🐱ハクトRのエンジン2022年12月12日 23:15

ハクトRのエンジン
ハクトRのエンジン


(ハクトR M1、M2)
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/hakuto-r-m1.htm

「着陸船の組み立ては、日本の成田にある JAL エンジニアリング株式会社の施設で 2021 年に開始されます。着陸船の最終的な組み立て、統合、およびテスト (AIT) 作業は、ドイツのランポルドハウゼンにある施設で ArianeGroup GmbH によって実施されます。」

「着陸船の組み立てをサポートすることに加えて、ArianeGroup GmbH は 2 つの独立した推進システムを供給しています。主推進システム (遠地点エンジンとバイプロペラント スラスターを装備) と、ヒドラジン スラスターからなる反応制御システム (RCS) です。どちらの推進システムにも、バルブ、パイプ、フィッティングなどの ArianeGroup コンポーネントが装備されています。」

ガンター(ギュンター?)は、ドイツだからな。

この辺りの話は、強調しておきたいところだ。

先日、SLS(アルテミス1)で欧州サービスモジュールの推進系について調べた時にも、この会社のページから引用した。

ハクトRは、事実上、ドイツ製の探査機といっていい(そうなのかあ?)。

各種デバイスの調達先も多岐にわたっている。

事業主体は我が国だが、組み立ての大部分はランポルドハウゼンで行われたんだろう(未確認)。

まあ、どうでもいいんですが。

フロリダへの出荷も、ドイツから直接行われている。

打上げの方は、ファルコン9の不具合で延期を繰り返していたけど、昨日の夕方無事に上がった。

(スペースX、ispaceの月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1ランダーとNASAの小型探査機を打ち上げ)
https://sorae.info/ssn/20221211-hakuto-r-m1.html

「打ち上げ日時:日本時間2022年12月11日16時38分【成功】」

で、例によって、浮沈子的関心は、どこの国の話とかではなく(ざっくり、地球製程度で十分!)、探査機にどんなエンジンが搭載されているかという点だな(こまかっ!)。

(また、デザインを詳しく説明する新しいインフォグラフィックも公開しました。商業用の月着陸船の愛好家には、DM を送ってください。高解像度版をお届けします。)
https://twitter.com/hakuto_reboot_e/status/1289525784151875585

2年ほど前だが、少なくともランダーの部分は変わっていないだろう。

(ispace HAKUTO-R Lunar Lander Introduction:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=q49UdKvoj8I

この動画と併せて浮沈子が推測したエンジン(メイン×1、補助×6、RCS×8)はこちら・・・。

(400N Bipropellant Apogee Motors)
https://www.space-propulsion.com/spacecraft-propulsion/apogee-motors/index.html

S400-15かS400-12かは分からない。

ロジカルには、効率のいいS400-15にしたいところだが、なんせノズルがデカいからな。

収まりのいいS400-12にしたかもしれない。

(200N Bipropellant Thruster)
https://www.space-propulsion.com/spacecraft-propulsion/bipropellant-thrusters/200n-bipropellant-thrusters.html

これはもう、バルブの形状から決まりな感じだな。

(1N Monopropellant Hydrazine Thruster)
https://www.space-propulsion.com/spacecraft-propulsion/hydrazine-thrusters/1n-hydrazine-thruster.html

これも、形状から明らかな感じだ(インフォグラフィックではわかりづらいけど、ビデオの映像で探査機の上部が映るシーンがあり、形状がハッキリわかる)。

先に引用したビデオでは、上部のタンクが加圧タンク(Pressurant Tanks)と表示されているが、インフォグラフィックでは一液式RCSの燃料タンクだ(形状は俵型)。

ビデオでは明示的に出てこないけど、加圧用のヘリウムタンク(球形)が別にあるようだ。

まあいい。

メインと補助の2液式の燃料(モノメチルヒドラジン)と酸化剤(不明:3種類使えるみたいです)のタンクは、探査機下部のスペースの大部分を占めている(併せて4本)。

今朝(日本時間)無事に着水したオリオンのサービスモジュール(えーと、分離されて着水したのはクルーモジュールだけですけど:サービスモジュールは地球大気圏で燃え尽きた)には、200Nの補助スラスターがRCSとして搭載されていた。

どのエンジンを、どう使うかというのは、もちろん宇宙機の大きさによって変わる。

クソ重いオリオン(CMとESM合わせて、打ち上げ重量は約26トン)は、それなりの推力がなければ動かないからな(ハクトRは打ち上げ時1.1トン)。

ドイツ製(?)のランダーは、ファルコン9で無事に上がった。

JALの整備会社が、宇宙機の製造に乗り出すのかどうかは分からない(社員がドイツに出張っている感じか)。

NECと三菱電機が代わりばんこに作っていた時代に、終止符を打たなけれりゃな。

(NECと三菱電機、衛星の生産能力拡大 新興国開拓)
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0702V_X00C13A1000000/

「国内で人工衛星の組み立てのとりまとめ(インテグレーション)を手掛ける大手企業は三菱電機とNECの2社」(2013年時点:今も変わらんだろう:未確認)

キャノン電子とかも衛星作ってたけど、その後の話は聞かない。

やっぱ、国内需要を当てにしてたらダメなんだろうな。

月面の資源探査を売りにしているハクトRだけど、乗ってくる会社はないからな。

かなりギャンブルチックだ。

リモセン市場は、海外の展開には付いていけないしな(スターリンクがカメラ積んだら、それで終わりです!)。

そもそも、打ち上げロケットがファルコン9じゃ話にならない。

衛星のエンジンはドイツ製だし・・・。

太陽電池の調達先は分からなかったけど、どーせ海外製だろう。

なんだかんだいって、浮沈子も国産至上主義だな。

我が国は、技術立国を目指しているくせに、宇宙技術への投資はしてこなかった。

これからも、飛躍的な増加は期待できない。

航空産業さえ育成できないからな(スペースジェットとか、名前負けするようなネーミングのせいかあ?)。

お先真っ暗・・・。

アイスペースが、単発で終わるのか、新たな事業を切り開くのかは分からない。

スポンサーは、広告宣伝費の枠内で出資しているらしいしな(未確認)。

JAXAが仕切って、お役所の仕事だけやってるうちは、なーんも変わらんだろう。

軍事費倍増とか言っても、どーせ米国から出来合いの兵器を調達するのがせいぜいだ(そうなのかあ?)。

倍増の話だって、米国からずーっと言われ続けてきた話だからな。

日米軍事同盟のスキームが、音を立てて崩れつつある。

台湾が軍事侵攻されたら、次は嘉手納だ。

ハクトRのロケットエンジンの話だったが、宇宙開発は兵器開発と紙一重だ。

いつでもドローン作って爆撃できるようにしておかんとな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(大分空港の宇宙船着陸拠点計画 日本航空も参入)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/oita/20221212/5070014524.html

「大分空港を宇宙船の着陸拠点として活用する計画に、日本航空が参入」

記事によれば、既に全日空の参画が決まっているという。

「日本航空は航空輸送で培ったノウハウを宇宙船が着陸したあとの機体の誘導などで活用」

「将来的に民間人が利用する場合の搭乗手続きなどを担っていきたい」

ホントかあ?。

JALエンジニアリングのハクトRの組み立てなど、衣の下から鎧がちらちら見えている。

空港のグラウンド周りだけの参入に留まるとは思えないな。

「人工衛星の打ち上げ拠点にする計画に全日空も参加」

こっちは、直接打ち上げビジネスへの関与を明確にしている。

「大分空港をめぐって宇宙ビジネスが加速していくことに大いに期待している。地元の企業とともに盛り上げていきたい」

受け入れ側は、熱いようだ。

宇宙ビジネスの展開としては面白いんだろうが、浮沈子的には苦手な話だ。

着陸したドリームチェイサーを整備して、H3の頭に乗っけて、将来有人化した際にISSの後継民間宇宙ステーションへのゲートウェイにでも出来れば別だがな。

「アメリカの企業などと大分空港を宇宙ステーションと地球を結ぶ宇宙船の着陸拠点として活用」

着陸だけじゃな。

話にならん・・・。