🐱スターシップフライトテスト2:夏に上がるわけないじゃん ― 2023年06月02日 06:18

スターシップフライトテスト2:夏に上がるわけないじゃん


ペトルメレチンが、新たなネタを紹介している(下の方にある「現在の状況」5月31日を参照)。

(2回目のStarship統合飛行)
https://www.elonx.cz/druhy-integrovany-let-starship/

「2023/05/31 23:45 ピーター・メレチン:

最近スペースX発表された、スターシップS25とスーパーヘビーB9プロトタイプがこのミッションで飛行するとのこと。」

「イーロン・マスクも同時に述べました、発射台の修理とアップグレードは6月末頃に完了し、プロトタイプのテストは翌月にかかる予定です。」

「したがって、打ち上げは早くても夏に行われることになるが、それはSpaceXがFAAから新たな打ち上げ許可をいつ受け取るかにも依存する。」

「同氏は現在、最初の試験飛行に関する標準的な調査を行っており、スペースX社が新たな許可を取得する前に、例えばロケットの破壊システムを変更する必要があることはすでにわかっている。」

「同時に彼女も現れた環境団体による訴訟、これは 2 回目の開始日にも影響する可能性があります。」

環境団体の訴訟は、飛行を許可したFAAに対して起こされている。

ペトルメレチンはこの夏の打ち上げに希望を繋いでいるようだが、まあ、誰がどう考えてもその目はないだろう。

年内にはムリポで、早くて来年、数年先になったとしても浮沈子は驚かない。

ラプター2の完成度が低過ぎることと、自爆システムのみならず、機体制御にも問題を抱えている(異常を来したラプター2を、システム上特定できなかったわけだからな:モニターとの食い違いあったしな)。

地上施設も壊滅的被害を受けているわけで、次回もB9からの噴射による穴掘りで、巨大クレーターの生成は必至だ(そうなのかあ?)。

周辺への被害の規模と範囲は不明だけど、広範囲に半端ない影響があろうことは想像に難くない。

それ以外にも対策が必要な事象は山ほどあるだろうしな。

ラプター2エンジンについては、このブログでもさんざん指摘したので今更だが、全基同時点火試験もクリアせずに本番に臨んだ暴挙の落とし前はキッチリつけないとな。

36基くらい同時点火させる必要がある(33基しかないけど・・・)。

まあいい。

しかし、ほかのことはともかく、ラプター2の信頼性を上げない限り、何百回試験発射を繰り返したところで同じ結果に終わる。

軌道飛行なんて、とてもとても・・・。

S25を予定高度64kmで分離させることもできない。

ただ上がればいいだけじゃなくて、それなりの加速が付いていなければ、2段目を軌道に送ることはできない。

イーロンマスクは、エンジン間の遮蔽を十分に行い、一つのエンジンの影響が他に及ばないことが重要と言っていたけど(以前のイーロンXの記事)、問題の本質はよたよたと39kmまで上昇する間に最大8基ものエンジンが次々とトラブルに見舞われた点だ。

確かに、その中の1基か2基は、隣のエンジンのトラブルをもらっちまったかもしれないけど、メジャーなトラブルではない。

ジンバルの首振りを電動化して改良したB9にしても、それは同じだ。

確認しておこう。

今年の夏に2度目の打ち上げはない。

最大の理由は、エンジンの信頼性。

劇的な改良が行われない限り(ラプター3になるとか)、同じことが繰り返されることになるのは避けられないだろう。

もしかすると、発射台での爆発さえないとは言えない。

今のところ、前回が幸運なだけだったことを否定できないからな。

傾いて発射した向きが悪ければ、発射塔を引っ掛けて引きずり倒すか、それに絡んだまま地面にたたきつけられて木っ端微塵になっていたかもしれない。

発射直後に故障したエンジンが、運よく発射塔側になかっただけの話だ(未確認)。

まあいい。

悲惨な結果に終わった1回目の発射試験だったが、やってみなければ分からないことはある。

機体の強度は、予想外に高かったし、次々とぶっ壊れたことを除けばエンジンの水力もそれなりに出ていた。

ちゃんと開発を続けて、順調に進めることが出来れば、10年以内には何とかなりそうな感じはある。

S社の場合は、他とは開発手法が異なるからな。

H3であんなことになったら、いつ完成するかというより、即座に開発打ち切りだろう。

組織自体の存続も危うい(そうなのかあ?)。

実際、我が国が開発を進めていたGXロケットは、原因こそ異なれ、中止、開発主体の解散を余儀なくされている。

(GXロケット)
https://ja.wikipedia.org/wiki/GX%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88

「計画の遅れに伴う開発費の高騰と需要の低迷のため、2009年にロケット本体の開発中止が決定」

「推進系はロケット本体の中止後も独立して開発が続けられている。」

「2010年4月1日付でギャラクシーエクスプレスは解散」

まあ、どうでもいいんですが。

「燃料には、精製され割高な液体メタンではなく、価格の安いLNG(アラスカ産)を採用した。」

ものになっていれば、メタン系燃料を使用した初のロケットエンジンになっていただろうが、その栄誉は消えた。

「LE-8エンジンには再着火機能、スロットリング機能は無い。」

今振り返ると、中途半端な感じがしないでもない。

このエンジンの技術は、ISTのゼロに生かされる模様だ。

(ZERO (ロケット))
https://ja.wikipedia.org/wiki/ZERO_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)

「燃料にはLNGを採用」

「エンジンはガスジェネレーターサイクルを用いたピントル型エンジンである。冷却方式は再生冷却方式を採用する」(ガスジェネレーターサイクル:ガス発生器サイクル)

あと10年くらいすれば、こちらも上がる可能性はある。

一寸先は闇の宇宙開発。

この夏は、大人しくラプター2の改良に専念していた方がいいと思うんだがな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ロケットレポート:スペースXがスターベースを推進、北朝鮮の打ち上げ失敗)
https://arstechnica.com/space/2023/06/rocket-report-spacex-pushing-ahead-on-starbase-north-korea-launch-failure/

「SpaceX は Starbase を強力に推進しています。」

「発射場の作業には、水冷鋼製フレームプレートの追加、ブースター 7 の発射によって掘られたクレーターを埋めるために必要な修理、軌道発射台と推進剤タンクのアップグレードが含まれています。」

「発射場とロケットの準備はおそらく2か月ほどで完了するでしょう。」

「より大きな問題は規制です」

「FAAはスターシップの運航停止システムによる措置の遅れも調査している。それで秋になるのかな?」

引用されている記事では、環境問題の訴訟が提起された場合、数年の遅れという表現も見られる。

(軌道指数
第220号 | 2023 年 5 月 31 日)
https://orbitalindex.com/archive/2023-05-31-Issue-220/

「SpaceXはStarbaseでの取り組みを続けています。」

「FAAが発射場の環境への影響を遡って再評価することを余儀なくされた場合、数年の遅れの可能性を考慮すると。」

浮沈子的には、誰も、ラプター2エンジンの完成度を問題にしていない点が不満だ。

近所の住民を含めたメキシコ湾沿岸の野生生物(住民が野性的かどうかは知りませんが)がどうなろうと、浮沈子の知ったことではないけどな(そんなあ!)。

「スペースXは夏の終わりまでにもう一度打ち上げを行うことをしっかりと目標にしています。」

・水冷鋼製火炎板の設置
・ブースター 7 の打ち上げによって掘られたDIY 火炎溝/クレーターを埋めるために必要な修理
・軌道発射台と推進剤タンクのアップグレード

タンクが損傷したという話は聞かないが、打ち上げが一度見送られた際に、多くのタンクローリーによって推進剤が補充されたのは記憶に新しい。

少なくとも、数回の打ち上げ延期に耐えられる容量の燃料を貯蔵できなければ話にならないだろう。

「打ち上げはさらに 1 か月のパッドの修理とアップグレードの後に​​行われ、その後さらに 1 か月の低温耐性試験とスピンプライム試験が行われることを確認」

アルスが、夏だ夏だと言っているのは、このあたりのスケジュールを意識しているからに違いない。

が、誰も注目していないスーパーヘビーブースターのエンジンだけは、相変わらず壊れ続けることになるだろうな。

サブスケールのプロトタイプ、第一世代から大幅に改良を受けたとされるエンジンは、打ち上げ直後から次々と壊れまくり、最大8基が正常燃焼を行えなくなるなど悲惨な状況に陥った。

油圧式のジンバル機構も大きく損傷したと言われる(B9では、電動首振りに変わるようです)。

まあ、電動式になったからと言って、問題が解決されるとは限らないし、当然、新たな問題を抱えることにもなりかねない。

壮大な打ち上げシーンの後、お約束の爆発炎上木っ端みじんを演出してくれたS社には足を向けて眠ることはできないけどな・・・。

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