアによるウクライナ侵攻の情勢では、黒海の島の去就が話題だ。
(ウクライナ ロシア軍占拠の黒海の拠点の島“奪還”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220701/k10013696921000.html
「ウクライナ側はロシア軍が占拠していた黒海の拠点の島を奪還した」
「もはやズミイヌイ島にはロシア軍はいない。われわれの軍はすばらしい仕事をした」
「ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は先月30日、島から軍を自主的に撤退させたと主張」
記事では、船舶によるウクライナからの穀物輸出との関連が注目されている。
オデッサ攻略と島の「奪還」との戦略上の関係はよく分からないが、浮沈子は、ロシアによる南部進攻は時間の問題ではないかと見ている。
ウクライナも、それを分かっているからこそ、オデッサの要塞化を進めている。
経済的に見ても、南部の攻略を許すことになれば、ウクライナは国家として決定的に弱体化するからな。
東部戦線と異なり、南部進攻には兵站上の懸念もある。
東部地域のようなわけにはいかないだろう。
だが、この地域の侵攻を見送って、東部の占領だけでロシアが手打ちをするとは思えない。
ウクライナ側も、ここをきっかけに反抗に転じたいわけだ。
膠着状態から、どう動きだすかが注目だな。
その意味でも、ロシアの蛇島(ズミイヌイ島)の占領放棄は意味深だ。
攻撃に晒されやすく、維持が困難な島に依存しなくても侵攻できるめどが立ったのか。
それとも、南部の侵攻自体を諦めたということか(ありえねー)。
NATOは、ロシアを明確に敵と位置付け、中国も対抗勢力として意識し始めている。
トルコが米国による自国の安全保障上の利益と引き換えに、北欧2国の加盟に同意するなど、ウクライナ侵攻を廻る話題は尽きない。
引き伸ばされた時間軸の中では、いろいろな要素が同時多発的に展開する。
その一つ一つが、全体の流れの中で位置づけられ、先行きに影響を与えたり、消え去ったりする。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
NATOは、ウクライナの兵器を西側標準(NATO仕様)に置き換えようとしている。
それは、もちろん、兵器の性能向上によって防御能力を高める効果はあるけど、ウクライナの国防能力を外部依存する体質に根本的に変更することを意味する。
ウクライナだけではない。
旧ソ連の衛星国家だった東欧諸国も同じだ。
バルブは、米国が握っている。
そして、米国はロシアとの決定的な対立を避け続けている。
実際に使うかどうかは別としても、この時期に、ロシアが新型ICBMの配備を勧めようとしているのは、米国へのけん制に他ならない。
米国が本気で介入さえしなければ、ウクライナは既に掌中にあると見ているわけだ(そうなのかあ?)。
プーチンが引き合いに出した、大北方戦争は、20年以上続いている。
(プーチン氏「領土奪還は責務」 ピョートル大帝で侵攻正当化)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022061000688&g=int
「(領土を)取り戻し強化することは、われわれの責務だ」
プーチンの妄想の中では、ウクライナ侵攻は失われた領土の奪還に映っているんだろう。
やれやれ・・・。
(交響曲第2番 (チャイコフスキー))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC)
「チャイコフスキーは3つのウクライナ民謡を本作に用いて、非常な効果を挙げている。このために、当時のモスクワの著名な音楽評論家ニコライ・カシュキンから、「小ロシア」という愛称を進呈されることとなった」
(小ロシア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2
「東欧の地名で、ルーシ人の本土を指す用語であり、ウクライナの旧称の一つである。」
「17世紀以降にロシア帝国の政治概念に変貌していった。」
今じゃ、ウクライナの蔑称だそうだ(まあ、ウクライナ人は使わないだろうな:ジャップみたいなもんか)。
「20世紀に存在したウクライナ人民共和国ならびにウクライナ・ソビエト社会主義共和国において「小ロシア」は否定的な意味を持つ用語として公式な使用から削除された。現在のウクライナでも「小ロシア」は否定語の色合いを維持している。」
記事では、小ロシア主義が紹介されているが、我が国に照らしてみると、思い当たる節が多々ある(そうなのかあ?)。
「特定の19世紀のロシア語とポーランド語の料理本がテーブルビートをベースにしたボルシチを「小ロシア人のボルシチ」[(「小ロシア人」とは、ロシア帝国支配下のウクライナ人の呼び名)と呼んでいる」(ボルシチのウィキより)
ボルシチが消えてなくなることはないだろうが、ウクライナが小ロシアになっちまう可能性はゼロじゃない。
「19世紀から20世紀にかけて、ロシア帝国の領土拡大とロシアの政治的影響力と文化的地位の高まり、国外への移民の波によってボルシチの人気はスラヴの故郷を超えて広がった。」
21世紀に、どういう展開になるかは知らない。
暫くは、ロシア料理としての普及は、西側では阻害されるかもしれないな・・・。
(ボルシチを消滅危機の無形文化遺産に指定 ユネスコ)
https://www.afpbb.com/articles/-/3412607
「ユネスコはウクライナのボルシチ料理を「きょう、ユネスコの緊急保護を必要とする無形文化遺産リストに書き加えた」と発表した。ロシアのウクライナ侵攻と、侵攻がもたらす「この伝統への負の影響」を考慮し、承認プロセスを迅速化したとしている。」
ロシアに占領されると、ボルシチが食えなくなるんだろうか?。
「ウクライナは「ボルシチ戦争とこの戦争の両方で勝利する」と付け加えた。」
ちょっとわかり辛いな。
発祥の地がどこかというのは、料理の場合は難しいだろう。
そもそも、レシピが流動的だしな。
何をもって、その料理に不可欠の要素とするかは、議論のあるところだ。
ボルシチの場合、浮沈子的にはトマトが不可欠と思っているけど、あれは、元々、南米産の野菜だからな。
コロンブスが持ち帰るまでは、ヨーロッパにはなかった。
ジャガイモもそうだしな。
ユネスコは、ちょっと過剰に反応したのではないか。
(ボルシチ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%81
「テーブルビート(ビーツ)をもとにしたウクライナの伝統的な料理で、鮮やかな深紅色をした煮込みスープである。」
「時がたつにつれて、さまざまな酸っぱいスープに進化し、その中でウクライナのビーツを使った赤いボルシチがもっとも人気のある料理となっている。」
現代で流行しているレシピが確立されたのは、ウクライナかも知れないな。
「基本形の肉または骨のストックとテーブルビートだけではなく、通常はキャベツ、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、トマトなどの野菜をソテーしたものを組み合わせて作られる。」
「近世以後、ベラルーシ、ポーランド、モルドバ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ロシアなどの東欧諸国に普及した。ポーランドとロシアでは自国の料理であると主張する意見も多い。」
国際問題に発展するほどの人気を博しているということは、料理に取っては幸せなことかも知れない。
浮沈子は、ずーっと(半世紀以上!)ロシア料理だとばっか信じてたんだがな。
「ボルシチを特徴づける鮮やかな深紅色は、テーブルビートの色素によるものである」
トマトじゃなかったんだ・・・。
まあいい。
「一部のレシピではボルシチをさらに濃くするために小麦粉ないしルーが加えられる。一般的な意見としては、よいボルシチとはスプーンが直立するほど濃いものとされている」
ホントかあ?。
まあ、どうでもいいんですが。
ロシアによるウクライナ侵攻の情勢では、黒海の島の去就が話題だ。
(ウクライナ ロシア軍占拠の黒海の拠点の島“奪還”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220701/k10013696921000.html
「ウクライナ側はロシア軍が占拠していた黒海の拠点の島を奪還した」
「もはやズミイヌイ島にはロシア軍はいない。われわれの軍はすばらしい仕事をした」
「ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は先月30日、島から軍を自主的に撤退させたと主張」
記事では、船舶によるウクライナからの穀物輸出との関連が注目されている。
オデッサ攻略と島の「奪還」との戦略上の関係はよく分からないが、浮沈子は、ロシアによる南部進攻は時間の問題ではないかと見ている。
ウクライナも、それを分かっているからこそ、オデッサの要塞化を進めている。
経済的に見ても、南部の攻略を許すことになれば、ウクライナは国家として決定的に弱体化するからな。
東部戦線と異なり、南部進攻には兵站上の懸念もある。
東部地域のようなわけにはいかないだろう。
だが、この地域の侵攻を見送って、東部の占領だけでロシアが手打ちをするとは思えない。
ウクライナ側も、ここをきっかけに反抗に転じたいわけだ。
膠着状態から、どう動きだすかが注目だな。
その意味でも、ロシアの蛇島(ズミイヌイ島)の占領放棄は意味深だ。
攻撃に晒されやすく、維持が困難な島に依存しなくても侵攻できるめどが立ったのか。
それとも、南部の侵攻自体を諦めたということか(ありえねー)。
NATOは、ロシアを明確に敵と位置付け、中国も対抗勢力として意識し始めている。
トルコが米国による自国の安全保障上の利益と引き換えに、北欧2国の加盟に同意するなど、ウクライナ侵攻を廻る話題は尽きない。
引き伸ばされた時間軸の中では、いろいろな要素が同時多発的に展開する。
その一つ一つが、全体の流れの中で位置づけられ、先行きに影響を与えたり、消え去ったりする。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
NATOは、ウクライナの兵器を西側標準(NATO仕様)に置き換えようとしている。
それは、もちろん、兵器の性能向上によって防御能力を高める効果はあるけど、ウクライナの国防能力を外部依存する体質に根本的に変更することを意味する。
ウクライナだけではない。
旧ソ連の衛星国家だった東欧諸国も同じだ。
バルブは、米国が握っている。
そして、米国はロシアとの決定的な対立を避け続けている。
実際に使うかどうかは別としても、この時期に、ロシアが新型ICBMの配備を勧めようとしているのは、米国へのけん制に他ならない。
米国が本気で介入さえしなければ、ウクライナは既に掌中にあると見ているわけだ(そうなのかあ?)。
プーチンが引き合いに出した、大北方戦争は、20年以上続いている。
(プーチン氏「領土奪還は責務」 ピョートル大帝で侵攻正当化)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022061000688&g=int
「(領土を)取り戻し強化することは、われわれの責務だ」
プーチンの妄想の中では、ウクライナ侵攻は失われた領土の奪還に映っているんだろう。
やれやれ・・・。
(交響曲第2番 (チャイコフスキー))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC2%E7%95%AA_(%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC)
「チャイコフスキーは3つのウクライナ民謡を本作に用いて、非常な効果を挙げている。このために、当時のモスクワの著名な音楽評論家ニコライ・カシュキンから、「小ロシア」という愛称を進呈されることとなった」
(小ロシア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2
「東欧の地名で、ルーシ人の本土を指す用語であり、ウクライナの旧称の一つである。」
「17世紀以降にロシア帝国の政治概念に変貌していった。」
今じゃ、ウクライナの蔑称だそうだ(まあ、ウクライナ人は使わないだろうな:ジャップみたいなもんか)。
「20世紀に存在したウクライナ人民共和国ならびにウクライナ・ソビエト社会主義共和国において「小ロシア」は否定的な意味を持つ用語として公式な使用から削除された。現在のウクライナでも「小ロシア」は否定語の色合いを維持している。」
記事では、小ロシア主義が紹介されているが、我が国に照らしてみると、思い当たる節が多々ある(そうなのかあ?)。
「特定の19世紀のロシア語とポーランド語の料理本がテーブルビートをベースにしたボルシチを「小ロシア人のボルシチ」[(「小ロシア人」とは、ロシア帝国支配下のウクライナ人の呼び名)と呼んでいる」(ボルシチのウィキより)
ボルシチが消えてなくなることはないだろうが、ウクライナが小ロシアになっちまう可能性はゼロじゃない。
「19世紀から20世紀にかけて、ロシア帝国の領土拡大とロシアの政治的影響力と文化的地位の高まり、国外への移民の波によってボルシチの人気はスラヴの故郷を超えて広がった。」
21世紀に、どういう展開になるかは知らない。
暫くは、ロシア料理としての普及は、西側では阻害されるかもしれないな・・・。
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