🐱ワンウェブ:老舗の貫禄2023年03月26日 18:52

ワンウェブ:老舗の貫禄
ワンウェブ:老舗の貫禄


(ジョナサンの宇宙ページ
ワンウェブ統計)
https://planet4589.org/space/con/ow/stats.html

ワンウェブの衛星配置状況を見てみる(カッコ内はスターリンク:参考まで:←なんねーよ・・・)。

・合計サット:584(4161)
・初期の軌道離脱:0(109)
・廃棄完了:2(176)
・失敗後の再入場:0(18)
・軌道上の合計:582(3858)
・スクリーニング済み:1(5)
・失敗、腐敗:2(42)
・墓地:0(0)
・合計作業:579(3811)
・処分中:0(10)
・星座外:0(59)
・異常(自動翻訳修正):0(5)
・予約、移転:1(31)
・特別:0(0)
・ドリフト:61(199)
・上昇:65(235)
・運用中:452(3272)
・許可衛星数(別ページより):716(第一期:4408、第二期:7500)

今日もインドから36機を上げているようだから、これらの数字は日々変わっていく。

軌道は、概ね1200km前後(1181.9km~1221.7km:約4km刻み)の高度で、軌道傾斜角は約87.9度(1つのシェルだけ55度)。

13のサブシェルごとに、50機未満の衛星を飛ばす予定だ。

規模は小さいけど(マクダウェル氏の区分ではメガコンステレーションにならない)、現実的な配置で早期のサービスインを目指した。

実際の配置は、試験衛星を含めてスターリンクに先行を許してきたし、サービスインも遅れたけど、また、周知のように破産の憂き目にあったり、ロシアに衛星を没収されたりして、紆余曲折を経ているが、なんとか展開を進めている(コンステレーションの完成は可能のようです)。

後、1回の打ち上げで第一期の展開は終わり、法人顧客やインターネット業者へのサービスを始めるんだろう。

注目すべきは、衛星の残存率の高さだ。

あー、いや、比較の対象にしているスターリンクが異常なだけかもしれないけどな(打ち上げた衛星の約1割が、何だかんだで離脱!)。

初期の不良で離脱したのは、たったの2機だけで、その後の不良による離脱も3機に留まる(500機余りの打ち上げで5機の離脱だから1パーセント未満:スターリンクのざっくり10分の1)。

立派なもんだな(それがふつ­ーか?)。

特徴的なのは、初期の投入軌道がそもそもISSより高い420km程度の高度で、そこから600kmくらいまで上がってから暫く滞留することがあるようだ(打ち上げによっては、滞留せずに一気に1200km近くまで上がっています)。

衛星の性能(少なくとも推進系)に、それだけ自信があるからだろう(未確認)。

S社のように、んなもんは上げてみなけりゃ分らんだろう!?、というのとは文化が違うと感じる(そういうことかあ?)。

まあいい。

ちなみに衛星は、エアバスD&Sが作っている(名目上は合弁会社)。

老舗の貫禄か。

それでも、プロファイル(軌道高度のグラフ)を見ると、途中で上がるのをやめたりしている衛星もある(3、13、14の打ち上げ)。

そこが予備機の待機軌道になっているのかどうかは知らない。

しかし、スターリンクの惨憺たる有様とは比較にならないことだけは確かだ。

どっかのメーカーのパソコンOSが、金を払ったユーザーにベータテスト(アルファテストだったのではという噂も)をさせていたような品質の悪さを感じる。

ワンウェブの衛星は、まあ、その点では許容範囲だろうな。

数打ち上げる中には、調子が悪くなる衛星もあるだろう・・・。

スターリンクのように、打ち上げてから、初めて機能チェックをやるという手順はいかがなものか(そうなのかあ?)。

イーロンXのイジーハダチの記事によれば、スターリンクも最近の打ち上げの成績は向上しているらしいが、6-1崩壊騒動の後ではそれも疑わしい。

(SpaceX は昨年、1,722 個の Starlink 衛星を打ち上げましたが、失敗したのはどれくらいですか?)
https://www.elonx.cz/spacex-loni-vyneslo-1722-druzic-starlink-ale-kolik-z-nich-selhalo/

「おそらく、スターリンク衛星が経験できる最悪の事態は、アクティブ コンステレーションが運用される最終軌道に到達した後、失敗することです。昨年、3 つの衛星がこの最悪の縦列に巻き込まれ、その位置を維持できなくなり、制御不能に大気中を降下して終焉を迎えています。」

ここでは、4-7などで早期離脱した衛星は含まれていないことに注意だな。

「スターリンク衛星の信頼性が高まっていると言っても過言ではありません。」(浮沈子は、この意見には不同意だけどな。)

その中で、6-1(V2ミニ)崩壊事件が起こったわけで、やはり、文化の違いとしか言いようがない気がする。

この記事の中で注目なのは、衛星の軌道高度による寿命(自然落下)を示したグラフだ(画像参照)。

1200kmの高度までは示されていないが、まあ、人類が地球上で生存している間は落ちてこないと考えていいだろう(未確認)。

グラフの読みでは、550kmのスターリンクの寿命は5年以内、600km前後のカイパーは10年弱というところか。

これらに対して、ワンウェブには自然落下の心配はない。

衛星の機械的寿命(姿勢維持用の燃料や太陽電池の劣化、放射線によるメモリーのビット反転など)で、更新需要が生じるだけだ。

コンステレーション維持には、全く異なる基準が適用される。

衛星の質量も異なる。

スターリンクが260kg(V1.0)とか309kg(V1.5)とか約800kg(V2ミニ)とか1250kg(V2.0)とか言っているのに比べて、147kg(最近の計量化された衛星の質量)と、ぐっと軽くなっている。

まだ明らかではないけど、カイパー衛星の質量は、浮沈子的には1トン超え確実と見ている。

こうしてみると、ワンウェブとスターリンク(カイパーも)は、似て非なる低軌道衛星コンステレーションだということが分かる(カイパーが、打ち上げられた衛星のうち、どれだけ残存するかは分かりませんが)。

軌道維持コストが低い1200kmという高い低軌道(!?)への700機程度の衛星配置は、再使用可能な自社ロケットや向こう10年の全世界の打ち上げを買い占める金を持たない限りでの、唯一の現実的な解決方法だったに違いない。

無難だ・・・。

もちろん、1200kmでは、一定の遅延は避けられないけど、静止衛星に比べればはるかに短く、オンラインゲームなどでもギリギリ許容可能かもしれない(未確認:浮沈子はゲームやらないので)。

確認しておこう。

20世紀的常識の範囲内で構築されつつあるワンウェブは、ブチ切れたスターリンクや、いいとこ取りのカイパーとは異なる、ある意味、中途半端な低軌道コンステレーションになった。

英国のブレグジット(EU離脱)に伴うガリレオ(測位システム)の軍事利用からの排除の話がなければ、頓挫していたかもしれない(英国は、測位衛星として使うことを考えているようです:できんのかあ?:未確認)。

資金ショートやロシアの打ち上げ拒否を乗り越えて、第一期の完成は間近となっている。

浮沈子的には、第二期の着手は困難(無期延期、断念、アバンダン?)と見ているけど、まあ、例によって当てにはならない。

ユーザー周波数帯はKuバンドが使われ、地上局とだけ通信(こっちはKaバンド)される(衛星間通信:クロスリンクはない)。

既に見たように、配置軌道上での推進能力を失えば、半永久的に軌道に留まる(25年のガイドラインなんて、クソ喰らえだ!:そんなあ!)。

(ワンウェブ)
https://en.wikipedia.org/wiki/OneWeb

「OneWeb 衛星は、競合するStarlinkメガコンスタレーション衛星 (大気抵抗のために行動しなければ 5 年以内に軌道から離脱する) よりも高い軌道を持っているため、OneWeb 衛星は合理的な時間枠で受動的に軌道から離脱することはありません。」

「OneWeb 衛星がデブリの発生源になるリスクは <0.01 であると判断され、NASAの技術基準を満たしています。」

今までの軌道離脱の実績(1パーセント未満)を見ると、まあ、納得かな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーーー

(インドでの打ち上げにより、OneWeb はグローバルなインターネット サービスに十分な衛星を提供)
https://spaceflightnow.com/2023/03/26/indian-launch-gives-oneweb-enough-satellites-for-global-internet-service/

「軌道上の OneWeb 宇宙船の総数は 618 個になり、ロンドンに本拠を置く会社が今年後半にグローバル ブロードバンド サービスを開始するのに十分な数」

記事によれば、5月には第二期の試験衛星も上がると言われている。

「OneWeb 用の 15 基の予備衛星と、OneWeb の次世代コンステレーション用のプロトタイプが運ばれ、数千の宇宙船が運ばれる可能性」

うーん、第二期は無理なのではないかあ?。

英国用のナビゲーション衛星としては、十分な数が上がることになるしな。

いずれにしても、第一期については早期に配備が完了する(1200kmの運用軌道に上がるのにも時間は掛かりますけど)。

年内のサービスインは堅いところだ。

どれだけの顧客を獲得できるか、それで商売になるのかどうか。

同じ低軌道コンステレーションと言っても、ワンウェブは他とは異なるビジネスモデルを模索している。

浮沈子から見れば、既に隙間産業的なポジションになっちまっている。

第二期の展開で、初めてスターリンクやカイパーと同じ土俵に乗る。

第二期の試験衛星は、おそらく高スループットのV2ミニに近い仕様になるだろう(未確認)。

それを、6千機余り、1200kmの同じ様な軌道に配置する必要があるのかも疑問だ。

見通し衛星の確保なら、現在の600機余りで十分だろうし、トレンドとしては、機数を抑制してスループットを上げる方向は見えてきているからな。

天体観測的にも、数うちゃ当たる(トラブルのネタが増える)ことにもつながる。

様々な観点から、第二期はビミョーと見ている(少なくとも、現状ではムリポ)。

こうしてみると、カイパーが如何に妥当な選択をしているかということが見えてくる。

低中緯度に特化し、スループット重視、必要な衛星数を押さえて、遅延の少ない高度に配置する。

問題なのは、3236機の配置を維持するコストを継続的に稼ぎ続けられるかどうか、特に、打ち上げロケットを押さえられるかどうかが問題だ。

つーか、ブルーオリジンのニューグレンの需要を創生するために飛ばすようなもんかもしれない。

ファルコン9は、確かにスターリンクを大量に運んでいるけど、そのために作られたロケットじゃない。

タマゴが先かニワトリが先か。

多様なメガコンステレーションが展開されることは悪いことじゃない(天体観測者は不同意だろうけど)。

生き残るのは何処か、それとも全部残ることが出来るのか。

柳の下の3匹目のドジョウに成れるかどうかは分からない。

ん?、2匹目かあ?(浮沈子は、カイパーが2匹目になると見ています)。

まあ、どうでもいいんですが。

アットーテキに先行するスターリンクは、年内にも1千万人の顧客を獲得するだろう。

来年には、もう一桁上がるかも知れない。

超低軌道(300km台)のV帯の展開が始まれば、地磁気嵐以外に誰も止めることは出来なくなる。

やっぱ、次の10億人をネットに高速接続するのはスターリンクだろうな・・・。

🐱スターリンク:全機崩壊の予感2023年03月26日 21:13

スターリンク:全機崩壊の予感
スターリンク:全機崩壊の予感


(SpaceX は、今年、T-Mobile で Starlink の衛星からセルへのサービスをテストすると述べています。)
https://www.cnbc.com/2023/03/13/spacex-t-mobile-cell-service-tests-this-year.html

「ワシントンDCで開催されたSatellite 2023カンファレンスのパネルディスカッションで、スペースXのStarlinkエンタープライズセールス担当バイスプレジデントであるJonathan Hofeller氏は、「私たちは実行することで多くのことを学びます。必ずしも過度に分析する必要はありません」と語った。」

スターリンク担当重役は、当然、V2ミニの不具合について報告を受けているだろうから(崩壊は12日に始まっている:パネルディスカッションが行われたのは13日月曜日だ)、それを踏まえた発言ということを考えれば、なかなかに味わい深いものがある。

注目すべきは次の発言だな・・・。

「ホフェラー氏は月曜日、スペースXはシアトル近くの施設で1日に6基の衛星を製造しており、以前の1.5シリーズのスターリンク衛星を製造していないと考えていると語った。」(Hofeller said Monday that SpaceX is manufacturing six satellites per day at its facility near Seattle and that he believes the company is no longer manufacturing its previous 1.5 series of Starlink satellites. )

おっと、V1.5は在庫限りということか。

(この SpaceX が計画を変更しているため、第 2 世代の最初に打ち上げられたスターリンク衛星は問題に直面しています)
https://www.elonx.cz/prvni-vynesene-druzice-starlink-druhe-generace-se-potykaji-s-problemy-spacex-kvuli-tomu-meni-plany/

「Musk は衛星が経験している問題を特定していませんが、NASA Spaceflight の情報筋によると、それは 1 つのタイプの問題ではなく、個々の衛星がさまざまな方法で影響を受けています。電力や通信の停止に関連する問題もあれば、衛星の制御とルーティングに関連する問題もあると言われています。」

「同社には無料のキャリアを待っているスターリンク衛星のセットがいくつかあるため、あるロケットから別のロケットに負荷を移すことは問題ではありません。」

「問題は、第 2 世代衛​​星の問題を分析するのにどれくらいの時間がかかり、その解決に何が関係するかです。」

「同社は2 月に FCC に申請書を送り、第 1 世代のスターリンク コンステレーションの衛星をアップグレードする許可を求めました。」

「これにより、同社は将来の第1世代衛星の打ち上げを停止するための準備を進めている.」

既に自ら退路を断っいる(そういうことかあ?)。

しかし、打ち上げた途端に崩壊するような衛星(V2ミニ)で、既存の衛星(V1.5)を置き換えるような許可を、FCCがすんなり出すとは思えないんだがな(そうなのかあ?)。

「問題は、SpaceX の v1.5 衛星がまだいくつ在庫があるかということです。第2世代のすべての問題が解決される前に、同社はおそらく古いタイプの衛星しか打ち上げることができないでしょう.」

V2ミニの抱える山のようなトラブルを解決できない限りV1.5で繋ぐしかなく、在庫がなくなって来れば、①生産ラインを組み替えてV1.5を復活させるか、②スターリンクの打ち上げをストップするか、③不良品と分かっているV2ミニをとにかくうち上げて、軌道上でなんとかするかの3者択一になる。

うーん、浮沈子は、③の可能性が高いと思うんだがな。

V0.9を打ち上げた時も、反対する現場の意見を押し切って、運用ノウハウを得るために、打ち上げロケットと60機の生産型プロトタイプをどぶに捨てた経緯があったように記憶している(その後の体たらくを見る限り、この打ち上げで運用ノウハウを得たとは思えないしな)。

まあ、どうでもいいんですが。

今日のマクダウェル氏の軌道画像を見ると、既に3機は崩壊していることが分かる(1機は既に第2の待機軌道である365kmから墜落している)。

他の2機も、おそらく通信か何かのトラブルを抱えていて、軌道高度は維持しているものの、色が赤く(紫色?)なっちまっているしな。

悲惨だ・・・。

現在、数機が第2待機高度(365km)に降りてきているけど、今後の展開はお先真っ暗としか思えない(そうなのかあ?)。

まあいい。

イーロンマスクがツイッター上でトラブルを認める発言を行ったことから、全世界のメディアは、堰を切ったようにV2ミニの崩壊について報道し始めた。

待ってましたとばかりだな。

これから、どれだけの衛星が赤い表示に変わっていくのかは分からない。

推進系のトラブル(アルゴンガスホールスラスターや姿勢制御用フライホイールなど)ということになれば、軌道維持が不可能になって全機落下という可能性もあるし、太陽電池パネルや電源系ということになれば、推進系の制御もおぼつかなくなる。

衛星制御系のトラブルを抱えれば、そもそも、制御落下させようも無くなるしな(その可能性もありそうですが:そのための低高度における待機軌道の設定だしな)。

制御系以外の通信系統(ソフト含む)ということなら、サービスインには至らないものの、何かに危険を及ぼすということはない(やたらに電波をばら撒き続けることになるかも!?)。

全世界が注視する中、次々と崩壊していくV2ミニ。

新しい軌道には、新しい衛星を・・・。

今回は裏目に出たな。

一寸先は闇の宇宙開発。

「私たちは実行することで多くのことを学びます。・・・」(再掲)

ちっと多過ぎるかもな・・・。