🐱全電化衛星と静止軌道直接投入の時代2023年05月01日 01:15

全電化衛星と静止軌道直接投入の時代


(Viasat-3 アメリカミッション)
https://www.elonx.cz/mise-viasat-3-americas/

「Viasat-3 Americas 衛星は、このタイプの衛星によくあるように、静止軌道 (GEO) への単なる移行に打ち上げられることはありません。」

ここで言っているのは、GTO(静止遷移軌道)のことだな。

「電気駆動のおかげで、目的地に到達するのに時間がかかりすぎます。そのため同社は、SpaceX に直接静止軌道 (またはほぼ静止軌道) への配送を命じました。」

軍事衛星などは、軌道上での運用に待ったなしということもあるし、衛星寿命を最大限維持する必要があることから、従来も静止軌道への直接投入は行われてきた。

衛星側が、アポジーキックやペリジーキックを繰り返して軌道高度を上げるなどというまどろっこしいことはしない。

多少の調整は衛星側で行うにしても、ほぼほぼ静止軌道に直接ぶち込む。

商業衛星で行われることは少なかったが、最近この手の打ち上げが流行っている。

理由の一つに、衛星側のエンジンがイオンエンジンなどの電気駆動に代わってきたというところがある。

効率はいいけど、パワーは少なく、GTOからGEOに上がるのに半年とか時間がかかる。

そんなには待てない!。

また、その間の推進剤の消耗もあるからな。

その分を衛星寿命の延命に使えるということもある。

全電化衛星と静止軌道直接投入の流れは、納得のトレンドなわけだ。

今回のビアサットの打ち上げでは、ファルコンヘビーの全段使い捨て使用となる。

「これは、どのロケット ステージも着陸を試みない最初の Falcon Heavy ミッションになります。その理由はおそらく、衛星の重量と挑戦的な目標軌道の組み合わせです。」

ULAでは、お高い固体燃料ブースターをしこたまつけて(アトラスVでは5本まで行けます)、得意のセントール上段による複数の噴射を経て行われる。

引退間近だが、デルタ4ヘビーでは、ICPSが同じようなことをしているんだろう(未確認)。

静止軌道は、今も昔も特別な軌道だ。

地上からみて一点に静止し、多少の揺らぎはあったとしても、固定されたアンテナで通信を行うことができるし、気象衛星やICBMの打ち上げ監視など、地球観測にも向いている。

問題があるとすれば、赤道上空の3万6千km辺りだから、高緯度地域では仰角が取れずに使いづらいということと、何せ距離がそれなりにあるから、行って来いの通信で時間がかかり、リアルタイムでのやり取りが難しいことがあげられる。

また、宇宙は広いとはいえ、数百機も衛星が並べば、隣の衛星との混信なども気になるところだ。

最近では、静止軌道上をうろうろして通信を傍受するスパイ衛星の存在も危惧されているようだ。

そういう怪しい静止軌道上の衛星を監視するモニターを、我が国の技術試験衛星(打ち上げ延期中)に仕込む話については、このブログでも書いている。

まあいい。

要するに、民間の通信衛星の巨大化(ビアサットは6トンだそうです)と、長寿命を狙った全電化の流れが、静止衛星の静止軌道直接投入という、打ち上げロケットにとってはキビシー話につながってきているということなわけだ。

静止衛星の燃料を補給する起動サービスとかも出てきているようだが、全面展開になるのかどうかは分からない。

衛星寿命も、大型化に伴って伸びてきており、少し前まではせいぜい5年くらいだったものが、今では15年がフツーだ。

全電化でなくても、軌道維持だけは電化しているのもあるようだしな(未調査)。

巨大衛星を全電化して長寿命化し、静止軌道に直接放り込んで早期にサービスを始めるというのがこれからの流行になるんだろう。

軍事衛星でしか行えなかった贅沢な運用だ。

我が国のH3では、6トンの衛星を直接GEOに放り込むことはできない。

米国でも、限られたロケットしか、そういう芸当はできないわけで、打ち上げコストと衛星の収益、寿命とのビミョーなバランスの上に成立する、限られた選択肢なのかもしれない。

が、しかし、スターシップの開発に成功すれば話は変わる。

静止軌道上に宇宙ステーションを建設しようという話だって、出てこないとは限らんからな。

もっとも、地球の見た目がズーっと同じだから、観光向きではないだろうけど。

宇宙ステーションといっても、通信用の巨大衛星という位置づけなわけだ。

軌道維持の運用とかも、それこそ燃料補給して賄うことになるかもしれない。

故障したトランスポンダーを交換するのは、ロボット衛星の役割で、用が済めば墓場軌道に移動する。

巨大な太陽電池と放熱板を備え、見た目はISSと同じ感じになるのかもしれない。

当然、国際協力で相乗りすることになるわけだが、中国はここでもつまはじきにされるのかもしれないな(今度はロシアもかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

電波干渉の問題から、全てのトランスポンダーを相乗りさせるわけにはいかないだろうが、静止軌道の過密を解決する方法の一つになるかもしれない。

まあ、低軌道コンステレーションの通信容量が充実してくれば、地球観測を含めていずれは取って代わられることになるかもしれない。

数百機から数千機を飛ばし続けなければならない低軌道コンステレーションに比べれば、維持するのは楽だろうけどな。

当分は、両方の長所を生かしながら併存していくことになるんだろう。

IoTが急速に進展していく中で、インターネットバックボーンを桁違いに増設しなければならない事態が迫っている。

光ファイバーケーブルも、無線通信も、衛星も、ありったけの方法を動員して数兆にも及ぶデバイスをつなぐ時代になる。

そのインフラの中に、仮想の生命体が生まれ、サイバー空間を支配して、リアルワールドを乗っ取るというのはどこかで聞いた話だ。

(AIが核兵器を発射することを防ぐ法案がアメリカで提出される)
https://gigazine.net/news/20230428-prevent-artificial-intelligence-nuclear-weapons-bill/

「映画「ターミネーター」シリーズを見たことがある人の中には、AIであるスカイネットが反乱し核兵器を使用したことで起きた核戦争の描写が印象に残っているという人も多いはず。」

「AIや致死的な自律型兵器システム、極超音速ミサイルを含むその他の新興技術は、人類の存亡にかかわる脅威をもたらすため、兵器への転用のペースを遅らせるための対策が必要」

遅らせるだけかあ?。

「アメリカ軍によるAIの使用は、国家安全保障の上では適切な場合もありますが、人間の指揮命令系統にはない核兵器をAIで管理することは無謀であり、危険であり、禁止されるべきです」

まあ、人間が人間の生死を決定する方が安心かどうかは別問題だがな。

少なくとも、訳が分からないうちにICBMが空から降ってきて、一巻の終わりになるよりはマシかも知れない。

おっと、そのICBMの発射の監視も、静止衛星から行っているけどな。

それもそのうち、低軌道コンステレーションから行うことになるのかもしれないし、迎撃や反撃が人間を介さずにAIの判断で行われることになるのかもしれない。

「・・・核兵器のような最も危険な兵器による、生死に関わる武力行使の決定を下すには、常に人間が関与しなければなりません」

ウクライナでは、いつ核兵器が使われてもおかしくないような状況が生まれつつある。

(ロシア、核衝突の道選択せず 忍耐試すべきでない=外務省報道官)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-nuclear-idJPKBN2WO1JH

「ロシアは最悪のシナリオに沿った事態の進展を防ぐためにあらゆる手段を講じる。ただ、ロシアの重要な利益が侵害されることを引き換えにはしない」

「ロシアの決意を試してはならない」

いやあ、試すだろうな・・・。

おそらく、双方が試されることになる。

西側が先に核兵器を使う可能性だって、排除できないだろう。

静止衛星は、その状況を3万6千kmの高みから静かに見守っているのだ・・・。

<以下追加>----------

(スペースX、大型通信衛星などを搭載した「ファルコン・ヘビー」の打ち上げに成功)
https://sorae.info/ssn/20230501-viasat-3-americas.html

「搭載されていた衛星の軌道投入に成功したことを同社がSNSや公式サイトにて報告しています。」

「打ち上げ日時:日本時間2023年5月1日9時26分【成功】」

「ペイロード:ViaSat-3 Americas、Arcturus、G-Space 1」

まあ、あっさりと成功してくれるな・・・。

ファルコンヘビーが華麗なる成功を収める一方、未完成のエンジンを数だけ揃えて臨んだスターシップ(スーパーヘビーブースター)は39kmで息の根を止められている。

んなことじゃ、いつまでたっても置き換えなんてできそうもないなあ・・・。

🐱水泳ネタ:膝を開く平泳ぎ2023年05月01日 04:43

水泳ネタ:膝を開く平泳ぎ


日曜日のテクニカルプログラムは、バタフライベーシックと平泳ぎベーシックになった。

熱心な生徒さんが集う、日曜午後の暇つぶし(そうなのかあ?)。

バタフライも平泳ぎも、ちゃんと泳ごうとすると難しい。

浮沈子は、なんちゃってバタフライで25m泳ぐのが精いっぱい。

平泳ぎは、それこそ腹が減るまで泳げるけど、現代平泳ぎではない。

半世紀前の足を広げてから閉じるカエル足で、手も大きく広げて掻く。

ここ数年、現代平泳ぎをマスターしようと苦労しているが、膝を閉じてかかとを引き寄せてから蹴ると、どうしてもあおり足(足の甲で水を押す)になってしまう。

仰向けになって、エレメンタルバックストロークで蹴ればそれなりに蹴れるんだが、うつ伏せでは上手く蹴れない。

手の掻きについても、コンパクトに掻こうとすると顔を上げることができない。

悩みに悩んでいたところ、目からうろこの指導を受けた。

膝は思い切り左右に開け!。

顔は手を掻く前に上げてよし!。

あーすっきりした・・・。

ポイントはいくつかあって、足の引き寄せはかかとを付けて行い、引き寄せてから左右に開くのに一呼吸(そんなに長いかあ?)置く。

そこから、満を持して蹴るわけだな。

蹴った後のスナップとかは、これから指導があるだろうけど、今のところはそこまでは言われていない。

足は、つま先を揃えなくてもいいということになっている。

手の掻きは、親指を付けて伸ばした状態から、三角形を描きながら引き寄せ、手のひらを上にして左右から真ん中に寄せて顔を洗うようにするという。

その際に、胸を張りながら顔を上げる。

ちなみに、頭頂部は前方に向けない(これも目からうろこ!)。

斜め上にして、顔は前方を向きっぱなしだ。

当然抵抗は増えるが、呼吸の動きははるかに楽になる(首の上下はないからな)。

ジジババ向けの平泳ぎとしては、これで十分だろう。

手は、水中で水平を保つ。

手の周りの水流によって浮きもせず、沈みもしない状態を維持する(浮沈子は、左右に広げすぎという注意を受ける)。

言われたとおりに泳いでみると、体幹は結構辛いものがあるけど、意外にすいすい泳げる。

膝を左右に広げることによって、下半身が落ちないために抵抗が少ない。

引き寄せた後のかかとを広げる動きがまだぎこちないけど、そこをスムーズにこなせれば、結構使えそうな気もする。

山に登る道は幾つもある。

一つじゃない。

指導していただいているセンセも、上手く蹴れるようになったら膝を狭くしていくこともありだと言っているしな(股関節の構造にもよるようです:浮沈子の場合は、仰向けでは出来るので、多分問題ないかも)。

頭の突っ込みも、同じように、ちゃんと呼吸できるようになれば頭頂部を前にして泳げるようになるんだろう(未確認)。

膝を左右に開く平泳ぎ。

体幹が弱いジジババでも、体全体を水平に保って泳がせれば、多少顔が上向きになっていても、膝が左右に開いていても、トータルの抵抗少なく、蹴りにしっかり力が入って推進力を生みだすことができた方が進む道理だ。

目からうろこのテクニカルプログラムが、今後どう展開するか見ものだな。

同じ日曜日の前半はバタフライだが、これこそ前代未聞の沈まないバタフライだからな(浮沈子は、小石のように沈んでいきますが)。

長年取り組んできたババたちの中には、今まで潜れ潜れと言われてきたのになんだよ!?、とブーたれている方もいるが、山に登る道は幾つもあるということなわけだ。

潜りすぎを指摘され続けている浮沈子は、新しいアプローチに大いに期待している。

そっちは、別稿でまた書く。

🐱パソコンネタ:ワイマックスルーター交換2023年05月02日 03:14

パソコンネタ:ワイマックスルーター交換
パソコンネタ:ワイマックスルーター交換


電池が膨れてお釈迦になったファーウェイのモバイルルーター(スピードワイファイネクストW05)とおさらばして、新規契約した(キャンペーンで、手数料程度で2年間延長な感じ)。

3年目からは値上げらしいが、まあ、その頃にはまた、キャンペーンで乗り換えだな(もちろん未確認)。

検討対象となった機種は2種類(両方とも、モバイルルーター)。

・NEC:スピードワイファイ5GX11

「アンテナ内蔵クレードル装着でさらに安定した5G通信を実現」(カタログより)

ちなみに、クレードルは別売のようだ。

・サムスン:ギャラクシー5Gモバイルワイファイ

「スマホのような大画面はWi-Fiルーター最大級サイズ」(同上)

「スタイリッシュなデザインと自立スタンド搭載」(同上)

うーん、見た目で勝負か・・・。

結論を言えば、サムスンのギャラクシーにした。

NECは、4000mAhの電池容量だったが、ギャラクシーは5000mAhだ。

その代わり、NECが下り最大2.7Gbpsに対して、ギャラクシーは2.2Gbpsしか出ない。

まあ、カタログデータだがな。

同時接続端末数も、NECが17台に対してギャラクシーは11台だ(いずれも1台はUSB接続)。

そんなにデバイスは持っていない(現在、4台で、近々1台増加予定)。

どっちでも十分だ。

決定的な理由は、やっぱ画面の大きさだな(NEC2.4インチに対して、ギャラクシーは5.3インチだ:デカ!)。

電源スイッチ入れると、時計だけでなく、画像のようにカレンダーまで出てくる。

背面には、自立スタンドが付いていたりするが、これって、ひょっとするとモバイルルーターだったんじゃね?(ひょっとしなくても、そうです!)。

この、無駄な画面のデカさがたまらないな・・・。

デカい液晶が余ってたから、流用したような感じがアリアリだ(そうなのかあ?)。

まあいい。

設定は、今まで使っていたウェッブ設定(パソコン側からの設定)を、端末側からほぼ全部できる感じだ(未確認:画面のでかさは、伊達じゃない:もちろん、中にはウェッブサーバーも入っているので、パソコン側から接続してブラウザー上で設定もできる:画面のデザインとかもよく似ている:浮沈子は、ウェッブ上で設定した)。

とりあえず、パスワードをかけ、MACアドレスでマスクして置く(最近は、これだけでは不安らしい)。

が、何もしないよりはマシだ。

いろいろな設定をバックアップしてパソコン側に保存しておく。

リセットかけなければならない羽目にならないといいが、何が起こるかわからんからな。

夜も更けたので、今日のところはここまで。

とりあえず、パソコン環境の更新は終わった。

バックアップが手薄になったので、モバイル環境を充実させることにする(現在、物色中)。

といっても、レストラン通いは当分先だ。

自宅で引きこもりながら、爆食三昧するしかない。

いつでもどこでも、画像を撮ってテキスト書いてブログに上げられるようにするのは結構大変だ。

今の人たちは、スマホで全部やるんだろうが、浮沈子はパソコンのキーボードをたたかないとムリポだ。

指先から紡ぎ出される言葉を書き留める作業は、やはり机に向かってモニターを見ながら行いたい。

コーヒー飲みながらな。

たまに、キーボードにこぼして大騒ぎになるけどな(うわあああぁぁぁぁーーーーっ!)。

まあ、どうでもいいんですが。

モバイルルーターを持ち歩く日々が、1日も早く訪れてほしいと願う。

一週間後には、ジジババは世間から見捨てられる(そういうことかあ?)。

最速のワクチン接種は、こちらもとりあえずノババックスの予約に成功した。

が、接種開始日は5月11日からで、大規模接種会場へわざわざ出向いても1日しか前倒しにならない。

モデルナより、副反応が出る確率が低いと言われているが、ヒットしちまった時の重症度(っつーのかあ?)が低いかどうかは分からない。

確率に賭けるしかない。

この夏は、形ばかりのワクチン接種と引きこもりで凌ぐ。

秋になれば、新しいワクチンが出てきて、ユニバーサルに副反応少なく持ちがよくなると期待している(ホントかあ?)。

そう思わなければ、この状況では持たない。

それでも、せっせとモバイル環境を整えようと涙ぐましい努力を続ける。

徒労に終わりそうな予感がするが、冬までには安心してバーチャルライフを送れるようにしたい。

正副予備の3系統でミニマムアクセスを確保し、相互に補完可能なデバイスを整備する。

今は2系統のデータ回線で、電話を別のキャリアにしているだけだ。

マック関係のデバイスが弱いので、そちらの方に食指を伸ばそうとしている。

が、結局はM社の術中に落ちる予感がしている。

スマホやタブレット、パソコンなんて、どうでもいいと言ってしまえばそれだけの話。

使っているのは、アプリケーションであり、手に触れているのはキーボードやマウスなわけで、それが変わらなければデバイスは問わない。

使い込んでいる人は、カスタマイズ可能なOSやアプリを好んで、自分が使いやすいように設定するんだろうが、浮沈子はそれほどじゃないからな(空気読めないMSIMEと格闘するだけ・・・)。

格安の中古品(型落ち新古品含む)で固めたデバイスの中で、唯一の新品となったモバイルルーターが眩しい(写真を撮るのに、フラッシュを切るのを忘れていただけかあ?:画像は、フラッシュ切って撮り直したもの)。

世界都市東京(大田区)の中に棲息している限り、スターリンクのお世話になることはない。

この街には、ありとあらゆる電波が飛び交い、地下にも地上にも空中にも光ファイバーが張り巡らされている。

その恩恵を受けつつ、固定回線は引かない(ケーブルテレビの回線は部屋まで来てますけど)。

固定電話もやめてしまったしな。

21世紀はモバイルの時代だ。

もっと言えば、ユビキタスの時代だろう。

手元の操作系であるスマホやパソコンは多様化し、高速な通信回線の向こう側で、データセンターのサーバーがうなりを上げる。

神は遍在する。

それと同じ文脈で、コンピューターはネットワークを介して、世界中どこでもつながるようになった。

その膨大な計算資源を使って、我々は何をしようとしているのか。

SNSを使ったチャットにうつつを抜かし、ドローンを飛ばして敵の陣地に砲弾を落とす。

技術の進展が豊かさと幸福をもたらすと、無邪気に信じていた時代は過去になった。

我々が目にしているのは無限の荒野だ。

表層に漂う豊かさを一枚捲れば何もない。

そこに何かがあると信じて世界を彷徨い続けた挙句、身近にいる青い鳥が朝の光の中で真実を告げるのを知ることになるのだ。

これからの人々は、宇宙の彼方にまで、青い鳥を探しに行かなければならんからな。

ご苦労なことだ。

月でも、火星でも、何なら木星でも土星でも、好きな所へ行くがいい。

が、そこに何もないことは分かっているはずだ。

そうと知りながら、行かずにはいられないのだろう。

誰にもそれを止めることはできない。

ネットワークは、この星を超えて、宇宙の彼方にまで広がっていくのだ。

この、目の前にある小さなルーターの彼方には、無限の世界が広がっている。

一見豊かに見えるが、砂を噛むような味気ない世界だ。

そのバーチャルな世界の向こうに、本当のリアルな幸せがあるのかは知らない。

次の買い替えまでに、何かを見つけることはできるんだろうか・・・。

<以下追加>----------

(次世代通信をより身近に
Galaxy初 5G*モバイルルーター登場!)
https://www.samsung.com/jp/mobile-accessories/galaxy-5g-mobile-wifi/

「5Gをコンパクトに持ち運ぼう」

「大容量バッテリーで外出先でも安心」

「使い方が広がるスタイリッシュな外観」

「見やすい大画面ディスプレイ」

「シンプルで便利なユーザーインターフェース」

まあ、メーカーの売りも、見た目勝負というところか。

機能的な差は、バッテリーの容量くらいか。

実際には、パソコンにつないで使ったりすることもあるだろうから、バッテリーの持ち自体が決定的な状況ということは少ないだろう。

宣伝ページではないけど、同時に検討したNECの製品についてもリンクを張っておく。

(X11 トップページ)
https://www.necplatforms.co.jp/support/wimax/x11/index.html

「トップページ
製品仕様
各部名称
ファームウェア
マニュアル
オプション」

余りにそっけないので、関連記事を載せておこう。

(WiMAX +5G対応「Speed Wi-Fi 5G X11」を徹底レビュー!)
https://mobareco.jp/a245912/

「各種設定の変更や操作は前面の物理ボタンで行います。残念ながらタッチパネル方式ではないので操作性に関しては好みが分かれそうです。」

「手に持ってみると端末の厚さと本体の重さがまず気になりました。従来のWiMAXルーターは薄くて軽量なモデルが多かったので余計に気になるポイントです。」

「「Speed Wi-Fi 5G X11」「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi」 スペック比較表」

「Speed Wi-Fi 5G X11は、通信性能やバッテリー持ちといった基本スペックは非常に高く、コンパクトなボディで持ち運びもしやすいモバイルWi-Fiルーターです。」

「操作性に関してはタッチパネル方式のGalaxy 5G Mobileといった機種には劣りますが、Wi-Fi 6への対応や最大同時接続台数の多さなど、Speed Wi-Fi 5G X11ならではの魅力が多い端末です。」

見た目のギャラクシーに、性能のNECというところか・・・。

🐱変異種:最速の6回目接種:経時的減弱を予測2023年05月02日 13:17

変異種:最速の6回目接種:経時的減弱を予測
変異種:最速の6回目接種:経時的減弱を予測


(新型コロナワクチン接種後の抗体減少程度 高精度で予測 慶応大)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230502/k10014055371000.html

「接種後に上昇した抗体の量は年齢や性別にかかわらず、一定のパターンで減少していたことを突き止めました。」

「実際に計測された値とモデルを使って予測した値が83.3%から98.2%の精度で一致したということです。」

「追加接種後の抗体の量を予測するモデルや、十分な免疫を得るための追加接種の時期を判定できるアプリの開発を進めています。」

うーん、肝心のワクチンがヘタレなら、いくら経時的減弱を予測できても仕方ないんだがな。

年齢や性別に関わりないパターンがあるといっても、実際の有効性には個人差があるだろうし、それを確認するためには個別に血液検査などが必要になるだろう。

「一人一人が抗体の量を確認したうえで、追加接種を受ける時期を決められるようになればより効果的な感染予防につながる」

そう簡単にはいくまい。

が、従来、疫学的にしか捉えられなかった抗体価の減少を予測できるようになれば、お役所の都合で決められていた接種時期を、合理的な根拠に基づいて決めることができるからな。

悪い話ではない。

もちろん、ウイルスとのかかわりあいが深い話だから、オミクロンや今後の変異種で、どの程度威力を発揮するかは未知数だ。

さらに、現状ではワクチン接種は抗体価との因果関係が深い感染予防効果や発症予防効果ではなく、重症化予防効果を目安に行われているからな。

今後は、そっちの方の指標が必要になってくるだろう。

いずれにしても、効果的なワクチンが出来なければ話は始まらない。

浮沈子は、最速の6回目の接種を目指して、東京都の大規模接種会場(都庁の北川展望台)でオミクロン未対応のノババックスをうつ算段をしている。

一応、予約は押さえたけど、逼迫している感じはない。

バックアップで大田区の集団接種会場(蒲田の日本工学院)も予約を入れてある(ノババックスがうてれば解除予定)。

体調とかもあるから、実際にうてるかどうかは当日にならなければ分からないからな。

まあいい。

接種に成功したところで、抗体はついた直後(2週間後くらい?)から、どんどん落ちていく。

感染予防効果については、おそらく1か月も持たないだろうし、重症化予防効果も3か月程度と思っていた方が無難だ(それこそ、年齢によるかも:未確認)。

体内で、長期に渡り継続的に抗原たんぱく質を作り続けるワクチンの話もあったが、その後の展開は聞かない(それも、ちょっとブキミーだがな)。

行政的には、一般は年1回、高齢者等は2回程度の接種で丸く収めたいところだろう。

随時開発される、最新のワクチンを投入し続けるルーチンを構築できればそれでいい。

そのスキームで、社会経済を回しながら既存の医療資源の運用を続ける。

ある程度の流行を受け入れ、その際に医療崩壊が起こらなければ上出来だ。

もちろん、ジジババなどが一定程度餌食になるのは仕方ない。

各自が防衛し、多重に感染予防策をとっていくしかないのだ。

一寸先は闇の新型コロナ。

その闇を照らす細い光が、経時的減弱の予測アプリというのも情けない話だ。

照らされていない闇が、余計に深くなる気がするな・・・。

<以下追加:5月3日早朝記>----------

(<新型コロナ・2日>東京都で新たに2604人感染、2人死亡 感染2000人超は2月14日以来)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/247565

「病床使用率は15.2%。」

「65歳以上の高齢者は438人」

画像でわかるように、前週同曜日からの増加は695人と跳ね上がっている。

大型連休中日ということもあるが、病床利用率も徐々に上がってきているからな。

トレンドとしては、下げ止まりから確実に増加に転じている。

大方の予想は、第8波より小規模になるとみているようだが、オミクロン亜系統であるXBB系統(免疫逃避変異が特徴)が増加している(都内では7割超)ことを鑑みれば、逆に上回る可能性の方が高いのではないか。

ワクチン効果の経時的減弱、人流の増加、マスク、消毒液、遮蔽版など感染予防策の緩和(撤廃!?)、日々の感染状況等報告の廃止・・・。

何一つとして、流行が小規模で収まるという要素はない。

罹患者の増加は、何の慰めにもならない(XBBは、オミクロン感染者でも再感染する)。

ジジババにとっては恐怖だ。

最速の6回目接種まで、あと8日。

遺伝子組み換えタンパク質ワクチンであるノババックスをうてたとしても、免疫が賦活されるまでは1週間ほどはかかるだろう(乃至は2週間程度か)。

5月下旬までは、前回接種から7か月を経て下がりきった免疫状態のままで、第9波を乗り切らなければならない。

今のところ、その増加のペースは遅い。

東京都が増加に転じたのは3月20日過ぎ頃からだから、既に1か月半ほど経っている。

当時は1000人未満だったからな。

3月20日(月):270
3月21日(火:休日):877
3月22日(水):373
3月23日(木):908
3月24日(金):893
3月25日(土):863
3月26日(日):667
3月27日(月):355
3月28日(火):1001
3月29日(水):1002
3月30日(木):956
3月31日(金):854
4月1日(土):991
4月2日(日):789
4月3日(月):420

ざっと2週間の様子を見ると、このころから緩やかに増え始めている。

1か月程度かけて、1000人弱増えてきているわけだ。

第8波の増加も、当初は緩やかだったからな(若年者の集計方法が変わり、計上漏れがあるという指摘も)。

似たような増加のパターンになるのかもしれない。

緩やかな増加が長期間続いて、その間に死者は増大し、全国レベルでは、過去の流行を超える最大の死者数を計上している(第7波の2倍以上:東京都はそれほどではなかったけどな)。

第9波が、それを超えない理由は見当たらない。

まあ、感染者数の把握は5月8日以降はやめちまうし、病名別の詳細な死者数が明らかになるのは5か月後だそうだ(秋ですな)。

べらぼーめ・・・。

浮沈子の周りでは、何を勘違いしたんだか、高齢者の中でマスクを外している人が増えている。

逆じゃね!?。

むしろ、二重にして、買い物はまとめて行うなど、外出を控える対策が必要だろう。

既に第9波は増加の速度を上げ始めている。

前週同曜日増加率が2倍とかになり、爆増し始めたらヤバいからな・・・。

🐱ウクライナ降伏不可避:モスクワは燃えているか2023年05月03日 23:30

ウクライナ降伏不可避:モスクワは燃えているか


(クレムリンに無人機攻撃か 被害はなし ロシア大統領府 発表)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230503/k10014057001000.html

「ロシアは適切とされる時期と場所で報復する権利がある」

まあ、そもそも軍事侵攻しているのはロシアだからな。

ウクライナは、当然の報復をしたまでのことだろう。

米軍も、米国から供与された兵器を使用しない限り、つまり、ウクライナ製の兵器を使う限りはロシア本土への攻撃を認めている。

が、先月はこんな報道もあった。

(ウクライナのモスクワ攻撃、米が制止か 米紙報道 ウクライナは否定)
https://www.asahi.com/articles/ASR4T74P8R4TUHBI01D.html

「状況の激化を懸念する米国の説得で断念したという。」

そりゃあ、やめろと言うだろうな。

「攻撃対象にはモスクワや黒海沿岸の港湾都市ノボロシスクを検討」

「ウクライナ側が「攻撃の延期」に合意」

ウクライナ側は否定したそうだが、まあ、誰も信じないだろう。

現に、3月にも攻撃は行われている。

(モスクワ近郊に無人機が墜落、大統領府から110km…ウクライナ製との指摘)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230301-OYT1T50080/

「コロムナは首都モスクワの露大統領府の南東約110キロ・メートルにある。」

この手の小規模な攻撃は、これからも散発的に続くに違いない。

が、米国がコントロールする限り、この紛争の長期化は避けられないし、非対称性は続く。

ゼレンスキー政権も、数十年というスパンでの長期化を示唆している。

(ゼレンスキー大統領「ロシアとの戦闘 何十年と続く可能性も」)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230430/k10014054021000.html

「ウクライナがロシアに対して領土を割譲する形での和平はありえない」

「南部クリミアを含むすべての領土を奪還するまで長期戦も辞さない姿勢を強調」

「第3次世界大戦のリスクを高めるより、いまウクライナを支援するほうが安上がりだ」

いやあ、今だけじゃなくて、数十年続くんだろお?。

そんなに長期に支援する覚悟は、到底西側にはないぞお(たぶん)。

現実的には、一定の領土を割譲する形で決着すると考えるのが常識的だな。

ロシアは、かつてのソ連の支配下にあった東ヨーロッパ諸国の再統合を夢見ている。

のみならず、欧州丸ごと手に入れようとしているのかもしれない。

ロシア単独ではムリポだから、中国とかインドとかと手を組んでな。

ウクライナ支援どころではないだろう。

米国は、ウクライナ紛争が予測不能な事態に発展することを最も恐れている。

ウクライナは、米国の監視をかいくぐってロシア本土を攻撃しているに違いない。

スバルキギャップ(カリーニングラード)や、ベラルーシにおける軍事強化を続けるロシアは、欧州本体への野心を隠していない。

ウクライナで、西側が選択を誤れば、引き金を引くことになるのだ。

浮沈子は、西側こそそれを望んでいると思っていたけど、中国が絡んでくると話は変わる。

ゼレンスキーが言うように、第三次世界大戦のリスクが高まっているのかもしれない(ウクライナに投資すれば回避できるかは別ですが)。

少なくとも、欧州大戦争のリスクは高まっている。

数年以内に、何かが起こってもおかしくはない(2027年あたりがヤバいかも!)。

それは、台湾問題と連動するかもしれないし、朝鮮半島の動乱とリンクする可能性もある。

米国は、4年ごとに政治の季節を迎える(既に、来年の選挙は始まってるしな)。

トランプさんの政権奪還が可能だと信じている人は少ないだろうが、何が起こるかは分からない。

不確定要素を減らしておきたい現政権のスタンスを考えれば、モスクワへの大規模攻撃はあり得ない。

下手をすれば、米国からロシアへ情報が流れかねないしな。

ウクライナは、情報戦においては、支援国である米国をも相手にしなければならない。

国家(間)に真の友人はいないというのは聞いたセリフだが、まさにその通りだ(あるのは国益だけだそうです)。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

第三次世界大戦に巻き込まれるか、ウクライナを支援し続けるか。

たぶん、二者択一ではないだろうな。

ウクライナ紛争の長期化の先に、欧州大戦争を経て、或いは同時に、第三次世界大戦を迎えることになるんだろう。

それがいつになるかは分からない。

情勢の変化の中で、先延ばしになったり、プロセスが変わるかもしれないが、その途上にあることに違いはない。

ロシア自身にそれを変える力はないだろう。

今は、米国が、米国だけが状況を変えることができる。

が、米国もまた自らの陥穽に嵌っている。

一刻も早い停戦と一刻も長い休戦を願う気持ちに変わりはないけど、現実は程遠い。

1年間で双方20万人を超える犠牲者を出していると言われる(全部が死者とは限らないでしょうけど)。

何十年も紛争が長引けば、何百万という犠牲者が生まれる。

人間は、実に愚かな動物だな・・・。

<以下追加>-----------

(米政府 ロシアの主張に「真偽確認できず」と慎重姿勢)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9ffb82b4d7d02472c4891321356acc6b3b94735

「ロシアが攻撃を受けたと自作自演する「偽旗作戦」の可能性について問われると、ジャンピエール氏は「ロシアが『偽旗作戦』をしてきた歴史があるのは明白だ」と述べる一方、今回の攻撃についてそう判断するには「早すぎる」と強調しています。」

米国は、真偽をうやむやにすることで、支援の正当化を演出している。

特に、ホワイトハウスは慎重だろう。

ウクライナは全面否定しているから、それが嘘っぱちだとはうかうかと言えないしな(ウクライナ側の盗聴もしているから、とっくに真実は掴んでいるに決まっている)。

さりとて、ロシアが偽旗作戦を展開して、ウクライナへの攻撃を正当化していると情報戦を仕掛けて、ロシアとのパイプを傷つけることも避けたい。

「真偽確認できず」というのは、いい落としどころだ。

もちろん、誰も信じてはいないが、そういうスタンスを示すことが重要だ。

米国の政治の季節は始まっている。

全ては、それを軸に展開される。

真実が明かされるのは、大統領選挙が終わってからだろうな・・・。

<さらに追加>----------

(ロシアの無人機攻撃主張に懐疑的 米国務長官)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN033T00T00C23A5000000/

「私ならロシア政府のいかなる主張もかなり疑ってかかる」

外交当局は、ハンコで押したような感じの対応になるのは仕方ないだろうな。

「ウクライナは日々攻撃を受けている。どう自衛し、ロシアによって違法に併合された領土をどう奪回するかはウクライナが決めることだ」

ホントかあ?。

「ロシアは今日にも戦争をやめることができる。ロシアがそうするまで、米国と同盟国、パートナー諸国は団結してウクライナを支持する」

浮沈子なら、米国外交当局のいかなる主張もかなり疑ってかかるところだな・・・。