🐱マーリンD:ショートベル2024年02月08日 00:23

マーリンD:ショートベル
マーリンD:ショートベル


(シグナスNG-20のミッション)
https://www.elonx.cz/mise-cygnus-ng-20/

「開始: 2024/01/30 18:07」

「ISS への接続: 01.02.2024 13:14」

「2022年8月にNGはスペースXに対し、ファルコン9ロケットを使用したシーケンス番号NG-20から22の補給ミッションを開始するよう打診し、3つのミッションはすべて今年実施される予定である。」(NG:ノースロップグラマン)

ファルコン9によるシグナス補給船の初の打ち上げ。

フェアリングにレイトアクセス用のドアを付けたり(お菓子とかアイスクリームを直前に積み込むためだそうです)、何かと話題に事欠かないんだが、浮沈子的興味はそこじゃない。

「コストを削減するために短縮されたマーリン真空エンジン ノズルが第 2 ステージで使用された」

「最初にトランスポーター 7 ミッションでテストされました。このノズルは安価ですが、出力が若干劣るため、ロケットの最大積載量を必要としないそれほど要求の厳しいミッションでのみ使用されます。」

以前にチラッとどこかで読んだ気がするが、ちゃんと調べていなかったので、ウィキに当たった。

(スペースXマーリン:Merlin 1D Vacuum の改良点とバリエーション)
https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_Merlin#Merlin_1D_Vacuum_improvements_and_variants

「Transporter-7 ミッションの打ち上げでは、ケイデンスの向上とコスト削減を目的とした新しい MVac ノズル拡張設計またはバリアントがデビュー」

「このノズルを使用すると、MVac エンジンが宇宙で生成する推力は 10% 減少します。このノズルは必要な材料の量を 75% 削減できる」

「パフォーマンスの低いミッションでのみ使用されます。これは、SpaceXが同量の希少ニオブ金属を使用して、より長い設計の場合と比べて3倍以上のミッションを打ち上げられることを意味します。」

「第 2 段の短いノズルを特徴とする 8 つのファルコン 9 ミッション (トランスポーター 7、8、9 ミッションを含む) が行われました。」

ずいぶん前の話で、打ち上げ前の検査でノズルの裾にひび割れが入ったのが見つかり、イーロンマスクが職人を呼んでひび割れの部分を切り落として短くした話を読んだ記憶が蘇った。

「改良されたマーリン真空エンジンの計画外のテストが 2010 年 12 月に行われました。ファルコン 9 の予定されていた 2 回目の飛行の直前に、マーリンの長さ 2.7 メートル (9 フィート) のニオブ合金シートのノズルに 2 つの亀裂が発見されました。真空エンジン。工学的な解決策は、ノズルの下側 1.2 m (4 フィート) を切断し、2 日後に打ち上げることでした。これは、ミッションの目的を達成するために、より長いノズルから得られる追加の性能は必要ではなかったためです。改良されたエンジンは、第 2 段を高度 11,000 km (6,800 マイル) の軌道に投入することに成功しました。」(ウィキのページより:マーリン真空 (1C))

「改良されたエンジン」かどうかはビミョーだがな・・・。

まあいい。

ノズルの材料のニオブは希少金属なんだそうだ。

(ニオブ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%96

「レアメタルの一つ」

記事を読むと、それ程ひっ迫している様子はないんだが、節約に努めるに越したことはない。

2段目は、再使用されずに燃え尽きちゃうからな(一部(ヘリウムタンクとか)は海中などに落下するようです)。

実際、どのくらいノズルが短くなっているのかが気になって、画像をググってみた。

(ファルコン9、将来の米軍打ち上げに向けたテストで拡張ミッションを実行)
https://spaceflightnow.com/2019/12/08/falcon-9-performs-extended-mission-in-test-for-future-u-s-military-launches/

(SpaceX、232回目のミッションを無事完了)
https://wccftech.com/spacex-completes-232nd-mission-without-a-hitch/

記事はテキトーに選んでいる(画像から選択したので)。

縮尺がビミョーに異なるのと、カメラのレンズの関係で、実際の大きさの比較はできないけど、とにかく短くなっていることは確認できる。

スペースフライトナウの記事では、このことについては触れられていなかった(フェアリングのドアの話ばっかし!)。

(スペースX、ノースロップ・グラマンのシグナス宇宙船を打ち上げ、宇宙ステーションへ向かう)
https://spaceflightnow.com/2024/01/30/live-coverage-spacex-falcon-9-rocket-to-launch-cygnus-cargo-ship-to-space-station/

「これらのフェアリングには幅5フィート×4フィートのドアが含まれており、これを「単なるハッチ以上のもの」だと述べた。」(SpaceXの建造・飛行信頼性担当副社長ビル・ガーステンマイヤー氏)

「フェアリングは以前と同じようにまだ回収可能です。」

まあ、どうでもいいんですが。

フェアリングに付けられたドアの画像も探したんだが、見つけられなかったな。

予定では、あと2回打ち上げられるはずだから、回収されたフェアリング(ドア付き)が再使用されるのかもしれない。

この打ち上げについては、ちょっと興味があったんだが、他の話題に引きずられて記事にするのが遅れた。

短くなったマーリンDバキュームのノズルの発想の陰に、以前カットしたノズルのことが頭にあったのかどうかは知らない。

他の打ち上げ会社では、おそらく絶対に採用されない手法かも知れない(エンジンの数での使い分けは、セントール上段でもありますが)。

年間100機もの打ち上げを行うS社ならではの選択か・・・。

🐱変異種:第10波ピークアウト2024年02月08日 01:57

変異種:第10波:ピークアウト
変異種:第10波:ピークアウト


(新型コロナ流行「“第10波”ではなく“2024年冬の波”と言って」 新たな呼称を感染症専門医が提案)
https://news.yahoo.co.jp/articles/473448f48d9bdd006790f36f7fadea5389b41f1c

「“第10波”でなく、“2024年 冬の波”と言って」(静岡県内の感染症対策の司令塔となる県感染症管理センターのリーダーで、医師でもある後藤幹生センター長)

「(2022年1月に)オミクロン株に代わってからは、毎年必ずと言っていいほど第6波と第8波は1月の正月明けに、第7波と第9波は7月のお盆明けに立ち上がる。偶数(6、8)が冬、奇数(7、9)が夏の波。(今回の流行は)“第10波”ではなく“2024年の冬の波”というのが一番正しい。番号をやめたらどうか。多分の今年の夏も第11波か第12波かわからないがそうなってくると思うので、年に2回の“夏の波”と“冬の波”というのがいいのかなと思っています。(今回の波は)今年の番号をつけて“2024年冬の波”。“2024年冬の波が始まった”という表現がいいと思います」

うーん、説明が長いし、いまいちピンとこない。

「徳川家康が豊臣家を滅ぼした「大阪 冬の陣、夏の陣みたい」と自分でつっこみを入れていたが、「年に加え冬の波、夏の波といった方が、(いつのことだったか)記憶に残りやすい。番号だといったい、どれが何波か数えていないとわからなくなりますので」と、新しい呼称のメリットを強調していた。」

まあ、どうでもいいんですが。

グラフで見る通り、東京都は一足先にピークアウトしている。

流行のレベルも、昨年夏の「第9波」の半分くらいだ。

国は、静岡県の提案に不同意だろうな。

さりとて、通し番号で呼ぶことはない(公式には、そう呼んでいない:「いわゆる」とか付けている)。

呼吸器系感染症対策を一元化して、ゆくゆくはインフルエンザと一緒にワクチンうちたいとか思ってるんだろう。

夏の流行なんて、舌噛んでも認めたくない!。

新型コロナで逝くヤツぁ逝ってよし!。

ちなみに、お役所は元号で呼ばないといけないからな。

予算の関係があるから、年度で呼ぶかもしれないし。

令和5年度冬の陣(ちょっと違うような・・・)。

まあいい。

モデルナが公開している推計値では、全国の新規患者数も陽性率も下がっている。

地域的にばらつきがあるのかもしれないし、流行自体はしばらく続くだろう。

「警報は3月半ばまで続く」(後藤センター長)

ジジババや持病持ちは、特に感染対策を徹底して、ワクチン接種して迎える「令和6年度冬の陣」まで、何とか生き延びないとな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

そういえば、ワクチンの接種は、既に「〇回目接種」という呼び方はしていない。

対象者が異なったりしているから、複雑極まりない状況だ(全員がうっているわけでもないしな)。

で、2年前くらいから、令和〇年度春開始接種などといい始めている。

現在は令和5年度秋開始接種期間中だ。

対象者にも制限はない。

令和6年度春開始接種はないらしいから、夏を乗り切る算段を考えなければならない。

南半球にダイビングに行ったりすると、あっちは冬場だから余計に気を付けないといけないし、熱帯や亜熱帯では、呼吸器系感染症は年中流行しているからな。

やれやれ・・・。

適切に冷房を利かせた部屋で、引き籠って過ごすのがよろしい。

既に、浮沈子のワクチンは切れていて(昨年9月に接種)、重症化の懸念があるからな。

せめて、今年くらいは春開始接種をしてもらいたいと思ってるんだが、そういう話は聞かない。

感染症の専門家は、何してるんだろう。

呼び方なんてどーでもいーから、そっちを何とかしてもらいたいもんだな・・・。

🐱ウクライナ降伏不可避:名将2024年02月08日 19:54

ウクライナ降伏不可避:名将
ウクライナ降伏不可避:名将


(ウクライナ軍総司令官が解任されるべきではないこれだけの理由)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/79288

「国軍の総司令官として大部隊を統率する能力、戦略や作戦に関する知識と見識、大きな器を感じさせる人間的魅力、科学技術の進歩を作戦のブレークスルーに取り入れようとする柔軟性、豊富な国際的人脈などだ。」

「このような多彩な能力を持った将軍は稀である。」

この記事の筆者は、元軍人さんだからな(東部方面総監)。

浮沈子的には、ザルジニーの評価はそれほど高くはない。

ふつーの軍人さんに見える。

「本稿いおいては、ザルジニー大将がゼレンスキー大統領との対立の危機を冒してまで公表した2つの文書を分析することにより、ザルジニー大将が何を目指しているのかを明らかにしたいと思う。」

記事の2ページ目からは、エコノミスト誌のインタビュー、同誌への投稿、CNNへの投稿の要約が書かれていて、参考になった。

直訳的でやや分かり辛いが、既報の内容を網羅していて、確認するにはもってこいだな。

内容については割愛する。

浮沈子的には、今まで見落としていて、この記事を読んで新たに認識したことはなかった。

気になったのは、FPVドローンが砲弾の代わりになるとも取れる、記事の筆者の見解だ(4ページ目)。

「ウクライナ軍は砲弾の枯渇に苦しんでいるが、その砲弾を代替するのが自爆型のFPVドローンだ。」

小型のドローンを100万機つぎ込んでも(ウクライナの年間製造量に当たるそうです)、100万発の砲弾の代わりにはならない。

近距離の歩兵の接近阻止や、電子戦対策を施さずに不用意に運用されている装甲車両(戦車含む)を撃破することは、場合によっては可能かもしれないが、前線の都市を計画的に壊滅させたりすることはできない。

兵員の不足が致命的な問題という認識は同じだ。

「確かに、大量動員は政治的なハードルは高いが、これを行わないと兵員不足で戦線が崩壊する可能性がある。」

浮沈子は、現政権は大規模動員できないと睨んでいる。

戦線の崩壊は、確定した未来だ。

ドローン攻撃は、確かに新しい戦闘方法だが、発想自体は昔からある。

ロシアは、突撃部隊を編成し、兵士を使って敵の砲撃位置を割り出し、そこに向かって反撃の砲火を浴びせるという野蛮な戦術を駆使している。

確かに野蛮で人命軽視だが、確実な方法であることは間違いない(そうなのかあ?)。

多くの自爆型ドローン(陸上、空中、水上を含む)は、我が国でも特攻兵器として太平洋戦争末期に実戦投入している。

(特攻兵器)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E6%94%BB%E5%85%B5%E5%99%A8

「戦死を前提とする特攻を目的として発明、もしくは既存の兵器を改装した兵器である。」

「日本の陸海軍では、劣勢となった太平洋戦争末期に戦局を打開するため、体当たり攻撃、自爆攻撃を水中、空中で行う特攻兵器が開発された。」

そこに兵士を乗せる代わりに、21世紀では兵器自体をロボット化して突撃させているだけの話だ。

人道的と言えないこともないが、破壊される方にしてみれば、そうは考えないに違いない。

まあいい。

ザルジニーも指摘しているが、ロシアだって馬鹿じゃないから(たぶん)、大量のドローンを作成して対抗している。

少なくとも、量的優位はロシアにある。

従来の肉弾攻撃に加えて、ハイテク戦争にも柔軟に対応している。

ドローンが砲弾の代わりになるなどと、無理なこじつけをする必要はない。

既に、ロシアの軍需生産は、ウクライナ紛争ではなく欧州大戦争を見据えて動いている。

(ハッキングに成功、ロシアが生産するShahed-136の価格は約13万ドル)
https://grandfleet.info/russia-related/successfully-hacked-russian-produced-shahed-136-costs-approximately-130000/

「ロシアはイランの協力を得てアラブガ経済特別区内に無人機工場を建設している」「この工場は2024年初頭までに完成する可能性が高い」「ロシアはイラン調達分とは比べ物にならない数の無人機を入手できるようなる」(CNNは米当局者の話を引用)

「そうなればウクライナとの戦争に大きな影響を与える」(同上)

それはどうかな・・・。

「ロシアは2年半で6,000機のShahed-136を生産するつもりだ。」(Prana Network)

これだけの数のドローンを、どこでどう使うかを考えれば、おのずとロシアの戦略は見えてくるだろう。

しかも、上記の契約は、ロシアが調達しようとしているドローンのごく一部に過ぎない。

(ザラ ランセット)
https://en.wikipedia.org/wiki/ZALA_Lancet#Countermeasures

「2023年11月、ロシア国営武器輸出会社ロソボロンエクスポート社のディレクター、アレクサンドル・ミヘエフ氏は、国内需要、特にロシア軍による需要が高いため、ロシアはランセットを輸出していないと述べた。」

うーん、逆に、ロシア軍以外の国内需要って、あるのかあ?。

「ウクライナの最高司令官ヴァレリー・ザルジニ将軍は、ロシアがランセットを「広範囲かつ効果的に」配備していると書き、それに対抗するのは「かなり難しい」と述べた。」

まあ、どうでもいいんですが。

「名将」ザルジニーも太鼓判を押すランセット、数年かけて大規模調達を掛けようとしているシャヘド。

そういえば、ステルス&高速タイプも開発されていると言われる。

(ウクライナでShahed-238の残骸が見つかり、新型のShahed-107も完成間近)
https://grandfleet.info/us-related/remains-of-shahed-238-found-in-ukraine-new-shahed-107-nearing-completion/

「Shahed-136のジェットエンジン搭載バージョン「Shahed-238」と思われる残骸も2024年に確認」

「Shahed-136と比較して巡航速度が3倍以上も向上しているShahed-238(500km/h)は迎撃側の対応能力を圧迫する」

「高価な巡航ミサイルよりは安価でウクライナ軍の防空能力に問題を引き起こすだろう」

安価なタイプを高機能化しようという取り組みもある。

「イランがロシア向けに開発している新型無人機(Shahed-107)が完成に近づいている」

「V字尾翼を備えたShahed-101に映像のライブストリーミング機能を組み込んだ派生型」「Shahed-107は前線の後方でHIMARSやMLRSといった価値の高い標的の捜索に使用される可能性がある」

(ロシアの新型ステルス型無人機はどれほど危険なのか?)
https://www.forbes.com/sites/davidhambling/2023/11/29/how-dangerous-are-russias-new-stealthy-shahed-drones/?sh=35af6fc878ec

「カーボンベースのステルスペイントを施したシャヘドは、特に地面に近い場合、レーダーで発見されにくくなる。これにより、ディフェンダーは攻撃する時間が短縮され、突破の可能性が大幅に向上する可能性があります。」

浮沈子は、こういうカルトな話題は苦手で、記事を読んでいてもさっぱりなんだが、戦場には次から次へと新しい兵器が投入され続けている。

大量生産に踏み切るステルス兵器は、「戦争の米(コメ)」として、消耗を前提とした運用が続くんだろう。

オペレーター1人で何機ものドローンを操縦したり、編隊を組んでトータルで戦力化(偵察や攻撃)を行う仕掛けができるだろう(既に水上ドローンでは、ウクライナ軍が実施済み)。

NATOは、新たな戦術&戦略を早急に構築し、普及させなければならない。

ロシアは、コンバットプローブンな兵器と戦術で攻め込んでくるからな。

砲弾だけ作っていれば十分というわけじゃない(それも足りないけど)。

しかし、何と言っても足りないのは兵士だ。

未来の戦争は、ロボット同士が戦うことになるだろうけど、現在は人間同士がロボットを操って戦っている。

その人間が倒されれば、おしまいだ。

もっとも、米軍の高価なドローンのように、衛星経由で地球の裏側から操縦していれば別かも知れない。

だが、そういうドローンを大量に調達することはできないからな。

そりゃあ、技術の進歩があるから、FPVドローンを衛星経由で操縦する時代が来ないとは言えない。

欧州大戦争は、そういう前提で動き出すかも。

ロボットが自律的に破壊するか、超遠隔で操縦されて戦場で自爆するか。

「名将」ザルジニーは、そんな戦場を想定していたのかもしれない。

供給されない兵士と砲弾という制約を乗り越えて、何とかして自軍を勝利に導く方策を模索し続けた。

その夢を継ぐ者は、誰なんだろうな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(深刻な兵士不足、ウクライナ軍の大隊指揮官は戦線が何れ崩壊すると警告)
https://grandfleet.info/us-related/severe-shortage-of-soldiers-ukrainian-army-battalion-commander-warns-front-will-eventually-collapse/

「ウクライナは税収の殆どを軍事支出に割り当ており、西側諸国の軍事支援は現物支給なのでウクライナの国防予算に組み込むことは出来ず、非軍事分野の財源は米国、カナダ、EU諸国からの金融支援、IMFからの融資に依存し、この資金を兵士への給与支払いに転用することは禁止されているため、追加動員にかかる5,000億フリヴニャ=約2兆円はウクライナ自身の財源から捻出しなければならない。」

「50万人を新たに動員すれば納税者が減り、軍事支出の財源=税収が落ち込むため「軍が要求する規模の追加動員」を行うには増税が避けられず」

「動員の不公平さ緩和し、動員過程での汚職を断つことを目的にした動員法案改正も審議に時間がかかっているため、ウクライナ軍はまとまった数の予備戦力を手に入れられずにいる。」

まあ、金だけの問題じゃない。

「なぜ代わりの人間が来ないのか?それは誰も軍に来ないからだ。なぜ誰も軍に来ないのか?それは国が国民に戦う意味を教えなかったからだ。国は国民に戦う意味を説明しなかったし、戦いへの参加が必要だと知っていた人間は皆逃げてしまった」(大隊指揮官のオレクサンドル)

現場感覚だとそういうことになるんだろう。

戦争は、動員出された兵士だけが行う。

戦場で勝てない軍隊に投入されたが最後、生きて復員できる保証などない。

動員されないことが何よりで、それを政治的に超えることは困難だ。

この記事は、絶望と不満と怒りに満ちている。

「ザルジニー総司令官が提案する追加動員を早急に実施しないと前線を支える兵士は疲れ果てて戦えなくなってしまい、積み上がった消耗は前線地域の戦力密度を低下させ、ロシア軍に「決定的な突破口=戦略的な決定打」を許すことになるかもしれない。」(ブログ管理人)

「ウクライナ軍劣勢の原因に武器不足を挙げる人が多いが、これと同じほど深刻なのが兵士不足」

ブログ管理人の認識は正しい。

ウクライナが、動員問題を解決できる見込みはない。

米国は、昨年春頃から、この問題を認識していた。

浮沈子が気付いたのは、昨年秋位だな。

反転攻勢がそろそろ危ういと感じ始め、その原因を探っているうちに気付いた。

それでも、マークミリーが作戦の続行を語っていた晩秋には、まだ望みがあったからな。

兵器(弾薬)不足は、確かにガザ紛争以降に顕在化したが、動員問題はそれ以前から指摘されていたんだろう。

現場指揮官は、肌感覚で戦線の崩壊を感じている。

「敵がハルキウで失敗(戦力密度の低下)を犯したのと同じように戦線の何処かが何れ崩壊するだろう」(オレクサンドル大隊指揮官:以下同じ)

「(この戦いは)多くの死者を出して世界的な失敗に終わるだろう」

「部隊の充足率は平均35%」

「過去5ヶ月間に送られてきた補充兵の数は5人」

やれやれ・・・。

もっと深刻な話も書かれている。

「自分の部隊には現在40名足らずの歩兵しかいない」「準備の整った大隊なら200名以上はいるはずだ」(ウクライナ東部で戦う機械化旅団の大隊長)

充足率は20パーセントだ。

いやはや、深刻というよりは、絶望的な数字だな。

欧州で戦争が始まれば、状況はさらに深刻になるだろう。

ゼレンスキーは、NATOは第5条(集団的自衛権)の発動に支障をきたすと喝破している。

おまいに言われたくない気もするけど・・・。

浮沈子的には、その見立ては正しいと見ている。

プーチンも同じだろう。

東欧諸国の運命は決まったようなもんだ(そうなのかあ?)。

確認しておこう(その必要もないかも・・・)。

ウクライナ戦線におけるロシア軍は、取り立てて有能なわけではない。

単に、ウクライナ軍が劣勢なだけだ(そういうことかあ?)。

黙っていても自壊していく。

「ザルジニー総司令官は「火力と兵力に優れるロシア軍相手に成功を収め、昨年と同程度と予想される人的損失に備えるには50万人程度の追加動員が必要だ」と主張」

まあ、本人は、具体的な数字を挙げて要求したことはないと言ってたけどな。

それだけの動員を掛けても、兵器不足の中で成功を収めることが出来る保証はない。

ザルジニーの見積もりは、あくまで戦線が安定していることが前提だ。

動員が継続的に行われ、訓練された兵士が投入されることも必要だ。

砲弾が手に入らなくなれば、その前提も崩れる。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

この決め台詞も、あまり意味がなくなってきた気がする。

だって、んなことは、今や誰が見たって当たり前だからな。

戦闘機と空対空ミサイルが手に入って、航空優勢を確立することが出来れば、状況は改善するという見方はある。

GLSDBのような、長射程の精密滑空弾が、威力を発揮するという話もな(当初配備は24発だそうですが)。

だが、それらが戦況を覆すことはない。

ロシア軍は、確かに打撃を被るだろう。

だが、それが何だ!?。

反撃しようにも、そのための兵士はいない。

敵は大損害にもかかわらず、次々と新たな兵力を送り込んでくる。

おそらく、米国議会がウクライナ支援を認めて、再開されたとしても状況は変わらない。

ウクライナには、動員に回せる金はなく、米国には供与できる砲弾もない。

欧州には更にない。

世界中の砲弾をかき集めたとしても、ウクライナ軍に必要な数は集まらない。

それが必要なのは、2年後じゃない。

明日でもない。

今日、たった今、必要なわけだ。

この記事を読んだ今日ほど、浮沈子の見立てが間違っていることを願ったことはない。

絶望と混乱の中で戦っている兵士達・・・。

ザルジニーの解任は、何のためなんだろうな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ザルジニー総司令官の解任理由、結果を出せなかった昨年の戦術を見直すため)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/reason-for-dismissal-of-commander-in-chief-zarzhini-to-review-last-years-tactics-that-failed-to-produce-results/

「ゼレンスキー大統領も伊メディアとのインタビューの中で「地上戦が膠着状態にあるのは事実」と言及したが、この発言は直ぐに大統領報道官が訂正。」

「「地上戦の膠着状態という言及は『戦線全体の状況』を膠着状態と表現したものではない」「ゼレンスキー大統領が膠着状態と表現したのは南部での反抗作戦に限定したもの」と説明したため、現在も「戦争は膠着状態ではない」というのが公式な見解」(ウクライナのニキフォロフ大統領報道官?)

「ウクライナ軍の指導者を交代させることを決定した」(ウメロフ国防相)

「シルシキー大将を総司令官に任命した」(ゼレンスキー大統領)

「この決断の背景には期待された結果を十分に出せなかった昨年の戦術を見直し、国民感情に悪影響を及ぼす前線の停滞を防ぎ、戦場の主導権を保持・発展させるための新たな解決策を見つけ、軍の改革に着手する必要性がある」(ポドリャク大統領府顧問)

違うだろうな。

それは、発表された改革の内容を見ればわかる。

「ウクライナ軍は招集された100万人近い兵士で構成されているものの、最前線で戦っている兵士は少数で大半は実際の戦場を感じたことがない。つまりローテーションの問題については過去と異なる新しいアプローチが必要だ。最前線を管理に関するアプローチ、動員や志願に対するアプローチも新しくしなければならない。この全てが兵士に最大限の敬意を払うことになる。我々は戦争における行動の明確さを取り戻さなければならない」

「前線で戦っているのは招集された兵士の一部のみ」「大半が前線から離れた地域に配備されている」「ローテーションの問題は軍の管理システムに原因がある」「全ての司令部は兵士らと同じように最前線の状況を知る必要がある」

1.ウクライナ軍は現実的かつ詳細な2024年の計画を提示しなければならない。これは実際の戦場状況と見通しを考慮したものでなければならない。

2.最前線で戦う各旅団は効果的な西側製兵器を受け取る必要があり、この配分は最前線で戦う旅団が優先されなければならない。

3.物流の問題を解決する必要がある。アウディーイウカで戦う指揮官達は将軍達が「どの倉庫にドローンが隠されているのか」を突き止めるのを待ってはいけない。

4.全ての将軍は前線の状況を知る必要がある。前線の状況を知らない者は国家のために働くことはできない。

5.中央の人員過剰は調整されなければならない。

6.効果的なローテーションを確立しなければならない。既に一部の旅団や国境警備隊に導入されているローテーション・システムの経験を活用することができる。部隊のローテーションは必要不可欠だ。

7.訓練された兵士だけが最前線で戦うことができる。

8.軍には無人システム軍が創設される。

9.シルシキー総司令官は数日以内にウクライナ軍再編に向けたチームを編成する

どこを読んでも、大規模追加動員や砲弾の供給には触れられておらず、前線の状況を抜本的に改善する方策はない。

軍内部のローテーションで賄うことができないからこそ、新たな動員が必要なわけで、改革案が机上の空論であることが分かる。

「ウクライナ軍の問題は非効率な組織再編によって解決する」

んなことはない。

断言する。

(ゼレンスキー大統領がザルジニー総司令官の交代を発表、後任はシルシキー大将)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/president-zelenskiy-announces-the-replacement-of-commander-in-chief-zarzhny-his-successor-will-be-general-sirshky/

「ザルジニー将軍はチームの一員として残り続けることに同意した」

「噂されたシャプタラ参謀総長の交代については触れられておらず、どのような立場でザルジニー氏がチームに残るのかも不明」

「ゼレンスキー大統領がザルジニー氏に英国大使、国家安全保障会議書記、自身の補佐官のポストを提示した」「ザルジニー氏は戦争中に軍属を離れて民間職に転向することを拒否した」(ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏)

ザルジニーがどういう役割を果たすことになるのかは不明だ。

が、何らかの影響を及ぼすことはできないだろう。

「こればっかりは戦場で結果が出てみないと何ともいえない。」(初出記事より:ブログ管理人)

結果は直ちに出る(もう、出ているかも)。

前線で勝利できないのは、軍内部に問題があるからで、それを解決すれば済む、政治的に問題に取り組む必要はないというわけだ。

やれやれ・・・。

まあ、誰が軍のトップになっても状況は変わらない。

修理部隊の老兵に小銃持たせて市街戦に投入する状況になっているウクライナ軍を立て直すのはムリポだろう。

支援国も、ロシアも、この決定には呆れているに違いない・・・。

(ゼレンスキー大統領 ウクライナ軍の総司令官交代を発表)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240209/k10014352991000.html

「シルスキー氏は、ウクライナ東部ドネツク州のバフムトで兵士たちをあまりにも長く敵の攻撃にさらし続けた指揮官で、戦略的価値に乏しい町を守るために多くのウクライナ兵が犠牲となった」(アメリカの有力紙、ワシントン・ポスト)

「シルスキー氏を総司令官に任命する決定は、現場の部隊の反発を招くことが予想される」(同上)

それでも、結果を出せればそれでいいが、逆に犠牲を厭わず政治目的に追従することになれば、兵士の損耗は激しくなり、追加動員への圧力が高まることになりかねない。

もっとも、立場が変われば、これまでのようなアグレッシブな指揮が出来るかどうかという問題もある。

限られたリソースを効率的に使って、最良の結果を出すことを求められるわけだからな。

シルスキーは、旧ソ連軍の教育を受けた軍人だ。

その後、ウクライナ軍のNATO基準への変更に関与している。

(オレクサンドル・シルシキー)
https://en.wikipedia.org/wiki/Oleksandr_Syrskyi

「1986 年にソビエト連邦の主要な高等軍事教育機関であるモスクワ高等軍事指揮学校を卒業し、ソビエト砲兵軍団に勤務」

「1991年のソ連崩壊までアフガニスタン、タジキスタン、チェコ共和国で勤務」

「2013年の時点で、彼はウクライナ軍の中央司令部の第一副長官であり、NATOとの協力プロセスに関与していた。2013年11月、シルシキーは国防省を代表して、NATO本部でNATO基準に従ったウクライナ軍の変更について議論した。」

「ロシアのウクライナ侵攻中、シルシキーは当初キエフの防衛を組織し、指揮した。」

「2022 年 9 月、メディアはシルシキーがハリコフ反撃の成功の立役者であると報じた」

うーん、英文のウィキは、慎重に評価を避けている気がするな。

浮沈子的には、政治指導に忠実に職務をこなす旧ソ連型軍人の典型に見える。

犠牲を厭わない指揮で、兵士にとっては過酷な司令官だ。

が、軍隊とはそういうものだ。

雪隠詰めになっているウクライナ軍を立て直すことが出来るとは思えないけど、期待しないで見守ることにしようか・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(プーチン氏、ポーランド攻撃「関心ない」 侵攻後初の米インタビュー)
https://jp.reuters.com/world/security/UIQJAMNKO5IAPORZRYP6Y3GYRA-2024-02-09/

「北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランドにロシア軍を派遣するシナリオを想像できるかとの質問に「ポーランドがロシアを攻撃する場合だけだ。ポーランドやラトビアなどに何の関心もないからだ」と答えた。」

これは、俄かには信じられない。

ロシアは入念に仕込みを続けていて、いつ侵攻を開始するかを探っている。

浮沈子は、フィンランドについても怪しいと睨んでいる。

NATOが集団的自衛権を発動できないと見ているてんでも、同じだろう。

プーチンは、平気でうそをつく。

それは、不誠実というより、性格の一部だ。

ウクライナに軍事侵攻しないと言っていながら侵攻し、領土的野心はないと言いながら、占領地は放棄しないとしている。

今、インタビューで「何の関心もない」と言っているからといって、それをそのまま信じる気には到底なれない。

100歩譲って、信じたとしても、明日には気が変わっているかもしれないしな。

気が変われば、嘘ということではないかも知れない。

まあ、どうでもいいんですが。

プーチンの意向がどうあれ、国家としてのロシアは明確に東欧諸国に関心を示している。

彼の統治は限られた時間しか続かないが、ロシアの領土的野心は持続するからな。

ウクライナについては、米国CIA長官のバーンズが、プーチンの長年の観察者として侵略の意図があると明確にしている。

仮に、現在の占領地で停戦に応じたとしても、それで留まることはない。

ゼレンスキーが言うように、必ず停戦を破って再度侵攻してくる。

信用ならない。

NATO諸国については、プーチンの問題ではないだろう。

ロシアを戦闘国家に追い込んだ西側の問題だ。

それは、北方領土(国際法上は、我が国の領土です)を抱える日本の問題にも繋がる。

米国の息の掛かった国家を、隣国に存続させておくリスクを、十分に理解している。

日本、アラスカ、フィンランドを含め、バルト3国からルーマニアに至る東欧諸国は危ない。

韓国は、既に北朝鮮から敵国認定されているからな。

それは、たとえ、米国にトランプ政権が誕生したとしても同じだ。

つーか、逆に加速することになるだろう。

まあ、どうでもいいんですが。

ちょっと気になる話もある。

(プーチン大統領「ロシア-ウクライナ、近く合意に達するだろう」)
https://news.yahoo.co.jp/articles/eeb5cf4720f3a7db9ca1d92e204f2cb42b7730a9

「プーチン大統領はロシアが外交ルートを通じてウクライナに対する武器供給を中断することを交渉の前提条件次元で米国に要求したと紹介」

前提条件もなにも、現状そのままだけどな。

ウクライナは、もちろん受け入れられないだろう。

インタビューへのリンクが張ってあったので、少しだけ見た(2時間もある英語ばっかの映像)。

(ウクライナ支援「やめよ」 プーチン氏、米元司会者と異例のインタビュー)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024020900452&g=int

「もし本当に戦いを止めたいのなら、武器供与を止めよ。数週間で戦争は終わり、何らかの合意が得られるだろう」

新しい話は何もない。

ウクライナ紛争は継続し、ウクライナ軍の敗北が続く。

ロシアは攻撃の手を緩めることなく、西側の支援は停滞する。

ついでに、長らく情報が途絶えていた1月24日のロシア輸送機墜落事件について、記事が出ていたので触れておく。

(米当局者、ウクライナ人捕虜が搭乗するIl-76撃墜はパトリオットで撃墜)
https://grandfleet.info/us-related/u-s-official-credits-patriot-for-shooting-down-il-76-with-ukrainian-prisoners-on-board/

「Il-76撃墜はパトリオットシステムによるもの」「ウクライナ人捕虜が乗っていた可能性が高い」(NYT)

「Il-76の撃墜にパトリオットシステムが使用されたという報道は正確だった」「Il-76を攻撃するのに使用された迎撃弾は欧州のパートナーが提供したもの=PAC-3弾ではなくPAC-2弾(GEM)という意味」「Il-76の搭乗していた人間の一部はウクライナ人捕虜だった可能性が高い」「その数についてはロシア側が誇張した可能性がある」「ウクライナ側の攻撃自体は正当なものだが誤った情報に基づいて行動した」(匿名の米当局者)

最後のコメントは気になる。

米国供与の武器で、ロシア国内の航空機を撃墜したことの正当性を認めている(ミサイル自体は欧州提供ですが)。

これからは、同様の事案が頻発する恐れがあるな(迎撃ミサイルの在庫が尽きなければ!)。

捕虜の数については、留保している。

「戦争にはミスがつきもので、ウクライナ軍も意図的に捕虜が乗っているIl-76を撃墜したわけではないと思うが、大規模な追加動員や動員法の改正に国内世論の関心が集中しているため、政治的にIl-76撃墜を認めるのは余りにもタイミングが悪すぎる。」

ミスということなら、ウクライナは陽動に引っかかった可能性もある。

「ウクライナ側は「ベルゴロドに向かうIl-76はS-300用の迎撃弾を輸送している」という情報に基づき、ハルキウ周辺に展開させたパトリオットシステムでIl-76を撃墜したものの「ウクライナ人捕虜が乗っていた」とは把握」していなかったわけだ。

ウクライナは、当分、ビビッて迎撃できないだろう。

次の輸送機は、きっと本物のS-300用の迎撃弾を輸送することになるだろうな・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナへの軍事支援に用いられる155mm口径のM795榴弾の量産が困難な理由とは?)
https://gigazine.net/news/20240209-america-155mm-artilley-shell-production/

「アメリカがウクライナに供給できる軍事資源には限度があり、155mm口径の砲弾である「M795榴(りゅう)弾」を十分なだけ生産することが不可能であることが報告されています。」

何か、戦争以外のネタはないかとギガジンを漁っていたら、この話が出ていたので思わず読んでしまった。

(M795 (榴弾))
https://ja.wikipedia.org/wiki/M795_(%E6%A6%B4%E5%BC%BE)

「アメリカ陸軍およびアメリカ海兵隊が標準的に装備している 155mm 榴弾である。主に破片と爆風により加害する。」

「M795 は直径 155mm の高フラグメンテーション鋼 (HF1) 製弾殻に TNT 10.8キログラム (23.8 lb) を充填したもので、重量は約 47キログラム (103 lb) である。 弾殻にはギルディングメタル(銅95%・亜鉛5%の真鍮)製の弾帯が取り付けられており、ゾーン 3W から 8S(M3A1 から M203A1) の発射薬を用いて現用のすべての 155mm 榴弾砲から発射できるようになっている。M795 の弾体は M483A1 クラスター弾と弾道特性が似ており、M483A1 の照準射に用いられることもある。 M795 は現用の M107 と比較してより長射程で主要な脅威に対して高い有効性を有している。」

すいません、ミリオタじゃない浮沈子には何を言っているのか、さっぱり・・・。

「CCF を装着した砲弾は従来の3倍となる誤差半径50メートル以下を達成した。」(CCF:Course Correcting Fuze:弾道補正信管)

CCFについては割愛するが、つーことは、あれだな、M109A6 自走榴弾砲から射程14.5キロメートルで発射した場合、通常では誤差半径は150mということなわけだ。

まあいい。

「M795 の射程は 22.5 キロメートルで、射程 17.5キロメートルの M107 よりも延伸されているが、他の長射程砲弾(射程 28-30 キロメートル)には及ばない。」

「仕様
・射程: 22.5 キロメートル(M795E1 は 28.7-37 キロメートル)
・発射時重量: 46.7 キログラム
・炸薬:
TNT 10.8 キログラム(発射薬を内張り) または IMX-101(IMX は陸軍向けのみ。海兵隊はTNT)
・弾体直径: 154.89 ミリメートル
・命中精度: CEP 50 メートル(弾道補正信管?)
・製造者:
・・チェンバレン・マニュファクチャリング  スクラントン陸軍弾薬工場(ペンシルバニア州スクラントン)
・・メイソン & ハンガー サイラス・メイソン・カンパニー、デイ & ジマーマン(カンザス州パーソンズ)」

ざっと以上の予備知識を頭に叩き込んでから、記事を読んだ。

「2022年にロシアがウクライナへ侵攻する以前の時点では、一カ月で1万4000発が製造可能でした。」

「2023年9月時点でこれらの工場は月に2万8000発の製造を行っています。」

「ウクライナは月によっては60万発を使用することもあると述べ、アメリカに対しM795の生産拡大を要求しています。」

べらぼーめ・・・。

「アメリカは、2025年度初頭までに月に10万発の製造を行うことを目標に、工場の建設や拡大を図っていますが、砲弾のケーシング生産の困難さが生産拡大のネック」

ほほう、ネックは炸薬じゃないんだ・・・。

「M795で用いられている「HF-1」と呼ばれる外殻は、シリコンや炭素、マンガンからなる鋼を使用して製造されます。砲弾の基本的な要件として、発射の際の大きな圧力に耐える頑丈さと爆発時の高い破砕特性が求められます。M795は他の砲弾に比べて破砕特性が優れているとのこと。」

かろうじてついていけるかな・・・。

「一方でHF-1は複数回の加熱や成型といった複雑なプロセスを経て製造されるため、量産が困難という課題も抱えています。」

<工程>
・長さ20フィート(約6m)の鉄を正確にカット
・鉄を約1100度に加熱
・溶けた鉄を成型
・冷却
・研磨など

「HF-1に用いられる鋼を製造、加工できる金属3Dプリンターはほとんど存在せず、3DプリントしてHF-1を大量生産することは不可能」

「Velo3Dの大型金属3Dプリンター「Sapphire 1MZ」を用いることで理論的には製造が可能ですが、出力に時間がかかるため、量産が困難」

うーん、じゃあ、その大型金属3Dプリンター「Sapphire 1MZ」を量産するってのは、なし?。

(Sapphire & Sapphire 1MZ)
https://velo3d.com/ja/%E8%A3%BD%E5%93%81%E6%A6%82%E8%A6%81-%E3%82%B5%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E3%82%B5%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%A2-1mz-%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC/

「本番用:
直径 315 mm、高さ 400 mm の標準ビルド円筒チャンバーは、背の高い部品用に高さ 1000 mm 構成で利用できるようになりました。」

「システムの機能:
スループット 毎時100ccまで」

まあ、どうでもいいんですが。

「アメリカがウクライナへの軍事支援をさらに拡大する場合、アメリカ国防総省は許認可の問題は後回しにして、砲弾の製造を拡大するために多くの企業と契約を結ぶでしょう。続いて国防総省が直面する問題は、工場の拡大に伴って増大した従業員の育成です」

さて、ウクライナ紛争の行方がますます混とんとしてきた現在、米国が155mm砲弾の大増産に踏み切るかどうかはビミョーだ。

バイデンは、昨年、支援は「必要なだけ」から「可能な限り」に変更し、現在は「中断」を余儀なくされているからな。

砲弾なんて、真鍮(?:通常は高張力鋼)のつつっぽに炸薬(爆薬)詰めて、先っぽに信管付ければ出来上がると思ってたら大間違いなわけだ。

ちなみに、爆薬(砲弾に詰めて破裂させるための火薬)と装薬(発射薬:砲弾を発射するために大砲に詰める火薬)とは異なる。

(火薬)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E8%96%AC

「軍事での呼び分け:
軍事において、「火薬」は装薬(=発射薬)を指し、破壊用の火薬(類)は一般に、「爆薬」もしくは「炸薬」と呼ばれる。」

浮沈子は詳しくないが、燃焼速度が異なるようだ。

・爆薬:燃焼速度速い
・装薬:燃焼速度遅い

原爆の爆縮レンズの話を思い出したな。

砲弾には、核爆弾を詰め込んだものもあると聞いている(シルスキー新総司令官は詳しいかもな)。

んなもんが、戦場で使われないことを願うばかりだ・・・。

<またまた追加>ーーーーーーーーーー

(ポーランド農民がウクライナ国境封鎖、ポーランド農業相も農民の行動を支持)
https://grandfleet.info/european-region/polish-farmers-close-border-with-ukraine-polands-agriculture-minister-supports-farmers-actions/

「欧州議会がウクライナ産農産物や加工品に対する輸入関税の停止措置延長を支持、これに失望したポーランド農民は「9日から国境を封鎖する」と発表していたが、予告通りシェギーニ検問所、ラーヴァ・ルーシカ検問、ヤゴディン検問所で封鎖が始まった。」

うーん、かなりジミーなネタで、浮沈子的には今まであまり読まない記事だったんだが、先日読んだNHKの報道を思い出した。

(ウクライナの港からの12月の農産物輸出 軍事侵攻後で最大に)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240123/k10014331691000.html

「ロシアによる軍事侵攻で制限されていたウクライナの港からの農産物の輸出について、イギリス国防省は、12月の輸出量が侵攻後、最大になったとの分析を発表」

「輸出ルートにあたる黒海の西側部分で、ウクライナ側がミサイルによる防衛などを強化し、ロシアの黒海艦隊に十分活動させなかったことが背景にあるとしています。」

この2つの報道は何を意味するんだろうか?。

ウクライナについては、ドンパチのニュースは比較的出てくるんだが、産業がどういう状態になっているのかなどは、余りニュースにならない。

戦争中の国家だから、その辺りは国力に関する情報となり、タイムリーには公表しないのかもしれない。

英国国防省が、どういう情報を掴んでいるのかは知らない。

ちょっと調べたら、こんな記事があった。

(欧州委、ウクライナ産農産物の輸入制限提案 EUの農家保護で)
https://mainichi.jp/articles/20240201/k00/00m/030/267000c

「欧州委の提案では、関税の免除を25年6月まで延長する一方、鶏肉、卵、砂糖については輸入量が22、23両年の平均を上回った場合に関税をかける緊急輸入制限を発動する。また、穀物など他の産品についてウクライナからの輸入量が急増し、加盟国の農業が打撃を受けた場合、欧州委が対抗策を講じることを認める。」

「ウクライナとポーランドの国境などでは、農家やトラック運転手が道路を封鎖するなどの抗議活動を続けており、東欧5カ国は1月15日、EUとして関税を導入するよう求める書簡を欧州委に提出していた。」

「EUの農業政策を巡る不満は欧州全域で拡大している。フランスではウクライナなどからの安価な食料輸入の増加や生産コストの上昇、環境規制などについて農家が抗議活動を続けており、マクロン大統領は1月末、ウクライナ産農産物の輸入についてEUに対応策を求める考えを示した。」

支援疲れというやつだな(そうなのかあ?)。

海上輸送による農産物輸出の回復を受けて、EU域内での流通をコントロールして域内の農業を守るというのが政策的シナリオなんだろう。

同時に、国境封鎖によるウクライナ支援の障害を取り除こうとしているわけだ。

まずい対応とは言えないが、思惑通りに行くかどうかは別の話だ。

方向性としては、ウクライナ支援は続けつつ、EUの権益も守るということで、総合調整に踏み切った格好だ。

「ポーランド、ハンガリー、スロバキアの3カ国は自国内でウクライナ産穀物の販売を禁止する独自の規制を導入している。」

まあいい。

この問題、少し注意してみておいた方がいいかもしれない。

ウクライナの抱えるその他の問題としては、人口問題が大きいと見ているけど、それについては稿を改めて書く。

ドローン絡みの記事も出ていて、そっちが気になっている。

(ロシアの凶悪ドローン生産、ウクライナの攻撃で停滞した可能性)
https://forbesjapan.com/articles/detail/69023

「LostArmourの数字からは、ランセットの攻撃回数には浮き沈みがあることが示されている。」

・昨年初め:月におよそ25回
・3月:ほぼ50回
・4月:ほぼ50回
・5月:不明
・6月:不明
・7月:135回
・8月:126回
・9月:50回台
・10月:50回台
・11月:89回
・12月:59回
・今年1月:139回

記事では、サプライチェーンの問題で生産量が減少したのではないかと指摘されているが、そうとばかりは言えないかも知れない。

ミサイル攻撃も、この時期減少していたと言われるからな。

在庫の積み増しか。

浮沈子的に気になっているのは、対ウクライナ戦用ではなく、欧州大戦争用に備蓄を始めているのではないかということなわけだ(そうなのかあ?)。

今年に入って、生産量が増加していることから、使用回数が戻ってきたのかもしれないしな(未確認)。

西側の制裁がザルだということは分かってきている。

デバイスのメーカーも、物が売れなければ商売にならないわけで、魚心あれば水心ということになる。

ランセットに限らないが、ドローン対策は制空権の確保にとっても重要だ。

「ランセットは戦車レオパルトや大砲、さらには駐機中の航空機さえも破壊する。」

F-16戦闘機の配備を控え、頭の痛い話だな。

飛び道具を使った攻撃は、なかなか防御しづらい。

防御コストが高く、メリハリをつけて対応せざるを得ない。

単一のサプライヤーや、生産拠点の集約化は危険だ。

ウクライナは、生産拠点をNATO域内に展開しようとしているのではないか。

国内に拠点を作ればロシアのドローンの餌食だ。

しかし、もちろん、海外展開のリスクも生じる。

農産物のような、コモディティ化された商品ではないけど、現地産業との調整も必要になるだろうからな(部品や原材料の調達の問題もあるし)。

そう簡単な話ではない。

今回は取り上げないけど、国内産業の話は人口問題とも密接にかかわるし、大規模動員との関係もあるからな。

戦争当事国の産業維持は難しい。

浮き沈みの激しい鉄鋼業は、大打撃だろうな。

(アングル:ウクライナ鉄鋼業、ロシアの黒海攻撃や停電で生産停滞)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/UP7VHH7QT5JKTEARFMW5V743AI-2023-10-27/

「労組の統計によると、旧ソ連時代にウクライナは年間5000万トン以上の鉄鋼を生産していた。それが2021年には2100万―2200万トンに減少し、昨年のロシアの侵攻を受け、22年には630万トンに落ち込んだ。」

「今年1―9月期の生産量は前年同期から17%減って390万トンだった。通年では小幅ながら増加する可能性がある。」

「もう一つの小さな光明は、国内需要の増加だ。ウクライナが武器製造を増やし、防空壕を建設するとともに、戦争で破壊された都市の復興も始まったことにより、1―9月の鉄鋼消費量は260万トンと、ほぼ倍増した。」

「しかし、生産量の5分の4を輸出していた鉄鋼産業を維持するには、これでも不十分だ。」

以前にも参照した記事だが、その後どうなったかは知らない。

ルーマニア沿岸を通る航路が開かれ、鉄鋼輸出にも目途が立ってきたのではないか(未確認)。

そうあってほしいものだ・・・。

<もっと追加>ーーーーーーーーーー

(プーチン氏、侵略を改めて正当化「ロシアだました」と欧米を批判 米元司会者のインタビューに)
https://www.sankei.com/article/20240210-XVNXT5HEKVOF7GK3TJCW32IEIA/

「ソ連崩壊後のロシアは欧米側の一員として迎え入れられることを期待していたが、そうはならなかったと指摘」(プーチン氏)

ほほう、そうだったのか・・・。

「反対に欧米側はロシアとの約束を破って北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を進め、ウクライナまで将来的に加盟させようとした」(同上)

うーん、メルケルは反対してたような気がするんだがな・・・。

そもそも、ロシアがNATOに加盟するという話も、一時出ていた。

が、それらは、もちろん、反故になった。

「歴史や宗教、言語を共有するロシアとウクライナの戦いは「ある意味で内戦だ」と指摘。「時間はかかるだろうが、両国民の関係は必ず回復する」」(同上)

浮沈子的には、妄想に駆られているとしか思えないんだがな。

産経は、インタビューにおけるプーチンの主張を詳細に報じている。

無論、欧州は懐疑的だ。

(ポーランド国防相、プーチン氏インタビューに「信ぴょう性ない」 ロシア警戒緩めず)
https://www.sankei.com/article/20240210-ILR3SCAW4FMV3EN2AEAR5SWWNY/

「計画していないと繰り返されると、逆に疑念を抱かざるを得なくなる」(ポーランドのコシニャクカミシュ国防相)

(ショルツ独首相、プーチン氏インタビューを「くだらない」とばっさり)
https://www.sankei.com/article/20240210-FGOPR57WWNOHBL37EDLE6FUGOI/

「虚偽の主張にまみれた「くだらないインタビュー」だったと批判」(ドイツのショルツ首相)

「プーチン氏は私たちのウクライナ支援の意欲が弱まることを狙っている」(同上)

まあ、プーチンが情報戦のトップセールスをしなくても、西側の支援の意欲は弱まってるけどな。

ポーランド国防相の見識は、なかなか味わい深い気がする。

国軍の規模を増強し、武器弾薬の増産に励んでいるロシアは、ウクライナ紛争だけを見据えているとは到底思えない。

誰が何と言っているかより、何がどうなっているかが重要だ。

ルーマニアからフィンラドまで、どこが攻め込まれても不思議はない。

トルコは、まあ、ビミョーだな。

が、シリアに首を突っ込んでいるロシアからしてみれば、ちょっと締めておきたい地域であることは確かだ。

少なくとも、ロシアの侵攻に対してNATOが動いた時に、背後を突く形で参戦させない程度には牽制しておきたい。

東欧から北欧まで、長大な戦線を維持するためには、余程効率的に攻め込む必要があるからな。

プーチンにしてみれば、それも「内戦」と映るのかもしれない。

まあいい。

ロシアの人々は、このプーチンの主張をそのまま信じてウクライナと戦っているのだろう。

ネオナチの勢力から、ウクライナの人々を開放しなければならないって!。

やれやれ・・・。

ロシアが西側に追い詰められていることは確かだ。

短期的にはともかく、経済制裁も長期的にはロシアの成長を遅らせるだろうし、戦時経済は国民の生活向上にはつながらない。

それでも、資源国であり、工業国でもあるロシアは、ありとあらゆる手立てを講じて壊滅を免れ、要塞化した。

プーチンが言うように、近い将来にロシアが崩壊することはない。

まずかったのは、戦闘国家としての体制への移行を許したことだろう。

西側は、核戦争へのエスカレートを危惧して、ロシア本土への攻撃を控えたことで、その時間的、構造的移行の余地を与えてしまった。

浮沈子は、さっさとウクライナを差し出して、軍事的エスカレートを抑えておいた方が良かったと思っているんだが、時すでに遅しだ。

ロシアの軍産複合体は、向こう数十年間の生産計画で動き始めている(たぶん)。

それって、ウクライナとの戦争のためだけなのかあ?。

ひょっとすると、プーチンが東欧に野心を持っていないというのは本当かも知れない(そうなのかあ?)。

が、プーチンの支配が終わった後も、ロシアは存続するからな(たぶん)。

ぶち切れているメドベージェフ辺りが復帰するようなことがあれば、プーチンどころではないだろう。

わが国は、ロシアの隣国として、また、西側の軍事システムに組み込まれていることから、ロシアにとってはウクライナ以上の脅威だ。

80年近く、国際法を踏みにじって不法占拠している北方領土の存在は、その象徴だからな。

やがては、ロシアの核ミサイルが配備されることになるだろう(そうなのかあ?)。

わが国は、核による脅しには弱いからな。

ウクライナのように、命を張って国土を守ろうとするんだろうか?。

米国は、NATOからの離脱を明言していたトランプさんを大統領に選出する選択をしかねない(バイデンは、ちょっとヤバくなってるからな)。

浮沈子は、日米安保だって、簡単に反故にされると覚悟している。

米国が我が国を捨てるのは時間の問題だ(まあ、こっちは年単位でしょうけど)。

ロシアは、各国に緊張を強いている。

「計画していないと繰り返されると、逆に疑念を抱かざるを得なくなる」(再掲)

ウクライナには軍事侵攻しないって、2年前にあれほど明言していたロシアは、10万人の兵力を国境に集結させて西側を騙した。

それは、侵攻を「特別軍事作戦」と言い換えたところで何も変わらない。

今、起こっている現実こそが、何よりの証拠だ。

ロシアはうそをつく。

まあ、それは他国を力で屈服させようという時には、当然の戦略かも知れない。

わが国だって、ハワイを奇襲攻撃した時には、開戦の通告をしなかったからな(もちろん、米国は知ってましたが)。

ポーランドは、国土を蹂躙され続けてきた歴史を持つ国だ。

ロシアとの付き合い方も心得ている。

今度もまた、国境線が変わるくらいは、想定の範囲内なのかもしれない。

もちろん、NATO第5条が100パーセント機能するなんて、腹の底から信じているわけじゃないだろう。

日米安保があるから、我が国は安心だと思って枕を高くして寝ていると、枕を蹴飛ばされることになるかもな・・・。

<もっともっと追加>ーーーーーーーーーー

(シルシキー総司令官の初仕事、兵士70万人が何処にいるのか突き止めること)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/commander-in-chief-sirshikis-first-task-is-to-find-out-where-700000-soldiers-are-located/

「この国は2つのカーストが存在して我々は駒に過ぎない。金を手に入れた上流階級の連中は『前に進め』と命令するだけで、中央政府は『如何にウクライナが団結しているか』という美しい物語が欲しいだけ」(バフムート方面で戦っていた第14機械化旅団の兵士?:CBCの取材に応じたウクライナ軍兵士:2022年当時)

「軍事委員会が力ずくで動員対象者を連れ去る行為、ホワイトチケットの違法売買、動員対象者の不法出国などが表面化。」(2023年)

「急増する軍紀違反を罰則強化で解決する取り組みは兵士の恐怖と怒りに火をつけた」「適切な休息や交代を兵士に提供しない軍の作戦運用に問題がある」「前線で兵士が逃亡するのはローテーションが守られていないため」(POLITICO:2023年2月)

「ローテーションのため新たな動員が必要とされているのに人々の熱意は冷めつつある」(南部司令部のグメニュク報道官:同月)

1年以上前から、動員やローテーションの問題は噴き出していた。

「軍の指導者は真実を好まず構造的な問題を解決したがらない」(第46独立空中強襲旅団の大隊長:NYT:2023年3月)

構造的な問題を解決するには時間が掛かる。

平時ならともかく、戦争を遂行しながら行うということになれば、兵士の間に動揺が走る。

簡単じゃない。

それを解決できなければ追加動員をしないということなら、永遠にできないだろう。

そう、現政権の選択は、動員せずに現場を回そうという「正論」なのだ。

やってみるがいい。

出来っこないと断言しておく。

そりゃあ、放っておいていいわけじゃないけど、せめて一定規模の動員と並行して進めなければ現実的な解決にはならない。

「侵攻直後に軍に加わった人々は『客観的な理由』からほとんど軍に残っていない」「これは事実で理解し認識されなければならない問題だ」「これだけのニーズを満たすには動員しかない」「動員なしでやっていけると考えるのは不可能だ」(ウクライナ国防省情報総局のブダノフ中将:確か、次期総司令官候補だったはず:この発言が原因で着られたのかあ?)

「約100万人の兵士がいるのに最前線で戦っている兵士は少数で大半は実際の戦場を感じたことがない=ウクライナ軍の部隊運用やシステムのせいで兵士がいるのに活用されていない」(ゼレンスキー大統領)

「最前線の戦闘に参加した人間の数は20万人~30万人程度だ」「残りの人間は最前線から遠く離れた場所にいる」「シルシキー総司令官の初仕事はどこに残りの兵士がいるのか突き止めることだ」「それを確認した後に必要な動員数を報告しなければならない」(ポドリャク大統領府顧問:ちなみに、この人は政権メンバーじゃない。)

兵士は人間だ。

人間には向き不向き、得手不得手がある。

機械じゃない。

100万人のうち、30万人を前線に回してきたことだって、大変なことに違いはない。

数合わせをしてその場しのぎをしようとしても、戦闘不適切者を前線に送ることになるだけだ。

「前線から遠く離れた地域に何十万人もの兵士が留め置かれているなら、追加動員を急ぐ必要もなく規模も小さくて済むだろう。」(ブログ管理人)

「シルシキー総司令官が活用されていない兵士を見つけ出し、これを前線に投入できるようシステムを変更し、ローテーションを実施できるようになれば前線の不満は静まる」(同上)

「我々は経験豊富な兵士を失い過ぎた」「新兵を戦場に連れて行っても全てを捨てて逃げるだけ」「ソレダルでは何百人もの兵士が陣地を捨てて逃げた」(第46独立空中強襲旅団の大隊長:NYT:2023年3月)

この時期は、バフムトで激戦が続いていた時期だからな。

ワグネルが、犠牲を厭わず兵士を投入していた。

前線から離脱しようとすれば、脱走を止めるために、ロシア軍の正規兵から撃たれた。

敵に撃たれて死ぬか、味方に撃たれて死ぬか。

西側はそれを指して、非人道的な用兵だと非難してきたが、結局は同じことをやらざるを得なくなるのだ(そうなのかあ?)。

シルスキーは、旧ソ連式の頭で戦闘している。

単純に考えれば、同じことをやるに違いない。

現に、バフムトの守備では多くの犠牲者を出していると言われる。

短期的にローテーションが機能して、前線の兵士に休息が与えられるかもしれないが、戻った時にはそこには前線はないだろう。

戦争研究所の、日々更新されている戦況マップを見ると、ロシア軍は既に町の北側で市街地を超えて郊外の補給線である舗装道路(O-0542)に迫っている。

市内やコークス工場への補給路であるインダストリアルプロスペクト通りは、既に戦闘区域に入っている。

追加の戦力が必要なのは、明日じゃない。

(ゼレンスキー氏、更迭の前総司令官に「英雄」称号 連帯アピール)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/TED7CKYVMZK27AF22PEIAHIMRY-2024-02-09/

「ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、前日更迭した軍のザルジニー前総司令官に最高の称号である「ウクライナの英雄」を授けた。」

本当の英雄は、塹壕の中にいる。

彼らに必要なのは、形ばかりの栄誉ではない。

援軍であり、弾薬であり、ドローンであり、何よりもローテーションによる休息だ。

そうでなければ、彼らの胸には勲章の代わりに、違うものが飾られることになるだろうな・・・。