🐱ウクライナ降伏不可避:春になればGLSDB ― 2022年11月29日 17:14

ウクライナ降伏不可避:春になればGLSDB
ウクライナ降伏不可避:春になればGLSDB


(米国防総省、ウクライナに射程150キロの爆弾システム供給案検討)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-arms-idJPKBN2SI0HR

「「GLSDB(地上発射型小直径爆弾)」と呼ばれるシステムは、ウクライナと米国の東欧同盟国向けとなる新しい弾薬生産計画の一つ。」

「GLSDBは早ければ2023年春に供給される可能性がある。これはGBU-39小直径爆弾(SDB)とM26ロケットモーターを組み合わせたもので、どちらも米国に豊富な在庫がある。」

うーん、またも在庫整理か・・・。

開発元の一つであるサーブの宣伝ページも見た。

(地上発射小口径爆弾)
https://www.saab.com/products/ground-launched-small-diameter-bomb-glsdb

「150 km の範囲、さまざまな角度からターゲットを攻撃する能力、および半径 1 メートル以内のターゲットを攻撃できるほどの高い精度。サーブとボーイングは共同で地上発射小口径爆弾 (GLSDB) を開発しました。これは、軍隊の進化するニーズを満たすように設計されたロケット砲弾です」

貼り付けられている動画を見ると、固体ロケットモーターで打ち上げられ、上空で翼を広げて100kmも滑空してターゲットにブチ当てる仕掛けのようだ。(滑空距離は別記事より)

滑空段階では、うにうにと軌道を変えて攻撃できるので、遮蔽されたターゲットの開口部から突入したりというアクロバチックな攻撃も可能だ。

この兵器は、新しく開発されたものだが(2019年)、要素技術は以前からあるものの組み合わせだ(部品は豊富のようだけど、具体な量産はこれからのようです)。

おそらく、信頼性は高いと思われる(未確認)。

射程(現在の仕様のハイマースは70km)が2倍以上に延び、同じ様な精密攻撃が安価に実現できる。

巻き添え被害が低減されるのは好ましいけど、皆無ではないだろう。

供与が決まったわけではないようだが、その可能性は高い。

ウクライナは、もっと射程が長いミサイルを要求しているだろうが、米国はそれを認めていない。

次善の選択としては悪くないかもしれない。

春になれば・・・、ということは、この冬で停戦または休戦に入ることはないということだが、ウクライナ側の戦力が増強され、ロシアの被害が増大することになる。

その状況は、一見、和平交渉が遠ざかるように見えるかもしれないが、そうとは限らない。

ウクライナが有利な戦況で、和平交渉に持ち込むきっかけづくりにはなる。

コントロールする側(米国)としては、供給量(総量)や供給速度で律速する。

口を開けば、10倍の砲弾をよこせというウクライナ側を説得するのは大変だな。

まあいい。

元々は、空対地クラスター爆弾として開発された部品を、地対地単発用に改良したロケット砲だ(ほぼ、ミサイル?)。

米国は、おそらく軍事外交的配慮からクラスター爆弾の運用を止めてしまって、大量の在庫を抱えている。

廃物利用な兵器なわけだ。

ウクライナがバンバン使ってくれれば、B社も(サーブも)儲かるしな。

魚心あれば水心・・・。

筋としては悪くない。

反対に、こいつの投入で、戦闘が長引いたりすると困るな。

精密誘導兵器に限りがあるロシアとしては、対抗上、めくら撃ちで撃ちまくるだろうから、ウクライナ側の民間被害も増大する。

いいことは何もない。

投入に当たっては、和平交渉の促進とセットで進めてもらいたいものだ。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

仮に、現状のまま、停戦、休戦に入れば、ウクライナは軍事侵攻以来、国土の20%を失った形になる。

東部ドンバス地域やクリミアを取り戻すとして政権に就いたゼレンスキーは、西側の支援を受けながら、事実上、敗退したことになるからな。

局地戦において勝っていても負けていても、戦い続けなければ存在できない政権なわけだ。

全面奪還無き和平は、自滅と同義だ。

この冬は、その意味では正念場となる。

負けが込んでいる中での和平を余儀なくされれば、余計に難しくなる。

そして、おそらくは、彼らが懸念しているように、ロシアは再び侵略してくるに違いない。

偽旗作戦とかなんとか、手練手管を駆使して、ウクライナが和平合意を破ったからだと言い立ててな。

やれやれ・・・。

米国は、今度こそ、大欧州戦争や第三次世界大戦を覚悟して、直接介入するだろうか?。

ありえねー・・・。

再侵攻がいつになるかは分からない。

ウクライナが、今回の戦闘を総括して、どう立て直すかにもよる。

ロシアは、多くの血を流して現在の支配地域を得た。

国際法上のややっこしい話は棚上げして、そこは、自らの血を流して得た国土だ。

時が経てば経つほど、そこはロシア色に染まっていく。

奪還しようとすれば、今度はウクライナ側が武力によって現状変更を試みることになる(そうなのかあ?)。

時間は、常にロシアに味方すると考えていい。

それを避ける唯一の道は、現在の戦闘の継続だ。

一連の侵略戦争として正当化されるからな。

やめるわけにはいかないのだ。

もちろん、理はウクライナ側にある。

どんないきさつがあるにせよ、武力を持って攻め込んだのはロシアだ。

ウクライナの戦闘が、自衛の範囲に留まる限り、米国は支援を続けるだろう。

GLSDBは、そういう状況の中で投入される。

150kmの射程は、程よい距離だ。

ロシアの出方を見ながら、供給量と速度を調節していける便利な兵器だ。

しかも、部品の在庫は豊富で安価でもある。

兵士は畑で取れるというロシアにとっては、痛い兵器になるかも知れない。

予備役10万人の死傷は想定の範囲だそうだが、半分くらいはこれでやられるかもしれないな。

もっとも、投入時期が春以降だから、正規軍の新兵辺りが餌食になる可能性もある。

まあ、どうでもいいんですが。

新たな兵器の投入で、戦局が大きく変わるかどうかは分からない。

いろいろな情報が出て来るけど、殆どは情報戦の中でのブラフだ。

今年の冬は、何とか持ちこたえられたとしても、それが辛い冬であればあるほど、来年の冬を迎えられるかは厳しいことになる。

ウクライナや、それを支える西側にとって、どう乗り切るかが問題だ。

春になれば新兵器の供与が始まるという状況が、冬を乗り切る支えになるかだな・・・。

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