🐱変異種:第8波:マッチ&ポンプ ― 2022年12月02日 18:38

変異種:第8波:マッチ&ポンプ
変異種:第8波:マッチ&ポンプ


東京都は、新型コロナウイルスの遺伝子解析に熱心で、シコシコとデータを積み上げている。

ちょっと、タイムラグが2週間くらいあるのが気になるけど、そこは、合理的推測(単なる妄想?)で補うしかない。

先週見た時には、BA.5は8割くらいで、前週からの減りが5パーセントくらいだったから、2週間後はドスンと減っていると思っていたら、今週(データは2週間前)は77パーセントくらいで持ち堪えており、減少の勢いが止まった感じだ。

(ゲノム解析結果の推移(週別))
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/022/682/20221201_10.pdf

遅れて上がってくる結果も取り込んでいるので、データは変動する。

しかし、BA.5が、オミクロンのその他の亜系統に置き換えられつつあることは間違いない。

だからなんだっちゅーの!?。

さっき、浮沈子が読んだ記事を、このデータを眺めながら読み返すと、悩ましい週末を過ごせそうな気がしてくるんだがな・・・。

まずは、マッチな記事から。

(オミクロン株派生の新系統、「中和抗体」効果が数十分の1以下…米コロンビア大など)
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20221201-OYT1T50288/

「ワクチンを複数回接種済みの人や接種後に感染した人など計88人から血清を採取。血清に含まれる中和抗体が感染を防ぐ効果を、新系統と従来株で比較」

ヤバい結果が出ている・・・。

「従来株対応のワクチンを4回接種した人はBQ・1・1で81分の1、XBBで145分の1に減少」

ヤバいな・・・。

「現在主流の「BA・5」と従来株に対応した2価ワクチンを4回目に接種した人も、XBBで66分の1」(米国の2価ワクチンは、全てBA.4-5対応。)

ヤバ過ぎ!

「効果がなくなったわけではなく、ワクチンを追加接種した人の方が効果の減少幅は小さかった。特にオミクロン株対応ワクチンを接種すると、さらに減少を抑えた」

何の慰めにもならない気がする。

オミクロン亜系統、恐るべしだな。

BA.4-5対応2価ワクチンでさえ、XBBの餌食なわけだ。

唯一の救いは、超ヤバのXBBの割合が、東京都では0.5パーセントに過ぎないということだけだ(BQ.1.1は7.0パーセントで増加中!)。

ガックリ来たところで、ポンプな記事を読む。

(東京都・コロナワクチン4回目接種から3~4か月で中和抗体価大幅に上昇の調査結果を国内初公表)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/219491?display=1

「東京都医学総合研究所は、新型コロナワクチンを接種した医療従事者310人の血液を検査し、4回目と5回目の接種後の中和抗体価を測定」

「4回目接種から3、4か月後の中和抗体価が3回目接種から4か月後と比べ、2倍以上増加」

「4回目の接種から3か月経つと、中和抗体価は徐々に減るものの5回目の接種により、再び増加」

定量的な話が少ないので元記事を当たる。

(新型コロナウイルスワクチン接種後の抗S1-IgG抗体及び中和抗体価推移について)
https://www.igakuken.or.jp/topics/2022/1201.html

「4回目接種から3-4ヶ月:中和抗体(中央値):
3回目接種後4か月:949(<1000!)
3回目接種後7か月:900(<1000!)
4回目接種後3-4ヶ月:2329(<4160)」

従来株ベースの4回目までのワクチンでは、中和抗体価の上昇は2.6倍程度とショボい(しかも、従来株ベースでさえ、発症予防効果は十分とは言えない値だ)。

「ワクチン5回目接種:中和抗体(中央値):
4回目接種後0-1か月:3725(最大値<4160)
4回目接種後1-2か月:3106
4回目接種後2-3か月:3552
4回目接種後3-4か月:2417
4回目接種後4-5か月:1119
4回目接種後5-6か月:850(<1000!)
5回目接種後0-1か月:3484(<最大値)」

5回目は、オミクロン対応ワクチンということで、大いに期待したところだが、4回目接種後の最大値まで戻らないというショボい結果になっている(むしろ、4回目接種後の低下に驚く:4か月で3分の2、5か月で3割、6か月で2割強)。

感染予防効果については、5回目接種対象者(医療関係者でもジジババが多い?:50代以上12人)に関しては、あまり期待できないだろうな。

中和抗体の値と感染予防効果の関係については、貴重な記事が上がっている。

(コロナワクチン3回目、なぜ必要? 中和抗体の推移はどうなってるの?)
https://www.businessclinic.tokyo/archives/4572

「新型コロナウイルススパイク蛋白IgG抗体(=中和抗体)の抗体価と感染予防効果の関係性としては、抗体価が1000未満だと有効性が50%以下」

思い出して欲しい。

WHOは、発症予防効果(感染予防効果よりは高く出る)で50パーセントを切るワクチンは推奨しなかったからな。

「中和抗体の抗体価が4160で発症予防の有効性が95%」

ただし、この評価は、従来株が対象な点に注意だ。

BA.5やその亜系統に、そのまま当てはめるわけにはいかない(今回のマッチな記事参照)。

あくまでも参考値だ(もちろん、これより低下しているに決まってるけど)。

オミクロン亜系統が、3桁の効果縮小かもというデータの前には、せいぜい数倍のワクチン効果など、消し飛んでしまう感じだ。

が、まあ、これはあくまでもインビトロ(試験管内)でまぜまぜした時の話で、様々な免疫機能を総動員して対抗している生体での効果は見えていない。

((公財)東京都医学総合研究所 「新型コロナウイルスワクチン接種後の抗S1-lgG抗体及び中和抗体価推移について」の公表に伴う東京iCDC所長コメントについて)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/presskansen20221201.html

「感染防御に働く血中抗体量は、4回目接種により大きく増え、半年程度高い値が持続します。海外の研究によれば、感染予防効果はそれより早く下がるものの、感染拡大時など、時機を見て追加接種を行うことが良いとのことです。」

「また、一定程度の感染予防効果や、重症化予防効果も期待できることから、後遺症や高齢者等の重症化リスクを考えると、追加接種は重要とのことです。」

「このため、3回目接種から時間が経過し、中和抗体価が減少していると考えられることから、冬の感染拡大に備えて、4回目接種を進めていくことが重要です。」

「また、5回目接種により、4回目接種から1~3か月後と同等まで中和抗体価が上昇することから、高齢者など、重症化リスクが高い方の5回目接種を早期に進めていくことが重要です。」

定性的な話にウソはない。

しかし、定量的には、変異に伴う2桁3桁の効果の減少を、数倍のワクチン効果で対抗しようという情けない話なのだ。

激烈な副反応を覚悟して、浮沈子は5回目をうった。

既に、接種後1カ月半が経過し、いつ、ブレイクスルー感染を起こしてもおかしくない状態まで抗体価は下がっているだろう(感染予防効果がまずまず持続するのは、インビトロの評価では、せいぜい1か月程度といわれている:疫学的には未調査)。

今後、免疫をかいくぐる能力を身につけた亜系統のどれかに捕まる可能性は高い(もちろん、ボリューミーなBA.5が一番ヤバいですが)。

オミクロン対応ワクチンをうっていれば、亜系統に対して感染予防効果が期待できるかもという話は、今回の話で消し飛んでしまった。

一方、最速の6回目接種の情報は何もない。

次回(2回目のオミクロン対応ワクチン?)からは、有料化(1万円くらい?)になるという話ばかりが聞こえてくる(つーことは、4月以降か)。

自然感染促進に驀進する当局を止めることはできないだろう。

再感染すら、促進しかねない。

(<新型コロナ>第8波で感染拡大しても会食・行動制限せず 東京都が方針明示)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/217367

「感染が拡大した場合も社会経済活動を維持するため、会食などの行動制限はしない方針を明確にした。」

まあ、記事をよく読むと、「都民や事業者に、慎重な行動やテレワーク活用を呼びかけ」たり、「「医療ひっ迫防止対策強化宣言」や「医療非常事態宣言」の発令を検討したり、必要最低限の外出に抑えるよう要請したり」するというから、何もしないわけではないだろうけど。

が、事業者に補助金出して店閉めさせるような対策はしない。

感染者が何万人出ようが、むしろ、自然感染の促進が果たせたことを喜ぶのではないか。

全国的に見ると、北海道や、山形、長野などでは、既に感染者はピークアウトしている。

北海道の死者数は、まだヤバイ水準にあるけど(第7波の2倍程度)、遅行指標なので、やがて下がっていくに違いない。

全国レベルでの感染者も、じりじりとした増加に留まっている。

そろそろ、関西方面の増加が気になりだすところだが、タイムラグを置いて増えてくる分には、感染規模が爆発することはない。

インフルとのダブル流行を見据えた対策も整いつつあるようだし、罹患した時の受診態勢もギリギリクリアできそうな感じだ。

が、まだまだ、気を緩めるわけにはいかない。

今日の東京都の感染者は、先週の金曜日を下回ったが、11月23日の勤労感謝の日の影響だからな。

ピークアウトにはならないだろう(専門家もまだまだ増えると言ってるしな)。

自主的に、9要不急の外出を避け、爆食三昧を繰り返していたら、渡辺徹氏の死去が報じられた(61歳だそうです)。

糖尿病を患っていたというから他人事ではない。

コロナを避ければリバウンド(再陽性ではないので、念のため)するしな。

タイトロープを渡る生活が続く・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

オミクロン亜系統のトレンドを少し丁寧に見た。

<11月8日から11月14日まで>
・BA.2:1.3%(→)
・BA.2.75:2.2%(→)
・BN.1:5.1%(↑)
・BA.4.6:0.2%(→)
・BF.7:4.9%(↑)
・BQ.1:1.7%(→)
・BQ.1.1:7.0%(↑)
・XBB:0.5%(→)
・BA.5:77.0%(↓↓)

構成比がビミョーに下がっている亜系統もあるが、誤差の範囲ということで同等としている。

1割を超えるその他の亜系統はないが、BA.5の構成比が減り続けていることは間違いない。

年内に過半数を割り込む可能性もある(6週間後だからな、週に5パーセントずつ減れば、47パーセントだ)。

ビミョーな所だ。

流行を左右するのは、やはり人流だろう。

それと、過去の自然感染による免疫の獲得か。

ワクチン接種による感染予防効果や発症予防効果が期待できない状況では、自然感染による免疫獲得がカギを握っている。

その意味では罹ったもん勝ちなわけだが、免疫弱者が罹患すれば、ふつーの風邪とは違うからな。

先行して大流行した北海道では、過去最大(第7波の2倍)の死者数を記録している。

やれやれ・・・。

この冬も、多くの死者が出るだろう。

第7波を超えて、過去最大を記録するに違いない。

我が国の死者数の累計は、5万人を超えた。

米国の100万人に比べれば少ないが、それでも十分多い。

今年になってからの死者数は3万人程度だ(ほぼ第6波と第7波:ほぼ同等の死者数)。

第8波で、来年にかけて、さらに1万人以上が死ぬのは確実だ。

2万人くらいになるかも知れない。

インフルエンザでは、年間1千万人が罹患して、1万人が死んでいた(ざっくりですが)。

近づいているとはいえ、まだまだ新型コロナは侮れない。

ダブル流行になるかどうかは分からないが、そうなれば悲劇だ。

ワクチンの効き目が落ちているのはインフル並みだが、絶対的な死者数は落ちきらない。

むしろ、感染の波毎に増えてきている。

べらぼーめ・・・。

任意接種に切り替えたら、あんなワクチンに金払うやつはいなくなるだろう。

タダでも躊躇うし、金貰ってもうちたくはない。

高齢持病持ちの浮沈子に選択の余地はないけど、これってイジメだな・・・。

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