🐱ウクライナ降伏不可避:「悪の連携」2022年10月14日 23:55

ウクライナ降伏不可避:「悪の連携」


少し前には、悪の枢軸というのが流行った。

(悪の枢軸)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E3%81%AE%E6%9E%A2%E8%BB%B8

「アメリカのジョージ・W・ブッシュ大統領が2002年1月29日の一般教書演説で、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、イラン・イスラム共和国、イラク(バアス党政権)の3か国を名指で批判する際に使った総称」

今は昔だ。

このところ、北朝鮮がミサイルなどを頻回にぶっ放している。

(北朝鮮から弾道ミサイル1発発射 変則的な軌道で飛行か 防衛省)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221014/k10013858281000.html

「先月25日から今月9日にかけて7回にわたって弾道ミサイルを発射」

「12日に長距離巡航ミサイル2発の発射実験を行ったと13日に発表していて、北朝鮮によるミサイル発射は巡航ミサイルも含めてことし27回目」

「変則的な軌道で飛行する弾道ミサイルの発射を繰り返していて、防衛省が今回の発射も含めてさらに詳しい分析を進めています。」

この「変則的」というところが問題で、ロシアのイスカンデルの改良型らしい。

(北朝鮮の弾道ミサイル、ロシア核攻撃の試射か ウクライナ侵攻とのつながり〝悪の連携〟に懸念 窮地のプーチン大統領は「核戦力の使用」を示唆)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b99b59410ec52942147f79dad11efe87c82163c6

「北朝鮮が先月25日に発射した短距離弾道ミサイルは、迎撃が難しい変速軌道をとるロシア製短距離ミサイル「イスカンデル」の改良型」(別記事では、KN23と呼ばれているらしい。)

この記事には、気になることも書かれている。

「イスカンデルは核搭載も可能な弾道ミサイル」

「ロシアは、ウクライナの反撃を阻止するため、黒海のスネーク島に低出力の核弾頭を撃ち込む可能性がある。その運搬手段として『イスカンデルが使われるのではないか』と言われている。北朝鮮の改良型ミサイルは、ロシアのイスカンデルが原型だ。改良型や、他のミサイルを試射したデータはロシアに行くだろう。」

やばいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

クリミア橋爆破の報復で、ウクライナ全土にミサイル攻撃を掛けたロシアは、核攻撃を示唆している。

ラブロフ外相は、国家の危機にならなければやらないと言っているけど、外交官の発言程、当てにならないものはない。

ふん、2月のウクライナ侵攻の時だって、やらないって言ってて、ちゃっかり侵攻したからな。

浮沈子は、ロシアにとって、核使用の敷居は低いと思っている。

もちろん、軍事的効果だけではなく、政治的なインパクトが強い攻撃手段だから、タイミングを見計らって、象徴的な攻撃目標にとりあえず1発お見舞いすることになるだろう。

やろうと思えば、ウクライナ全土にいつでも仕掛けることが出来るというメッセージを込めてな。

やれやれ・・・。

スネーク島というのは、開戦直後にロシアが占領し、その後に撤退した黒海の小島だ。

(ズミイヌイ島)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BA%E3%83%9F%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%82%A4%E5%B3%B6

「黒海の北西部、ウクライナ・ルーマニア国境付近の沖合にある島あるいは岩。」

「英語での名称からスネーク島やサーパント島、さらに意訳として蛇島などとも表記される。」

「6月30日、ロシア側は「妨害していないことを国際社会に示す」「善意によって駐留軍を撤退させた」と発表」

善意は何処へ行ったんだあ?。

まあ、どうでもいいんですが。

北朝鮮は、ロシアの核戦略に組み込まれ、下請けとして動いているのではないのか。

今年に入ってからの頻回なミサイル発射は、ロシアのウクライナ侵攻と連動しているのかも知れない。

最新のミサイルであるイスカンデルは、そう簡単に試射を繰り返すわけにもいかないだろう。

どーせ、KN23は「改良型」といいながら、中身はデッドコピーだろうからな(未確認)。

「おい、代わりにテストしておけ!。」

「今なら、どさくさに紛れて、いくらでも打てるぞ!」

まあいい。

「プーチン氏が核兵器使用を決断すれば、ウクライナ侵攻の次元は大きく変わる。」(夕刊フジの記事より)

(9K720:イスカンデルの制式名)
https://ja.wikipedia.org/wiki/9K720

「固体燃料推進で、車両に搭載される移動式の戦域弾道ミサイル」

「最大射程 イスカンデルM:400 km(推定)
イスカンデルE:280 km(輸出向け)
イスカンデルK:500 km(改良型:条約違反?)
精度 5 - 7 m(イスカンデルM)」

命中精度は高い。

「製造企業であるロステック会長セルゲイ・チェメゾフは、国内仕様には核弾頭搭載能力が備わることを明言している」

「最大射程が700kmに延伸された改良型はドイツのベルリン付近まで攻撃可能との見解を公表」

そう、このミサイルは、NATOに対抗するためのものだ。

「ミサイルは弾道ミサイルより低い軌道を取り、飛行最終段階には回避行動を行い、ミサイル防衛システムをかいくぐるため囮を放出する。このミサイルは決して大気圏を離れることはなく、比較的平坦な軌道を取る。」

やっかいだな・・・。

NATOは、ウクライナで核兵器が使われたとしても、戦術的には痛くも痒くもない。

もちろん、政治的、戦略的なインパクト(ダメージ?)は計り知れないけど。

もちろん、そうなってもゼレンスキーに核兵器を渡すわけにはいかないからな(即刻、モスクワに打ち込みかねない:そうなのかあ?)。

北朝鮮がロシアと結託して、ウクライナ情勢に深く関与していることは、以前から指摘されている。

(北朝鮮がロシアに武器提供か ロケット弾や砲弾「数百万発」=米当局)
https://www.bbc.com/japanese/62804302

「ロシア政府がウクライナで使用するための数百万発のロケット弾や砲弾を、北朝鮮政府から調達しようとしている」

「戦争が長引くにつれ、ロシアは北朝鮮の武器を追加購入しなければならなくなる可能性」

「包括的かつ建設的な二国間関係を拡大する」

まあ、流れとしては、ミサイル発射と連動していると言えなくもないが、米国は様々な方法で、核弾頭の動きを監視しているだろう(どんな手段かは知らない)。

核兵器を使用する兆候が見られれば、舞台裏で抑止にかかるに違いない(たぶん)。

つーか、逆に、ロシアから事前通告を受ける可能性もある。

ハルマゲドンを避けるためだな。

世界が凍り付く瞬間が近づいているのかも知れない。

北朝鮮は、ミサイルだけではなく、砲撃も繰り返している。

(北朝鮮 海上に向け再び砲撃 「明白な合意違反」韓国軍)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221014/k10013859501000.html

「韓国軍は、北朝鮮が14日夕方に日本海と朝鮮半島西側の黄海へ砲撃を行ったと発表」

「海上への砲撃は未明にも行われたばかり」

「明白な合意違反であり、北の相次ぐ挑発は、朝鮮半島のみならず国際社会の平和と安定を損なう行為だと厳重に警告し、即刻中断するよう強く求める」

なーに、ロシアへの出荷のための品質管理上の試射に違いない(そうなのかあ?)。

ウクライナを巡っては、様々な動きがみられる。

(ベラルーシが「極秘動員」 ウクライナ念頭、対テロ態勢に移行―報道)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022101400959&g=int

「ウクライナ情勢に絡み、極秘に国民を動員する方針」

「同盟国として動員に協力し、侵攻に加勢するのではないか」

「10日、ロシアとの合同部隊の展開でプーチン氏と合意」

ウクライナがNATOに加盟する懸念を理由にしているようだが、まあ、絶対にありえないとまでは言えないからな(やっぱ、ありえねー・・・)。

ちょっとワケワカな話もある。

(ウクライナの衛星ネットサービス、無期限に提供できず=マスク氏)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-starlink-idJPKBN2R90ZD

「CNNが13日報じたところによると、スペースXは先月、米国防総省に書簡を送り、ウクライナでスターリンクのサービスに対する資金提供を続けることはできず、米軍が毎月数千万ドルを援助しなければ停止せざるを得なくなる可能性があると訴えた。」

「スペースXは過去の費用を回収することを求めていない。だが既存のシステムに無期限に資金提供することも、一般家庭の最大100倍のデータ使用量を持つ端末をさらに数千台送ることもできない。そうしたことは理屈に合わない」

要するに、米国政府に応分の負担をしてもらいたいわけだ。

(ウクライナに提供のスターリンク、米国防総省の拠出なければサービス中止も スペースXが要請)
https://www.cnn.co.jp/tech/35194623.html

「ウクライナ政府と軍がスターリンクを使うために、米国防総省が拠出を引き継ぐよう申し入れた。」

「7月にウクライナ軍のバレリー・ザルジニー総司令官がマスク氏に対し、さらに約8000台のスターリンク端末を求めた」

「同社には、ザルジニー総司令官の要請に従って追加の端末やサービスを提供する財政的な能力はないと考える」

実際には、全ての費用をスペースXが負担しているわけではない。

米国を含めた各国が、分担して負担している。

が、S社は民間企業だからな。

支援には限度がある。

浮沈子は、イーロンマスクが先日行った和平提案が、ウクライナ当局の不興を買ったことは、タイミングとしても事案として考えても無関係だと思うけどな。

(イーロン・マスク氏が「和平案」をツイート、ウクライナ猛反発)
https://www.cnn.co.jp/business/35194092.html

「マスク氏がツイートで提案したのは、
(1)ロシアが併合を宣言したウクライナ4州での住民投票を国連の監視下でやり直す
(2)2014年にロシアが一方的に併合したクリミア半島を正式にロシア領とする
(3)クリミア半島への水の供給を保証する
(4)ウクライナは中立を維持する、の4点。
この案への賛否を投票するようユーザーに呼び掛けた。」

「ツイートへの投票は「反対」が大半を占めている」

「ウクライナのメルニク駐独大使は「失せろ、というのが私からの至って外交的な返答だ」とコメントを書き込んだ。」

「ロシアのメドベージェフ元大統領はツイッター上で、同氏に「よくやった」と称賛の言葉を送っている。」

まあ、どっちでもいいんですが。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

イーロンマスクの提案は、おそらくロシアの本音でもあるだろう。

ウクライナの現政権には受け入れがたい内容であることも確かだ。

米国にとってはどうなんだろうか?。

ロシアがそれで満足するなら、悪い提案ではないと考えているのではないか。

少なくとも、停戦に向けた足掛かりにできるかもしれない。

が、西側が武器弾薬(衛星インターネット接続も?)を供給し続ける限り、この戦争は終わらない。

バイデン政権は、長期化させることを公言しているからな。

5年?、10年?、それとも・・・。

プーチンがアナロジーとして持ち出したピョートル大帝の大北方戦争は20年以上続いた。

(大北方戦争)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%8C%97%E6%96%B9%E6%88%A6%E4%BA%89

「スウェーデンと反スウェーデン同盟(北方同盟)を結成した諸国とがスウェーデンの覇権をめぐって争った戦争」(1700年 - 1721年)

「戦争はスウェーデンの敗北で終わり、ロシアがバルト海における新たな列強国となり、ヨーロッパ政治における新しい重要なプレーヤーとなった。」

ロシア帝国の夢よもう一度かあ?。

21世紀に、18世紀の戦争を引き合いに出すということ自体が、時代錯誤なわけだがな。

それでも、米国の戦略デザインのように、長期化の中でロシアに対価を払わせ続ければ、ウクライナが勝つというわけではないだろう。

「ロシアはスウェーデンのバルト海における覇権を奪い取り、ヨーロッパにおける列強の一員となり、また、この戦争で獲得した地に新都サンクトペテルブルクを建設し、1721年、元老院と宗務院がピョートル1世に皇帝(インペラトル)の称号を贈りロシア帝国となった。」

ああ、プーチンにとっては、故郷の英雄なわけだ。

妄想に駆られ、自らをナポレオンだと思っているに違いない(ピョートルじゃなかったっけえ?)。

確認しておこう。

ロシアは、核兵器の使用について、表向きは否定しているけど、実際に使う可能性がある。

北朝鮮のミサイル発射は、そのための試射かもしれない。

東部4州の一方的な併合を経て、「祖国防衛」という錦の御旗を掲げ、予備役の動員まで掛けて「領土」を自らの血で贖う姿勢を示している。

自国兵士の死傷者、行方不明者の公表も、このタイミングで行われている。

米国大統領は、核兵器の使用はないと言っているが、浮沈子はリップサービスだと見ている。

使う時が来れば、躊躇なく使うだろうし、西側にそれを止める力はない。

スネーク島に落とすかどうかも分からないしな。

いきなり、ベルリンに落とすようなことがあれば、欧州大戦争が始まり、ウクライナ侵攻どころではなくなる。

そういう事態が見えてくれば、米国は間違いなくウクライナ支援のバルブを閉めるだろう。

もちろん、ロシアによる東部や南部の一部地域の支配で状況が収まるとは限らない。

停戦、休戦を経て、第二次ウクライナ侵攻が始まり、ゼレンスキーが懸念するように、ウクライナ全土を手中にするまで続くに違いないのだ。

短期的な一部地域の戦果も、確かに支援の継続や戦闘員の士気を高める点では重要だが、この戦争のスキームが変わらない限り、ウクライナに勝ち目はない。

2度の世界大戦と冷戦を経て、21世紀になっても人類は戦争を避けることが出来ないでいる。

始まっちまったものは仕方がない。

もう、8か月近くも続いている。

早期の停戦と、その後の安定した長期に渡る休戦への移行が急務だ。

浮沈子は正義派じゃない。

我が国に於いては北方領土がソ連(ロシア)に不法に占拠され続けているけど、そして、正義はこちらにあるに違いないけど、米国から武器や弾薬を貰って、自衛隊が取り返しに行くという話にはならない(自分で書いてて、リアリティを感じないしな)。

ウクライナは、我が国の立場を支持してくれているようだが、腹の底では笑っているかもしれない(未確認)。

武器を取って戦うことは、確かに勇気がいるかもしれないが、平和の裡に対峙することにも勇気がいると思うんだがな。

米国は、我が国に対するバルブ(軍事同盟)を閉めてはいない。

中国と向き合い、競い合う中で、心底、重要なパートナーだと認識しているからな(そうなのかあ?)。

しかし、それは、米国にとって我が国の存在が利益である限りにおいての認識だ。

いつかは、バルブを閉められる日が来るに違いない。

ウクライナ紛争は、我が国の立場を映す鏡だ。

そういう目で見る必要がある気がしているんだがな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ロシア報道官 一方的併合4州 “ロシアの「核の傘」保護対象”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221018/k10013863431000.html

「これらはすべてロシアの不可分の地域だ。われわれの保護の元にあり、ロシアのほかの地域と同じレベルで安全が確保される」

「一方的に併合したウクライナの地域もロシア軍の核戦力による「核の傘」の保護の対象だという認識」

「記者団からこれらの地域にロシアの「核の傘」が適用されるのか、質問」

まあ、ハッキリと断言したわけじゃないけど、三段論法的な認識表明ではあるな。

(核の傘:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「核の傘」の解説)
https://kotobank.jp/word/%E6%A0%B8%E3%81%AE%E5%82%98-43768

「核保有国に働く抑止の機能を非核保有国に及ぼす状態。」

「ワルシャワ条約機構の解体とソ連邦の崩壊によって,ロシアの核の傘は縮小した。」

我が国は、米国の核の傘の下にあるとされる。

ロシア、中国、北朝鮮と、核保有国に隣接しながら、浮沈子がのほほんと爆食三昧していられるのも、そういう認識にあるからだな。

そうでなければ、食事ものどを通らないに違いない。

「しかしアメリカが自国の死活的利益に直接つながらない場合でもあえて核交戦に踏切ることができるかどうか」

出来るわけないじゃん!?。

それどころか、弱体化した我が国が敵国の占領下におかれるのを防ぐという名目で、米国の通常戦力を投入して再占領し、さらには米国の核兵器を持ち込んで、敵国との対決姿勢を強化する可能性さえある(もちろん、浮沈子のテキトーな妄想ですが)。

我が国の主権は踏みにじられ、非核三原則は雲散霧消する。

敵国への報復と言っても、せいぜい日本海に1発、軽い核兵器(最近の水爆は、威力を調節できるみたいだからな)を落とす程度だろう。

ウクライナは、ソ連崩壊時に保有していた大量の核兵器を、米国その他の説得で放棄したとされている(浮沈子は、何発か隠し持っていると確信しているんだがな)。

当時は、米ロに次ぐ世界第3位の核兵器保有国だった。

まあ、ロシアも、ウクライナに核兵器で恫喝されれば、今回の侵攻はなかったかもしれないから、表沙汰にはできないのかも知れない。

米国が、湯水の如くウクライナに武器を供与し続けるのは、その時の約束(密約?)を果たすためなのかもしれない。

何かあれば、米国が軍事支援するから、核兵器を手放すように・・・。

現在、大っぴらに核保有を認められている5か国の他にも、北朝鮮やインド、パキスタン、イスラエル、イラン、その他(どこ?)、事実上の核兵器保有国は増えつつある。

ドイツのように、有事に持ち込ませるパーシャルな保有(核共有)というのもあるし、核の傘の提供を受けているというのも、事実上は核戦力による抑止という観点からは、核兵器の保有に準じていることになる。

「現代ではいかなる国の安全保障も核兵器の存在を抜きにしては考えられず,特に核兵器の圧倒的な破壊能力とそれに対する有効な防御手段がないことから,核保有国が非核保有国に及ぼす脅威は深刻な問題となる。」

ウクライナは、表向き、核兵器による安全保障がない。

ロシアに攻め込まれても、通常兵器による多大の損害を出しながらの反撃しかできない(ウクライナ軍の損害についての情報は、なかなか出てこないけどな)。

ロシアが、占領地域の安全保障について、核の傘の下にあると表明したことは、その点でも今回の紛争の非対称性を際立たせている。

西側が、対抗上、ウクライナに対して核の傘を提供するかどうかが見ものだ。

浮沈子は、NATO非加盟でもいいから、せめてそのくらいはしないとバランスが取れない気がするんだがな。

しかし、そうすれば、双方に力の均衡が生じて、停戦、休戦になる可能性もある。

ゼレンスキーは、そういう事態を望んでいない。

あくまでも実力で被占領地域を奪還することを目指している。

注意しなければならないのは、ロシアは核兵器の使用に、必ずしも抑制的であるとは限らないという点だ。

さすがに、戦略核兵器を際限なくぶっ放すことはしないだろうが、戦術核(2千発くらいあると言われている)の使用は通常戦力の延長として考慮しているに違いないのだ(未確認)。

核の傘の表明を無視して、被占領地域への通常兵器による攻撃を続けるとどうなるか。

答えは、おそらく現実になるだろう。

ロシアの核の傘の有効性を証明するためにも、スネーク島辺りに一発お見舞いすることになるかも知れないな。

それで済めば良し。

孤立化が進んでいると言われるロシアを追い詰めるということは、核戦争へとエスカレートする事態を促進する。

米国は、その点はちゃんと分かっているハズだ。

ウクライナが勝ち過ぎないように、バルブを閉めにかかるだろう(防空システムの供与は続けるでしょうけど:迎撃ミサイルは消耗品だからな:供与を受けたウクライナが、それを改造してモスクワに打ち込まないとは限らんけどな)。

ぺスコフは、占領下の一部地域については、いわゆる国境を曖昧にしている。

安全弁は作ってある。

そこでは、ある程度の戦闘の継続を想定している。

核の傘の表明と、どれだけ連動させるつもりかは知らないけどな。

相変わらず、抜け目のない戦略だ。

戦闘の長期化が、どちらにとって有利になるのかは分からない。

西側が、本気で長期戦に備えているかは何とも言えない。

ロシアは、10年、20年の長期化を見据えているだろうし、経済や安全保障体制も要塞化を進めるだろう。

経済制裁が有効に機能しているのは事実だろうが、ロシアの行動を直ちに抑制することには繋がってはいない。

むしろ、要塞化を促進する効果が高いのではないか。

西側にとって、ウクライナは消耗品だ(そうでなければ、とっくにNATOに加盟させて、欧州大戦争になっているハズだ)。

対抗するロシアの勢力を奪いながら、少しでも時間を稼いでくれればそれでいい。

自国の兵士を一兵たりとも損なわずに、敵の兵力を奪い続けることが出来る美味しい戦争・・・。

その意味では、西側も長期戦を望んでいる。

やれやれ・・・。

この茶番な紛争は、一刻も早く終わらせる必要があるだろう。

浮沈子は、正義派じゃない。

ぶっちゃけ、ウクライナがどこの勢力に支配されようが、腹の底では知ったこっちゃないと思っている(表向きは、軍事力による支配地域の変更には反対だがな)。

核の傘の表明が、事態をエスカレートさせる方向ではなく、紛争終結へと向かうきっかけになることを心から願っている。