🐱発射台:SLC-40:アクセスアーム現る2023年11月13日 12:25

発射台:SLC-40:アクセスアーム現る
発射台:SLC-40:アクセスアーム現る


(SpaceX ファルコン 9 ロケットがケープカナベラルから 3 組目の O3b mPOWER 衛星を打ち上げ)
https://spaceflightnow.com/2023/11/12/live-coverage-spacex-falcon-9-rocket-to-launch-3rd-pair-of-o3b-mpower-satellites-from-cape-canaveral/

「O3b は「その他の 30 億人(Other 3 billion)」を意味」

ははあ、そうだったのか・・・。

が、浮沈子がこの記事を取り上げたのは、いつの間にかケープカナベラル宇宙軍基地の宇宙発射施設 40 (SLC-40) に有人打ち上げに使うタワーが出来上がり、加えて宇宙飛行士がてくてく歩いて渡るアクセスアームまで備わっていることだ(画像参照)。

スペースフライトナウでは、以前にもアクセスアームの設置を報じていたな・・・。

(民間宇宙飛行士のミッションでは、スペースXの新しい乗組員アクセスタワーが最初に使用される可能性が高い)
https://spaceflightnow.com/2023/11/06/private-astronaut-mission-likely-first-to-use-spacexs-new-crew-access-tower/

「ケープカナベラルのスペース・ローンチ・コンプレックス40で乗組員アクセス・アームが所定の位置に持ち上げられ・・・」

「SpaceX は現在、宇宙飛行士や ISS への貨物輸送ミッションを打ち上げることができる発射台を 1 つしか持っていません。それは、NASA のケネディ宇宙センターにある発射施設 39A (LC-39A) です。」

べつに、それでも問題はないはずなんだが、やっかいなのは隣に変なもん(!)を作っていることだ。

記事では取り上げられていないが、発射施設 39A (LC-39A) にはスターシップの巨大な発射台が建造されている。

わずか300mほどしか離れていないとされ、何かあれば(まあ、多分あるでしょう!)NASAの有人宇宙船を飛ばす唯一の発射台が被害を被ることになりかねない。

スターライナーのリリースが遅れに遅れていること、ロシアの世話には二度となりたくないこと、オリオン宇宙船も今のところ使えないことを考えれば、何かあってからでは(きっとあるに違いない!)手遅れだからな。

転ばぬ先の発射台ということで、SLC-40にも、有人打ち上げ施設を作ったわけだ。

ちなみに、LC-39Aからは、ファルコンヘビーの打ち上げが可能だが、今のところSLC-40からヘビーを打ち上げるという話はない(それより、バンデンバーグの施設:今までデルタ4ヘビーを打ち上げたところを改修する可能性が高い)。

「発射台を Falcon 9 構成から Falcon Heavy 構成に変換するには約 3 週間かかります。」

ヘビーは宇宙軍に人気で、先日の報道でも、X-37Bが次回の打ち上げで利用すると報じられている。

(米軍のX-37Bミニシャトル、スペースXファルコンヘビーで初めて打ち上げられる)
https://spaceflightnow.com/2023/11/09/u-s-militarys-x-37b-mini-shuttle-to-launch-on-spacex-falcon-heavy-for-the-first-time/

「ファルコン・ヘビーの打ち上げは、X-37B軌道試験機の7回目の飛行となる。」

「ニュースリリースでは、このミッションではスペースプレーンが「新しい軌道体制」で動作することになると述べたが、具体的な詳細は示されていない。」

おそらく、中期道以上での運用が想定されているんだろう。

が、あんま高いところへ上げてしまうと、回収の際の運用が難しいからな。

まあ、どうでもいいんですが。

この他にも、特殊な運用(燃料補給)が必要な月着陸船、カーゴドラゴンなど、LC-39Aの需要はひっ迫している。

もちろん、SLC-40は、スターリンクの打ち上げで、世界一忙しい発射台には違いない。

それでも、クリティカルな打ち上げが多いLC-39Bのリスク低減を図ることが出来れば上等だ。

爆発炎上木っ端微塵になっちまってからでは取り返しがつかないからな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(スペースX社のファルコン9ロケットが今年80回目の軌道打ち上げで打ち上げられる)
https://spaceflightnow.com/2023/11/07/live-coverage-spacex-to-launch-falcon-9-rocket-with-23-starlink-satellites-from-cape-canaveral/

「これは、スペースX社が乗組員と貨物のドラゴン飛行を処理するために施設をアップグレードする際に、最近建設されたタワーに乗組員アクセスアームを取り付けて以来、スペースローンチコンプレックス40からの最初の打ち上げとなった。」

O3Bの打ち上げは、アクセスアームを取り付けてから2度目の打ち上げだったというわけだ。

まあいい。

「これは、スペースXにとって今年80回目の軌道上打ち上げであり、ファルコン9ロケットのこれまでの270回目の飛行となる。」

もう、ロケットの打ち上げはニュースにはならないな・・・。

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