🐱ウクライナ降伏不可避:スターリンクと戦争 ― 2023年09月10日 00:09
ウクライナ降伏不可避:スターリンクと戦争
まずは、この記事からだな・・・。
(ロシアの教会学校で「戦闘用ドローン操縦法を教える神父」が雇われている)
https://gigazine.net/news/20230908-russia-priest-fly-combat-drone/
「ロシアでは2023年9月の新学期から高校生を対象に軍事教育の実施が義務化されました。軍事教育では国防や安全保障に関する座学のほか、戦闘時の移動法や自動小銃の扱い方なども教えられます。」
今月から、ロシアでは西側を相手に国家を挙げて戦闘態勢に入ったわけだ。
総動員だな。
いずれ、我が国でも導入されるに違いない(そうなのかあ?)。
今風なのは、ドローンの操縦という点かも知れない。
「ドローン操縦法の指導員として雇われた神父のイーゴリ・ビリュコフ氏によると、学校ではシミュレーターや実機を用いてドローンの操縦法を指導する予定」
やれやれ・・・。
神学校だから、神父であってもいいんだが、宗教者というのは人を殺めてはならないとか、そういう指導をするもんだという先入観があるからな。
まあ、一部のイスラム教の神学校では、そうじゃないのかもしれない(未確認)。
「「戦闘用ドローンの操縦法」はロシアで2023年9月から実施が義務付けられた軍事教育カリキュラムの一部として盛り込まれているため、他の学校でも既存の教師や新しく雇われた専門家によるドローン操縦法の訓練が実施されると考えられます。」
子供たちは、大喜びで授業に参加するに違いない(そうなのかあ?)。
「戦闘用ドローンはロシア軍が実際に作戦に使用していることが報じられており、ウクライナでは穀物貯蔵施設などがドローンによる襲撃を受けています。また、ウクライナ軍も段ボール製ドローンを含むドローンを実戦投入していることが報じられており、ロシア軍の戦闘機などの破壊にドローンが使用されています。」
オーストラリア製ドローン(段ボール製)の話は、このブログでも既に触れた。
このドローンの誘導には、おそらくGPSが使われているんだろう。
21世紀の戦争は、宇宙とは切っても切れないに違いない。
で、次の話になる・・・。
(イーロン・マスクはウクライナによるロシア軍艦への爆弾攻撃を阻止するためにStarlinkの通信を遮断するよう命令していたことが明らかに)
https://gigazine.net/news/20230908-elon-musk-starlink-turn-off-ukraine-offensive/
「マスク氏はウクライナによる爆発物を積んだ無人潜水艦によるロシア海軍の艦隊への奇襲攻撃を阻止するために、クリミア海岸周辺のStarlinkのネットワークを遮断するようSpaceXの技術者に命じたそうです。」
「ネットワーク接続が失われ、無害に海岸に打ち上げられてしまった」
「特定の作戦の途中にマスク氏がウクライナ軍の通信を遮断したとことは、これまで報じられていなかった」
「Starlinkは戦争に関与することを目的にウクライナに供与されたわけではありません。Starlinkはウクライナ国民がNetflixを見てリラックスして学校に通い、無人機による攻撃ではなく平和的な活動ができるようにするために提供されたはずでした」
「マスク氏はStarlinkの通信を遮断する際に、ジョー・バイデン大統領の国家安全保障問題担当補佐官を務めるジェイク・サリバン氏や総合参謀本部議長のマーク・ミリー大将、駐米ロシア大使などと電話で会談を行った」
まあ、どこまで本当の話だか分からない。
「(ウクライナ側の攻撃は)今や行き過ぎており、戦略的敗北を招いている」
本当にそういう認識だったのかは怪しいもんだな。
この件については、英国のBBCも報じている。
(マスク氏、ウクライナの衛星通信の利用要請に応じず 「重大な戦争行為」への加担回避と)
https://www.bbc.com/japanese/66749672
「マスク氏は昨年10月、独自の和平案を提示。「(ロシアに)編入された州で、国連の監視下で住民投票を再び行う。立ち去ってほしいと言うのが人々の意志なら、ロシアはそうする」、「(2014年にロシアが併合した)クリミアを、世界が正式にロシアの一部として承認する」などとし、怒りを買った。」
「ロシアのチェス・グランドマスター、ガルリ・カスパロフ氏も、マスク氏の提案について、「道徳的に愚かなことだ。ロシア政府のプロパガンダを繰り返し、ウクライナの勇気と犠牲に対する裏切りだ」と批判していた。」
一方、ロシア体制派は、大歓迎だろう。
「ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ前大統領は、「アイザックソン氏の本に書かれていることが本当なら、マスク氏は北米最後のまともな考えを持つ人物のようだ」としている。」
浮沈子的には、次の点は共感できる・・・。
「マスク氏は、ウクライナ人とロシア人は「領土の小さな範囲を獲得したり失ったりするために」死んでいっている、彼らの命に値する行為ではないとして、停戦を呼びかけた。」
まあいい。
ウクライナ紛争については、虚々実々の情報が乱れ飛んでおり、この話もその一環かも知れない。
「マスク氏がStarlinkのネットワークを遮断した理由は、「ウクライナ側による攻撃を受け、ロシアがクリミアに核兵器を用いた報復を行うのではないか」と考えたためだと記されています。なお、マスク氏はロシア政府側の高官らとの会話の中で、核兵器使用の可能性を痛感したと説明しました。」(ギガジンの記事より)
クリミア(セバストポリ港)は、ロシアにとって核心的利益だからな。
ここを攻撃されるということは、クレムリンを爆撃されるようなもんだ(まあ、既にドローン攻撃に晒されていますけど)。
実際の核兵器の使用がどういう形になるかは分からない。
いきなり戦略核をワシントンにぶち込むことはないだろうけど、戦場で戦術核兵器を使うとは限らないからな。
核兵器は、実際の物理的な破壊力もさることながら、戦争当事者への心理的効果を狙って使われる。
米国が我が国に対して使用した際にも、そのことが考慮されている。
ウクライナ西部の、戦闘とは無関係な都市に落とされれば、その影響は計り知れないだろう。
隣国であり、支援のかなめであるポーランドへのけん制にもなる。
まあ、どうでもいいんですが。
幸いにも、今のところ、核兵器が使用されるような状況には至っていないようだがな(未確認)。
スターリンクの接続を絶ったことが(単に繋がなかっただけかもしれないけど)、ロシアの核による報復を押しとどめたとしたら、世界は救われたのかもしれない。
浮沈子は、イーロンマスク個人としての懸念ではなく、米国の懸念として受け止めている。
伝記の記述が本当なら、米国の統治者はそのことを承知していたわけだしな。
ロシアは、核を使いかねない・・・。
今現在も、核兵器の使用は選択肢の一つになっているだろう。
米国が78年前に戦争で使った核兵器を、ロシアが使ってどこが悪い!?。
戦争を早期に終結させるとかなんとか言って、また、増え続ける通常兵器による犠牲者を抑制するためだとかなんとか言って、同じように使ったとすれば、米国は手も足も出せないに違いない(まあ、そうは言ってませんが:通常兵器で報復するそうです)。
先日から、米国と我が国の外相が相次いでウクライナを訪問している。
支援の継続の表明という表向きの理由の陰で、どんな話をしているのかは知らない。
「ウクライナの政府当局からStarlinkをクリミア・セヴァストポリでも使えるようにしてほしいという緊急要請がありました。この意図は明らかに停泊中のロシア艦隊を攻撃することにありました。もしも我々が要請に応じていれば、SpaceXは明らかに戦争の激化という重大行為に加担することになっていたでしょう」
S社がやらなくても、米軍を通じて必要な支援は行われているに違いない。
ひょっとしたら、西側はロシアの動きを何か掴んでいるのかもしれない。
それに対するウクライナの対応が望ましくないということなら(ロシア本土への攻撃とかあ?)、それを抑止し、押しとどめるための説得と、追加の支援を約束するために外相クラスを送り込んでいるのかもな。
うーん、いまいち、説得力に欠ける気がする。
今まで、正義派ベースの報道(断固、徹底抗戦!)ばかりだったが、ここへ来て、西側の報道の中にもちらほら停戦交渉の話が出てきている。
反転攻勢が思うように進まない中で、ウクライナが冬に突入することは目に見えてきた。
西側の中にも、支援疲れの兆候も表れてきている。
停戦のタイミングとしては悪くない。
相次ぐ外相のウクライナ訪問は、その下地を作りに行っているのではないのか。
うーん、これまた説得力に欠けるな。
ロシアは、ベラルーシからの兵力の移動を行い、東部からも予備隊を移動させている。
反転攻勢を掛けようとしているのは、ウクライナだけでなく、ロシアもそうなのではないか。
ロシア側が大規模な反撃に出れば、停戦交渉はウクライナにとって厳しいものになることは明らかだからな。
(ゼレンスキー氏、プーチン氏との妥協を否定 プリゴジン氏の死を引き合いに)
https://news.yahoo.co.jp/articles/41c3c5cea0b686aa473fbf4e4c1ee1e4466c8ac9
「ウクライナの反転攻勢は4カ月目に入り、これまでのところ戦果は控えめなものにとどまっている。こうした中でCNNのインタビューに応じたゼレンスキー氏は、ロシアと和平交渉する時期が来たとの見方を否定した。」
「米国や他の主要支援国はウクライナへの兵器供与を続けており、「公正で持続的な」和平を模索する状況はまだ整っていないと強調している。ただ、ブラジルのルラ・ダシルバ大統領など一部の指導者からは、戦争を終結させる責任はウクライナにあるとの見方も出ている。」
既に、潮目は変わった。
戦闘の継続は、ロシアを利するだけになりつつある(そうなのかあ?)。
冬になる前に、いや、ロシアの大規模反撃を食らう前に、ウクライナに停戦を飲ませなければならない。
ウクライナの現政権は、それに応じるだろうか?。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
ウクライナが、早期の停戦に応じる可能性は低い。
10倍の支援を要求し続け、自国兵士の消耗を続けるんだろう(その兵士の犠牲で、戦車や戦闘機をせしめてきたからな)。
西側からの援助を引き出すために、ロシア本土やクリミアへの散発的な攻撃も続けようとするに違いない。
そうし続けなければ、政権を維持することが困難になりつつある。
止めるに止められないのだ。
無間地獄というやつに陥っている。
これは狂気だ。
「プーチン氏が他の問題で妥協するのを目にしたことがあるか。ジョージアやモルドバに関して妥協しただろうか」
ゼレンスキーの主張は正しい。
ロシアは、妥協などしない。
退けば、退いただけ攻め込んでくる。
戦い続けることでしか、現状維持も出来ないのだ・・・。
「ウクライナ人とロシア人は「領土の小さな範囲を獲得したり失ったりするために」死んでいっている、彼らの命に値する行為ではない」(再掲)
停戦交渉は難航するだろう。
しかし、それは避けて通ることができない道だ。
ロシアもまた、本音ではそれを望んでいるに違いない。
国家総動員で西側に対抗し続ければ、いつかどこかで息切れを起こすかもしれない。
中国に見放されれば、一巻の終わりだしな。
ここいらで一息つきたいところだろう(未確認)。
一刻も早い停戦と、一刻も長い休戦を。
浮沈子の願いも変わらない。
正義や、汎スラブ主義は一旦棚上げにして、平和の果実を味わうべきだ。
それから、再び、ドンパチやるならやればいい(そんなあ!)。
米国は、来年の選挙の前に停戦に持ち込むことを決意したのかもしれない(ロシアもそうだし)。
政治の季節が終われば、戦いは再開される。
これは、米国の代理戦争だからな。
選挙が終われば、戦闘機もくれてやるという話をしに行ったとすれば、浮沈子的には納得がいく。
如何にも不自然な、この時期の外相クラスの訪問も、そういうことなら分かる気もする。
浮沈子は正義派じゃない。
遠く離れたウクライナの地で、どのような統治が行われようと知ったことではない。
前線で失われたり、傷ついたりする人々のことだけを考えている。
それは、いいことだろう・・・?。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(林外相がウクライナ訪問、楽天・三木谷氏ら同行)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA07A6R0X00C23A9000000/
「年内開催を調整するG7外相会合を念頭に、ロシアによる侵攻が長期化するウクライナを同志国が結束して支援する姿勢を示す。」
なんだ、単なるパフォーマンスか。
「楽天グループの三木谷浩史会長兼社長ら企業関係者も同行した。復興に向けた民間支援のニーズを聞き取る。」
同行者を見ても、これといった特徴はなく、経済支援だけな感じだしな。
ウクライナは、西側の食い物にされていくんだろう。
それが、彼らの選んだ道なら仕方ない。
経済支援という名の市場侵略。
草刈り場となったウクライナの未来はどうなるんだろうな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ反攻3カ月 露軍の防衛線突破、要衝トクマク奪還が焦点に)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e43421b18cd3a326b63db7d918c0f372de4f0d2d
「今後、秋に入るとウクライナでは長雨によって地面がぬかるみ、戦車などの移動が困難になる。その先の厳冬期も戦闘は容易ではない。欧米の軍事支援を継続させるためにも、ウクライナ側がそれまでにどれだけの成果を出せるかが注目されている。」
焦点となっているトクマクは、ウクライナ系住民が8割と高く、ロシア侵攻時の抵抗も強かった地域だ。
ここを突破されたときの戦略的影響は知らない。
が、戦果が出しやすい地域なのかもしれないな。
長雨や厳冬になれば、情勢はロシアに味方する。
膠着状態は、ロシアの勝利だ(そうなのかあ?)。
ウクライナは、威勢のいいことを言い続けないと西側からの支援が途絶えると思ってるんだろう。
もちろん、米国も我が国も欧州諸国も、当面支援は続ける。
続けるが、それは金額とか兵器の数とかの表面上はともかく、質的に異なったものだ。
米国の世論調査が示した温度差、分断、支援疲れが、積極的な支援から義務的な支援へとビミョーに変わっていく。
10倍よこせと言われても、自国兵士の屍を積み上げても、また、散発的にロシア本土に攻撃を仕掛けても、追加が出てこないことが徐々に明らかになる。
ウクライナにとって、閉塞感が漂い始めれば、政権の運営も困難になるかもしれない(未確認)。
ロシア側はどうなんだろう。
プーチンも、政治の季節を迎えていることは確かだ。
為政者としては、多大な戦果を誇示したいところだろうしな。
それこそ、浮沈子が妄想したように、「逆反転攻勢」を掛けたいところだろう。
今期、ウクライナが前進した地域はおろか、併合した4州の全域を確保しに行くかもしれない。
その、最も効果的なタイミングと規模での反撃。
反転攻勢を遅らせ、ようやく一定の前進を見たところで、西側が停戦を模索し始める瞬間を狙っているような気がする。
ウクライナがこれに反対し、ごねている最中がよろしい。
ある程度、ウクライナが勝ち越している状況でなければ、そもそもそういう動きはできないからな。
で、逆反転攻勢・・・。
いや、やっぱ、それはないか。
ロシア側にも、情勢を一気に覆すだけの勢いはないしな。
交渉を長引かせ、じらし、イラつかせながら、じりじりと追い込む。
膠着状態は、ロシアの勝利だしな。
停戦交渉が破綻し、一旦優勢になったウクライナが逆転されれば、ロシア側にとっては選挙へのいい手土産ができる(そんなあ!)。
動きがあるのは、いずれにしても来年だ。
冬の間は、電力インフラへの攻撃が再び繰り返される。
我が国からの支援の中にも、変圧器というのがあったからな。
やれやれ・・・。
ロシアの攻撃は、実に効果的だ。
ウクライナにとっては、ボディーブローのように効いている。
雨期までの進軍も、余りに急ぎ過ぎれば、補給線が延びきって、今度はそれが分断され、孤立することになりかねない。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ。
時間は常にロシアに味方している。
このスキームを崩さない限り、ウクライナの勝機は見えない。
昨年2月の侵攻の際は、ロシアが同じ状態になった。
短期決戦を挑み、無残に敗退した。
戦術を誤ったわけだ。
今期、ウクライナは、同じことをやろうとしているように見える。
軍備が整わない中、成果を焦っているようにも見える。
戦闘機を得たり、十分な数のドローンを手にするなど、長期戦を見据えた戦略が必要だろう。
西側が、それを理解し、支援を継続し続けることができるかは、また、別の話だ。
ウクライナの将来は米国が決める。
浮沈子的には、早いとこバルブを閉めちまった方が得策だと思ってるが、現政権(バイデン)はなかなかそうできないだろう。
東西の政治の季節が絡んで、事態は混迷を極めている。
冬が来る前に動くか、来年の春を待つのか。
ロシアは、着々と国家総動員体制を整えつつある。
ポストウクライナを見据えて、100年の計で動き始めている。
追い詰められているのがどちらなのかは、明らかな気がするんだがな・・・。
まずは、この記事からだな・・・。
(ロシアの教会学校で「戦闘用ドローン操縦法を教える神父」が雇われている)
https://gigazine.net/news/20230908-russia-priest-fly-combat-drone/
「ロシアでは2023年9月の新学期から高校生を対象に軍事教育の実施が義務化されました。軍事教育では国防や安全保障に関する座学のほか、戦闘時の移動法や自動小銃の扱い方なども教えられます。」
今月から、ロシアでは西側を相手に国家を挙げて戦闘態勢に入ったわけだ。
総動員だな。
いずれ、我が国でも導入されるに違いない(そうなのかあ?)。
今風なのは、ドローンの操縦という点かも知れない。
「ドローン操縦法の指導員として雇われた神父のイーゴリ・ビリュコフ氏によると、学校ではシミュレーターや実機を用いてドローンの操縦法を指導する予定」
やれやれ・・・。
神学校だから、神父であってもいいんだが、宗教者というのは人を殺めてはならないとか、そういう指導をするもんだという先入観があるからな。
まあ、一部のイスラム教の神学校では、そうじゃないのかもしれない(未確認)。
「「戦闘用ドローンの操縦法」はロシアで2023年9月から実施が義務付けられた軍事教育カリキュラムの一部として盛り込まれているため、他の学校でも既存の教師や新しく雇われた専門家によるドローン操縦法の訓練が実施されると考えられます。」
子供たちは、大喜びで授業に参加するに違いない(そうなのかあ?)。
「戦闘用ドローンはロシア軍が実際に作戦に使用していることが報じられており、ウクライナでは穀物貯蔵施設などがドローンによる襲撃を受けています。また、ウクライナ軍も段ボール製ドローンを含むドローンを実戦投入していることが報じられており、ロシア軍の戦闘機などの破壊にドローンが使用されています。」
オーストラリア製ドローン(段ボール製)の話は、このブログでも既に触れた。
このドローンの誘導には、おそらくGPSが使われているんだろう。
21世紀の戦争は、宇宙とは切っても切れないに違いない。
で、次の話になる・・・。
(イーロン・マスクはウクライナによるロシア軍艦への爆弾攻撃を阻止するためにStarlinkの通信を遮断するよう命令していたことが明らかに)
https://gigazine.net/news/20230908-elon-musk-starlink-turn-off-ukraine-offensive/
「マスク氏はウクライナによる爆発物を積んだ無人潜水艦によるロシア海軍の艦隊への奇襲攻撃を阻止するために、クリミア海岸周辺のStarlinkのネットワークを遮断するようSpaceXの技術者に命じたそうです。」
「ネットワーク接続が失われ、無害に海岸に打ち上げられてしまった」
「特定の作戦の途中にマスク氏がウクライナ軍の通信を遮断したとことは、これまで報じられていなかった」
「Starlinkは戦争に関与することを目的にウクライナに供与されたわけではありません。Starlinkはウクライナ国民がNetflixを見てリラックスして学校に通い、無人機による攻撃ではなく平和的な活動ができるようにするために提供されたはずでした」
「マスク氏はStarlinkの通信を遮断する際に、ジョー・バイデン大統領の国家安全保障問題担当補佐官を務めるジェイク・サリバン氏や総合参謀本部議長のマーク・ミリー大将、駐米ロシア大使などと電話で会談を行った」
まあ、どこまで本当の話だか分からない。
「(ウクライナ側の攻撃は)今や行き過ぎており、戦略的敗北を招いている」
本当にそういう認識だったのかは怪しいもんだな。
この件については、英国のBBCも報じている。
(マスク氏、ウクライナの衛星通信の利用要請に応じず 「重大な戦争行為」への加担回避と)
https://www.bbc.com/japanese/66749672
「マスク氏は昨年10月、独自の和平案を提示。「(ロシアに)編入された州で、国連の監視下で住民投票を再び行う。立ち去ってほしいと言うのが人々の意志なら、ロシアはそうする」、「(2014年にロシアが併合した)クリミアを、世界が正式にロシアの一部として承認する」などとし、怒りを買った。」
「ロシアのチェス・グランドマスター、ガルリ・カスパロフ氏も、マスク氏の提案について、「道徳的に愚かなことだ。ロシア政府のプロパガンダを繰り返し、ウクライナの勇気と犠牲に対する裏切りだ」と批判していた。」
一方、ロシア体制派は、大歓迎だろう。
「ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ前大統領は、「アイザックソン氏の本に書かれていることが本当なら、マスク氏は北米最後のまともな考えを持つ人物のようだ」としている。」
浮沈子的には、次の点は共感できる・・・。
「マスク氏は、ウクライナ人とロシア人は「領土の小さな範囲を獲得したり失ったりするために」死んでいっている、彼らの命に値する行為ではないとして、停戦を呼びかけた。」
まあいい。
ウクライナ紛争については、虚々実々の情報が乱れ飛んでおり、この話もその一環かも知れない。
「マスク氏がStarlinkのネットワークを遮断した理由は、「ウクライナ側による攻撃を受け、ロシアがクリミアに核兵器を用いた報復を行うのではないか」と考えたためだと記されています。なお、マスク氏はロシア政府側の高官らとの会話の中で、核兵器使用の可能性を痛感したと説明しました。」(ギガジンの記事より)
クリミア(セバストポリ港)は、ロシアにとって核心的利益だからな。
ここを攻撃されるということは、クレムリンを爆撃されるようなもんだ(まあ、既にドローン攻撃に晒されていますけど)。
実際の核兵器の使用がどういう形になるかは分からない。
いきなり戦略核をワシントンにぶち込むことはないだろうけど、戦場で戦術核兵器を使うとは限らないからな。
核兵器は、実際の物理的な破壊力もさることながら、戦争当事者への心理的効果を狙って使われる。
米国が我が国に対して使用した際にも、そのことが考慮されている。
ウクライナ西部の、戦闘とは無関係な都市に落とされれば、その影響は計り知れないだろう。
隣国であり、支援のかなめであるポーランドへのけん制にもなる。
まあ、どうでもいいんですが。
幸いにも、今のところ、核兵器が使用されるような状況には至っていないようだがな(未確認)。
スターリンクの接続を絶ったことが(単に繋がなかっただけかもしれないけど)、ロシアの核による報復を押しとどめたとしたら、世界は救われたのかもしれない。
浮沈子は、イーロンマスク個人としての懸念ではなく、米国の懸念として受け止めている。
伝記の記述が本当なら、米国の統治者はそのことを承知していたわけだしな。
ロシアは、核を使いかねない・・・。
今現在も、核兵器の使用は選択肢の一つになっているだろう。
米国が78年前に戦争で使った核兵器を、ロシアが使ってどこが悪い!?。
戦争を早期に終結させるとかなんとか言って、また、増え続ける通常兵器による犠牲者を抑制するためだとかなんとか言って、同じように使ったとすれば、米国は手も足も出せないに違いない(まあ、そうは言ってませんが:通常兵器で報復するそうです)。
先日から、米国と我が国の外相が相次いでウクライナを訪問している。
支援の継続の表明という表向きの理由の陰で、どんな話をしているのかは知らない。
「ウクライナの政府当局からStarlinkをクリミア・セヴァストポリでも使えるようにしてほしいという緊急要請がありました。この意図は明らかに停泊中のロシア艦隊を攻撃することにありました。もしも我々が要請に応じていれば、SpaceXは明らかに戦争の激化という重大行為に加担することになっていたでしょう」
S社がやらなくても、米軍を通じて必要な支援は行われているに違いない。
ひょっとしたら、西側はロシアの動きを何か掴んでいるのかもしれない。
それに対するウクライナの対応が望ましくないということなら(ロシア本土への攻撃とかあ?)、それを抑止し、押しとどめるための説得と、追加の支援を約束するために外相クラスを送り込んでいるのかもな。
うーん、いまいち、説得力に欠ける気がする。
今まで、正義派ベースの報道(断固、徹底抗戦!)ばかりだったが、ここへ来て、西側の報道の中にもちらほら停戦交渉の話が出てきている。
反転攻勢が思うように進まない中で、ウクライナが冬に突入することは目に見えてきた。
西側の中にも、支援疲れの兆候も表れてきている。
停戦のタイミングとしては悪くない。
相次ぐ外相のウクライナ訪問は、その下地を作りに行っているのではないのか。
うーん、これまた説得力に欠けるな。
ロシアは、ベラルーシからの兵力の移動を行い、東部からも予備隊を移動させている。
反転攻勢を掛けようとしているのは、ウクライナだけでなく、ロシアもそうなのではないか。
ロシア側が大規模な反撃に出れば、停戦交渉はウクライナにとって厳しいものになることは明らかだからな。
(ゼレンスキー氏、プーチン氏との妥協を否定 プリゴジン氏の死を引き合いに)
https://news.yahoo.co.jp/articles/41c3c5cea0b686aa473fbf4e4c1ee1e4466c8ac9
「ウクライナの反転攻勢は4カ月目に入り、これまでのところ戦果は控えめなものにとどまっている。こうした中でCNNのインタビューに応じたゼレンスキー氏は、ロシアと和平交渉する時期が来たとの見方を否定した。」
「米国や他の主要支援国はウクライナへの兵器供与を続けており、「公正で持続的な」和平を模索する状況はまだ整っていないと強調している。ただ、ブラジルのルラ・ダシルバ大統領など一部の指導者からは、戦争を終結させる責任はウクライナにあるとの見方も出ている。」
既に、潮目は変わった。
戦闘の継続は、ロシアを利するだけになりつつある(そうなのかあ?)。
冬になる前に、いや、ロシアの大規模反撃を食らう前に、ウクライナに停戦を飲ませなければならない。
ウクライナの現政権は、それに応じるだろうか?。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
ウクライナが、早期の停戦に応じる可能性は低い。
10倍の支援を要求し続け、自国兵士の消耗を続けるんだろう(その兵士の犠牲で、戦車や戦闘機をせしめてきたからな)。
西側からの援助を引き出すために、ロシア本土やクリミアへの散発的な攻撃も続けようとするに違いない。
そうし続けなければ、政権を維持することが困難になりつつある。
止めるに止められないのだ。
無間地獄というやつに陥っている。
これは狂気だ。
「プーチン氏が他の問題で妥協するのを目にしたことがあるか。ジョージアやモルドバに関して妥協しただろうか」
ゼレンスキーの主張は正しい。
ロシアは、妥協などしない。
退けば、退いただけ攻め込んでくる。
戦い続けることでしか、現状維持も出来ないのだ・・・。
「ウクライナ人とロシア人は「領土の小さな範囲を獲得したり失ったりするために」死んでいっている、彼らの命に値する行為ではない」(再掲)
停戦交渉は難航するだろう。
しかし、それは避けて通ることができない道だ。
ロシアもまた、本音ではそれを望んでいるに違いない。
国家総動員で西側に対抗し続ければ、いつかどこかで息切れを起こすかもしれない。
中国に見放されれば、一巻の終わりだしな。
ここいらで一息つきたいところだろう(未確認)。
一刻も早い停戦と、一刻も長い休戦を。
浮沈子の願いも変わらない。
正義や、汎スラブ主義は一旦棚上げにして、平和の果実を味わうべきだ。
それから、再び、ドンパチやるならやればいい(そんなあ!)。
米国は、来年の選挙の前に停戦に持ち込むことを決意したのかもしれない(ロシアもそうだし)。
政治の季節が終われば、戦いは再開される。
これは、米国の代理戦争だからな。
選挙が終われば、戦闘機もくれてやるという話をしに行ったとすれば、浮沈子的には納得がいく。
如何にも不自然な、この時期の外相クラスの訪問も、そういうことなら分かる気もする。
浮沈子は正義派じゃない。
遠く離れたウクライナの地で、どのような統治が行われようと知ったことではない。
前線で失われたり、傷ついたりする人々のことだけを考えている。
それは、いいことだろう・・・?。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(林外相がウクライナ訪問、楽天・三木谷氏ら同行)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA07A6R0X00C23A9000000/
「年内開催を調整するG7外相会合を念頭に、ロシアによる侵攻が長期化するウクライナを同志国が結束して支援する姿勢を示す。」
なんだ、単なるパフォーマンスか。
「楽天グループの三木谷浩史会長兼社長ら企業関係者も同行した。復興に向けた民間支援のニーズを聞き取る。」
同行者を見ても、これといった特徴はなく、経済支援だけな感じだしな。
ウクライナは、西側の食い物にされていくんだろう。
それが、彼らの選んだ道なら仕方ない。
経済支援という名の市場侵略。
草刈り場となったウクライナの未来はどうなるんだろうな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ反攻3カ月 露軍の防衛線突破、要衝トクマク奪還が焦点に)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e43421b18cd3a326b63db7d918c0f372de4f0d2d
「今後、秋に入るとウクライナでは長雨によって地面がぬかるみ、戦車などの移動が困難になる。その先の厳冬期も戦闘は容易ではない。欧米の軍事支援を継続させるためにも、ウクライナ側がそれまでにどれだけの成果を出せるかが注目されている。」
焦点となっているトクマクは、ウクライナ系住民が8割と高く、ロシア侵攻時の抵抗も強かった地域だ。
ここを突破されたときの戦略的影響は知らない。
が、戦果が出しやすい地域なのかもしれないな。
長雨や厳冬になれば、情勢はロシアに味方する。
膠着状態は、ロシアの勝利だ(そうなのかあ?)。
ウクライナは、威勢のいいことを言い続けないと西側からの支援が途絶えると思ってるんだろう。
もちろん、米国も我が国も欧州諸国も、当面支援は続ける。
続けるが、それは金額とか兵器の数とかの表面上はともかく、質的に異なったものだ。
米国の世論調査が示した温度差、分断、支援疲れが、積極的な支援から義務的な支援へとビミョーに変わっていく。
10倍よこせと言われても、自国兵士の屍を積み上げても、また、散発的にロシア本土に攻撃を仕掛けても、追加が出てこないことが徐々に明らかになる。
ウクライナにとって、閉塞感が漂い始めれば、政権の運営も困難になるかもしれない(未確認)。
ロシア側はどうなんだろう。
プーチンも、政治の季節を迎えていることは確かだ。
為政者としては、多大な戦果を誇示したいところだろうしな。
それこそ、浮沈子が妄想したように、「逆反転攻勢」を掛けたいところだろう。
今期、ウクライナが前進した地域はおろか、併合した4州の全域を確保しに行くかもしれない。
その、最も効果的なタイミングと規模での反撃。
反転攻勢を遅らせ、ようやく一定の前進を見たところで、西側が停戦を模索し始める瞬間を狙っているような気がする。
ウクライナがこれに反対し、ごねている最中がよろしい。
ある程度、ウクライナが勝ち越している状況でなければ、そもそもそういう動きはできないからな。
で、逆反転攻勢・・・。
いや、やっぱ、それはないか。
ロシア側にも、情勢を一気に覆すだけの勢いはないしな。
交渉を長引かせ、じらし、イラつかせながら、じりじりと追い込む。
膠着状態は、ロシアの勝利だしな。
停戦交渉が破綻し、一旦優勢になったウクライナが逆転されれば、ロシア側にとっては選挙へのいい手土産ができる(そんなあ!)。
動きがあるのは、いずれにしても来年だ。
冬の間は、電力インフラへの攻撃が再び繰り返される。
我が国からの支援の中にも、変圧器というのがあったからな。
やれやれ・・・。
ロシアの攻撃は、実に効果的だ。
ウクライナにとっては、ボディーブローのように効いている。
雨期までの進軍も、余りに急ぎ過ぎれば、補給線が延びきって、今度はそれが分断され、孤立することになりかねない。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ。
時間は常にロシアに味方している。
このスキームを崩さない限り、ウクライナの勝機は見えない。
昨年2月の侵攻の際は、ロシアが同じ状態になった。
短期決戦を挑み、無残に敗退した。
戦術を誤ったわけだ。
今期、ウクライナは、同じことをやろうとしているように見える。
軍備が整わない中、成果を焦っているようにも見える。
戦闘機を得たり、十分な数のドローンを手にするなど、長期戦を見据えた戦略が必要だろう。
西側が、それを理解し、支援を継続し続けることができるかは、また、別の話だ。
ウクライナの将来は米国が決める。
浮沈子的には、早いとこバルブを閉めちまった方が得策だと思ってるが、現政権(バイデン)はなかなかそうできないだろう。
東西の政治の季節が絡んで、事態は混迷を極めている。
冬が来る前に動くか、来年の春を待つのか。
ロシアは、着々と国家総動員体制を整えつつある。
ポストウクライナを見据えて、100年の計で動き始めている。
追い詰められているのがどちらなのかは、明らかな気がするんだがな・・・。
🐱インドの宇宙開発:ロシアを超えるのかあ? ― 2023年09月10日 15:02
インドの宇宙開発:ロシアを超えるのかあ?
(インドの宇宙分野での成果はますます目覚ましいものになっている)
https://arstechnica.com/space/2023/08/where-does-indias-space-program-rank-among-global-powers/
「インドは火星周回、月周回、そして現在は月面に着陸するロボットミッションを派遣し、ISROを宇宙機関の独占クラブに加えている。惑星科学におけるこれらの成果は、欧州宇宙機関や日本の宇宙機関であるJAXAの成果に匹敵します。」
「この分野において、最近の成果という点では、インドは疑いなくロシアよりも先を行っている。ロシアは1980年代のソ連時代以来、他の天体へのミッションに成功していない。」
限られた予算で、最大の成果を上げていることは認めよう(なにしろ、激安!)。
「インドは1億ドル未満でチャンドラヤーン3を開発、打ち上げた。これは多くの大ヒットハリウッド映画の費用よりも安い。」
ちなみに、クリストファーノーランのオッペンハイマー(日本未公開)の製作費は、ちょうど1億ドルといわれている。
記事では、我が国の評価も出てくるけど、軍事分野や有人開発で後れを取っている点は同じだ。
が、インドの有人開発は遅れているとは言いながら、スケジュールに乗っているからな。
「大幅な遅れがない限り、インドが真に世界の宇宙強国の最上層に入るまであと数年かかる。11億ドルのガガンヤーン計画(ガガンヤーンはサンスクリット語で「天の乗り物」を意味する)はモディ首相の優先事項であり、モディ首相は2018年に、新しいインド製宇宙カプセルで2022年までにインド人宇宙飛行士を軌道に乗せると発表した。」
まあ、オンスケジュールでないことは確かだが、現在は2025年が目標とされているようだ。
「ガガンヤーン打ち上げ中止システムの高高度テストが間もなく計画されており、いくつかの大きなマイルストーンが目前に迫っている。 9月下旬か10月上旬くらい。アボートシステムのパッド上テストは2018年に行われた。」
「乗組員を乗せずにガガンヤーン宇宙船の軌道試験飛行が2024年に打ち上げられ、2025年の宇宙飛行士の飛行に向けた準備が整う可能性がある。」
ワンウェブも上げ、月面着陸も果たし、太陽観測衛星の打ち上げにも成功し、有人開発も軌道に乗っている(えーと、まだ、軌道飛行はしていませんが)。
インドの宇宙開発には、勢いっつーか、ノリの良さを感じる。
我が国の打ち上げロケットの、石橋を叩いて壊すような過剰な慎重さはない。
薬籠中にしたハイパーゴーリック推進剤を燃料とする、由緒あるエンジンからの脱却が遅れていても気にしない(金、ないしなあ・・・)。
上手くいっているのに、なんで変えなきゃならんのかあ?(有毒なヒドラジンと四酸化窒素を消費)。
ちょっと、ロシアに似ている気もする。
「乗組員ミッションに使用されるロシアの由緒あるソユーズ宇宙船は、今でも 50 年以上前の設計に依存していますが、ソユーズは他の有人宇宙船よりも多くのミッションを飛行してきました。」
まあいい。
長期低落傾向にあるロシア、飛ぶ鳥を落とす勢いの中国、有人開発を持たないタコつぼ的低迷からなかなか抜け出せない欧州と日本、ぶっちぎりの米国の中で、インドの立ち位置はビミョーだ。
「インドの宇宙計画は国家の誇りであり、インドのナショナリスト首相であるナレンドラ・モディは、宇宙におけるインドの成功と自分を結びつけることを強調している。」
このスタンスは、一昔前の宇宙開発の動機付けだ。
国家の威信、政治的ステータス、見栄と外聞(!?)。
世界最多の人口を擁する国家として、また、グローバルサウスの盟主として、ロケット位打ち上げられないでどーする!?。
まあいい。
ロシアも、米国も、そして欧州や我が国も、一度は通ってきた道だからな。
東西冷戦や、独自の打ち上げ手段の確保など、固有の事情はあっても、国家を背景とした宇宙開発という点では同じだ。
「ISROは最近、製造と打ち上げ業務の責任を民間部門に移譲し、ロケットを商業化する取り組みを開始した。」
最近の時流に乗ろうとしてさえいる。
「私はインドを眠れる巨人、そして急速に目覚めつつある国だと説明してきた」(以前NASA宇宙政策室を率いていた弁護士で宇宙産業関係者のマイク・ゴールド氏:以下同じ)
「この国は月計画、火星計画、そして今では有人宇宙飛行にまで積極的に取り組んでいます。」
「インドは依然として米国や中国の宇宙計画に大きく遅れをとっているが、インドはヨーロッパやロシアに近づき、宇宙へのアクセス、宇宙探査、軍事そして、宇宙プロジェクト、および通信、ナビゲーション、軌道からのリモートセンシングなどのアプリケーションなど、いくつかの要素を考慮すると日本と同等になる可能性がある」(自動翻訳一部改変)
我が国は、中国からは大きく引き離され、インドに追いすがられ、米国にべったり張り付いて、コバンザメ化している。
「彼らが将来的には自国の宇宙飛行士を飛ばすことを意図している国であるという事実は、それほど重要なことなのでしょうか?答えはイエスです」(NASA長官:以下同じ)
「米国と同盟関係にあるとは考えられていない主要国が署名することは重要だと思う。」
米国と同盟関係があって、将来的に自国の宇宙飛行士を飛ばすことを意図してない我が国がアルテミスに署名することは、それほど重要じゃないってことか・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
インドは、大化けするかもしれないし、宇宙クラブの慎ましいメンバーに留まるかも知れない。
政治的パフォーマンスの色合いが濃いということは、政権次第でスタンスが大きく変わる可能性もあるしな。
他の宇宙大国と比べて、軍事色が薄いのはわが国と共通だ(これからは、どっちも分からんけどな)。
一寸先は、真っ暗闇な宇宙開発。
開発途上国にとっては、希望の星だろう。
インドはまた、我が国の準天頂衛星システムと似た地域衛星航法システムを運用している。
「南アジア上空に航行サービスを提供する衛星ネットワークを持っており、これは日本が過去 10 年間に展開してきたものと同様の地域能力である。米国、中国、ロシアはそれぞれ、グローバル ナビゲーション サービス用の独自の衛星ネットワークを持っています。」
(インド地域航法衛星システム)
https://en.wikipedia.org/wiki/Indian_Regional_Navigation_Satellite_System
「このシステムは現在 8 機の衛星のコンステレーションで構成されており、2 機の追加衛星が地上に待機しています。」(記事を読むと、運用中は7機のようだ:将来は11機体制の計画)
我が国は、7機体制を目指しているからな(現在は4機運用(1機軌道待機):負けてる!?)。
「このシステムが開発された理由の一部は、カルギルの全地球測位システム(GPS)データに対するインドの要求を米国が拒否した1999年にインド軍に起こったように、敵対的な状況では外国政府が管理する全地球測位衛星システムへのアクセスが保証されていないためである。」
我が国の準天頂衛星システムが、米軍への補強であること(そうなのかあ?)とは対照的な話だ。
「2020 年国防権限法に従い、米国国防長官は国家情報長官と協議の上、NavIC、Galileo、QZSSを同盟航法衛星システムとして指定しました。」(QZSS:我が国の準天頂衛星システム)
今は、仲良くしているようだ。
「 ISRO と宇宙省(DoS) は、現在運用されている他の同様のシステム、つまりGPSやGLONASSから独立した NavIC の適用範囲を地域から世界に拡大することに取り組んでいます。」
「ISRO はインド政府に対し、最初に 12 個の衛星を中地球軌道(MEO) に配置することで、地球規模のカバー範囲を拡大することを提案した。」
うーん、一歩も二歩も先を行っている感じだ(そうなのかあ?)。
打ち上げロケットはコンサバだが、アプリケーション分野では先進的だな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(インド、太陽観測衛星の打ち上げ成功 月探査機の着陸に続き)
https://jp.reuters.com/article/india-space-sun-idJPKBN3090EQ
「インド宇宙研究機構(ISRO)は2日、同国初となる太陽観測衛星「アディティヤL1」の打ち上げに成功したと発表した。」
アルスの記事(9月1日リリース)では予定扱いだったが、打ち上げは無事に成功したようだ。
「約4カ月かけて地球から約150万キロ離れた地点で太陽周回軌道に入り、地球上でオーロラを発生させる太陽からの粒子「太陽風」について調べる。」
太陽地球系のL1に入るようだな。
「太陽と地球の引力が釣り合う「ラグランジュ点」に位置することで燃料消費を抑える。」
太陽観測衛星は、これまでにもいくつか上がっている。
我が国でも長年「ひので」が観測を続けている(打ち上げは2006年)。
浮沈子は詳しくないんだが、そのほかにも、ESAとNASAが共同で開発した太陽観測衛星「SOHO」などがあるようだ。
L1に配置されるところも同じだな(ひのでは地球周回軌道:太陽同期軌道)。
ちょっと調べたんだが、ひので後継機のソーラーCは、もめたようだ。
現在は、公募型小型4号機とやらで、紫外線観測装置だけを積んで上がる計画が進行している。
(Solar-C_EUVST)
https://ja.wikipedia.org/wiki/Solar-C_EUVST
「2022年11月1日付けでSOLAR-Cプリプロジェクトチームが発足し、本プロジェクトの正式名称を「高感度太陽紫外線分光観測衛星」、 英語略称を「SOLAR-C」とすることを決定した」
「2022年12月に決定された宇宙基本計画工程表(令和4年度改訂)によると打ち上げは2028年度初頭の予定である」
太陽観測衛星は、業界でも不人気なようで、運用期間もべらぼーに長くなっている。
まあ、地上からもよーく見える恒星だからな。
「2016年7月には、太陽物理学における国際協調を改善し、次の10年に向けて多国間太陽物理ミッションのコンセプトを開発するための研究チーム Next Generation Solar Physics Mission Science Objectives Team (NGSPM-SOT) が日米欧の研究者14名から結成された。」
今回打ち上げられたインドの観測衛星が、どういうポジションになるのかは知らない(たぶん、目的が違うんだろう)。
太陽観測では、現在2機の探査機が飛んでいる。
(パーカー・ソーラー・プローブ)
https://en.wikipedia.org/wiki/Parker_Solar_Probe
「太陽の外側コロナを観測するという使命を持って 2018 年に打ち上げられたNASA 宇宙探査機」
(ソーラーオービター)
https://en.wikipedia.org/wiki/Solar_Orbiter
「欧州宇宙機関(ESA)が米国航空宇宙局(NASA) の協力を得て開発した太陽観測探査機」
「太陽圏内部と初期の太陽風の詳細な測定値を取得するように設計されており、地球からは難しい太陽の極域の詳細な観測も実行します。」
突撃隊のようなパーカーソーラープローブや、太陽中心軌道だが傾斜角を大き目にとっているソーラーオービター(水星軌道の内側まで入りますけど)は、まあ、従来の観測衛星とは、やや趣が異なる。
L1から、コンサバな観測を行うインドの衛星や、地球周回軌道から「先鋭化」された観測を安価に行う我が国の衛星は、分相応というところか。
このほかにも、いくつかの太陽観測衛星が飛んでいるようだ(現在稼働中のものを抽出)。
・Advanced Comboposition Explorer – Explorer プログラムの NASA 衛星(1997年~運用中:太陽中心のリサージュ軌道)
・Aditya-L1 – インド初の太陽観測ミッション(2023年~打ち上げたばっかし:既出:L1)
・パーカー太陽探査機 – 太陽の外側コロナの NASA ロボット宇宙探査機(2018年~運用中:既出:太陽周回軌道)
・太陽力学天文台 – NASA のミッション(2010年~運用中:静止軌道)
・太陽太陽圏天文台 – ヨーロッパ宇宙天文台(これがSOHO:1995年~運用中:既出:L1)
・風宇宙船(Wind)(1994年~運用中!:2070年まで運用予定だとさ・・・:L1)
我が国の「ひので」が出てこないのは悲しい・・・。
(アディティア-L1)
https://en.wikipedia.org/wiki/Aditya-L1
「太陽大気を研究するためのコロナグラフィー宇宙船です。」
特に国際協力とかは無いようで、インドオリジナルな感じだ。
L1投入は、来年の1月だな。
新たな観測器を得て、太陽観測が進むことを願うばかりだ・・・。
(インドの宇宙分野での成果はますます目覚ましいものになっている)
https://arstechnica.com/space/2023/08/where-does-indias-space-program-rank-among-global-powers/
「インドは火星周回、月周回、そして現在は月面に着陸するロボットミッションを派遣し、ISROを宇宙機関の独占クラブに加えている。惑星科学におけるこれらの成果は、欧州宇宙機関や日本の宇宙機関であるJAXAの成果に匹敵します。」
「この分野において、最近の成果という点では、インドは疑いなくロシアよりも先を行っている。ロシアは1980年代のソ連時代以来、他の天体へのミッションに成功していない。」
限られた予算で、最大の成果を上げていることは認めよう(なにしろ、激安!)。
「インドは1億ドル未満でチャンドラヤーン3を開発、打ち上げた。これは多くの大ヒットハリウッド映画の費用よりも安い。」
ちなみに、クリストファーノーランのオッペンハイマー(日本未公開)の製作費は、ちょうど1億ドルといわれている。
記事では、我が国の評価も出てくるけど、軍事分野や有人開発で後れを取っている点は同じだ。
が、インドの有人開発は遅れているとは言いながら、スケジュールに乗っているからな。
「大幅な遅れがない限り、インドが真に世界の宇宙強国の最上層に入るまであと数年かかる。11億ドルのガガンヤーン計画(ガガンヤーンはサンスクリット語で「天の乗り物」を意味する)はモディ首相の優先事項であり、モディ首相は2018年に、新しいインド製宇宙カプセルで2022年までにインド人宇宙飛行士を軌道に乗せると発表した。」
まあ、オンスケジュールでないことは確かだが、現在は2025年が目標とされているようだ。
「ガガンヤーン打ち上げ中止システムの高高度テストが間もなく計画されており、いくつかの大きなマイルストーンが目前に迫っている。 9月下旬か10月上旬くらい。アボートシステムのパッド上テストは2018年に行われた。」
「乗組員を乗せずにガガンヤーン宇宙船の軌道試験飛行が2024年に打ち上げられ、2025年の宇宙飛行士の飛行に向けた準備が整う可能性がある。」
ワンウェブも上げ、月面着陸も果たし、太陽観測衛星の打ち上げにも成功し、有人開発も軌道に乗っている(えーと、まだ、軌道飛行はしていませんが)。
インドの宇宙開発には、勢いっつーか、ノリの良さを感じる。
我が国の打ち上げロケットの、石橋を叩いて壊すような過剰な慎重さはない。
薬籠中にしたハイパーゴーリック推進剤を燃料とする、由緒あるエンジンからの脱却が遅れていても気にしない(金、ないしなあ・・・)。
上手くいっているのに、なんで変えなきゃならんのかあ?(有毒なヒドラジンと四酸化窒素を消費)。
ちょっと、ロシアに似ている気もする。
「乗組員ミッションに使用されるロシアの由緒あるソユーズ宇宙船は、今でも 50 年以上前の設計に依存していますが、ソユーズは他の有人宇宙船よりも多くのミッションを飛行してきました。」
まあいい。
長期低落傾向にあるロシア、飛ぶ鳥を落とす勢いの中国、有人開発を持たないタコつぼ的低迷からなかなか抜け出せない欧州と日本、ぶっちぎりの米国の中で、インドの立ち位置はビミョーだ。
「インドの宇宙計画は国家の誇りであり、インドのナショナリスト首相であるナレンドラ・モディは、宇宙におけるインドの成功と自分を結びつけることを強調している。」
このスタンスは、一昔前の宇宙開発の動機付けだ。
国家の威信、政治的ステータス、見栄と外聞(!?)。
世界最多の人口を擁する国家として、また、グローバルサウスの盟主として、ロケット位打ち上げられないでどーする!?。
まあいい。
ロシアも、米国も、そして欧州や我が国も、一度は通ってきた道だからな。
東西冷戦や、独自の打ち上げ手段の確保など、固有の事情はあっても、国家を背景とした宇宙開発という点では同じだ。
「ISROは最近、製造と打ち上げ業務の責任を民間部門に移譲し、ロケットを商業化する取り組みを開始した。」
最近の時流に乗ろうとしてさえいる。
「私はインドを眠れる巨人、そして急速に目覚めつつある国だと説明してきた」(以前NASA宇宙政策室を率いていた弁護士で宇宙産業関係者のマイク・ゴールド氏:以下同じ)
「この国は月計画、火星計画、そして今では有人宇宙飛行にまで積極的に取り組んでいます。」
「インドは依然として米国や中国の宇宙計画に大きく遅れをとっているが、インドはヨーロッパやロシアに近づき、宇宙へのアクセス、宇宙探査、軍事そして、宇宙プロジェクト、および通信、ナビゲーション、軌道からのリモートセンシングなどのアプリケーションなど、いくつかの要素を考慮すると日本と同等になる可能性がある」(自動翻訳一部改変)
我が国は、中国からは大きく引き離され、インドに追いすがられ、米国にべったり張り付いて、コバンザメ化している。
「彼らが将来的には自国の宇宙飛行士を飛ばすことを意図している国であるという事実は、それほど重要なことなのでしょうか?答えはイエスです」(NASA長官:以下同じ)
「米国と同盟関係にあるとは考えられていない主要国が署名することは重要だと思う。」
米国と同盟関係があって、将来的に自国の宇宙飛行士を飛ばすことを意図してない我が国がアルテミスに署名することは、それほど重要じゃないってことか・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
インドは、大化けするかもしれないし、宇宙クラブの慎ましいメンバーに留まるかも知れない。
政治的パフォーマンスの色合いが濃いということは、政権次第でスタンスが大きく変わる可能性もあるしな。
他の宇宙大国と比べて、軍事色が薄いのはわが国と共通だ(これからは、どっちも分からんけどな)。
一寸先は、真っ暗闇な宇宙開発。
開発途上国にとっては、希望の星だろう。
インドはまた、我が国の準天頂衛星システムと似た地域衛星航法システムを運用している。
「南アジア上空に航行サービスを提供する衛星ネットワークを持っており、これは日本が過去 10 年間に展開してきたものと同様の地域能力である。米国、中国、ロシアはそれぞれ、グローバル ナビゲーション サービス用の独自の衛星ネットワークを持っています。」
(インド地域航法衛星システム)
https://en.wikipedia.org/wiki/Indian_Regional_Navigation_Satellite_System
「このシステムは現在 8 機の衛星のコンステレーションで構成されており、2 機の追加衛星が地上に待機しています。」(記事を読むと、運用中は7機のようだ:将来は11機体制の計画)
我が国は、7機体制を目指しているからな(現在は4機運用(1機軌道待機):負けてる!?)。
「このシステムが開発された理由の一部は、カルギルの全地球測位システム(GPS)データに対するインドの要求を米国が拒否した1999年にインド軍に起こったように、敵対的な状況では外国政府が管理する全地球測位衛星システムへのアクセスが保証されていないためである。」
我が国の準天頂衛星システムが、米軍への補強であること(そうなのかあ?)とは対照的な話だ。
「2020 年国防権限法に従い、米国国防長官は国家情報長官と協議の上、NavIC、Galileo、QZSSを同盟航法衛星システムとして指定しました。」(QZSS:我が国の準天頂衛星システム)
今は、仲良くしているようだ。
「 ISRO と宇宙省(DoS) は、現在運用されている他の同様のシステム、つまりGPSやGLONASSから独立した NavIC の適用範囲を地域から世界に拡大することに取り組んでいます。」
「ISRO はインド政府に対し、最初に 12 個の衛星を中地球軌道(MEO) に配置することで、地球規模のカバー範囲を拡大することを提案した。」
うーん、一歩も二歩も先を行っている感じだ(そうなのかあ?)。
打ち上げロケットはコンサバだが、アプリケーション分野では先進的だな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(インド、太陽観測衛星の打ち上げ成功 月探査機の着陸に続き)
https://jp.reuters.com/article/india-space-sun-idJPKBN3090EQ
「インド宇宙研究機構(ISRO)は2日、同国初となる太陽観測衛星「アディティヤL1」の打ち上げに成功したと発表した。」
アルスの記事(9月1日リリース)では予定扱いだったが、打ち上げは無事に成功したようだ。
「約4カ月かけて地球から約150万キロ離れた地点で太陽周回軌道に入り、地球上でオーロラを発生させる太陽からの粒子「太陽風」について調べる。」
太陽地球系のL1に入るようだな。
「太陽と地球の引力が釣り合う「ラグランジュ点」に位置することで燃料消費を抑える。」
太陽観測衛星は、これまでにもいくつか上がっている。
我が国でも長年「ひので」が観測を続けている(打ち上げは2006年)。
浮沈子は詳しくないんだが、そのほかにも、ESAとNASAが共同で開発した太陽観測衛星「SOHO」などがあるようだ。
L1に配置されるところも同じだな(ひのでは地球周回軌道:太陽同期軌道)。
ちょっと調べたんだが、ひので後継機のソーラーCは、もめたようだ。
現在は、公募型小型4号機とやらで、紫外線観測装置だけを積んで上がる計画が進行している。
(Solar-C_EUVST)
https://ja.wikipedia.org/wiki/Solar-C_EUVST
「2022年11月1日付けでSOLAR-Cプリプロジェクトチームが発足し、本プロジェクトの正式名称を「高感度太陽紫外線分光観測衛星」、 英語略称を「SOLAR-C」とすることを決定した」
「2022年12月に決定された宇宙基本計画工程表(令和4年度改訂)によると打ち上げは2028年度初頭の予定である」
太陽観測衛星は、業界でも不人気なようで、運用期間もべらぼーに長くなっている。
まあ、地上からもよーく見える恒星だからな。
「2016年7月には、太陽物理学における国際協調を改善し、次の10年に向けて多国間太陽物理ミッションのコンセプトを開発するための研究チーム Next Generation Solar Physics Mission Science Objectives Team (NGSPM-SOT) が日米欧の研究者14名から結成された。」
今回打ち上げられたインドの観測衛星が、どういうポジションになるのかは知らない(たぶん、目的が違うんだろう)。
太陽観測では、現在2機の探査機が飛んでいる。
(パーカー・ソーラー・プローブ)
https://en.wikipedia.org/wiki/Parker_Solar_Probe
「太陽の外側コロナを観測するという使命を持って 2018 年に打ち上げられたNASA 宇宙探査機」
(ソーラーオービター)
https://en.wikipedia.org/wiki/Solar_Orbiter
「欧州宇宙機関(ESA)が米国航空宇宙局(NASA) の協力を得て開発した太陽観測探査機」
「太陽圏内部と初期の太陽風の詳細な測定値を取得するように設計されており、地球からは難しい太陽の極域の詳細な観測も実行します。」
突撃隊のようなパーカーソーラープローブや、太陽中心軌道だが傾斜角を大き目にとっているソーラーオービター(水星軌道の内側まで入りますけど)は、まあ、従来の観測衛星とは、やや趣が異なる。
L1から、コンサバな観測を行うインドの衛星や、地球周回軌道から「先鋭化」された観測を安価に行う我が国の衛星は、分相応というところか。
このほかにも、いくつかの太陽観測衛星が飛んでいるようだ(現在稼働中のものを抽出)。
・Advanced Comboposition Explorer – Explorer プログラムの NASA 衛星(1997年~運用中:太陽中心のリサージュ軌道)
・Aditya-L1 – インド初の太陽観測ミッション(2023年~打ち上げたばっかし:既出:L1)
・パーカー太陽探査機 – 太陽の外側コロナの NASA ロボット宇宙探査機(2018年~運用中:既出:太陽周回軌道)
・太陽力学天文台 – NASA のミッション(2010年~運用中:静止軌道)
・太陽太陽圏天文台 – ヨーロッパ宇宙天文台(これがSOHO:1995年~運用中:既出:L1)
・風宇宙船(Wind)(1994年~運用中!:2070年まで運用予定だとさ・・・:L1)
我が国の「ひので」が出てこないのは悲しい・・・。
(アディティア-L1)
https://en.wikipedia.org/wiki/Aditya-L1
「太陽大気を研究するためのコロナグラフィー宇宙船です。」
特に国際協力とかは無いようで、インドオリジナルな感じだ。
L1投入は、来年の1月だな。
新たな観測器を得て、太陽観測が進むことを願うばかりだ・・・。
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