🐱スターリンク:屋上屋な欧州2023年05月04日 13:10

スターリンク:屋上屋な欧州


(ヨーロッパの主要なサテライトプレーヤーがStarlinkの競合他社を構築するために整列
入札には、エアバス ディフェンス アンド スペース、ユーテルサット、SES などの大企業が含まれます。)
https://arstechnica.com/science/2023/05/europes-major-satellite-players-line-up-to-build-starlink-competitor/

「基本的に、そのようなコンステレーションは、SpaceX のスターリンクが提供するものと同様に、地球低軌道からの接続を EU に提供します。」

「欧州の当局者は、IRIS² によって配信されるような安全なグローバル通信をすでに提供している、Elon Musk と彼の Starlink コンステレーションに恩義を感じたくありませんでした。」

カイパー、中国、そして、EUを離脱した英国が所有(一部ですが)するワンウェブに対しても、欧州は懐疑的だ。

「IRIS²は、ヨーロッパの自治のベクトル、接続性のベクトル、回復力のベクトルとしてスペースを確立します」

「それは真の宇宙大国としてのヨーロッパの役割を高めます。明確な野心と方向性を持っています。」

ガリレオ衛星(GNSS)もそうだけど、欧州は米国に対抗する意識が強い。

まあ、双方がそうなんだが、宇宙開発については特にそうだ。

アリアンの開発に至った経緯も、米国に通信衛星の打ち上げに関して制約を課せられたため(商業利用の禁止)とされている。

屋上屋を重ねるいつもの選択。

かつての宇宙大国であったロシアや、未来の宇宙大国を目指す中国も、独自の測位衛星を持っている。

いつも米国のお世話になりっぱなしの我が国でさえ、準天頂衛星システムを持とうとしているからな(7機体制目指して奮闘中!:これが完成すれば、国内における単独での測位が可能になる)。

航空機や船舶の運航、もちろん、自動車や駅で降りてから目的地までの道案内など、身近な存在なGPS(本来は米国の測位システムの固有名詞だけど、既に一般名称化してるからな)だが、元々は軍事技術だ。

全世界に展開する米軍の運用に欠かせないわけで、戦争が始まればスクランブルがかけられる(精度が落ちると言われている)。

英国がワンウェブを取得したのだって、EU離脱に伴い、ガリレオの軍事システム利用ができなくなることへの懸念からだ。

GPSは、国家権力の象徴ともいえる。

が、これからは、低軌道大規模コンステレーションによる衛星経由のネットワークが取って代わることになるだろう。

ワンウェブの例を見れば、精密測位システムとしても使えることは明らかだしな。

軌道高度や傾斜角にもよるけど、地上観測に必要なセンサー(カメラとか)を積めば、リアルタイムのリモートセンシングも可能になる。

極軌道に近い傾斜角の衛星に、それらのセンサーを搭載することは十分考えられるからな。

グーグルマップも様変わりするだろう。

まあ、どうでもいいんですが。

「本当の課題は、これらすべてを調整することです。これらすべての大きなパートナーがどのように協力できるか、また欧州政府の官僚機構がこのプロジェクトを 2027 年の目標日に向けて迅速に進めることができるかどうかについて、深刻な問題があります。」

浮沈子的には、極端な低軌道衛星を配置しない限り、打ち上げ頻度的にも技術的にも大きな問題は生じないと見ている。

数年の遅れはあるかもしれないが、アリアン6は飛ぶだろうし、ワンウェブの衛星を作っているのはエアバスだ(一応、別会社にしてますけど)。

官僚機構による調整といっても、どこが何をやるか、金はどこがどれだけ出すのか、いつ何をやるかという話だからな。

成功が約束されている話に、無謀な決断は不要だ(S社がスターリンクを事業化する際にも、極端なリスクは取っていないしな)。

早ければ、せいぜい2年遅れくらいで実現する公算は高い。

逆説的だが、衛星の打ち上げにスターシップを使えば、問題は一気に解決する(その選択をするかどうかは別問題だがな)。

初期の展開には、1年もかからないだろう(軌道設計にもよりますが)。

この惑星の上に、そんなに多くの低軌道コンステレーションのレイヤーが必要かどうかは知らない。

意地と見栄とが支配する政治の世界が絡んでいるからな。

お手並み拝見というところか・・・。

🐱変異種:XBBと5類移行2023年05月04日 23:28

変異種:XBBと5類移行


(コロナ5類 変異ウイルス対応は? XBB.1.5 XBB.1.9.1 XBB.1.16)
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20230428b.html

「ゲノム解析=ウイルスの遺伝子の解析は、目標数を4分の1程度に減らして継続する」

変異種に関するある程度の傾向は、今後も把握されるということだ。

やれやれ・・・。

しかし、感染者数の把握については、現状とはがらりと様相が変わる。

「指定された医療機関が1週間分の感染者数を翌週にまとめて報告し、厚生労働省が集計して毎週金曜日に発表」

「初回の発表は5月8日から14日までの感染者数が5月19日の金曜日に発表される予定」

やれやれ・・・。

記事では、死者数の報告については触れられていない(N社も手抜きだな・・・)。

まあいい。

都内でXBB系統が増えてきていることは既に書いたけど、あまり違いが明確ではない(記事では、はやっている場所と、東京都における割合だけ)。

「「BA.5」に変わって、現在は複数のオミクロン株が組み合わさり、免疫を逃れやすい性質が指摘されている「XBB」系統が主流」

・アメリカでも多く検出されている「XBB.1.5」が全体の4割程度

・ヨーロッパで多く検出されている「XBB.1.9.1」が2割程度

・『XBB.1.16』は、インドや南アジアを中心に広がっていて(中略)実際に感染者数が増えてきている(国内未検出)

・(『XBB.1.16』について)免疫を逃れる力が高いウイルスだということは間違いないが、これまでの変異ウイルスと比べて劇的に変わっているところは実験では見つかっていない。

一般のニュース媒体の変異種に対する関心が、如何に低いかという証拠だな。

全世界的に感染者が減少していて、WHOも緊急事態宣言の解除を模索している。

(WHO 新型コロナ 2020年1月以来の「緊急事態」宣言の解除検討へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230504/k10014056931000.html

「4日、専門家による委員会を開き、解除できるかどうか検討」(3か月に1度、定期的に検討しているそうです。)

「過去4週間の死者数は、なおも1万人を超えている」

べらぼーめ・・・。

「ことし中に緊急事態宣言を解除することに希望を持っているが、ウイルスはまだそこにある」

国内の状況についての言及もある。

「この冬の第8波では致死率は0.23%ですが、亡くなった人の数は2023年1月には、一日で500人を超える日もあるなど過去最多となり、2022年12月以降、ことし2月末までの3か月でおよそ2万2300人で、これまでに亡くなった人の3割を占めています。」

新型コロナウイルス感染症は、決して過去の病気じゃない。

2021年秋、ワクチンの投入で感染者が激減し、デルタの流行(第5波)が終息した際、浮沈子はこれで終わったと勘違いをした(続けていた区市町村別の感染者の集計もやめてしまったしな・・・)。

国内感染者の9割は、その後に発生している。

新型コロナとは、2021年11月26日に命名されたオミクロンのことなわけだ(少なくとも今は)。

それ以前の流行なんて、単なる予兆に過ぎなかったというわけだ。

ワクチンが出来ても回避され、場合によってはモノクローナル抗体を使った治療法も回避される。

変異を続けるコロナウイルスの面目(んなもんがあるのかあ?)躍如だな。

オミクロンは、現状では落ち着きを見せている。

登場当初のような、爆発的な増加はしていない。

一方で、変異は律義に続いている。

感染の連鎖は続いていて、東京都でも2000人程度のアベレージに増加している。

既に第9波が始まっていて、その規模についても予断を許さない状況だ。

ウイルスの病原性に大きな変異がないとすれば、第9波による死者も数万人の規模に達する。

もっとも、それが分かるのは5か月後だそうだ(速報でわかるのも1か月後!)。

やれやれ・・・。

我々は、一体、何をしようとしているのか。

いま、そこにあるウイルスに目をつぶり、見えない振りをしようとしているだけなのではないのか(まあ、そもそも、見えませんけど)。

浮沈子は、もう騙されないぞ。

マスク、手洗い、密回避。

流行のさなかには、ワクチンうって引き籠る(で、リバウンドかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

今月から始まる令和5年春開始接種は、高齢者など、重症化リスクが高いグループ限定で行われる。

当然、第9波における集団免疫による感染予防効果などは期待できない。

ハイリスクグループにしても、接種割合は低調にとどまるだろう(半分も行かないのではないか:テキトーです)。

まあ、自己防衛なわけだからな。

うつうたないは個人の自由だ。

うったところで、XBB系統に対するワクチンの効き目(有効性の指標である発症予防効果)は限定的(せいぜい5割程度か)だろうから、罹患すれば発症は免れない。

未曽有の大流行の中で、感染を逃れることは難しいからな。

発症すれば、一定割合で重症化する(で、何人かは確実に死に至る・・・)。

何が重症化のトリガーになるのかは、いまだに十分解明されているとは言えない。

持病がない若年者でも、重症化して死に至る事例は後を絶たない。

ましてや、高齢者に至っては、免疫ボロボロ、内臓ボロボロなわけで、何か特定の因子があるとかないとかを調べることもままならない。

間違ってはいけない。

オミクロンの反省に立てば、新型コロナウイルス感染症の本番はこれからだ。

無症候性キャリア(しかも、未発症のまま感染能力を有する!)が半数もいる呼吸器系感染症では、流行を回避することは難しい(多分ムリポ!)。

病原性は変わらず、来週予定しているワクチンによる免疫の賦活が間に合わず、仮に立ち上がったとしてもXBB系統がそれを回避してしまえば、第9波での罹患は免れない。

第6波以降、流行のたびに1千万人以上が罹患する状況では、罹らずに済ませることを第一選択にはできないからな。

高齢で持病持ちな男性である浮沈子は、名目上、ハイリスクの中のハイリスクだ。

これまでも、罹患者との接触はあったし、これからも身の周りでの接触は繰り返されるに違いない。

避けようのないリスクは諦めるしかないが、避けられるリスクを敢えて冒す必要はない。

「ウイルスはまだそこにある」(再掲)

WHOテドロス事務局長の認識の通りだ。

ジジババの中には、何を勘違いしているのか、若年者の真似をしてマスクを外したりしている方も多い。

逆ではないのか。

若年者が感染予防策を取らなくなり、人流が増大して第9波が押し寄せている今こそ、最大限の感染予防策を取らないでどーする!?。

東京都における2000人台の感染者は、2020年末から2021年当初の第3波におけるピーク時に相当する(1月7日2520人)。

当時は、まだワクチンもなく(英国ではうち始めていたようですが)、治療法も限られていたとはいえ、我が国では大規模な緊急事態宣言が発出されている。

状況は何も変わっていない。

致死率は10分の1程度になったが(当時は武漢株)、第8波では感染者が10倍以上に跳ね上がって、死者数はむしろ増加している。

新型コロナウイルス感染症が、死に至る病であることに何の違いもない。

その後に登場したワクチンにしても、これまでのワクチンと比べても、重篤な副反応がみられ、効果が限定的となった現在では、若年者に対する接種は世界的に推奨されていない(小児は別みたいですが)。

我が国でも、春開始接種はジジババなどのハイリスクグループや、医療関係者など、彼らと接する人々だけが対象とされている。

ウイルスが変異を続け、ワクチンによる免疫を回避してしまえば、ワクチンがなかった時期と同じなわけだ(治療法の進歩はあるでしょうけど、これといった特効薬があるわけではない)。

国家が緊急事態宣言を出さない以上、自発的に緊急時対策を講じるしかない。

夜中の買い出し、マスクの着用、社会的距離の確保、手指の消毒、手洗い、密回避、換気の励行、規則正しい健康的な生活、定期的な運動、バランスの良い控えめな食事(これが最大の問題だろうな)・・・。

ステイホームして、嵐が過ぎ去るのを待つ。

年度替わりから大型連休明けの第9波、お盆前後の夏の第10波、年末年始の第11波・・・。

いつかどこかで、新型コロナに捕まるだろう。

その覚悟はできているが、罹患すれば辛い日々を過ごすことになる。

毎日数回の体温計測を行い、発熱すれば簡易検査キット(定性抗原検査)の用意もある。

ヤバくなったら、躊躇わずに救急車を呼ぶ(自力で受診できるとは限らないからな)。

あとは野となれだ。

看護師さんに嫌われないように、ちっとは減量しておかないとな・・・。