🐱テック1:ア・ラ・カルト:湾内40m ― 2022年07月31日 08:42

テック1:ア・ラ・カルト:湾内40m
テック1:ア・ラ・カルト:湾内40m


講習6日目の午前中。

この日は、2本の減圧ダイビングを予定している。

鬼のスケジュールだな・・・。

もっとも、空気設定のまま(GF:30/70)のプロファイルを見ても、ド派手なデコ破りをしているわけではない。

実際には、水深21mからはナイトロックス50にガスチェンジしているわけだから、それ程キビシーダイビングなわけではないんだが、湾内で40mの深度をDPVなしのフィンスイムで稼ぐのは大変だ。

泳ぐ泳ぐ・・・。

エントリーしてから水面で泳ぎ、沖のオレンジ色のブイからロープ沿いに潜降し、20mほどの水底に到着して更に泳ぐ。

途中、ホウボウを見つけた。

目についたのはそのくらいか。

ウツボとかもいたけど、向こうもこっちも無視。

コンパスで方位を確認しつつ、ひたすら深度を稼ぐ。

キック、キック、キック!。

事前の潜水計画では、30分でエキジットにかかる予定だから、およそ15分で戻ることになる。

その時点では、水深は38mくらい。

湾内の緩斜面の移動ということもあり、平均水深は浅いから、ガス量的には余裕がある。

この辺りで戻ろうと合図を出すも、ギデオンから不同意の合図。

もっと深度を稼げとさ。

やれやれ・・・。

仕方なく、40mまで行って、ようやくOKが出る。

今度は来た道をせっせと戻ることになる。

キック、キック、キック!。

ガス交換の後、チームメンバーがSMBをうち上げて、ゆっくり目の浮上。

もっと早く上がれと、あとでお叱りを受ける。

まあいい。

最終減圧は、当初計画の13分。

多少ふらついているけれど、プロファイルで見ると綺麗に止まれている。

このダイビングは、初めてのトライミックスダイビングになる。

21/35の混合比で、窒素酔い(酸素も含む)を防ぐ効果を狙っているだけ。

呼吸抵抗を減らす効果も無きにしも非ずなんだろうが、オーバーバランスドタイプのXTX50を使っている浮沈子は、この程度の深度では、呼吸抵抗の増加や吸い込むガスの粘性の増加を感じたことはない。

エアと同じ感覚しかない。

窒素酔いに対しても、なんらかのメリットを感じることはなかった。

ワンダイブごとに数万円のコストが掛かって来るわけだが、ヘリウム吸い放題の米国生まれのの指導団体は、湯水の如く使いまくる。

安全への投資はケチらないわけだ。

我が国での普及を妨げる最大の要因かもな。

呼吸ガスに対しても、GUEは頑なだ。

融通が利かない。

ナイトロックス程度ならそれ程でもないけれど、財布を重爆するヘリウム混合ガスの使用を前提とするわけだからな。

で、最近はJJ-CCRを導入してきて、テック1からCCR1へのパスを作った。

テック1→CCR1→CCR2

ギデオンは、それが面白くないらしい。

古くからのGUEメンバーであり、オープンサーキット万歳の彼にしてみれば、CCRは邪道に映るんだろう(そうなのかあ?)。

スキル開発的にも、テック1→テック2→RB-80の方がすっきりするしな。

現に、CCR2までを終えたダイバーが、あらためてテック2を習うことも多いそうだ。

ベイルアウトのトレーニングでは、複数のガス交換をするわけだが、CCR2だけではトレーニングが足りないと感じるからだという。

その点は、浮沈子的にも同意だ。

実際、浮沈子自体が、同じ理由でPADIのテック50を受けている。

まあ、どうでもいいんですが。

高い呼吸ガスを、なるべく吸わずに済まそうというチープな発想でCCRを導入するというのも、考えてみれば邪道な気がする。

ヘリウム混合ガスを使う場合、混合比にもよるけれど、50本も潜ればCCRが買えてしまうというのは確かだ。

だが、非常時に使うベイルアウトの手順があやふやなままのCCRダイバー(テクニカルレベル)を乱造するリスクもはらんでいる。

GUEで、CCR2の後に、自主的にテック2を学ぶダイバーが多いというのは、実に健全な姿だと感じる。

さすが、ヘンタイダイバーの巣窟だな(そうなのかあ?)。

RB-80含めて、リブリーザーの活用は、必要なトレーニングを十分行うことを前提として、GUEとして理に適っている。

3本柱である、教育、探検、保護のどれひとつとっても、リブリーザーこそが、これからのGUEを支える柱となるだろう。

浮沈子が、GUEでRB-80やJJを教わることはない。

浮沈子が追求したいのは、レクリエーショナルなシーンにおけるCCRの普及だからな。

ダイビングの質を変える、それはきっかけになるに違いない。

この10年間、そこはブレていない。

もっと簡易で、壊れにくく、扱いが容易な機種が出てくることを期待しているんだが、業界はなかなか動かない。

P社も積極的な取り組みを止めてしまっている。

GUEは、探検のツールとしてしか見ていないから、レクリエーションに広げることはないだろうし。

まあいい。

ヘリウムの値段については、諸般の事情からまだ不明のまま。

後日清算ということだが、高くつくのは覚悟している。

どういうコネクションを起動したかは知らないけれど、今回の講習で使うことが出来たこと自体が奇跡だ。

状況的には、遊びで使うヘリウムが手に入る時代じゃないからな(これも、ウクライナ紛争のせいか?)。

ヘリウムは、戦略物資だからな。

平和利用にしても、まず、医療や工業用に持っていかれて、ダイビング関係でも作業潜水までしか流通がないと聞いている。

ギデオンリューにビジネス目的で来日してもらい、ヘリウムを手に入れ、テック1講習を国内開催できたこと自体が奇跡の連続だ。

湾内40mダイビングは、そうした奇跡の連鎖の延長線上で実施されている。

初のトライミックスダイビング。

初の減圧ダイビング。

初の40mダイビング。

まあ、たかが40mくらいで、何を大騒ぎしているのかと言えないこともない。

んなもん、エアで十分じゃん!?。

いやいや、END30m以下は、GUEでは厳粛なルールだ。

世間(他のテクニカルダイビング指導団体)から、蛇蝎の如く嫌われる所以でもある。

この融通のなさ・・・。

それさえ気にしなければ(もちろん、お財布も含めて)、GUEは悪い団体なわけではない。

理に適っているし、ゆっくりとではあるけれど、現実に合わせて確実に変化もしてきている。

まだまだ古いところもあるし、これから変化していく必要もあるだろうけれど、この講習を通じて浮沈子の理解は深まったと言える。

化石のように思っていたRB-80も、オープンサーキットの延長と考えれば、十分現役として活躍する場はあるに違いない。

ギデオンは、RB-80について語らせたら、3日くらいはぶっ続けでしゃべれるだろう。

熱い!。

今は、サイドマウント用のRB-80を開発しているんだそうだ。

もうすぐ、公式バージョンとしてリリースされるという情報も掴んだ。

が、いずれにしても探検用途限定だな。

どーせなら、ヘリウム使わない安全潜水の研究でもしてくれた方が、世のためダイバーのためになると思うんだがな・・・。

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