🐱変異種:第8波:行動の結果2022年12月10日 18:41

変異種:第8波:行動の結果
変異種:第8波:行動の結果


(<新型コロナ・10日>東京都で新たに1万4558人感染、17人死亡)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/219168?rct=t_news

「病床使用率は46.4%」

「10日時点で1万2643.9人で、前の週に比べて107.8%」

検査陽性率は、後日修正されるけど、概ね36から38パーセント(12月3日から9日)程度だ(ジワリ増加か)。

今週は、週明けで多少ブレがあったが、火曜日に今季最多を更新したほか、ゆるゆるとした感染者の対前週比増がコンスタントに続いている。

全国的にも、ピークアウトした北海道や東北、長野などを除いて、似たような傾向が続いている。

第6波や第7波とは異なるパターンだが、東京都は2か月近い増加傾向となっている。

そろそろ、ピークアウトの兆しが見えてきてもよさそうなものだが、底堅い感じが続く。

おそらく、オミクロン亜系統への置き換わりの影響が、ジワリと反映してきているのかも知れない。

もちろん、影響が大きいのは、人流の増加の方だがな。

東京都は、年末年始に人流抑制を行わないことを、既に決定している。

頼りになるのはワクチンのみだが、そのワクチンにつては、気になる記事が出ていた。

(一体、いつまで打てばいい? “免疫学の権威”が語る「いまコロナワクチンについて分かっていること」)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c02d777af50512b4cd998d13d9eac0922c2f6458

「すでに1,2回目の接種で武漢型対応ワクチンを打った人は、その後に似た抗原(オミクロン型)を注射されても、それに適した新しい抗体をつくろうとしない『抗原原罪』の現象が体内で起きます。」

似たような抗原(ここでは武漢株)に対して繰り返し晒されると、肝心な時に、その抗原に似た抗原(ここではオミクロン)に対する免疫ができにくくなるという「抗原原罪」という仮説は、インフルエンザでは唱えられているけど、同じ様な話が新型コロナでもあるのかも知れない(未確認)。

浮沈子的には、なにやら怪しげな仮説のような気がしているんだが、現象的には起こっているようだ。

「追加接種を行っても武漢型スパイクタンパク質に対する抗体だけができて終わり、変異が進んだウイルスには免疫が対応できなくなる」

この記事には、他にもヤバい話が沢山出てくる。

「細胞内でウイルスのタンパク質を生産する細胞は免疫システムに“感染細胞”と見なされ、私たちの体はこの細胞を正常細胞であるにもかかわらず“感染細胞”と判断し、キラーT細胞などで攻撃してしまう。」

まあ、それはアリだろうな。

「mRNAワクチンは免疫を抑制する制御性T細胞の活性化などによって、免疫全般に対する抑制作用を起こす」

へえーっ、それは初耳だ。

「免疫が抑制されるとウイルスや真菌の体内への侵入を容易にし、がん細胞など異常細胞に対する免疫システムの攻撃も起こりにくくなる。この免疫抑制作用は3回目、4回目と接種を重ねるごとに顕著になっていく傾向があるという。」

mRNAワクチンをうてばうつほど、癌が増えるということなのかあ?。

「新型コロナウイルスのスパイクタンパク質でマウス20頭を対象に免疫実験を行ったところ、同タンパク質の接種により5回目以降でマウスが次々に死亡していく現象が観察された」

詳細な内容については不明(実験系の管理がマズくて死んじまったんじゃね?)だが、重要な知見である可能性は捨てきれない。

この話は、mRNAワクチンではなく、体外で作られたスパイクタンパク質を抗原としている点に注意だ。

ノババックスや塩野義のワクチン(昆虫細胞で増殖)でも、5回目以降のリスクにご用心ということになる。

また、自然感染でも、再感染が繰り返されれば同様のリスクがある可能性を示唆している(未確認)。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

「mRNAワクチンを3回接種するとオミクロンに感染しても免疫ができにくくなることが示されています。査読済みの同論文のデータによると、3回、4回と繰り返す追加接種者が多いと集団免疫に到達できず、パンデミックが終わらない可能性」

やや古いデータで、武漢株由来の型落ちワクチンでは、確かにそういう話があってもおかしくはない。

ただし、ワクチンをうてばうつほど、自然感染した時に免疫ができにくくなるというのは、抗原原罪説とは整合するけど、ハイブリッド免疫(ワクチン+ブレイクスルー感染や、自然感染+感染後のワクチン接種で得られる免疫)が強力だという話とは整合しない。

村上氏は、自説に都合のいい話ばかりをテキトーに掻き集めているだけではないのかあ?(おまいに言われたくない!)。

まあいい。

オミクロン登場後は、ワクチン効果の低下が著しく、2価ワクチンでも、当初の効き目(発症予防効果95パーセント以上!)とは程遠い(たぶん、50パーセント以下?)ことから、感染防止を目的とした接種に対して継続が疑問視されている(4回目の型落ちワクチンの接種は、一般接種がスルーされたからな)。

浮沈子は、最速の6回目接種のネタを探して、日々ネットを徘徊しているんだが、そんなもんは何処にもない。

我が国政府が、次回からは有料化するかもしれないというネガティブな話ばっかだ。

それでも、少しでも効果(感染予防でも発症予防でも重症化予防でも何でもいい)があるなら、多少、発がんリスクが上がろうがうとうと思っている。

中国がゼロコロナ政策を急速に転換してウィズコロナに切り替えてきており、来年辺りは、我が国に大量の感染者を送り込んでくるわけだからな(検疫なんて、無きに等しい・・・)。

(新型コロナ “第8波” 年末年始は? わかってきたこと【12/9】)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221209/k10013918181000.html

「中国が「ゼロコロナ政策」を転換し、今後、日本への旅行者が増えることも考えられるとして、国内への感染状況に影響が出る可能性がある」(濱田特任教授)

米国のオミクロン亜系統への置き換わりは、相当進んでいるようだ。

「アメリカのCDC=疾病対策センターによりますと、アメリカでは、12月3日までの1週間で「BQ.1.1」が31.9%、「BQ.1」が30.9%と多くなってきている一方、「BA.5」は13.8%」

なんと・・・。

既に、BA.5はマイナーなのだ。

我が国の予想も出ている。

「12月11日までの1週間では
▽「BA.5」が54%、
▽「BQ.1」系統が36%、
▽「BA.2.75」が8%、
▽「XBB」が3%になると推定」
(「BQ.1」系統:「BQ.1」、「BQ.1.1」を合わせて「BQ.1」系統と呼ばれています。)

東京都の報告は2週間以上遅れるからな。

大みそかの頃に答え合わせをすることになるだろう。

今後の流行予想はどうか。

「東京都の1週間平均の1日あたりの新規感染者数は12月上旬時点ではおよそ1万2000人ですが、新たな変異ウイルスの感染力が1.2倍と想定すると、▽忘年会の開催状況が抑え気味となるなど、社会の活動が控えめな場合には、年明けにかけて緩やかに上昇し、1月上旬におよそ1万9000人でピークとなる」

「社会活動が大きかった場合には12月下旬には2万人を超え、1月上旬にはおよそ2万8000人に達する」

名古屋工業大学の平田晃正教授のグループによるAI=人工知能の予想だが、毎回条件を変えて来るので、答え合わせはできないな。

「今後の感染者数の推移は私たちの行動次第」

そう、未来は定められたものではなく、我々の今の行動の結果として現れる。

今日も、フィットネスをサボって爆食爆睡!。

未来(=行動の結果)は推して知るべしだな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

ピークアウトの兆しがなかなか見えない東京都の流行だが、65歳以上の感染者だけを見ると、ここ2週間ほどはそれほど増えていない感じだ。

<「都内の最新感染動向」(東京都発表)のグラフより>

11月20日(日):782人
11月21日(月):309人
11月22日(火):1385人
11月23日(水):1435人
11月24日(木):360人
11月25日(金):1317人
11月26日(土):1509人
ーーーーーーーーーーーー
先々週の小計:7097人

11月27日(日):1031人
11月28日(月):351人
11月29日(火):1483人
11月30日(水):1364人
12月1日(木):1238人
12月2日(金):1212人
12月3日(土):1324人
ーーーーーーーーーーーー
先週の小計:8003人

12月4日(日):1036人
12月5日(月):354人
12月6日(火):1450人
12月7日(水):1366人
12月8日(木):1215人
12月9日(金):1190人
12月10日(土):1424人
ーーーーーーーーーーーー
今週の小計:8035人

死者は概ねこの中から出ているから、そのベースでもある(1パーセントから2パーセントが亡くなります)。

毎週、8000人規模というのは、決して少ない数ではないけど、先週から今週にかけて、増加の伸びはほぼ止まっている。

一般に、高齢者は活動量が少ないから、都内感染者の増加が若年者の活動量増加(忘年会とかあ?)に伴って増えているという話は整合性がある。

家庭内や施設内への持ち帰り(持ち込み)で、高齢者に感染を広げている実態がうかがえる(未確認)。

全体の増加に伴って、つられて増えてくる可能性もあるけど、伸びが止まってきたように見えるということは、ピークアウトの先行指標かも知れない(機序を考えると、遅行指標のような気がするけどな)。

これから、年末年始の帰省もあるしな。

まあいい。

面白い現象なので、しばらく注視しよう・・・。

<さらに追加:12月11日記>ーーーーーーーーーー

今朝思いついたんだが、抗原原罪が新型コロナワクチン接種で起こるとすると、二価ワクチンというのは、ひょっとするとワクチンメーカーの陰謀なのではないかという気がしてきた(ホントかあ?)。

オミクロンだけの単価ワクチンでも、本当は効果があったんじゃないのかあ?。

それを、わざわざ従来の武漢株の抗原を作るmRNAを混ぜて、引き続き接種することにより、繰り返し近似の抗原に接するように促し、抗原原罪を発現させて、流行を継続させようとしたわけだ(そんなあ!)。

メーカーが、武漢株ベースのワクチンを引っ張り続けたことを考えると、ありえない話とは言えない。

100日あれば変異種に対するワクチンを開発可能(ビオンテック)といいながら、アルファでも、デルタでも、変異種対応ワクチンとして出さなかったからな。

オミクロンの流行を受け、当局が接種を控えるようになって、ようやく変異種対応のワクチンを出す際も、二価ワクチンにして、抗原原罪を継続する仕掛けにして出して来た。

そうすると、メーカーは、効き目のあった単価ワクチンの臨床データを偽造したということになる(そうなのかあ?)。

まさか、わざわざ効果がなかったというデータをでっち上げるとは思うまい。

6回目ワクチンが必要かどうかは、予防効果が減弱するかどうかということより、抗原原罪を持続できるかどうかによって決まるのかもな。

自然感染するのは、もちろん、その時点での最新の変異種だ。

そこでついた自然免疫は、ふつーなら、再感染を防止する働きがあるはずだ。

感染者が増えれば、流行は自然終息する。

しかし、武漢株由来の抗原を繰り返し接種された感染者にできる抗体は、最新の変異種に対応したものではなく、武漢株に対する抗体だけになってしまうという仕掛けだ。

再感染を繰り返すワクチン接種者の群れ。

やれやれ・・・。

ファイザーは、治療薬も出しているからな(パキロビッド)。

ワクチンと治療薬、一粒で二度美味しい話なわけだ。

うーん、今朝の妄想は、なかなか説得力があるなあ。

ワクチンが効き過ぎて、感染者がいなくなってしまっては商売は上がったりだ。

ワクチンうって、感染が継続しやすい状況が生まれれば、一石二鳥!。

二価ワクチンと抗原原罪が織りなす怪しげな関係・・・。

もちろん、効果が全くなければ、当局も採用してくれないからな。

そこは、ビミョーな調整が必要になる。

そう考えると、治療薬の方にも匙加減が加えられているかもしれない。

飲めば飲むほど、当面の症状は改善されるが、長期には感染しやすくなるとかな(そうなのかあ?)。

製薬会社にとっては、患者様は神様だ。

大切にして、繰り返し感染してもらわんとな・・・。

🐱ウクライナ降伏不可避:祖国2022年12月10日 22:45

ウクライナ降伏不可避:祖国


ものごとには、局面の他にも重要な要素がある。

いきさつ(経緯)だ。

浮沈子は、2022年2月24日のロシアの侵攻後のことしか知らなかったけど、2014年から、いや、それ以前に遡る様々ないきさつが背景にある。

もちろん、どんな背景があったとしても、他国に武器を持って攻め入って、ぶっ壊したりぶっ殺したりすることを正当化することはできない。

20世紀までは、人類は当たり前のようにそうしてきたけど、21世紀の流行りじゃないことは確かだ。

米国も、アフガニスタンから手を引いたしな。

長年、影響を与えてきた我が国からも撤退しようとしている(そうなのかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

ニュースで前ドイツ首相であったアンゲラメルケルが、ミンスク合意は時間稼ぎだったとバラシて、ロシアの顰蹙を買っている。

(ミンスク合意は「ウクライナに時間を与える」ための試みだった=メルケル前ドイツ首相)
https://sputniknews.jp/20221207/14138285.html

引用は、敢えてスプートニクにしたけど、世界中で報じられている。

「2014年のミンスク合意は、ウクライナに時間を与えるための試みだった。ウクライナもこの時間を利用して、ご覧のように、強くなった。2014年から2015年のウクライナは、現在のウクライナではない」

「それはまさにこのような戦争を未然に防ぐための試みだった。それが上手くいかなかったからといって、その試みが間違っていたわけではない」

政治は結果責任だ。

「このような戦争」が起こっちまったら、それは「間違っていた」ということだろう?。

さらに、「このような戦争」の結果、ウクライナに留まっている2千万人の市民は、凍えながらこの冬を越さなければならない。

当時、ロシアが関与していた地域より、はるかに広大な領土をかすめ取られているしな。

欧州の選択は「間違っていた」どころか、大失敗なわけだ。

ロシアは、肩をすくめて見せるかもしれないが、現状を見る限り、悪い結果ではない。

ウクライナを武装解除し、NATOとの緩衝地帯とすることには成功していないけど。

浮沈子は、この事態をもたらしたのは、米国の関与だと確信している。

当時から、米国がウクライナに軍事支援する話はあった。

欧州は、それに対して反対の立場だ。

ウクライナがNATOに加盟するなんて、もってのほか!。

ロシアと地続きの欧州は、喉元に匕首を突きつけられたプーチンが、どういう行動に出るかを熟知していたわけだ。

しかし、ロシアを追い詰める好機と見た米国は、ウクライナを取り込もうと圧力を掛け続ける。

ミンスク合意は、形の上ではソフトランディングを狙ったわけだが、ウクライナ自身の選択がそれを変えた。

不誠実な外交より、誠実な武力衝突を選んだわけだ。

その背後に、米国からの軍事援助が約束されていたことは間違いない。

ミンスク合意の内容は複雑怪奇だ。

(ミンスク議定書)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AF%E8%AD%B0%E5%AE%9A%E6%9B%B8

「2014年9月5日にウクライナ、ロシア連邦、ドネツク人民共和国、ルガンスク人民共和国が調印した、ドンバス地域における戦闘(ドンバス戦争)の停止について合意した文書」

「2015年2月11日にはドイツとフランスの仲介によりミンスク2が調印された。」

「議定書の項目は12個である。:
1双方即時停戦を保証すること。
2OSCEによる停戦の確認と監視を保証すること。
3ウクライナ法「ドネツク州及びルガンスク州の特定地域の自治についての臨時令」の導入に伴う地方分権。
4ウクライナとロシアの国境地帯にセキュリティゾーンを設置し、ロシア・ウクライナ国境の恒久的監視とOSCEによる検証を確実にすること。
5全ての捕虜及び違法に拘留されている人物の解放。
6ドネツク州及びルガンスク州の一部地域で発生した出来事に関連する人物の刑事訴追と刑罰を妨げる法律。
7包括的な国内での対話を続けること。
8ドンバスにおける人道状況を改善させる手段を講じること。
9ウクライナ法「ドネツク州及びルガンスク州の特定地域の自治についての臨時令」に従い、早期に選挙を行うこと。
10違法な武装集団及び軍事装備、並びに兵士及び傭兵をウクライナの領域から撤退させること。
11ドンバス地域に経済回復と復興のプログラムを適用すること。
12協議への参加者に対して個人の安全を提供すること。」

「ミンスク議定書の調印から2週間の間、双方の勢力が休戦規定にたびたび違反した」

覚書も交わされている。

「・両国の国境線から15kmまで範囲から重火器を撤去し、30kmの緩衝地帯を作ること。
・攻撃行動の禁止。
・セキュリティゾーン上での軍用機での戦闘の禁止。
・全ての外国人傭兵を紛争地帯から撤収させること。
・ミンスク議定書の履行を監視するためOSCEの作戦を開始すること。」

違反は繰り返され、事実上無効となる。

「2015年1月までにミンスク議定書による停戦は完全に崩壊した」

「「ミンスク2」と呼ばれる、ドンバスでの戦闘の停止を意図する新しい一連の措置はドイツとフランスの仲介によって2015年2月12日に合意された」

「2015年2月15日の東部標準時0:00に停戦が発動された後、分離派はデバルツェヴェに対する激しい攻撃を継続させた」

「2021年10月末にウクライナ軍はトルコ製攻撃ドローン「バイラクタルTB2」を使用し、ドネツク州の都市近郊で分離独立派の武装組織を攻撃した。」

ずいぶん、間が空いたもんだな。

合意は、破られることを前提として締結されている。

そんなもんに頼らず、力技で決着をつけようという気も分からないではない。

21世紀的じゃないけどな。

現状は、ロシアにとっては、必ずしも満足できる状態ではないかもしれないが、軍事的にはバランスしている。

もちろん、ウクライナの現政権にとっては、こんな状態で決着をつけられてはたまったもんじゃなかろう。

先日からの、長距離ドローンによる反撃は、停戦を模索する動きをけん制したものだという見方も出ている。

米国は困惑して見せているけど、本当は裏でそそのかしたに違いない(未確認)。

ここで停戦されて、武器弾薬の消費が止まっちまったら、せっかく盛り上がった商売が上がったりだからな(そうなのかあ?)。

国務省と国防総省との間には、明確な温度差がある感じだ。

それもこれも、遡ればミンスク合意や、それ以前のいきさつが発端になっている。

ソ連崩壊後、ちゃんとした安全保障の枠組みを与えずに、宙ぶらりんにしてきた責任は、ロシアにも欧州にもある。

メルケルは、ロシアにそれを期待したんだろうが、そうはならなかった。

欧州の態度の背景には、火中の栗を拾いたくない保身が見え隠れする。

そりゃあ、誰だってそうだろう。

米国だって、直接対決を避けるための方策を常に取り続けている。

ウクライナの国民はたまったもんじゃないだろうが、それは彼らが選んだ道だ。

祖国の地は、自らの血で贖われる。

この冬のインフラ攻撃で、どれだけの市民が国外に退去することになるかは知らない(ウクライナの人口は、既に半減しているだろう)。

総動員体制の中、戦闘可能な人々は国外退去も出来ない。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

ロシアは、西側の分断を図ろうとしている。

支援が途切れれば、ウクライナは持たない。

停戦を拒否し、戦い続けることを選択する、しかも、ロシア本土への攻撃も躊躇わない国に対して、いつまで、どこまで、どれだけ支援し続けるのか。

西側は、2月の侵攻前から、経済制裁と軍事支援でロシアは崩壊すると言い続けてきたが、どっこい、年末になってもプーチンの大ロシア帝国(!)は存続している。

ウソばっかだな・・・。

今は、来年の夏には崩壊するというのがトレンドだ(そうなのかあ?)。

プーチンは南米に亡命し、ロシアは降伏、新政権が取って代わる・・・。

100年経っても、そう言い続けているに相違ない。

そこには、大きな矛盾があるのだ。

欧州を初め、西側が直接対決を避け、ウクライナという地域限定の戦場を維持しようとすれば、ロシアに大量の消耗をさせることはできない。

人的にも、物的にも。

21世紀の戦争は、愛国心とか正義とかでは決着しない。

費やした時間と人と物量で決まる。

ロシアにとって継続可能な規模に留める限り、物量をいくら注ぎ込んでも、今度はウクライナ側の「人」が持たない。

インフラ攻撃は、ある意味で究極の長期戦かも知れない。

ウクライナ側が、ジェノサイドだというのは、当を得ている。

守るべき祖国に住めなくなれば、その国は亡びるしかないのだ(それとも、避難した先のポーランドでも占領するのかあ?)。

戦争は時間の関数だ。

歴史の中で、亡びてきた国は数えきれないほどある。

我々は、現代の歴史の流れの中で、一国が滅びるところを目の当たりにしているのかも知れない。

ちょっと、ゾクッとするな。

ドローンによるロシア本土への攻撃、止むことのないウクライナインフラへの攻撃、アンゲラメルケルの告白、冬の到来と遠のく停戦。

もしも、ウクライナが戦い続けようとするなら、ウクライナ国外に軍事拠点を移動(疎開)させるしかない。

たとえば、モルドバとか(NATOには非加盟)。

そこでウクライナ企業によって生産された兵器や弾薬を、国内の戦闘に投入する。

しかも、それでもって、ロシア本土を攻撃したって文句は言えないだろう。

他国が供与した武器じゃないしな。

もしかしたら、そういう話は既にあるのかも知れない。

エクソダスしたウクライナ人が、祖国防衛のために世界中で武器を作るわけだ。

それを阻止しようとすれば、ロシアは全世界を相手にしなければならない。

既に、1500万人を超える人々が、祖国を追われて世界中に散っている。

人的補充に対しても、その流れが出来るかもな。

うーん、危ない妄想だ・・・。

この話って、21世紀の第三次世界大戦なのかも知れない。

戦域は限定されているけど、国境を軽々と超えてサプライチェーンは果てしなく広がっている。

ドローンの運用に衛星通信が使われる時代だからな。

ちょっと、スキームを整理する必要がありそうだな・・・。