🐱ウクライナ降伏不可避:枯渇 ― 2024年01月05日 07:03

ウクライナ降伏不可避:枯渇
ウクライナ降伏不可避:枯渇


(ホワイトハウス報道官、ウクライナへの武器提供が資金不足で停止したと認める)
https://grandfleet.info/us-related/white-house-press-secretary-admits-arms-deliveries-to-ukraine-have-stopped-due-to-lack-of-funds/

「もうウクライナに軍事支援を提供する資金は尽きた」(ホワイトハウスのカービー報道官)

「現状でウクライナ支援を継続できる「マジカルポット」は存在しない」(同上:マジカルポットといっても、サボテン栽培用ではない!:画像参照)

もちろん、米国だけが支援を行っているわけではない。

が、武器の供与について、最大の貢献をしているのは米軍だからな。

「支援資金が枯渇した」(米国のディフェンスメディア)

さてさて、どうしたものか。

(ウクライナ外相、米軍事支援確保に自信 「プランB」ない)
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2024/01/479261.php

「ウクライナは与えられた資源で戦う。ウクライナに与えられるのは慈善ではない。北大西洋条約機構(NATO)を守り、米国民の繁栄を守るための投資だ」(ウクライナのクレバ外相)

その投資が有効かどうかも、だんだん怪しくなってきたがな。

それが継続すると確信している根拠は示されていない(んなもんは、ぶっちゃけ、ないからな)。

「ロシアが戦争に勝利すれば、他の指導者も追随したくなるとし、地域の安全を確保し、そうした指導者らを抑止することは米国にとってさらに高い代償を伴う」(同上)

米国には最早、世界の平和を守る力もその気もないに違いない。

心配無用だ(そんなあ!)。

懸念されるのは、米国の状況は欧州も同じだということだ。

自国の防衛を削ってまで、ウクライナを助けることはしない。

支援は、あくまでも余力の範囲内だ。

軍事同盟があれば、例えばNATOのような集団的自衛権を行使して、同盟国を守るために自国の兵力をつぎ込むだろうが、ウクライナはまだNATO加盟国じゃないからな。

そんな義理はない(義理なのかあ?)。

バイデン政権は、米国の利益のために支援していると、恥も外聞もなく公言しているからな。

米国内の軍需産業に金が落ち、地域が潤うとまで言っちまってる。

しかし、その金を米国内で使えば、もっと潤うことは間違いないからな。

よその国にくれてやることはない。

今、米国の関心はイスラエルの暴走を如何に抑えるかにある。

レバノンやイランを巻き込んで、中東に災いをもたらそうとしているわけだ(そうなのかあ?)。

実質的に、ウクライナに回す武器はない。

イスラエルで手いっぱいだ。

クレバ外相は、相変わらず世界を脅して支援を得ようとしているけど、その手が通用しなくなりつつあることは間違いない(ない袖は振れないしな)。

戦場で勝てないウクライナは、既に世界のお荷物になり下がってしまった(以前は、自由と民主主義の星だったけどな)。

バイデン政権は、ウクライナ戦争を防衛戦に切り替えて時間を稼ごうとしているようだが、それが成功する保証はない。

昨年の反転攻勢のように、予想に反してロシアの攻勢を防ぎきれずに押し込まれるようなことがあれば、政権にとって大きな痛手になりかねない。

米国が政治の季節に入っていることは、状況としてはかなりヤバいからな。

今後の成り行き次第では、ウクライナの頭越しにロシアと手打ちをしかねない(そうなのかあ?)。

核大国には、核大国としての独自の正義がある。

正義と言って悪ければ、皮算用といってもいい。

破滅的な核戦争を回避するためなら、民主主義も専制主義も棚上げして、事態の鎮静化に動かざるを得ない。

ロシアは、そういう戦略的な観点から揺さぶりをかけてくる。

ウクライナの反転攻勢がとん挫し、支援が不安定になり、国内の動員も怪しくなってきたこの冬、事態は大きく動き出すに違いない。

ロシアは、欧州に攻め込むとかはおくびにも出していない。

いや、まあ、ウクライナに侵攻する時だって、やらないって言ってたからな。

当てにはならない。

ウクライナとの紛争が継続している中でだって、ちょっかい出しかねない。

そうやって、欧州をけん制する。

ウクライナ支援なんて、してる場合じゃないだろう?。

まあいい。

ウクライナ情勢が大きく動き出せば、そういう流れになる可能性もある。

確認しておこう。

米国は、既に自国の防衛とウクライナ支援を天秤にかけ始めている。

「44億ドルをウクライナへの武器提供に全額使うことも選択肢として残されているが、これは厳しい選択肢だ。なぜなら我々自身の即応態勢とウクライナが必要とする支援の継続能力について決断を迫られているからだ」(米国防総省のパット・ライダー報道官)

大統領の引き出し権限については不明なところもあるけど、世界最大の軍事大国である米国でさえギリギリのところで支援しているわけで、欧州だってシビアな選択を迫られていることは明らかだ。

ロシアとの直接対峙が迫る中、背に腹は代えられない。

さっさと損切りして、まもりに入らなければ、自国がウクライナの二の舞になる。

米国は米国で、ロシアがちらつかせる戦略核が気になるしな。

浮沈子は、事態の展開は予想外に早いと見ている。

米国大統領選挙への影響が必至な情勢の中、むしろ、早い時期に膿を出して、事態の鎮静化に動いた方が得策ではないのか。

独立を保つことで勝利宣言し、戦争を終結して平和をもたらし、ウクライナにとって最良の結果を与えたというストーリーを描いてな。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

夏までには、決着すると言い切ってしまおう(そうなのかあ?)。

共和党に政治的ポイントを稼がせないためには、たぶん、それ以外の方法はないに違いない。

国境問題以外にも、大統領選挙に向けての争点は多々あるに違いない。

ウクライナ支援を人質に取らせないためには、支援自体にケリをつけるのが一番だからな。

焦点は、今年の防衛戦が期待通りに始まるかどうかだ。

プーチンの大統領選挙も絡んで、これから3か月はめまぐるしいだろうな・・・。

ウクライナの動員は、良く言って「極めて困難」、ハッキリ言えば「不可能」だしな。

兵士も、金も、物もない。

戦う気力だけでは、戦争に勝つことはできない。

さらに、西側は重大なことを忘れている。

ウクライナは、決して西側が戦争に巻き込まれた時に兵士を派遣することはしないからな。

NATOは、地域の防衛とウクライナ支援という、ある意味で二正面作戦を強いられる。

んなこと、やってられんだろう。

自国の防衛もままならないウクライナは、その事態に至っても、支援を要請し続けるつもりなんだろうか?。

<想定A>
ウクライナ紛争
→何らかの終結
→欧州とロシアの直接対決

<想定B>
ウクライナ紛争
→欧州とロシアの直接対決
→支援の停止
→何らかの終結

浮沈子的には、想定Bの可能性が高いと見ているんだがな。

米国は、大規模な派兵を行わず(行えず?)、侵攻された地域をロシアの勢力圏として認めるしかなくなる。

その時、欧州はゼレンスキー政権のように、2024年の国境が戻るまで、徹底抗戦すると言い張るだろうか・・・。

一体、欧州に誰が支援するんだろうか?。

米国は、そっぽを向いて知らぬ存ぜぬを決め込むかもしれないし、今まさに取り掛かろうとしているように、ロシアとの外交だけでお茶を濁すかもしれない。

ひょっとすると、ウクライナの支援が先細りになることを見込んで、ロシアが欧州に仕掛けることは、想定の範囲なのかもしれない。

それは、バイデン政権にとってマイナスにはならないかもしれないしな。

ウクライナの和平交渉で、プーチンががブチ切れそうな条件を叩きつければ、もしかして欧州大戦争が始まるかもしれない。

大統領選挙は、それで乗り切る(そうなのかあ?)。

荒業だけど、大統領選挙の勝利と下院改選で過半数を制することが出来れば、ウクライナ支援だってじゃぶじゃぶに可能になるしな。

汚職だって、横流しだって、思いのままだ(そんなあ!)。

うーん、今夜の妄想はいい感じで膨れ上がっている。

ウクライナ紛争を、コップの中に閉じ込めておくことが、米国や欧州にとって極めて重要なわけだ。

イスラエルのガザ侵攻が続き、周辺国の情勢が不安定になってきている中、そのことの重要性は極限まで増加している。

スバルキギャップ辺りでドンパチやるか、フィンランドにちょっかいを出すか、黒海で輸出に絡むルーマニア辺りを狙うかだな。

最初は、米国などの主要国の出方を見るための小規模な戦闘を仕掛けるだろう。

F-16の訓練を行っているポーランド辺りも危うい。

行けそうだとなれば、急速にエスカレートする危険がある。

もちろん、ロシアはそんなことは一言も言っていない。

メドベージェフやロシアの過激な一派の言動に比べて、プーチンはむしろ、抑制的に動いているようにさえ見える(まあ、そう見せるための情報戦なんだろうけど)。

ウクライナが戦争を継続するための資源は枯渇しつつある。

兵士も、資金も、武器弾薬も。

この窮地を乗り切るためには、本当に、真剣に、西側が支援を継続することと、ウクライナ自身の変容が必要だ。

それが、本当にウクライナのためになるのかは分からない。

浮沈子的には、さっさと戦争など止めちまって、現状のまま手打ちにするのが最善だと思っているが、ウクライナの未来はウクライナが決める。

いや、ロシアか、やっぱ米国か。

欧州は、例によって四分五裂。

どこもわが身が可愛いのだ。

ロシアだって分からない。

国民の多くは戦争終結を望んでいる。

プーチンは戦争継続を意図しているかもしれないが、一時休戦という選択肢もあるだろう。

その先に、本当に平和が訪れるのか、ウクライナが危惧するように、ロシアが戦争準備を整える時間を与えることになるだけなのかは見えない。

米国は、急速に政策転換するかもしれない。

ウクライナがそれを受け入れるかどうかは分からない。

だが、米国にも選択肢はないのだ。

今年、世界は視界不良のまま、全速力で未知の領域に突入していく・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ロシア軍、北朝鮮から入手した弾道ミサイルをウクライナに向けて発射)
https://grandfleet.info/us-related/russian-military-fires-ballistic-missile-acquired-from-north-korea-towards-ukraine/

「ロシアはイランから短距離弾道ミサイルを調達するため動いている。既に北朝鮮から数十発の弾道ミサイルとランチャーを受け取っている」(WSJ)

「ロシアは北朝鮮から数十発の弾道ミサイルとランチャーを受け取りウクライナに向けて発射した」(ワシントン・ポスト紙)

「北朝鮮製の弾道ミサイルは12月下旬から1月上旬までロシアがウクライナに向けて発射したミサイルだ」(同上)

「米国は北朝鮮がロシアに弾道ミサイルとランチャーを提供したと判断している。ロシアは2023年12月30日の攻撃で少なくとも北朝鮮製の弾道ミサイルを1発使用し、1日2日の攻撃でも複数の弾道ミサイルを使用した」(ホワイトハウスのカービー報道官)

「30日に発射された弾道ミサイルはウクライナの空き地に着弾し、2日に発射された弾道ミサイルの影響は評価中だ」(同上)

「これは北朝鮮によるロシア支援の重大なエスカレーションだ」(同上)

これらを迎撃するためには、パトリオットミサイルのうち、PAC-3弾とGEM-T弾が必要らしいが、ロシアは囮のミサイルを発射するなどして迎撃段の消耗を狙っていると言われる。

「キーウに撃ち込まれるキンジャールやIskander-Mはパトリオットシステムによる迎撃で対応できている」

「パトリオットシステムが配備されているキーウに敢えてキンジャールやIskander-Mを撃ち込んでいる理由について「高価なパトリオットの迎撃弾(PAC-3弾とGEM-T弾)消耗を狙っている」という指摘もある」

「因みにレイセオンによるPAC-3弾の年間生産数は600発程度なので、ウクライナに供給できる数は限られているはずだ。」

浮沈子は、このブログの管理人が示しているロシア軍の目的は、もっと単純にキエフを含む主要都市を狙っているだけなのではないかと感じている。

弾道ミサイルには、核弾頭を搭載することが可能だ。

それをぶち込むことで、いつでも大都市に壊滅的被害を与えることが可能であることを示そうとしているのではないか。

もちろん、エネルギーインフラや軍需産業への攻撃も続くだろうが、ウクライナの人々に、ロシアに対する畏怖を植え付けるには日常生活を脅かすのが効果的だからな。

遠く離れた戦場で、いくら押し込まれたとしても、それは目には見えないし、当局は被害をひた隠しにしている。

国民の目を(ロシアが望む)現実に向けさせるために、都市部を容赦なく爆撃する。

そのためには、北朝鮮やイランから調達したミサイルも構わず使用する。

肝心なことは、米国にはそれを止めることができないということだ。

国際社会(当然、安保理マターだからな)には可能だろうか?。

ムリポに違いない。

新・悪の枢軸(中国、ロシア、インド、イラン、北朝鮮、その他諸々)は、西側が構築した秩序を踏みにじって、実力を行使している。

これに対抗するには、ウクライナに弾道ミサイルを供与する以外にはない(そうなのかあ?)。

戦車も、ロケット砲も、戦闘機も、西側の支援はエスカレートを繰り返してきた。

次は、弾道ミサイルだろう。

モスクワに届く、でっかいヤツ!。

それを矢襖のように打ち込んで、プーチンの息の根を止める!。

・・・ことにはならないだろうな。

米国は、既にチキンレースから降りる決意を固めているだろう。

エスカレートする武器供与でロシアを刺激し、本物の戦争に発展することは本意ではない。

ロシアの戦力を削ぐことは好ましいが、ロシア本土を攻撃したり、NATO諸国を攻撃されたりすることは避けたいのだ。

仮に、トランプさんが大統領に返り咲くことがなかったとしても、共和党が下院を握っている限り、バイデンの2期目は悲惨だ。

今年のウクライナ支援は、再開されるとしてもそれを念頭に置きながら行われるだろう。

勝てない戦争から、負けない戦争への移行がスムーズに行われなければ、ウクライナは大きく押し込まれることになる。

戦争を遂行する資源の中で、目に見えない最重要なそれは抗戦意欲だ。

弾道ミサイルによる都市攻撃は、おそらくそれを削ぐことを狙っている。

既に、ウクライナの反転攻勢の神話は崩れている。

防衛戦に持ち込めたとしても、じりじりと後退する事態は避けられない(縦深陣地による防御とはそういうものだ)。

後退する中で、敵兵力を損耗させ、継戦意欲を喪失させるというのがセオリーだ(ロシアは損耗を気に掛けないだろうけど)。

そうやって稼ぐことが出来る資源は「時間」ということになるが、それを味方に付けているのはロシアだろう。

何か、魔法の杖でも振らなければ、この事態をウクライナ有利に変えることはできない。

(イタリアのメローニ首相、ウクライナに武器を送らなければ戦争が近づくだけ)
https://grandfleet.info/european-region/italian-prime-minister-meloni-says-if-we-dont-send-weapons-to-ukraine-war-will-only-come-closer/

「イタリア人の約45%がウクライナへの武器供与に反対(賛成は34%)、与党「イタリアの同胞」の支持者でさえ47%が武器供与に反対している」(最も発行部数が多いコリエーレ・デラ・セラ紙による昨年2月の世論調査)

調査時期が1年近く前だから、現在がどうかは知らない。

「戦争のエスカレーションに繋がるため武器をウクライナに送るべきではないという主張は実際には逆だ。ウクライナが外交的解決策や交渉テーブルに着く唯一のチャンスは勢力間のバランスを保つことだ。ウクライナ支援に否定的な人々の言う通りにすれば平和が訪れるどころか我々のもっと身近なところで次の戦争が起こるだろう」(メローニ首相:今月4日の記者会見)

浮沈子は、これが単なる脅しではないと信じている。

欧州は、バラバラになり、支援が滞り出し、先細りする中で、ウクライナが疲弊し続け、欧州自身がロシアとドンパチ始めることになる。

イタリアは、今年のG7議長国だ。

口先だけで、景気のいい話をぶち上げることになるんだろう。

その真っただ中で、米国大統領選挙が行われる。

なけなしの抗戦意欲を維持しながら、限られた資源で戦わざるを得なくなる。

ロシアは、舌なめずりしながら、獲物が罠にかかるのを見守っているに違いないのだ・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナメディアによる2023年の総括、政府は困難な現状を認められない)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-medias-summary-of-2023-the-government-cannot-accept-the-difficult-current-situation/

「政治家や軍が「前線の状況が厳しい理由」を率直に語り、それを国民が受け入れて「ゼレンスキー大統領の方針(全ての領土を解放するまで戦い続ける)」を支持した場合にのみ「人的資源の不足」は解消される」

奥歯にものが挟まったような記事の中で、この部分だけが浮沈子の関心を引いた。

つまり、「人的資源の不足」が解消される見込みはないと言っているわけだ。

ウクライナにおける戦争において、形而下の問題として最も危機に瀕しているのは兵士の不足だ。

一時期、50万人という数字が一人歩きしたが、政権側のでっち上げであることがザルジニーによって暴露されている(軍は、数字を挙げて要求したことはないと明言)。

が、一見ありそうな数字であることも事実だ。

浮沈子は、政権側がこの数字を出してきたということは、事実上、ウクライナの人的損失の規模を反映していると見ている。

死傷者だけとは言わないが、当面の交代要員も含め、ウクライナ軍は深刻な人員不足に陥っている。

戦場で勝てないウクライナは、人員の補充でも苦境に立たされている。

「ゼレンスキー大統領の方針(全ての領土を解放するまで戦い続ける)」を受け入れることは、もはや不可能となった。

その状況の中で、大規模な動員が行えるわけはない。

どーせ、ロシアに領土の一部を明け渡すことになるなら、戦闘を早期に終結させて人的損失を最小限にとどめるべきだろう。

完全な勝利を信じて英雄となった兵士たちは、無駄死にということになる。

つまりだな、西側はロシアの人的損失を30万人規模と見積もっているが、ウクライナはそれ以上の損失を被っている可能性があるということだ。

しかも、ロシアは追加の動員については不要だとしている。

有力な対立候補を北極圏の収容所送りにしているけど、3月には大統領選挙も行う。

対して、ウクライナは選挙を先送りし、有効な動員政策も打てず、お先真っ暗な状況のままだ。

西側の兵器が届いても、国内生産が軌道に乗ったとしても、それらを使える兵士がいなければ役には立たない。

役に立たなければ、戦果は挙げられず、戦果が上がらなければ動員にも支障を来す。

動員が進まなければ、益々戦果は上がらない。

悪循環が始まっているのだ。

ウクライナ当局が人的損耗の規模を明かさないのは戦争の常だが、戦場における兵員不足は明らかだ。

ロシアとウクライナの用兵思想の違いも指摘されているけど、それを可能としているロシア国内の体制そのものが戦力なわけだ。

もっと言えば、ウクライナ軍は人的損耗に対して弱いわけだ。

それを、武器弾薬で補うことが出来ればまだしも、多少優位程度では話にならない。

ロシア軍だって馬鹿じゃないから(ホントかあ?)、戦場で壊滅的な損害を受ければ対策を考えてくる。

それに加えて、人的損耗を避けられない局面では、最大限の強さを発揮している。

「政府と世論の評価がかけ離れている「反攻作戦の評価」を一致させることから始めなければならないのかもしれない。」(ブログ管理人)

浮沈子はそうは思わない。

そんな、馬鹿正直に敗戦(反転攻勢の失敗)を認めるような真似はしないだろう。

それは、まだ続いていて、自軍の守りを固めてから、再度、反転攻勢に臨むというストーリーを描いているに違いない。

それがその通りなら苦労はない。

が、そうでないとしても、ウクライナ国民が受け入れ難い人的損失を明らかにしたうえで大規模動員に臨むということはない。

戦闘が終わりかねないからな。

敵の損失を過大に評価し、味方のそれはひた隠しにする。

そのうえで、出来もしない目標を掲げて国民を鼓舞し、戦場に送り込むのだ。

その構図が、根本的に変わることはない。

そして、戦場で勝てないまま「転進」を繰り返し、ある日、突然、玉音放送を聞くことになるのだ(ちょっと違うような気が・・・)。

西側の支援が先細りになり、対ロシア直接対決へとシフトしていく中、ウクライナのことは忘れ去られ、自力で対処していくしかなくなるんだろう。

「我々は戦争に勝ち抜くため「権利や自由の一部を犠牲にする覚悟」が出来ているのだろうか?」

「政治家はポピュリストであることを止めて責任を転嫁することなく「難しい決断」を下せるのだろうか?」

「2年も戦い続けている兵士を交代させるため「新たな動員」に応じてくれる人はいるのだろうか?」

「我々の社会は戦争で心理的に傷ついた若者を受け入れ、必要な治療や真っ当な人生を送るチャンスを与えることが出来るのだろうか?」

「ウクライナ人は諦めることなく「未来のために戦う国」として世界の模範であり続けられるのだろうか?」(いずれも、ウクライナメディアのRBC Ukraine)

仮にそれが出来たとしても、その時には支援国はもういない。

彼らもまた、直接対峙の中で、同じような問題に直面することになる。

国民に「権利や自由」の一部を犠牲にさせることも、ポピュリストであることを止めて難しい決断を下すことも、新たな動員を求めることも、心理的に傷ついた若者を支えることも、未来のために戦う国としての模範を示すことも出来ずにな。

西側の国々は、ウクライナに全てを押し付けてきた。

金と武器とで横っ面をひっぱたき、お前たちが死ねと言い続けてきた。

そのツケを払う時は近づいている。

もちろん、我が国も例外ではない。

国際紛争解決の手段としての戦争を放棄する立派な憲法を戴きながら、玉突きでウクライナにパトリオットミサイルを輸出したりしてるからな(米国の在庫→ウクライナ、日本→米国の在庫補充)。

米国は、最終的には、台湾、韓国、日本を見限る。

フィリピンも怪しい。

オーストラリアは分からないが、ニュージーランドは危ないな。

米国の支援が途絶えたウクライナは、明日の日本だ。

わが国の政治家に、国民に「権利や自由」の一部を犠牲にさせることや、ポピュリストであることを止めて難しい決断を下すことや、新たな動員を求めることや、心理的に傷ついた若者を支えることが出来ると期待するのはムリポだろう。

増税することくらいが関の山だ。

未来のために戦う国としての模範を示すことは、元より憲法で禁じられている(自衛のための戦争は、この限りではない?)。

ウクライナは岐路に立たされている。

そして、残念ながら、一方の道しか選択肢は残されていない。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

戦争継続に必要な人員は枯渇するだろう。

そんなウクライナに、支援をしようとする国はなくなる。

戦闘で勝てなければ、武器弾薬の支援も減る。

益々、戦果は上がらない。

「誰もが貴重な時間を浪費しながら困難な決定を先送りし続けている」(ウクライナメディアのRBC Ukraine)

時間には限りがある。

いつまでも先送りし続けるわけにはいかない。

ウクライナの人員問題を解決するためには、一刻も早い決断が必要だ。

政権崩壊のリスクを冒して、国民に現状を訴え、数十万人の大規模動員をかける。

浮沈子には、現政権にそれが出来るとは到底思えない。

プーチンにはできたけどな。

「・・・侮辱の対象であったロシア人への評価を『見習うべき対象』に変更するには多くの痛みが伴う」

しかし、それをしなければウクライナに勝機はない。

たぶん、我が国にもな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(NATO、欧州のパトリオット運用国向けに1,000発の迎撃弾を一括発注)
https://grandfleet.info/european-region/nato-orders-1000-interceptor-rounds-for-patriot-operating-countries-in-europe/

「ドイツ、オランダ、ルーマニア、スペインを含むNATO加盟国を支援して1,000発(全てのオプションが行使された場合の数量)のGEM-T弾調達契約をCOMLOGと締結する」(NATO支援調達庁(NSPA))

COMLOGというのは、レイセオンと欧州のミサイル企業MBDAとの合弁会社だ。

短い記事だが、浮沈子がここで注目したのは欧州が自分たちの防衛のために動き出したという点だ。

GEM-T弾というのは、PAC-2形態で使用する最新の迎撃弾で弾道ミサイル、巡航ミサイル、航空機との交戦能力が向上したタイプと解説されている。

この1000発の中から、ウクライナに供与されるのかどうかは分からない。

が、NATOが調達する以上、加盟国のために使用されると考えるのが自然だ。

もう、ウクライナどころじゃなくなってきたのかもしれない。

欧州は、欧州自身を守るために動き出したわけだ。

その流れを止めることはできないだろう。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(平和への最大のチャンス、ウクライナ和平合意を壊したのは誰か 交渉当事者から新証言相次ぐ 「ロシアを追い詰めろ」が生んだ悲劇)
https://nordot.app/1111548653431325641?c=39546741839462401

「開戦直後の2022年3月、双方の直接交渉により和平の最大のチャンスが訪れていた。」

「早期和平を望まなかった欧米の思惑が交渉崩壊の一因」

開戦直後の交渉経過を見ると、ウクライナはNATO加盟を断念する意向を示している。

「ウクライナ側は交渉でウクライナのNATO加盟断念と引き換えに、同国の安全保障の枠組み構築を含めた10項目を提案」(ラトビアに本拠のある独立系ニュースサイト「メドゥーザ」)

「ロシア、ウクライナ両国は(1)ロシア軍が侵攻前の地点まで撤兵(2)ウクライナはNATO加盟放棄を約束(3)NATO加盟の代わりとして、関係国により今後の安全を保障される―ことを柱とした和平合意で暫定合意していた」(米国家安全保障会議(NSC)の欧州ロシア担当上級部長を務めたフィオナ・ヒル氏ら)

この記事を読むと、時間を巻き戻せたらと思わずにはいられない。

紆余曲折を経て、ウクライナ紛争は泥沼化している。

「ロシアが求める中立化を受け入れれば戦争は終わっていた」(ウクライナ交渉団を主導した同国与党「国民の奉仕者」議員団代表のダビド・アラハミア氏)

「同氏によると、交渉でロシアが最も関心を持っていたのは「ウクライナが中立の立場を受け入れ、NATOに加盟しないこと」だった。「彼らにとって最重要事項で、ウクライナの非ナチ化やロシア語の公用語としての保証は表面的な要求だった」という。」

このことは、おそらく現在も変わっていない。

ゼレンスキー政権はNATO加盟を申請することで、自ら退路を断っている。

和平交渉が崩壊した原因の一つは、英国の反対と言われている。

「直後にジョンソン英首相(当時)がキーウを訪問し「英国はロシアとどんな合意も調印する気はない。共にロシアと戦おう」と主張したことが交渉崩壊の一因だった」

「プーチン大統領は戦争犯罪者であり、交渉相手ではない」(ウクライナ紙「ウクラインスカ・プラウダ」)

「もしウクライナがプーチン氏と安全保障文書で署名するつもりでも、西側はしない」(同上)

米国の誤算についての記述もある。

「和平交渉がほぼまとまっていたにもかかわらず「ウクライナでの消耗戦を続けさせることでロシアをさらに弱体化させることを望む」米国が合意受け入れを拒否」(シュレーダー元ドイツ首相)

「ロシアは弱体化しており、今がロシアを追い込むチャンスだとの米国側の誤算」(同上)

米英が反対する中、ウクライナの選択肢は限られていた。

「(ウクライナが必須と考えた)自国への安全保障について、ロシアや中国だけが行い、(米英など)NATO諸国が拒否すれば、ウクライナと西側諸国との間の完全な関係断絶につながる。ゼレンスキー大統領はそんな行動はとれなかった」(ウクライナの人気ニュースサイトで政権批判で知られる「ストラナUA」)

現在の状況はさらに悪化している。

「ロシア軍撤退はもはや望めず、ウクライナの選択は長期間に及ぶ戦争の継続か、現在のロシアの支配地域を認めた上での停戦しかなくなった」(同上)

「もしゼレンスキー大統領が当時、和平合意に署名していれば、数十万人の自国の兵を救えただろう」(ロシアの歴史学者メジンスキー氏)

やれやれ・・・。

ウクライナは、西側によってロシアとの戦争に追いやられたわけだ。

んでもって、旗色が悪くなると、支援を打ち切られそうになっている。

悲劇だな・・・。

プーチンが、真の敵はウクライナではなく、支援を続ける西側諸国だと言っているのは、その意味でも正しいだろう。

プーチンが正しいというわけじゃない。

隣りの国が気に入らないからといって、ドンパチ仕掛けて攻め込むというのは褒められた話ではない。

歴史の歯車を元に戻すことはできない。

浮沈子には、この戦争に何十万人もの兵士が死傷するだけの価値があるとは到底思えない。

ロシアを戦闘国家に追い込み、NATOへの脅威を増加させた罪は重いな。

米英をはじめとする西側は、そのツケを払うことになるだろう。

欧州大戦争で支払うことになるのか、ロシアの戦略核の攻撃で支払うことになるのかは分からない。

ウクライナで追い詰められなかった西側は、直接対決でそれ(ロシアの衰退)を試みようとするかもしれない。

ムリポだろう。

背後には、中国が付いているからな。

インドも控えている。

欧州の命運は風前の灯。

米国が世界の派遣を失うのは時間の問題。

わが国は、日米関係を外交の基軸として、べったり追随している。

欧州をめぐる米ロ対決の時は近い。

浮沈子は、米国があっさりと欧州を切り捨てると思ってるがな。

それは、我が国も同じだ。

ウクライナの轍を踏まないように、よーっく考えておかんとな・・・。

<またまた追加>ーーーーーーーーーー

(【報ステ解説】「兵士の犠牲を顧みてない」死傷兵31万人…戦争は続く?プーチン氏会見【報道ステーション】(2023年12月14日))
https://www.youtube.com/watch?v=CoCWgK61eoQ

「ソ連が崩壊した後も、ウクライナの南東は親ロシアでした。我々はいつでも関係修復に賛成だが、向こうが、ああだこうだ言うのです」(プーチン大統領)

現在のところ、ウクライナ南部地域はヘルソンから西はウクライナが支配している。

プーチンの発言を見ると、オデッサ(オデーサ)はロシアの町と考えていることが分かる。

そりゃあ、ウクライナが「ああだこうだ言う」のは当たり前だ。

黒海に面する地域をロシアに占領されれば、ウクライナは内陸国となり、鉄鋼や穀物輸出の重要な拠点を失う。

さらに西進すれば、モルドバの親ロシア地域である沿ドニエストル地方に接続する。

侵攻当初、ロシア軍がこの黒海沿岸支配をビジョンにしていたことは明らかだ。

ロシア軍がヘルソンを維持できなくなったことで、その夢は一時潰えた。

が、プーチンが諦めていないことは、先月のインタビューからも明らかだな。

浮沈子は、オデッサが今年の攻防の焦点になると見ている。

東部戦線はロシアが優勢のまま推移し、ザポリージャは膠着、ドニプロ川渡河作戦は、多大の犠牲者を出しながら失敗に終わり、解放したヘルソンを奪還され、ミコライウからオデッサへの進軍を許すことになるだろう。

東部戦線が、どれ程押し込まれるかは分からない。

ウクライナが防御戦に切り替えたとしても、後退は必至だからな。

金も兵士も武器弾薬もないし。

ゼレンスキーは、今年を耐え抜くことは戦争を耐え抜くことだと言っている。

(ゼレンスキー氏「今年を耐え抜く」 国民を鼓舞)
https://www.sankei.com/article/20240106-QCL4C6YOWZLG3BUJG74X4N77TM/

「今年を耐え抜くことは戦争自体を耐え抜くことを意味する」

それは、裏返せば、今年耐え抜くことが出来なければ、この戦争に敗北し、ロシアに屈服することを意味する。

「重要かつ決定的な時期だ」

その見立ては正しいだろう。

当事者として、そうなるとは口が裂けても言えないだろうが、政権は今年何が起こるかを明確に認識している。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

米国が、急速にこの戦争のスキームを転換しつつあることは明白になっている。

ウクライナが独立を保ったまま、西側の一員として停戦に臨むことが目的になる。

NATO加盟は反故になり、一時的な安全保障を得て、事実上武装解除される。

プーチンの思うつぼだな。

領土については、様々な切り分けが考えられるが、黒海沿岸は覚悟しておいた方がいいだろう。

「クリミアに黒海…オデッサに至ってはロシアの町。」(再掲)

まあいい。

ロシアにウクライナ全土を直接支配する気はない(たぶん)。

ベラルーシのように、傀儡政権を置いて、間接統治するのがよろしい。

牙を抜かれたウクライナには、ロシア軍が駐留するだろう。

で、事実上、NATO軍と対峙する。

欧州大戦争は、やっぱ時間の問題だな・・・。

<もっと追加>ーーーーーーーーーー

(ロシアが北朝鮮製弾道ミサイル使用、米欧の支援待ちのウクライナは絶体絶命)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/78793

「日本にとってウクライナ戦争はもはや対岸の火事で済まされない。「中立」と「エネルギー安全保障」を口実にロシアビジネスを継続する日系企業も、親露派の政治家も、ロシアを利することがプーチンの戦争資金となり、引いては北朝鮮の軍備増強につながる地政学の現実に目を開かなければならない。」

ロシアは、航空機の損耗を避けるために、海外から短距離弾道ミサイルを調達しようとしている。

その輸入先の一つが北朝鮮だ(他に、イランからも調達を考えているようです)。

で、日本企業がロシアと取引して金を落とすと、その金が回りまわって北朝鮮の軍備拡張につながり、我が国に脅威をもたらすというわけだ。

風が吹けば北朝鮮が儲かる・・・。

わが国は、ロシアの天然ガスの世界最大の輸入国だ(昨年の統計は出ていませんが)。

欧州も、大量の天然ガスを輸入している。

エネルギー安全保障の観点から、そう簡単に削減するわけにはいかないのだ。

もう一つの対策としては、北朝鮮に軍事的圧力をかけ、人の世話を焼く余裕を与えないことだが、それでは本末転倒になる(こっちから緊張を矯めてどーする!?)。

世界のサプライチェーンは複雑かつ重層的に繋がっていて、エネルギー関連や製造のインフラをベースに強固に依存している。

木村氏の言うように、簡単に変更などできないのだ。

しかも、ウクライナ紛争の先行きは不透明感が増している。

もっと言えば、ロシアの勝利が見えてきている。

ここで、対ロシア取引を縮小するというのは逆になるかもしれない。

今年中にウクライナ紛争が終息し、万が一(そうなのかあ?)欧州大戦争が起こらなければ、西側のロシアに対する経済制裁は、名目上はともかく、実質的に解除される公算が高い。

このタイミングで降りるという判断は、なかなか下せないだろう。

政治的建前と、実体経済の動きには、良く言えばタイムラグが存在するからな。

ぶっちゃけ、本音は別のところにある。

が、それはそれとして、ウクライナ紛争が北朝鮮という窓を通して我が国の安全保障と切っても切れないつながりがあるということを認識しておくことは重要だ。

悪の枢軸(ロシア、イラン、北朝鮮)の背景に中国がいるとしても、我が国が対中国貿易から撤退することはあり得ない(現在は輸出も輸入も、世界最大の貿易相手国です)。

今回のロシアへの経済制裁で、戦時下における有効性については大いに疑問が生じている。

中国やインドが下支えしたという事情はあるにしても、様々な抜け道を使って武器製造に必要な資源を調達している。

金融についても、壊滅的な被害を免れているしな。

西側には、敗北感が漂い始めている。

どうやっても勝てないのではないか。

それは、ウクライナが勝てないということだけではなく、西側の体制自体の敗北なのではないか。

政治体制や経済の仕組みは、人間の活動を特徴づけるための記号に過ぎない。

どれが優れているかということではなく、何が正しいかということでもないのだ。

ウクライナ紛争は、そのことをあからさまにしている。

しかし、我々の過ごしている日常生活には、何らかの秩序が必要だし、その安定のためには権力の存在も不可欠だ。

その規制の中で生活を営み、最小の投資で最大の利益を得ることが出来る。

大規模な紛争は、その秩序を覆して騒乱をもたらすが、日常生活を取り戻そうという圧力は常にかかり続ける。

ガラガラポンして、結局、落ち着くところに落ち着くまでの間に、ミクロ的には巨大な悲劇が起こり、その悲しみの記憶の間は静穏な時期が続く。

歴史は、そうした繰り返しの連続で編まれている気がする。

ウクライナの未来がウクライナによって決められるべきだというなら、我が国の未来も我が国によって決められるべきだろう。

それがウクライナや北朝鮮に何をもたらすことになるのかは、それに伴って考慮されるべき要素の、ごく一部に過ぎない。

どれ程の影響があるかは、立場によって異なる。

その総体としての、我が国の選択ということなわけだ。

ロシアは、今年も多くのミサイルをウクライナに打ち込み続けるだろう。

ウクライナの意志を挫くために。

我々は、一方ではパトリオットシステムの迎撃ミサイルを対米輸出することで間接的にウクライナを支援し、一方でロシアの天然ガスを輸入することにより北朝鮮製ミサイルの調達を助けている。

スッキリと割り切れる立場じゃないのは、どこも同じだ。

そのことを前提として、ウクライナ紛争と付き合っていく必要があるだろうな・・・。

<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ、防空ミサイル枯渇の危機 欧米の支援減で)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR062E80W4A100C2000000/

「ウクライナの防空を支える迎撃ミサイルが枯渇する懸念が強まっている。」

「ウクライナの防空網の突破を狙うロシアは北朝鮮製の弾道ミサイルまで投入したとみられ、

うーん、残念ながら有料記事なのでビンボーな浮沈子はここまでしか読めない。

が、ロシアが弾道ミサイルを撃ち込んできていることは間違いないし、その中には北朝鮮製のものが含まれているという話は出ている。

砲弾も足りないけど、防空ミサイルも足りない。

日経は、「枯渇」という表現まで使って、強い懸念が生じていることを示唆している。

領土奪還の目途もなく、前線がじりじりと後退し続ける中、大規模動員と繰り返されるミサイル攻撃がウクライナの抗戦意欲を削り取っていく。

ロシアをどれだけ痛めつけたとか、そういう話をいくらしても、自分たちが痛めつけられている痛みを和らげることはできない。

ロシアは、市民の苦しみを増加させる攻撃を繰り返していくだろう。

それが目的であるかどうかは別の話だ。

インフラの破壊かも知れないし、軍事関連の企業の破壊かも知れないが、そのとばっちりとして市民生活が脅かされれば同じことだ。

浮沈子は、ロシアは意図的に市民を狙っていると思っている。

それは、ウクライナに対して有効な攻撃だからな。

抗戦意欲という、目に見えない資源を「枯渇」させるための手段の一つだ。

そして、迎撃ミサイルは西側にとって、砲弾以上に供給を続けることが困難なリソースの一つでもある。

「欧米から十分なミサイル供給が続くかが今年の戦況を大きく左右しそうだ。」(再掲)

日経は、「今年」と限って報じているけど、浮沈子は戦況の行方を決定的に左右すると見ている。

来年の戦況というのは、ひょっとすると意味を持たないかもしれない。

少なくとも、現在の状況だけを見れば、そう考えても何の不思議もない。

この稿は、支援国における資金の「枯渇」に着目してサブタイトルを付けたけど、金で解決できない「物」(武器弾薬)の枯渇も見えている。

迎撃ミサイルの枯渇は、抗戦意欲の枯渇につながりかねない。

抗戦意欲が枯渇すれば、もちろん、戦闘を継続することは不可能になる。

ロシアは、定量化することが難しい最大の資源を狙っている。

ゼレンスキーは、「気の持ちよう」で凌ごうとしているけど、それはムリポだろうな・・・。

<しつこく追加>ーーーーーーーーーー

(世界最強の防空システム「アイアン・ドーム」、イスラエルがウクライナへの提供拒む)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230721-OYT1T50058/

グーグルで検索していて見つけたんだが、イスラエルは昨年夏にウクライナへのアイアンドームの提供をきっぱりと断っている。

「イスラエルの役割は歴史的に正しい側につくことではなく、国防や経済的必要性に見合う側につくことだ」(ベギン・サダト戦略研究所のウジ・ルービン研究員)

実に健全だな・・・。

「アイアン・ドームが対処できるのは、短距離ミサイルで、広大なウクライナの全土を防衛できるわけではない。」

ウクライナの現状で、アイアンドームがどれほど有効に機能するかは知らない。

しかし、イスラエルには、ロシアへの配慮と同時に、合理的な懸念もある。

「イスラエルが最も懸念しているのは、シリアでの動向に加え、ウクライナに供与した最先端の技術が奪われ、ロシア、さらにイランに流出することだ。そうなればこの装置の優位性を保てなくなる」(イスラエル軍の前情報局長で国家安全保障研究所のタミール・ハイマン所長)

「イスラエルは今後もウクライナにアイアン・ドームを提供することはないだろう」(同上)

うーん、供与された武器の横流しや、支援金の汚職が問題となっている中で、いくら米国の支援を受けたからといって、自国の安全を売り渡すような真似は出来まい。

「アイアン・ドーム=イスラエルが米国の資金を受けて開発し、2011年に実戦配備した。」

まあいい。

「イスラエルの役割は歴史的に正しい側につくことではなく、国防や経済的必要性に見合う側につくことだ」(再掲)

2000年の放浪とジェノサイドの危機を乗り越え、他国の領土を武力で侵略(2000年越しで奪還?)して成立した国家の覚悟は、おんぶにだっこでやっとこさ自衛しているウクライナとは異なる。

悔しかったら、ウクライナから締め出されて、2000年間放浪してみい!。

歴史の審判が怖くて、イスラエルやってられっか!。

ちょっと大人げなかったかな・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

この話の中で、今気になるのは西側の最新兵器の情報がロシアやイランに筒抜けになりかねないという点だろうな。

ウクライナも、さすがにF-22やF-35をよこせとは言っていないけど、パトリオットだって、最新のものを渡しているかどうかは分からない。

F-16も、ウクライナに渡す時にはその辺を考慮して渡していると言われている。

それでも、ないよりマシな防空システム(F-16にも、防空能力が期待されている:戦闘機同士のドッグファイトじゃない!)。

ちなみに、ドイツは2年前に細心の防空システムを供与している。

(ドイツの最新鋭防空システム、ウクライナに正式供与)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR11D3H0R11C22A0000000/

「最新鋭の防空システム「IRIS-T SLM」が同国に引き渡されたことが11日、分かった。」(2022年10月12日の記事)

「ドイツ政府は2023年にかけて計4基の防空システムを供与」

既に、引き渡しは終わっているだろう(未確認)。

それって、ちゃんと機能しているんだろうか・・・。

<さらにしつこく追加>ーーーーーーーーーー

久しぶりにコメントいただきました。

「プーチンが賢いかのように思ってる人がまだいる事に驚いたわ。どう考えてもアイツはただのバカでしょ。
ロシアからは戦争の影響で有望な若者達が大量流出してますし、ロシア人は欧州と核戦争を起こしてまでプーチンを支持する事はない。その証拠に各地でデモが起きてますし。
自分で何十年も権力を握ってイエスマンばかり揃え、他の有能な人間を排除したせいで、ウクライナに苦戦するほどロシア軍は勝手に弱体化。オマケに高性能な兵器に使われる部品は欧米頼みが現状。
これでどうやって欧米に勝てるのか教えて欲しい(笑)」

浮沈子の与太記事にご意見を戴き、ありがとうございます。

ロシアの態勢をどう評価するかは人それぞれだと思います。

指摘されている点は、実にその通りだし、統治の手法も浮沈子的には好ましいとは思っていません。

しかし、欧米の制裁を食らう中で、しぶとく生き残って攻勢をかけてきていることは事実です。

この先、浮沈子の妄想の中だけではなく、本当にNATOと一戦交えることになるかは分かりませんが、実戦経験を積んだ軍隊とぶつかるNATO軍が、最新兵器でどれだけ対抗できるかは何とも言えないと思います。

ウクライナ軍は、限られた装備の中で、これまで善戦してきましたが、兵員や武器弾薬の供給が先細る中、継戦能力に不安が出ています。

プーチン政権が、どのような対応をとるかは不明ですが、ウクライナ紛争と並行して、或いは何らかの決着を付けた後、引き続き欧州に攻め込む可能性は排除できないと見ています。

その際、米国やNATO主要国が、初めに攻め込まれることになる東欧諸国に対して、どれだけ関与するかは不透明です。

第5条(集団的自衛)の発動が、実際に有効に行われることになるのかも問題があると思います。

武力の衝突で問題を解決することは、実に不幸だと思っていますが、現実にそれが行われるのを見ると、何らかの対抗措置をとるための実力を保持することは避けられないことかもしれません。

西側の制裁を受けても、ロシアは様々なルートで必要な技術や装備、部品などを入手し、有能な人材を流出させながらも戦時体制を維持しています。

悲しいかな、それが現実の世界です。

わが国は、今般、外務大臣をウクライナに派遣して、新たな援助を申し出るなど、積極的な支援を続けていますが、その一方でロシアから天然ガスを輸入し続けて経済的に支え続けている現状があります。

それもまた、現実なのです。

ロシアが軍事的に欧州と衝突すれば、ウクライナ紛争とは桁違いの被害を生じるであろうことは容易に想像できます。

その想像が、現実にならないようにするにはどうすればいいのか。

ロシア国民は、自らその事態を食い止められるのか。

わが国に出来ることはないのか。

2年前、ウクライナ紛争が本格化し、ロシアが侵攻しそうになっていた時、まさか、本当に隣国に武力侵攻するという事態が起こるとは、正直思っていませんでした。

ブログのタイトルには「ウクライナ侵攻不可避」と付けましたが、それを読み切っていたわけではありませんでした。

侵攻後、「ウクライナ降伏不可避」とタイトルを改めましたが、当初は現政権が国外脱出し、本格的な戦闘が行われることなく、停戦交渉に持ち込まれると見ていました。

実際には、そのようなことは起こらず、初期の停戦交渉も実らない中、長期の軍事衝突が続くことになりました。

当事国であるロシアを含め、おそらくは誰もそれを望んではいなかったのだと思います。

欧州とロシアの直接衝突も、表向き、ロシアは否定していますが、ウクライナ侵攻の時も同じ状況だったことに留意する必要があります。

ミサイルなどで、いきなり主要国の大都市を攻撃する可能性もゼロではありませんが、バルト3国など、フロントが弱いところを狙って、小規模な侵攻を行う可能性が高いと言われています。

個人的には、スバルキギャップ絡みで、侵攻が開始されると見ていますが、どうなるかは分かりません。

プーチンが、自らの妄想に駆られて暴挙に及ばないことを願うばかりです・・・。

コメント

_ (未記入) ― 2024年01月09日 06:30

プーチンが賢いかのように思ってる人がまだいる事に驚いたわ。どう考えてもアイツはただのバカでしょ。
ロシアからは戦争の影響で有望な若者達が大量流出してますし、ロシア人は欧州と核戦争を起こしてまでプーチンを支持する事はない。その証拠に各地でデモが起きてますし。
自分で何十年も権力を握ってイエスマンばかり揃え、他の有能な人間を排除したせいで、ウクライナに苦戦するほどロシア軍は勝手に弱体化。オマケに高性能な兵器に使われる部品は欧米頼みが現状。
これでどうやって欧米に勝てるのか教えて欲しい(笑)

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