🐱スターリンク:新規or変更 ― 2022年12月02日 23:38

スターリンク:新規or変更
スターリンク:新規or変更


(イーロン・マスク率いるSpaceXが衛星インターネット「Starlink」の人工衛星7500基を打ち上げる許可を当局から得る)
https://gigazine.net/news/20221202-spacex-gets-approval-7500-starlink-satellites/

「7500基のStarlink衛星打ち上げの許可をSpaceXに与えた」

「SpaceXが当初求めていた第2世代Starlink衛星の打ち上げ数は約3万基であり、完全にSpaceXの申請が認められたわけではありません。」

うーん、どうやら、そういう単純な話ではないようだ。

(SpaceX Starlink Gen2コンステレーションは「部分的な」FCC助成金によって弱体化:助成金→認可だな)
https://www.teslarati.com/spacex-starlink-gen2-constellation-fcc-license-partial-grant/

「SpaceX が展開することを許可されている衛星の総数は、今日の私たちの行動によって増加することはなく、実際にはわずかに減少する」

7,518→7500

「その主張された削減は、この決定の直前に、SpaceXが FCC に対し、すでにライセンスを取得している専用の V バンド Starlink コンステレーションの打ち上げを自発的に回避すると誠意を持って語ったという事実によるものです。」

つまり、新規申請を認めたというより、実質的には第一世代の衛星を第二世代の衛星に置き換える変更申請として認めたということなわけだ。

「連邦政府のユーザーとのさらなる検討と調整が行われるまで、要求への対応を延期する」

これは、単なるイジメではなく恣意的な妨害だとエリックラルフは言いたいのだろう(そうなのかあ?)。

それだけではない。

「失敗したすべてのStarlink Gen2衛星が自然に軌道から外れるのに必要な時間の合計が100年に達すると、FCCはSpaceXに「衛星の展開を中止」させ、「衛星の失敗の原因を[レビュー]」し、「今後、適切で信頼できる緩和策があるかどうか。」」

「FCC は、恣意的な 100 年の制限が、運用軌道でたった 20 基のスターリンク衛星に障害が発生した場合、会社が打ち上げを中止せざるを得なくなることを意味していることを認めています。」(運用年数を5年と見ているんだろうな)

浮沈子的には、妥当な方策に思えるんだがな。

ガラクタ衛星をばら撒かれないようにするためには、何らかの規制が必要だ。

もう、ぶん投げデプロイは見られないということになる(そうなのかあ?)。

「SpaceX は現在、運用高度 500+ キロメートルまたはその近くで 30 機以上の失敗した Starlink Gen1 衛星を持っています。」

まあ、遡及して適用はしないだろうけど(未確認)。

「理論的には、FCC は、これらの制限を変更し、SpaceX が提案されている Starlink Gen2 コンステレーションを将来的にさらに打ち上げることを検討することを明確にしています。」

ゴチャゴチャ言わずに、役所の言うことを聞けと、まあ、そういうことなんだろう。

もちろん、必要なネゴシエーションは行った上での決定だろうから、外野がとやかく言う筋合いのものではない。

とりあえず、第2世代の打ち上げの様子を見た上で、追加の申請を出させようという整理なわけだ(物わかりのいい浮沈子だなあ・・・)。

エリックラルフは、ブチ切れ過ぎだ。

血圧に悪いぞ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

それよりなにより、打ち上げ用のスターシップが飛ぶかどうかが最大の問題だからな。

許可が出たって、現物が飛ばなければ話は始まらない。

スタックされている第2世代のスターリンク衛星は、そのまま永久にお蔵入りになり、ファルコン9用に再設計された第2世代衛星が運用され続けることになるのかも知れない。

そういうことなら、7500機というのは、うーん、なかなか悪くない数字だ。

実現可能性は高い。

「Starlink Gen2 は、少なくとも 300 ~ 600 億ドルの投資になる可能性があります 」

べらぼーめ・・・。

「FCC は SpaceX に、製造、打ち上げ、運用、および利用のために構築する必要がある数十億ドルの新しいインフラストラクチャで、さらにリスクの高い賭けを事実上強要しています。」

それが出来ないなら、衛星コンステレーション事業に参加しなければいいのだ。

第1期の展開で満足するしかない。

それだって、競合他社にとっては驚異だ。

アマゾンは、いろいろいちゃもんを付けたんだろう(未確認)。

たった100億ドルしかつぎ込まないくせにな。

まあいい。

とりあえず、7500機の承認は下りた。

あとは、せっせと打ち上げるだけだな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

「失敗したすべてのStarlink Gen2衛星が自然に軌道から外れるのに必要な時間の合計が100年・・・」

この規制を受け入れたということは、S社の打ち上げについては一定の目途が立ったということなんだろうが、他者にとっては厳しい参入障壁になる。

目標を達成してから規制を強化するということは、そういうことだ。

特に、アマゾンのように、似たようなコンステレーションを展開しようとしている所にとってはな。

「連邦政府のユーザーとのさらなる検討と調整が行われるまで、要求への対応を延期する」

というのが、具体的何を意味しているのかはテスララティの記事では明示されていないが、これについてはネタが出たので、別記事で書くことにする。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

「FCC の「部分的許可」により、SpaceX は 10,080 個の Starlink Gen2 衛星のうち、高度 525 ~ 535 km で動作することを意図した 7,500 個しか打ち上げることができません。」(画像の表のキャプションより)

「Gen2 の高軌道または低軌道への打ち上げを完全に排除しました。」

「3 つの Starlink Gen2 の「シェル」を完全に完成させるような妥協案を構築することさえしませんでした。」

これらの記述から、今回許可された範囲は、画像の赤枠の10080機の一部であることが分かる。

周波数帯がどうなっているのかは知らない。

ウィキの英語版の記述では、V2にはKa、Ku、スターレーザーが搭載されているということだが、Vバンドに関する記載はない。

実質的に、高度300km台の低軌道がキャンセルされているので、そこでの展開が予定されていたVバンドもキャンセルされたんだろう(未確認)。

今後の追加の認可に期待か。

高高度軌道の衛星については、Vバンドのバックアップという位置付けだから、セットでキャンセルされたのは不思議ではない。

展開予定の軌道に対して、7500機というのが中途半端なことは確かだ。

第2期の追加打ち上げが7518機だから、それ以下の切りのいい数字という感じだ。

テキトーだな・・・。

まあいい。

今回の認可が、新規というよりは、既に認可されている打ち上げの変更であることは間違いない。

高度も、周波数帯も、第1期の範囲内に収め、衛星の仕様だけが変わっている。

実績の範囲内というコンサバな認可だ(スターシールド対応のV2衛星は、コンサバじゃないかもしれないが)。

この差し替え的追加の認可方法は、アマゾンにとっては美味しい話だ。

現状の打ち上げ手段の状況から、カイパー衛星が予定通りに上がらないことは明らかだからな。

若干仕様を変えて新規申請すれば、既存の認可をキャンセルすることによって、実質的には打ち上げ期間の延長を獲得することが可能だ。

うーん、魚心あれば水心・・・。

今回のS社の認可方法が、そのための布石だとしたら、この変態的認可も納得がいく。

お役所は、業界が上手く回り、政府需要が満たされるように調整するのがお仕事だからな。

みんなが、少しずつ不満でも、全体がしぶしぶ納得できるなら、三方一両損的落しどころを探ることになるわけだ(エリックラルフは納得いかないかもな)。

今回は、まあ、成功といっていいかも知れない。

洋の東西を問わず、やってることは同じだな・・・。

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