🐱変異種:万能ワクチンはなぜ実現しないのか ― 2023年10月01日 07:53
変異種:万能ワクチンはなぜ実現しないのか
(新型コロナ「万能ワクチン」が開発される 将来の変異株まで対策できる可能性)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d4999ba6f4b82c5cc72e6981bf2fb8848edd022
「これまでも2021年に大阪大と日本医療研究開発機構の研究チームが、RBDに対する抗体が作られるとヒトの受容体であるACE2との結合を阻害することによって、新型コロナウイルスの感染を抑えることを報告しています。」
もう2年も前から、レセプターとの結合部位であるRBDが注目されていたにもかかわらず、現在に至るもワクチンとして実用化されていない理由が、今一つ分からない。
理屈の上では、変異の影響を受けにくい部位に効くワクチンを作ればいいに決まっている。
そもそも、ワクチンというのは免疫のシステムを騙して、感染したと思い込ませて抗体や記憶細胞を作らせるという作用機序なわけだ。
ピンポイントで作らせた抗体が、細胞への感染をリアルな世界で有効にブロックしてくれるのか、重症化予防効果のベースとなっているとされる記憶細胞の形成に十分な効果が期待できるのか。
インビトロで上手くいったからといって、複雑怪奇な免疫システムで上手くいくとは限らない。
二価ワクチンの開発の際に、BA.1だけを基にして開発されたワクチンが、十分に効果を発揮せず、モデルナが先行して開発した武漢株との混合ワクチンで成功したという話は印象的だ。
また、それ以前、アルファやデルタに対しては、武漢株ベースのワクチンで十分な感染予防効果が得られていたことも、変異に特化していればいいという話ではないという印象を与える。
浮沈子が先日接種したXBB.1.5対応のワクチンは、単価ワクチンだった。
また、エリスやピロラに対しても、中和抗体が誘導されると言われている。
この間、何らかの進展があって、単価ワクチンであっても、ピンポイントで狙った効果と汎用的な変異に強い効果の両方が得られるようになったのかもしれない(未確認)。
今回のユニバーサルワクチンについては、動物実験レベルで成功したとされており、ヒトでの臨床試験も進んでいる。
今までの開発から、何らかのブレイクスルーがあったのかもしれない。
世の中に、美味しい話はない。
NWの解説記事は、内容的に目新しいところはなく、既に報じられている通りだが、今一つ踏み込みが足りないような気がする。
ユニバーサルワクチンは、人類の悲願だ。
その研究の進展は、希望を抱かせてくれる。
が、その手の話は、次々と現れては消えていく。
なぜ上手くいかないのか、その理由は何なのか。
もちろん、それが分かるくらいなら苦労はないのかもしれない。
科学ジャーナリズムについては、秋山さんが記事を上げている。
(科学記事に論文へのリンクなし 手間はかかるがこのままでいいのか?)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/0ed5a1fb032396659a5e137242f599d75f2adf50
「読者は論文へアクセスするためにはテーマやキーワード、日付を頼りに論文を探すしか手段がない。科学記事としてそれでよいのだろうか?」
浮沈子は、ときたま原論文を確認することがある(概ね、図版を眺めたり、せいぜいアブストラクト読んだりするくらいですが)。
リンクが張られていることは、手間を省けるという意味では有難い。
が、科学ジャーナリズムは、それがポイントではないような気もする。
歴史的な位置づけや、関連する項目に注目し、読者に新たな視点を与えることこそが重要だ。
成功の報道は巷に溢れている。
明日にでも新しい発見が身近になり、日常生活がハッピーになるのではという期待を抱かせてくれる情報は、飛ぶように売れるだろう。
しかし、それだけでは底の浅いニュースからの脱却は図れない。
宇宙開発とユニバーサルワクチンの開発は似ている。
どちらも、失敗がつきものだが、新たなチャレンジは途切れることなく続いている。
トライアンドエラーが活発な領域なわけだ。
毎日がプロジェクトX状態なわけで、わくわくする話は山のようにあるに違いない。
予算や人材の確保など、専門領域といえども一般の理解は不可欠な時代になった。
当事者からのアウトリーチも熱心に行われている。
関係者の一層の活躍に期待だな・・・。
(新型コロナ「万能ワクチン」が開発される 将来の変異株まで対策できる可能性)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d4999ba6f4b82c5cc72e6981bf2fb8848edd022
「これまでも2021年に大阪大と日本医療研究開発機構の研究チームが、RBDに対する抗体が作られるとヒトの受容体であるACE2との結合を阻害することによって、新型コロナウイルスの感染を抑えることを報告しています。」
もう2年も前から、レセプターとの結合部位であるRBDが注目されていたにもかかわらず、現在に至るもワクチンとして実用化されていない理由が、今一つ分からない。
理屈の上では、変異の影響を受けにくい部位に効くワクチンを作ればいいに決まっている。
そもそも、ワクチンというのは免疫のシステムを騙して、感染したと思い込ませて抗体や記憶細胞を作らせるという作用機序なわけだ。
ピンポイントで作らせた抗体が、細胞への感染をリアルな世界で有効にブロックしてくれるのか、重症化予防効果のベースとなっているとされる記憶細胞の形成に十分な効果が期待できるのか。
インビトロで上手くいったからといって、複雑怪奇な免疫システムで上手くいくとは限らない。
二価ワクチンの開発の際に、BA.1だけを基にして開発されたワクチンが、十分に効果を発揮せず、モデルナが先行して開発した武漢株との混合ワクチンで成功したという話は印象的だ。
また、それ以前、アルファやデルタに対しては、武漢株ベースのワクチンで十分な感染予防効果が得られていたことも、変異に特化していればいいという話ではないという印象を与える。
浮沈子が先日接種したXBB.1.5対応のワクチンは、単価ワクチンだった。
また、エリスやピロラに対しても、中和抗体が誘導されると言われている。
この間、何らかの進展があって、単価ワクチンであっても、ピンポイントで狙った効果と汎用的な変異に強い効果の両方が得られるようになったのかもしれない(未確認)。
今回のユニバーサルワクチンについては、動物実験レベルで成功したとされており、ヒトでの臨床試験も進んでいる。
今までの開発から、何らかのブレイクスルーがあったのかもしれない。
世の中に、美味しい話はない。
NWの解説記事は、内容的に目新しいところはなく、既に報じられている通りだが、今一つ踏み込みが足りないような気がする。
ユニバーサルワクチンは、人類の悲願だ。
その研究の進展は、希望を抱かせてくれる。
が、その手の話は、次々と現れては消えていく。
なぜ上手くいかないのか、その理由は何なのか。
もちろん、それが分かるくらいなら苦労はないのかもしれない。
科学ジャーナリズムについては、秋山さんが記事を上げている。
(科学記事に論文へのリンクなし 手間はかかるがこのままでいいのか?)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/0ed5a1fb032396659a5e137242f599d75f2adf50
「読者は論文へアクセスするためにはテーマやキーワード、日付を頼りに論文を探すしか手段がない。科学記事としてそれでよいのだろうか?」
浮沈子は、ときたま原論文を確認することがある(概ね、図版を眺めたり、せいぜいアブストラクト読んだりするくらいですが)。
リンクが張られていることは、手間を省けるという意味では有難い。
が、科学ジャーナリズムは、それがポイントではないような気もする。
歴史的な位置づけや、関連する項目に注目し、読者に新たな視点を与えることこそが重要だ。
成功の報道は巷に溢れている。
明日にでも新しい発見が身近になり、日常生活がハッピーになるのではという期待を抱かせてくれる情報は、飛ぶように売れるだろう。
しかし、それだけでは底の浅いニュースからの脱却は図れない。
宇宙開発とユニバーサルワクチンの開発は似ている。
どちらも、失敗がつきものだが、新たなチャレンジは途切れることなく続いている。
トライアンドエラーが活発な領域なわけだ。
毎日がプロジェクトX状態なわけで、わくわくする話は山のようにあるに違いない。
予算や人材の確保など、専門領域といえども一般の理解は不可欠な時代になった。
当事者からのアウトリーチも熱心に行われている。
関係者の一層の活躍に期待だな・・・。
🐱ウクライナ降伏不可避:虎の尾 ― 2023年10月01日 13:30
ウクライナ降伏不可避:虎の尾
(ウクライナにイギリス軍派遣を検討 英国防相)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3df9efd4b9bda07cca2b724492d8d5c2ac24b7b2
「イギリス陸軍をウクライナに派遣し現在、イギリス国内などで行っているウクライナ兵の訓練を現地で実施する可能性を示唆」
「黒海でロシア軍の攻撃からウクライナの商船などを守るためにイギリス海軍がどのような役割を果たせるかゼレンスキー大統領と協議した」
既に、クリミアのセバストポリへは、供与した長距離巡航ミサイルによる攻撃を成功させている。
米国は、裏ではエージェントを送り込んでいるんだろうが、表立っての直接支援は控えている(ソフト面ではドップリですけど)。
今回の発表は、サウンド(調査)の意味合いが強いと感じる。
また、徐々に圧力を掛けながら、相手の様子を探る意味もあるだろう。
純軍事的に、ウクライナ兵の訓練を行うにあたって、どっちが有利ということはないかもしれない。
また、海軍の護衛については、まだ、海のものとも山のものともつかない(まあ、海軍だから、海かな・・・)。
こういう、実質的じゃない話がぽろぽろ出てくるということは、それだけ反転攻勢が進んでいないということの裏返しでもある。
が、米国が繋ぎ予算でウクライナ支援を外したという、ある意味ネガティブな状況下で、カラ元気を振りまいて見せるという情報戦の価値は小さくない。
英国は、米国が支援を打ち切っても、たとえ単独になっちまっても、ウクライナと運命を共にするぞと・・・。
情報戦といえば、先ごろのセバストポリへの攻撃で、司令官が死んじまったのかどうかについての情報の続報は消えた。
ロシアが発表した「生きているぞ」情報は穴だらけだし、それを受けて「精査している」ウクライナ側の沈黙も続いている。
(武田信玄死去「三年の間、我が死を秘すべし」)
https://steranet.jp/articles/-/1884
「信玄は「三年の間自らの死を秘密にせよ」と遺言した、との伝承が『甲陽軍鑑』に記されています。実際、信玄の死後に家臣が「こちらでは、ご隠居様(信玄)は煩っていらっしゃる(死去ではなく、病気による隠居)との手はずだ」と他の家臣に通達しています。また、あたかも生きているかのように信玄名義の書類が発行されました。」
古来、武将の生死は秘匿されてきた。
それが戦況に与える影響が大きく、戦略的情報として制御されるべきものだからな。
「しかしこのような工作にもかかわらず、信玄死去の報はあっという間に広がりました。早くも死去の数日後には、上杉謙信の家臣のもとに「どうも信玄が亡くなったのではないか」という情報が届いています。」
ウクライナ側は、高度な判断をしているのかもしれない。
つまり、戦死したことを立証することによるネガ(情報収集の手の内を明かすことになる)と、ロシアの拙い情報戦のさせるままにしておくメリット(だって、あまりに見え透いてるじゃん!?)を天秤にかけているんだろう(未確認)。
ペスコフは、軍の専権事項だとしてコメントを避けている。
うーん、狡猾だな・・・。
本当のところは、何年も先になって分かるか、永久に闇に葬られることになるんだろう。
「信玄の体調悪化により一度は退いた武田軍ですが、再び攻め寄せてきます。」
真相がどうあれ、クリミアのロシア軍が攻撃を受けたことは紛れもない。
その影響がどうなるかを推し量るには、今後の行動を見守るしかないのだ。
ウクライナ側の反転攻勢が、当初想定していたペースで進んでいないことは明らかだ。
その影響は多方面で噴出している。
ポーランドは、あからさまにウクライナへの武器供与をやめると言い出したしな(大統領は火消しに走っているが、かの国では実質的な権限は首相にあるそうだ)。
今月の選挙も絡んで、混迷を極めている。
米国の支援にまつわる混乱は、予算審議の場で表ざたになった。
強権と密告が支配する専制主義とは異なり、自由な民主主義というのは、まあ、良く言って欲得ずくだからな。
将来の国益や怪しげな愛国心より、今日の稼ぎが重要だ。
公的サービスは、商売の環境を整えるために存在している。
税金でみんな持っていかれて、よその国にくれてやるなんてもってのほかだろう。
そりゃあ、1年らそこいらならともかく、同盟国でもないのに、2年も3年も、なんで養ったり、兵器をくれてやらなけりゃならないんだあ?。
英国の決断は、そこに質的な変容をもたらす。
前線での戦闘に直接参加しないとはいえ、現にウクライナ全土に攻撃が及んでいる以上、「戦死」する可能性もある。
国内での支援疲れに伴う厭戦気分は、英国でも深刻なんだろう(未確認)。
「イギリス軍が派遣されれば、一歩踏み込んだ軍事支援となります。」
前のめりの英国はどこへ行くんだろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(なぜマッカーシーは右サイドを担当してシャットダウンを阻止しようと決めたのか)
https://edition.cnn.com/2023/10/01/politics/mccarthy-government-spending-fight/index.html
「マッカーシー氏が災害救済のための追加資金を含むがウクライナ支援には含まれないクリーンな一時しのぎの資金法案の採決に移った後、この法案は政府が深夜に閉鎖される前に超党派の大多数で下院と上院の両方をすぐに可決した」
記事を読んでも、下院共和党の保守強硬派が、採決の際に反対票を投じたかどうかは明記されていない。
「共和党会議の保守強硬派は、政府の扉を開かせようとするマッカーシー氏の策動に失望した。土曜日の投票後、数人が議長を激しく非難したが、マッカーシー氏を追い出す用意があるかどうかについてはまだ明言を避けた。」
民主党の大多数が賛成した予算案だから、共和党の保守強硬派が大賛成したわけはないと思うんだがな。
自らの職を賭けて、身内と対決して政府閉鎖を回避したが、その中には62億ドルのウクライナ支援は含まれていない。
「関係者2人がCNNに語ったところによると、非公開の昼食会で共和党上院議員らが合意に達した。彼らは団結して、ウクライナへの62億ドルの援助を含む法案(多くの国民が支持する予定)の推進に反対票を投じる必要がある。」(記事の中には、60億ドルという記述もある)
上院も、いろいろもめてるんだろう。
米国は、大統領選挙を前にして政治の季節に突入している。
ウクライナ支援という、センシティブな問題を、まるで腫れ物に触るように慎重に扱いながら、直接の議論を避け続けている。
「プーチン大統領は祝っている」
まあ、ちょっと気が早いかもしれない。
米国の支援は続くだろう。
だが、それはもう、議会が総立ちでゼレンスキーの演説を聞いた熱気とは無縁だ。
始めちまった戦争を、体裁よく続けるための義務的な支援・・・。
議会を運営するために、下院議長がつなぎ予算から外さざるを得なくなる支援・・・。
(米上下院で「つなぎ予算案」可決、バイデン氏が署名 連邦政府閉鎖を土壇場で回避)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c98896f75c5580646804053c0d576585ac5516c
「ウクライナへのアメリカの支援が中断するようなことは、どのような状況でもあってはならない」
大統領自らが、そう表明せざるを得ない支援・・・。
「ウクライナの人々を助け、この危機的な状況でウクライナを助けるため必要な支援の可決を確保すると、下院議長が自ら表明したその内容を、議長が実現するものと私は全面的に予想している」
「この危機的な状況」にある支援・・・。
米国大統領が頼らざるを得ないケビンマッカーシー自身が、ウクライナ支援に懐疑的な人物なわけだからな。
([米中間選挙]ウクライナ支援見直し論 巨額支出に懸念…共和議長候補発言に波紋)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20221031-OYT1T50012/
「我々は不況に向かっている。白紙小切手を切ることはない」
「野党・共和党下院トップのケビン・マッカーシー院内総務は今月18日、ウクライナ支援を巡ってこう述べた。支援の見直し要求とも取れる内容だ。」
約1年前の記事だが、幸い米国の景気は申し分ない。
が、つい先日にはこんなこともあった。
(ゼレンスキー大統領が訪米を終了、米議会からは支援予算の確約取れず)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/09/5df95ce0363ef464.html
「ゼレンスキー大統領は2022年12月に訪米した際に、連邦議事堂で演説を行っており、今回もその機会を求めたとされるが、ケビン・マッカーシー下院議長(共和党、カリフォルニア州)が、予算案審議のため時間が取れないことを理由に断ったと明かしている」
「ゼレンスキー大統領と議会指導者との会談内容は明らかになっていないが、大統領は会談後のインタビューで、マッカーシー議長はウクライナを支援すると発言したと述べている。一方のマッカーシー議長は、同じく会談後のインタビューでその点には明確に触れず、ウクライナ支援予算も精査したいがその他にも優先事項があると述べるにとどまった。」
ウクライナ支援は、既に義務的なものでさえなくなっているのかもしれない。
その他の優先事項の後に精査される、懸念すべき支出なわけだ。
やれやれ・・・。
米国は、この問題を遠くへ押しやっておきたいと考え始めている。
来るべき大統領選挙では、表ざたの議論にしたくない。
好調な米国経済は、与党民主党にとって追い風だが、本選まで続くかどうかは分からない。
米国の景気は、大統領選挙の年には好調になると相場が決まっている。
ウクライナ問題で、水を差さないでもらいたいと考えているんだろう。
240億ドルの大半は、ドブに捨てられる。
ケビンマッカーシーが、その本性を露にするのか、民主党の寝技政治に取り込まれていくのか。
ウクライナの未来は、嵐の海で大波に揉まれる小舟のように不安定だ・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーー
(スロバキア 隣国ウクライナへ軍事支援停止訴える野党が第1党へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231001/k10014212391000.html
「ヨーロッパ中部のスロバキアでは先月30日、議会選挙が行われました。」
「ウクライナへの軍事支援の停止を訴え、ロシアへの制裁に反対するフィツォ元首相率いる左派の野党「方向・社会民主主義」が得票率23%余りで1位」
「スロバキアのこれまでの政権は、NATO=北大西洋条約機構の加盟国としては初めて戦闘機をウクライナに送るなど軍事支援を進め、ロシアへの制裁についてもEU=ヨーロッパ連合と足並みをそろえてきました。」
潮目は変わった。
「ロシアへの制裁は物価の高騰を引き起こし国民を苦しめるだけだなどとロシア寄りの主張を訴え、軍事侵攻の影響に不満を募らせる層などを中心に支持を広げた」
明日の正義より今夜のおまんま。
それが、ロシア寄りと評価するN社の神経はいかがなものか。
何が国民のためになるのかを、真剣に考えているのではないのかあ?(まあ、それがロシア寄りなんだろうが)。
「単独で過半数を確保できておらず、今後、連立政権の発足に向け、交渉を行う見通し」
「その行方はウクライナを支援するEUの結束にも影響を与えかねず、フィツォ氏が政権を握った場合、ウクライナへの軍事支援を停止するかなどが焦点」
「フィツォ氏は国民のかなりの数がロシア寄りだと知っていて、ロシアのプロパガンダだけでなく、反欧米的な考え方をまねている」
国民のために節を屈して尽力する。
いい政治家だな・・・。
「選挙期間中ほどではないが、反ウクライナ的言動を続け、早期の和平交渉も求め、ロシア側の主張を繰り返すかもしれない」
「ウクライナへの軍事支援については、第3国経由で弾薬を送るなどEUやNATOとの決定的な対立を避ける対応を取る可能性」
そういう裏ワザを使わざるを得ない状況に、欧州は追い込まれている。
政治家たちは、今まで自国民を煽るだけ煽ってウクライナ支援とロシア制裁へと駆り立ててきた。
欧州の変貌は、米国に伝染し、米国の変容が欧州を蝕む。
まあ、ロシアの思うつぼなんだが、それをどうしようもないところが自由な民主主義の不自由なところだ。
まあいい。
存在意義さえ問われたNATOの結束を強化し、北欧2か国の加盟(スウェーデンはまだですけど)も果たした欧州だが、その勢いはもはやない。
積極的支援から、義務的支援へ。
欧州へのロシアの脅威が現実のものとなり、ウクライナ支援より自国の軍備増強に走りたいわけだ。
ちょうど、ふるーい兵器の在庫も捌けたことだしな。
兵器の更新や弾薬の備蓄には金も時間もかかる。
それは、ロシアも同じだ。
相手のある話だから、当然競争になるわけで、どれ程早く必要な量と質を揃えられるかの勝負になっている。
欧州大戦争は、既に始まっているのだ。
ウクライナに手を貸している余裕はない。
そんなことをすれば、自国の防衛が危ない。
NATO自体が、そういう際に集団的自衛で有効に機能して、抑止力として働くことを求められているんだろうが、ウクライナを巡る状況は想定外だ。
英国は、そのスキームを変えて、一歩踏み込もうとしているようだが、NATOの元々のスキームでは、域外の支援は想定されていないからな(未確認)。
つけ焼きででっち上げたウクライナ支援の枠組みは、脆く、崩れやすい。
短期間の支援は可能だが、長期に及べば影響が出てくるのは必然だ。
今は、政治の世界で見えてきているけど、これが義務的支援をも動かすことになると問題だな。
最大の問題は、和平交渉(停戦や休戦含む)への圧力が高まることだ。
そこには、多分に温度差が生じるだろう。
その温度差が、西側内部の亀裂を深めていく。
構造クラックというやつだな。
表面的には同じひび割れに見えても、深いところで壊れていく。
経済制裁は、諸刃の剣となった。
欧州では、その影響がもろに出てきている。
今日から、様々な値上げが行われる我が国も例外ではない。
浮沈子の妄想の中では、クリミアを舞台に今月にも大きな動きがあるという懸念が渦を巻いている。
英国がウクライナ紛争に直接参戦することを決意し、ドイツやフランスも追随するのかもしれない。
NATOがロシアに宣戦布告し、1000kmを超える防衛線を突破する。
クリミアには、大量破壊兵器の投下と共に、大群がなだれ込むのだ。
西側は、ロシアの海軍力を削ぐことに注力しているように見える。
英国海軍の護衛の話は、ひょっとすると揚陸作戦の前振りなのではないか。
ウクライナ版ノルマンディー上陸作戦・・・。
先日、NATO事務総長がキエフを電撃訪問した際、ゼレンスキーはウクライナのNATO加盟をほのめかしている。
(ロシアの「帝国的妄想」を批判 NATOトップがウクライナ電撃訪問)
https://www.asahi.com/articles/ASR9X7KCWR9XUHBI02W.html
「ウクライナがNATOに加盟するのは時間の問題だ。我々は、その時が近づくようにあらゆることをしている」
一寸先は闇のウクライナ情勢。
表層的には、西側の亀裂が目立ち、ロシア側の体制充実が進み、戦況は膠着し、秋の攻勢の兆しもないままに冬を迎えようとしているようにも見える。
が、昨年秋の反転攻勢の際も、同じような空気が漂っていた。
ウクライナは、大幅に領土を取り返し、冬を凌ぎ、この夏の反転攻勢に賭けてきた。
戦車や戦闘機、ロケット砲など、多くの武器も手に入れることが出来た(自国兵士の命と引き換えにな)。
マークミリーが切ってきた反攻の期限まで、あと4週間。
バイデンは、ウクライナへの支援が滞ることは許されないとしている。
そりゃあ、まあ、立場上そう言うだろうが、実際にリアルに動いている作戦について言及しているのかもしれない。
(【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(30日の動き))
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230930/k10014171681000.html
「ウクライナ副首相 クリミアのロシアの人たちに退去呼びかけ」
「ウクライナのベレシチュク副首相は28日、ロシアが一方的に併合している南部クリミアにいるロシアの人たちに対し、半島から退去するようSNSで呼びかけました。」
浮沈子は、ウクライナ人への呼びかけだと思っていたんだが、どうもそうではなさそうだな・・・。
「クリミアの橋が落ちたら、陸路が断たれたら、また、半島で地上戦が始まったら、クリミアに違法にいるロシアの人たちはどうするのだろうか。道が寸断され、戦闘が行われているときに何千人もの民間人がすぐに半島を離れることはできないだろう。非現実的だ」
ペレシチュクは、戦闘地域からの安全な避難路を確保したりするのが仕事だが、そんなにロシア人思いとは知らなかったな。
それとも、ノルマンディーがそうだったように、これは陽動作戦というやつなのか。
(ノルマンディー上陸作戦)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E4%B8%8A%E9%99%B8%E4%BD%9C%E6%88%A6
「侵攻作戦の目標がパ・ド・カレーであり、また隙あらばドイツ占領下のノルウェーに侵攻する準備が整っているとドイツ軍に思い込ませるため、連合軍はボディガード作戦という大規模な欺瞞作戦を展開した。」
「当然ドイツ軍も実際の上陸地点を知るため盛んに諜報活動を行っており、イギリス南部の広範囲にスパイ網を持っていたが、連合国側に寝返った諜報員が多く、ほとんどの情報は上陸地点がパ・ド・カレーであることを確認するものであった。」
「ノルマンディーに1トンの爆弾を落とした場合はパ・ド・カレーに2トンの爆弾を落とすと言う具合で、あくまでノルマンディー方面はフェイントであり、パ・ド・カレーが連合軍の主目標であることを印象付ける事を目的としていた。」
が、あくまでも浮沈子の妄想の世界だ。
ペレシチュクの呼びかけは、陽動の匂いがプンプンする。
遊撃隊を南部に移動させ、東部の守りが薄くなっているロシア。
いや、ウクライナがロシア本土を攻撃しないと思い込んでいること自体が、そもそもウクライナの仕掛けている罠なのではないのか。
ロシア占領地を、ダイレクトに攻撃して奪還するというのは、誰が見ても簡単にはいかないだろう。
では、ウクライナに隣接するロシア領を攻撃して占領し、等価交換するという手は使えないだろうか?。
或いは、NATOを絡めたウルトラCで、カリーニングラード辺りを攻めるとかな。
フィンランドのNATO加盟は、そこへ大規模な兵力を展開するための布石かも知れない。
もちろん、ロシア側も様々な想定をし、分析を加え、諜報活動もしているだろうが、成果のほどは不明だ。
侵攻当初、キエフに攻め込んで一気に片が付くという判断をしたわけで、底が浅い感じもする。
それでも、必要な兵力を投入して占領地を確保し、維持している。
ロシアが侵攻した土地は、間違いなく、ロシア人の血で贖われたものだ(真偽のほどは分からないが、ウクライナの発表では27万人だそうです:ホントかあ?)。
ウクライナが、どれ程の土地をロシアから奪うことが出来るかは分からない。
そして、ウクライナの占領地を、ロシアがそれと引き換えに手放すかどうかも怪しい。
しかし、そうでもしなければ、この膠着状態は解消しないだろう。
膠着する表層の下では、活発な動きがあるに違いない。
ウクライナ側の兵力は、確かに温存されている。
何かが起ころうとしている。
嵐の前の静けさかな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(「領土譲ればNATO加盟もありうる」 NATO幹部発言、翌日撤回)
https://www.asahi.com/articles/ASR8K3QV0R8KUHBI00C.html
「ウクライナが領土を諦め、その代わりに加盟するという解決策もありうると思う」
浮沈子だけじゃなくて、こういうことを考える人はいるんだと素直に感心した。
が、それは、同じような妄想癖の一端であったことが明らかになる。
「「平和と独立の維持を可能な限り早く実現するために、ロシアに奪われた土地を諦めてもかまわない」と回答した国民は、昨年2月のロシアの全面侵攻開始以来、一貫して1割程度」
以前にも、完全な領土の復帰を望んでいる国民が9割というショッキングな数字を見た記憶がある。
「イェンセン氏の発言はウクライナ側から大きな反感を買うことになった。」
「あのように言うべきではなかった。誤りだった」
「完全にウクライナに独立した決定権がある話で、いま最も重要なことはウクライナを支援することだ」
奪われた領土をあきらめても、ロシアとの戦争が終わらない限り、ウクライナの加盟はあり得ない。
(スウェーデンのNATO加盟、トルコが支持 NATO事務総長が発表)
https://www.bbc.com/japanese/66161213
「すべての加盟国は、ウクライナの戦争中の加盟は不可能という考えで一致している。」
「加盟を認めれば、核保有国のロシアとの直接的な紛争につながるという懸念もある。」
「東欧の加盟国のいくつかは、近隣国のウクライナの早期加盟を強く求めている。一方で、アメリカやドイツなどは消極的とみられている。」
ほほう、そうなんだ・・・。
ウクライナのNATOkア名を阻止するためなら、ロシアは核の使用も辞さないだろう。
「ヨーロッパで半分破壊状態の安全保障の構造全体に悪影響を及ぼす」(ペスコフ)
「私たちの国にとって絶対的な危険かつ脅威であり、断固とした明確な対応が必要となる」(同上)
ラブロフは、戦場でケリを付けようと言い放った。
まあ、外交上の売り買い言葉だから、額面通りに受け取るわけにはいかない。
しかし、現に併合を宣言している地域は、ロシアの実効支配が及んでいない地域まで含まれている。
このことの意味は深い。
形式上、ロシアからしてみれば、領土を不法に占拠しているのはウクライナの方になるわけだからな。
その地域への軍事作戦は、ロシアからしてみれば領土奪還ということになるわけだ。
もちろん、そんなべらぼーな話はない。
盗人は、おまいの方だろう!?。
さらに、ヘルソンについては、一度占領した地域を放棄している(川向うで、占領の維持が難しいからな)。
戦争の継続、奪還の口実を意図的に作り出している。
ウクライナが、血で贖った土地を放棄しない限り、停戦には至らない仕掛けが出来ているのだ。
やれやれ・・・。
確認しておこう。
ウクライナのNATO加盟は不可能とは言わないまでも、限りなくそれに近い(唯一の可能性は、欧州大戦争をおっぱじめる覚悟が出来た時だ)。
万が一、ウクライナに対する支援が途絶えて、ロシアが一方的に併合した地域と、その中でまだ占領されていない地域(例えばヘルソン)などを放棄したとしても、ロシアが更なる攻撃を加えてくることはまず間違いない。
オデッサやキエフも攻撃の対象になるだろう。
ウクライナは、首都を移転させざるを得なくなる。
リビウ辺りか。
しかし、ロシアがそれで手をうつことはあり得ない。
あくまでもNATO加盟に拘るなら、ポーランド国境まで攻め込むに違いない(おっと、少しはみ出しちゃったか)。
まあいい。
既に、軍事的にウクライナをNATOに加盟させない状況は整っている。
さて、政治的解決の方策は編み出せるのかな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーーー
(「賭け」は成功、残る共和党内紛 米、綱渡りの政府機関閉鎖回避
深掘り)
https://mainichi.jp/articles/20231001/k00/00m/030/100000c
「つなぎ予算からはロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援が除外されており、支援の継続性に対する懸念も表面化した。」
「共和党の保守強硬派は「大幅な歳出削減を盛り込んだ本予算を成立させるべきだ」として引き続き反対したが、民主党と共和党穏健派の大半の賛成多数で可決された。」
ははあ、下院共和党保守強硬派は、「大幅な歳出削減を盛り込んだ本予算を成立させるべきだ」という主張だったのかあ・・・。
そりゃあムリポだろうな。
91人が反対票を投じたということだから、70人くらいが追加で反対したんだろう。
この採決は後を引くだろうし、本予算の成立が一筋縄ではいかないことを予感させる。
何より、ウクライナ支援が議会の運営に影を落とす事態になった。
政府閉鎖に陥らなかったのは、米国民にとっては間違いなく良かっただろうが、今後に禍根を残したつなぎ予算だ。
ただ、ウクライナ支援は間違いなく続く。
反対しているのは今は一部だ。
だが、先ごろの世論調査に現れたように、既に国民の間には支援疲れからくる厭戦気分が漂っている。
欧州の選挙絡みでのノイズが、その気分を増長させる。
徹底抗戦とか言ってないで、どこかで妥協すべきだろうって。
いつまで支援を続けるのか、先が見えない状況もつらい。
和平合意への圧力は、一層増加していくだろう。
反転攻勢を報じられながら、一向に領土の回復が進まないことも苛立たしい(ウクライナは、もっと苛立たしいだろうけど)。
世界の自由と平和を守っているのは、俺様だとばかり思っていた米国人に向かって、お前たちは金と武器だけよこせばいい、俺たちが命を張って自由と平和を守ってやると言い放つのも面白くないに違いない。
大所高所からみれば、下請けはウクライナの方なんだろうが、日常感覚からすれば、米国はウクライナという英雄の下請けに甘んじている。
戦車(エイブラムス)も、戦闘機(F-16)も、長距離ミサイル(ATACMS:秘密供与みたいですが)も、言いなりでくれてやる。
口を開けば、武器弾薬を10倍よこせという。
しかも、クリミアで大戦果を挙げたという長距離巡航ミサイルを供与したのは英国だっていうじゃないの!。
米国は、ウクライナのNATO加盟には慎重だそうだ。
ロシアとの緩衝地帯としての機能に期待しているのかもしれない。
その点では、ロシアと共通だな。
しかし、今の状況は好ましくない。
浮沈子の当初の妄想の中には、ウクライナをNATOに電撃加入させ、欧州大戦争をNATOの総力を挙げて遂行するというのがあった。
もちろん、そんなことにはならなかったし、米国が慎重ということなら、将来的にもなる可能性は小さいかもしれない。
まあ、ロシアが攻めてくるなら受けて立つしかなくなるだろうけどな。
戦闘国家に豹変したロシアは、獲物を求めて欧州を蹂躙しだすに違いない。
手始めはバルト3国とポーランドだろう。
その妄想は消えない。
スバルキギャップがその火種になりかねない。
ウクライナ支援どころではなくなる。
そんな現実のリスクを抱えているにもかかわらず、欧州はウクライナに派兵しなかった。
NATOじゃないし、自国兵士の血で贖う土地じゃない。
今回、英国は腹を括ったようだ。
支援に消極的な欧州諸国が引きずり込まれていくのか、のめり込む英国とたもとを分かつことになるかは分からない。
来年の選挙で万が一トランプさんが当選するようなことが起これば、欧州に大激震が走るだろう。
ウクライナどころか、NATOから軍隊を引き揚げかねない。
プーチンと仲良くして、中国との間を引き離しにかかるだろう。
ウクライナの運命は、風前の灯火だな。
が、まあ、そういう事態にはなるまい。
ただ、長期的には米国の一国主義の流れは変わらない。
下手をすると、ウクライナ支援の失敗(まだ、そう決まったわけじゃありませんけど)が、それを加速しかねない。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
短期的には、いろいろな動きがあるかもしれないとは思うけど、大きな流れは動き続けている。
パクスアメリカーナの終わりの始まり。
新世界秩序への移行。
好むと好まざるとに関わらず、21世紀は戦争の世紀へと向かって舵を切った。
米国は、ウクライナで大きな躓きをすることになるかもしれない。
自国兵士を毀損せずに、ロシアの力を削ぐことで、新たな支配のパターンを見出したように見えるが、だいたい、世の中に美味しい話はないのだ。
ロシアは中国や北朝鮮と接近し、グローバルサウスへの影響力も増大させた。
世間は、プーチン個人の狂気と解釈しているようだが、ロシアをそういう方向に押しやったのは米国だ。
ウクライナ紛争が長期化すればするほど、ロシアが方向転換する機会は失われていく。
うーん、もう、手遅れなのではないか。
自由と民主主義を守るために、ウクライナは力を尽くしている。
戦争という最悪な形で。
それが、ウクライナの地に留まる限り、世界は見て見ぬふりをし続けることが出来る。
金と兵器を入れてやりさえすれば、自動販売機のように平和が転がり出ると思っている。
その新たな支配の構図に溺れ、結果的には戦争の世紀を引き出すことになる。
自動販売機からは、期待した商品が出てこないわけだが、誰にクレームをつけることもできない。
身から出た錆というやつだな。
これほどの短期間に、ロシアを取り巻く環境を変えたのは西側の結束だ。
米国だけでは、果たせなかったかもしれない。
わが国も、何らかの形でその結果を引き受けることになるだろう。
英国は、その覚悟を示したのかもしれない。
我々は、どーするんだろうな・・・。
(ウクライナにイギリス軍派遣を検討 英国防相)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3df9efd4b9bda07cca2b724492d8d5c2ac24b7b2
「イギリス陸軍をウクライナに派遣し現在、イギリス国内などで行っているウクライナ兵の訓練を現地で実施する可能性を示唆」
「黒海でロシア軍の攻撃からウクライナの商船などを守るためにイギリス海軍がどのような役割を果たせるかゼレンスキー大統領と協議した」
既に、クリミアのセバストポリへは、供与した長距離巡航ミサイルによる攻撃を成功させている。
米国は、裏ではエージェントを送り込んでいるんだろうが、表立っての直接支援は控えている(ソフト面ではドップリですけど)。
今回の発表は、サウンド(調査)の意味合いが強いと感じる。
また、徐々に圧力を掛けながら、相手の様子を探る意味もあるだろう。
純軍事的に、ウクライナ兵の訓練を行うにあたって、どっちが有利ということはないかもしれない。
また、海軍の護衛については、まだ、海のものとも山のものともつかない(まあ、海軍だから、海かな・・・)。
こういう、実質的じゃない話がぽろぽろ出てくるということは、それだけ反転攻勢が進んでいないということの裏返しでもある。
が、米国が繋ぎ予算でウクライナ支援を外したという、ある意味ネガティブな状況下で、カラ元気を振りまいて見せるという情報戦の価値は小さくない。
英国は、米国が支援を打ち切っても、たとえ単独になっちまっても、ウクライナと運命を共にするぞと・・・。
情報戦といえば、先ごろのセバストポリへの攻撃で、司令官が死んじまったのかどうかについての情報の続報は消えた。
ロシアが発表した「生きているぞ」情報は穴だらけだし、それを受けて「精査している」ウクライナ側の沈黙も続いている。
(武田信玄死去「三年の間、我が死を秘すべし」)
https://steranet.jp/articles/-/1884
「信玄は「三年の間自らの死を秘密にせよ」と遺言した、との伝承が『甲陽軍鑑』に記されています。実際、信玄の死後に家臣が「こちらでは、ご隠居様(信玄)は煩っていらっしゃる(死去ではなく、病気による隠居)との手はずだ」と他の家臣に通達しています。また、あたかも生きているかのように信玄名義の書類が発行されました。」
古来、武将の生死は秘匿されてきた。
それが戦況に与える影響が大きく、戦略的情報として制御されるべきものだからな。
「しかしこのような工作にもかかわらず、信玄死去の報はあっという間に広がりました。早くも死去の数日後には、上杉謙信の家臣のもとに「どうも信玄が亡くなったのではないか」という情報が届いています。」
ウクライナ側は、高度な判断をしているのかもしれない。
つまり、戦死したことを立証することによるネガ(情報収集の手の内を明かすことになる)と、ロシアの拙い情報戦のさせるままにしておくメリット(だって、あまりに見え透いてるじゃん!?)を天秤にかけているんだろう(未確認)。
ペスコフは、軍の専権事項だとしてコメントを避けている。
うーん、狡猾だな・・・。
本当のところは、何年も先になって分かるか、永久に闇に葬られることになるんだろう。
「信玄の体調悪化により一度は退いた武田軍ですが、再び攻め寄せてきます。」
真相がどうあれ、クリミアのロシア軍が攻撃を受けたことは紛れもない。
その影響がどうなるかを推し量るには、今後の行動を見守るしかないのだ。
ウクライナ側の反転攻勢が、当初想定していたペースで進んでいないことは明らかだ。
その影響は多方面で噴出している。
ポーランドは、あからさまにウクライナへの武器供与をやめると言い出したしな(大統領は火消しに走っているが、かの国では実質的な権限は首相にあるそうだ)。
今月の選挙も絡んで、混迷を極めている。
米国の支援にまつわる混乱は、予算審議の場で表ざたになった。
強権と密告が支配する専制主義とは異なり、自由な民主主義というのは、まあ、良く言って欲得ずくだからな。
将来の国益や怪しげな愛国心より、今日の稼ぎが重要だ。
公的サービスは、商売の環境を整えるために存在している。
税金でみんな持っていかれて、よその国にくれてやるなんてもってのほかだろう。
そりゃあ、1年らそこいらならともかく、同盟国でもないのに、2年も3年も、なんで養ったり、兵器をくれてやらなけりゃならないんだあ?。
英国の決断は、そこに質的な変容をもたらす。
前線での戦闘に直接参加しないとはいえ、現にウクライナ全土に攻撃が及んでいる以上、「戦死」する可能性もある。
国内での支援疲れに伴う厭戦気分は、英国でも深刻なんだろう(未確認)。
「イギリス軍が派遣されれば、一歩踏み込んだ軍事支援となります。」
前のめりの英国はどこへ行くんだろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(なぜマッカーシーは右サイドを担当してシャットダウンを阻止しようと決めたのか)
https://edition.cnn.com/2023/10/01/politics/mccarthy-government-spending-fight/index.html
「マッカーシー氏が災害救済のための追加資金を含むがウクライナ支援には含まれないクリーンな一時しのぎの資金法案の採決に移った後、この法案は政府が深夜に閉鎖される前に超党派の大多数で下院と上院の両方をすぐに可決した」
記事を読んでも、下院共和党の保守強硬派が、採決の際に反対票を投じたかどうかは明記されていない。
「共和党会議の保守強硬派は、政府の扉を開かせようとするマッカーシー氏の策動に失望した。土曜日の投票後、数人が議長を激しく非難したが、マッカーシー氏を追い出す用意があるかどうかについてはまだ明言を避けた。」
民主党の大多数が賛成した予算案だから、共和党の保守強硬派が大賛成したわけはないと思うんだがな。
自らの職を賭けて、身内と対決して政府閉鎖を回避したが、その中には62億ドルのウクライナ支援は含まれていない。
「関係者2人がCNNに語ったところによると、非公開の昼食会で共和党上院議員らが合意に達した。彼らは団結して、ウクライナへの62億ドルの援助を含む法案(多くの国民が支持する予定)の推進に反対票を投じる必要がある。」(記事の中には、60億ドルという記述もある)
上院も、いろいろもめてるんだろう。
米国は、大統領選挙を前にして政治の季節に突入している。
ウクライナ支援という、センシティブな問題を、まるで腫れ物に触るように慎重に扱いながら、直接の議論を避け続けている。
「プーチン大統領は祝っている」
まあ、ちょっと気が早いかもしれない。
米国の支援は続くだろう。
だが、それはもう、議会が総立ちでゼレンスキーの演説を聞いた熱気とは無縁だ。
始めちまった戦争を、体裁よく続けるための義務的な支援・・・。
議会を運営するために、下院議長がつなぎ予算から外さざるを得なくなる支援・・・。
(米上下院で「つなぎ予算案」可決、バイデン氏が署名 連邦政府閉鎖を土壇場で回避)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c98896f75c5580646804053c0d576585ac5516c
「ウクライナへのアメリカの支援が中断するようなことは、どのような状況でもあってはならない」
大統領自らが、そう表明せざるを得ない支援・・・。
「ウクライナの人々を助け、この危機的な状況でウクライナを助けるため必要な支援の可決を確保すると、下院議長が自ら表明したその内容を、議長が実現するものと私は全面的に予想している」
「この危機的な状況」にある支援・・・。
米国大統領が頼らざるを得ないケビンマッカーシー自身が、ウクライナ支援に懐疑的な人物なわけだからな。
([米中間選挙]ウクライナ支援見直し論 巨額支出に懸念…共和議長候補発言に波紋)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20221031-OYT1T50012/
「我々は不況に向かっている。白紙小切手を切ることはない」
「野党・共和党下院トップのケビン・マッカーシー院内総務は今月18日、ウクライナ支援を巡ってこう述べた。支援の見直し要求とも取れる内容だ。」
約1年前の記事だが、幸い米国の景気は申し分ない。
が、つい先日にはこんなこともあった。
(ゼレンスキー大統領が訪米を終了、米議会からは支援予算の確約取れず)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/09/5df95ce0363ef464.html
「ゼレンスキー大統領は2022年12月に訪米した際に、連邦議事堂で演説を行っており、今回もその機会を求めたとされるが、ケビン・マッカーシー下院議長(共和党、カリフォルニア州)が、予算案審議のため時間が取れないことを理由に断ったと明かしている」
「ゼレンスキー大統領と議会指導者との会談内容は明らかになっていないが、大統領は会談後のインタビューで、マッカーシー議長はウクライナを支援すると発言したと述べている。一方のマッカーシー議長は、同じく会談後のインタビューでその点には明確に触れず、ウクライナ支援予算も精査したいがその他にも優先事項があると述べるにとどまった。」
ウクライナ支援は、既に義務的なものでさえなくなっているのかもしれない。
その他の優先事項の後に精査される、懸念すべき支出なわけだ。
やれやれ・・・。
米国は、この問題を遠くへ押しやっておきたいと考え始めている。
来るべき大統領選挙では、表ざたの議論にしたくない。
好調な米国経済は、与党民主党にとって追い風だが、本選まで続くかどうかは分からない。
米国の景気は、大統領選挙の年には好調になると相場が決まっている。
ウクライナ問題で、水を差さないでもらいたいと考えているんだろう。
240億ドルの大半は、ドブに捨てられる。
ケビンマッカーシーが、その本性を露にするのか、民主党の寝技政治に取り込まれていくのか。
ウクライナの未来は、嵐の海で大波に揉まれる小舟のように不安定だ・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーー
(スロバキア 隣国ウクライナへ軍事支援停止訴える野党が第1党へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231001/k10014212391000.html
「ヨーロッパ中部のスロバキアでは先月30日、議会選挙が行われました。」
「ウクライナへの軍事支援の停止を訴え、ロシアへの制裁に反対するフィツォ元首相率いる左派の野党「方向・社会民主主義」が得票率23%余りで1位」
「スロバキアのこれまでの政権は、NATO=北大西洋条約機構の加盟国としては初めて戦闘機をウクライナに送るなど軍事支援を進め、ロシアへの制裁についてもEU=ヨーロッパ連合と足並みをそろえてきました。」
潮目は変わった。
「ロシアへの制裁は物価の高騰を引き起こし国民を苦しめるだけだなどとロシア寄りの主張を訴え、軍事侵攻の影響に不満を募らせる層などを中心に支持を広げた」
明日の正義より今夜のおまんま。
それが、ロシア寄りと評価するN社の神経はいかがなものか。
何が国民のためになるのかを、真剣に考えているのではないのかあ?(まあ、それがロシア寄りなんだろうが)。
「単独で過半数を確保できておらず、今後、連立政権の発足に向け、交渉を行う見通し」
「その行方はウクライナを支援するEUの結束にも影響を与えかねず、フィツォ氏が政権を握った場合、ウクライナへの軍事支援を停止するかなどが焦点」
「フィツォ氏は国民のかなりの数がロシア寄りだと知っていて、ロシアのプロパガンダだけでなく、反欧米的な考え方をまねている」
国民のために節を屈して尽力する。
いい政治家だな・・・。
「選挙期間中ほどではないが、反ウクライナ的言動を続け、早期の和平交渉も求め、ロシア側の主張を繰り返すかもしれない」
「ウクライナへの軍事支援については、第3国経由で弾薬を送るなどEUやNATOとの決定的な対立を避ける対応を取る可能性」
そういう裏ワザを使わざるを得ない状況に、欧州は追い込まれている。
政治家たちは、今まで自国民を煽るだけ煽ってウクライナ支援とロシア制裁へと駆り立ててきた。
欧州の変貌は、米国に伝染し、米国の変容が欧州を蝕む。
まあ、ロシアの思うつぼなんだが、それをどうしようもないところが自由な民主主義の不自由なところだ。
まあいい。
存在意義さえ問われたNATOの結束を強化し、北欧2か国の加盟(スウェーデンはまだですけど)も果たした欧州だが、その勢いはもはやない。
積極的支援から、義務的支援へ。
欧州へのロシアの脅威が現実のものとなり、ウクライナ支援より自国の軍備増強に走りたいわけだ。
ちょうど、ふるーい兵器の在庫も捌けたことだしな。
兵器の更新や弾薬の備蓄には金も時間もかかる。
それは、ロシアも同じだ。
相手のある話だから、当然競争になるわけで、どれ程早く必要な量と質を揃えられるかの勝負になっている。
欧州大戦争は、既に始まっているのだ。
ウクライナに手を貸している余裕はない。
そんなことをすれば、自国の防衛が危ない。
NATO自体が、そういう際に集団的自衛で有効に機能して、抑止力として働くことを求められているんだろうが、ウクライナを巡る状況は想定外だ。
英国は、そのスキームを変えて、一歩踏み込もうとしているようだが、NATOの元々のスキームでは、域外の支援は想定されていないからな(未確認)。
つけ焼きででっち上げたウクライナ支援の枠組みは、脆く、崩れやすい。
短期間の支援は可能だが、長期に及べば影響が出てくるのは必然だ。
今は、政治の世界で見えてきているけど、これが義務的支援をも動かすことになると問題だな。
最大の問題は、和平交渉(停戦や休戦含む)への圧力が高まることだ。
そこには、多分に温度差が生じるだろう。
その温度差が、西側内部の亀裂を深めていく。
構造クラックというやつだな。
表面的には同じひび割れに見えても、深いところで壊れていく。
経済制裁は、諸刃の剣となった。
欧州では、その影響がもろに出てきている。
今日から、様々な値上げが行われる我が国も例外ではない。
浮沈子の妄想の中では、クリミアを舞台に今月にも大きな動きがあるという懸念が渦を巻いている。
英国がウクライナ紛争に直接参戦することを決意し、ドイツやフランスも追随するのかもしれない。
NATOがロシアに宣戦布告し、1000kmを超える防衛線を突破する。
クリミアには、大量破壊兵器の投下と共に、大群がなだれ込むのだ。
西側は、ロシアの海軍力を削ぐことに注力しているように見える。
英国海軍の護衛の話は、ひょっとすると揚陸作戦の前振りなのではないか。
ウクライナ版ノルマンディー上陸作戦・・・。
先日、NATO事務総長がキエフを電撃訪問した際、ゼレンスキーはウクライナのNATO加盟をほのめかしている。
(ロシアの「帝国的妄想」を批判 NATOトップがウクライナ電撃訪問)
https://www.asahi.com/articles/ASR9X7KCWR9XUHBI02W.html
「ウクライナがNATOに加盟するのは時間の問題だ。我々は、その時が近づくようにあらゆることをしている」
一寸先は闇のウクライナ情勢。
表層的には、西側の亀裂が目立ち、ロシア側の体制充実が進み、戦況は膠着し、秋の攻勢の兆しもないままに冬を迎えようとしているようにも見える。
が、昨年秋の反転攻勢の際も、同じような空気が漂っていた。
ウクライナは、大幅に領土を取り返し、冬を凌ぎ、この夏の反転攻勢に賭けてきた。
戦車や戦闘機、ロケット砲など、多くの武器も手に入れることが出来た(自国兵士の命と引き換えにな)。
マークミリーが切ってきた反攻の期限まで、あと4週間。
バイデンは、ウクライナへの支援が滞ることは許されないとしている。
そりゃあ、まあ、立場上そう言うだろうが、実際にリアルに動いている作戦について言及しているのかもしれない。
(【詳細】ロシア ウクライナに軍事侵攻(30日の動き))
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230930/k10014171681000.html
「ウクライナ副首相 クリミアのロシアの人たちに退去呼びかけ」
「ウクライナのベレシチュク副首相は28日、ロシアが一方的に併合している南部クリミアにいるロシアの人たちに対し、半島から退去するようSNSで呼びかけました。」
浮沈子は、ウクライナ人への呼びかけだと思っていたんだが、どうもそうではなさそうだな・・・。
「クリミアの橋が落ちたら、陸路が断たれたら、また、半島で地上戦が始まったら、クリミアに違法にいるロシアの人たちはどうするのだろうか。道が寸断され、戦闘が行われているときに何千人もの民間人がすぐに半島を離れることはできないだろう。非現実的だ」
ペレシチュクは、戦闘地域からの安全な避難路を確保したりするのが仕事だが、そんなにロシア人思いとは知らなかったな。
それとも、ノルマンディーがそうだったように、これは陽動作戦というやつなのか。
(ノルマンディー上陸作戦)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E4%B8%8A%E9%99%B8%E4%BD%9C%E6%88%A6
「侵攻作戦の目標がパ・ド・カレーであり、また隙あらばドイツ占領下のノルウェーに侵攻する準備が整っているとドイツ軍に思い込ませるため、連合軍はボディガード作戦という大規模な欺瞞作戦を展開した。」
「当然ドイツ軍も実際の上陸地点を知るため盛んに諜報活動を行っており、イギリス南部の広範囲にスパイ網を持っていたが、連合国側に寝返った諜報員が多く、ほとんどの情報は上陸地点がパ・ド・カレーであることを確認するものであった。」
「ノルマンディーに1トンの爆弾を落とした場合はパ・ド・カレーに2トンの爆弾を落とすと言う具合で、あくまでノルマンディー方面はフェイントであり、パ・ド・カレーが連合軍の主目標であることを印象付ける事を目的としていた。」
が、あくまでも浮沈子の妄想の世界だ。
ペレシチュクの呼びかけは、陽動の匂いがプンプンする。
遊撃隊を南部に移動させ、東部の守りが薄くなっているロシア。
いや、ウクライナがロシア本土を攻撃しないと思い込んでいること自体が、そもそもウクライナの仕掛けている罠なのではないのか。
ロシア占領地を、ダイレクトに攻撃して奪還するというのは、誰が見ても簡単にはいかないだろう。
では、ウクライナに隣接するロシア領を攻撃して占領し、等価交換するという手は使えないだろうか?。
或いは、NATOを絡めたウルトラCで、カリーニングラード辺りを攻めるとかな。
フィンランドのNATO加盟は、そこへ大規模な兵力を展開するための布石かも知れない。
もちろん、ロシア側も様々な想定をし、分析を加え、諜報活動もしているだろうが、成果のほどは不明だ。
侵攻当初、キエフに攻め込んで一気に片が付くという判断をしたわけで、底が浅い感じもする。
それでも、必要な兵力を投入して占領地を確保し、維持している。
ロシアが侵攻した土地は、間違いなく、ロシア人の血で贖われたものだ(真偽のほどは分からないが、ウクライナの発表では27万人だそうです:ホントかあ?)。
ウクライナが、どれ程の土地をロシアから奪うことが出来るかは分からない。
そして、ウクライナの占領地を、ロシアがそれと引き換えに手放すかどうかも怪しい。
しかし、そうでもしなければ、この膠着状態は解消しないだろう。
膠着する表層の下では、活発な動きがあるに違いない。
ウクライナ側の兵力は、確かに温存されている。
何かが起ころうとしている。
嵐の前の静けさかな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(「領土譲ればNATO加盟もありうる」 NATO幹部発言、翌日撤回)
https://www.asahi.com/articles/ASR8K3QV0R8KUHBI00C.html
「ウクライナが領土を諦め、その代わりに加盟するという解決策もありうると思う」
浮沈子だけじゃなくて、こういうことを考える人はいるんだと素直に感心した。
が、それは、同じような妄想癖の一端であったことが明らかになる。
「「平和と独立の維持を可能な限り早く実現するために、ロシアに奪われた土地を諦めてもかまわない」と回答した国民は、昨年2月のロシアの全面侵攻開始以来、一貫して1割程度」
以前にも、完全な領土の復帰を望んでいる国民が9割というショッキングな数字を見た記憶がある。
「イェンセン氏の発言はウクライナ側から大きな反感を買うことになった。」
「あのように言うべきではなかった。誤りだった」
「完全にウクライナに独立した決定権がある話で、いま最も重要なことはウクライナを支援することだ」
奪われた領土をあきらめても、ロシアとの戦争が終わらない限り、ウクライナの加盟はあり得ない。
(スウェーデンのNATO加盟、トルコが支持 NATO事務総長が発表)
https://www.bbc.com/japanese/66161213
「すべての加盟国は、ウクライナの戦争中の加盟は不可能という考えで一致している。」
「加盟を認めれば、核保有国のロシアとの直接的な紛争につながるという懸念もある。」
「東欧の加盟国のいくつかは、近隣国のウクライナの早期加盟を強く求めている。一方で、アメリカやドイツなどは消極的とみられている。」
ほほう、そうなんだ・・・。
ウクライナのNATOkア名を阻止するためなら、ロシアは核の使用も辞さないだろう。
「ヨーロッパで半分破壊状態の安全保障の構造全体に悪影響を及ぼす」(ペスコフ)
「私たちの国にとって絶対的な危険かつ脅威であり、断固とした明確な対応が必要となる」(同上)
ラブロフは、戦場でケリを付けようと言い放った。
まあ、外交上の売り買い言葉だから、額面通りに受け取るわけにはいかない。
しかし、現に併合を宣言している地域は、ロシアの実効支配が及んでいない地域まで含まれている。
このことの意味は深い。
形式上、ロシアからしてみれば、領土を不法に占拠しているのはウクライナの方になるわけだからな。
その地域への軍事作戦は、ロシアからしてみれば領土奪還ということになるわけだ。
もちろん、そんなべらぼーな話はない。
盗人は、おまいの方だろう!?。
さらに、ヘルソンについては、一度占領した地域を放棄している(川向うで、占領の維持が難しいからな)。
戦争の継続、奪還の口実を意図的に作り出している。
ウクライナが、血で贖った土地を放棄しない限り、停戦には至らない仕掛けが出来ているのだ。
やれやれ・・・。
確認しておこう。
ウクライナのNATO加盟は不可能とは言わないまでも、限りなくそれに近い(唯一の可能性は、欧州大戦争をおっぱじめる覚悟が出来た時だ)。
万が一、ウクライナに対する支援が途絶えて、ロシアが一方的に併合した地域と、その中でまだ占領されていない地域(例えばヘルソン)などを放棄したとしても、ロシアが更なる攻撃を加えてくることはまず間違いない。
オデッサやキエフも攻撃の対象になるだろう。
ウクライナは、首都を移転させざるを得なくなる。
リビウ辺りか。
しかし、ロシアがそれで手をうつことはあり得ない。
あくまでもNATO加盟に拘るなら、ポーランド国境まで攻め込むに違いない(おっと、少しはみ出しちゃったか)。
まあいい。
既に、軍事的にウクライナをNATOに加盟させない状況は整っている。
さて、政治的解決の方策は編み出せるのかな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーーー
(「賭け」は成功、残る共和党内紛 米、綱渡りの政府機関閉鎖回避
深掘り)
https://mainichi.jp/articles/20231001/k00/00m/030/100000c
「つなぎ予算からはロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援が除外されており、支援の継続性に対する懸念も表面化した。」
「共和党の保守強硬派は「大幅な歳出削減を盛り込んだ本予算を成立させるべきだ」として引き続き反対したが、民主党と共和党穏健派の大半の賛成多数で可決された。」
ははあ、下院共和党保守強硬派は、「大幅な歳出削減を盛り込んだ本予算を成立させるべきだ」という主張だったのかあ・・・。
そりゃあムリポだろうな。
91人が反対票を投じたということだから、70人くらいが追加で反対したんだろう。
この採決は後を引くだろうし、本予算の成立が一筋縄ではいかないことを予感させる。
何より、ウクライナ支援が議会の運営に影を落とす事態になった。
政府閉鎖に陥らなかったのは、米国民にとっては間違いなく良かっただろうが、今後に禍根を残したつなぎ予算だ。
ただ、ウクライナ支援は間違いなく続く。
反対しているのは今は一部だ。
だが、先ごろの世論調査に現れたように、既に国民の間には支援疲れからくる厭戦気分が漂っている。
欧州の選挙絡みでのノイズが、その気分を増長させる。
徹底抗戦とか言ってないで、どこかで妥協すべきだろうって。
いつまで支援を続けるのか、先が見えない状況もつらい。
和平合意への圧力は、一層増加していくだろう。
反転攻勢を報じられながら、一向に領土の回復が進まないことも苛立たしい(ウクライナは、もっと苛立たしいだろうけど)。
世界の自由と平和を守っているのは、俺様だとばかり思っていた米国人に向かって、お前たちは金と武器だけよこせばいい、俺たちが命を張って自由と平和を守ってやると言い放つのも面白くないに違いない。
大所高所からみれば、下請けはウクライナの方なんだろうが、日常感覚からすれば、米国はウクライナという英雄の下請けに甘んじている。
戦車(エイブラムス)も、戦闘機(F-16)も、長距離ミサイル(ATACMS:秘密供与みたいですが)も、言いなりでくれてやる。
口を開けば、武器弾薬を10倍よこせという。
しかも、クリミアで大戦果を挙げたという長距離巡航ミサイルを供与したのは英国だっていうじゃないの!。
米国は、ウクライナのNATO加盟には慎重だそうだ。
ロシアとの緩衝地帯としての機能に期待しているのかもしれない。
その点では、ロシアと共通だな。
しかし、今の状況は好ましくない。
浮沈子の当初の妄想の中には、ウクライナをNATOに電撃加入させ、欧州大戦争をNATOの総力を挙げて遂行するというのがあった。
もちろん、そんなことにはならなかったし、米国が慎重ということなら、将来的にもなる可能性は小さいかもしれない。
まあ、ロシアが攻めてくるなら受けて立つしかなくなるだろうけどな。
戦闘国家に豹変したロシアは、獲物を求めて欧州を蹂躙しだすに違いない。
手始めはバルト3国とポーランドだろう。
その妄想は消えない。
スバルキギャップがその火種になりかねない。
ウクライナ支援どころではなくなる。
そんな現実のリスクを抱えているにもかかわらず、欧州はウクライナに派兵しなかった。
NATOじゃないし、自国兵士の血で贖う土地じゃない。
今回、英国は腹を括ったようだ。
支援に消極的な欧州諸国が引きずり込まれていくのか、のめり込む英国とたもとを分かつことになるかは分からない。
来年の選挙で万が一トランプさんが当選するようなことが起これば、欧州に大激震が走るだろう。
ウクライナどころか、NATOから軍隊を引き揚げかねない。
プーチンと仲良くして、中国との間を引き離しにかかるだろう。
ウクライナの運命は、風前の灯火だな。
が、まあ、そういう事態にはなるまい。
ただ、長期的には米国の一国主義の流れは変わらない。
下手をすると、ウクライナ支援の失敗(まだ、そう決まったわけじゃありませんけど)が、それを加速しかねない。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
短期的には、いろいろな動きがあるかもしれないとは思うけど、大きな流れは動き続けている。
パクスアメリカーナの終わりの始まり。
新世界秩序への移行。
好むと好まざるとに関わらず、21世紀は戦争の世紀へと向かって舵を切った。
米国は、ウクライナで大きな躓きをすることになるかもしれない。
自国兵士を毀損せずに、ロシアの力を削ぐことで、新たな支配のパターンを見出したように見えるが、だいたい、世の中に美味しい話はないのだ。
ロシアは中国や北朝鮮と接近し、グローバルサウスへの影響力も増大させた。
世間は、プーチン個人の狂気と解釈しているようだが、ロシアをそういう方向に押しやったのは米国だ。
ウクライナ紛争が長期化すればするほど、ロシアが方向転換する機会は失われていく。
うーん、もう、手遅れなのではないか。
自由と民主主義を守るために、ウクライナは力を尽くしている。
戦争という最悪な形で。
それが、ウクライナの地に留まる限り、世界は見て見ぬふりをし続けることが出来る。
金と兵器を入れてやりさえすれば、自動販売機のように平和が転がり出ると思っている。
その新たな支配の構図に溺れ、結果的には戦争の世紀を引き出すことになる。
自動販売機からは、期待した商品が出てこないわけだが、誰にクレームをつけることもできない。
身から出た錆というやつだな。
これほどの短期間に、ロシアを取り巻く環境を変えたのは西側の結束だ。
米国だけでは、果たせなかったかもしれない。
わが国も、何らかの形でその結果を引き受けることになるだろう。
英国は、その覚悟を示したのかもしれない。
我々は、どーするんだろうな・・・。
🐱フル23-24:約150倍の感染者:リニアに上昇し続ける陽性率 ― 2023年10月01日 19:14
フル23-24:約150倍の感染者:リニアに上昇し続ける陽性率
(インフルエンザの感染が異例の速度で拡大中 去年の約150倍の患者数との報告)
https://news.yahoo.co.jp/articles/64ccd1f9cccf93d408dddb0adea1bb8899e2f6c3
「去年の同時期では1定点あたりの患者数は0.03でしたので、今年の患者数は去年の149.3倍という異例の流行」
タイトルを見てちょっとびっくりしたんだが、流行の立ち上がりが早いわけで、比較している昨年の数字が小さいということはあるけどな。
モデルナが公表している医療機関受診者ベースの統計では、全国の陽性率が、リニアに上昇を続けていることが分かる(画像参照)。
患者数で見ると横ばいの傾向なんだが、うーん、どうやら捕捉されない感染者が増えている感じだ。
感染者の水準自体は、高いレベル(注意報レベル)に張り付いたままだし、これから増えようかどうしようか迷っている感じに見える。
一方で、新型コロナウイルス感染症は、確実に低下してきている。
今日は、ちょっと下降がストップしたし、陽性率も横ばいになったが、トレンドとしてはまだ落ちそうな感じだ。
昨年の底打ちは東京都の場合、10月11日だからな。
まだ、10日くらい余裕がある。
新型コロナの感染者レベルも、昨年と同程度にまで下がってきているし、浮沈子的には、こっちは最速の7回目接種でワクチンをうっちまってるから気が楽だ。
インフルのワクチンはこれから。
もう、予診票も、当日計る体温以外の記入は終わっている。
昨年は自腹で4000円も払ったが、浮沈子が棲息する大田区では、高齢者等は無料だ(昨年も、そうだったようです)。
補正予算が、昨年の8掛けだったから、今年は一部負担金を取られると思ったんだが、なんと無料!。
タダより安い物はない!。
昨年と同様と思われるので、ワクチンの副反応もほとんどないだろう。
微熱出して肩が痛くて倦怠感満載のファイザーとは異なる。
巷の流行は知らないけど、感染予防効果とかじゃなくて、副反応でワクチン選んでる人って、結構多いんじゃないだろうか。
前回は、浮沈子はそれでノババックス選んだしな(楽ちんでした!)。
今回は、11月11日にならないと接種できない(接種間隔は6か月以上)だったので、交差接種となるファイザーにした(モデルナも選べたけど、10月以降だったしな)。
まあいい。
インフルのワクチンは、おそらく全国共通。
接種者が選ぶことはできない。
昨年は、都の新型コロナの大規模接種会場(浮沈子が行ったのは、東京駅の地下道)でも、高齢者等にはインフルのワクチンも同時にうっていたけど、今年の対応は知らない(未調査)。
地元の大田区の場合は、区内の医療機関等でうつことが出来る。
集団接種会場とかはない。
他の自治体でどういう対応になっているかは知らない。
が、ネットで検索すると、ワクチン接種の案内が山のようにヒットする。
千葉県などでは、既に9月から接種を開始している医療機関もあったりするようだ。
ワクチン接種の主体は区市町村だから、もう、ばらばら・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
全国3000の自治体が、好きなように実施している。
浮沈子は、若い頃には熱心にうっていたけど(他者への感染防止のため)、中年以降はあまりうたなくなった。
新型コロナでワクチンに目覚め、昨年からうち出したわけだが、これからは死ぬまでうつだろう。
もう、生身の免疫力では対応できない歳になったわけだ。
やれやれ・・・。
インフルエンザワクチンだって、ちゃあんと副反応はある。
予診票に同封されているリーフレットには、ざっと以下が記されている。
インフルエンザ予防接種の副反応
<接種後2~3日>
・接種部位
・・赤みを帯びたり、はれたり、痛んだりすることがある。
・全身反応
・・微熱
・・寒気
・・頭痛
・・全身のだるさなど
<数日から2週間以内>
・以下の症状の報告あり
・・発熱
・・頭痛
・・けいれん
・・運動障害
・・意識障害等
<まれな副反応>
・医師(医療機関)の診察が必要
・・ショック
・・じんましん
・・呼吸困難など
・・接種した部分が痛みや熱を持って腫れる
・・全身のじんましん
・・嘔吐
・・顔色の悪さ
・・低血圧
・・高熱など
べらぼーめ・・・。
ワクチンうつのも命がけ。
うたなきゃ重症化してあの世行き。
ジジババらが生き延びていくのは楽じゃないのだ。
昨年は、10月24日に接種した浮沈子だが、今年は迷わずに早めにうつ。
うっても、免疫が上がってくるのは2週間後だ。
浮沈子もあまり認識がなかったんだが、感染力は季節性インフルエンザでも発症の1日前からあると言われている。
ユニバーサルマスクするしか対策はない。
それと、手洗い、密回避。
感染症との戦いは、面倒くさいとか、億劫だとか、やってられっかだとか、そういう怠惰な日常生活との戦いでもある(うーん、連戦連敗・・・)。
まあいい。
外出の際にはマスクを着け、帰宅や入店の際には手を洗ったり消毒したり、2mのソーシャルディスタンス(うーん、あんま意味ない気もするんだがな)を可能な限り遵守する。
インフルの後には、帯状疱疹ワクチンを14日以上の接種間隔を空けてうつ予定にしている(まだ計画中)。
既に、自前で持っている水痘ウイルスの憎悪で発症すると言われている。
(帯状疱疹 Shingles(Herpes Zoster))
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/herpes_zoster/
「水痘(みずぼうそう)と同じウイルスが原因で起こる皮膚疾患です。水痘が治癒した後もウイルスが神経に潜伏し、免疫低下や加齢に伴い、ウイルスが再び活性化することによって発症します。」
「8 ワクチン
2016年3月より生ワクチンである水痘ワクチンの効果・効能に50歳以上の者に対する帯状疱疹予防が追加されました。さらに、2018年3月からは乾燥組み換え帯状疱疹ワクチンが使用可能になりました。」
自治体の補助制度については、全国バラバラで、大田区では今年の7月から事業化されている。
(【7月1日から】帯状疱疹ワクチン接種費用の一部助成について(任意接種))
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/hoken/yobou_sessyu/seijin/taijouhoushin_josei20230701.html
「接種日現在、大田区に住民登録のある50歳以上の方について、大田区内の協力医療機関にて「大田区帯状疱疹ワクチン予診票兼ワクチン接種費用助成申請書」を記入・提出し、帯状疱疹ワクチンの予防接種を受けた場合、医療機関窓口での自己負担額を一部助成します。」
「助成額および助成回数
1 生ワクチン 「ビケン」 5,000円×1回
2 不活化ワクチン 「シングリックス」 10,000円/回×2回まで」
数万円といわれるワクチン(浮沈子が狙っているシングリックスは、1回あたり22000円)に対する助成としては、いささかショボい感じがするけど、ないよりはマシになった。
生ワクチンをうつ度胸はないし、予防効果は不活化ワクチンの方がいいようだから、迷わずシングリックスにする。
幸い、かかりつけ医でもうてるようだ。
ワクチン漬けの秋、ジジイの秋・・・。
(インフルエンザの感染が異例の速度で拡大中 去年の約150倍の患者数との報告)
https://news.yahoo.co.jp/articles/64ccd1f9cccf93d408dddb0adea1bb8899e2f6c3
「去年の同時期では1定点あたりの患者数は0.03でしたので、今年の患者数は去年の149.3倍という異例の流行」
タイトルを見てちょっとびっくりしたんだが、流行の立ち上がりが早いわけで、比較している昨年の数字が小さいということはあるけどな。
モデルナが公表している医療機関受診者ベースの統計では、全国の陽性率が、リニアに上昇を続けていることが分かる(画像参照)。
患者数で見ると横ばいの傾向なんだが、うーん、どうやら捕捉されない感染者が増えている感じだ。
感染者の水準自体は、高いレベル(注意報レベル)に張り付いたままだし、これから増えようかどうしようか迷っている感じに見える。
一方で、新型コロナウイルス感染症は、確実に低下してきている。
今日は、ちょっと下降がストップしたし、陽性率も横ばいになったが、トレンドとしてはまだ落ちそうな感じだ。
昨年の底打ちは東京都の場合、10月11日だからな。
まだ、10日くらい余裕がある。
新型コロナの感染者レベルも、昨年と同程度にまで下がってきているし、浮沈子的には、こっちは最速の7回目接種でワクチンをうっちまってるから気が楽だ。
インフルのワクチンはこれから。
もう、予診票も、当日計る体温以外の記入は終わっている。
昨年は自腹で4000円も払ったが、浮沈子が棲息する大田区では、高齢者等は無料だ(昨年も、そうだったようです)。
補正予算が、昨年の8掛けだったから、今年は一部負担金を取られると思ったんだが、なんと無料!。
タダより安い物はない!。
昨年と同様と思われるので、ワクチンの副反応もほとんどないだろう。
微熱出して肩が痛くて倦怠感満載のファイザーとは異なる。
巷の流行は知らないけど、感染予防効果とかじゃなくて、副反応でワクチン選んでる人って、結構多いんじゃないだろうか。
前回は、浮沈子はそれでノババックス選んだしな(楽ちんでした!)。
今回は、11月11日にならないと接種できない(接種間隔は6か月以上)だったので、交差接種となるファイザーにした(モデルナも選べたけど、10月以降だったしな)。
まあいい。
インフルのワクチンは、おそらく全国共通。
接種者が選ぶことはできない。
昨年は、都の新型コロナの大規模接種会場(浮沈子が行ったのは、東京駅の地下道)でも、高齢者等にはインフルのワクチンも同時にうっていたけど、今年の対応は知らない(未調査)。
地元の大田区の場合は、区内の医療機関等でうつことが出来る。
集団接種会場とかはない。
他の自治体でどういう対応になっているかは知らない。
が、ネットで検索すると、ワクチン接種の案内が山のようにヒットする。
千葉県などでは、既に9月から接種を開始している医療機関もあったりするようだ。
ワクチン接種の主体は区市町村だから、もう、ばらばら・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
全国3000の自治体が、好きなように実施している。
浮沈子は、若い頃には熱心にうっていたけど(他者への感染防止のため)、中年以降はあまりうたなくなった。
新型コロナでワクチンに目覚め、昨年からうち出したわけだが、これからは死ぬまでうつだろう。
もう、生身の免疫力では対応できない歳になったわけだ。
やれやれ・・・。
インフルエンザワクチンだって、ちゃあんと副反応はある。
予診票に同封されているリーフレットには、ざっと以下が記されている。
インフルエンザ予防接種の副反応
<接種後2~3日>
・接種部位
・・赤みを帯びたり、はれたり、痛んだりすることがある。
・全身反応
・・微熱
・・寒気
・・頭痛
・・全身のだるさなど
<数日から2週間以内>
・以下の症状の報告あり
・・発熱
・・頭痛
・・けいれん
・・運動障害
・・意識障害等
<まれな副反応>
・医師(医療機関)の診察が必要
・・ショック
・・じんましん
・・呼吸困難など
・・接種した部分が痛みや熱を持って腫れる
・・全身のじんましん
・・嘔吐
・・顔色の悪さ
・・低血圧
・・高熱など
べらぼーめ・・・。
ワクチンうつのも命がけ。
うたなきゃ重症化してあの世行き。
ジジババらが生き延びていくのは楽じゃないのだ。
昨年は、10月24日に接種した浮沈子だが、今年は迷わずに早めにうつ。
うっても、免疫が上がってくるのは2週間後だ。
浮沈子もあまり認識がなかったんだが、感染力は季節性インフルエンザでも発症の1日前からあると言われている。
ユニバーサルマスクするしか対策はない。
それと、手洗い、密回避。
感染症との戦いは、面倒くさいとか、億劫だとか、やってられっかだとか、そういう怠惰な日常生活との戦いでもある(うーん、連戦連敗・・・)。
まあいい。
外出の際にはマスクを着け、帰宅や入店の際には手を洗ったり消毒したり、2mのソーシャルディスタンス(うーん、あんま意味ない気もするんだがな)を可能な限り遵守する。
インフルの後には、帯状疱疹ワクチンを14日以上の接種間隔を空けてうつ予定にしている(まだ計画中)。
既に、自前で持っている水痘ウイルスの憎悪で発症すると言われている。
(帯状疱疹 Shingles(Herpes Zoster))
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/herpes_zoster/
「水痘(みずぼうそう)と同じウイルスが原因で起こる皮膚疾患です。水痘が治癒した後もウイルスが神経に潜伏し、免疫低下や加齢に伴い、ウイルスが再び活性化することによって発症します。」
「8 ワクチン
2016年3月より生ワクチンである水痘ワクチンの効果・効能に50歳以上の者に対する帯状疱疹予防が追加されました。さらに、2018年3月からは乾燥組み換え帯状疱疹ワクチンが使用可能になりました。」
自治体の補助制度については、全国バラバラで、大田区では今年の7月から事業化されている。
(【7月1日から】帯状疱疹ワクチン接種費用の一部助成について(任意接種))
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/hoken/yobou_sessyu/seijin/taijouhoushin_josei20230701.html
「接種日現在、大田区に住民登録のある50歳以上の方について、大田区内の協力医療機関にて「大田区帯状疱疹ワクチン予診票兼ワクチン接種費用助成申請書」を記入・提出し、帯状疱疹ワクチンの予防接種を受けた場合、医療機関窓口での自己負担額を一部助成します。」
「助成額および助成回数
1 生ワクチン 「ビケン」 5,000円×1回
2 不活化ワクチン 「シングリックス」 10,000円/回×2回まで」
数万円といわれるワクチン(浮沈子が狙っているシングリックスは、1回あたり22000円)に対する助成としては、いささかショボい感じがするけど、ないよりはマシになった。
生ワクチンをうつ度胸はないし、予防効果は不活化ワクチンの方がいいようだから、迷わずシングリックスにする。
幸い、かかりつけ医でもうてるようだ。
ワクチン漬けの秋、ジジイの秋・・・。
🐱ウクライナ降伏不可避:いずこも同じ ― 2023年10月02日 11:37
ウクライナ降伏不可避:いずこも同じ
(米大統領、下院議長にウクライナ支援継続訴え-つなぎ予算から除外)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-01/S1V04TT0G1KW01
「ウクライナが必要な武器を入手できるようにすることには賛成だが、まずは国境警備を断固支持する。従って、一緒に対応できる方法を見つけなければならない」
ポーランドやスロバキアの話のリフレインを聞いているような錯覚に陥る。
米国の場合は、自国がウクライナを支援するかしないかという選択肢があるが、明日は我が身の欧州にとって、支援しないというのは厳しい選択だがな。
マッカーシーは「賛成」だと言っているが、国境警備との取引材料程度の重要性しかない。
しかも、共和党支持層は過半数がウクライナ支援に懐疑的だ。
やれやれ・・・。
(スロバキア 第1党の野党党首“ウクライナより大きな課題ある”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231002/k10014212791000.html
「軍事支援を停止する立場に変わりはないと強調」
「軍事侵攻を終わらせるためには和平協議が必要だと主張」
「ウクライナへの軍事支援の停止とロシアへの制裁に反対する」
うーん、親ロシア派だなあ・・・。
記事では、連立の行方に注目とあるけど、浮沈子的には欧州の人々の心変わり(!)の方が気になる。
それは、ポーランドやスロバキアだけではないだろう。
その一方で、英国はウクライナに兵士を送ることを決断した。
自国が供与した兵器でクリミアを叩くことも認めている。
その温度差が欧州を引き裂く。
のめり込む英国が、ウクライナと一蓮托生を選んでいるのかは知らない。
浮沈子は、どうも違うような気がしている。
戦線の拡大に神経質になっている米国と異なり、作戦の自由度を少しだけ高めているに過ぎない気もする。
ウクライナが求めているドローン生産国(ロシア本土、シリア、イラン)への攻撃に必要な兵器を与えるとは思えない。
が、先のことは分からない。
米国の兵器供与が徐々にエスカレートしているように、欧州も負けじとエスカレートする。
一方では、兵器供与に消極的な国々も現れ始めている。
おそらくは選挙絡みのポーランド、今回のスロバキア、そしてドイツ。
米国に次ぐ、欧州最大の武器支援国だが、当初はヘルメットしか送らなかったからな。
今でこそ、兵器支援の先頭に立っているが、この国は基本的に消極派だ。
欧州の主要国の中では、経済的打撃を最も受けている。
世論が転びやすい環境は出来ている(中国との関係も模索しているしな)。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
戦場でケリをつけることにしたロシアと、そのロシアを武力以外の言語を理解しない相手だとするウクライナに、和平の余地はない。
とことんぶつかり合うほかに手はない。
表向きはそれで仕方ないが、戦争はいつか終わる。
その時のための静かな努力は継続しなければならない。
一刻も早い停戦への道は、暫く断たれたままになる。
しかし、状況が大きく変わりつつあることも事実だ。
好機を捉えて、無益な戦いを止めさせる必要がある。
浮沈子は正義派じゃない。
ウクライナの地で、どんな統治が行われようと知ったことではない。
北方領土の不法な占拠を止めさせるために、ウクライナにロシアと戦ってくれと頼んだ覚えはない。
ウクライナがどうなろうと、中国が台湾併合を諦めることはないだろうし、北朝鮮が核開発を放棄することはない。
自国への投資を促すなら、その果実を示すべきだ。
西側は、そろそろ、そういう物言いをする段階に入りつつある。
さもなければ、支援のスキームは縮退する。
そのタイミングは、意外に早いかもしれない。
それこそが、停戦の好機だろう・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(メドベージェフが発した核より現実的で恐しい戦線拡大の脅し)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/10/post-102754.php
「私は今日、訓練をもっとウクライナに近いところ、いずれはウクライナ領内で実施することについて話し合っていた」(グラント・シャップス英国防相)
「ゆくゆくはそういうこともある、という話であって、今すぐに実施するわけではない」(リシ・スナク英首相:以下同じ)
「国防相が言ったのは、ウクライナ国内で訓練を行うことは将来的には可能かもしれないということだ」
「イギリス軍の兵士が今、戦地に派遣されることはない」
メドベージェフは、例によってNATO相手の戦争を示唆している。
「イギリス軍兵士がこのような任務に就いた場合、ロシア軍の「合法的な標的」になる」
「ドイツがウクライナへのタウルス・ミサイル供与を決めた場合、ロシアは「これらのミサイルが製造されているドイツの工場を、国際法を完全に順守しながら」攻撃することになる、とも警告している。」
どーせ、精度が悪くて目標から外れ、民間施設が大被害だろう。
ロシアとの直接対決を望まない英国首相やオラフ・ショルツ独首相は、ビビッて引っ込んじまった。
「ウクライナへのタウルス・ミサイル供与の承認を延期した」
「ウクライナに近々タウラス・ミサイルを供与する計画はない」
まあ、相手は外務大臣が「戦場でケリを付けよう」と発言する国だからな(もっとも、その前にはウクライナが同じことを言ってるけどな)。
「ショルツは、ミサイルの提供によってドイツが現在進行中の戦争に深く巻き込まれ、ロシアとのより直接的な対決につながる可能性があることを懸念している。」
英国だって、直接攻撃に晒されないとは言えない。
供与した飛び道具で、司令部や防空システム、修理中の艦船を攻撃している。
「複雑な兵器の修理点検と運用を支援するためにドイツの兵員をウクライナに派遣しなければならない」
ショルツの発言が正しければ、同様の兵器であるストームシャドーの供与にあたって、既に英国はウクライナ国内に兵員を派遣していることになるしな(理屈の上では、合理的推論だ)。
まあいい。
米国はエイタクムスを秘密裏に供与しようとしているし、西側の軍事援助は行き詰っている感じだ。
武器生産国への攻撃については、ウクライナも先日言及している。
生産拠点に届くミサイルなり爆撃機なりが供与されれば、その日のうちにぶっ放すだろう。
が、そんなことをすれば、欧州大戦争の引き金を引くことになるからな。
やりたければ、ウクライナ自前の兵器でやってくれ・・・。
ドイツや英国の対応を見ると、欧州の支援も従来のスキームの中に留まっている。
威勢のいいことを言っても、それはリップサービスに過ぎないと、英国首相は自ら宣言した。
やれやれ・・・。
マッチポンプな話だ。
欧州を戦争に引きずり込もうとするウクライナ。
一定の距離を置きたい欧州(ドイツは、ヘルメットしか供与したくなかったに違いない)。
両者の確執は続く。
せんだっては、NATOの幹部が本音をポロリとこぼしたからな。
占領地を放棄して、残された領土でNATO加盟を模索するって。
ウクライナは、舌噛んでも了解できないだろうが、このままじり貧になればNATOどころではないだろう。
確認しておこう。
英国は、ウクライナと一蓮托生は御免だと明言した(そうなのかあ?)。
ドイツも同様に、腰が引けている。
いずこも同じだな・・・。
<さらに追加:10月3日記>ーーーーーーーーーー
(キーウでEU外相会合、結束演出 ロシアは「支援疲れ」拡大を予想)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/24JJNOTRVZKDLGGXPGDCQVGGIA-2023-10-02/
「米議会が政府機関閉鎖を回避するため急きょ可決した「つなぎ予算」からウクライナ支援が除外されたことについて、「ウクライナの問題はウクライナにとどまらない非常に大きな問題だと米国が理解しているため、支援が崩れたとは思っていない」と述べて影響を否定」(ウクライナのクレバ外相)
「EU加盟国スロバキアの議会選挙で、ロシア寄りでウクライナへの軍事支援停止を訴えたフィツォ元首相率いる中道左派「スメル(道標)」が第1党に躍進したことについては、影響を「判断するには時期尚早」と指摘」(同上)
それは、ウクライナにとっては希望的観測かも知れない。
「ロシアのペスコフ大統領報道官は米議会のウクライナ支援除外は「一時的な現象」とし、米国がウクライナでの戦争に関与を続けるだけでなく「直接的に関与する」との見方を示した。」
ロシアは、米国の直接関与(軍事作戦の立案、訓練、作戦遂行の支援、戦術情報の提供エトセエトセ)について、必要な対抗措置を講じるつもりのようだ(そっちも、「直接関与」するのかあ?)。
「ただ、われわれの予想ではこの紛争、そして完全に不合理なウクライナ支援の疲れが米国を含むさまざまな国々で強まるだろう」
「ペスコフ氏はフィツォ氏の主張を擁護し、自国の国益を重視する政治家を「親ロシア」と呼ぶのはばかげていると一蹴した。」
今日は、同じような話がニュースに出ていた。
(維新 鈴木宗男参院議員 党に無断で渡航中止勧告のロシア訪問)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231003/k10014213871000.html
「ウクライナ侵攻をめぐる日本による対ロ制裁について「アメリカに押しつけられた反ロシアの路線だ」と批判し「日本の国益に合致しない」などと主張」(日本などアジア地域を担当している外務省のルデンコ次官:以下同じ)
「北方領土の元島民らが先祖の墓を訪れる「北方墓参」の再開を求めたのに対して、ルデンコ次官は「墓参の枠組みは残っているが昨年来の日本側の判断、反応によっていまは停止している」と主張」
「北方四島周辺での安全操業については「日本の姿勢が問題でいまは交渉に入っていない」」
鈴木氏の訪ロについては、こんな意見も出ている。
「鈴木氏がロシアを訪問したことを正当化している訳ではないが、ロシア側と何もしなくていいのかというと、一般論としてはそうは言えない。私はプーチン大統領と岸田総理大臣が虚心坦懐に話すことも必要ではないかと思っている。例えばトルコのエルドアン大統領は双方と会っていろいろ調整していて、日本が何もできないでいる状況で本当にいいのかということは議論がわかれるところだ」(立憲民主党の岡田幹事長)
専門性が重要な外交の場に、訳の分からない政治家に土足で踏み込まれたくないというのは分からないではないけど、あまりに情報統制されているわが国における異なるチャンネルからの情報は貴重だな。
「力による現状変更は許さず、領土の統一性を乱すような侵略行為を認めないというのは わが国の立場であり、今回の訪問はG7を中心とした結束を乱すような行為として捉えられてしまう。日本維新の会としてもロシアに利用されるような行為とならないようしっかり対応してもらいたい」(国民民主党の玉木代表)
G7が、78年間も領土の不法占拠を許しているロシアに対して、結束して対応してくれているのかどうかは知らない。
この間、ウクライナ情勢は大きく動いている。
西側の結束が乱れているというわけではない。
それぞれの国内事情を克服しつつ、ウクライナの支援が続いていることは事実だ。
EUの外相会談も、初めて域外で行われたということを含めて、象徴的な意義はある。
元々、ロシアはウクライナのEU加盟に反対しているわけではないしな。
西側経済圏に取り込まれようが、それはウクライナ側の判断としてきた。
問題にしているのは、安全保障の話なわけだからな。
本格的にドンパチ始める前なら何とかなったかもしれないが、双方、引くに引けなくなっている。
まあ、何とかならなかったからドンパチ始めちまったわけだし・・・。
わが国の立場が変わることはないだろう。
が、それは短期的な話だ。
78年後の話じゃない。
ロシアは、その間、我が国の領土の一体性を踏みにじり、一方的な占拠を続けている。
わが国は平和主義の民主国家だ。
戦場でケリを付けようというどこかの国のように、戦争以外に言語を解さない国とは異なる。
鈴木氏は、何を聞かされてきたんだろうか・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーーー
(米「ウクライナ支援予算」ゼロの衝撃…支援疲れ蔓延で遠のく停戦、プーチンは高笑い)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9f9bbac9660de2e37e453aec123f20071dc85ca
「さすがに本予算からウクライナ支援が消えることはないでしょうが、これまでのような大盤振る舞いは難しいと思う。」
「アメリカでは『ウクライナより、国内だ』という世論が強まっているからです。インフレによって生活が苦しくなっているのが大きな理由です。」
「7月のCNNの調査でも、ウクライナ支援の追加予算を『承認すべきでない』が55%と過半数に達しています。1年後に大統領選が控えているバイデン大統領も、世論に抗してまでウクライナ支援に巨費を投じるのは困難でしょう」(以上、元外務省国際情報局長・孫崎享氏)
浮沈子の見立て(米国は当初予定通り支援を継続する)とは、ビミョーに異なるニュアンスだが、外形的にはともかく、質的な変化を伴うことは確実だろう。
「ウクライナは溺れゆく人のように何にでもしがみつく」(ポーランド)
浮沈子的には、次の指摘に注目した。
「西側からの支援が縮小するとなれば、なおさら戦況は不利になる。となると、ロシアのプーチン大統領は簡単には停戦に応じないでしょう。勝てると確信を持ったら、徹底的に行くはずです」(孫崎享氏)
その意味でも、3月に予定されているロシア大統領選挙を控えた今、クリミアの情勢には注目だ。
ロシア自体にも厭戦気分は広がっている。
国家は戦闘態勢を着実に整えているが、駆り出されるロシア国民としては、そろろろ一息つきたいところかもしれない。
停戦に持ち込むためにも、反転攻勢で目に見える戦果を挙げる必要がある。
地雷原を匍匐前進している暇はないのだ。
クリミアを叩けば、政治的なポイントを稼ぐことが出来る。
が、そういう順当な見立てとは別に、選挙では危機バネのような現象もある。
飛び道具で、「点」を叩くのとは異なり、「面」で奪回するのには時間もコスト(武器や兵士)も掛かる。
クリミア危機をばねにして、ロシアが逆「反転攻勢」のきっかけを掴むかもしれない(予備役からの再度の動員掛けたリな)。
表面化した西側の支援疲れが、実質的な支援の縮小につながるまでにはタイムラグがある。
少なくとも、数年単位にはなるだろう。
ロシアには、気長にそれを待つという手もある。
「日本の報道からは分からないかも知れませんが、ウクライナの反攻はうまくいっていません。勝利のシナリオが見えない。」
クリミアへの補給路を分断するという話はあちこちで出ているけど、それが簡単にいくくらいならウクライナは苦労しないだろう。
ロシアは、開戦以来、ハルキウ州、ヘルソン(州都)などの重要拠点を放棄して戦線を縮小し、防御を固めてきた。
反転攻勢が思うように進まないのは、こうしたロシアの戦略的判断が正しかったことを示している。
クリミアは、ロシアにとっては核心的利益だ。
米国も、当初はここへの攻撃には消極的だったが、エイタクムスの供与を決断した時点で、判断を変えたのかもしれない。
今、再び、核の脅威が高まりつつある。
クレムリンは抑制的だが、環境は整いつつあるとえる。
(ロシア、核実験のモラトリアム放棄していない=クレムリン)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/BZ2E24KR55IZ3FN57MEMYMCQXA-2023-10-03/
「ロシアはシベリア上空で核爆弾を爆発させるべき」(国営テレビ「RT」のマルガリータ・シモニャン編集長)
「核による最後通告はますます差し迫っており、回避することは不可能になっている。西側諸国は痛い目を見ない限り、後戻りしないだろう」(同上)
「現時点で核実験を放棄する体制から抜け出していない。公式の観点から見てそのような議論は今は不可能だ」(ペスコフ)
「米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は2日、ロシアが原子力推進式の巡航ミサイル実験を準備しているか、既に行った可能性があることが衛星画像や航空データで示されたと報じた。」
火のないところに煙は立たず・・・。
「NYTの広報担当者は「NYTは当社の報道に責任を持っている」と述べた。」
まあ、ロシア国営テレビは、編集長の発言に責任は取れないだろうけどな。
もっとも、これらは核による威嚇であって、核兵器による戦場における直接攻撃ではない。
プーチンは、セバストポリへの攻撃で、核兵器の使用を本気で考えているかもしれない。
世界は固唾を呑んで見守っている。
ウクライナが、クリミアに本格的な攻撃を掛ければ、ロシアにとっては大きな痛手になる。
しかし、それが所期の効果を発揮しない場合は、逆にウクライナにとっては深刻な打撃となる。
戦線は膠着し、時間だけが過ぎていく。
そして、時間は常にロシアに味方する。
西側の不安定な支援を、それこそ恒久化し、支援国の制度の中に定着させ、国際的にも何らかの形で同盟国として位置づけなければ、その状況は変わらない。
ロシアに対する経済制裁にしても、臨時的なものではなく、サプライチェーンそのものを見直し、国家戦略から何からゼロベースで再構築していかなければならない。
未来永劫、戦争し続けるウクライナを、果てしなく支援し続けることなどできるんだろうか?。
それが、西側の選択だったんだろうか。
或いは、これから選択すべき方向なんだろうか。
英国は、少なくとも将来的には、ウクライナへの派兵があり得るとしている。
今のところ、やや突出した感があるけど、たとえばNATOとして隣国のポーランド辺りで兵站や訓練の支援を行うというのはリアルな話だ。
ポーランドは、武器の供与には消極的だが、難民の受け入れなどについてネガティブなコメントはしていない。
外交的パフォーマンスとしての支援ではなく、制度化された義務的支援として定着させれば話は別かも知れない。
米国の保守政治家の中には、ウクライナは51番目の州ではないと言っている人もいるけど(いい例えなんだがな:戦後、我が国もそうなりかねなかった)、それこそ、そう位置付けるくらいの制度的対応が必要だ。
浮沈子は、そうすべきだと考えているわけではない。
また、それが可能とも思わない。
だが、着々と戦闘国家としての体制を整えつつあるロシアに、正面から対抗するにはそうするしかないだろう。
時間を味方につけることは、恒久的支援のスキームをいち早く構築することだ。
選挙や予算にその度に振り回されることなく、エネルギーや資源調達を初めとする産業部門、教育や宗教などを軍事に特化して支援を強化することが不可欠だろう。
つまりだな、西側もまた、ロシア化しちまうということなわけだ(そうなのかあ?)。
さしずめ米国は、支援に反対する共和党保守強硬派議員を片っ端から牢獄へぶち込み、ロシアに有利な報道をするマスコミを閉鎖し、政治体制そのものを、ウクライナ支援のために変容させる必要があるのだ(そんなあ!)。
自由で民主主義な国家を目指すウクライナを支援するために、その目標でもあった自由と民主主義を捨て去る覚悟を求められている。
もちろん、ウクライナはそれを求めているわけではないだろうが、支援国家がロシアを追い詰め、戦闘国家に変容させたツケを、何らかの形で支払わなければならなくなっているということだな。
それは、大きな流れの中で見れば、米国の相対的国力の低下と中国の台頭の中で位置付けられるのかもしれないし、グローバルサウスといわれるようになった第三世界の影響力が強くなってきたことが背景にあるんだろう。
ウクライナ紛争は、歴史の転換点で、腐ったドアを蹴破っただけなのかもしれない。
21世紀は、このまま戦争の世紀に突入する。
「勝てると確信を持ったら、徹底的に行く」というのは、まあ、ありがちな選択だろう。
それは、ウクライナも同じだ(今年は、それでいくつもりだったんだがな)。
戦場でケリをつける(ラブロフの言葉は、支援する西側に向けられた言葉でもある:今のところ、戦場がウクライナというだけの話だ)。
その矛先が、いつわが国に向けられるか分かったもんじゃない。
全方位外交というのがあるけど、ロシアは全方位外交放棄だからな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(米下院議長の解任動議可決 “歴史上初” 政府予算案で対立)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231004/k10014214981000.html
「共和党の保守強硬派の議員は「つなぎ予算」に保守強硬派が要求していた歳出の大幅な削減が盛り込まれなかったことに加え、民主党と協力したことを批判し、2日にマッカーシー議長の解任動議を提出」
「下院で3日に採決が行われた結果、共和党議員8人に加えて民主党議員208人が賛成し、解任動議は賛成多数で可決」
おっと、共和党の造反議員は、意外に少ないな。
マッカーシーは、バイデンとウクライナ支援の可決を約束していたわけだが、今後の展開は不透明になった。
が、まあ、この辺りは政治ゲームの範疇だろう。
「バイデン大統領は、アメリカ国民のために議会の民主・共和両党と誠実に協力することをつねに熱望していると表明してきた。わが国が直面する緊急の課題は待ったなしであり、バイデン大統領は議会下院が速やかに議長を選出することを望んでいる」
下院の混迷こそが問題で、ウクライナ予算(あと2か月は持つようです)が途切れることさえなければ多勢に影響はない。
だが、この混乱ぶりは、先々尾を引きそうな話だな・・・。
(米大統領、下院議長にウクライナ支援継続訴え-つなぎ予算から除外)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-01/S1V04TT0G1KW01
「ウクライナが必要な武器を入手できるようにすることには賛成だが、まずは国境警備を断固支持する。従って、一緒に対応できる方法を見つけなければならない」
ポーランドやスロバキアの話のリフレインを聞いているような錯覚に陥る。
米国の場合は、自国がウクライナを支援するかしないかという選択肢があるが、明日は我が身の欧州にとって、支援しないというのは厳しい選択だがな。
マッカーシーは「賛成」だと言っているが、国境警備との取引材料程度の重要性しかない。
しかも、共和党支持層は過半数がウクライナ支援に懐疑的だ。
やれやれ・・・。
(スロバキア 第1党の野党党首“ウクライナより大きな課題ある”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231002/k10014212791000.html
「軍事支援を停止する立場に変わりはないと強調」
「軍事侵攻を終わらせるためには和平協議が必要だと主張」
「ウクライナへの軍事支援の停止とロシアへの制裁に反対する」
うーん、親ロシア派だなあ・・・。
記事では、連立の行方に注目とあるけど、浮沈子的には欧州の人々の心変わり(!)の方が気になる。
それは、ポーランドやスロバキアだけではないだろう。
その一方で、英国はウクライナに兵士を送ることを決断した。
自国が供与した兵器でクリミアを叩くことも認めている。
その温度差が欧州を引き裂く。
のめり込む英国が、ウクライナと一蓮托生を選んでいるのかは知らない。
浮沈子は、どうも違うような気がしている。
戦線の拡大に神経質になっている米国と異なり、作戦の自由度を少しだけ高めているに過ぎない気もする。
ウクライナが求めているドローン生産国(ロシア本土、シリア、イラン)への攻撃に必要な兵器を与えるとは思えない。
が、先のことは分からない。
米国の兵器供与が徐々にエスカレートしているように、欧州も負けじとエスカレートする。
一方では、兵器供与に消極的な国々も現れ始めている。
おそらくは選挙絡みのポーランド、今回のスロバキア、そしてドイツ。
米国に次ぐ、欧州最大の武器支援国だが、当初はヘルメットしか送らなかったからな。
今でこそ、兵器支援の先頭に立っているが、この国は基本的に消極派だ。
欧州の主要国の中では、経済的打撃を最も受けている。
世論が転びやすい環境は出来ている(中国との関係も模索しているしな)。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
戦場でケリをつけることにしたロシアと、そのロシアを武力以外の言語を理解しない相手だとするウクライナに、和平の余地はない。
とことんぶつかり合うほかに手はない。
表向きはそれで仕方ないが、戦争はいつか終わる。
その時のための静かな努力は継続しなければならない。
一刻も早い停戦への道は、暫く断たれたままになる。
しかし、状況が大きく変わりつつあることも事実だ。
好機を捉えて、無益な戦いを止めさせる必要がある。
浮沈子は正義派じゃない。
ウクライナの地で、どんな統治が行われようと知ったことではない。
北方領土の不法な占拠を止めさせるために、ウクライナにロシアと戦ってくれと頼んだ覚えはない。
ウクライナがどうなろうと、中国が台湾併合を諦めることはないだろうし、北朝鮮が核開発を放棄することはない。
自国への投資を促すなら、その果実を示すべきだ。
西側は、そろそろ、そういう物言いをする段階に入りつつある。
さもなければ、支援のスキームは縮退する。
そのタイミングは、意外に早いかもしれない。
それこそが、停戦の好機だろう・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(メドベージェフが発した核より現実的で恐しい戦線拡大の脅し)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/10/post-102754.php
「私は今日、訓練をもっとウクライナに近いところ、いずれはウクライナ領内で実施することについて話し合っていた」(グラント・シャップス英国防相)
「ゆくゆくはそういうこともある、という話であって、今すぐに実施するわけではない」(リシ・スナク英首相:以下同じ)
「国防相が言ったのは、ウクライナ国内で訓練を行うことは将来的には可能かもしれないということだ」
「イギリス軍の兵士が今、戦地に派遣されることはない」
メドベージェフは、例によってNATO相手の戦争を示唆している。
「イギリス軍兵士がこのような任務に就いた場合、ロシア軍の「合法的な標的」になる」
「ドイツがウクライナへのタウルス・ミサイル供与を決めた場合、ロシアは「これらのミサイルが製造されているドイツの工場を、国際法を完全に順守しながら」攻撃することになる、とも警告している。」
どーせ、精度が悪くて目標から外れ、民間施設が大被害だろう。
ロシアとの直接対決を望まない英国首相やオラフ・ショルツ独首相は、ビビッて引っ込んじまった。
「ウクライナへのタウルス・ミサイル供与の承認を延期した」
「ウクライナに近々タウラス・ミサイルを供与する計画はない」
まあ、相手は外務大臣が「戦場でケリを付けよう」と発言する国だからな(もっとも、その前にはウクライナが同じことを言ってるけどな)。
「ショルツは、ミサイルの提供によってドイツが現在進行中の戦争に深く巻き込まれ、ロシアとのより直接的な対決につながる可能性があることを懸念している。」
英国だって、直接攻撃に晒されないとは言えない。
供与した飛び道具で、司令部や防空システム、修理中の艦船を攻撃している。
「複雑な兵器の修理点検と運用を支援するためにドイツの兵員をウクライナに派遣しなければならない」
ショルツの発言が正しければ、同様の兵器であるストームシャドーの供与にあたって、既に英国はウクライナ国内に兵員を派遣していることになるしな(理屈の上では、合理的推論だ)。
まあいい。
米国はエイタクムスを秘密裏に供与しようとしているし、西側の軍事援助は行き詰っている感じだ。
武器生産国への攻撃については、ウクライナも先日言及している。
生産拠点に届くミサイルなり爆撃機なりが供与されれば、その日のうちにぶっ放すだろう。
が、そんなことをすれば、欧州大戦争の引き金を引くことになるからな。
やりたければ、ウクライナ自前の兵器でやってくれ・・・。
ドイツや英国の対応を見ると、欧州の支援も従来のスキームの中に留まっている。
威勢のいいことを言っても、それはリップサービスに過ぎないと、英国首相は自ら宣言した。
やれやれ・・・。
マッチポンプな話だ。
欧州を戦争に引きずり込もうとするウクライナ。
一定の距離を置きたい欧州(ドイツは、ヘルメットしか供与したくなかったに違いない)。
両者の確執は続く。
せんだっては、NATOの幹部が本音をポロリとこぼしたからな。
占領地を放棄して、残された領土でNATO加盟を模索するって。
ウクライナは、舌噛んでも了解できないだろうが、このままじり貧になればNATOどころではないだろう。
確認しておこう。
英国は、ウクライナと一蓮托生は御免だと明言した(そうなのかあ?)。
ドイツも同様に、腰が引けている。
いずこも同じだな・・・。
<さらに追加:10月3日記>ーーーーーーーーーー
(キーウでEU外相会合、結束演出 ロシアは「支援疲れ」拡大を予想)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/24JJNOTRVZKDLGGXPGDCQVGGIA-2023-10-02/
「米議会が政府機関閉鎖を回避するため急きょ可決した「つなぎ予算」からウクライナ支援が除外されたことについて、「ウクライナの問題はウクライナにとどまらない非常に大きな問題だと米国が理解しているため、支援が崩れたとは思っていない」と述べて影響を否定」(ウクライナのクレバ外相)
「EU加盟国スロバキアの議会選挙で、ロシア寄りでウクライナへの軍事支援停止を訴えたフィツォ元首相率いる中道左派「スメル(道標)」が第1党に躍進したことについては、影響を「判断するには時期尚早」と指摘」(同上)
それは、ウクライナにとっては希望的観測かも知れない。
「ロシアのペスコフ大統領報道官は米議会のウクライナ支援除外は「一時的な現象」とし、米国がウクライナでの戦争に関与を続けるだけでなく「直接的に関与する」との見方を示した。」
ロシアは、米国の直接関与(軍事作戦の立案、訓練、作戦遂行の支援、戦術情報の提供エトセエトセ)について、必要な対抗措置を講じるつもりのようだ(そっちも、「直接関与」するのかあ?)。
「ただ、われわれの予想ではこの紛争、そして完全に不合理なウクライナ支援の疲れが米国を含むさまざまな国々で強まるだろう」
「ペスコフ氏はフィツォ氏の主張を擁護し、自国の国益を重視する政治家を「親ロシア」と呼ぶのはばかげていると一蹴した。」
今日は、同じような話がニュースに出ていた。
(維新 鈴木宗男参院議員 党に無断で渡航中止勧告のロシア訪問)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231003/k10014213871000.html
「ウクライナ侵攻をめぐる日本による対ロ制裁について「アメリカに押しつけられた反ロシアの路線だ」と批判し「日本の国益に合致しない」などと主張」(日本などアジア地域を担当している外務省のルデンコ次官:以下同じ)
「北方領土の元島民らが先祖の墓を訪れる「北方墓参」の再開を求めたのに対して、ルデンコ次官は「墓参の枠組みは残っているが昨年来の日本側の判断、反応によっていまは停止している」と主張」
「北方四島周辺での安全操業については「日本の姿勢が問題でいまは交渉に入っていない」」
鈴木氏の訪ロについては、こんな意見も出ている。
「鈴木氏がロシアを訪問したことを正当化している訳ではないが、ロシア側と何もしなくていいのかというと、一般論としてはそうは言えない。私はプーチン大統領と岸田総理大臣が虚心坦懐に話すことも必要ではないかと思っている。例えばトルコのエルドアン大統領は双方と会っていろいろ調整していて、日本が何もできないでいる状況で本当にいいのかということは議論がわかれるところだ」(立憲民主党の岡田幹事長)
専門性が重要な外交の場に、訳の分からない政治家に土足で踏み込まれたくないというのは分からないではないけど、あまりに情報統制されているわが国における異なるチャンネルからの情報は貴重だな。
「力による現状変更は許さず、領土の統一性を乱すような侵略行為を認めないというのは わが国の立場であり、今回の訪問はG7を中心とした結束を乱すような行為として捉えられてしまう。日本維新の会としてもロシアに利用されるような行為とならないようしっかり対応してもらいたい」(国民民主党の玉木代表)
G7が、78年間も領土の不法占拠を許しているロシアに対して、結束して対応してくれているのかどうかは知らない。
この間、ウクライナ情勢は大きく動いている。
西側の結束が乱れているというわけではない。
それぞれの国内事情を克服しつつ、ウクライナの支援が続いていることは事実だ。
EUの外相会談も、初めて域外で行われたということを含めて、象徴的な意義はある。
元々、ロシアはウクライナのEU加盟に反対しているわけではないしな。
西側経済圏に取り込まれようが、それはウクライナ側の判断としてきた。
問題にしているのは、安全保障の話なわけだからな。
本格的にドンパチ始める前なら何とかなったかもしれないが、双方、引くに引けなくなっている。
まあ、何とかならなかったからドンパチ始めちまったわけだし・・・。
わが国の立場が変わることはないだろう。
が、それは短期的な話だ。
78年後の話じゃない。
ロシアは、その間、我が国の領土の一体性を踏みにじり、一方的な占拠を続けている。
わが国は平和主義の民主国家だ。
戦場でケリを付けようというどこかの国のように、戦争以外に言語を解さない国とは異なる。
鈴木氏は、何を聞かされてきたんだろうか・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーーー
(米「ウクライナ支援予算」ゼロの衝撃…支援疲れ蔓延で遠のく停戦、プーチンは高笑い)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9f9bbac9660de2e37e453aec123f20071dc85ca
「さすがに本予算からウクライナ支援が消えることはないでしょうが、これまでのような大盤振る舞いは難しいと思う。」
「アメリカでは『ウクライナより、国内だ』という世論が強まっているからです。インフレによって生活が苦しくなっているのが大きな理由です。」
「7月のCNNの調査でも、ウクライナ支援の追加予算を『承認すべきでない』が55%と過半数に達しています。1年後に大統領選が控えているバイデン大統領も、世論に抗してまでウクライナ支援に巨費を投じるのは困難でしょう」(以上、元外務省国際情報局長・孫崎享氏)
浮沈子の見立て(米国は当初予定通り支援を継続する)とは、ビミョーに異なるニュアンスだが、外形的にはともかく、質的な変化を伴うことは確実だろう。
「ウクライナは溺れゆく人のように何にでもしがみつく」(ポーランド)
浮沈子的には、次の指摘に注目した。
「西側からの支援が縮小するとなれば、なおさら戦況は不利になる。となると、ロシアのプーチン大統領は簡単には停戦に応じないでしょう。勝てると確信を持ったら、徹底的に行くはずです」(孫崎享氏)
その意味でも、3月に予定されているロシア大統領選挙を控えた今、クリミアの情勢には注目だ。
ロシア自体にも厭戦気分は広がっている。
国家は戦闘態勢を着実に整えているが、駆り出されるロシア国民としては、そろろろ一息つきたいところかもしれない。
停戦に持ち込むためにも、反転攻勢で目に見える戦果を挙げる必要がある。
地雷原を匍匐前進している暇はないのだ。
クリミアを叩けば、政治的なポイントを稼ぐことが出来る。
が、そういう順当な見立てとは別に、選挙では危機バネのような現象もある。
飛び道具で、「点」を叩くのとは異なり、「面」で奪回するのには時間もコスト(武器や兵士)も掛かる。
クリミア危機をばねにして、ロシアが逆「反転攻勢」のきっかけを掴むかもしれない(予備役からの再度の動員掛けたリな)。
表面化した西側の支援疲れが、実質的な支援の縮小につながるまでにはタイムラグがある。
少なくとも、数年単位にはなるだろう。
ロシアには、気長にそれを待つという手もある。
「日本の報道からは分からないかも知れませんが、ウクライナの反攻はうまくいっていません。勝利のシナリオが見えない。」
クリミアへの補給路を分断するという話はあちこちで出ているけど、それが簡単にいくくらいならウクライナは苦労しないだろう。
ロシアは、開戦以来、ハルキウ州、ヘルソン(州都)などの重要拠点を放棄して戦線を縮小し、防御を固めてきた。
反転攻勢が思うように進まないのは、こうしたロシアの戦略的判断が正しかったことを示している。
クリミアは、ロシアにとっては核心的利益だ。
米国も、当初はここへの攻撃には消極的だったが、エイタクムスの供与を決断した時点で、判断を変えたのかもしれない。
今、再び、核の脅威が高まりつつある。
クレムリンは抑制的だが、環境は整いつつあるとえる。
(ロシア、核実験のモラトリアム放棄していない=クレムリン)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/BZ2E24KR55IZ3FN57MEMYMCQXA-2023-10-03/
「ロシアはシベリア上空で核爆弾を爆発させるべき」(国営テレビ「RT」のマルガリータ・シモニャン編集長)
「核による最後通告はますます差し迫っており、回避することは不可能になっている。西側諸国は痛い目を見ない限り、後戻りしないだろう」(同上)
「現時点で核実験を放棄する体制から抜け出していない。公式の観点から見てそのような議論は今は不可能だ」(ペスコフ)
「米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は2日、ロシアが原子力推進式の巡航ミサイル実験を準備しているか、既に行った可能性があることが衛星画像や航空データで示されたと報じた。」
火のないところに煙は立たず・・・。
「NYTの広報担当者は「NYTは当社の報道に責任を持っている」と述べた。」
まあ、ロシア国営テレビは、編集長の発言に責任は取れないだろうけどな。
もっとも、これらは核による威嚇であって、核兵器による戦場における直接攻撃ではない。
プーチンは、セバストポリへの攻撃で、核兵器の使用を本気で考えているかもしれない。
世界は固唾を呑んで見守っている。
ウクライナが、クリミアに本格的な攻撃を掛ければ、ロシアにとっては大きな痛手になる。
しかし、それが所期の効果を発揮しない場合は、逆にウクライナにとっては深刻な打撃となる。
戦線は膠着し、時間だけが過ぎていく。
そして、時間は常にロシアに味方する。
西側の不安定な支援を、それこそ恒久化し、支援国の制度の中に定着させ、国際的にも何らかの形で同盟国として位置づけなければ、その状況は変わらない。
ロシアに対する経済制裁にしても、臨時的なものではなく、サプライチェーンそのものを見直し、国家戦略から何からゼロベースで再構築していかなければならない。
未来永劫、戦争し続けるウクライナを、果てしなく支援し続けることなどできるんだろうか?。
それが、西側の選択だったんだろうか。
或いは、これから選択すべき方向なんだろうか。
英国は、少なくとも将来的には、ウクライナへの派兵があり得るとしている。
今のところ、やや突出した感があるけど、たとえばNATOとして隣国のポーランド辺りで兵站や訓練の支援を行うというのはリアルな話だ。
ポーランドは、武器の供与には消極的だが、難民の受け入れなどについてネガティブなコメントはしていない。
外交的パフォーマンスとしての支援ではなく、制度化された義務的支援として定着させれば話は別かも知れない。
米国の保守政治家の中には、ウクライナは51番目の州ではないと言っている人もいるけど(いい例えなんだがな:戦後、我が国もそうなりかねなかった)、それこそ、そう位置付けるくらいの制度的対応が必要だ。
浮沈子は、そうすべきだと考えているわけではない。
また、それが可能とも思わない。
だが、着々と戦闘国家としての体制を整えつつあるロシアに、正面から対抗するにはそうするしかないだろう。
時間を味方につけることは、恒久的支援のスキームをいち早く構築することだ。
選挙や予算にその度に振り回されることなく、エネルギーや資源調達を初めとする産業部門、教育や宗教などを軍事に特化して支援を強化することが不可欠だろう。
つまりだな、西側もまた、ロシア化しちまうということなわけだ(そうなのかあ?)。
さしずめ米国は、支援に反対する共和党保守強硬派議員を片っ端から牢獄へぶち込み、ロシアに有利な報道をするマスコミを閉鎖し、政治体制そのものを、ウクライナ支援のために変容させる必要があるのだ(そんなあ!)。
自由で民主主義な国家を目指すウクライナを支援するために、その目標でもあった自由と民主主義を捨て去る覚悟を求められている。
もちろん、ウクライナはそれを求めているわけではないだろうが、支援国家がロシアを追い詰め、戦闘国家に変容させたツケを、何らかの形で支払わなければならなくなっているということだな。
それは、大きな流れの中で見れば、米国の相対的国力の低下と中国の台頭の中で位置付けられるのかもしれないし、グローバルサウスといわれるようになった第三世界の影響力が強くなってきたことが背景にあるんだろう。
ウクライナ紛争は、歴史の転換点で、腐ったドアを蹴破っただけなのかもしれない。
21世紀は、このまま戦争の世紀に突入する。
「勝てると確信を持ったら、徹底的に行く」というのは、まあ、ありがちな選択だろう。
それは、ウクライナも同じだ(今年は、それでいくつもりだったんだがな)。
戦場でケリをつける(ラブロフの言葉は、支援する西側に向けられた言葉でもある:今のところ、戦場がウクライナというだけの話だ)。
その矛先が、いつわが国に向けられるか分かったもんじゃない。
全方位外交というのがあるけど、ロシアは全方位外交放棄だからな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(米下院議長の解任動議可決 “歴史上初” 政府予算案で対立)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231004/k10014214981000.html
「共和党の保守強硬派の議員は「つなぎ予算」に保守強硬派が要求していた歳出の大幅な削減が盛り込まれなかったことに加え、民主党と協力したことを批判し、2日にマッカーシー議長の解任動議を提出」
「下院で3日に採決が行われた結果、共和党議員8人に加えて民主党議員208人が賛成し、解任動議は賛成多数で可決」
おっと、共和党の造反議員は、意外に少ないな。
マッカーシーは、バイデンとウクライナ支援の可決を約束していたわけだが、今後の展開は不透明になった。
が、まあ、この辺りは政治ゲームの範疇だろう。
「バイデン大統領は、アメリカ国民のために議会の民主・共和両党と誠実に協力することをつねに熱望していると表明してきた。わが国が直面する緊急の課題は待ったなしであり、バイデン大統領は議会下院が速やかに議長を選出することを望んでいる」
下院の混迷こそが問題で、ウクライナ予算(あと2か月は持つようです)が途切れることさえなければ多勢に影響はない。
だが、この混乱ぶりは、先々尾を引きそうな話だな・・・。
🐱フル23-24:最速のワクチン接種:もう流行の真っ盛りだけど ― 2023年10月02日 13:19
フル23-24:最速のワクチン接種:もう流行の真っ盛りだけど
今朝、かかりつけ医でインフルエンザワクチンをうってきた。
外連味のない鶏卵ワクチンで、昨年同様の推移が予想される(つまり、顕著な副反応はないということ)。
皮下注射だし、深部神経を傷つける恐れもない。
念のために、今日は(も?)川崎へは行かず、家で静かに過ごす。
栄養たっぷり摂って、休養に専念・・・(結果は聞かないでくれ!)。
まあいい。
インフルは、推計値ベースでの増加が横ばいとなっていて、季節外れの流行の立ち上がりが、そのまま冬の流行につながるかどうかは微妙な情勢だ。
陽性率も25パーセント辺りで横ばいに転じそうな気配になってきた(うーん、もうちょっと様子見かな)。
今朝のかかりつけ医には、新型コロナワクチンの接種者が何人か来ていた(ジジババばっか・・・)。
発熱外来の来院予約の電話も入ってくる。
小さい診療所なので、導線の分離は困難だ。
やれやれ・・・。
診察室には、医学研修生が2人座って見学。
臨床医療の実際を学ぶ。
食えないジジイの診療(しかもワクチン接種)じゃ、あまり参考にはならない。
そういうのを、さっさと終わらせるというのもノウハウか。
まあ、どうでもいいんですが。
ついでに、受付で帯状疱疹ワクチンについて情報を仕入れる。
かかりつけ医では、50歳以上で大田区の補助が出る場合、2回接種の不活化ワクチン(シングリックス)で1回1万円だそうだ(通常2万円に対して1万円の区からの補助)。
他のワクチン接種から、6日以上の接種間隔で初回をうてる(かかりつけ医では、2週間程度空けて欲しいと言われた)。
2回目は、1回目接種から2か月以降6か月までの間にうつ必要がある。
2回目は、いずれにしてもメキシコから帰ってきてからの接種になるか。
補助制度は出来たばかりで、これから変更があるかもしれないが、補助金が上がったりするのを待つより、さっさとうってしまった方がメリットが大きいだろう。
有効期間は、シングリックスで9年程度といわれている。
一生もんというわけではない。
また、補助金は最初の2回接種だけだ(シングリックスの場合:生ワクチンは1回だけ)。
先のことは、その時になって考える(えーと、その時に思考力が残っていればな・・・)。
アルツハイマーでボケるのが先か、帯状疱疹ワクチンの予防効果が切れるのが先か。
とりあえず、今日はインフルのワクチンを接種した。
皮下注射だから、接種した左腕の痛みとかも感じない(接種後4時間)。
違和感もない。
熱もない(36.3度:やや微熱か:哺乳類として酵素反応を維持できる程度)。
倦怠感もなければ、頭痛もない。
こんなんで、本当に免疫が高まるのかと疑いたくなるほど何もない。
食欲もあり、爆食して少し眠気がしているので、昼寝でもするか。
あっけないほどのインフルワクチン。
新型コロナの方も、この位の副反応で収めてくれるといいんだがな・・・。
<以下追加:10月3日記>ーーーーーーーーーー
接種後22時間。
朝の検温で35.8度。
まあ、平熱の範囲内(浮沈子は、35.3度が平熱)。
少し右から鼻血が出て(すぐ止まりましたが)、グズグズしている。
副鼻腔の炎症も起きている(軽い頭痛も)。
ワクチン接種とは関係ないかもしれないが、少し用心だな。
3日間フィットネスをさぼったので、今日は復帰予定。
全般的な体調は悪くない。
朝晩の気温が下がってきていて、東京地方は17.9度まで下がった。
夏は終わったな。
半袖短パンTシャツサンダルの季節も、もうすぐ終わりになる。
衣替えの季節。
季節の変わり目で、体調を崩しやすい。
今朝の計量では、64.2kgにリバウンドしている(栄養補給は万全だ!)。
無理をせず、運動は軽めにして、体調を整えることに専念しよう・・・。
今朝、かかりつけ医でインフルエンザワクチンをうってきた。
外連味のない鶏卵ワクチンで、昨年同様の推移が予想される(つまり、顕著な副反応はないということ)。
皮下注射だし、深部神経を傷つける恐れもない。
念のために、今日は(も?)川崎へは行かず、家で静かに過ごす。
栄養たっぷり摂って、休養に専念・・・(結果は聞かないでくれ!)。
まあいい。
インフルは、推計値ベースでの増加が横ばいとなっていて、季節外れの流行の立ち上がりが、そのまま冬の流行につながるかどうかは微妙な情勢だ。
陽性率も25パーセント辺りで横ばいに転じそうな気配になってきた(うーん、もうちょっと様子見かな)。
今朝のかかりつけ医には、新型コロナワクチンの接種者が何人か来ていた(ジジババばっか・・・)。
発熱外来の来院予約の電話も入ってくる。
小さい診療所なので、導線の分離は困難だ。
やれやれ・・・。
診察室には、医学研修生が2人座って見学。
臨床医療の実際を学ぶ。
食えないジジイの診療(しかもワクチン接種)じゃ、あまり参考にはならない。
そういうのを、さっさと終わらせるというのもノウハウか。
まあ、どうでもいいんですが。
ついでに、受付で帯状疱疹ワクチンについて情報を仕入れる。
かかりつけ医では、50歳以上で大田区の補助が出る場合、2回接種の不活化ワクチン(シングリックス)で1回1万円だそうだ(通常2万円に対して1万円の区からの補助)。
他のワクチン接種から、6日以上の接種間隔で初回をうてる(かかりつけ医では、2週間程度空けて欲しいと言われた)。
2回目は、1回目接種から2か月以降6か月までの間にうつ必要がある。
2回目は、いずれにしてもメキシコから帰ってきてからの接種になるか。
補助制度は出来たばかりで、これから変更があるかもしれないが、補助金が上がったりするのを待つより、さっさとうってしまった方がメリットが大きいだろう。
有効期間は、シングリックスで9年程度といわれている。
一生もんというわけではない。
また、補助金は最初の2回接種だけだ(シングリックスの場合:生ワクチンは1回だけ)。
先のことは、その時になって考える(えーと、その時に思考力が残っていればな・・・)。
アルツハイマーでボケるのが先か、帯状疱疹ワクチンの予防効果が切れるのが先か。
とりあえず、今日はインフルのワクチンを接種した。
皮下注射だから、接種した左腕の痛みとかも感じない(接種後4時間)。
違和感もない。
熱もない(36.3度:やや微熱か:哺乳類として酵素反応を維持できる程度)。
倦怠感もなければ、頭痛もない。
こんなんで、本当に免疫が高まるのかと疑いたくなるほど何もない。
食欲もあり、爆食して少し眠気がしているので、昼寝でもするか。
あっけないほどのインフルワクチン。
新型コロナの方も、この位の副反応で収めてくれるといいんだがな・・・。
<以下追加:10月3日記>ーーーーーーーーーー
接種後22時間。
朝の検温で35.8度。
まあ、平熱の範囲内(浮沈子は、35.3度が平熱)。
少し右から鼻血が出て(すぐ止まりましたが)、グズグズしている。
副鼻腔の炎症も起きている(軽い頭痛も)。
ワクチン接種とは関係ないかもしれないが、少し用心だな。
3日間フィットネスをさぼったので、今日は復帰予定。
全般的な体調は悪くない。
朝晩の気温が下がってきていて、東京地方は17.9度まで下がった。
夏は終わったな。
半袖短パンTシャツサンダルの季節も、もうすぐ終わりになる。
衣替えの季節。
季節の変わり目で、体調を崩しやすい。
今朝の計量では、64.2kgにリバウンドしている(栄養補給は万全だ!)。
無理をせず、運動は軽めにして、体調を整えることに専念しよう・・・。
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