🐱ウクライナ降伏不可避:困難な時期の対応 ― 2023年12月03日 17:42

ウクライナ降伏不可避:困難な時期の対応


(ウクライナ国防相“戦いは計画どおり” ロシア軍 兵士17万増へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231203/k10014276331000.html

「ウクライナの国防相は「戦いは計画どおりに進んでいる」と強調」

えーっ、そうなのかあ?。

つーことは、今年の反転攻勢は、当初からウクライナの出鱈目で、西側から支援を引き出すためのでっち上げに過ぎなかったということなのかあ?。

現場のザルジニーと共謀して、前線では地雷に阻まれた振りをしてサボタージュに走り、秋になってそれがバレそうになると、西側の雑誌にもっともらしい論文を投稿させて言い訳三昧しているということだ(そうなのかあ?)。

莫大な支援は、政権幹部から末端まで、ウクライナの支配層のポケットに入り、兵器は横流しされて怪しげな組織に渡っちまう・・・。

「戦いは計画どおりに進んでいる」(再掲!)

ひょっとすると、ウクライナとロシアは裏で結託していて、ウクライナへの支援は、ロシアにも流れているのかもしれないぞ。

ウクライナ紛争は、全世界を欺く世紀の偽旗作戦だ。

「戦いは計画どおりに進んでいる」(再々掲!!)

なーんて書くと、まるで陰謀論をばら撒いている気になるな(書いてて、ちょっと誘惑に駆られる!)。

浮沈子の妄想は別としても、何が起こっているのかを可能な限りかき集め、情報戦に左右されずに物事を理解しようと日々努力しているけど、ウメロㇷに「計画どおり」とか言われると、ついつい陰謀論に傾きたくなる・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

「早く結果を出したかったが、望んだ結果が得られなかった」(ゼレンスキー大統領)

こう並べて書かれると、ゼレンスキーが誠実な善人に見えるくらいだ。

ついこの間まで、戦線は膠着状態ではないとか、反転攻勢は続いているとか、嘘八百を並べて国民を欺いていた極悪非道の詐欺師には見えない(そんなあ!)。

おっと、陰謀論に傾いた勢いが止まらんなあ。

航空万能論のブログには、ウクライナが選挙を意識してキャンペーンを始めているという記事が紹介されている。

(ウクライナ人ジャーナリスト、大統領は軍に失敗の責任を押し付けているだけ)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-journalist-says-president-is-only-blaming-military-for-failures/

「困難な状況下で軍との信頼関係を破壊するのは狂気の沙汰だ」(ウクライナ人ジャーナリストのユーリイ・ブトゥソフ氏)

「氏はRadio NVに出演して「もしゼレンスキーが組織的にザルジニーの信用を失墜させて司令官から解任すれば、新司令官は何らかの決定を下す度に国民の奉仕者の顔色を伺うことになるだろう。これがゼレンスキーと与党がザルジニーに仕掛けた戦争の問題点だ」と指摘」

「我々が目にしているのはザルジニーを解任したいという願望で、政治キャンペーンに向けた準備の光景だ。このことはゼレンスキー大統領がSun紙のインタビューに応じ、ベズフラ副委員長がザルジニーの批判を毎日書き始めたことからも分かる。」

「その背景にあるのはもちろん選挙だ。」

選挙はやらないって、この間、ゼレンスキーが言ってなかったっけえ?。

「もしゼレンスキーが組織的にザルジニーの信用を失墜させて司令官から解任すれば、新司令官は何らかの決定を下す度に「国民の奉仕者」の顔色を伺うことになるだろう。」

まあ、そうなるだろうな。

人命が最も高価な西側基準の軍隊を預かるザルジニーは、当初からゼレンスキー政権とはそりが合わなかったと言われる。

「新しい総司令官が任命されても政治的な要求に支配されるのは確実で、我々が必要としている戦争のプロフェッショナルとはかけ離れたものになるだろう。」(Radio NV)

司令官の交代が行われるかどうかは知らない。

また、大統領選挙が実施されると言われているが、今のところ、その方向にはない。

記事には、陣地の構築についても言及があるが、ロシアの攻勢を凌ぐのに十分かどうかは何とも言えない。

1000kmを超える前線に、そう簡単に要塞は構築できないし、それを迂回したり突破されてしまえば、そこから敵兵力がなだれ込むことになる。

様々な対策が指摘されているけど、それが実行可能であるかどうかは分からないし、どれをどれだけ行えばいいかは、やってみて初めて分かることもある。

相手がある話だからな。

ロシアにはトライアンドエラーを行う余力があるけど、ウクライナにはそれがない。

戦術的には後手に回ることになる。

支援する西側には、失敗を許容する余力を与える必要があり、兵員の損失というウクライナでしか対応できない事案に集中できるような体制に持ち込むことが不可欠だ。

つまり、今のままでは絶対的にリソース不足な中で、どれを優先的に対応させるかという選択の問題に落ち込んでいるわけだな。

ロシア軍は、砲弾と兵員というリソースの優位を最大限に発揮している。

遠距離からのミサイルやドローン攻撃にしてもそうだ。

ウクライナは、自国のリソースですべてを賄うことはできない。

それは、初めから分かっている。

今日まで持ちこたえていられるのは、国外からの支援のおかげだ。

今、その支援が大きく揺らいでいる。

まあ、支援する当事者たちは、そんなことはないと言うだろうが、誰がどう見たって揺らいでいる。

戦闘の長期化、見通しの無さ、戦場で勝てない宇軍、混乱する内政、ガザ紛争で削がれる世界の関心、何よりロシアの攻勢。

そう、今年、大規模な「反転攻勢」を試みたウクライナに対して、ロシアは見事に持ち堪え、秋からは逆「反転攻勢」に転じている。

ウクライナは果敢に抵抗しているけど、あらゆるリソース不足が災いして、じりじりと後退を強いられている(有り余っているのは、愛国心だけかあ?)。

ほとんど唯一の例外はドニエプル川渡河作戦だが、上陸した左岸の狭い地域に閉じ込められたまま、進軍することができないでいる。

戦況は、確かに「膠着状態」ではない。

ロシア有利に傾き、八方塞がりなまま暗い冬を迎えている。

ウクライナにとっては「困難な時期」だ。

浮沈子は、4年近く前、新型コロナの流行当初、当時のボリスジョンソンが英国民に語り掛けた姿を思い出している。

(新型コロナウイルスに対するイギリス政府の「ギャンブル」)
https://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0548.html

「多くの家庭で本来の死期よりも早く愛する人々を失うことになるだろう(many more families are going to lose loved ones before their time.)。」

別記事でのリンクもあったので、そちらも引用する。

(英首相の「降伏」演説と集団免疫にたよる英国コロナウイルス政策)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/992688d6fb073cd36ed2eecfc349dab8b73085e1

「この演説でジョンソンが「感染が広がるにつれ、実に多くの家族が身内・親友を失う」という誰にでもわかる強い言葉を伝え、大きな衝撃を与えている。」

「政府の方針が人口の60%の感染で流行が収束する見通しであることから、テレビのニュースは、全英の人口5%にあたる200万人が感染により重体となり、0.7%にあたる27万人が死亡する予測を伝えた。この衝撃的な数字は、英国内に確実にパニックを引き起こしている。」

「これから感染が広がるにつれ、みなさん、国民のみなさんに正直に伝えねばならない、これから実に多くの家族が身内・親友を失うことになるのです」(ジョンソン)

もっとも、この演説の直後、英国は集団免疫に頼る政策を転換し、大規模な社会規制に突入することになる。

ジョンソン本人も罹患して重症化するなど、紆余曲折を経て、英国は初期の危機を脱することになる(ジョンソン自身は、後にスキャンダルなどで失職!)。

やれやれな経過を辿るが、浮沈子的には国民に対して事実に基づいて誠実に向き合い、困難な状況を正直に説明する態度には感銘を受けた。

当時は有効な治療法もなく、ワクチン開発のめども立っていないことに留意する必要がある。

ちなみに、我が国においてもワクチンがなければ数十万人の死者が出ていたという話が報じられている。

(新型コロナワクチンで感染者数や死者数大幅減か 京都大が試算)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231203/k10014275951000.html

「おととし2月から11月までの10か月間について、感染者数や死亡者数などを数理モデルを使ってシミュレーション」

「仮にワクチンが無かった場合を試算すると、この期間の感染者数はおよそ6330万人、死者数がおよそ36万4000人に上るという計算結果」

べらぼーめ・・・。

「実際には、感染者数の推計がおよそ470万人、死者数がおよそ1万人で、大幅に少なかった」

この時期は、ワクチンの効き目が高かったデルタ株中心だったからな。

英国の初期の推計では、人口の6割が感染ということだから、京大の試算が的外れとは思えない。

逆に、英国が社会規制を導入せずに集団免疫戦略に突入していたら、やはり27万人という推計に近い死者が出ていたに違いない。

が、ちょっと衝撃的だが、その直後に社会規制も掛け、ワクチンも開発して世界に先駆けてうち始めた英国での累計の死者数は、177,977人とされている(2022年7月15日時点)。

(英国)
https://www.reuters.com/graphics/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/countries-and-territories/united-kingdom/

「パンデミック(世界的大流行)開始以降、同国では感染者22,243,056人」

感染者も、当初の推計は4000万人程度(人口約6700万人の60パーセント)だから、我が国程、桁違いに変わってはいない(英国の数字は、通期である点に注意)。

わが国も、通期で見れば異なる数字が出てくるに違いない。

この辺りの分析は、今後の課題だろうな。

いずれにせよ、困難な時期には国家の総力を挙げて取り組む必要があり、そのためには国の指導者は国民に対して誠実である必要がある。

「戦いは計画どおりに進んでいる」(再々々掲!!!)

何とかならんもんかな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ大統領「北朝鮮、ロシアに100万発の砲弾供与…多連装ロケットシステムも間違いなく供給」)
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e958b7c38ed0c47da3771522e65d62662b85c77

「ロシアが十分な弾薬を生産していないのは明らかだ」(ゼレンスキー大統領:日経とのインタビューで)

「北朝鮮はロシアに武器を大量供給している」(同上)

「北朝鮮による武器供給の規模は非常に大きく、約100万発の砲弾供与が話題になっていることを知っている」(同上)

「主に122ミリ砲弾や152ミリ砲弾、125ミリ戦車砲弾を供給し、多連装ロケットシステムなども間違いなく供給しており、これらは全てソ連規格」(同上)

「ロシアに武器を供給する準備のある国は他にもあり、(供給をやめるよう)働きかけている。ただし北朝鮮とは接触していない」(同上)

ロシアが十分な弾薬を生産していない根拠は明確にされていない。

もちろん、国外からの調達を積極的に行っていることは事実だ。

が、それは根拠にはならないし、旺盛な需要の一部を満たすに過ぎない。

現場で感じている兵器や砲弾の不足は、想像以上という話が出ている。

(政権批判を再開したキーウ市長、現在のウクライナは権威主義に向かっている)
https://grandfleet.info/european-region/mayor-kiev-resumes-criticizing-the-government-current-ukraine-is-moving-towards-authoritarianism/

「敵は10倍の装備を持っている。さらに30倍とまで言わないものの20倍以上の弾薬を持っており、今のより多くの兵力をしてくればアウディーイウカを敵に明け渡さざる得ないだろう」(ウクライナ軍指揮官(偵察中隊の指揮官でコールサインはソム))

兵員についても、悲惨な状況だ。

「かつて100人の兵士がいたが私の部隊も戦闘に15人しか送り出せない。戦死した人もいるし、負傷しているも人もいるし、戦いに疲れ果てている人もいる。」

「ここで戦う部隊のほとんどは私の部隊と似た状況に置かれている」

やれやれ・・・。

記事は、キエフ市長(クリチコ氏)のインタビューが中心だが、上記の戦況(つーか、現場監督のボヤキ?)は、同じドイツのSPIEGEL誌のインタビューとして紹介されている。

生々しいなあ・・・。

リマン近くのクレミンナ西部の状況についても書かれている(クレミンナ自体は、ロシアの支配地域)。

「残念ながらクレミンナ方面のロシア軍は広範囲な土地を占領し、多くの陣地からウクライナ軍を追い出すことに成功した」(ウクライナ人が運営するDEEP STATE:証拠写真とかは、まだない。)

ウクライナの政治状況にあまり興味はないけど、クリチコのザルジニーの見解に対する評価の部分には注目した。

「ザルジニーは真実を語っただけだ。人々は真実を聞きたくないときもあるが彼には說明責任がある。勿論、我々はパートナーに陶酔的な嘘をつくことができるが、それも永遠に続けることはできない。政治家の中にはザルジニーの明確な言葉を批判する者もいるが私は彼を支持する」

ブログ管理人は、ウクライナの国内状況を憂えている。

「元から対立関係(侵攻後に1度もゼレンスキーとクリチコは会談も電話もしていないらしい)にあったクリチコ市長が堂々と大統領批判を再開した」

「ウクライナ国内の政治的分裂=政治闘争の再開は隠すことができない事実」

砲弾の生産については、ロシア国内での調達状況を確認したわけではない。

資源さえあれば、高度な技術力がなくても生産可能な財を、外部調達に頼ることは不合理とは言えない。

生産能力の増加は、他に回す方が得策ということもあるからな。

しかし、かつかつの生産量しかないロシアが、現場で20倍以上の砲弾を供給していると敵に感じさせることが出来るだろうか?。

ムリポだ・・・。

「ロシアが十分な弾薬を生産していないのは明らかだ」(再掲)

これは、「陶酔的な嘘」ではないのか。

武士のウソは武略といい、仏のウソは方便という。

政治家のウソは何ていうのかな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ軍 反転攻勢から半年もこう着状態か 悪天候も)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231203/k10014276831000.html

「ウクライナ軍は、ロシア軍の攻撃が激しさを増す、東部ドネツク州のアウディーイウカなどで防衛を強化」

防衛を強化か・・・。

物は言いようだな。

「ウクライナ軍は、ザポリージャ州で攻撃を続けているほかヘルソン州では、ロシア側が占領するドニプロ川の東岸に、複数の拠点を築き、さらにクリミアにあるロシア軍の拠点も攻撃するなど、南部で反転攻勢を続けています。」

ザポリージャ州の攻撃では、半年間での進撃距離は17kmと報道されている。

ヘルソン州の渡河作戦については、いくつかの疑問が寄せられている。

浮沈子は専門家じゃないので、適切な判断が出来るわけじゃないが、ド素人が考えてもここを突破してクリミアへ行こうというのは無謀としか思えない。

「ウクライナのポドリャク大統領府顧問は、先月28日NHKの単独インタビューに応じました。」

・欧米からの軍事支援が遅れたこと
・ウクライナにどのような兵器が送られるのかという情報が事前に広く伝わり、ロシア側に対応する余地を与えたこと
・ロシア軍が兵士の命を全く顧みずに大量の兵力を投入するというロシア側の戦術が十分想定できていなかったこと
・ロシア軍が防御陣地の制空権を握っていること

「こうした複数の要因が重なり合っていたために反転攻勢がこう着状態に陥ることは運命づけられていた。そもそも電撃的で迅速な攻勢などはなから期待することはできなかった」(ポドリャク顧問)

えーっ!?。

「当初から反転攻勢で成果を得るには時間がかかるという認識だったと強調」

そんなあ!。

「ウクライナ軍が進める反転攻勢で現時点で、多くの人が期待したような成果は得られていないという認識」

政権側は、当初から反転攻勢に時間が掛かると認識していたということか。

米国側に年内に占領地域の奪還を果たすと説明したり、国民にロシアを占領地から追い出すと宣伝していたのは何だったのか。

総司令官であるザルジニーは、占領地の地峡突破(ザポリージャ戦線)を3か月で実現できるという認識だったようだが、政権はそれを疑問視していたというわけかあ?。

そんでもって、「多くの人が期待した」のが間違いで、政権の認識が正しいと主張すんのかあ?。

ふざけんな!。

(ミハイロ・ポドリャク)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%A3%E3%82%AF

「ウクライナの大統領府顧問、政治家、元ジャーナリスト」

「ゼレンスキー政権の一員ではないが、劇場型政治と言われるウクライナではその発信力が認められており、ゼレンスキーの自撮りに映り込んだりする。ウクライナ人でありながら英語力に長けており、国内外への政権や国民の代弁人としての役割を持つ」

確かに、情報戦において重要な役割を果たしているけど、この発言はいささか問題をはらんでいるな。

ゼレンスキー自身の認識とも異なるだろう。

まあ、発言は、ポドリャク個人の認識であると、善意に解釈しておこう(心の広い浮沈子・・・)。

航空万能論ブログでは、たまたま、戦況をまとめた記事が上がっていた。

(侵攻648日目、ロシア軍が戦場の主導権を握って各地で前進を遂げる)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-648th-day-of-the-invasion-the-russian-army-takes-control-of-the-battlefield-and-advances-in-various-places/

・クピャンスク方面:(ロシア軍攻勢?)
・・シンキフカに侵入(異なる見解あり)
・・ティムコフカ等の防衛ラインを切り崩すことも成功(視覚的証拠なし)

・クレミンナ方面:(ロシア軍攻勢?)
・・多くの陣地からウクライナ軍を追い出すことに成功(ウクライナ側からの報告のみ)

・バフムート方面:(ロシア軍攻勢?)
・・クロモヴェ集落全体の占領(ウクライナ側は「一部」と主張:視覚的証拠なし)

・ホルリウカ方面:(ウクライナ軍攻勢?)
・・郊外のテリコンを襲撃(攻撃規模は小規模か)

・アウディーイウカ方面:(ロシア軍攻勢?)
・・ステポヴェ郊外に(再度)侵入
・・ヴォーダインやオプトネからアウディーイウカ方面やシェベルネ方向に向けて前進(情報不足)

・マリンカ方面:(ロシア軍攻勢?)
・・ウクライナ軍はマリンカの主要部分をほぼ失っている

・南ドネツク方面:(膠着状態)
・・ウクライナ軍は8月にウロジャイネ解放に成功
・・9月上旬に仕掛けたノボドネツキーとノボマイオルスキーへの攻勢に失敗
・・解放したスタロマイオルズキーとウロジャイネの両翼を広げることに失敗

・ザポリージャ方面:(膠着状態)
・・9月下旬「ベルベーヴ西郊外に設定された防衛ライン」を装甲車輌で突破
・・ノヴォプロコピフカ集落内への到達も一時的なもので終わった
・・ザポリージャ方面の南下が再び始まる兆候は確認されていない

・ドニエプル川沿い:(膠着状態)
・・何の異常もなし

・ヘルソン方面(ドニエプル川渡河作戦):(ウクライナ軍攻勢)
・・6月にドニエプル川左岸のダチ(アントノフスキー橋の沿いの集落)に上陸
・・10月にも上陸してピシュチャニフカの北西地点に陣地を構築
・・クリンキーにも上陸して集落の一部を占拠
・・現在もウクライナ軍は左岸に確保した橋頭堡を維持

こうして見ると、確かに「防衛を強化」という表現は、ある意味で妥当かもしれない。

ロシア軍の「前進」は微々たるものに過ぎず、ウクライナは良く守っている。

反転攻勢には失敗したものの、ロシアの占領地が大幅に増えるようなことにはなっていない。

渡河作戦については、ボロクソに言われている。

「なぜ左岸に上陸する必要があるのか」

「限られた戦力を投入して何が得られるのか」

「兵站構築が難しい左岸で何を狙っているのか」

「反攻作戦が失敗に終わり、新たな方針も決まっていないタイミングで、(上記いずれも)不明」(ブログ管理人)

「状況は厳しくクリンキーの橋頭堡を維持する代償は非常に高くついている。戦力的に敵は著しく優勢で橋頭堡を維持できるかどうかは兵士の英雄的行動に掛かっている。このまま支配を拡大できなければ橋頭堡を維持するための英雄的防衛は悲劇に変わるだろう」(ウクライナ側ブロガー)

「ヘルソン左岸に上陸したウクライナ軍に出来るには夏の反攻作戦と同じで『集落単位の漸進的な前進』に留まる可能性が高い」(英国のGuardian紙:西側当局者の話)

「ロシア軍は上陸したウクライナ軍の排除に手間取っているが、ウクライナ軍も安定的な兵站を確立できていないためこれ以上の前進を期待するのは難しいだろう。左岸のウクライナ軍は右岸に展開する砲兵部隊や防空部隊によって支援されており、彼らが今以上の前進を試みれば右岸から提供している支援ゾーンから外れてしまうためドニエプル川を渡河してクリミアに向かうというのは不可能だ」(RBC Ukraineのウクライナ人ジャーナリスト)

「右岸上陸による最も現実的な利益は「ロシア軍による左岸集落への砲撃を遠ざける」と予想されているが、そのために海兵旅団を3個も投入する必要性があるのか本当に疑問」(左岸と右岸を取り違えているけどな)

戦術的価値には多くの疑問があるけど、戦略的にはウクライナが攻勢をかけているという姿を見せることは重要だ。

仮に、この作戦が行われていなかったらと考えると、ウクライナは「完全に」反転攻勢に失敗したことになっちまうからな。

海兵旅団3個が悲劇の英雄になってくれれば、効果はさらに高まる。

都市を防衛するのに必要な防空システムや、冬季を乗り切るのに必要な支援、来年の反転攻勢に必要な武器弾薬は、その犠牲の上に調達されることになる。

ウクライナが得意とする、兵士の命で贖う兵器というわけだ。

おらおら、支援を躊躇っていると、おまいたちの代理戦争で死んじまう兵士が増えちまうぞ、彼らがいなくなれば、おまいたちの子供たちが戦うことになるんだぞ・・・。

プーチンは、ウクライナに対する支援疲れの構造の一部として、このロジックをキッチリ認識しているに違いないのだ。

まあいい。

「ロシア軍は防御が精いっぱいで身動きがとれなくなっているが、ウクライナ側は各方面でロシア軍に圧力を加え続けている」(NHK:ポドリャク顧問)

ロシアとウクライナを入れ替えた方が、筋が通るような気がするのは、浮沈子の錯覚なんだろうか・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(ロシア軍、ウクライナ東部アウディーウカへの攻撃回数減少 町長)
https://www.afpbb.com/articles/-/3494515

「ロシア軍による過去24時間の攻撃が減った」(アウディーイウカのビタリー・バラバシ町長)

ああ、そうかもしれないと浮沈子は思う。

後述の記事では、ロシア軍が目指しているのは、既にアウディーイウカではないからな。

(アウディーイウカの戦い、ロシア軍は圧倒的なマンパワーでステポヴェ方向に前進)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-of-audiivka-russian-army-advances-towards-stepove-with-overwhelming-manpower/

「ステポヴェ東郊外と集落の南側でロシア軍が支配地域を広げることに成功し、コークス工場付近でも戦闘が続いている」(ロシア人ミルブロガーが運営するRYBAR)

「ヴォーダインやオプトネからの前進がトネネキーやシュベルネに肉薄している」(同上)

「南の工場地帯を制圧したロシア軍がコテージ村への攻撃を開始した」(同上)

つまり、アウディーイウカ本体をスルーして、周辺地域で戦闘が続いていることになる。

「アウディーイウカの北側が最も困難な地域で敵は装備を人員をクラスノホリフカに移動させ続けており、この集落自体が敵戦力の集結ポイントとなって西の攻勢地点に戦力を供給している。」(ウクライナ人が運営するDEEP STATE)

「さらにロシア軍はベルディチに到達するためステポヴェを包囲しようとしており、既に集落の東郊外にロシア人が定着し、集落の南側でもロシア軍が森林ゾーンの沿って前進してステポヴェを守るウクライナ軍を圧迫している。」(同上)

ウクライナ軍が支えきれなくなれば、コークス工場(アウディーイウカの北側)もろとも、町全体が包囲されることになる。

「悪天候」(AFP:以下同じ)

「大きな人的・物的損失」

「士気の低下」

これらが要因でないことは明らかだ。

もちろん、悪天候だし、ロシアの人的・物的損失は甚大だし、士気は低下しているかもしれない。

が、それは要因じゃない。

過去24時間で、戦力を周囲に回し、そちらでドンパチ繰り広げた結果だ。

「攻撃に志願するロシア人が減っている。命令を拒否をする人も増えている」

誰かに、そう言えとそそのかされているのではないか。

町長さんに、そういう敵軍の状況が掴めるのかな・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ軍事支援、年末に予算枯渇と警告 米政権)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023120500022&g=int

「ウクライナへの軍事支援を行う政府予算が年末までに枯渇」

「ウクライナ軍事支援を担保する予算が尽きれば「その瞬間に対応できる魔法のつぼのような資金は存在しない」」

「支援が滞れば「ロシアの軍事的勝利の可能性が高まる」」

米国のお役人さんは、ずいぶん踏み込んだことをするんだな。

議会レベルで、ウクライナ支援に真っ向から反対している議員はわずかだ。

他の政策とリンクさせて、有利に事を運ぼうとする政治的駆け引きになっているだけの話だ。

(イスラエルとウクライナ支援法案、年内可決は困難に-米共和下院議員)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-26/S4R2ZET0G1KW01

「議会共和党は対外軍事支援の承認と国境政策の厳格化の結びつけを図っている。」

「年内に完了させるのは非常に難しいだろう。現時点で障害になっているのは南部国境に関するホワイトハウスの方針だ」(米下院情報特別委員会のターナー委員長)

もちろん、民主党はウクライナ支援を含む法案の可決に積極的だ。

「米政権から要請された国家安全保障関連の包括法案を「12月4日にも」上院本会議に提出する方針」(上院民主党トップのシューマー院内総務)

この時期に、米行政管理予算局が議会あての書簡を公表した背景には、こうした民主党の動きをサポートする思惑があるんだろう。

まあ、例によって、ぎりぎりまで揉めるだろうな。

が、ウクライナ支援の予算が枯渇しても、支援そのものが途切れるわけじゃない。

欧州の支援は続くだろうし、米国の予算もいずれ可決される。

そのことに疑問の余地はない。

むしろ、ウクライナ支援という、揺るがし難い政策があるからこそ、それを人質にとってほかの法案を通そうとしているわけだからな。

問題なのは、大統領選挙であり、議会選挙だ。

米国民の支援に対する熱意は低調で、次の選挙でウクライナ支援が争点として浮かび上がってくれば、ネガティブな結果になる可能性が高い。

来年の今頃は、大変なことになっている可能性がある。

さらに問題なのは、予算が可決されたからと言って、ウクライナが望んでいる支援を提供できるかどうかという点だ。

兵器の供与については、ロシアを刺激し過ぎないように、薄氷を踏む思いで決定しているだろうし、砲弾の供与の方は、生産力の限界が露呈しているために、物理的制約から逃れられない状況だ。

無い袖は振れない。

この状況は欧州も同じで、少なくとも来年はウクライナにとって受難の年になるだろう。

戦闘機や長距離ロケット弾、戦車などの装甲車両の供与は進むだろうが、それらを運用する戦場の状況が生まれるかどうかは別の話だ。

アウトレンジから攻撃してくるロシアの航空優勢を崩せず、兵力の損耗激しい陣地戦が続くようだと、供与された兵器は宝の持ち腐れになる。

砲弾と兵員の補給は、ウクライナにとってアキレス腱だ。

電子戦についても、一般的にはロシア優勢と言われている。

問題を抱えたまま来年の戦闘シーズンに入ることで、戦線が持ち堪えられるかどうかが焦点になるだろうな。

ロシアは、着々と態勢を整えつつあるように見える。

反転攻勢をかけているのはロシア側だ。

ウクライナじゃない!。

時間が経てば経つほど、現在の状況では、戦況はウクライナに不利になる。

少なくとも来年は、ウクライナにとって有利な条件で停戦交渉に臨むことはできないだろう。

下手をすれば、ロシアは早期決戦に持ち込む可能性もある。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

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