🐱ウクライナ降伏不可避:反転攻勢開始:戦争の世紀へ2023年06月11日 05:35

ウクライナ降伏不可避:反転攻勢開始:戦争の世紀へ


(「ウクライナ軍が反転攻勢開始」と米報道 ウクライナ側は否定)
https://mainichi.jp/articles/20230609/k00/00m/030/017000c

「米紙ワシントン・ポストなどは同日(6月8日)、ウクライナ軍から得た情報として、大規模な反転攻勢が開始されたと報じている。」

ウクライナ当局は、開始の宣言はしないと言っている。

「我々が反転攻勢を始めた時は、誰もがそれを知ることになるだろう」

まあ、いつまで経っても分からんかもしれないけどな。

(「反攻撃退」とプーチン氏 戦闘継続の見方、兵器増産急ぐ)
https://373news.com/_news/compactnews.php?newsitemid=2023061001000262

「攻勢をかけるウクライナ側に、ロシア側の3倍を上回る「著しい損失」を与えたと主張」

まあ、こういうのは、話半分に聞くことにしているから、同程度の損害を与えたとみるのが妥当だ。

反転攻勢といっても、備えのある敵陣に切り込むわけだから、一定の犠牲はつきものだし、ウクライナ側に十分な兵力があるわけではないから(特に航空戦力)陸上部隊の損耗は避けられない。

今後数十年の独立をかけた戦いに向かって、最初の火ぶたを切ることになるわけだが、余裕で構えるロシアに向かってどれほど攻め切ることができるかが問題だ。

攻者3倍の法則ではないけど、実際の戦闘においては、兵站の問題もあり、大量に備蓄している防御側に対抗する人員や補給線を維持する兵力も必要になる(攻撃側は6倍必要とも言われる)。

備蓄倉庫は分散しているから、1か所や2か所を叩いたところで効果は知れている。

そう簡単に突破されることはないだろうけど、まあ、例によってロシアのことだから穴だらけ油断だらけウォッカだらけで悲惨な状況になることは見えている(そうなのかあ?)。

司令官の首をいくつか飛ばすことになるのは間違いない。

攻める方も、戦略的に重要な拠点を責めるというよりも、攻撃の成果が目に見え、手っ取り早く戦果をアピールできるところから攻めていくだろうしな。

膠着状態が長引けば、西側の支援疲れを招きかねない。

40年くらいの長期戦を覚悟しているということだから、支援を引き出し続けるための戦略が最優先になる。

逆に言えば、手っ取り早い戦火が出た時をもって、反転攻勢開始を宣言することになる。

それまでは、全て前哨戦という位置づけなんだろう。

ご都合主義というかなんというか。

浮沈子は、ロシアが未占領地域を含めた南東部4州を併合した理由がよくわからなかった。

占領した地域だけ併合すればいいような気がするんだがな。

そうしなかったのは、戦闘を継続する意思の表れだったかもしれないし、地政学的な意味があったのかもしれないけど、今回の反転攻勢で版図を失うことがあれば、併合した領土をさらに奪われることになる。

もちろん、それは間違いなくウクライナの領土だ。

そのことには、一片の疑いの余地もない。

2000年間占領され続けていたって、イスラエルは領土を奪還したからな(パレスチナは奪われたというだろうけど)。

ウクライナがどのくらいの期間でどれほどの領土を奪還できるのか、あるいは新たに失うことになるのかは分からない。

ダムの決壊や原発の危機管理、占領地の分断による兵站への影響、相変わらず続くだろうロシアによるウクライナの後方地域への攻撃(生産拠点への攻撃や西側からの輸送ルートの分断含め)、ロシア国内の兵員や兵器の調達、中国の軍事支援(とっくに始まってるでしょうが)、エトセエトセを絡めて複雑な状況が続く。

しかし、浮沈子が注目しているのはただ一点。

米国が軍事支援をどこまで行うのか。

ロシア本土への攻撃をかけたいウクライナの現場を、どう押しとどめ、ロシアとの直接対決を避けつつ疲弊させ続けるか。

米国にとって、ウクライナはロシアの軍事力を削ぐための便利な道具に過ぎない。

その構図が崩れない限り、この戦争の結果は明らかだ。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

ロシアにとってもウクライナにとっても、この戦争で益するものは何もない。

双方が消耗し、疲弊し、失い、不幸な記憶を蓄積し続けるだけだ。

一刻も早い停戦と、一刻も長い休戦を。

浮沈子の願いも変わらない。

広大な領土を維持し、長大な国境線を守ってきたロシアは、基本的に防御戦には長けているはずなんだが、チョンボ連発、あっちゃあな対応に明け暮れて、目も当てられない不始末を繰り返しているからな。

今回の反転攻勢についても、いろいろ話題を提供してくれるんだろう。

まあ、どうでもいいんですが。

1000kmあまりの戦線と、ロシア本土への直接攻撃、来月には配備が始まるベラルーシへの核兵器が注目だな。

特に、核兵器の配備については、ウクライナの占領地域への配備との兼ね合いもある。

占領地域へ核兵器を配備するようなことになれば、それはロシアが死守する決意を固めた「ロシアの領土」ということになるからな。

そうなれば、米国もうかつには手を出せなくなる。

つまり、そこを奪還するという名目での軍事支援ができなくなってしまうわけだ。

さて、そんな対応をロシアが占領地にするかどうかというところが、浮沈子的には注目点だな。

ベラルーシへの核兵器の配備(あくまでもロシアの核兵器ですが)が持つ新たな懸念というところか。

ウクライナには、かつて世界第3位といわれる核兵器が存在したが、今はないことになっている(浮沈子の妄想の中では、数発は温存しているんだがな:未確認)。

ロシアが占領地へ持ち込むことになれば、その歴史が覆ることにもなる。

その選択は一方で、ウクライナを明確に西側とみなして敵対することにもつながる。

ウクライナ全体を、まるっと手に入れたいロシアとしては、敵対的行為をあまりに先鋭化することは避けたいところだ。

ゆくゆくは、東欧地域(かつてのワルシャワ条約機構加盟国)含めて勢力下に取り戻したいわけだし、中国と一緒になって欧州全域を手に入れたいわけだからな(そうなのかあ?)。

大戦略を見据えた対応になっていくに違いないわけで、仮に配備に踏み切るとしても、一時的な楔としての意味しかないかも知れない。

ウクライナが、今後ロシアに押し込まれてきたときには、ポーランドとの合併などのウルトラCも出てくるかもしれないし(自動的に、NATOに加盟するしな)、ウクライナ情勢は先の見えない混迷状態に陥る可能性もある。

中国がどう動くかは要注意だな。

ロシアの核兵器、中国の経済力、インドを含めたグローバルサウスの国の数(国連とかでは重要ですなあ)や世界の人口に占める割合を無視して動くわけにはいかないだろう(ロシアへの経済制裁に同調しない国の人口は、世界の過半数に達している)。

その中でも、ロシアとの結びつきを深める中国がどう動くかは見ものだ。

台湾問題を抱えることから、我が国とも関係が深い。

2027年には軍事侵攻が起こるといわれているしな(そうなのかあ?)。

その際には、全国各地の空港が米軍に接収(?)され、中国や北朝鮮からのミサイルが雨あられと降ってくることになる。

他人事じゃないな・・・。

その時までに、敵基地攻撃能力を配備しておかなければならないということから、今後数年間で、借金や増税をつぎ込んで膨大な軍備増強がなされるだろう。

手っ取り早く配備する関係から、大多数は米国からの輸入になる。

将来的には、共同開発やら技術移転を受けることになるかもしれないけどな。

とりあえずは、間に合わせなければならない。

中長期的には、西側に対抗する専制国家勢力へのけん制もあるから、息の長い協力関係が重要だ。

米国がくしゃみをすれば、日本がティッシュペーパーになる関係は今後も続くだろう(そうだったっけ?)。

まあいい。

21世紀の世界情勢は、ますます流動性を増しつつあるように見える。

軍事力による現状変更を認めないと言っている西側自身が、軍事力によって大規模反転攻勢をかけて、現状変更しようとしているわけだからな。

世界的な経済制裁をかけて抑止しようとしても不可能だったわけだし、政治的圧力でも押しとどめることはできなかった。

目には目で、歯には歯で、軍事力には軍事力で対抗せざるを得ない。

正義がどちらにあるかはともかく、そのことだけは間違いない。

21世紀も、戦争の世紀になる可能性が高いな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(佐藤優「アメリカにウクライナを勝たせるつもりはない」巨額の資金をはたいて支援を続ける"真の目的")
https://news.yahoo.co.jp/articles/1da0f9b39f35f00323fe777381e28a500b7f3ce2

「ウクライナでの戦争が長引けば長引くほど、ロシアは疲弊していく」

「アメリカは、ウクライナをけしかけて戦わせることで、「ならず者」ロシアの弱体化を実現することができる」

さて、米国の思惑通りに事が運ぶかは分からない。

記事にあるように、欧州も疲弊していくだろうからな。

米国にどこまで付き合うかは彼ら次第だ。

「この戦争におけるアメリカの真の目的は、ロシアの弱体化です。ウクライナは、その道具に過ぎません。」

それでも、ウクライナは最終的にはロシアに併合されてしまうだろう。

その時、ロシアが弱体化しているか、要塞化され、逆に強化されているかは分からない。

その過程で、中国が果たす役割にも注目だ。

欧州がどの段階で米国と袂を分かつかも、一つの指標だろうな。

早ければ早いほど、平和が訪れる日も早くなる。

始まってしまった戦争の世紀を、一日も早く終わらせることが重要だ。

それが不正義の平和であっても、一向に構わないではないか・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ反転攻勢でもロシアは全面撤退しない ゼレンスキー大統領が目指すべき“戦争終結の落とし所”)
https://news.yahoo.co.jp/articles/efd070477568c9b44c7f3f2ef8ffe19f712bb6e2?page=1

「今年、侵略者の敗北を不可逆的なものにできる」

たとえ、クリミアを含めて全面撤退することになったとしても、それは不可能ではないのか。

「クリミア半島もロシア系の住民が7割を占めるので、再びウクライナが支配することはできないだろう。」

ロシアを凌ぐ圧政でも敷いて、ロシア系住民が二度と住めなくすれば別だがな。

記事では、ミンスク合意に戻るとあるけど、それにこだわる必要もない。

「ロシアが戦術核を使用したら、米欧も報復攻撃に踏み切り、核戦争に突入しかねない。」

米国は核兵器は使わないと明言してたと思ったがな。

それは、懸念事項ではなく、織り込み済みのリスクだ。

原発爆破もありそうにはないしな。

「このまま徹底抗戦を続け、クリミア半島まで奪還すると主張していたら戦争がいっそう泥沼化するだけであり、着地点が見えない。」

戦争の継続こそが、西側(米国)とゼレンスキー政権の目的だからな。

「シナリオを変え、一刻も早い停戦・和平への道を模索するという役割」

そにれは、別の配役を当てなければならないだろう。

現政権は、どのような形であれ、ロシアに領土を割譲された状態での停戦には応じられないに違いない。

つまり、今世紀中の和平合意は無理ということだ(そうなのかあ?)。

可能性があるとすれば、西側が核兵器でも使ってロシアに占領された土地をぺんぺん草も生えない荒れ地にしちまうことだろうな(そんなあ!)。

ロシアを時間をかけて撤退させたとしても、結果は似たようなものかもしれない。

ロシアの国力を完全に弱体化させ、国家解体に追い込み、領土支配権を奪うところまで追い込まない限り、ウクライナに対する侵攻を不可逆的に抑制することなどできはしない。

ロシア本土の外に戦域を限定している限り、そんなことは不可能だ。

つまり、戦闘は継続し、領土の完全な奪還(永続的保全含む)はあり得ない。

現政権にとって、それで不都合なことは何もない。

米国にとっても同じだ。

膠着状態であって構わないのだ。

反転攻勢に出て、逆に押し戻されるようならなおいい。

再び押し返す口実が得られる。

戦闘の継続こそが利益だからな。

それに付き合わされて疲弊していく欧州が、どこまでお人よしかということにもよる。

いつかどこかの時点で、この茶番に付き合いきれずに離脱することは間違いない。

米国は、それでも支援を続けるだろうか。

するだろうな。

それが、ウクライナが核兵器を放棄するときの密約だからな・・・。