🐱ガザ消滅不可避:エリコの壁 ― 2023年12月02日 16:47
ガザ消滅不可避:エリコの壁
(イスラエルはハマス攻撃計画を過小評価 1年前に把握か、米紙報道)
https://www.sankei.com/article/20231201-T2B6NXM6O5LTHNASMTB7H7FBFY/
「イスラエル側が「エリコの壁」と名付けた約40ページの文書を入手」
「ロケット弾を連射した後、ガザ境界沿いの監視カメラをドローンで破壊、パラグライダーやバイク、徒歩で一気に境界の約60地点を突破する―などと作戦の具体的な手順を記していた。」
(“イスラエル情報当局、ハマスによる攻撃計画を1年以上前に把握” 米ニューヨーク・タイムズ報じる)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/869440?display=1
「軍や情報当局の幹部が回覧しましたが、「ハマスには実行できない」と判断」
「この文書がネタニヤフ首相ら政権幹部にも共有されていたかは不明」
「攻撃が実行される3か月前の7月にも情報当局の分析官が「ハマスが大規模な攻撃実施に向けて訓練を行っている」と警告」
浮沈子的には、さもありなんというところだ。
(ガザ消滅不可避:ネタニヤフは知っていた)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2023/10/31/9629937
「ハマスが攻撃を始める3日前、エジプトから越境テロの計画があるとの情報が寄せられたが、ネタニヤフ氏は「完全な噓だ」と一蹴した」(産経記事より)
この報道が事実なら、ネタニヤフに「エリコの壁」の話が伝わっていないはずはない。
「イスラエルも米国も、ハマスの襲撃を知っていてやらせたことになっている。」(浮沈子の妄想)
「200人以上の人質は、残念ながら還らないだろう。」
浮沈子の予想が外れて、100人以上の人質が生還した。
やれやれ・・・。
戦闘は再開されたが、残る人質が還るかどうかは分からない。
「エリコの壁」というのは、旧約聖書にも登場する、世界最古の町を囲んでいた城壁のことだそうだ。
難攻不落という例えにされる(旧約聖書では、ラッパ吹いたら崩れたことになっている:って、音響兵器かあ?)。
イスラエル当局は、現在のハマスには実行不可能という判断を下したと言われているが、疑わしいことこの上ない。
実行3日前には、エジプトからの情報も入っている。
知りながらやらせたという、浮沈子の見立ては変わらない。
ガザが破壊され尽くされることも避けられないだろう。
(ガザ北部、最大50%の建物が損傷か 6週間にわたる戦争で)
https://www.cnn.co.jp/world/35211857.html
「米ニューヨーク市立大学大学院センターと米オレゴン州立大学が合成開口レーダー(SAR)の衛星画像を分析」
「今回の分析では10月7日から11月18日の間の違いを調べた。」
「ガザ全体の建物の少なくとも20%が損傷した可能性」
なんだ、それっぱかしと思うことなかれ。
「ガザ北部では(中略)建物の40%から51%に相当」
ガザ南部は、多少の被害は出ているだろうが、これから作戦の対象となるわけで、最終的にはガザ地区の半数以上の建物が損傷する。
しかも、これらは衛星画像で確認できたものだけということなわけだ。
「研究者はCNNの取材に対し、今月10日以降、ハンユニスとディール・バラフで建物の被害が著しく増えていると述べた。」(11月の記事であることに注意)
ディール・バラフはガザ中部の市街地、ハンユニスは南部の市街地だ。
「イスラエル軍はガザ南部の一部でビラをまき、ハンユニス東部の人々に対して、知っている避難所に移動するよう警告」
「地上侵攻が南部に拡大する可能性」
まあ、避難所も攻撃されるだろうけどな。
7日間続いた停戦は終わり、戦闘は再開された。
(ガザで戦闘再開、イスラエルが発表 戦闘休止を延長できず)
https://www.bbc.com/japanese/67586536
「イスラエル軍は、7日間続いた戦闘休止の期限が切れる1日午前7時(日本時間同日午後2時)の直前、ハマスがイスラエルに向けてロケット弾を発射し、戦闘休止の合意に違反したと発表」
敵が約束を守ると思ったら大間違いというのは、北朝鮮の軍事衛星打ち上げが、通告自国の1時間前だったことでも明らかだ。
ハマスの時計が、正確じゃなかったという可能性は、たぶん皆無だろう。
「ガザ地区から発射されたロケット弾は撃ち落としたという。」
地上戦の第2幕は切って落とされ、140人近い残る人質の運命は風前の灯になっている。
「戦闘休止は当初、11月24日から4日間で合意され、その後2回延長された。1日朝の期限切れまでに、さらなる延長に合意できなかった。」
「ハマスは10月7日にイスラエルを襲撃し、1200人を殺害したとされる。」
「以来、イスラエルはガザを報復攻撃し、ハマスが運営するガザ保健当局によると、1万4800人以上が殺されている。うち約6000人は子どもだという。」
作戦文書にイスラエルが名付けた「エリコ」は、現在も存在しており、ヨルダン川西岸に位置している。
(エリコ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B3
「2023年の第45回世界遺産委員会にて、パレスチナの世界遺産として登録された。」
「2001年の、第二インティファーダと自爆攻撃に応じて、イスラエル軍が再びエリコを占領した。市の大半を囲むように深さ2メートルの堀」
エリコの堀か。
やれやれ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(エリコの塔)
https://tower-ten.jp/towerofbabel/towerofjericho/
「エリコには、それぞれの時代に出現した街がいくつかあります。」
・新石器〜旧約聖書時代 テル・エッ・スルタン(Tell es-Sultan)
・紀元前後 トゥルール・アブー・エル・アラーイク(Tulul Abu el-‘Alayiq)
・現在 エル・リハ(er-Riha)
現在の日本語表記は、浮沈子が修正した(掲載元へは、修正案を連絡済み)。
「壁も何重にも増やされ、だんだん強固になっていったことも、時代の異なった地層からわかっています。」
「エリコの厚い城壁が、聖書の中では「打ち破ることができない」の意味の例えとして使われています。」
なんと、エバネタにもなっている・・・。
「新世紀エヴァンゲリオン第9話での引用:
惣流・アスカ・ラングレーが「これは決して崩れることのないジェリコの壁。これをちょっとでも越えたら死刑よ。」とシンジに言い去って、引き戸を閉めるシーンがあります。」
まあいい。
エバンゲリオンの中では、ATフィールドという「壁」の話も出てくる。
エルサレムには、「嘆きの壁」というのもあるようだ。
(嘆きの壁)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%98%86%E3%81%8D%E3%81%AE%E5%A3%81
「紀元前20年、ヘロデ大王によって完全改築に近い形で大拡張された神殿を取り巻いていた外壁の西側の部分であり、ユダヤ人は「西の壁」と呼んでいる。」
まあ、どうでもいいんですが。
イスラエルは、様々な問題を抱えつつ、パレスチナに存在し続けている。
その存在を認めないハマスとの間で、決定的な武力衝突が起こり、その計画書をエリコの壁と名付けたイスラエルは、ラッパ(角笛)を吹かれちまったわけだ。
(ユネスコ憲章:前文)
https://www.unesco.or.jp/sanda/kensho/
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」
「政府の政治的及び経済的取り決めのみに基づく平和は、世界の諸人民の、一致した、しかも永続する誠実な支持を確保できる平和ではない。」
第二次世界大戦という戦争の季節が過ぎた後、人類は平和の原理に辿り着いたはずだったんだがな。
ひょっとすると、次の戦争のための原理に気付いただけだったのかもしれない・・・。
(イスラエルはハマス攻撃計画を過小評価 1年前に把握か、米紙報道)
https://www.sankei.com/article/20231201-T2B6NXM6O5LTHNASMTB7H7FBFY/
「イスラエル側が「エリコの壁」と名付けた約40ページの文書を入手」
「ロケット弾を連射した後、ガザ境界沿いの監視カメラをドローンで破壊、パラグライダーやバイク、徒歩で一気に境界の約60地点を突破する―などと作戦の具体的な手順を記していた。」
(“イスラエル情報当局、ハマスによる攻撃計画を1年以上前に把握” 米ニューヨーク・タイムズ報じる)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/869440?display=1
「軍や情報当局の幹部が回覧しましたが、「ハマスには実行できない」と判断」
「この文書がネタニヤフ首相ら政権幹部にも共有されていたかは不明」
「攻撃が実行される3か月前の7月にも情報当局の分析官が「ハマスが大規模な攻撃実施に向けて訓練を行っている」と警告」
浮沈子的には、さもありなんというところだ。
(ガザ消滅不可避:ネタニヤフは知っていた)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2023/10/31/9629937
「ハマスが攻撃を始める3日前、エジプトから越境テロの計画があるとの情報が寄せられたが、ネタニヤフ氏は「完全な噓だ」と一蹴した」(産経記事より)
この報道が事実なら、ネタニヤフに「エリコの壁」の話が伝わっていないはずはない。
「イスラエルも米国も、ハマスの襲撃を知っていてやらせたことになっている。」(浮沈子の妄想)
「200人以上の人質は、残念ながら還らないだろう。」
浮沈子の予想が外れて、100人以上の人質が生還した。
やれやれ・・・。
戦闘は再開されたが、残る人質が還るかどうかは分からない。
「エリコの壁」というのは、旧約聖書にも登場する、世界最古の町を囲んでいた城壁のことだそうだ。
難攻不落という例えにされる(旧約聖書では、ラッパ吹いたら崩れたことになっている:って、音響兵器かあ?)。
イスラエル当局は、現在のハマスには実行不可能という判断を下したと言われているが、疑わしいことこの上ない。
実行3日前には、エジプトからの情報も入っている。
知りながらやらせたという、浮沈子の見立ては変わらない。
ガザが破壊され尽くされることも避けられないだろう。
(ガザ北部、最大50%の建物が損傷か 6週間にわたる戦争で)
https://www.cnn.co.jp/world/35211857.html
「米ニューヨーク市立大学大学院センターと米オレゴン州立大学が合成開口レーダー(SAR)の衛星画像を分析」
「今回の分析では10月7日から11月18日の間の違いを調べた。」
「ガザ全体の建物の少なくとも20%が損傷した可能性」
なんだ、それっぱかしと思うことなかれ。
「ガザ北部では(中略)建物の40%から51%に相当」
ガザ南部は、多少の被害は出ているだろうが、これから作戦の対象となるわけで、最終的にはガザ地区の半数以上の建物が損傷する。
しかも、これらは衛星画像で確認できたものだけということなわけだ。
「研究者はCNNの取材に対し、今月10日以降、ハンユニスとディール・バラフで建物の被害が著しく増えていると述べた。」(11月の記事であることに注意)
ディール・バラフはガザ中部の市街地、ハンユニスは南部の市街地だ。
「イスラエル軍はガザ南部の一部でビラをまき、ハンユニス東部の人々に対して、知っている避難所に移動するよう警告」
「地上侵攻が南部に拡大する可能性」
まあ、避難所も攻撃されるだろうけどな。
7日間続いた停戦は終わり、戦闘は再開された。
(ガザで戦闘再開、イスラエルが発表 戦闘休止を延長できず)
https://www.bbc.com/japanese/67586536
「イスラエル軍は、7日間続いた戦闘休止の期限が切れる1日午前7時(日本時間同日午後2時)の直前、ハマスがイスラエルに向けてロケット弾を発射し、戦闘休止の合意に違反したと発表」
敵が約束を守ると思ったら大間違いというのは、北朝鮮の軍事衛星打ち上げが、通告自国の1時間前だったことでも明らかだ。
ハマスの時計が、正確じゃなかったという可能性は、たぶん皆無だろう。
「ガザ地区から発射されたロケット弾は撃ち落としたという。」
地上戦の第2幕は切って落とされ、140人近い残る人質の運命は風前の灯になっている。
「戦闘休止は当初、11月24日から4日間で合意され、その後2回延長された。1日朝の期限切れまでに、さらなる延長に合意できなかった。」
「ハマスは10月7日にイスラエルを襲撃し、1200人を殺害したとされる。」
「以来、イスラエルはガザを報復攻撃し、ハマスが運営するガザ保健当局によると、1万4800人以上が殺されている。うち約6000人は子どもだという。」
作戦文書にイスラエルが名付けた「エリコ」は、現在も存在しており、ヨルダン川西岸に位置している。
(エリコ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B3
「2023年の第45回世界遺産委員会にて、パレスチナの世界遺産として登録された。」
「2001年の、第二インティファーダと自爆攻撃に応じて、イスラエル軍が再びエリコを占領した。市の大半を囲むように深さ2メートルの堀」
エリコの堀か。
やれやれ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(エリコの塔)
https://tower-ten.jp/towerofbabel/towerofjericho/
「エリコには、それぞれの時代に出現した街がいくつかあります。」
・新石器〜旧約聖書時代 テル・エッ・スルタン(Tell es-Sultan)
・紀元前後 トゥルール・アブー・エル・アラーイク(Tulul Abu el-‘Alayiq)
・現在 エル・リハ(er-Riha)
現在の日本語表記は、浮沈子が修正した(掲載元へは、修正案を連絡済み)。
「壁も何重にも増やされ、だんだん強固になっていったことも、時代の異なった地層からわかっています。」
「エリコの厚い城壁が、聖書の中では「打ち破ることができない」の意味の例えとして使われています。」
なんと、エバネタにもなっている・・・。
「新世紀エヴァンゲリオン第9話での引用:
惣流・アスカ・ラングレーが「これは決して崩れることのないジェリコの壁。これをちょっとでも越えたら死刑よ。」とシンジに言い去って、引き戸を閉めるシーンがあります。」
まあいい。
エバンゲリオンの中では、ATフィールドという「壁」の話も出てくる。
エルサレムには、「嘆きの壁」というのもあるようだ。
(嘆きの壁)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%98%86%E3%81%8D%E3%81%AE%E5%A3%81
「紀元前20年、ヘロデ大王によって完全改築に近い形で大拡張された神殿を取り巻いていた外壁の西側の部分であり、ユダヤ人は「西の壁」と呼んでいる。」
まあ、どうでもいいんですが。
イスラエルは、様々な問題を抱えつつ、パレスチナに存在し続けている。
その存在を認めないハマスとの間で、決定的な武力衝突が起こり、その計画書をエリコの壁と名付けたイスラエルは、ラッパ(角笛)を吹かれちまったわけだ。
(ユネスコ憲章:前文)
https://www.unesco.or.jp/sanda/kensho/
「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」
「政府の政治的及び経済的取り決めのみに基づく平和は、世界の諸人民の、一致した、しかも永続する誠実な支持を確保できる平和ではない。」
第二次世界大戦という戦争の季節が過ぎた後、人類は平和の原理に辿り着いたはずだったんだがな。
ひょっとすると、次の戦争のための原理に気付いただけだったのかもしれない・・・。
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