🐱静止軌道上の静かな戦い2023年03月15日 04:44

静止軌道上の静かな戦い


(プロトンロケットがロシア政府の極秘衛星を打ち上げる)
https://spaceflightnow.com/2023/03/13/proton-rocket-launches-classified-russian-government-satellite/

「最初の Olymp-K 衛星は、同様の秘密のベールの下で 2014 年にプロトン ロケットで打ち上げられました。」

「Olymp-K または Luch として知られる衛星は、2014 年 9 月の打ち上げ以来、少なくとも 19 の異なる位置を占める、比較的頻繁に静止帯内の位置を移動することで注目を集めています」

「その後、Olymp-K 衛星は、最初に米国企業 Intelsat が運用する 2 つの衛星の間に位置し、2015 年に別の Intelsat 衛星に接近しました。 CSISレポートによると、2017年にフランスとイタリアの軍事通信衛星。」

「この方法で GEO の衛星に接近すると、通信リンクを綿密に調査したり傍受したりする可能性があります」

「2020年の時点で、Olymp-K衛星はIntelsat衛星11基、Eutelsat衛星4基、SES衛星2基、およびロシア、トルコ、パキスタン、英国、および欧州宇宙機関が運用する少なくとも9基の衛星に接近」

「体系的かつ意図的な方法で GEO ベルトを操作している」

「他の衛星への損傷に関する公的な報告はなかった。」

今回の打ち上げは、その後継機らしい。

静止軌道上のこのような動きに対して、米軍が高い関心を持って監視活動をしていることについては、このブログでも既に触れている。

(怪しい「みちびき」)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2023/02/03/9560260

「このセンサー自体は、静止軌道上の衛星を監視するためのアイテムで、レーザーぶっ放して片っ端から破壊するようなことはしない(うーん、未確認!)。」

シリアスな話題も、浮沈子の魔の手(!)にかかると、単なるギャグネタになっちまうな。

やれやれ・・・。

「記事にあるように、同じ様な仕掛けは、既に独自衛星として低軌道で運用され、静止軌道上の衛星を監視し続けている。」

「2017 年に LEO に打ち上げられた SensorSat は、地球から約 35,800 キロメートル上空にある GEO ベルトの宇宙活動を監視しています。」

「我が国の軍事衛星であるみちびきシリーズの今後の打ち上げの中で、米軍のアイテムの搭載が予定されていて、少なくとも1台は既に横田に搬入されている。」

「打上げは、5号機(準天頂軌道?)が2023年度、アイテムを積む6号機、7号機(いずれも静止軌道?)が2024年度とされている(H3ロケット予定:ちょっとずれ込んでるけどな)。」

おっと!、H3といえば、なんか中止とか失敗とか指令破壊とか言ってなかったっけえ?。

政府が、安全保障上の懸念とか言ってたのは、このことだったのかもしれないな(もちろん、我が国のスパイ衛星のこともあるだろうけど)。

米軍にお約束していた監視衛星(一応、みちびきシステムの一環ということになっている静止衛星(6号機、7号機:準静止軌道?)への相乗りだけど)が、いつになったら上がるのかがお先真っ暗になっちまった一方で、監視対象であるロシアの静止軌道スパイ衛星(つーのかあ?)は予定通りちゃんと上がったわけだ。

まあ、どうでもいいんですが。

下から見上げているSensorSatには、もう暫く頑張ってもらわないとな。

みちびきについては、5号機以降の情報が極めて少ない。

怪しい・・・。

特に、6号機と7号機には、件の監視装置が積まれるわけだから、ビミョーに情報管理(秘匿化)されているのかも知れないが、国民に広く使ってもらおうというなら、妙なキャラクターとかじゃなくて、ちゃんとした情報を出してもらいたいもんだな。

(「みちびき」ってどんな衛星なの?)
https://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/10266.html

1号機(初号機)から4号機までのキャラクターが出ている。

1号機は片側3セグメントの太陽電池パネル、2号機と4号機は片側2セグメントにコンパクト化されて同様の仕様、3号機は静止軌道衛星で太陽電池パネルは共通みたいだが、高利得パラボラアンテナを持つ特殊仕様だ。

初号機後継機以降は、な、な、なんと、エヴァがキャラになっている!。

(CHARACTER
みちびき打上げ応援キャラクター)
https://qzss.info/eva.html

「みちびき初号機後継機及び5~7号機打上げ用ロゴマークは、エヴァンゲリオン初号機カラーを想起させるものになっていますが、この度、そのエヴァンゲリオンのキャラクターたちが、みちびきの打上げを応援してくれることになりました。」

なんだ、応援だけか・・・。

「エヴァンゲリオン初号機カラーをあしらった打上げロゴとともに、今後様々なところで盛り上げていきます。」(使用許諾を得ないで使うことは禁じられているようです。)

うーん、益々怪しい。

ちなみに、初号機は既に停波している(令和4年3月25日停波:現在は待機運用)。

まあいい。

H3が失敗したことで、いろいろ影響はあるだろうけど、浮沈子的には米軍の静止軌道監視装置が上がらなくなったことが最大の影響だと見ている。

打上げオーダーの組み換えとか、調整が大変だろうな・・・。

6号機用は衛星(配置される軌道含む)との整合性を考えて設計しているだろうから、今更、他の衛星に変更するとは思えないけど(そうなのかあ?)、打ち上げスケジュール優先ということなら、6号機をファルコン9で上げる選択が出てくるかもしれない(H2Aが回せるかどうかだな)。

衛星の経度の関係や、おそらくビミョーにズレている静止軌道の関係で、みちびきが丁度いいに違いない(未確認)。

今後のH3絡みの話とかみちびきの打ち上げの関係で、何か分かればまた書く。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(「H3ロケット打ち上げ失敗」が日本の宇宙開発に与える4つの影響。地球観測網に大ダメージも)
https://www.businessinsider.jp/post-266893

「筆者は、この打ち上げ失敗が日本の宇宙開発に次の4つの影響をもたらすと考える。」

1. だいち3号(ALOS-3)の喪失で、日本の光学観測に大きな空白期間
2. だいち4号(ALOS-4)の打ち上げや国際宇宙ステーション(ISS)の補給再開に遅れ
3.火星衛星探査計画「MMX」に懸念。国際的な存在感が薄れる恐れ
4.H3による商業打ち上げの需要取り込みが困難になる懸念

後段の記事中には、「準天頂衛星5、6、7号機」もある。

「準天頂衛星は、もともと複数の衛星で運用される計画で、初号機「みちびき」の後継機が2021年に打ち上げられたばかりだ。」

「日本の準天頂衛星計画だけでなく、GPSや欧州のガリレオなど、世界で運用される測位衛星の信号を利用するGNSSの仕組みもある。遅れは歓迎されるものではないが、衛星地球観測のように空白期間が生じるリスクはまだ小さい。」

米軍の静止軌道観測装置の搭載には触れられていない。

浮沈子は、その後に記述がある「きらめき1号」も、輸送自己の修理後、H2Aで上がったとばかり思っていたけど、きらめき2号だけがH2Aだったわけだ。

考えてみれば、スカパーのドデカい衛星を、燃料満載で静止軌道に持ち上げるのは困難だからこそアリアンを選択したわけだしな。

まあいい。

秋山さんだけではなく、大方の見方の中には静止軌道監視装置の搭載は認識されていないようだ(H3関係の他の記事で見た記憶はありません)。

<H3打ち上げ予定:宇宙基本計画工程表(2022年12月23日決定)より>
2023年度:
・先進レーダ衛星「だいち4号」ALOS-4(試験機2号機、H3-30S、太陽同期準回帰軌道)
・Xバンド防衛通信衛星3号機(きらめき3号)
・準天頂衛星システム5号機
・新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)1号機

2024年度:
・準天頂衛星システム6号機
・準天頂衛星システム7号機
・火星衛星探査計画 MMX (戦略的中型1)
・月極域探査機
・HTV-X 2号機

2025年度:
・次期技術試験衛星
・HTV-X 3号機

2026年度:
・情報収集衛星光学9号機
・情報収集衛星光学多様化1号機

2027年度:
・情報収集衛星光学多様化2号機
・情報収集衛星レーダ多様化1号機

2028年度:
・情報収集衛星レーダ多様化2号機
・データ中継衛星2号機
・先進光学衛星 ALOS-3後継機
・宇宙マイクロ波背景放射偏光観測衛星 LiteBIRD(戦略的中型2)
・ひまわり後続機

2029年度:
・ALOS-4後継機
・情報収集衛星光学10号機
・情報収集衛星レーダ9号機

2030年度以降:
・情報収集衛星レーダ10号機

さて、次は何が上がるんだろうな・・・。