🐱ISS:幻の冷却剤漏れ2023年02月21日 01:33

ISS:幻の冷却剤漏れ


(冷却剤漏れの「ソユーズ」宇宙船、”穴”の写真が公開 - 代替船打ち上げは延期)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230220-2597813/

今となっては、やや古い情報を元に書かれている記事だが、振り返って考えるきっかけにはなった。

「2月11日になり、ISSにドッキング中の「プログレスMS-21」補給船からも冷却剤漏れが発生。原因は調査中だが、状況などはソユーズMS-22ときわめてよく似ており、前代未聞の出来事に混乱が広がっている。」

「この写真に写っている穴は、外からなにかが衝突したことを証明するものです」(ソユーズMS-22の写真の事)

「ロスコスモスでは写真を公開することで、事態の沈静化を狙う意図があるものとみられる。」

「またロスコスモスでは、プログレスMS-21についても漏洩が起きたとみられる場所の写真を撮影し、分析を行いたいとしている。」

その穴の撮影についても、作業は終わった。

アンドックしたうえで、本体を回転させ、懸念される個所の高精細での撮影も済ませた。

仮の評価も行われ、既にプログレスMS-21は軌道離脱の後、再突入を終えている。

外部冷却ループからの冷却剤の漏れがあったという前提で、全ての作業は行われた。

浮沈子は、当初のロスコスモスのテレグラムへの投稿から、外部冷却ループからではなく、本体からの空気の漏出に伴う減圧が発生したと考えていた。

プログレスのハッチは、その際には閉じられていたと言われる。

全ての積み込み作業は終わっており、その記述の信ぴょう性は高いと考えた。

が、その後、NASAのブログでは、ハッチは開いていたとされた。

その時点では、減圧は本体からではなく、外部冷却ループからのものと判明していたことになっている。

不自然に感じたのは、閉じられていたはずのハッチをなぜ解放したのかということだが、それについての納得のいく理由は見出し難い(機械船の熱を、内部冷却ループ経由でISS内に放出するというのはリスキーだ:そのために低出力モードに落としている)。

で、妄想に駆られた浮沈子は、本体のリークを隠蔽すべく、NASAがロシアとグルになっているのではないかという疑いを持ったわけだ(ハッチオープンというのは、真っ赤なウソ!)。

もちろん、何の根拠もない。

ロシア側のミッションコントロールで当初取得したテレメトリーデータがどんなものだったのか、その解析の結果、本当に外部冷却ループの減圧だったのかは未確認のままだ(今回の漏出の写真などは未公表だし)。

ネットには、怪しげな投稿が乱れ飛んでいる。

(閉ざされた空間:2 月 11 日 21:55)
https://t.me/roscosmos_press/841

「ちなみに、プログレスMS-22貨物船のドッキングから30分後に漏れが発生しました。つまり、製造上の欠陥が現れるのはステーションの振動だけでした。」

ソユーズやプログレスがドッキングする時の振動は、ISS全体を揺るがすほど大きいと聞いている。

プログレスMS-21の減圧が、本体からであれ外部冷却回路からであれ、こいつが原因になっていた可能性もあるな

(「Roscosmos は、Progress MS-21 トラックの減圧により緊急会議を開催しています」)
https://www.mk.ru/science/2023/02/11/na-mks-proizoshla-razgermetizaciya-v-korable-progress-ms21.html

「2 月 11 日の午後 5:00 に、予定外の会議がロスコスモスで予定されていました。」

「非公式のバージョンによると、漏れは新しい貨物船のドッキング中の振動の結果として発生した可能性があります。」

仮にそうだとすると、ドッキングポートの健全性が心配だ(同じ所に救命艇のソユーズMS-23が勢いよく係留されるからな:ドスン!)。

ロシアモジュールはボロボロだ(従来から何百回も、そうやって揺すられてきたわけだからな)。

(閉ざされた空間:2 月 11 日午後 10 時 7 分)
https://t.me/roscosmos_press/844

「RSC Energia のスペシャリストとメイン オペレーション コントロール グループの非番の従業員が呼び出されました。」

「何が起こっているかについての情報の普及を一時停止するために、オープンな通信チャネルを介した ISS とミッション コントロール センター間の通信が停止されました。」

浮沈子の妄想通りだな。

ソユーズMS-22の冷却剤漏出の際に、エマージェンシーコールが掛かったかどうかは知らない。

だが、今回は情報統制まで敷かれている。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

さらに、冷却剤の漏れの検査についても怪しげな情報が出回っている。

(ゼレニコットと宇宙)
https://t.me/egorovkot/432

「プログレス MS-21 では、ラジエーターの中身が漏れた形跡はありませんが、これはさらに興味をそそります。」

なにーっ!、漏れてないだってえ?。

ネットには、カナダアーム2で撮影されたりした映像は上がっていないようだ。

公開されているソユーズMSー22の微小隕石痕については、今のところ直接のクレームはないようだが、余りにど真ん中な位置に開いている点は突っ込まれているようだ。

まあいい。

テレグラムに出てくるネタに、どれ程の信ぴょう性があるのかは知らない。

が、次の記述が本当ならば、漏れなどなかったのではという疑いは濃くなるな・・・。

(閉ざされた空間:Feb 18 at 20:56)
https://t.me/roscosmos_press/899

「多くの船のシステムの温度が摂氏 30 度に近づいていますが、この温度は危険とはほど遠いものであり、システムの故障の恐れはまだありません。」

通常の温度が何度なのかは知らない。

前回の放熱系損傷の原因が何であれ、今回のトラブル(減圧!)とは無縁だろう。

浮沈子は、立て続けの隕石衝突では説明が難しい冷却剤漏れを、カモフラージュのネタにした理由が分からなかった。

問題を複雑化させて、外野を煙に巻こうと考えた奴は頭がいいな(そうなのかあ?)。

機体構造上の問題を起こし、それを隠蔽するために仕組んだ芝居は終わった。

船体のハッチは当初から閉められていて、アンドックするまで一度たりとも開くことはなかった。

宇宙飛行士が危険に晒されることがなかったというのは、唯一の真実かも知れない。

が、ソユーズMS-23がドッキングする時は用心した方がいいだろう。

プログレスMS-22が、ズヴェズダの後ろにくっ付いてるからな(先日、900秒以上噴射して、ISSを高度420kmくらいにリブーストしたようです)。

ドスンとドッキングした途端、再度エマージェンシーコールが掛かり、情報統制が敷かれ、緊急会議が招集されるかもな・・・。

さすがに、もう冷却系の漏れ(と、微小隕石の衝突)ネタは使えないからな。

宇宙人が攻めてきたことにでもするのかな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(冷却材が漏れたロシアの補給船「プログレスMS-21」ISSを離脱してミッション終了)
https://sorae.info/space/20230222-progress-ms21.html

記事には「2023年2月21日にロスコスモスが公開した動画」として、ロスコスモス提供の動画が張り付けられている。

https://sorae.info/wp-content/uploads/2023/02/damaged-Progress-MS21-Roscosmos-IMG_3361.mp4?_=1

はたして、これがいつの話なのかは怪しい(そうなのかあ?)。

全てを疑ってかかっている浮沈子の前に、どんな資料を出してきても無駄だ(そんなあ!)。

直径12mm未満の穴とされている画像も、ピンボケだし、冷却液が漏れたような跡(変色)もない。

https://sorae.info/wp-content/uploads/2023/02/damaged-Progress-MS21-Roscosmos-photo_2023-02-21_15-14-15.jpg

(ロシアは、新しいソユーズが打ち上げの準備をしているときに、「外部の影響」でプログレスリークを非難している)
https://spaceflightnow.com/2023/02/21/russia-blames-progress-coolant-leak-on-external-influences-as-replacement-soyuz-rolls-to-launch-pad/

「ロシアの宇宙機関であるロスコスモスは、火曜日にテレグラムチャンネルに最新情報を投稿し、プログレスMS-21補給船への損傷に関する調査の暫定的な結論は、それが製造上の欠陥ではなく「外部の影響」によって引き起こされたことを示したと主張した.」

「RSC Energia (ソユーズとプログレス宇宙船の元請業者) からの予備データによると、プログレス MS-21 は、以前のソユーズ MS-22 と同様に、外部の影響にさらされていました」

「そのような結論は、計器集合体コンパートメントのラジエーターやソーラーパネルを含む、船の外面の変化を示す写真に基づいて行われます。」

もちろん、穴の開いた原因については、NASAは懐疑的だ。

「NASA の ISS 副プログラム マネージャーである Dana Weigel 氏は火曜日、米国宇宙機関もデータを分析してリークの原因を突き止めていると述べました。」

「彼女は記者団に対し、プログレス MS-21 への「外部からの影響」に関するロシア宇宙機関の声明を、特に微小流星体の損傷を指摘しているとは解釈していないと語った。」

「私は実際には、それが宇宙船上の微小流星体の損傷であるとは解釈していません」

「彼らが本当に理解しようとしているのは、宇宙船の旅のどこかで、それが打ち上げであろうとロケットの分離であろうと、要因となった可能性のある他の外部の影響や損傷が発生した可能性があるという兆候や兆候があることだと思います.」

そうなのかあ?。

「調査の次の段階では、ロシアの宇宙機関は、ソユーズ MS-22 およびプログレス MS-21 ビークルで観測された損傷をシミュレートするための地上実験を計画しています。」

原因を究明しようとしているふりをしながら、ソユーズMS-23の打ち上げ準備は、着々と進んでいる。

彼らが本当に心配しているのは、冷却剤の漏れなどではなく、想定外に経年劣化が速いソユーズ宇宙船やプログレス貨物船の構造強度ではないのか。

現在接続されているソユーズMS-22や、プログレスMS-22、打ち上げられようとしているソユーズMS-23についても、その懸念は残る。

「本当の」地上実験の結果次第では、ソユーズMS-23の期間を早め、以後のロシアモジュールの運用は中止されるかもしれない。

NASAのクルー6は、来週(2月27日)の打ち上げが予定されている。

一時的に、11人の人間がISSに滞在する。

確実に使えることが分かっているのは、クルードラゴン2機だけだ。

やれやれ・・・。

無人で打ち上げられるソユーズMS-23は、予定では今週末(2月24日)に上がる。

恐怖のドッキングは、クルー6の打ち上げ前に行われることになる。

ドスン、プシュー、アラートが鳴り響き、通信統制が行われ、メーカーの専門家に緊急招集が掛かり、臨時会議が招集され・・・。

ISSからは、暫く目が離せなくなりそうだな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(偶然を信じますか、同志?—
ロシアは、「外部からの影響」がそのプログレス宇宙船を損傷したと主張している
2 か月間に 2 台のロシアの宇宙船がこのように攻撃されました。おそらく。)
https://arstechnica.com/science/2023/02/russia-claims-an-external-impact-damaged-its-progress-spacecraft/

「ロシアの宇宙企業はまた、ソユーズとプログレスの熱制御システムのアップグレードを計画していないと述べた.これは費用がかかり、宇宙船の質量が増加する.」

ロシアンルーレットが原因だという今回の損傷の仮説については、「控えめに言っても、これは非常にありそうにない」としている。

今日も、英語のお勉強をしてしまった。

「言うまでもなく、これはすべて非常に神秘的です。」(・・・all of this is pretty mysterious.)

prettyって、こういう風に使うこともあるんだな・・・。

🐱ウクライナ降伏不可避:亀裂2023年02月21日 18:03

ウクライナ降伏不可避:亀裂


(ウクライナへの軍事支援、各国に温度差…ミュンヘン安保会議が閉幕)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230220-OYT1T50005/

「3日間の会議ではウクライナへの軍事支援の強化が強調されたが、各国間の温度差が浮き彫りとなった。」

掲載されている表などから、一部引用させていただく。

・英国:今後3か月で昨年1年間以上の兵器を供与(4か月目からはどーする!?)
・ポーランド:ミグ戦闘機を供与する準備(Fー16じゃなかったっけえ?)
・ドイツ:ウクライナに最善の支援を提供&意図しないエスカレーションを避ける(バランスをとり続ける)
・フランス:長期戦に備える(短期決戦は望まない?)
・米国:後述
・ブラジル:戦争についてだけ話し続けることはできない。

なんか、ブラジルの外相が言ってることが、浮沈子には一番しっくりくるんだがな。

ブリンケンは、こんなことも言ったそうだ・・・。

「武力による領土奪取が正当化されればパンドラの箱を開け、紛争の絶えない世界になる」

一瞬、既視感に襲われて、眩暈のようなものを覚えた。

ベトナム戦争の頃、似たような話を聞いた気がする・・・。

(ドミノ理論)
https://en.wikipedia.org/wiki/Domino_theory

「ある地域の 1 つの国が共産主義の影響下に置かれた場合、周辺国がそれに続くことを示唆しています。」

「これは、冷戦中の歴代の米国政権によって、世界中でのアメリカの介入を正当化するために使用されました。」

そもそもの始まりは、第二次世界大戦後からということになるらしい。

「1949年の中国共産党の勝利、1950年6月の北朝鮮侵攻、1954 年のケモイ沖島危機、およびインドシナ紛争は、1 つか 2 つの国だけでなく、アジア大陸全体と太平洋全体にとって広範な課題となった。」

中国の共産主義化は、欧米にとっては大損失だしな。

欧州においては、現在にまで続く影響を残している。

「バルト海のシュテッティンからアドリア海のトリエステまで、大陸に「鉄のカーテン」が降りてきた。その背後には、中央および東ヨーロッパの古代国家のすべての首都があります。ワルシャワ、プラハ、ブダペスト、ベオグラード、ブカレスト、ソフィア。これらの有名な都市とその周辺の人口はすべて、私がソビエト圏と呼ばなければならない場所にあり、すべてが、何らかの形で、ソビエトの影響だけでなく、モスクワからの非常に高度な、場合によってはますます強化されている統制の対象となっています.」

21世紀の今時、共産主義勢力の展開を危惧する話は流行らないだろうけど、代わって登場したのは専制主義勢力というやつだな。

(「民主主義国家と専制主義国家の闘い」 バイデン大統領の“新冷戦”)
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20210405/pol/00m/010/008000c

「バイデン米大統領は、就任後初の記者会見を開き、中国の“専制主義”を厳しく批判した。そして、近年の米中対立を「民主主義国家と専制主義国家の有用性をめぐる闘い」と明快に位置づけた。」

「バイデン氏が言う専制主義国家は、少なくとも中国とロシアを含んでいる。批判は中国だけでなくロシアに対しても痛烈である。」

記事は途中までだが、米国のスキームとして、中露を想定していることは間違いない。

ウクライナ問題については、ブリンケンの発言に現れているように、新ドミノ理論とでもいうような発想に陥っている(たぶんね)。

バイデンがウクライナを電撃訪問するなど、相変わらずド派手な動きを見せているが、西側諸国の温度差は覆いようもない。

(「ロシアの敗北望むが、崩壊は望まない」 マクロン仏大統領が持論)
https://www.asahi.com/articles/ASR2M5JQ1R2MUHBI01Y.html

「フランスの立場は、ロシアを完全に敗北させて崩壊させることではない。ウクライナとロシアのいずれも完全な勝利をおさめることはできない」

「いま必要なのは、ウクライナがロシアの前線を妨害する攻撃を実施し、交渉への動きを作ることだ」

昨年の大規模侵攻以前から、頻繁にプーチンとの会談を重ね、独自の外交を行ってきたけど、成果は皆無!(そうなのかあ?)。

戦車供与でも足並みの乱れを鮮明にした。

「現在のロシアの市民社会から民主的な解決策が現れると考えられるだろうか。それを願っているが、実際に起きると信じることはできない」

どころか、頃合がいいところで和平交渉に持ち込み、プーチン相手にうまく立ち回ってポイントを稼ぎたい下心丸出しなわけだ(そうなのかあ?)。

もちろん、ドイツは不承不承付き合っているだけで、先頭に立ってロシアと事を構える気などさらさらない。

鼻息だけは荒い英国だが、戦闘機の供与は長期的としている(供与はタイフーンみたいです)。

(ユーロファイター タイフーン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC_%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%B3

「運用開始:2003年8月4日
運用状況:現役」

「デルタ翼とコックピット前方にカナード(前翼)を備え、カナードデルタ(canard-delta)と呼ばれる形式の機体構成をもつマルチロール機である。」

まあいい。

浮沈子的に、欧米各国の間で共通なのは、少なくとも今年中にウクライナが自国領土からロシアを駆逐できると考えているところはないという点だな。

「ロシアが戦闘をやめれば戦争は終わる。」(米ブリンケン)

「戦闘終結の見通しを問われたアンナレーナ・ベーアボック独外相は「率直に言えば、わからない。ロシアの大統領次第だ」と答えた。」

おっと、今回は宣戦布告は無しか。

まあ、どうでもいいんですが。

つまり、軍事援助は、ウクライナの継戦能力を維持する程度にとどまるということだ。

「ウクライナが戦いをやめれば国が消滅する。」

これも、凄まじい認識だな。

米国は、ウクライナを戦い続けさせるために武器を送り続けている。

和平を促す気などさらさらない(そういうことかあ?)。

ウクライナは、バイデン政権の掲げる新ドミノ理論のスキームにはめ込まれ、民主国家と専制国家の代理戦争に駆り立てられているように見える。

同スキームは、旧ワルシャワ条約機構なバルト三国やポーランドにも適用されつつあるように見える。

欧州大戦争になれば、戦火を免れない地域だからな。

これらの国々と、欧州西部から支援だけしている国とでは、天と地ほどの認識の差があるだろう。

メディアは、「温度差」と表現しているけれど、そこには「断絶」がある。

ドイツなんて、ちょっと踏み込まれたら、たちまち支援を放棄しちまいそうな感じだ(そうなのかあ?)。

もちろん、NATOの中では集団安全保障が機能するだろうが、そんなもんはやって見なければ分からない(そんなあ!)。

ウクライナ支援は、欧州にとって大きな重荷になりつつある。

政治的には、支援の継続を謳いながらも、綻びは表面化してきたしな。

中国は、米国に突っつかれても、ロシアへの援助を深めるだろう(武器の輸出でいちゃもんつけられてるようです)。

表向きは、もちろん、国家間での武器供与などはしない(そう言ってるしな:やってるのは米国の方だろうって!)。

そんなド派手な方法ではなく、慎ましやかに民間の貿易の中で、密輸品として、こっそりと渡すわけだ。

密輸だからな。

たまには、禁輸品として取り締まったりして見せるかも知れない(そうなのかあ?)。

民間の貿易と、2国間の国境における管理の問題だ。

米国にとやかく言われる筋合いのものじゃない。

米国にしたって、第三国経由で大量のICチップがロシアに流れ込んでいるのを、指を咥えて眺めているわけだしな。

やれやれ・・・。

片や亀裂が走り、此方緊密(禁密?)な関係が進む。

ロシアはホッと胸をなでおろしているに違いない(そうなのかあ?)。

戦闘機の即時大量供与や、この際だからのウクライナNATO電撃加盟への動きはなかった。

去年のように今年が過ぎ、今年のように来年が過ぎることへの希望が持てる。

時間は、常にロシアに味方している。

独立を賭けたウクライナとは別の意味で、この国もまた、戦うことを止めれば滅びるのかも知れない。

併合した4州(ドネツク、ルガンスク、ヘルソン、ザポロジエ)の支配を続け、既成事実化し、外交によって戦闘の休止に持ち込めればよし、そうでなくても膠着状態にして置ければそれでいいのだ(4州の未占領地域への戦闘は続くけどな)。

今年中には、バルト海沿岸、スバルキギャップ、黒海、アラスカ、時と場合によっては、極東の我が国周辺などでの軍事活動を活発化させ、次の手を打ってくるに違いない(既に黒海からのミサイル発射では、NATO加盟国であるルーマニアの上空を飛ばしてるし)。

攻撃は最大の防御だからな。

ドイツは、足元を見られている。

一押しすれば、簡単に崩れるだろう。

当てにしていたトルコは、震災で使えないしな(そういうことかあ?)。

西側の経済制裁による(自分自身への)影響は小さくない。

米国は選挙の季節だ。

今年から来年にかけて、ウクライナは翻弄されることになる。

いや、ウクライナに翻弄されるのか。

その間に失われる多くの命たち・・・。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

我が国でも、多くの人々がウクライナの勝利を願っているという。

その気持ちは分からなくもない。

武力をもって他国を侵略することの不条理さは万国共通だし、戦(いくさ)に敗れれば占領されて独立を失う。

朝鮮半島や琉球、台湾、中国大陸において、我が国はその不条理を繰り返してきたし、直近では自身が占領下に置かれている。

先日、ナチスの飢餓計画というのを読んだ。

(飢餓計画:日本語版のウィキはありません)
https://en.wikipedia.org/wiki/Hunger_Plan

「第二次世界大戦中にナチスの官僚によって開発された、ソビエト連邦から食料を押収し、ドイツの兵士や民間人に与えるために部分的に実施された計画」(完全に実施されたとすると、2000万人から3000万人が餓死したと推定される。)

「この計画は政策行為として飢饉を引き起こし、何百万人もの人々を殺しました。」

ウクライナの地で、1930年代にホロドモールと呼ばれるソ連の政策による飢餓が起こったことは知られている。

これは別の話だ。

「1941 年から 1944 年にかけて、420 ​​万人のソビエト市民 (主にロシア人、ベラルーシ人、ウクライナ人) がドイツの占領者によって餓死した」(米国の歴史家ティモシー・スナイダーによる)

欧州では、現代では想像することさえ困難なほどの、悲惨な出来事が起こっている。

その時代から、まだ数十年しか経っていない。

そして、生き延びた人々の子や孫が、再び戦争を起こしている。

あさましい人間の性だな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(米国務長官 ロシアへの軍事支援めぐり中国を強くけん制)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230220/k10013985651000.html

「中国がロシアに軍事支援を検討しているという懸念が高まっていると伝えた」

「中国はこれまでロシアに対し政治的、外交的な支援を行ってきているが、軍事支援をすれば深刻な問題になると王氏と共有することが重要だった」

「ウクライナの戦場に絶えず武器を提供し続けているのは中国でなくアメリカであり、中国に命令する資格はない。中国とロシアの関係に口出ししたり、強要や圧力をかけたりすることは受け入れられない」

「アメリカはみずからの行動をしっかりと反省して情勢の緩和や和平の促進のために実際の行動を行い、責任を転嫁したりうその情報をまき散らしたりしないよう求める」

うーん、ああ言えばこう言うとか、おまいに言われたくないとか、外交上のやり取りというのはこういうもんだという典型な気がする。

米国は、武器の提供が和平への道だと言っているゼレンスキーに絶えず武器を提供し続けているんだから、和平の促進のために実際の行動を行っているつもりに違いないのだ。

やれやれ・・・。

NHKは、この報道に関連して、以下も報じている。

(米駐日大使 “中国のロシア軍事支援検討 「信頼性ある情報」”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230221/k10013986861000.html

「ちょうど1年前、ロシアがウクライナを侵攻するか否かについてのアメリカのインテリジェンスは100%正しかった。長官の中国に対する警告もわれわれのインテリジェンスに基づいている。この議題を持ち出すだけの信頼性のある情報があるのだと思う」

「長官の発言は秘密のカーテンを開け、世界中に情報をさらす意味も含まれている。中国側が『それは正しくない』と抗議する様子はかえって不信を招くものだ」

ロシアがウクライナに侵攻することを100%正しく認識しながら、それを阻止できなかったように、中国がロシアに軍事支援することもまた、阻止できないんだろうな。

ひょっとすると、武器供与のような軍事支援なんかよりも、もっとドラスティックな形での支援を検討しているかもしれない。

おいおい、まさか二正面作戦を取らせようとして、台湾にちょっかい出すんじゃないだろうなあ?。

かんべんしてくれ・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(プーチン大統領が侵攻継続姿勢を強調 侵攻後初の年次教書演説)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230221/k10013987151000.html

「西側諸国がウクライナを使って戦争の準備をしていた。私たちはそれを止めようとした」

うーん、とてもそうとは思えないけどな。

「彼らは、戦場でロシアを打ち負かすことは不可能だと理解すべきだ」

まあ、そう言うだろうな(負けると言って負けた国はない)。

「欧米側が制裁を強化してもロシアの経済と統治システムは欧米側が信じているよりもはるかに強力だと強調」

「ロシア大統領選挙は来年予定どおり実施されるとも明言」

想定内の内容の中で、相変わらず核兵器をちらつかせている。

「ロシアの核抑止力は91%以上で最新の兵器を装備している」

「アメリカが新たな核兵器の実験を検討している」

「アメリカが実験を実施すれば、われわれも行う」

ウクライナで実験することは止めてもらいたいな。

核軍縮の停止も表明して、核抑止全開バリバリだ。

通常兵器の更新についての言及もある。

「ロシアの核抑止力は91%以上で最新の兵器を装備している。このレベルをロシア軍の全体に拡大する必要がある。」

それで、旧式兵器をウクライナに送り続けるわけだ。

撤退の時には、みんな置いてきちゃうしな(戦車は半分になっちまったようです)。

旧式兵器を全部使い切って、新しいのを少しだけ整えれば、100パーセント新兵器だけになるしな・・・。

まあいい。

ロシアは、当分ウクライナ侵攻を続ける腹のようだし、NHKは来年も続くと見ているようだ。

「軍事侵攻を続けるなかでも来年の大統領選挙は予定通り実施される」

別に、発言の中でそう言っているわけじゃないけどな。

(諦めない露軍に「弾薬生産が追い付かぬ」と焦る米欧、ウクライナ戦争の正念場)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/74043

「英紙タイムズは対艦ミサイルのハープーン(射程約240キロメートル)や空中発射巡航ミサイルのストームシャドウ(同約560キロメートル)を含める」(検討中だそうです。)

「ウクライナ軍がクリミア半島を射程にとらえることができる」

自国が戦場になる心配の少ない英国は、相変わらず威勢がいいな。

「英国は同盟国やパートナーを集めて、ロシアの将来の侵略からウクライナを守ることを支援する新しい安全保障上の憲章をビリニュスで打ち立てることを促したい」

この手の動きには要注意だな。

現在の、際限のない無秩序な軍事支援ではなく、秩序ある姿に還るための出口戦略だ。

と同時に、NATO加盟はあくまでも阻止するということなわけだ(そうなのかあ?)。

「ウクライナの弾薬消費率はわれわれの生産率より何倍も高い」

ものは言いようだと感心する。

感心してばかりもいられない。

「ウクライナ戦争は歴史的な紛争と比較して過剰な量の砲弾を使用しているわけではない。むしろ冷戦終結後のNATOの空洞化を端的に示している」

「武器・弾薬の生産ラインを再び稼働させるのは電気のスイッチを入れるように簡単ではない。努力と時間が必要だ。正直なところ兵器を製造する側も生産ラインを再開するのであれば6カ月で停止するようなことはないことを知りたがっている」

つまり、西側(の軍需産業)としては、戦争するならするで、本格的長期的にやってもらいたいわけだ。

おお、ロシアと利害が一致しているな。

長期戦を睨んだロシアの戦闘については、興味深い指摘がある。

「米欧がロシアを過大評価したように今度は過小評価する恐れがある。ロシア軍は重要な問題点を修正した。劣悪な計画を克服するため指揮系統を修正し、戦術の多くを変更した」

「ロシアの作戦が崩壊すると言うのは早計だ。プーチンは長期戦に持ち込んでいる。ロシア軍は傷ついたとはいえ、複雑な作戦や適応学習、他に例を見ない激しい戦闘に耐える能力を備えている。ウクライナで大きな損失を被った後、陣地を固め、人員を増やし、ウクライナの反攻を難しくしている」

「ウクライナのエネルギーインフラを無力化する大規模なドローン(無人航空機)攻撃など複雑な作戦を実行している。ウクライナをほぼ無傷で手に入れようとした初期の段階では採用されなかった作戦だ。」

「司令部や多くの兵站基地を射程圏外に移動させた。南部ヘルソン州ではドニプロ川右岸から撤退した後、多層防御を構築した。ロシア政府は長期戦に備えるため経済を徐々に戦時体制に移行させている。」

「ロシアの軍需産業基盤は経済制裁で疲弊しているかもしれないが、工場は無傷で、24時間体制で需要に応えようとしている。ミサイルは不足気味だが、対艦巡航ミサイルや防空ミサイルを再利用して在庫を増やしている。」

国際会議の場で、政治家は威勢のいいことばかり言っているが、足元では火の車になっていたわけだ。

「プーチンは不法に併合を宣言したルハンスク、ドネツク、ザポリージャ、ヘルソン4州すべてを手に入れると明言し、「長い過程」を経る用意があることをほのめかしている。」

「ロシアは非効率的でコストのかかる戦略を取り続け、最終的にはその規模と犠牲を受け入れる覚悟がものを言うと考えている。」

べらぼーめ・・・。

兵士は畑で取れると考えているに違いない。

「核戦争への拡大を恐れるあまり消耗戦が続けば、時間はプーチンに有利に働き、ウクライナとその国民は生殺しのような状態に追い込まれていく。」

時間がロシアに味方するという木村氏の認識は、浮沈子も同じだ。

英国が供与を検討している長距離ミサイル(対艦ミサイルだから、精度は怪しい?)や米国の300km射程のハイマースから発射される長距離ロケット弾は戦局の行方にとっても重要だろう(核戦争を覚悟して、供与できるかどうかだな)。

西側の兵器供与が長期に渡るかどうかは見えていない。

米国が懸念している中国からの軍事援助が本格的に始まれば、ウクライナに於ける戦争は全く異なる姿になるかも知れない。

記事の中では、ベアボックの3つの懸念が紹介されている。

(1)ロシアは西側が疲弊し、国際社会が屈服することを望んでいる

(2)ロシアのウクライナ占領を認める形で停戦すれば国際秩序と国際法、つまり国連文化の終わりを意味する

(3)西側がウクライナを支援していなかったらブチャやマリウポリのような惨劇がウクライナ全土で繰り広げられていた恐れがある

また、武力による領土奪取という「パンドラの箱」が開く話も改めて読んだ。

我々は、そこで思考停止してやみくもに武器をつぎ込むのではなく、そーなったらどーするを考えておかなければならないのではないか。

ウクライナは完全な勝利と西側への帰属を望んでいる。

「私たちにとって短い勝利は領土の完全な回復だ。長い勝利は損害賠償、犯罪加害者の説明責任、最も重要なのはロシアが変わることだ。ウクライナが欧州連合(EU)やNATOの一員になればロシアは変わる。ウクライナが完全に欧州大西洋地域の一部となることで欧州大西洋地域における耐久性のある安全保障が実現すれば問題は解決する」

西側には、ウクライナが望む形での問題解決を与える気はさらさらない。

また、ウクライナのNATO加盟がロシアを変えるというのは、むしろ逆効果だ(ロシアは、EUへの加盟は容認しているけどな:現状では、EU側が認めないだろう:ユーロ大暴落だし)。

西側には、現時点での現実的かつ明確な出口戦略はない。

ロシアの侵攻を許してから1年。

3日でケリがつくと思われた戦闘は、予想とは全く異なる展開になってしまった。

このままでは、来年の今ごろも同じようなことを言っている予感がしてならない・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

1年前、ロシアのウクライナ侵攻が始まった頃、浮沈子はメキシコにいた。

この1年を振り返れば、当時はこれ程長期化するとは夢にも思わなかったが、キエフ攻撃を断念して東部戦線に兵力を振り向けた際には、ひょっとするとと思わないでもなかった(それでも、数か月と思ってたけど)。

空爆は繰り返されたが、威嚇程度で、現在のように電力インフラなどという明確な目標があるわけでもなく、戦争地域以外の戦闘はなかった。

秋から冬にかけて、ウクライナ軍が大幅に反撃した時は驚いた。

しかし、ロシアは何とか持ち堪え、支配地域を固めているように見える。

ロシアは、侵略とは言わず(まあ、侵略する方は通常言わないだろうけど)、戦争とすら言わなかった(プーチンは、少なくとも1回口を滑らせているけどな)。

特別軍事作戦とか言って、真面目に戦争してこなかったからな。

民間軍事会社に好き放題にさせたり、予備役を招集して投入するなど、2軍ばかりで戦ってきた(現在も似たようなもんだけどな)。

そのことが、かえって戦闘を長引かせ、今日に至る状況を作っている。

戦争の長期化は、かなり早い時期から画策されていたに違いない。

10年とか20年とかいう長大なスパンだ。

木村氏の記事で強調されているのは、西側の支援の継続性の中でも、兵器(弾薬など)の生産だと感じる。

西側も、平和ボケしていたに違いない。

長距離ロケット弾が、米国の在庫の目減りを懸念して供与を躊躇われているのかどうかは知らないが、既にそういう話になっていたとしてもおかしくはない。

ロシアは、既に戦時経済への移行を推進している。

武器を作り、兵を養い、中国・インド・イランなど、国際環境も整えてきている。

表向きは、ロシアもウクライナというコップの中の嵐に留めておきたい振りをしながら、これを機会に新世界秩序を構築しようとしているのかも知れない。

バイデン政権が掲げる民主勢力と専制勢力との対立の構図に、まんまと乗って見せようとしている(ように見える)。

かつて、東西冷戦華やかなりし頃、第三世界という言葉が流行った。

(第三世界)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%89%E4%B8%96%E7%95%8C

「西側諸国にも東側諸国にも属さない国々を指すものとして冷戦時代に使われた言葉である。」

この用語は、時代の変遷とともにその意味を変えてきた。

東側諸国という概念が事実上消滅した現在、新しい政治的経済的意味を与えられることになるのかも知れない。

それとも、新たに二極化していく世界の中で、そういう収束域が現れることがないんだろうか。

いやいや、こういう発想自体が貧困だな。

知的怠惰の極みだ。

しかしながら、政権交代したブラジルはユニークな存在かもしれない。

(ブラジル大統領、ウクライナに弾薬「供与せず」 独首相と温度差)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-brazil-idJPKBN2UA04X

「ドイツが要請したと報じられたドイツ製対空砲「ゲパルト」用弾薬について、ブラジルはウクライナに供与しないと述べた。」

「和平交渉では中国が重要な役割を果たすとし、3月に予定する北京訪問時に協議する考えを示した。」

うーん、それはどうかな。

「ショルツ氏は今回の南米歴訪で先に訪れたアルゼンチンとチリでもウクライナ支援を得られず、西側との温度差が浮き彫りになっている。」

まあいい。

世界が一色に染まっていないことは分かった。

だが、パンドラの箱が開けば話は変わってくるかもしれない。

そうでないとすれば、武器の供与は単なる戦争の助長に過ぎないことになる。

矮小化された軍事援助に乗って来る国が、果たしてどれだけあるだろうか。

「一方が戦わなければ双方が戦うことはない。平和を望まなければならない」

誰かさんは、ウクライナが戦わなければ、消えてなくなると言ってるけどな・・・。