🐱減量ネタ:2023年総括:69kg→63kg ― 2023年12月27日 05:27
減量ネタ:2023年総括:69kg→63kg
タイム 体重 変化
12月 27, 2023
03:45 63.0 kg 0.4 kg ↑
12月 26, 2023
17:04 62.6 kg 0.8 kg ↓
06:33 63.4 kg 0.0 kg →
12月 25, 2023
22:35 63.4 kg 1.0 kg ↑
08:11 62.4 kg 0.4 kg ↓
01:16 62.8 kg 0.7 kg ↑
12月 24, 2023
17:04 62.1 kg 0.6 kg ↓
07:46 62.7 kg 0.6 kg ↓
12月 23, 2023
10:09 63.3 kg 0.9 kg ↑
12月 22, 2023
16:15 62.4 kg 0.4 kg ↓
08:44 62.8 kg 0.4 kg ↑
12月 21, 2023
10:25 62.4 kg 0.2 kg ↓
09:29 62.6 kg 0.5 kg ↓
12月 20, 2023
16:47 63.1 kg 0.9 kg ↓
08:36 64.0 kg 1.4 kg ↓
12月 4, 2023
05:54 65.4 kg 0.4 kg ↑
12月 3, 2023
05:32 65.0 kg 0.8 kg ↑
12月 2, 2023
04:23 64.2 kg 0.8 kg ↓
12月 1, 2023
09:17 65.0 kg 0.1 kg ↓
11月 30, 2023
05:58 65.1 kg 1.3 kg ↑
今年の1月から4月上旬までは、概ね69kgのアベレージで推移していた。
時々、70kgを超えていたけど。
爆食三昧して、運動だけで痩せようとしていたが果たせず、ヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)の値も7パーセントを超えてしまった。
それから、意識的に食事量をコントロールして減量に励み、7月中旬には63kgのアベレージに到達する。
やれやれ・・・。
6kgの減量だが、まだ、道半ばだな。
メキシコ行きでは、体重は増えなかったけど、行く前に運動量が減ったことで、一時的に増えた分(65kg)が戻っただけだ。
現在は、63kgの壁を行ったり来たりしている。
年末年始は伊豆で過ごす予定だから、増加に転じる可能性が高い(爆食必至!)。
まあいい。
年明けでフィットネスを再開したら、帳尻を合わせる(毎年、恒例ですな・・・)。
目標までは5kg。
いつまでという期限はないけど、ターゲットは見えてきている。
身長169cmの浮沈子の標準体重(適正体重)は62.8kg。
既に高齢者の仲間入りをしているから、無理な減量は慎まなければならず、筋肉を落として減量するのはご法度だ。
が、食事制限による減量は、筋肉も減るからな。
運動(筋トレ)と組み合わせて、少しずつ無理なく減らしていかなければならない。
とりあえずは、60kgの壁を目指していくことになる。
単に切りのいい数字というだけだが、いきなり5kg(しかも、標準体重からの減量)というのは厳しいからな。
中間目標が必要だ。
来年は、それを目指すことになるだろう。
えっ?、そう決めたわけじゃないのかってえ?。
いや、まあ、それは、年明けのリバウンドを見てからにしよう。
たぶん、65kgくらいに増えているだろうから、そうしたら63kgの壁に戻ることが目標になるかもしれない(そんなあ!)。
まあ、どうでもいいんですが。
体重の減少は結果に過ぎず、バランスのいい控えめな食事と、中程度の継続的な運動、活動的な生活を維持することが重要だ。
年金生活に入り、生きているのが仕事の浮沈子だが(死んじまったら稼げないからな)、よりよく生きることが目的ということになる。
道楽であるダイビングを継続すること、そのために水慣れのための水泳や、筋肉量を維持する筋トレ、スタミナを維持するための有酸素運動も続ける。
自転車をこいでフィットネスに通うのも、その一環だ(もう、歩いていく元気はない!)。
年々衰える肉体に鞭打って、なけなしの気力を振り絞って運動する。
動物としての活動を続ける(動かなくなれば、「動物」ではなく「静物」になっちまうからな)。
動くことを、脳が「快」と感じられることが、運動を継続する上で重要だ。
音楽に合わせてダンスしたり、大勢で掛け声掛けながら動くメニューもあるけど、浮沈子的にはそういうのは苦手だ(ついていけない!)。
ひとりで、黙々と筋トレマシン(や、らくちんなストレッチマシン、バイブレーター)に乗って、ゆる~い運動をこなすのがいい。
自分のペースで出来るからな。
今日(もう、昨日ですが)は、メキシコから帰ってきて、徐々に増やしてきた水泳の距離を、1200mに戻した。
もちろん、連続じゃない(浮沈子は、一度に25m以上は泳げません)。
休み休み、プールの途中で何度も立ちながら、水底を蹴って浮かぶ。
前半で600m、ジムでの筋トレと有酸素運動(3セット)を挟んで、後半で600m。
今のところ、これが標準だ。
つーか、これを超えて動くことはない。
1日おきだと、体重を維持する程度で、毎日続けると減量できる。
これを下回ると、或いは隔日以上にサボると、覿面に体重が増える。
毎日の計量は、脳にフィードバックを掛けるために継続している(メキシコへは体重計持っていきませんでしたが)。
年末年始は、体重計持参で行こう。
継続は力なり(そういうことかあ?)。
新型コロナやインフルに罹患せず、リバウンドにも陥らずにこの冬を越せたら大勝利だ。
今日は、大井町のアトレ(フィットネスがある駅ビル)の入り口には、クリスマスツリーに変わって門松が飾られていた。
わが国の年末年始の、節操のない文化だな。
・クリスマス:キリスト教
・除夜の鐘:仏教
・正月:儒教
・初詣:神道
もっとも、宗教的色合いは薄く、生活の区切りやイベントとしての性格が強い。
商業的な色合いも濃厚だ。
その意味では、オレンジ色のカボチャやチョコレートが舞い飛ぶイベントもあるしな。
年末年始は、適正な食生活と運動を維持することが困難になる。
意識的に継続しなければ、リバウンドは必至だ。
仕事を離れ、毎日が日曜日(毎日が正月?)な浮沈子にとって、世界は誘惑に満ち満ちている。
わが国は平和だからな。
ガザのように、飢餓に苛まれることもない。
食料品の価格は高騰しているけど、豊富な食材に溢れている。
動物としての人間は、他の生き物の命を頂くことでしか、自らの命を維持することはできない。
既に高齢者の仲間入りをした浮沈子は、食事をして体重が増えてしまうことを嘆くより、感謝する立場になっている。
栄養が吸収できなくなれば、食事しても太れなくなっちまうからな。
今日も、フィットネスで栄養指導を受けていた高齢の女性が、筋肉量を1kg増やしたいと相談していた。
インストラクターは、筋肉量を維持する程度しか期待できないと、にべもない(言い方は、もっとソフトですが)。
筋肉量の増加は、オーバーロード掛けなければならないし、腱や関節への負担もある。
浮沈子も、右肩を痛めいて(石灰沈着性腱板炎)、一昨日も整形外科に通院した。
無理は禁物。
筋トレも、筋肉量を維持する程度しかできない(4年前の最大量から、すでに4kg減ってます)。
理想と現実との間には、常に無限の距離がある。
理想が高過ぎれば落ち込むだけだし、低すぎれば自己満足に終わる。
それを適切に保つち、理想に向かって費やす努力にやりがいを感じるか、それとも苦痛に感じるかだな。
今は、まだ、努力の成果が目に見えているけど、そのうち、どう足掻いても結果がついてこないようになる。
よりよく生きることも、楽じゃないのだ。
ポジティブな精神状態を保ちながら、衰え行く肉体と頭脳(うーん、こっちも問題だな)をだましだまし維持するしかない。
繰り返すが、減量は結果に過ぎない。
よりよく生きることが出来たかどうか。
それが問題だ。
まあ、具体的には、今日、フィットネスにサボらず通えたかどうかというだけの、卑近な話ではあるけどな・・・。
タイム 体重 変化
12月 27, 2023
03:45 63.0 kg 0.4 kg ↑
12月 26, 2023
17:04 62.6 kg 0.8 kg ↓
06:33 63.4 kg 0.0 kg →
12月 25, 2023
22:35 63.4 kg 1.0 kg ↑
08:11 62.4 kg 0.4 kg ↓
01:16 62.8 kg 0.7 kg ↑
12月 24, 2023
17:04 62.1 kg 0.6 kg ↓
07:46 62.7 kg 0.6 kg ↓
12月 23, 2023
10:09 63.3 kg 0.9 kg ↑
12月 22, 2023
16:15 62.4 kg 0.4 kg ↓
08:44 62.8 kg 0.4 kg ↑
12月 21, 2023
10:25 62.4 kg 0.2 kg ↓
09:29 62.6 kg 0.5 kg ↓
12月 20, 2023
16:47 63.1 kg 0.9 kg ↓
08:36 64.0 kg 1.4 kg ↓
12月 4, 2023
05:54 65.4 kg 0.4 kg ↑
12月 3, 2023
05:32 65.0 kg 0.8 kg ↑
12月 2, 2023
04:23 64.2 kg 0.8 kg ↓
12月 1, 2023
09:17 65.0 kg 0.1 kg ↓
11月 30, 2023
05:58 65.1 kg 1.3 kg ↑
今年の1月から4月上旬までは、概ね69kgのアベレージで推移していた。
時々、70kgを超えていたけど。
爆食三昧して、運動だけで痩せようとしていたが果たせず、ヘモグロビンエーワンシー(HbA1c)の値も7パーセントを超えてしまった。
それから、意識的に食事量をコントロールして減量に励み、7月中旬には63kgのアベレージに到達する。
やれやれ・・・。
6kgの減量だが、まだ、道半ばだな。
メキシコ行きでは、体重は増えなかったけど、行く前に運動量が減ったことで、一時的に増えた分(65kg)が戻っただけだ。
現在は、63kgの壁を行ったり来たりしている。
年末年始は伊豆で過ごす予定だから、増加に転じる可能性が高い(爆食必至!)。
まあいい。
年明けでフィットネスを再開したら、帳尻を合わせる(毎年、恒例ですな・・・)。
目標までは5kg。
いつまでという期限はないけど、ターゲットは見えてきている。
身長169cmの浮沈子の標準体重(適正体重)は62.8kg。
既に高齢者の仲間入りをしているから、無理な減量は慎まなければならず、筋肉を落として減量するのはご法度だ。
が、食事制限による減量は、筋肉も減るからな。
運動(筋トレ)と組み合わせて、少しずつ無理なく減らしていかなければならない。
とりあえずは、60kgの壁を目指していくことになる。
単に切りのいい数字というだけだが、いきなり5kg(しかも、標準体重からの減量)というのは厳しいからな。
中間目標が必要だ。
来年は、それを目指すことになるだろう。
えっ?、そう決めたわけじゃないのかってえ?。
いや、まあ、それは、年明けのリバウンドを見てからにしよう。
たぶん、65kgくらいに増えているだろうから、そうしたら63kgの壁に戻ることが目標になるかもしれない(そんなあ!)。
まあ、どうでもいいんですが。
体重の減少は結果に過ぎず、バランスのいい控えめな食事と、中程度の継続的な運動、活動的な生活を維持することが重要だ。
年金生活に入り、生きているのが仕事の浮沈子だが(死んじまったら稼げないからな)、よりよく生きることが目的ということになる。
道楽であるダイビングを継続すること、そのために水慣れのための水泳や、筋肉量を維持する筋トレ、スタミナを維持するための有酸素運動も続ける。
自転車をこいでフィットネスに通うのも、その一環だ(もう、歩いていく元気はない!)。
年々衰える肉体に鞭打って、なけなしの気力を振り絞って運動する。
動物としての活動を続ける(動かなくなれば、「動物」ではなく「静物」になっちまうからな)。
動くことを、脳が「快」と感じられることが、運動を継続する上で重要だ。
音楽に合わせてダンスしたり、大勢で掛け声掛けながら動くメニューもあるけど、浮沈子的にはそういうのは苦手だ(ついていけない!)。
ひとりで、黙々と筋トレマシン(や、らくちんなストレッチマシン、バイブレーター)に乗って、ゆる~い運動をこなすのがいい。
自分のペースで出来るからな。
今日(もう、昨日ですが)は、メキシコから帰ってきて、徐々に増やしてきた水泳の距離を、1200mに戻した。
もちろん、連続じゃない(浮沈子は、一度に25m以上は泳げません)。
休み休み、プールの途中で何度も立ちながら、水底を蹴って浮かぶ。
前半で600m、ジムでの筋トレと有酸素運動(3セット)を挟んで、後半で600m。
今のところ、これが標準だ。
つーか、これを超えて動くことはない。
1日おきだと、体重を維持する程度で、毎日続けると減量できる。
これを下回ると、或いは隔日以上にサボると、覿面に体重が増える。
毎日の計量は、脳にフィードバックを掛けるために継続している(メキシコへは体重計持っていきませんでしたが)。
年末年始は、体重計持参で行こう。
継続は力なり(そういうことかあ?)。
新型コロナやインフルに罹患せず、リバウンドにも陥らずにこの冬を越せたら大勝利だ。
今日は、大井町のアトレ(フィットネスがある駅ビル)の入り口には、クリスマスツリーに変わって門松が飾られていた。
わが国の年末年始の、節操のない文化だな。
・クリスマス:キリスト教
・除夜の鐘:仏教
・正月:儒教
・初詣:神道
もっとも、宗教的色合いは薄く、生活の区切りやイベントとしての性格が強い。
商業的な色合いも濃厚だ。
その意味では、オレンジ色のカボチャやチョコレートが舞い飛ぶイベントもあるしな。
年末年始は、適正な食生活と運動を維持することが困難になる。
意識的に継続しなければ、リバウンドは必至だ。
仕事を離れ、毎日が日曜日(毎日が正月?)な浮沈子にとって、世界は誘惑に満ち満ちている。
わが国は平和だからな。
ガザのように、飢餓に苛まれることもない。
食料品の価格は高騰しているけど、豊富な食材に溢れている。
動物としての人間は、他の生き物の命を頂くことでしか、自らの命を維持することはできない。
既に高齢者の仲間入りをした浮沈子は、食事をして体重が増えてしまうことを嘆くより、感謝する立場になっている。
栄養が吸収できなくなれば、食事しても太れなくなっちまうからな。
今日も、フィットネスで栄養指導を受けていた高齢の女性が、筋肉量を1kg増やしたいと相談していた。
インストラクターは、筋肉量を維持する程度しか期待できないと、にべもない(言い方は、もっとソフトですが)。
筋肉量の増加は、オーバーロード掛けなければならないし、腱や関節への負担もある。
浮沈子も、右肩を痛めいて(石灰沈着性腱板炎)、一昨日も整形外科に通院した。
無理は禁物。
筋トレも、筋肉量を維持する程度しかできない(4年前の最大量から、すでに4kg減ってます)。
理想と現実との間には、常に無限の距離がある。
理想が高過ぎれば落ち込むだけだし、低すぎれば自己満足に終わる。
それを適切に保つち、理想に向かって費やす努力にやりがいを感じるか、それとも苦痛に感じるかだな。
今は、まだ、努力の成果が目に見えているけど、そのうち、どう足掻いても結果がついてこないようになる。
よりよく生きることも、楽じゃないのだ。
ポジティブな精神状態を保ちながら、衰え行く肉体と頭脳(うーん、こっちも問題だな)をだましだまし維持するしかない。
繰り返すが、減量は結果に過ぎない。
よりよく生きることが出来たかどうか。
それが問題だ。
まあ、具体的には、今日、フィットネスにサボらず通えたかどうかというだけの、卑近な話ではあるけどな・・・。
🐱メキシコへの道:第3章:補遺 ― 2023年12月27日 07:03
メキシコへの道:第3章:補遺
メキシコのセノーテは、今回浮沈子が潜ったところに限って言えば、それ程深度が深いところはない。
せいぜい20m。
通常は、13m程度。
多少の上がり下がりはあるけど、一定の深度を保って泳いでいる時間がアットーテキに長い。
浮沈子が苦手なハロクライン(淡水層と海水層の境界面)では、浮力調整に苦労する。
水の密度が変わることから、潜降しているにもかかわらずBCからガスを抜き、浮上しているにもかかわらずBCに吸気しなければならない。
やれやれ・・・。
その、塩分の溶解による密度差による浮力調整がどの程度になるのかは、ダイバーの体格などによって変わる。
まあ、単に物理的な話だが、それを調整するのに呼吸とか、あろうことかフィンキックで誤魔化そうとすると悲惨なことになる。
呼吸は、一時的な補助手段に過ぎない。
保温のために7mmのウェットスーツと分厚いブーツ、3.5mmのフードベストを着ている浮沈子は、浮力差を呼吸だけで吸収することはできない。
深度の差はなおさらだ。
こまめにBCで調節していくしかない。
億劫がって、それを怠ると、呼吸が乱れ、ガスの消費にも悪影響が出る。
まして、フィンキックで誤魔化そうとするなど、言語道断!。
後ろから来るダイバーに、目潰しを噛ませることになる。
浮沈子が指摘された改善点の一つに、ハロクラインでのフィンキックの頻度が増すという点があったが、その原因は浮力調整の失敗をフィンキックで誤魔化していたということなわけだ。
やれやれ・・・。
その癖は、ダイビングの当初から残っている。
初心者にありがちな癖なんだが、それだけじゃない。
浮沈子は、ファンダイブ10本目したあと、CCRにハマって、それ以降、数年前までオープンサーキットよりCCRの本数の方が多い状況が続いていた(ここ数年、CCRで潜ってませんが)。
閉鎖回路の呼吸器の場合、深度変化に応じて呼吸回路の容積を変えることは、まあ、ぶっちゃけ面倒くさいわけだ。
で、その誤魔化し対策として、フィンキックで上に蹴ったり、下に蹴ったりしながら浮力調整をサボって深度を維持する悪い癖がついている(良い子はマネしないでね!)。
洞窟潜水でそれをやるとどういうことになるかは、灯を見るより明らかだな。
天井の鍾乳石をへし折ったり、水底に沈殿したシルトを巻き上げて視界を喪失したり、前述のようにハロクラインで目くらましを噛ませたりすることになる。
ご法度だ!。
特殊な状況(超狭いとか)でBCが使えない状況でない限り、浮力調整はBCで行うのが基本だ(BC:ボイヤンシーコンペンセイター:浮力補償装置だしな)。
呼吸は常に一定に保ち、浮力の調整には原則として使わない。
フィンキックで上に蹴ったり下に蹴ったりなどは論外!。
ダイビングの指導書などには、浮力調整を呼吸で行うというように書かれているものもある。
BCの操作に慣れない初心者への指導としては、そういうのもアリかも知れないし、浮上や潜降のきっかけを掴む際のテクニックとしては上級者でも有効だが、あくまでも例外だ。
例外ということで言えば、インストラクターが浅いところでデモンストレーションする時に、裏ワザとして使うこともあるけどな(詳細は割愛する)。
確認しておこう。
浮力調整は、BCの給気や排気で行う。
呼吸は一定に保ち、フィンキックに依存しない。
ああ、もちろん、ダウンカレントに巻き込まれたりした時などは別だ。
機に臨み変に応じる臨機応変な対応は言うまでもない。
今回のメキシコで、一緒に潜っていただいたイグアナダイバーズの落合さんは、見事な中性浮力を保っていた。
トリムも完璧!。
羨ましいな・・・。
会食の時、浮沈子がフィンで浮力を調節する話をしたら、「それって、どういうことですか?」と、逆に聞かれてしまった。
うーん、完璧!。
筋肉の記憶(マッスルメモリー)になっちまってるわけだ。
水深3mのプールの底で、2時間粘って身に着けた浮沈子の中性浮力なんてのは、実戦の場では簡単にメッキが剥がれる。
特に、ハロクラインなど浮力調整の逆転現象で、頭がパ二クッている時にはなおさらだ。
筋肉の記憶は一日にして成らず。
今回は、11日間連続で潜ったけど、それでもダメだな。
道楽で、たまにしか潜らないから仕方ないけど、その度に意識して身に着ける努力を継続する必要がある。
でもねえ、コスメルで潜った時には、そこまでの精度を要求されていなかったからな。
自由気ままな、テキトー三昧な浮力調整でも、落合さんに指摘されることはなかった(内心は呆れていたかも!)。
一応、安全停止はしてたしな。
やっぱ、浮沈子の本籍は、南の島のリゾートダイブに違いない・・・。
メキシコのセノーテは、今回浮沈子が潜ったところに限って言えば、それ程深度が深いところはない。
せいぜい20m。
通常は、13m程度。
多少の上がり下がりはあるけど、一定の深度を保って泳いでいる時間がアットーテキに長い。
浮沈子が苦手なハロクライン(淡水層と海水層の境界面)では、浮力調整に苦労する。
水の密度が変わることから、潜降しているにもかかわらずBCからガスを抜き、浮上しているにもかかわらずBCに吸気しなければならない。
やれやれ・・・。
その、塩分の溶解による密度差による浮力調整がどの程度になるのかは、ダイバーの体格などによって変わる。
まあ、単に物理的な話だが、それを調整するのに呼吸とか、あろうことかフィンキックで誤魔化そうとすると悲惨なことになる。
呼吸は、一時的な補助手段に過ぎない。
保温のために7mmのウェットスーツと分厚いブーツ、3.5mmのフードベストを着ている浮沈子は、浮力差を呼吸だけで吸収することはできない。
深度の差はなおさらだ。
こまめにBCで調節していくしかない。
億劫がって、それを怠ると、呼吸が乱れ、ガスの消費にも悪影響が出る。
まして、フィンキックで誤魔化そうとするなど、言語道断!。
後ろから来るダイバーに、目潰しを噛ませることになる。
浮沈子が指摘された改善点の一つに、ハロクラインでのフィンキックの頻度が増すという点があったが、その原因は浮力調整の失敗をフィンキックで誤魔化していたということなわけだ。
やれやれ・・・。
その癖は、ダイビングの当初から残っている。
初心者にありがちな癖なんだが、それだけじゃない。
浮沈子は、ファンダイブ10本目したあと、CCRにハマって、それ以降、数年前までオープンサーキットよりCCRの本数の方が多い状況が続いていた(ここ数年、CCRで潜ってませんが)。
閉鎖回路の呼吸器の場合、深度変化に応じて呼吸回路の容積を変えることは、まあ、ぶっちゃけ面倒くさいわけだ。
で、その誤魔化し対策として、フィンキックで上に蹴ったり、下に蹴ったりしながら浮力調整をサボって深度を維持する悪い癖がついている(良い子はマネしないでね!)。
洞窟潜水でそれをやるとどういうことになるかは、灯を見るより明らかだな。
天井の鍾乳石をへし折ったり、水底に沈殿したシルトを巻き上げて視界を喪失したり、前述のようにハロクラインで目くらましを噛ませたりすることになる。
ご法度だ!。
特殊な状況(超狭いとか)でBCが使えない状況でない限り、浮力調整はBCで行うのが基本だ(BC:ボイヤンシーコンペンセイター:浮力補償装置だしな)。
呼吸は常に一定に保ち、浮力の調整には原則として使わない。
フィンキックで上に蹴ったり下に蹴ったりなどは論外!。
ダイビングの指導書などには、浮力調整を呼吸で行うというように書かれているものもある。
BCの操作に慣れない初心者への指導としては、そういうのもアリかも知れないし、浮上や潜降のきっかけを掴む際のテクニックとしては上級者でも有効だが、あくまでも例外だ。
例外ということで言えば、インストラクターが浅いところでデモンストレーションする時に、裏ワザとして使うこともあるけどな(詳細は割愛する)。
確認しておこう。
浮力調整は、BCの給気や排気で行う。
呼吸は一定に保ち、フィンキックに依存しない。
ああ、もちろん、ダウンカレントに巻き込まれたりした時などは別だ。
機に臨み変に応じる臨機応変な対応は言うまでもない。
今回のメキシコで、一緒に潜っていただいたイグアナダイバーズの落合さんは、見事な中性浮力を保っていた。
トリムも完璧!。
羨ましいな・・・。
会食の時、浮沈子がフィンで浮力を調節する話をしたら、「それって、どういうことですか?」と、逆に聞かれてしまった。
うーん、完璧!。
筋肉の記憶(マッスルメモリー)になっちまってるわけだ。
水深3mのプールの底で、2時間粘って身に着けた浮沈子の中性浮力なんてのは、実戦の場では簡単にメッキが剥がれる。
特に、ハロクラインなど浮力調整の逆転現象で、頭がパ二クッている時にはなおさらだ。
筋肉の記憶は一日にして成らず。
今回は、11日間連続で潜ったけど、それでもダメだな。
道楽で、たまにしか潜らないから仕方ないけど、その度に意識して身に着ける努力を継続する必要がある。
でもねえ、コスメルで潜った時には、そこまでの精度を要求されていなかったからな。
自由気ままな、テキトー三昧な浮力調整でも、落合さんに指摘されることはなかった(内心は呆れていたかも!)。
一応、安全停止はしてたしな。
やっぱ、浮沈子の本籍は、南の島のリゾートダイブに違いない・・・。
🐱ウクライナ降伏不可避:戦果 ― 2023年12月27日 18:20
ウクライナ降伏不可避:戦果
ザルジニー総司令官の記者会見を巡る報道に、ちょっとした揺らぎが見られる。
(ザルジニー総司令官、マリンカからのウクライナ軍撤退を認める)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/general-zarzhny-approves-withdrawal-of-ukrainian-troops-from-marinka/
「我々はマリンカ郊外に撤退」(ザルジニー総司令官)
「管理人は「抵抗の象徴(7年間の陣地戦+2年間の積極的な衝突)と化としているマリンカ喪失をウクライナ側が認めるまで時間がかかる」と予想していたが、もののみごとに外れてしまった。」
これに対して、ロイターはウクライナ当局の見解を踏襲した報道を行っている。
(ウクライナ部隊、ロが制圧主張のマリンカに残留=総司令官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/Q4LGRW2DRNJCHM22NIH56EWJWU-2023-12-27/
「ザルニジー氏は記者団に対し、マリンカが廃墟になっていることを認めた上で、ウクライナの部隊をまだ当地域の北部に配備していると説明。」
つまり、市街地からは撤退したが、そこはもはや「市街地」ではなく「廃墟」であって、守る価値がないということなわけだ。
で、部隊は郊外(北部)に配備されており、マリンカを巡る戦いは継続しているという主張だな。
ロイターの報道で注目すべきは以下の記述だ。
「ロシアがマリンカを制圧したとすれば、5月以来で最大の戦果となる。」
そう、5月と言えば、ロシアが大規模な犠牲を払って占領したバムフトの陥落ということになる。
ドネツク近くのアウディーイウカの陥落も時間の問題と見られ、少なくとも東部地域における反転攻勢が不発に終わり、ロシアの逆襲を食らっていることは明白になった。
が、ザルジニーが言う通り、「戦争とは残念ながら『そういうものだ』」(航空万能論の記事より)。
政治的には大いに痛手となるであろうマリンカ陥落という話は、南部での戦闘機の相次ぐ撃墜やクリミアにおける揚陸艦の破壊(大破と見られる)と併せて報じられている。
(ロシア軍、ウクライナ防衛拠点マリンカの大部分を制圧か…国防相「完全に解放した」)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231226-OYT1T50228/
「一方、ウクライナ空軍の司令官は26日、ロシアが一方的に併合した南部クリミアのフェオドシアを巡航ミサイルで攻撃し、露黒海艦隊の大型揚陸艦を破壊したとSNSで発表」
タイミングが良過ぎるけど、偶然の一致かも知れない。
ウクライナは、膠着状態ではないということをアピールしたいのかもしれないが、「戦争とは残念ながら『そういうものだ』」。
西側の支援が滞る中、ウクライナ軍は深刻な状況に直面している。
そうでないというなら、それに越したことはないが、浮沈子的には「点」の勝利でポイントを稼いでも、「面」の敗北で失ったものの方がはるかに大きい気がする。
ロシア海軍は、黒海艦隊だけじゃないからな。
戦闘機(戦闘爆撃機)だって、まだまだたくさんあるだろうし、その撃墜で、前線における空爆がどれほど減少したかという評価は明らかではない。
前にも書いたように、防空システムによる接近拒否(撃墜)ということは、来年導入される予定のF-16の有効性に疑問を投げかける話でもある。
戦争とは、そういうものに違いない。
互いに戦果を誇張し合い、損失を覆い隠すのは同じだ。
が、軍資金や武器弾薬、兵員の調達において、彼我の差は既に明らかになっている。
ウクライナは、ロシアが選挙のために攻撃を激化させているとしているけど、選挙(3月17日予定)が終われば、攻撃の手が緩むとでもいうんだろうか?。
ありえねー・・・。
西側の支援疲れだけではなく、ウクライナの戦争疲れの方こそ、深刻な状況に陥っている。
「英BBCロシア語版によると、ウクライナ政府は25日、軍の動員対象とする年齢の下限を27歳から25歳に引き下げる法案をウクライナ最高会議(議会)に提出」
「兵役や動員逃れに対する罰則も強化する方針」
別記事では、海外に逃れたウクライナ人の召喚も促すと言われている。
それでも、50万人という必要数を満足することはできないだろう。
いや、それで足りるかどうかも分からない。
以前にも書いたけど、米国の高官は、ウクライナが必要とする弾薬(1700万発)を、世界中から調達することは不可能と明言している。
この戦争、そもそも物理的には、ウクライナに勝ち目などないのだ。
時間を味方につけたロシアは、じりじりと攻め込んでくる。
ウクライナは、せいぜいその時間を引き延ばすことが出来るだけだ。
そうして稼いだ時間で、西側は何をしようとしているのか。
対ロシア戦争の準備なのか、それとも、中国に対抗するための長期戦略を練り上げてでもいるんだろうか。
今後取り得る戦略は、ウクライナが防御に徹して、西側の支援が再び軌道に乗るのを待ち、国内の世論を再度焚き付けて第2次反転攻勢に出ることだが、その可能性は小さい。
西側の疲弊、ウクライナ自身の疲弊は、不可逆的なものだ。
仮に、今後、西側の支援が再び軌道に乗るとしても、それは熱い世論に後押しされたこれまでのものとは異なる、実利的、義務的、戦略的な支援になる。
もちろん、これまでもそういうバックボーンの元での支援ではあるけど、これからは、剥き出しの議論になるからな。
見返りがなければ、直ちに切られる。
ウクライナ国内の議論は、もっとシビアだ。
前線で殺されるか、ロシアの支配下で生き延びるかの選択を迫られる。
西側の支援を受け続けるためには、戦闘を続ける以外に道はない。
それは、最早、ウクライナの独立を勝ち取るための戦いではなく、西側に対ロシア戦の準備をさせるための時間稼ぎの戦いになる。
そんな戦争のために、多くの人々が命を差し出すんだろうか?。
現在の戦況は、ウクライナ有利とはとても言えない。
殆どの戦線では、ロシア優勢となりつつある。
防御戦に徹すれば、少しは時間稼ぎができるかも知れないが、その先に事態が好転する兆しはない。
現政権は、元から停戦交渉をする気がないけど、ロシア優勢の状況下で、ウクライナの思うような停戦をすることはできない。
そう、ロシアは勝ちに来ているからな。
いや、もしかすると、国内政治の都合で、一時的な停戦に合意する可能性はある。
少なくとも、そういうポーズを示すかもしれない。
応じないのは、ウクライナの方で、ロシアじゃないって状況をアピールするためにな。
既に、水面下ではそういう動きがあると報じられている。
西側の支援が細れば、ウクライナが戦闘を継続することは出来なくなる。
逆に、西側の支援が再び活発になれば、ロシアはそれを理由に戦闘を継続しようとするだろう。
どちらにしても、ウクライナの疲弊(特に兵員絡み)は継続する。
武器弾薬の製造を、ウクライナ国内で行う動きもあるらしいが、いつ爆撃されるか分からない状況の中で、リスクを冒して投資する企業があるとは思えない。
現に、ラインメタルは事実上、ウクライナ企業との合弁による修理工場の設置を断念している(少なくとも、具体な動きは報じられていない)。
まして、装甲車両を作るなんて話は、口から出まかせとしか思えない。
弾薬の国内製造は必須の事項だが、その目途が立っているという話もない。
つまり、計画とか意向はあっても、どれも実現にはつながっていないのだ。
おそらく、ウクライナ国内向けと思われるこれらの話は、ひょっとするとただのでっち上げかも知れないし、支援国企業のリップサービスだったりするのかもしれない(未確認)。
利に敏い民間企業が、負け犬に投資するとか言う話を本気で信じるんだろうか?。
戦場で勝てないウクライナが、今、何をどうすれば、ロシアを撃退して勝利を得ることが出来るのか。
浮沈子には想像もできない。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
ロシアが停戦のポーズしかとらず、ウクライナが停戦する気がない以上、近い将来に停戦が実現する気配はない。
もし、戦闘が終わることがあるとすれば、ウクライナが降伏する時だろう。
ロシアの軍備増強が、ウクライナ侵攻の最中から行われ、減速する気配がなく、時間を掛ければ掛けるだけ西側との兵力差が縮まり、逆転するとなれば、ウクライナ支援に兵器や資金をつぎ込むより、直接自国の備蓄に投資した方が得策ということになる。
ウクライナへの支援は、決して得策ではない(そうなのかあ?)。
米国のシンクタンク(戦争研究所)は、米国のNATOへの関与を大前提としているけど、その政策が継続するかどうかは考え物だ。
4年後の東アジア地域での緊張が懸念されている中、中東とウクライナくらいでアップアップしている米国に、欧州とアジアの二正面作戦を展開する余裕はない。
欧州が、独自にウクライナを支援し続ける理由は乏しい。
国家は正義では動かない。
国益で動く。
利に敏いという点では、こっちの方がシビアかもな。
浮沈子は、ハンガリーがそのことを明確に示したと見ている。
スロバキアも、同じようなスタンスを示している。
多くの欧州諸国は、ドイツの動きに注目しているだろう。
今は、ウクライナ支援にのめり込んでいるけど、いつひっくり返るかは分からない。
いつかは、ロシアとドンパチやる羽目になると、当事者(軍関係者)たちは覚悟を決めている。
ウクライナ支援は、その見立ての中で、天秤にかけられているのだ。
まあ、もっともらしい理屈は付けるだろうし、表向き、米国のようにばっさり切ることはできないだろうけどな。
米国のウクライナ支援が継続するかどうかは、年明けの交渉に掛かっている。
まあ、それが継続したとしても、600億ドル規模に留まる(ウクライナ参謀本部が試算した領土奪還に要する金額は4000億ドル規模だ)。
米国は、来年大統領選挙を迎える。
政治の季節に理屈は通らない。
まあ、ロシアも大統領選挙だけどな。
こっちも、理屈ではなく、実力で勝負というところか。
ロシア国民の多くは、来年の戦闘終結を望んでいると言われる(半数近いらしい)。
が、それは、侵略した領土がロシアのものになるということが前提だ。
それを放棄するという選択肢は、ロシアにはない。
ロシア側からみても、停戦は望み薄だ。
もう、行くところまで行くしかないかもしれない。
どこまで行くのか。
不確定要素が多い中、このままでいけば、ウクライナの選択肢は狭まるばかりだ。
来年は、防御戦になる。
それが戦いやすいかどうかは分からない。
縦深防御の場合、構造的に「後退」を余儀なくされるからな。
堅牢な防御線を作っても、人海戦術で突破されている状況だしな。
バムフトやマリンカは、その象徴だ。
同じような話が、次々と出てくるのかもしれない。
ドニエプル川東岸の橋頭保が築けるかどうかも焦点の一つだろう。
浮沈子はムリポと見ているし、多くの専門家もそういう評価をしている。
渡河作戦には多大の犠牲が伴う。
今のウクライナに、その余力はない。
仮に、本当に仮に、50万人の兵員が調達できて、その大半を前線につぎ込むことが出来れば、道が開ける可能性はある。
それは、ウクライナ軍がロシア軍になるということに他ならない。
ザルジニーは、多大の兵員損失を嫌って、ザポリージャ戦線を縮小した。
兵員や装備の損失を顧みずに、ロシア軍の設置した地雷原に突入していけば、道が開けたかもしれない。
来年、その戦術が採られるかどうかは分からない。
が、そうでもしない限り、南部への補給線を分断することはできないだろうし、点から線へ、線から面への拡張は困難だ。
犠牲を厭わない、ロシア式の戦闘。
まあ、たぶん、きっと、戦争とは、残念ながらそういうものだとしか言えないんだろう・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ザルジニー総司令官、来年の戦争は今年とは根本的に異なるものになる)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/general-zarzhini-says-next-years-war-will-be-fundamentally-different-from-this-years/
「2024年は2023年と異なる年になる。もし違いを生み出せなければEconomist紙に書かれたような問題に直面することになるだろう。私が発見した課題の約90%は解決策が見つかっている」(ザルジニー総司令官)
うーん、解決策が見つかっていることと、それが実現することの間には無限の距離があるような気がするんだがな。
「この問題に関心を持っているパートナー達も我々の意見に同意してくれた。だからこそ来年は今年とは異なると断言できる。少なくとも我々はそのために全力を尽くしている」(同上:表記一部修正)
そんな、火薬の発明のような話が直ちに実現するとは思えないし、ロシアの人的損耗を厭わない攻撃を撃退する特効薬があるとも思えない。
「この侵略を止めるのにあと何人の犠牲者が必要なのか予測するのは難しく、この戦争が終わるまで、敵が戦闘行為を停止するまで戦い続ける必要がある」(同上)
それは、戦闘行為を継続することが出来れば、という大前提に立っていることに注意だ。
ウクライナ軍は戦略を転換し、「勝てない戦争」から「負けない戦争」へとスキームを変えつつある。
しかし、弾薬も兵士も不足する中、勝てない戦争を続けることはもちろん、負けない戦争の継続も危ぶまれる。
冬の間、戦闘の強度は弱まるだろうけど、歩兵中心の陣地戦は、現在も絶えることなく続いている。
機動部隊が自由に活動できるスペースは、もちろんウクライナ側の後背地に広く存在している。
そこに、ロシアの機動部隊を誘い込み撃破するという、いかにもな戦術も考えられるけど、んでもって、ロシア軍はまんまと罠に嵌るだろうが、3回くらい全滅の憂き目にあえば、やがて無意味な戦闘には誘い込まれなくなるだろうさ・・・。
今年の反転攻勢は、米軍も計画策定に参画し、在ドイツ基地における徹底したシミュレーション(机上演習)の元、満を持して実行に移された挙句、たった4日で放棄された。
さて、来年の反転攻勢パート2が何日持つのかだな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーーーー
(50万人動員「要請せず」=軍トップ、大統領と食い違い―ウクライナ)
https://sp.m.jiji.com/article/show/3130603
「軍は具体的数字を示して(ゼレンスキー政権に追加動員を)要請したことはない」(ザルジニー総司令官)
うーん、なんとなくヤバい気がする。
ゼレンスキーは、一芝居うったのかもしれない。
つまり、50万人という数字を出して、それを政治的に削減して30万人とかに抑えたという形を演出してポイントを稼ぎ、国民が受け入れやすくするという話だ。
そうすれば、来年の反転攻勢に軍が失敗しても、必要数を調達できなかったからというエクスキューズにも使える。
下手な芝居だがな。
浮沈子は、まんまと引っかかって、軍は専門集団だからあらまほしき数字をはじき出したんだろうと勝手に思い込んだ。
やれやれ・・・。
ふつー、この手の情報戦を行う際は、十分なネゴシエーションをして、口裏を合わせておくのが常識というものだ。
あるいは、この不整合な状況を演出することが、もう一つの情報戦なのかもしれないが、この状況はロシアを喜ばせるだけだからな。
仮に、50万人というのがブラフだったとすれば、ウクライナは新たに50万人の動員をかけることができないということになる。
ロシアは、ウクライナ戦線に61万人余りを投入していると明らかにしており、彼我の差は覆うべくもない。
「今年6月に始めたロシアへの反転攻勢で大きな成果を出せない中、これから必要となる追加動員は「軍が提案した」とするゼレンスキー氏と、ザルジニー氏の間で食い違いが生じた形だ。」
占領地の全面奪還とか、反転攻勢でロシアを追い出すという煽りの話ではなく、事実を偽って国民を騙したという言い訳無用の事態だからな。
膠着状態じゃないとかいう話とは次元が異なる。
実に低レベルな話だ。
この話の成り行きをどう始末するのかが見ものだな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーー
(原油輸出「ほぼ全量が中印」 制裁に対抗、欧州向け激減―ロシア副首相)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023122700973&g=int
「現在の主要パートナーは中国で、(原油輸出の)シェアは45~50%程度に拡大した」
「かつてインド向け輸出はほぼなかったが、「2年間でシェアは40%になった」」
「一方、ウクライナ侵攻前に40~45%程度を占めていた欧州向けは、およそ10分の1に縮小」
ロシアは天然ガスも豊富で、輸出量でも世界2位だが、我が国が最大の輸出先となっていることはあまり知られていない(不都合な真実?)。
(天然ガス・LNG最新動向 ―窮地を脱する欧州とLNG利用を拡大するアジア新興需要国(大手ガス3社の活躍)―/Latest Trends in Natural Gas and LNG - Europe is out of a tight spot and emerging Asian countries are expanding their use of LNG (Activities of the three major Japanese gas companies) -)
https://oilgas-info.jogmec.go.jp/info_reports/1009585/1009866.html
「2. 2023年LNG需給バランス実績と予測」
「(2) LNG輸出」
「ロシア」
「2022年は、1位がフランス2.9MT、2位ベルギー1.8MT、3位スペイン1.6MT」(ヤマルLNG)
「2023年上期:
1位がベルギー2.9MT、2位スペイン2.7MT、3位フランス1.5MT」(同上)
「2022年は、1位が日本6.7MT、2位中国2.0MT、3位韓国1.8MT」(サハリンII LNG)
「2023年上期:
1位が日本2.7MT、2位中国1.4MT、3位韓国0.9MT」(同上)
通年で見られる2022年では、我が国は2位のフランスに倍以上の大差をつけて、ダントツで1位である。
今年は上期の統計ではやや落ち込んでいるが、別にウクライナに配慮したわけではない。
(わが国に求められる天然ガスの「脱ロシア」戦略)
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=105192
「米英は輸入停止、EUも22年5月策定の脱ロシア戦略に基づき削減が進んでいるものの、わが国の天然ガス輸入はほぼ減少せず。」
「ロシア以外からの天然ガスの調達余地については、昨年来のEUによる天然ガスの囲い込みや足元の中国におけるエネルギー需要の回復等を背景に、天然ガスの国際需給は既に逼迫しており、短期的な追加調達は困難な状況。」
よそ(ベルギーなど?)に持っていかれたから、手に入れることが出来なかっただけなわけだ。
「わが国政府は、早急に天然ガスの脱ロシア戦略を策定し、計画的に対露依存度を制御すべき。」
つまりだな、短期で脱ロシア化を図るのは困難ということだ。
確認しておこう。
ロシア産石油の輸出先は、ウクライナ情勢を経て大きく変わったが、天然ガスは相変わらず欧州に輸出されているし、中国の輸入が顕著に増えてきたことを除けば、我が国が主要な輸出国の一角を占める構図も大きく変わったとは言えない。
ロシアは、埋蔵量的にも生産量的にも、世界最大級の資源大国だ。
そういう観点からみれば、ウクライナが束になっても単独で敵う相手ではない(束になれば、「単独」じゃないけど?)。
だからこそ、戦闘機を打ち落としたり、軍艦にミサイル命中させただけで大騒ぎしているわけだ。
わが国は、天然ガス輸出先として、ロシア経済に多大の貢献をしている。
パトリオットミサイルを米国に輸出して、玉突きでウクライナを支援で来たとしても、帳尻が合うかどうかはビミョーだな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(米、追加のウクライナ軍事支援表明 予算審議難航、「最後」の恐れも)
https://mainichi.jp/articles/20231228/k00/00m/030/042000c
「最大約2億5000万ドル(約354億円)の追加軍事支援を表明」
「今回の支援で米政府のウクライナ支援の資金は底をつき、米議会が緊急予算を承認しなければ「最後」の軍事支援となる恐れ」
まあ、想定の範囲内だが、いくつか上がっている記事の中で浮沈子が毎日の記事に注目したのは以下のくだり。
「米政治メディア「ポリティコ」によると、米欧はウクライナ側とウクライナ軍をより防御的な態勢に再配備することを協議しているという。」
ザルジニーが言う2023年との「違い」というのは、まさにこのことではないのか。
つまりだな、2024年のウクライナ側からの反転攻勢はなく、味方の損失を抑え、敵の損耗を促す防御戦ということになるわけだ。
うーん、あんま「違い」があるようには思えないんだがな(それって、今年と同じじゃん!?)。
まあいい。
十分な支援が受けられず、兵員も砲弾も不足する中で戦闘を継続するにはそれしかないだろう。
欧米が生産能力を拡大して、再び反転攻勢に転じることが出来るようになるまでには、年単位の時間が掛かる。
それまで、ウクライナを戦わせ続けるためには、「勝てない戦争」ではなく、「負けない戦争」に切り替えていく必要があるからな。
まあ、どっちでも大差ないような気がするんだがな・・・。
ポリティコの報道については、関連記事も上がっている。
(米バイデン政権がウクライナ支援の方針転換を協議か 米メディア報道)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000330316.html
「ロシアとの停戦交渉でウクライナが優位な条件に持ち込めるよう戦略を見直す協議を始めた」
「バイデン政権が方針を転換すれば、「ウクライナの一部をロシアに明け渡すことを意味するだろう」」(ポリティコ)
ウクライナの現政権がこの方針転換を受け入れるとは思えないが、バイデン政権が、「必要なだけ」の支援から「可能な限り」の支援に転換したことを踏まえると、好むと好まざるとに関わらず停戦に臨まざるを得なくなるだろうな。
(バイデン氏、ウクライナ支援は「可能な限り」 以前の言い回しから変化)
https://www.cnn.co.jp/usa/35212735.html
「バイデン氏は従来、米国によるウクライナ支援を今後も「必要なだけ」持続していくと約束していた。」
「12日の発言で、この約束には修正が加えられたように見える。」
「引き続きウクライナに向けて、重要な兵器及び装備を可能な限り供給する」(12日の発言。)
まあ、ロシアが乗ってくるかどうかは別の話だが、一時的な「停戦」なら可能かもしれない。
それが、ウクライナが現在主張している通り、ロシアの軍備増強の時間を与え、更なる攻撃を加速することにつながるとしてもだ。
兵士には休息が必要だし、新たな動員を掛けて補充するにしても時間が掛かるしな。
ウクライナにとっては、必要不可欠な「停戦」ということになる。
ザルジニーは、ゼレンスキーの頭越しに、米国と調整しているのではないか。
「停戦」に臨まざるを得ない状況を、軍事面から作り出しているとさえ思える。
それは、「降伏」を避けるための唯一の道かもしれないけどな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ奪還地にロシア進軍)
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1167054
「ウクライナ南部ザポロジエ州でウクライナ軍が夏の反転攻勢で奪還した地域にロシア軍が進軍」
具体的な記述はないので、何がどうなっているのかは分からない。
(2023.12.19
侵攻663日目、ザポリージャやドネツク西郊外でもロシア軍の前進を確認)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-663rd-day-of-the-invasion-the-advance-of-the-russian-army-was-confirmed-in-zaporizhia-and-donetsk/
「ザポリージャ方面:
ノヴォプロコピフカとベルベーヴの間の防衛ラインまで下がっていたロシア軍が北に向けて前進していることを示唆しており、特にベルベーヴ西郊外の突出部の背後に回ろうとするロシア軍の動きは非常に興味深い。」
ロボティネを失うようなことがあれば、ウクライナは反転攻勢の戦果をロシア軍に取り返されるということになる。
今のところ共同通信の配信以外に情報がないけど、元ネタが米国の戦争研究所なので、続報は出るだろう。
待ちきれなかったので、直接元ネタに当たった。
(ロシア攻撃キャンペーンの評価、2023 年 12 月 27 日)
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-december-27-2023
「位置情報が特定されたビデオには、ロシア軍がベルボヴェ西(ロボティーン東)の樹木並木で捕らえたウクライナ兵3人をロシア軍人が射殺している様子が映っている。」
「12月13日にロボティーン付近でウクライナ人捕虜を人間の盾として使用するロシア軍人たちのドローン映像を観察」
ジュネーブ条約上は褒められた話ではないようだが、残念ながら戦争とはそういうものだ。
「12月14日と27日に公開された位置情報映像は、ロシア軍が最近ヴェルボヴェの西(ロボティーンの東9km)に進軍したことを示している」
記事の下の方には、地図と共に同様の記述がみられる。
「ウクライナ軍は最近ロボティン周辺で地盤を失ったが、おそらく冬の間ロボティン付近のより防御しやすい戦線に撤退したためと思われる。12月14日と12月27日に公開された地理位置情報映像は、ロシア軍が以前に失ったヴェルボヴェ西(ロボティーン東)の陣地を取り戻したことを示している」
「伝えられるところによると、ロシア軍はロボティン付近、ノボポクロフカ近くのロボティンの北東、ヴェルボヴェの西を攻撃したという。」
掲載されている地図は、画像の19日の推定より、ロシア軍がロボティネ南部付近で前進しているようにも見える。
「ロシアの情報筋は、濃い泥が地上機動を妨げているため、雨と雪がロボティン周辺での戦闘の激しさを弱めていると主張した。ロシア第108衛兵空挺(VDV)連隊(第7衛兵VDV師団)の部隊がザポリージャ方向で活動していると伝えられている」
記事は、アウディーイウカ(アヴディーウカ、アヴディウカ)、マリンカ(マリインカ)、バフムト(バフムート、バフムット)などについての言及もある。
浮沈子的に注目したのは、ドニエプル(ドニプロ)川東岸の情勢だ。
「ロシア軍は最近、占領下のヘルソン州のドニプロ川の東(左)岸でわずかながら領土を獲得した。12月26日に公開された地理位置情報映像では、ロシア軍が東岸のクリンキ西部とビロフルドブ(ヘルソン市の南西9.5km)の北に進軍したことが示されている」
「ウクライナ軍は引き続きクリンキ付近の陣地を維持」
戦闘は続いているようだが、目立った変化はない。
ロボティネの状況については、ロシア軍が奪還したという評価ではなく、ウクライナ軍が冬季の防衛線への撤退後に、ロシア軍が進軍したということのようだ。
うーん、浮沈子には、違いが分からんのだがな・・・。
戦争研究所(ISW:インスティテュートフォアザスタディオブウォー)の元記事は初めて読んだけど、比較的読みやすいな。
広範囲の情報への言及もあり、現状をざっと知るには有用と感じた。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(「ロシアに領土割譲で戦争終結を」と、ウクライナに提言)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/12/post-103324.php
「ドイツの著名な政治家がウクライナに対し、ロシアとの戦争を終結させるために「一時的な」領土の喪失を受け入れるよう求めている。」
この話については朝日が既に報じているが、ウクライナは直ちに否定しているようだ(当然ですな・・・)。
NWの記事では、その内容についてある程度詳しく書かれている。
「ミヒャエル・クレッチマー・ザクセン州首相は12月20日、独誌『シュピーゲル』に対し、停戦と引き換えに東部4州などを占領された現在の国境をそのまま凍結することを検討するようウクライナ政府に提案」
「停戦の場合、ウクライナはまず、特定の領土に一時的に手が届かなくなることを受け入れなければならないかもしれない」
「ウクライナの領土がロシア領になることはない。しかし、他の主要な紛争と同様、最終的な解決策を講じる時が来た」
浮沈子的に注目したのは、ドイツ政府に対する方針転換(対ロ強硬路線への転換)を促している点だな。
「対ロシア政策に関してドイツ政府に「Uターン」を促し、ロシアはドイツにとって「危険で予測不可能な隣人」であり、ドイツが立場を弱めれば「さらなる紛争の基礎を築くことになる」と警告」
「残念ながらドイツ政府の基本姿勢は、交渉はしない、ただ武器を配れ、というものだ」
「アメリカの議員たちは状況をもっとよく理解し、「この方法では戦争に勝てない」ことを理解していると示唆」
具体的にどうするのかという点には触れられていない。
が、ウクライナに対する支援だけで解決することができないというのは、新たな認識だ。
この点についてNWの記事は、ウクライナ外務当局の見解を引用している。
「ロシア軍はドイツ、特に東の端のザクセン州に近づくだろう」(ウクライナ外務省のオレフ・ニコレンコ報道官:ロシアびいきのミヒャエル・クレッチマーはザクセン州の首相:皮肉かあ?)
ウクライナは、脊髄反射的に反応しているだけだろうが、欧州がウクライナを切り捨てるリスクは常に存在している。
「領土の割譲は必然的にロシアのさらなる侵略につながり、それは間違いなくウクライナの国境を越えていく。ヨーロッパの平和はロシアの敗北にかかっている。」
そういう脅しは、もう、欧州には通用しない。
重要な点は、米国のメディア(NW)がこの記事を掲載したという点に他ならない。
多くの米国人が、欧州でもウクライナに停戦を求める議論があることを知るわけだ。
また、ロシアの軍事的な脅威が、ウクライナを超えて欧州に迫っていることも知ることになる。
ロシアのウクライナへの本格的な軍事侵攻から2年を前に、浮沈子が当初妄想した欧州大戦争への展開が、時間軸を引き延ばされて現実化しようとしていることを感じる(そうなのかあ?)。
西側は、ウクライナに引きずられて、逆に疲弊化することのリスクに気付き始めている。
つーか、元より、自国戦力の疲弊化を伴わない範囲での支援しかできない。
政治的リスクもあるしな。
わが国のように、自国のパトリオットが不足しているにもかかわらず、玉突きで輸出するようなアホな真似はしないのだ。
(自衛隊保有「パトリオット」輸出へ 年明け以降 米側と本格調整)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231226/k10014299391000.html
「防衛省によりますと、アメリカ側が、ウクライナへの支援によって自国の迎撃ミサイルが不足しているとして要請してきたもの」
「企業に新たに製造を依頼した場合、輸出までに数年かかる」
その間の我が国の防空はどーなる!?。
「自衛隊としても『パトリオット』の保有数は十分ではない」(防衛省の担当者)
やれやれ・・・。
まあいい。
バイデン政権が、ウクライナ支援のスキームを見直しているという報道とともに、この記事が出ていることは注目だ。
来年、ウクライナは、西側の支援の変質という厳しい現実に直面することになる。
それをどう言い換えようと、「勝てない戦争」を続けることになる。
ロシアが欧州に直接手を出すという話は、表向きはない。
西側の報道やウクライナの焚き付けを無視して冷静に見れば、プーチンは、むしろ抑制的に動いている。
欧米がウクライナへの支援をやめ、ロシアが当初の目的を達した後、欧州に直接侵攻する気がないことは、公式に表明されている(まあ、あてにはなりませんが)。
西側は、ロシアを短期間で戦闘国家に追い込んでしまった。
それは、最大の誤算だろう。
そして、軍備の拡大は今も加速している。
プーチンは、それを止められるんだろうか。
浮沈子が懸念するのは、ウクライナを飲み込んだ後のロシアが、自制できないのではないかということだ。
その意味では、「ヨーロッパの平和はロシアの敗北にかかっている」というウクライナの懸念は正しい。
米国が世界中で戦争しまくってきたように、戦闘国家ロシアは、欧州に対して戦いを仕掛けざるを得ない状況に陥ってしまっている。
そう仕向けたのは米国だし、欧州自身だというのは皮肉だな。
浮沈子は、改めて、欧州大戦争は確定した未来だと見ている。
侵略当初は、ウクライナのNATO電撃加盟で、直ちに突入すると妄想したけど、ワンクッションあったわけだ。
そして、その可能性は、ロシアの軍備増強に伴い、むしろ高まってきている。
中国、インド、イラン、北朝鮮とは、強固な関係を築き上げているしな。
世界が新たな現実に直面することを避けることは、出来なくなりつつある。
麗しき自由と民主主義は、それ自身の構造的弱点で敗北し、剥き出しの武力を背景にした専制主義が席巻する。
いや、席巻するとまでは行かなくても、少なくとも併存することになる。
ウクライナだけではなく、西側自体が「勝てない戦い」から「負けない戦い」へと、戦略を転換していかざるを得なくなる気がしている。
西側が描いた構図は悉く崩れた。
経済制裁によるロシアの崩壊はなかったし、侵略されたウクライナ固有の領土を奪還することも出来なかった。
それらは、不可逆的で、状況は悪化する一方になってきている。
このまま行けば、ウクライナ降伏不可避どころか、ヨーロッパ降伏不可避や西側世界降伏不可避な状況に陥りかねない。
一発のミサイルや戦闘機の撃墜が、この状況を変えるとは浮沈子には到底思えない。
我々は、もっと真面目に、この状況を正しく認識すべきなのではないのか。
情報戦に踊らされることなく、誰がどう言っているかではなく、何がどうなっているかに着目して、事態を把握していかなければならないだろう。
浮沈子は正義派じゃない。
ウクライナに限らず、世界のどの地域であっても、そこでどのような統治が行われるかは知ったことではない。
直接訪れたことがある国はわずかだけど、人々は、それぞれの統治の下で日々の生活を営んでいる。
それでいいではないか。
それが気に入らないから、戦争して好きなようにようにするというのはいかがなものかだな。
もちろん、ロシアがいいというわけではない。
人のうちに土足で上がり込んで、好き放題する輩がいいわけはない。
が、それが気に入らないからといって、互いに何十万人も殺し合うというのは本末転倒な気がする。
人類というのは、実に哀れな生き物だな。
浮沈子が納めた税金は、パトリオットミサイルとなって間接的にウクライナを支援するのかもしれないけど、払っている電気代の一部はロシアの財布を潤している。
実に複雑な気分だ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
米国は、ウクライナ支援のスキームを変えようとしている。
欧州がどうするかは見えないが、おそらく追随するに違いない。
来年、ウクライナ紛争は新しい局面を迎える。
勝てない戦争から、負けない戦争へ。
反転攻勢から、防御戦へ。
占領地の完全奪還から、独立の維持へ。
(バイデン氏、ウクライナ支援は「可能な限り」 以前の言い回しから変化)
https://www.cnn.co.jp/usa/35212735.html
「バイデン氏はウクライナの勝利を望んでいると明言」
「勝利とはウクライナが主権と独立を確保し、自国を守る能力を獲得した上で、今後の侵略を抑止することを意味すると説明」(領土の奪還じゃない!?。)
「それこそが我々の目的だ」
それに失敗すれば、ウクライナという国家は地球上から消える。
やがてはベラルーシのように、事実上ロシアの一部となって、NATOへ向けられたミサイル基地が建設されるかもしれない(そうなのかあ?)。
プーチンは、非武装化すると言っているが、んなことを信じるわけにはいかんだろう。
今年もあと数日となった。
米国の支援が続くかどうかは、来年に持ち越されている。
支援の歯車が再び噛み合って動き出すとしても、その歯のいくつかは欠けたままになるかもしれない。
トランプさんが再選されるような事態になれば、んなもんはふっ飛んじまうだろうしな。
やれやれ・・・。
米国がくしゃみをすれば、日本が風邪をひくらしいが、ウクライナは消えてなくなるかもしれない。
それが現実とならないことを祈ろう・・・。
ザルジニー総司令官の記者会見を巡る報道に、ちょっとした揺らぎが見られる。
(ザルジニー総司令官、マリンカからのウクライナ軍撤退を認める)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/general-zarzhny-approves-withdrawal-of-ukrainian-troops-from-marinka/
「我々はマリンカ郊外に撤退」(ザルジニー総司令官)
「管理人は「抵抗の象徴(7年間の陣地戦+2年間の積極的な衝突)と化としているマリンカ喪失をウクライナ側が認めるまで時間がかかる」と予想していたが、もののみごとに外れてしまった。」
これに対して、ロイターはウクライナ当局の見解を踏襲した報道を行っている。
(ウクライナ部隊、ロが制圧主張のマリンカに残留=総司令官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/Q4LGRW2DRNJCHM22NIH56EWJWU-2023-12-27/
「ザルニジー氏は記者団に対し、マリンカが廃墟になっていることを認めた上で、ウクライナの部隊をまだ当地域の北部に配備していると説明。」
つまり、市街地からは撤退したが、そこはもはや「市街地」ではなく「廃墟」であって、守る価値がないということなわけだ。
で、部隊は郊外(北部)に配備されており、マリンカを巡る戦いは継続しているという主張だな。
ロイターの報道で注目すべきは以下の記述だ。
「ロシアがマリンカを制圧したとすれば、5月以来で最大の戦果となる。」
そう、5月と言えば、ロシアが大規模な犠牲を払って占領したバムフトの陥落ということになる。
ドネツク近くのアウディーイウカの陥落も時間の問題と見られ、少なくとも東部地域における反転攻勢が不発に終わり、ロシアの逆襲を食らっていることは明白になった。
が、ザルジニーが言う通り、「戦争とは残念ながら『そういうものだ』」(航空万能論の記事より)。
政治的には大いに痛手となるであろうマリンカ陥落という話は、南部での戦闘機の相次ぐ撃墜やクリミアにおける揚陸艦の破壊(大破と見られる)と併せて報じられている。
(ロシア軍、ウクライナ防衛拠点マリンカの大部分を制圧か…国防相「完全に解放した」)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231226-OYT1T50228/
「一方、ウクライナ空軍の司令官は26日、ロシアが一方的に併合した南部クリミアのフェオドシアを巡航ミサイルで攻撃し、露黒海艦隊の大型揚陸艦を破壊したとSNSで発表」
タイミングが良過ぎるけど、偶然の一致かも知れない。
ウクライナは、膠着状態ではないということをアピールしたいのかもしれないが、「戦争とは残念ながら『そういうものだ』」。
西側の支援が滞る中、ウクライナ軍は深刻な状況に直面している。
そうでないというなら、それに越したことはないが、浮沈子的には「点」の勝利でポイントを稼いでも、「面」の敗北で失ったものの方がはるかに大きい気がする。
ロシア海軍は、黒海艦隊だけじゃないからな。
戦闘機(戦闘爆撃機)だって、まだまだたくさんあるだろうし、その撃墜で、前線における空爆がどれほど減少したかという評価は明らかではない。
前にも書いたように、防空システムによる接近拒否(撃墜)ということは、来年導入される予定のF-16の有効性に疑問を投げかける話でもある。
戦争とは、そういうものに違いない。
互いに戦果を誇張し合い、損失を覆い隠すのは同じだ。
が、軍資金や武器弾薬、兵員の調達において、彼我の差は既に明らかになっている。
ウクライナは、ロシアが選挙のために攻撃を激化させているとしているけど、選挙(3月17日予定)が終われば、攻撃の手が緩むとでもいうんだろうか?。
ありえねー・・・。
西側の支援疲れだけではなく、ウクライナの戦争疲れの方こそ、深刻な状況に陥っている。
「英BBCロシア語版によると、ウクライナ政府は25日、軍の動員対象とする年齢の下限を27歳から25歳に引き下げる法案をウクライナ最高会議(議会)に提出」
「兵役や動員逃れに対する罰則も強化する方針」
別記事では、海外に逃れたウクライナ人の召喚も促すと言われている。
それでも、50万人という必要数を満足することはできないだろう。
いや、それで足りるかどうかも分からない。
以前にも書いたけど、米国の高官は、ウクライナが必要とする弾薬(1700万発)を、世界中から調達することは不可能と明言している。
この戦争、そもそも物理的には、ウクライナに勝ち目などないのだ。
時間を味方につけたロシアは、じりじりと攻め込んでくる。
ウクライナは、せいぜいその時間を引き延ばすことが出来るだけだ。
そうして稼いだ時間で、西側は何をしようとしているのか。
対ロシア戦争の準備なのか、それとも、中国に対抗するための長期戦略を練り上げてでもいるんだろうか。
今後取り得る戦略は、ウクライナが防御に徹して、西側の支援が再び軌道に乗るのを待ち、国内の世論を再度焚き付けて第2次反転攻勢に出ることだが、その可能性は小さい。
西側の疲弊、ウクライナ自身の疲弊は、不可逆的なものだ。
仮に、今後、西側の支援が再び軌道に乗るとしても、それは熱い世論に後押しされたこれまでのものとは異なる、実利的、義務的、戦略的な支援になる。
もちろん、これまでもそういうバックボーンの元での支援ではあるけど、これからは、剥き出しの議論になるからな。
見返りがなければ、直ちに切られる。
ウクライナ国内の議論は、もっとシビアだ。
前線で殺されるか、ロシアの支配下で生き延びるかの選択を迫られる。
西側の支援を受け続けるためには、戦闘を続ける以外に道はない。
それは、最早、ウクライナの独立を勝ち取るための戦いではなく、西側に対ロシア戦の準備をさせるための時間稼ぎの戦いになる。
そんな戦争のために、多くの人々が命を差し出すんだろうか?。
現在の戦況は、ウクライナ有利とはとても言えない。
殆どの戦線では、ロシア優勢となりつつある。
防御戦に徹すれば、少しは時間稼ぎができるかも知れないが、その先に事態が好転する兆しはない。
現政権は、元から停戦交渉をする気がないけど、ロシア優勢の状況下で、ウクライナの思うような停戦をすることはできない。
そう、ロシアは勝ちに来ているからな。
いや、もしかすると、国内政治の都合で、一時的な停戦に合意する可能性はある。
少なくとも、そういうポーズを示すかもしれない。
応じないのは、ウクライナの方で、ロシアじゃないって状況をアピールするためにな。
既に、水面下ではそういう動きがあると報じられている。
西側の支援が細れば、ウクライナが戦闘を継続することは出来なくなる。
逆に、西側の支援が再び活発になれば、ロシアはそれを理由に戦闘を継続しようとするだろう。
どちらにしても、ウクライナの疲弊(特に兵員絡み)は継続する。
武器弾薬の製造を、ウクライナ国内で行う動きもあるらしいが、いつ爆撃されるか分からない状況の中で、リスクを冒して投資する企業があるとは思えない。
現に、ラインメタルは事実上、ウクライナ企業との合弁による修理工場の設置を断念している(少なくとも、具体な動きは報じられていない)。
まして、装甲車両を作るなんて話は、口から出まかせとしか思えない。
弾薬の国内製造は必須の事項だが、その目途が立っているという話もない。
つまり、計画とか意向はあっても、どれも実現にはつながっていないのだ。
おそらく、ウクライナ国内向けと思われるこれらの話は、ひょっとするとただのでっち上げかも知れないし、支援国企業のリップサービスだったりするのかもしれない(未確認)。
利に敏い民間企業が、負け犬に投資するとか言う話を本気で信じるんだろうか?。
戦場で勝てないウクライナが、今、何をどうすれば、ロシアを撃退して勝利を得ることが出来るのか。
浮沈子には想像もできない。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
ロシアが停戦のポーズしかとらず、ウクライナが停戦する気がない以上、近い将来に停戦が実現する気配はない。
もし、戦闘が終わることがあるとすれば、ウクライナが降伏する時だろう。
ロシアの軍備増強が、ウクライナ侵攻の最中から行われ、減速する気配がなく、時間を掛ければ掛けるだけ西側との兵力差が縮まり、逆転するとなれば、ウクライナ支援に兵器や資金をつぎ込むより、直接自国の備蓄に投資した方が得策ということになる。
ウクライナへの支援は、決して得策ではない(そうなのかあ?)。
米国のシンクタンク(戦争研究所)は、米国のNATOへの関与を大前提としているけど、その政策が継続するかどうかは考え物だ。
4年後の東アジア地域での緊張が懸念されている中、中東とウクライナくらいでアップアップしている米国に、欧州とアジアの二正面作戦を展開する余裕はない。
欧州が、独自にウクライナを支援し続ける理由は乏しい。
国家は正義では動かない。
国益で動く。
利に敏いという点では、こっちの方がシビアかもな。
浮沈子は、ハンガリーがそのことを明確に示したと見ている。
スロバキアも、同じようなスタンスを示している。
多くの欧州諸国は、ドイツの動きに注目しているだろう。
今は、ウクライナ支援にのめり込んでいるけど、いつひっくり返るかは分からない。
いつかは、ロシアとドンパチやる羽目になると、当事者(軍関係者)たちは覚悟を決めている。
ウクライナ支援は、その見立ての中で、天秤にかけられているのだ。
まあ、もっともらしい理屈は付けるだろうし、表向き、米国のようにばっさり切ることはできないだろうけどな。
米国のウクライナ支援が継続するかどうかは、年明けの交渉に掛かっている。
まあ、それが継続したとしても、600億ドル規模に留まる(ウクライナ参謀本部が試算した領土奪還に要する金額は4000億ドル規模だ)。
米国は、来年大統領選挙を迎える。
政治の季節に理屈は通らない。
まあ、ロシアも大統領選挙だけどな。
こっちも、理屈ではなく、実力で勝負というところか。
ロシア国民の多くは、来年の戦闘終結を望んでいると言われる(半数近いらしい)。
が、それは、侵略した領土がロシアのものになるということが前提だ。
それを放棄するという選択肢は、ロシアにはない。
ロシア側からみても、停戦は望み薄だ。
もう、行くところまで行くしかないかもしれない。
どこまで行くのか。
不確定要素が多い中、このままでいけば、ウクライナの選択肢は狭まるばかりだ。
来年は、防御戦になる。
それが戦いやすいかどうかは分からない。
縦深防御の場合、構造的に「後退」を余儀なくされるからな。
堅牢な防御線を作っても、人海戦術で突破されている状況だしな。
バムフトやマリンカは、その象徴だ。
同じような話が、次々と出てくるのかもしれない。
ドニエプル川東岸の橋頭保が築けるかどうかも焦点の一つだろう。
浮沈子はムリポと見ているし、多くの専門家もそういう評価をしている。
渡河作戦には多大の犠牲が伴う。
今のウクライナに、その余力はない。
仮に、本当に仮に、50万人の兵員が調達できて、その大半を前線につぎ込むことが出来れば、道が開ける可能性はある。
それは、ウクライナ軍がロシア軍になるということに他ならない。
ザルジニーは、多大の兵員損失を嫌って、ザポリージャ戦線を縮小した。
兵員や装備の損失を顧みずに、ロシア軍の設置した地雷原に突入していけば、道が開けたかもしれない。
来年、その戦術が採られるかどうかは分からない。
が、そうでもしない限り、南部への補給線を分断することはできないだろうし、点から線へ、線から面への拡張は困難だ。
犠牲を厭わない、ロシア式の戦闘。
まあ、たぶん、きっと、戦争とは、残念ながらそういうものだとしか言えないんだろう・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ザルジニー総司令官、来年の戦争は今年とは根本的に異なるものになる)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/general-zarzhini-says-next-years-war-will-be-fundamentally-different-from-this-years/
「2024年は2023年と異なる年になる。もし違いを生み出せなければEconomist紙に書かれたような問題に直面することになるだろう。私が発見した課題の約90%は解決策が見つかっている」(ザルジニー総司令官)
うーん、解決策が見つかっていることと、それが実現することの間には無限の距離があるような気がするんだがな。
「この問題に関心を持っているパートナー達も我々の意見に同意してくれた。だからこそ来年は今年とは異なると断言できる。少なくとも我々はそのために全力を尽くしている」(同上:表記一部修正)
そんな、火薬の発明のような話が直ちに実現するとは思えないし、ロシアの人的損耗を厭わない攻撃を撃退する特効薬があるとも思えない。
「この侵略を止めるのにあと何人の犠牲者が必要なのか予測するのは難しく、この戦争が終わるまで、敵が戦闘行為を停止するまで戦い続ける必要がある」(同上)
それは、戦闘行為を継続することが出来れば、という大前提に立っていることに注意だ。
ウクライナ軍は戦略を転換し、「勝てない戦争」から「負けない戦争」へとスキームを変えつつある。
しかし、弾薬も兵士も不足する中、勝てない戦争を続けることはもちろん、負けない戦争の継続も危ぶまれる。
冬の間、戦闘の強度は弱まるだろうけど、歩兵中心の陣地戦は、現在も絶えることなく続いている。
機動部隊が自由に活動できるスペースは、もちろんウクライナ側の後背地に広く存在している。
そこに、ロシアの機動部隊を誘い込み撃破するという、いかにもな戦術も考えられるけど、んでもって、ロシア軍はまんまと罠に嵌るだろうが、3回くらい全滅の憂き目にあえば、やがて無意味な戦闘には誘い込まれなくなるだろうさ・・・。
今年の反転攻勢は、米軍も計画策定に参画し、在ドイツ基地における徹底したシミュレーション(机上演習)の元、満を持して実行に移された挙句、たった4日で放棄された。
さて、来年の反転攻勢パート2が何日持つのかだな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーーーー
(50万人動員「要請せず」=軍トップ、大統領と食い違い―ウクライナ)
https://sp.m.jiji.com/article/show/3130603
「軍は具体的数字を示して(ゼレンスキー政権に追加動員を)要請したことはない」(ザルジニー総司令官)
うーん、なんとなくヤバい気がする。
ゼレンスキーは、一芝居うったのかもしれない。
つまり、50万人という数字を出して、それを政治的に削減して30万人とかに抑えたという形を演出してポイントを稼ぎ、国民が受け入れやすくするという話だ。
そうすれば、来年の反転攻勢に軍が失敗しても、必要数を調達できなかったからというエクスキューズにも使える。
下手な芝居だがな。
浮沈子は、まんまと引っかかって、軍は専門集団だからあらまほしき数字をはじき出したんだろうと勝手に思い込んだ。
やれやれ・・・。
ふつー、この手の情報戦を行う際は、十分なネゴシエーションをして、口裏を合わせておくのが常識というものだ。
あるいは、この不整合な状況を演出することが、もう一つの情報戦なのかもしれないが、この状況はロシアを喜ばせるだけだからな。
仮に、50万人というのがブラフだったとすれば、ウクライナは新たに50万人の動員をかけることができないということになる。
ロシアは、ウクライナ戦線に61万人余りを投入していると明らかにしており、彼我の差は覆うべくもない。
「今年6月に始めたロシアへの反転攻勢で大きな成果を出せない中、これから必要となる追加動員は「軍が提案した」とするゼレンスキー氏と、ザルジニー氏の間で食い違いが生じた形だ。」
占領地の全面奪還とか、反転攻勢でロシアを追い出すという煽りの話ではなく、事実を偽って国民を騙したという言い訳無用の事態だからな。
膠着状態じゃないとかいう話とは次元が異なる。
実に低レベルな話だ。
この話の成り行きをどう始末するのかが見ものだな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーー
(原油輸出「ほぼ全量が中印」 制裁に対抗、欧州向け激減―ロシア副首相)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023122700973&g=int
「現在の主要パートナーは中国で、(原油輸出の)シェアは45~50%程度に拡大した」
「かつてインド向け輸出はほぼなかったが、「2年間でシェアは40%になった」」
「一方、ウクライナ侵攻前に40~45%程度を占めていた欧州向けは、およそ10分の1に縮小」
ロシアは天然ガスも豊富で、輸出量でも世界2位だが、我が国が最大の輸出先となっていることはあまり知られていない(不都合な真実?)。
(天然ガス・LNG最新動向 ―窮地を脱する欧州とLNG利用を拡大するアジア新興需要国(大手ガス3社の活躍)―/Latest Trends in Natural Gas and LNG - Europe is out of a tight spot and emerging Asian countries are expanding their use of LNG (Activities of the three major Japanese gas companies) -)
https://oilgas-info.jogmec.go.jp/info_reports/1009585/1009866.html
「2. 2023年LNG需給バランス実績と予測」
「(2) LNG輸出」
「ロシア」
「2022年は、1位がフランス2.9MT、2位ベルギー1.8MT、3位スペイン1.6MT」(ヤマルLNG)
「2023年上期:
1位がベルギー2.9MT、2位スペイン2.7MT、3位フランス1.5MT」(同上)
「2022年は、1位が日本6.7MT、2位中国2.0MT、3位韓国1.8MT」(サハリンII LNG)
「2023年上期:
1位が日本2.7MT、2位中国1.4MT、3位韓国0.9MT」(同上)
通年で見られる2022年では、我が国は2位のフランスに倍以上の大差をつけて、ダントツで1位である。
今年は上期の統計ではやや落ち込んでいるが、別にウクライナに配慮したわけではない。
(わが国に求められる天然ガスの「脱ロシア」戦略)
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=105192
「米英は輸入停止、EUも22年5月策定の脱ロシア戦略に基づき削減が進んでいるものの、わが国の天然ガス輸入はほぼ減少せず。」
「ロシア以外からの天然ガスの調達余地については、昨年来のEUによる天然ガスの囲い込みや足元の中国におけるエネルギー需要の回復等を背景に、天然ガスの国際需給は既に逼迫しており、短期的な追加調達は困難な状況。」
よそ(ベルギーなど?)に持っていかれたから、手に入れることが出来なかっただけなわけだ。
「わが国政府は、早急に天然ガスの脱ロシア戦略を策定し、計画的に対露依存度を制御すべき。」
つまりだな、短期で脱ロシア化を図るのは困難ということだ。
確認しておこう。
ロシア産石油の輸出先は、ウクライナ情勢を経て大きく変わったが、天然ガスは相変わらず欧州に輸出されているし、中国の輸入が顕著に増えてきたことを除けば、我が国が主要な輸出国の一角を占める構図も大きく変わったとは言えない。
ロシアは、埋蔵量的にも生産量的にも、世界最大級の資源大国だ。
そういう観点からみれば、ウクライナが束になっても単独で敵う相手ではない(束になれば、「単独」じゃないけど?)。
だからこそ、戦闘機を打ち落としたり、軍艦にミサイル命中させただけで大騒ぎしているわけだ。
わが国は、天然ガス輸出先として、ロシア経済に多大の貢献をしている。
パトリオットミサイルを米国に輸出して、玉突きでウクライナを支援で来たとしても、帳尻が合うかどうかはビミョーだな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(米、追加のウクライナ軍事支援表明 予算審議難航、「最後」の恐れも)
https://mainichi.jp/articles/20231228/k00/00m/030/042000c
「最大約2億5000万ドル(約354億円)の追加軍事支援を表明」
「今回の支援で米政府のウクライナ支援の資金は底をつき、米議会が緊急予算を承認しなければ「最後」の軍事支援となる恐れ」
まあ、想定の範囲内だが、いくつか上がっている記事の中で浮沈子が毎日の記事に注目したのは以下のくだり。
「米政治メディア「ポリティコ」によると、米欧はウクライナ側とウクライナ軍をより防御的な態勢に再配備することを協議しているという。」
ザルジニーが言う2023年との「違い」というのは、まさにこのことではないのか。
つまりだな、2024年のウクライナ側からの反転攻勢はなく、味方の損失を抑え、敵の損耗を促す防御戦ということになるわけだ。
うーん、あんま「違い」があるようには思えないんだがな(それって、今年と同じじゃん!?)。
まあいい。
十分な支援が受けられず、兵員も砲弾も不足する中で戦闘を継続するにはそれしかないだろう。
欧米が生産能力を拡大して、再び反転攻勢に転じることが出来るようになるまでには、年単位の時間が掛かる。
それまで、ウクライナを戦わせ続けるためには、「勝てない戦争」ではなく、「負けない戦争」に切り替えていく必要があるからな。
まあ、どっちでも大差ないような気がするんだがな・・・。
ポリティコの報道については、関連記事も上がっている。
(米バイデン政権がウクライナ支援の方針転換を協議か 米メディア報道)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000330316.html
「ロシアとの停戦交渉でウクライナが優位な条件に持ち込めるよう戦略を見直す協議を始めた」
「バイデン政権が方針を転換すれば、「ウクライナの一部をロシアに明け渡すことを意味するだろう」」(ポリティコ)
ウクライナの現政権がこの方針転換を受け入れるとは思えないが、バイデン政権が、「必要なだけ」の支援から「可能な限り」の支援に転換したことを踏まえると、好むと好まざるとに関わらず停戦に臨まざるを得なくなるだろうな。
(バイデン氏、ウクライナ支援は「可能な限り」 以前の言い回しから変化)
https://www.cnn.co.jp/usa/35212735.html
「バイデン氏は従来、米国によるウクライナ支援を今後も「必要なだけ」持続していくと約束していた。」
「12日の発言で、この約束には修正が加えられたように見える。」
「引き続きウクライナに向けて、重要な兵器及び装備を可能な限り供給する」(12日の発言。)
まあ、ロシアが乗ってくるかどうかは別の話だが、一時的な「停戦」なら可能かもしれない。
それが、ウクライナが現在主張している通り、ロシアの軍備増強の時間を与え、更なる攻撃を加速することにつながるとしてもだ。
兵士には休息が必要だし、新たな動員を掛けて補充するにしても時間が掛かるしな。
ウクライナにとっては、必要不可欠な「停戦」ということになる。
ザルジニーは、ゼレンスキーの頭越しに、米国と調整しているのではないか。
「停戦」に臨まざるを得ない状況を、軍事面から作り出しているとさえ思える。
それは、「降伏」を避けるための唯一の道かもしれないけどな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ奪還地にロシア進軍)
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1167054
「ウクライナ南部ザポロジエ州でウクライナ軍が夏の反転攻勢で奪還した地域にロシア軍が進軍」
具体的な記述はないので、何がどうなっているのかは分からない。
(2023.12.19
侵攻663日目、ザポリージャやドネツク西郊外でもロシア軍の前進を確認)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-663rd-day-of-the-invasion-the-advance-of-the-russian-army-was-confirmed-in-zaporizhia-and-donetsk/
「ザポリージャ方面:
ノヴォプロコピフカとベルベーヴの間の防衛ラインまで下がっていたロシア軍が北に向けて前進していることを示唆しており、特にベルベーヴ西郊外の突出部の背後に回ろうとするロシア軍の動きは非常に興味深い。」
ロボティネを失うようなことがあれば、ウクライナは反転攻勢の戦果をロシア軍に取り返されるということになる。
今のところ共同通信の配信以外に情報がないけど、元ネタが米国の戦争研究所なので、続報は出るだろう。
待ちきれなかったので、直接元ネタに当たった。
(ロシア攻撃キャンペーンの評価、2023 年 12 月 27 日)
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-december-27-2023
「位置情報が特定されたビデオには、ロシア軍がベルボヴェ西(ロボティーン東)の樹木並木で捕らえたウクライナ兵3人をロシア軍人が射殺している様子が映っている。」
「12月13日にロボティーン付近でウクライナ人捕虜を人間の盾として使用するロシア軍人たちのドローン映像を観察」
ジュネーブ条約上は褒められた話ではないようだが、残念ながら戦争とはそういうものだ。
「12月14日と27日に公開された位置情報映像は、ロシア軍が最近ヴェルボヴェの西(ロボティーンの東9km)に進軍したことを示している」
記事の下の方には、地図と共に同様の記述がみられる。
「ウクライナ軍は最近ロボティン周辺で地盤を失ったが、おそらく冬の間ロボティン付近のより防御しやすい戦線に撤退したためと思われる。12月14日と12月27日に公開された地理位置情報映像は、ロシア軍が以前に失ったヴェルボヴェ西(ロボティーン東)の陣地を取り戻したことを示している」
「伝えられるところによると、ロシア軍はロボティン付近、ノボポクロフカ近くのロボティンの北東、ヴェルボヴェの西を攻撃したという。」
掲載されている地図は、画像の19日の推定より、ロシア軍がロボティネ南部付近で前進しているようにも見える。
「ロシアの情報筋は、濃い泥が地上機動を妨げているため、雨と雪がロボティン周辺での戦闘の激しさを弱めていると主張した。ロシア第108衛兵空挺(VDV)連隊(第7衛兵VDV師団)の部隊がザポリージャ方向で活動していると伝えられている」
記事は、アウディーイウカ(アヴディーウカ、アヴディウカ)、マリンカ(マリインカ)、バフムト(バフムート、バフムット)などについての言及もある。
浮沈子的に注目したのは、ドニエプル(ドニプロ)川東岸の情勢だ。
「ロシア軍は最近、占領下のヘルソン州のドニプロ川の東(左)岸でわずかながら領土を獲得した。12月26日に公開された地理位置情報映像では、ロシア軍が東岸のクリンキ西部とビロフルドブ(ヘルソン市の南西9.5km)の北に進軍したことが示されている」
「ウクライナ軍は引き続きクリンキ付近の陣地を維持」
戦闘は続いているようだが、目立った変化はない。
ロボティネの状況については、ロシア軍が奪還したという評価ではなく、ウクライナ軍が冬季の防衛線への撤退後に、ロシア軍が進軍したということのようだ。
うーん、浮沈子には、違いが分からんのだがな・・・。
戦争研究所(ISW:インスティテュートフォアザスタディオブウォー)の元記事は初めて読んだけど、比較的読みやすいな。
広範囲の情報への言及もあり、現状をざっと知るには有用と感じた。
<またまた追加>ーーーーーーーーーー
(「ロシアに領土割譲で戦争終結を」と、ウクライナに提言)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/12/post-103324.php
「ドイツの著名な政治家がウクライナに対し、ロシアとの戦争を終結させるために「一時的な」領土の喪失を受け入れるよう求めている。」
この話については朝日が既に報じているが、ウクライナは直ちに否定しているようだ(当然ですな・・・)。
NWの記事では、その内容についてある程度詳しく書かれている。
「ミヒャエル・クレッチマー・ザクセン州首相は12月20日、独誌『シュピーゲル』に対し、停戦と引き換えに東部4州などを占領された現在の国境をそのまま凍結することを検討するようウクライナ政府に提案」
「停戦の場合、ウクライナはまず、特定の領土に一時的に手が届かなくなることを受け入れなければならないかもしれない」
「ウクライナの領土がロシア領になることはない。しかし、他の主要な紛争と同様、最終的な解決策を講じる時が来た」
浮沈子的に注目したのは、ドイツ政府に対する方針転換(対ロ強硬路線への転換)を促している点だな。
「対ロシア政策に関してドイツ政府に「Uターン」を促し、ロシアはドイツにとって「危険で予測不可能な隣人」であり、ドイツが立場を弱めれば「さらなる紛争の基礎を築くことになる」と警告」
「残念ながらドイツ政府の基本姿勢は、交渉はしない、ただ武器を配れ、というものだ」
「アメリカの議員たちは状況をもっとよく理解し、「この方法では戦争に勝てない」ことを理解していると示唆」
具体的にどうするのかという点には触れられていない。
が、ウクライナに対する支援だけで解決することができないというのは、新たな認識だ。
この点についてNWの記事は、ウクライナ外務当局の見解を引用している。
「ロシア軍はドイツ、特に東の端のザクセン州に近づくだろう」(ウクライナ外務省のオレフ・ニコレンコ報道官:ロシアびいきのミヒャエル・クレッチマーはザクセン州の首相:皮肉かあ?)
ウクライナは、脊髄反射的に反応しているだけだろうが、欧州がウクライナを切り捨てるリスクは常に存在している。
「領土の割譲は必然的にロシアのさらなる侵略につながり、それは間違いなくウクライナの国境を越えていく。ヨーロッパの平和はロシアの敗北にかかっている。」
そういう脅しは、もう、欧州には通用しない。
重要な点は、米国のメディア(NW)がこの記事を掲載したという点に他ならない。
多くの米国人が、欧州でもウクライナに停戦を求める議論があることを知るわけだ。
また、ロシアの軍事的な脅威が、ウクライナを超えて欧州に迫っていることも知ることになる。
ロシアのウクライナへの本格的な軍事侵攻から2年を前に、浮沈子が当初妄想した欧州大戦争への展開が、時間軸を引き延ばされて現実化しようとしていることを感じる(そうなのかあ?)。
西側は、ウクライナに引きずられて、逆に疲弊化することのリスクに気付き始めている。
つーか、元より、自国戦力の疲弊化を伴わない範囲での支援しかできない。
政治的リスクもあるしな。
わが国のように、自国のパトリオットが不足しているにもかかわらず、玉突きで輸出するようなアホな真似はしないのだ。
(自衛隊保有「パトリオット」輸出へ 年明け以降 米側と本格調整)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231226/k10014299391000.html
「防衛省によりますと、アメリカ側が、ウクライナへの支援によって自国の迎撃ミサイルが不足しているとして要請してきたもの」
「企業に新たに製造を依頼した場合、輸出までに数年かかる」
その間の我が国の防空はどーなる!?。
「自衛隊としても『パトリオット』の保有数は十分ではない」(防衛省の担当者)
やれやれ・・・。
まあいい。
バイデン政権が、ウクライナ支援のスキームを見直しているという報道とともに、この記事が出ていることは注目だ。
来年、ウクライナは、西側の支援の変質という厳しい現実に直面することになる。
それをどう言い換えようと、「勝てない戦争」を続けることになる。
ロシアが欧州に直接手を出すという話は、表向きはない。
西側の報道やウクライナの焚き付けを無視して冷静に見れば、プーチンは、むしろ抑制的に動いている。
欧米がウクライナへの支援をやめ、ロシアが当初の目的を達した後、欧州に直接侵攻する気がないことは、公式に表明されている(まあ、あてにはなりませんが)。
西側は、ロシアを短期間で戦闘国家に追い込んでしまった。
それは、最大の誤算だろう。
そして、軍備の拡大は今も加速している。
プーチンは、それを止められるんだろうか。
浮沈子が懸念するのは、ウクライナを飲み込んだ後のロシアが、自制できないのではないかということだ。
その意味では、「ヨーロッパの平和はロシアの敗北にかかっている」というウクライナの懸念は正しい。
米国が世界中で戦争しまくってきたように、戦闘国家ロシアは、欧州に対して戦いを仕掛けざるを得ない状況に陥ってしまっている。
そう仕向けたのは米国だし、欧州自身だというのは皮肉だな。
浮沈子は、改めて、欧州大戦争は確定した未来だと見ている。
侵略当初は、ウクライナのNATO電撃加盟で、直ちに突入すると妄想したけど、ワンクッションあったわけだ。
そして、その可能性は、ロシアの軍備増強に伴い、むしろ高まってきている。
中国、インド、イラン、北朝鮮とは、強固な関係を築き上げているしな。
世界が新たな現実に直面することを避けることは、出来なくなりつつある。
麗しき自由と民主主義は、それ自身の構造的弱点で敗北し、剥き出しの武力を背景にした専制主義が席巻する。
いや、席巻するとまでは行かなくても、少なくとも併存することになる。
ウクライナだけではなく、西側自体が「勝てない戦い」から「負けない戦い」へと、戦略を転換していかざるを得なくなる気がしている。
西側が描いた構図は悉く崩れた。
経済制裁によるロシアの崩壊はなかったし、侵略されたウクライナ固有の領土を奪還することも出来なかった。
それらは、不可逆的で、状況は悪化する一方になってきている。
このまま行けば、ウクライナ降伏不可避どころか、ヨーロッパ降伏不可避や西側世界降伏不可避な状況に陥りかねない。
一発のミサイルや戦闘機の撃墜が、この状況を変えるとは浮沈子には到底思えない。
我々は、もっと真面目に、この状況を正しく認識すべきなのではないのか。
情報戦に踊らされることなく、誰がどう言っているかではなく、何がどうなっているかに着目して、事態を把握していかなければならないだろう。
浮沈子は正義派じゃない。
ウクライナに限らず、世界のどの地域であっても、そこでどのような統治が行われるかは知ったことではない。
直接訪れたことがある国はわずかだけど、人々は、それぞれの統治の下で日々の生活を営んでいる。
それでいいではないか。
それが気に入らないから、戦争して好きなようにようにするというのはいかがなものかだな。
もちろん、ロシアがいいというわけではない。
人のうちに土足で上がり込んで、好き放題する輩がいいわけはない。
が、それが気に入らないからといって、互いに何十万人も殺し合うというのは本末転倒な気がする。
人類というのは、実に哀れな生き物だな。
浮沈子が納めた税金は、パトリオットミサイルとなって間接的にウクライナを支援するのかもしれないけど、払っている電気代の一部はロシアの財布を潤している。
実に複雑な気分だ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
米国は、ウクライナ支援のスキームを変えようとしている。
欧州がどうするかは見えないが、おそらく追随するに違いない。
来年、ウクライナ紛争は新しい局面を迎える。
勝てない戦争から、負けない戦争へ。
反転攻勢から、防御戦へ。
占領地の完全奪還から、独立の維持へ。
(バイデン氏、ウクライナ支援は「可能な限り」 以前の言い回しから変化)
https://www.cnn.co.jp/usa/35212735.html
「バイデン氏はウクライナの勝利を望んでいると明言」
「勝利とはウクライナが主権と独立を確保し、自国を守る能力を獲得した上で、今後の侵略を抑止することを意味すると説明」(領土の奪還じゃない!?。)
「それこそが我々の目的だ」
それに失敗すれば、ウクライナという国家は地球上から消える。
やがてはベラルーシのように、事実上ロシアの一部となって、NATOへ向けられたミサイル基地が建設されるかもしれない(そうなのかあ?)。
プーチンは、非武装化すると言っているが、んなことを信じるわけにはいかんだろう。
今年もあと数日となった。
米国の支援が続くかどうかは、来年に持ち越されている。
支援の歯車が再び噛み合って動き出すとしても、その歯のいくつかは欠けたままになるかもしれない。
トランプさんが再選されるような事態になれば、んなもんはふっ飛んじまうだろうしな。
やれやれ・・・。
米国がくしゃみをすれば、日本が風邪をひくらしいが、ウクライナは消えてなくなるかもしれない。
それが現実とならないことを祈ろう・・・。
🐱病気のデパート:糖尿病黄斑浮腫ゲット:いらないって! ― 2023年12月27日 19:51
病気のデパート:糖尿病黄斑浮腫ゲット:いらないって!
本日、眼科受診で目の断層撮影。
前回も指摘されていたんだが、右目の網膜に腫れが見られる。
先生、なんていう病名なんでしょうか?。
「糖尿病黄斑浮腫」
黄斑というのは、光が目に入ってきて網膜に当たるところだ。
この辺りにふくらみがあり、2か月前と同じ状況になっている。
明らかな進行は見られないし、自覚症状もない。
視力もそれなりに出ている。
今日から治療開始になったが、まずは点眼液から。
(ブロムフェナクNa点眼液0.1%「ニットー」)
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=41939
「炎症の原因物質であるプロスタグランジンの生成抑制作用などにより炎症を抑えます。」
ラベルには、非ステロイド性抗炎症点眼剤とある。
「通常、1回1〜2滴を1日2回点眼」
浮沈子は、右目だけに発症しているので、1日2回、右目だけに点眼する。
カルテオロールも点眼しているので、1回は同じタイミングで5分以上間隔を置いて差すことになる(でないと、忘れそうだしな)。
「他の目薬も使う場合は、5分以上の間隔をあけて点眼してください。」
まあいい。
ダイビングを止められているわけではないけど、用心のために深潜りはキャンセルした(テック40サポート:サイドマウントで実施予定だったけど)。
竹内さんに誘われていたトレーニングダイブ(海洋でのシェルドライでのサイドマウントのコンフィギュレーションと、エクストラタンクのハンドリングを考えてたんだがな)もキャンセル。
プールや6m程度しか潜らないIDCサポートの方は、予定通り行う。
ちょっと、気分的に楽にはなった。
来月末に、再度受診ということだが、点眼薬で抑えられるような病気でないことは確かだ。
ぶっちゃけ、失明の恐れもある(今のところ、右目だけですが)。
今日は、眼科の帰りに、かかりつけ医の内科で、血液検査の結果を受け取る。
HbA1cの値は、6.5。
前回が6.3だから、ビミョーに悪化している(メキシコで、オレオのビスケット(オレオもどきも)とかコカ・コーラライトをしこたま摂取していたしな)。
中華のおかずを1品だけにしとくとか、ラザニアだけにしてピザをやめておけば良かったとか、後悔しても後の祭りだ。
やれやれ・・・。
空腹時血糖は109と、なんとギリギリ正常値!。
カリウムの値が、正常値である3.5から5.0を逸脱して、6.3になっていたが、思い当たる節はない(ラーメン食べてないしな)。
HDLコレステロールも高いが、これは善玉ということで先生からも特に指摘はなかった。
ヘモグロビンエーワンシーの値が微増だったことと、カリウムが高かったことが気になる程度だ。
全体として、悪い値ではない。
次回は3月だから、冬場のフィットネスをサボらずに続けて、爆食を控えることで改善を計ろう。
と言いながら、これから買い出しに出かける。
整形外科も月曜日に受診したが、腱板炎の方は落ち着いていて、消炎鎮痛剤と胃薬のセットは止めてもらった。
塗り薬(フェルビナクスティック)も、在庫で間に合う。
ビタミンB12(メコバラミン500)だけ、日数分出してもらった。
これも3か月後だな。
今日は、眼圧も計ったが、値を聞き損ねた。
特にご注意はなかったから、正常圧の範囲なんだろう(未確認)。
若い時分には、年寄りは病気の話と墓の話しかしないと馬鹿にしていたけど、自分がその年代になって同じ状況にあることに唖然とする。
墓の話はともかく、病気の話に事欠かなくなった。
高血圧も治療中だが、今のところ、冬場でも正常値に収まるようになってきた。
オルメサルタンは、夏場に20mgから下げてもらった10mgのままで変わらない。
減量の効果は、血圧と糖尿病には確かに出ている。
空腹時血糖の値が、ギリギリとは言いながら、正常値に収まったのも嬉しい。
今日は、散瞳薬を差したから、フィットネスには行かなかったけど、明日はサボらずに行くつもりだ(予定は未定だけど)。
来年は、一度、全身くまなく人間ドックで検査してもらうつもりだ。
まあ、これも予定だけで、具体な動きはしていない。
懸案は、ぜーんぶ先送りにしている。
そのうちお迎えが来れば、懸案はそのままになる。
それはそれで仕方ない。
ダイビングの道楽がいつまで続けられるかは分からないけど、健康管理のモチベーションを保つ役割は果たしている気がする。
いつになるかは分からないけど、コスメル島のリゾートダイブを満喫するためにも、病気のデパート状態から脱却しておかないとな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
カリウムの値の増加は、腎機能の悪化の恐れがある。
手足のしびれが気になる今日この頃、その可能性も否定できない。
HbA1cだけでは、糖尿病の病態は判断できない。
網膜の出血は、微量だがそれなりに出ているしな。
尿に糖分を排出するタイプの治療薬を使っている関係上、尿検査をして判定することは無意味だ。
日頃から、尿路を清潔に保つようにして、尿路感染を予防することも心掛けている。
まあ、どうでもいいんですが。
メキシコくんだりまで行って、身体には相当ストレスが掛かっている。
3か月後の血液検査を見て、長期的な戦略を立てる必要がありそうだな・・・。
本日、眼科受診で目の断層撮影。
前回も指摘されていたんだが、右目の網膜に腫れが見られる。
先生、なんていう病名なんでしょうか?。
「糖尿病黄斑浮腫」
黄斑というのは、光が目に入ってきて網膜に当たるところだ。
この辺りにふくらみがあり、2か月前と同じ状況になっている。
明らかな進行は見られないし、自覚症状もない。
視力もそれなりに出ている。
今日から治療開始になったが、まずは点眼液から。
(ブロムフェナクNa点眼液0.1%「ニットー」)
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=41939
「炎症の原因物質であるプロスタグランジンの生成抑制作用などにより炎症を抑えます。」
ラベルには、非ステロイド性抗炎症点眼剤とある。
「通常、1回1〜2滴を1日2回点眼」
浮沈子は、右目だけに発症しているので、1日2回、右目だけに点眼する。
カルテオロールも点眼しているので、1回は同じタイミングで5分以上間隔を置いて差すことになる(でないと、忘れそうだしな)。
「他の目薬も使う場合は、5分以上の間隔をあけて点眼してください。」
まあいい。
ダイビングを止められているわけではないけど、用心のために深潜りはキャンセルした(テック40サポート:サイドマウントで実施予定だったけど)。
竹内さんに誘われていたトレーニングダイブ(海洋でのシェルドライでのサイドマウントのコンフィギュレーションと、エクストラタンクのハンドリングを考えてたんだがな)もキャンセル。
プールや6m程度しか潜らないIDCサポートの方は、予定通り行う。
ちょっと、気分的に楽にはなった。
来月末に、再度受診ということだが、点眼薬で抑えられるような病気でないことは確かだ。
ぶっちゃけ、失明の恐れもある(今のところ、右目だけですが)。
今日は、眼科の帰りに、かかりつけ医の内科で、血液検査の結果を受け取る。
HbA1cの値は、6.5。
前回が6.3だから、ビミョーに悪化している(メキシコで、オレオのビスケット(オレオもどきも)とかコカ・コーラライトをしこたま摂取していたしな)。
中華のおかずを1品だけにしとくとか、ラザニアだけにしてピザをやめておけば良かったとか、後悔しても後の祭りだ。
やれやれ・・・。
空腹時血糖は109と、なんとギリギリ正常値!。
カリウムの値が、正常値である3.5から5.0を逸脱して、6.3になっていたが、思い当たる節はない(ラーメン食べてないしな)。
HDLコレステロールも高いが、これは善玉ということで先生からも特に指摘はなかった。
ヘモグロビンエーワンシーの値が微増だったことと、カリウムが高かったことが気になる程度だ。
全体として、悪い値ではない。
次回は3月だから、冬場のフィットネスをサボらずに続けて、爆食を控えることで改善を計ろう。
と言いながら、これから買い出しに出かける。
整形外科も月曜日に受診したが、腱板炎の方は落ち着いていて、消炎鎮痛剤と胃薬のセットは止めてもらった。
塗り薬(フェルビナクスティック)も、在庫で間に合う。
ビタミンB12(メコバラミン500)だけ、日数分出してもらった。
これも3か月後だな。
今日は、眼圧も計ったが、値を聞き損ねた。
特にご注意はなかったから、正常圧の範囲なんだろう(未確認)。
若い時分には、年寄りは病気の話と墓の話しかしないと馬鹿にしていたけど、自分がその年代になって同じ状況にあることに唖然とする。
墓の話はともかく、病気の話に事欠かなくなった。
高血圧も治療中だが、今のところ、冬場でも正常値に収まるようになってきた。
オルメサルタンは、夏場に20mgから下げてもらった10mgのままで変わらない。
減量の効果は、血圧と糖尿病には確かに出ている。
空腹時血糖の値が、ギリギリとは言いながら、正常値に収まったのも嬉しい。
今日は、散瞳薬を差したから、フィットネスには行かなかったけど、明日はサボらずに行くつもりだ(予定は未定だけど)。
来年は、一度、全身くまなく人間ドックで検査してもらうつもりだ。
まあ、これも予定だけで、具体な動きはしていない。
懸案は、ぜーんぶ先送りにしている。
そのうちお迎えが来れば、懸案はそのままになる。
それはそれで仕方ない。
ダイビングの道楽がいつまで続けられるかは分からないけど、健康管理のモチベーションを保つ役割は果たしている気がする。
いつになるかは分からないけど、コスメル島のリゾートダイブを満喫するためにも、病気のデパート状態から脱却しておかないとな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
カリウムの値の増加は、腎機能の悪化の恐れがある。
手足のしびれが気になる今日この頃、その可能性も否定できない。
HbA1cだけでは、糖尿病の病態は判断できない。
網膜の出血は、微量だがそれなりに出ているしな。
尿に糖分を排出するタイプの治療薬を使っている関係上、尿検査をして判定することは無意味だ。
日頃から、尿路を清潔に保つようにして、尿路感染を予防することも心掛けている。
まあ、どうでもいいんですが。
メキシコくんだりまで行って、身体には相当ストレスが掛かっている。
3か月後の血液検査を見て、長期的な戦略を立てる必要がありそうだな・・・。
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