🐱メキシコへの道:第3章:トラバースとサーキット ― 2023年12月22日 00:05
メキシコへの道:第3章:トラバースとサーキット
記憶の彼方に消え去る前に、ダイコンのデータを頼りに思い出しながら書く。
基礎練習を終わり、竹内さんと経験値を上げるためのダイビングとして、初日、2日目と潜ってきたエルエデンに帰ってきたのは、ダイビング8日目。
日程的には、そろそろ疲れが溜まってきて、一息入れたい気分になっている。
前日、カーウォッシュでしこたま狭いところで格闘し、ロストラインとロストダイバーを同時にやっちまったトラウマを抱えて、今日は癒しのファンダイブという位置づけなんだが、浮沈子が嫌いなトラバースに挑戦ということになった。
本当なら、1本目で行きたかったんだが、ジャンプする先のラインが混んでいるようだったので、急遽予定を変更して、その先のジャンプポイントから右へ飛んで、ひたすら泳いで行った。
その先のラインエンドから、メインラインへ(ギャップを飛べば)ループで繋がっていることを確認して戻る(実際には飛ばずに戻りました:潜水時間1時間45分)。
で、2本目は、1本目に潜れなかったジャンプを飛んで、なんとかいう隣のセノーテ(名称は忘れました)にトラバースを試みる。
(トラバース)
https://www.weblio.jp/content/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9
「「トラバース」とは、横断することや横切ることを意味する言葉である。また、この言葉は様々な分野で使用され、それぞれ異なる意味合いを持つ。一般的には、ある地点から別の地点へ移動する際に、直線的でなく横方向に進むことを指す。」
ダイビングにおけるトラバースについては、ここでは解説されていない。
浮沈子が習った範囲では、あるセノーテから別のセノーテに、ケーブラインを辿って移動することのようだ(もちろん、ラインが引かれていないルートもあるに違いない:未確認)。
最終日12月16日にタクビハからドスオホスへ抜けたルートも、浮上こそしなかったがトラバースである。
12月13日のエルエデンでのプロファイル(画像参照)では、40分余りで到達している(ちゃんと浮上しました)。
最大深度も14.2mで、ガス量的にも問題はない。
帰りも、素直に浮上すれば綺麗なシンメトリックなプロファイルになるんだが、竹内さんが出口(入口)付近のジャンプを飛んで、天地が狭い所を探しに行ってしまったためにもたもたした(なんで、んなとこ行きたがるのか:練習用に引かれたラインのようです:未確認)。
まあいい。
トラバースは、探検家にとっては重要な意味を持つ。
つーか、そのためにケーブダイビングすると言ってもいい。
あるケーブシステム(洞窟のつながり)から、別のケーブシステムへの接続を見つけることに心血を注いでいる彼らにとって、「つながる」ことは、トラバースのルートを見つけることに他ならない。
もちろん、ループを見つけたり、行き止まりのルートの開拓もあるけど、セノーテとセノーテを結ぶラインは、ケーブダイビングの基本だからな。
浮上したトラバース先のセノーテでエキジットするわけじゃない。
シンプルなトラバースでは、そこから再潜降して帰ってくることになる。
ラインエンドにクッキーを置き、そこからスプールでラインを引きながら浮上する。
気が済むまで、水面で無尽蔵の無料の地球製のクウキ(酸素分圧低いですが:今回は全てナイトロックス32パーセント使用)を吸った後、再潜降してスプールとクッキーを回収して戻る。
原則は、往路とは先頭(リードダイバー)が替わるけど、そこは絶対じゃないからな。
スプールのラインを回収する際に、先頭になるダイバーを先に行かせる必要はある。
ラインを回収するのは、末尾になるダイバーだ。
で、設置したクッキーも回収して戻ってくる。
そういう手順や原則を確認しつつ、元のセノーテの出口に帰ってくる。
こういうのを簡単なトラバースと言うんだそうだ。
ここでいう「簡単な」とは、1回のダイビングで他のセノーテに到達し(ターンプレッシャー前)、再潜降して元のセノーテに帰ってくることを意味する。
浮沈子にとって、14mの深度から浮上して再潜降したり、途中のジャンプで設置したスプールやクッキーをジタバタせずに回収するというのは、決して「簡単」ではないからな。
これに対して、「複雑な」トラバースというのは、複数回のダイビングで達成する必要があるトラバースのことを指すんだそうだ。
具体的に、どのような手順を取るかは習ってはいない(テキストにはごちゃごちゃ書いてあるけど、ここでは割愛する)。
別の(到達先の)セノーテからエントリーする必要があるらしいから、別のセノーテの入場料も払う必要があるけど、次回はそういうのにも挑戦してみるかも知れない(未確認)。
同じことは、サーキットについても言える。
こっちも、「簡単」「複雑」の使い分けがあるけど、一般的には元のセノーテに戻れるから、入場料の心配はいらない(そういうことかあ?)。
まあいい。
ターンプレッシャーになる前に回ってこられない(メインラインに戻れない)ループを使っての「複雑な」サーキットは、トレーニングでは行っていない(たぶん)。
1本目でTで分岐して、行った先のループ上にクッキー置いて帰ってきて、2本目でターンプレッシャー内で反対回りでクッキー置いてあるところに到達して、回収して帰ってくるというやつだ。
回収したらUターンして(サーキットしないで)戻ってもいいし、そのまま回り切ってサーキットを完了してもいい(回収できたということは、回り切って戻れるということになる:流れとかがあれば別です!)。
つまり、回っている最中(メインライン戻る前)に、ターンプレッシャーになるというパターンなわけだな。
逆回りして、回り切っても安全に戻れることが確認できなければ(つまり、最初に設置したクッキーに到達できなければ)、そのサーキットを回ることはできないということになる。
設置したクッキーは、後日、設置したルートで回収することになる。
サーキットを回った場合、もちろん、プロファイルはシンメトリックにはならないけど、メインラインに戻ってからは対称形になる。
回っている時の部分を隠せば、行って帰ってくるパターンと同じだ。
最終日(12月16日)に、タクビハからドスオホスのカバーンライン(バービーライン)を回って帰ってきたのは、「簡単な」トラバースということになる(ドスオホスのカバーンラインを回っている途中では、ターンプレッシャーにならない:ドスオホスのカバーンラインは浅いからな)。
ちなみに、今回のダイビングで、ターンプレッシャーギリギリだったのは、ノホッチの先の鉄の門があるセノーテ(バージン)の1本目だった(12月14日:アップストリームだったし、深度は10m程度と深くはないけど、潜水時間は1時間50分で、2番目に長い)。
次回は、今回のケーブダイビングのハイライトだった、カーウォッシュのリストリクションについて書く。
記憶の彼方に消え去る前に、ダイコンのデータを頼りに思い出しながら書く。
基礎練習を終わり、竹内さんと経験値を上げるためのダイビングとして、初日、2日目と潜ってきたエルエデンに帰ってきたのは、ダイビング8日目。
日程的には、そろそろ疲れが溜まってきて、一息入れたい気分になっている。
前日、カーウォッシュでしこたま狭いところで格闘し、ロストラインとロストダイバーを同時にやっちまったトラウマを抱えて、今日は癒しのファンダイブという位置づけなんだが、浮沈子が嫌いなトラバースに挑戦ということになった。
本当なら、1本目で行きたかったんだが、ジャンプする先のラインが混んでいるようだったので、急遽予定を変更して、その先のジャンプポイントから右へ飛んで、ひたすら泳いで行った。
その先のラインエンドから、メインラインへ(ギャップを飛べば)ループで繋がっていることを確認して戻る(実際には飛ばずに戻りました:潜水時間1時間45分)。
で、2本目は、1本目に潜れなかったジャンプを飛んで、なんとかいう隣のセノーテ(名称は忘れました)にトラバースを試みる。
(トラバース)
https://www.weblio.jp/content/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9
「「トラバース」とは、横断することや横切ることを意味する言葉である。また、この言葉は様々な分野で使用され、それぞれ異なる意味合いを持つ。一般的には、ある地点から別の地点へ移動する際に、直線的でなく横方向に進むことを指す。」
ダイビングにおけるトラバースについては、ここでは解説されていない。
浮沈子が習った範囲では、あるセノーテから別のセノーテに、ケーブラインを辿って移動することのようだ(もちろん、ラインが引かれていないルートもあるに違いない:未確認)。
最終日12月16日にタクビハからドスオホスへ抜けたルートも、浮上こそしなかったがトラバースである。
12月13日のエルエデンでのプロファイル(画像参照)では、40分余りで到達している(ちゃんと浮上しました)。
最大深度も14.2mで、ガス量的にも問題はない。
帰りも、素直に浮上すれば綺麗なシンメトリックなプロファイルになるんだが、竹内さんが出口(入口)付近のジャンプを飛んで、天地が狭い所を探しに行ってしまったためにもたもたした(なんで、んなとこ行きたがるのか:練習用に引かれたラインのようです:未確認)。
まあいい。
トラバースは、探検家にとっては重要な意味を持つ。
つーか、そのためにケーブダイビングすると言ってもいい。
あるケーブシステム(洞窟のつながり)から、別のケーブシステムへの接続を見つけることに心血を注いでいる彼らにとって、「つながる」ことは、トラバースのルートを見つけることに他ならない。
もちろん、ループを見つけたり、行き止まりのルートの開拓もあるけど、セノーテとセノーテを結ぶラインは、ケーブダイビングの基本だからな。
浮上したトラバース先のセノーテでエキジットするわけじゃない。
シンプルなトラバースでは、そこから再潜降して帰ってくることになる。
ラインエンドにクッキーを置き、そこからスプールでラインを引きながら浮上する。
気が済むまで、水面で無尽蔵の無料の地球製のクウキ(酸素分圧低いですが:今回は全てナイトロックス32パーセント使用)を吸った後、再潜降してスプールとクッキーを回収して戻る。
原則は、往路とは先頭(リードダイバー)が替わるけど、そこは絶対じゃないからな。
スプールのラインを回収する際に、先頭になるダイバーを先に行かせる必要はある。
ラインを回収するのは、末尾になるダイバーだ。
で、設置したクッキーも回収して戻ってくる。
そういう手順や原則を確認しつつ、元のセノーテの出口に帰ってくる。
こういうのを簡単なトラバースと言うんだそうだ。
ここでいう「簡単な」とは、1回のダイビングで他のセノーテに到達し(ターンプレッシャー前)、再潜降して元のセノーテに帰ってくることを意味する。
浮沈子にとって、14mの深度から浮上して再潜降したり、途中のジャンプで設置したスプールやクッキーをジタバタせずに回収するというのは、決して「簡単」ではないからな。
これに対して、「複雑な」トラバースというのは、複数回のダイビングで達成する必要があるトラバースのことを指すんだそうだ。
具体的に、どのような手順を取るかは習ってはいない(テキストにはごちゃごちゃ書いてあるけど、ここでは割愛する)。
別の(到達先の)セノーテからエントリーする必要があるらしいから、別のセノーテの入場料も払う必要があるけど、次回はそういうのにも挑戦してみるかも知れない(未確認)。
同じことは、サーキットについても言える。
こっちも、「簡単」「複雑」の使い分けがあるけど、一般的には元のセノーテに戻れるから、入場料の心配はいらない(そういうことかあ?)。
まあいい。
ターンプレッシャーになる前に回ってこられない(メインラインに戻れない)ループを使っての「複雑な」サーキットは、トレーニングでは行っていない(たぶん)。
1本目でTで分岐して、行った先のループ上にクッキー置いて帰ってきて、2本目でターンプレッシャー内で反対回りでクッキー置いてあるところに到達して、回収して帰ってくるというやつだ。
回収したらUターンして(サーキットしないで)戻ってもいいし、そのまま回り切ってサーキットを完了してもいい(回収できたということは、回り切って戻れるということになる:流れとかがあれば別です!)。
つまり、回っている最中(メインライン戻る前)に、ターンプレッシャーになるというパターンなわけだな。
逆回りして、回り切っても安全に戻れることが確認できなければ(つまり、最初に設置したクッキーに到達できなければ)、そのサーキットを回ることはできないということになる。
設置したクッキーは、後日、設置したルートで回収することになる。
サーキットを回った場合、もちろん、プロファイルはシンメトリックにはならないけど、メインラインに戻ってからは対称形になる。
回っている時の部分を隠せば、行って帰ってくるパターンと同じだ。
最終日(12月16日)に、タクビハからドスオホスのカバーンライン(バービーライン)を回って帰ってきたのは、「簡単な」トラバースということになる(ドスオホスのカバーンラインを回っている途中では、ターンプレッシャーにならない:ドスオホスのカバーンラインは浅いからな)。
ちなみに、今回のダイビングで、ターンプレッシャーギリギリだったのは、ノホッチの先の鉄の門があるセノーテ(バージン)の1本目だった(12月14日:アップストリームだったし、深度は10m程度と深くはないけど、潜水時間は1時間50分で、2番目に長い)。
次回は、今回のケーブダイビングのハイライトだった、カーウォッシュのリストリクションについて書く。
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