🐱メキシコへの道:第3章:隘路 ― 2023年12月22日 03:47
メキシコへの道:第3章:隘路
12月12日。
ダイビング7日目。
前日のタジマハで、6日間のリフレッシュコースが一応終了し、この日と翌日の2日間は、ケーブダイビングの経験値を上げることを目的としたファンダイブの位置づけ。
・・・のはずだったんだがな。
今日のお題はリストリクション。
エアシェアして並んで通れるのがマイナーリストリクション、縦に繋がらなければ通れないのがメジャーリストリクションといわれているけど、天地が狭くて幅が広いところは、サイドマウントなら通れるけど、ダブルタンクではタンクを外さない限り通れないところもあるからな(んなこと、出来るのかあ?)。
左右がぺったんこというところも、サイドマウントなら90度回転して進めばどうにかなる。
縦も横も狭く、サイドマウントでも片方のタンクを外さない限りは通り抜けできないところもある。
途中で90度曲がってたりすると、外したタンクと残したタンクを傾けないと曲がれないところもあったりする。
やれやれ・・・。
が、まあ、ラインが引いてあれば、そこはサイドマウントなら少なくとも通り抜けることが可能だ(最初にラインを引いた人間がいるわけだからな・・・)。
カーウォッシュ(アクトゥンハ)の1本目は、ラインエンドで行き止まりになっている天地が狭いエリアに入っていく。
先へ行くほど狭くなっており、水深は20m近い(最大水深19.2m)ので、頻繁に残圧を確認しながら進むことになる。
浮沈子が最初に呼吸ガスが3分の1になったので、潜水終了サインを出して撤退する。
あと少しでラインエンドらしかったが、そういうことに拘りはない。
帰りは、さっさと帰りたかったので、スピードが速くなり、後ろからくる竹内さんにペースを落とせとサインを出された。
まあ、その頃には広いところに戻ってきていたし、多少疲れてもいたのでちょうどいいタイミングだったかもしれない。
気を付けよう・・・。
潜水時間は1時間43分(103分)と、まあ平均的だな。
浮沈子の場合、概ね100分を超えると膀胱ピンチになる。
で、問題の2本目は、片側のタンク(浮沈子的には右側)を外して前に突き出す方法で通り抜ける、ヘビーリストリクションな隘路に向かう。
左側にジャンプしてしばらく行くと急に狭くなる。
そこで、レギュレーターをチェンジし、タンクを完全に外して前に突き出す。
事前にオープンウォーターエリアで練習してから入ったんだが、前を行く竹内さんを見失う程のシルトが巻き上がっていて、左側にあるラインも見えたり見えなかったり。
ライトはヘルメットに付け、ラインコンタクトしながら行くんだが、左手も使わないとクライミングできないほどの急坂で、ラインから手を放して、目視しながら進む。
ちょっと息切れしてきて、前のダイバーとの距離が離れ、ラインとの距離も離れて、周りを見渡すと先行するダイバーの姿も、左手にあったはずのラインも見えなくなっていた。
ロストライン、ロストダイバーの危機だ!。
どーしよー?。
床にはシルトが積もっているだけで、タイするための石とか岩はない。
マジヤバ!!!!!。
ブリーフィングの時に示されたルートマップでは、隘路は右側に曲がっているように描かれていたから、右の方の暗闇を見てみるけど、先行するダイバーのライトは見えない。
そっちに行ったとは思えないし、そもそもラインが見つからない。
一旦、その通路に上がって、向きを変えようとしたら、後ろからきていた落合さんにフィンを引っ張られる。
振り返ると上方を指さしているので、体をひねって後ろ向きになり、上を見上げるとラインが天井に結び付けられていて、左側にV字に折り返しになっている。
いつの間にか、ラインを背中側に背負う状態になっちまっていたわけだ。
それにしても、マップでは右に曲がっているはずの洞窟が、いつから左側に変わったのか。
聞いてねーよ・・・。
浮力を取って、そっちに向かうと、前方にライトの明かりがうっすらと見えてきた。
やれやれ・・・。
外していたタンクを付けるように合図されたので、狭いところは通り抜けたということが分かる。
ジャンプしたラインが1mほど先に見えるところでラインエンドになっていて、掟破りだけど、そこに置いたクッキーを回収して元のラインに戻る。
後で聞いたら、右側に曲がっていた通路は行き止まりで、ブリーフィングの時のマップは概念図ということだった。
が、ロストラインしたのは浮沈子のミスで、ビジビリティが悪い中でラインコンタクトを外すというのは命取りになるという体験をしたわけだ。
あの時、落合さんがフィンを引っ張ってくれなければ、右側の真っ暗な通路に入り込んでいたかもしれない。
リストリクション、恐るべしだな。
暗闇の恐怖、ラインを見失った恐怖、ダイバーを見失った恐怖が、今更のように蘇る。
その夜は、真っ暗な洞窟に閉じ込められて、出口が分からずに右往左往する悪夢を見た(最悪・・・)。
50分ほどでカーウォッシュのオープンウォーターエリアに戻ってきて、安全停止を兼ねて時間を潰す(最大深度18.3m)。
潜水時間は1時間5分。
洞窟の中には死神がいた。
浮沈子は、その日、その冷たい息吹を首筋に感じた・・・。
12月12日。
ダイビング7日目。
前日のタジマハで、6日間のリフレッシュコースが一応終了し、この日と翌日の2日間は、ケーブダイビングの経験値を上げることを目的としたファンダイブの位置づけ。
・・・のはずだったんだがな。
今日のお題はリストリクション。
エアシェアして並んで通れるのがマイナーリストリクション、縦に繋がらなければ通れないのがメジャーリストリクションといわれているけど、天地が狭くて幅が広いところは、サイドマウントなら通れるけど、ダブルタンクではタンクを外さない限り通れないところもあるからな(んなこと、出来るのかあ?)。
左右がぺったんこというところも、サイドマウントなら90度回転して進めばどうにかなる。
縦も横も狭く、サイドマウントでも片方のタンクを外さない限りは通り抜けできないところもある。
途中で90度曲がってたりすると、外したタンクと残したタンクを傾けないと曲がれないところもあったりする。
やれやれ・・・。
が、まあ、ラインが引いてあれば、そこはサイドマウントなら少なくとも通り抜けることが可能だ(最初にラインを引いた人間がいるわけだからな・・・)。
カーウォッシュ(アクトゥンハ)の1本目は、ラインエンドで行き止まりになっている天地が狭いエリアに入っていく。
先へ行くほど狭くなっており、水深は20m近い(最大水深19.2m)ので、頻繁に残圧を確認しながら進むことになる。
浮沈子が最初に呼吸ガスが3分の1になったので、潜水終了サインを出して撤退する。
あと少しでラインエンドらしかったが、そういうことに拘りはない。
帰りは、さっさと帰りたかったので、スピードが速くなり、後ろからくる竹内さんにペースを落とせとサインを出された。
まあ、その頃には広いところに戻ってきていたし、多少疲れてもいたのでちょうどいいタイミングだったかもしれない。
気を付けよう・・・。
潜水時間は1時間43分(103分)と、まあ平均的だな。
浮沈子の場合、概ね100分を超えると膀胱ピンチになる。
で、問題の2本目は、片側のタンク(浮沈子的には右側)を外して前に突き出す方法で通り抜ける、ヘビーリストリクションな隘路に向かう。
左側にジャンプしてしばらく行くと急に狭くなる。
そこで、レギュレーターをチェンジし、タンクを完全に外して前に突き出す。
事前にオープンウォーターエリアで練習してから入ったんだが、前を行く竹内さんを見失う程のシルトが巻き上がっていて、左側にあるラインも見えたり見えなかったり。
ライトはヘルメットに付け、ラインコンタクトしながら行くんだが、左手も使わないとクライミングできないほどの急坂で、ラインから手を放して、目視しながら進む。
ちょっと息切れしてきて、前のダイバーとの距離が離れ、ラインとの距離も離れて、周りを見渡すと先行するダイバーの姿も、左手にあったはずのラインも見えなくなっていた。
ロストライン、ロストダイバーの危機だ!。
どーしよー?。
床にはシルトが積もっているだけで、タイするための石とか岩はない。
マジヤバ!!!!!。
ブリーフィングの時に示されたルートマップでは、隘路は右側に曲がっているように描かれていたから、右の方の暗闇を見てみるけど、先行するダイバーのライトは見えない。
そっちに行ったとは思えないし、そもそもラインが見つからない。
一旦、その通路に上がって、向きを変えようとしたら、後ろからきていた落合さんにフィンを引っ張られる。
振り返ると上方を指さしているので、体をひねって後ろ向きになり、上を見上げるとラインが天井に結び付けられていて、左側にV字に折り返しになっている。
いつの間にか、ラインを背中側に背負う状態になっちまっていたわけだ。
それにしても、マップでは右に曲がっているはずの洞窟が、いつから左側に変わったのか。
聞いてねーよ・・・。
浮力を取って、そっちに向かうと、前方にライトの明かりがうっすらと見えてきた。
やれやれ・・・。
外していたタンクを付けるように合図されたので、狭いところは通り抜けたということが分かる。
ジャンプしたラインが1mほど先に見えるところでラインエンドになっていて、掟破りだけど、そこに置いたクッキーを回収して元のラインに戻る。
後で聞いたら、右側に曲がっていた通路は行き止まりで、ブリーフィングの時のマップは概念図ということだった。
が、ロストラインしたのは浮沈子のミスで、ビジビリティが悪い中でラインコンタクトを外すというのは命取りになるという体験をしたわけだ。
あの時、落合さんがフィンを引っ張ってくれなければ、右側の真っ暗な通路に入り込んでいたかもしれない。
リストリクション、恐るべしだな。
暗闇の恐怖、ラインを見失った恐怖、ダイバーを見失った恐怖が、今更のように蘇る。
その夜は、真っ暗な洞窟に閉じ込められて、出口が分からずに右往左往する悪夢を見た(最悪・・・)。
50分ほどでカーウォッシュのオープンウォーターエリアに戻ってきて、安全停止を兼ねて時間を潰す(最大深度18.3m)。
潜水時間は1時間5分。
洞窟の中には死神がいた。
浮沈子は、その日、その冷たい息吹を首筋に感じた・・・。

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