🐱スターリンク:待機軌道2023年03月21日 18:52

スターリンク:待機軌道
スターリンク:待機軌道


(Index of /space/con/star:見えちゃった!)
https://planet4589.org/space/con/star/

マクドウェル氏のサーバーのゆるーい設定のおかげで、見えてしまっているフォルダー(ディレクトリー)の中身を漁ってみた(各打ち上げ毎の衛星軌道(高度と打ち上げ後の期間)を画像化したファイルを見ています)。

打上げ番号:グループ:待機軌道高度(km):運用軌道高度(km):備考
・0:ー:ー:ー:510:試験衛星
・1:0.9:ー:550:V0.9
・2:1-1:?、350:550:V1.0(以下同じ)
・3:1-2:?、350、380:550:
・4:1-3:?、350、380:550:
・5:1-4:?、380:550:
・6:1-5:?、380:550:
・7:1-6:?、380:550:
・8:1-7:?、380:550:
・9:1-8:?、380:550:
・10:1-9:?、380:550:ブラックスカイが相乗り
・11:1-10:?、380:550:
・12:1-11:?、380:550:
・13:1-12:?、380:550:
・14:1-13:?、380:550:
・15:1-14:?、380:550:
・16:1-15:?、380:550:
・17:1-16:?、380:550:
・18:ー:ー:ー:ー:トランスポーター
・19:1-18:?、380:550:
・20:1-19:?、350、380:550:
・21:1-17:?、350、380:550:
・22:1-20:?、350:550:
・23:1-21:350:550:
・24:1-22:?、350:550:
・25:1-23:?、350:550:
・26:1-24:?、350:550:
・27:1-25:?、350:550:
・28:1-27:?、350:550:
・29:1-26:560、440:550:570km投入
・30:1-28:?、350:550:
・31:ー:ー:ー:ー:トランスポーター2
・32:2-1:370:570:グループ2初回
・33:4-1:350:540:グループ4初回
・34:4-3:425:540:
・35:4-4:350:540:
・36:4-5:350、420?:540:
・37:4-6:350、420?:540:
・38:4-7:350:540:地磁気嵐で38機喪失!
・39:4-8:350、420?:540:
・40:4-11:350、420?:540:
・41:4-9:350、420?:540:
・42:4-10:350、420?:540:
・43:4-12:350、420?:540:
・44:4-14:350、420?:540:
・45:4-16:350、420?:540:
・46:4-17:350、420?:540:spl46.jpg
・47:4-13:350、420?:540:
・48:4-15:350、420?:540:
・49:4-18:350、420?:540:
・50:4-19:350、420?:540:
・51:4ー21:350、420?:540:
・52:3-1:360、420、550:560:グループ3初回
・53:4-22:350、420?:540:
・54:3-2:360、420、550:560:
・55:4-25:350、420:540:
・56:4-26:350、420:540:
・57:3-3:360、420、550:560:
・58:4-27:350、420:540:
・59:4-23:350、420:540:
・60:3-4:360、420、550:560:
・61:4-20:350、420:540:STLC相乗り
・62:4-2:350、420:540:BW3相乗り
・63:4-34:350、420:540:
・64:4-35:350、420:540:
・65:4-29:350、420:540:
・66:4-36:350、420:540:
・67:4-31:350、420:540:
・68:4-37:350、420:540:
・69:5-1:350、420:560???:グループ5初回(sg69.jpg)運用高度が違う!
・70:2-4:360(上昇中):570:spl70.jpg
・71:5-2:350、420(上昇中):530?:sg71.jpg
・72:2-6:360、420:570:spl72.jpg
・73:5-3:350、450(上昇中):530?:
・74:5-4:350、420(上昇中):530:
・75:2-5:350、415:570:
・76:6-1:380、365?:530:V2ミニ初回、崩壊中?
・77:2-7:?(上昇中):570:打ち上げ直後
・78:2-8:?(下降中?):570:打ち上げ直後

今のところ、こんな感じか。

待機高度はグラフの読み取りからだから、プラスマイナス10km位の誤差は許容範囲だ(グラフのスケールにもよります)。

待機している間にも、高度は落ちてくるからな。

何となく分かってきたのは、スターリンク衛星がどんだけ運用軌道に到達できなかったり、その後に離脱しているかということ(全ての衛星が、無難に運用高度まで上がった打上げの方が少ないのではないか)。

投入軌道から運用軌道に上がるまでには、紆余曲折があるということだな。

やれやれ・・・。

6-1は、待機軌道が当初は380km(地磁気嵐の影響回避)としていたのを、365kmくらいまで下げている最中かも知れない(地磁気嵐は収まってきているからな)。

もう少し様子を見ないと何とも言えないが、今までの打ち上げにおける待機軌道の中にも、運用軌道より高い軌道で待機させて下げてきたり、複数の待機軌道を順番に使ったりして、かなり柔軟に運用している感じだ。

光学的反射に伴う、例のスターリンクトレインの問題とかもあるから、一気に上げるんじゃなくて、複数回に分けて上げたりしているのかも知れない(グラフで見ると、そういう運用と思われる時期もあります)。

グループ5の傾斜角43度な軌道の、運用高度がワケワカだ。

浮沈子の理解では、第二期の申請による530kmの軌道(仮称シェル6)のはずなんだが、打上げ番号69のグループ5-1の衛星高度は560km辺りだ(ワケワカ!)。

同じく打上げ番号71のグループ5-2は、540kmくらいに見える。

まあ、どうでもいいんですが。

他にも、黄緑色の線で示されている衛星固定用のロッドが、意外に長期間漂っていることも分かる。

頻繁な打ち上げを行うS社が、2段目と一緒にして早期に大気圏に落としたい気持ちがよーく分かる絵面だ。

V2ミニで、2段目に蝶番で取り付けたのは正解だな。

まあいい。

確認しておこう。

V2ミニ初回打ち上げ(グループ6-1)が崩壊するかどうかは分からない。

単に、待機軌道を変更しただけのようにも見える。

6-1の降下が、初物の衛星や地磁気嵐と重なったことで、様々な憶測を呼んでいる。

衛星自体がデカくなったこと(約300kg→約800kg)、太陽電池も増えた(1枚→2枚)ことから、リアクションホイールの容量が不十分だったのではないかとか、これも初搭載のアルゴンガスホールスラスターが、全部イカレちまったんじゃないかとか(そんなあ!)、スターリンクに宣戦布告済みの中国が、早速、餌食にしたのではないかとか(そうなのかあ?:これは浮沈子の妄想ですが・・・)。

地磁気嵐は、実際に来ていて、打ち上げもそれを考慮して遅らせたようだし、投入軌道も高めの円軌道に近い形にしていたからな。

待機中の軌道は、ISSなどの高度を避けて設定されていることは、グラフからの読み取りでも確認できた。

長期間の待機軌道と、短期間だけ留まる待機軌道があることも分かった。

また、560kmや570kmという運用高度に送り込む際の待機軌道は、200km程度下の高度に設定されていることも確認できた(それより下には設定していないようだ)。

350kmというのがよく使われているが、ここで待機させて機能チェックを行い、不良衛星をはじいた場合、仮にスラスターの不良が発覚して能動的離脱が出来ない場合でも、ISS高度を横切ることはないからな。

420kmという短期待機高度も使われている(理由は不明)。

初期の頃には、ここを使わずに、300km台から一気に上げていたこともあるけど、グループ4以降の打ち上げにおいては、2段階停止がほぼ定着したようだ。

走りながら考えるS社の文化だな。

今回の6-1崩壊騒動で使われた380kmという待機軌道も、過去に使われた時期があるし(グループ1)、現在2機が降りて来た365kmというビミョーな高度も、近い高度(360km)が使われた実績もある(グループ3とか)。

画像のグラフを見る限り、全世界が期待した(そうなのかあ?)V2ミニ崩壊というイベントには程遠い感じだな(まだまだ、分からんぞお?)。

運用軌道(シェル6なら530km)に上がり始めるまでは、何とも言えない。

スターリンクのファンや、すでに契約している顧客、特にバックホール回線としてEバンドを使う予定のKDDIのような通信事業者は、落ちてくれなどと藁人形作ったりはしないだろう(トーゼンです!)。

しかし、物理の神様は公平だ。

藁人形の有無に関わらず、落ちる物は落ちる。

打ち上げられた4000機余りの衛星のうち、既に数百機は運用軌道から離れている(試験衛星(2機)やV0.9(60機)含む:これらは全機軌道離脱済み)。

現在運用軌道に向かって上昇中の数百機の中にも、途中離脱する衛星はあるに違いない。

それでも、現在でさえ数千機が運用されているスターリンクの堅牢性は破格だ。

1機や2機がぶっ壊れても、機能的には屁でもないだろう(日頃から、故障した衛星の対応には慣れているだろうしな)。

中国は、どうやって妨害したり破壊したりするんだろうな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

・3月17日:6-2が3月24日から30日に延期
・3月20日:5-5が3月24日に、急遽設定

うーん、これって、差し替えだよなあ・・・。

つーことは、6-2に、何かトラブルが起きている可能性がある。

ロケット側なのか、それとも衛星(V2ミニ)の方なのかは不明だ。

既に確認しているように、グループ5とグループ6が運用される軌道は同じだ(高度530km傾斜角43度)。

どっちを上げてもいいけれど、打ち上げ毎の全衛星のトータルスループットは、V2ミニを上げた方が1.5倍程度になることは確認済だ。

急遽な差し替えは、やむを得ない事情なわけだ(たぶん)。

そう考えると、既に打ち上げられた6-1(V2ミニ)で、何らかのトラブルが起こっていると考えるのが自然だろう。

380kmまで上げた軌道を365kmまで降ろすというのは、燃料の利用を考えれば、通常の運用ではありえないからな。

状況証拠は、やはり、6-1崩壊説を支持している。

しかし、勢いよく高度を下げていた2機が、365kmで踏み止まったことも確かだ。

姿勢制御系や推進系の問題ではない可能性も、確かにある。

そうすると、問題になるのは通信系、しかも、衛星制御ではなく、本業のKu帯(一般顧客用)とか、Ka帯(地上局とのアップリンクやダウンリンク用)、新たに搭載されたE帯(バックホール回線用)に、何か不具合を来している可能性もある。

E帯とかは、初物だからな。

何らかの不具合があってもおかしくはない。

延期は1週間(6日間)ということになった。

S社の場合、ロケットの予備はしこたまあるから、ペイロードさえ間に合えば、急遽の打ち上げも可能だ。

ましてや、自社事業ということなら、リードタイムは最小限ということになる。

6-1衛星群が高度を下げ始めたのは3月12日だ。

つまり、11日までには、衛星側の不具合が確認されていたということになるのかも知れない(推進系ではない場合)。

アルゴンガススラスターの出力は、従来のクリプトンに比べて増強されているようだが、衛星重量が大きいからな。

530kmの運用軌道に上げるのには時間がかかるだろう(未確認)。

380kmの待機軌道というのは、地磁気嵐対策ということではなくて、運用軌道投入への最短の時間的スケジュールを見越した最適解だったのではないか。

つまりだな、何らかの対策を施した6-2は、同じ380kmの待機軌道に入るのではないか(もちろん、未確認)。

5-5の方は、従来通り、350kmと420kmの2段階待機軌道に入れるから問題はない。

月末までに対策が間に合わなければ、再延期という話にもなる。

3月末から4月は打ち上げが立て込んでいるからな。

・March 30Falcon 9 • Starlink 6-2:SLC-40
・March 30Falcon 9 • SDA Tranche 0:バンデンバーグ
・April 7Falcon 9 • Intelsat 40e/TEMPO:SLC-40
・April 8Falcon Heavy • ViaSat 3 Americas:LC-39A
・AprilFalcon 9 • Starlink 6-3:SLC-40
・AprilFalcon 9 • Starlink 2-9:バンデンバーグ
・AprilFalcon 9 • O3b mPOWER 3 & 4:SLC-40
・AprilFalcon 9 • Transporter 7:フロリダまたはカリフォルニア

直接の関係はないけど、スターシップの試射も予定されている(まあ、どーせ延期でしょうが)。

やれやれ・・・。

この他に、発射台が空けば、急遽、スターリンクの打ち上げを突っ込んでくるだろうし。

地上にある衛星は1ドルも稼いでくれないからな。

ロケットは発射してナンボ、衛星は地球の周りをまわってナンボだ。

仮に、V2ミニに瑕疵があったとしても、スターリンクの打ち上げが滞ることはない。

航空機のようなロケットの打ち上げを目指すS社にとっては、ペイロードの不具合による差し替え打上げは織り込み済みだ。

スターシップの開発が遅れれば、衛星側を作り直してファルコン9に載せて飛ばす。

いつでもどこでもインターネットに繋がっていたいという、人間の飽くことのない欲望が作り出した地球低軌道メガコンステレーション。

もうじき、ワンウェブの衛星群も完成する(第一期ですが)。

法人や小売業者向けとはいえ、スターリンクがこれだけ普及してきた中で、どれだけの顧客を取り込むことが出来るかが問われるだろう。

宇宙では、生き馬の目を抜く熾烈な戦いが繰り広げられている。

そういう戦いは、大歓迎なんだがな・・・。

<さらに追加:3月23日記>ーーーーーーーーーー

(スターリンクミッション 6-1:現在の情報参照)
https://www.elonx.cz/mise-starlink-6-1/

「2023/03/23 09:18 ピーター・メレチン:
イーロン・マスクは、このミッションの衛星で特定されていない問題が発生していることを確認しました. 一部の衛星は軌道から外され、他の衛星は軌道が増加した後にのみテストに合格します。」

(I think only the altitude changes are significant. I think they are debugging some issue with the new sats, and we'll see in a few weeks if they resume orbit raising)
https://twitter.com/planet4589/status/1638597952762531840?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1638616130356133888%7Ctwgr%5Ea1562d3a07b155a35f6a7149bed650b63b7acaed%7Ctwcon%5Es2_&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.elonx.cz%2Fmise-starlink-6-1%2F

「高度の変化だけが重要だと思います。彼らは新しいサットでいくつかの問題をデバッグしていると思います.軌道上昇を再開するかどうかは数週間以内にわかります.」(ジョナサンマクダウェル)

「Starlink V2 には多くの新技術が組み込まれているため、予想どおりいくつかの問題が発生しています。 一部の衛星は軌道から離脱し、他の衛星は宇宙ステーションの上空で高度を上げる前に徹底的にテストされます。」(イーロンマスク)

やっぱ、ISSの高度は相当意識されているようだな。

うーん、そうすると、6-2の打ち上げ(3月30日予定)も怪しいということになるかもな・・・。