🐱X220のネットがダウン2024年06月01日 09:54

X220のネットがダウン


メインマシンとして使っているレノボのX220が、ネットワークに繋がらなくなり、往生している。

予備機のA315(acer)でメール接続を確保し、手元にクロームブックのCM3(ASUS)を置いて老眼鏡と虫眼鏡(クロームリモートデスクトップでA315の画面を見るのはキツイ!)片手に奮闘している。

X220は、ネットに繋がらないだけで、ローカルで使う分には不自由はないんだが、クロームブックじゃなくたって今時インターネットを使わずにパソコン作業するというのはありえない。

短期間ならともかく、1週間を超えると支障をきたす。

とりあえず、メールはサンダーバードが使えるので問題ないし、転送をかけているのでCM3側で確認することもできる。

その他、メッセンジャーとかは通常通り。

予定表はマイクロソフトのアウトルックなんだが、それでなくても小さい文字が、ただの「点」になってしまい、老眼鏡+虫眼鏡で読む羽目になっている(月次表示なので)。

仕方ないから、週次に切り替えたりして確認することになる。

先週から体調を崩しているところに持ってきて、パソコンの不調は堪える。

このブログは、CM3からPuterのノートパッド(標準のエディター)で書いているが、環境的に近いのと、文字がデカくできるので老眼鏡をかけずに打ち込めるのが嬉しい。

日本語の変換候補が入力文字にかかったりすることがあり、やや鬱陶しいが、外付けキーボードやマウスは繋ぎ変えて同じものを使っているので、違和感は少ない。

ちなみに、クロームOSのGoogle 日本語入力はオープンソース版ではモズク(Mozc)となっている(インプットメソッドを別途用意する必要あり)。

MSIMEの空気読めない同音異義語の嵐に辟易していたんだが(ちゃんと確認すればいいだけ)、それに比べてどうなのかは、しばらく使ってみないとわからない。

辞書はグーグル版のほうが豊富とされているようだが、文脈から最適な候補を選んで提示する機能が重要だ。

X220のネットワーク環境(ワイファイのドライバーの不調ようです)が復旧したら、もとに戻すことになるけど、手こずるようならA315をメイン機にして、ローカルのデータを移し替えることになる。

それもしんどい作業だな。

モニターが古くて、アナログ接続しかできないので、変換ケーブルを買ってこなければならない。

やれやれ・・・。

まあいい。

この環境も、慣れれば快適に感じるようになるかも知れない。

🐼嫦娥6号:明日着陸2024年06月01日 18:45

嫦娥6号:明日着陸


(中国、月探査機「嫦娥6号」による月着陸を数日以内に実施か)
https://sorae.info/space/20240601-chang-e-6.html

「嫦娥6号の着陸が日本時間2024年6月2日9時頃に予定」

スペースニュースのアンドリュー・ジョーンズの記事が元ネタなんだが、早いな・・・。

いい記事なんだが、惜しいところもある。

「直径約200kmの南極エイトケン盆地」

やれやれ・・・。

(南極エイトケン盆地)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%A5%B5%E3%82%A8%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%B1%E3%83%B3%E7%9B%86%E5%9C%B0

「直径 約 2500 km」

月面最大にして太陽系最大級のクレーターなわけで、この中に目指すアポロクレーターがある。

「着陸目標地点は南極エイトケン盆地にあるアポロ・クレーター(Apollo、アポロ盆地とも。直径約524km)の南部で、成功すれば月の裏側からのサンプルリターンは世界初」

アポロクレーターの直径も、ウィキでは538kmとなっていて、どこから引っ張ってきたのかは不明だ。

アンドリュー・ジョーンズの記事にもない。

単なるミスプリとは思うけど、基礎的知識がない記者が書いた記事に見えちまう。

まあ、どうでもいいんですが。

宇宙関係は、浮世離れしているところが気楽でいいんだが、最近は軍事絡みやスターリンクのような身近な実利が絡んできたりして、やや緊張感が出てきたようだ。

月面有人着陸レースとかもあるしな(NASAは、早々に白旗揚げちゃいましたけど)。

記事書く方も、緊張感持って書かないとな(おまいに言われたくない!)。

まあいい。

中国のことだから、リアルタイムの情報発信はしないだろう。

終わってから、ゆっくりお知らせすることになるのかも知れない(未確認)。

スペースニュースの元記事を読んでいて、気になることがあった。

(嫦娥6号、週末にアポロクレーターから太陽が昇る中、着陸を試みる)
https://spacenews.com/change-6-set-for-weekend-landing-attempt-as-sun-rises-over-apollo-crater/

「着陸機にはイタリアの受動型レーザー反射鏡が搭載」

「着陸機はその後、上昇モジュールの打ち上げにより損傷を受け、おそらく月面での運用は終了」

レーザー反射鏡は、だいじょうび?。

大体、そもそも月の裏側で、レーザー反射鏡って、何に使うわけ?(未確認)。

アポロ計画で運んだレーザー反射鏡は、月面との距離を正確に計測するというわかりやすい話だったがな。

裏側だぜ?。

やっぱ、謎の円盤UFOの基地(つーか、シャドウのムーンベースだな)とかあるんじゃないのかあ?。

宇宙人と交信するためとか(レーザー反射鏡でえ?)。

怪しげな装置を作ったのがイタリアというのも気になる。

バチカンとかあるしな。

きっと、宇宙人はバチカンを拠点にして、地球征服を企んでいるに違いない(キリストは処刑後に蘇って昇天しちゃうからな:かぐや姫と同じじゃん!?)。

地球外生命の存在に否定的な浮沈子だが、宇宙人やUFOの話は全く矛盾しない(そうなのかあ?)。

SFダイスキ!、陰謀論ダイスキ!。

今日も愚弟と会食した際、JAL123便の陰謀論や、アポロ計画はハリウッドのでっち上げという話で盛り上がった。

もちろん、嫦娥6号は香港のスタジオで撮影されている(そんなあ!)。

宇宙船シーンは、得意のワイヤーアクションに決まってる。

「月の裏側からのサンプルリターンは世界初」(再掲)

そのへんの石ころ拾ってきて、カプセルに詰めて「開封の儀」で盛り上げてるだけだ(そうなのかあ?)。

今日は、妄想が止まらないな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

「嫦娥5号は、掘削の問題により予想の2,000グラムから減少し、1,731グラムのサンプルを採取した。」(上記スペースニュースの記事より)

これは、一つ前(嫦娥5号)のサンプルリターンのことだ。

「サンプルは当初中国の機関に提供されたが、アクセスは国際科学者に拡大された。NASAの研究者も、NASAと中国機関の二国間活動に関する議会の禁止の例外として、サンプルの申請を許可された。」

浮沈子は、米国と中国が宇宙開発の分野で対立していることは、人類の不幸だと感じる。

これまでも、鵲橋通信衛星(嫦娥4号をサポート)の利用で、限定的な協力関係がないわけではない。

が、国家間の対立の犠牲となって、広範な協力が妨げられているのは頂けない。

ウクライナロシア紛争を背景とした政治的対立が、経済競争に伴う摩擦に輪をかけている。

ドンパチやりながら対立しているロシアとだって、ISSでは協力し合えているわけだからな(ロゴージン(前ロスコスモス親分)は、リブーストしてやんないぞとか、脅してましたけど)。

まあ、どうでもいいんですが。

嫦娥6号のサンプルにも、いずれ国際的アクセスの道が開かれるかも知れない(未調査)。

是非そうあって欲しいし、そうあるべきだと感じる。

宇宙に国境はない。

また、宇宙から地球を眺めても、そこには国境線など引かれてはいない。

ハルキウ北方からボルチャンスクへ5km侵入したとか、リプシ方面では10km入ったとか、しょぼい話ばかりだ。

月は、38万kmの彼方にある。

そこから地球を眺めれば、青い宝石が浮かんでいるように見えるといわれる。

月面に足跡を記した人類は12人(周回だけした人を除く)。

12人のイカれた男たちだ(どっかで聞いたような・・・)。

それ以外の全ての人類は、この地球上だけで過ごした。

全ての歴史、戦争、愛や憎しみ、束の間の平和の時は、この星の上の出来事だった。

火星移民を唱える変人もいるけど、そんな与太話をまともに聞く必要はない。

もちろん、人類だけじゃない。

生きとし生けるもの全て、いや、生命を持たない存在全てを内包して、46億年の間、漆黒の宇宙を飛び続けている。

月の起源は未だに論争があるけれど、ほぼ同じ期間、地球の衛星として太陽の周りをともに周回している。

嫦娥6号がほじくり返そうとしている南極エイトケン盆地は、太古の昔に巨大隕石が落下したクレーターと言われている。

月の地下深くの地層が露出している可能性が指摘されていて、そのサンプルは貴重だ。

もちろん、人類が初めて手にすることになる。

そのミッションは、38万kmの彼方で「静か」に進行中だ。

当然、真空だから音はしないけどな(そういうことかあ?)。

この技術の確立は重要だ。

重力の大きさは違うし、距離的には遥かに遠いけど、火星サンプルリターン(MSR)の練習でもある。

有無を言わせぬ人類初を、中国にみすみす取らせるのかあ?。

21世紀の有人月面着陸では、早々に白旗掲げた米国だが、下手をするとMSRでも先を越されかねない。

うかうかしてられないだろう。

いっそ、米中で協力して回収してはどうか。

災い転じて福となす発送が必要な気がするんだがな・・・。

🐱欧州大戦争:スイング国家2024年06月01日 19:54

欧州大戦争:スイング国家


(枢軸を形成し西側を脅かす「中露朝イラン」、今後の国際秩序の行方を左右する6つの「スイング国家」とは)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/81293

「カギを握る6つの「スイング国家」」(5ページ目)

「中・露・北朝鮮・イラン」→悪の枢軸

「米欧が構築した国際システムの不満分子に過ぎなかった4カ国はますます共通の利益を認識するようになり「台頭する枢軸」として軍事・外交を連携させる。国際社会の地政学は根本的に変わりつつある。」

「一定の国力を持ち、まだ対外政策の方向性が明確に固まっておらず揺れ動いている“第3勢力”」(スイング国家)

それって、どこよ!?。

「陣営双方が世界中で影響力を競い合い、重要な国々を自国の側に引き寄せようとするだろう。ブラジル、インド、インドネシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコの6カ国は地政学的に十分な重みを持ち、将来の国際秩序の方向性を左右する」(米民主党とのつながりが深いワシントンのシンクタンク、新アメリカ安全保障センター(CNAS)のリチャード・フォンテーヌ最高経営責任者(CEO)とアンドレア・ケンドール=テイラー上級研究員:たぶん)

「米国の政策立案者は貿易インセンティブ、軍事的関与、対外援助、外交を駆使して、こうした「スイング国家」が「台頭する枢軸」の軍事基地を受け入れたり、技術インフラや軍事装備にアクセスしたり、西側の制裁を回避する手助けをしたりするのを阻止するべき」

いま、米国はまさにその通りの動きをしている。

上記のスイング国家だけではなく、あらゆる軍事外交経済民間チャンネルを総動員して動いている。

それは、我が国のように、様々な事情からド派手な動きができない同盟国にも及んでいる。

西側が、第二次世界大戦後、冷戦期を通じ、その後のポスト冷戦で築き上げた世界秩序が脅かされているわけだからな。

全霊全力だ。

ここで出し惜しみしてどーする!?。

「ロシアはいま、朝鮮半島を不安定化させたくはない。北朝鮮から余分の弾薬やその他の物資を提供してもらう必要があるからだ。」(『プーチンの戦争:チェチェンからウクライナまで』の著者でシンクタンク、英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)のマーク・ガレオッティ上級研究員)

なかなかユニークで、理に適った見方ではある。

が、そうシンプルに動くとは限らない。

「ロシアはウクライナだけを切り離して見ておらず、ウクライナを本質的に米国が支配する西側とのより広い政治的闘争における運動論的戦場と見ている。」

東アジア情勢についてはともかく、ロシアのウクライナ紛争に対する認識は、浮沈子的にはしっくり来るな。

ロシアにおいて外交は戦争の道具だが(そうなのかあ?)、戦争もまた政治の道具だ。

「日本から見れば、ウクライナ戦争は遠いところで起こっている話だと言える。優先順位は低い。その現実主義を認識しなければならない。北方領土や中国を巡る問題を考えると、日本ができることには明白に限界がある」

既成の世界秩序が脅かされ、ロシア中国北朝鮮が隣国である我が国が、いつまでも外野である保証などない。

西側が、ロシアを牽制するために朝鮮半島有事を仕掛けないという理由はない(そうなのかあ?)。

相手が嫌がることをするのが戦争だしな。

もう一度、朝鮮戦争の棚ぼたがやってくるとか、呑気なことを言ってる場合じゃないだろう。

不沈空母として、米軍に軍事拠点を提供している我が国は、正当な軍事目標になる。

台湾有事の際には、全国津々浦々の空港を米軍に自由に使わせることになる(そう迫ってるしな)。

港湾も同じだろう(未確認)。

マークガオレッティの見立ては、ざっくりと情勢だけで判断する危険な見方だ(浮沈子は得意です!)。

神は細部に宿る。

水から煮殺されるカエルは、緩やかな情勢の変化に気づかない。

しかし、そこには明確な兆候があり、それを見逃さないことが極めて重要だ。

東アジアの軍事的緊張はすでにエスカレートしつつある。

仮に、ロシアがそれを好まないとするなら、それこそがつけ目だろう。

西側から仕掛ける!(そうなのかあ?)。

その際の足場を提供させられる我が国は、いい面の皮だ。

たぶん、足場だけじゃすまないだろうな。

ショーtheフラッグ!。

まあいい。

米国は、既存の世界秩序を維持するために、世界中を巻き込んでいる。

ウクライナも、世界中を巻き込んで自国の存立を図ろうとしているけど、そんなレベルじゃない。

むしろ、米国がツールとして使おうとしていたわけで、どうも期待外れに終わったようだ(そうなのかあ?)。

今や、足を引っ張る厄介者扱いだな(そんなあ!)。

スイスの平和サミットには、バイデンは出ないみたいだしな(未確認:そう報道されてますけど)。

「ブラジル、インド、インドネシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ」(再掲)

人口、経済、地域における影響度、資源、地政学的周辺国に与える影響、枢軸国との関係など、いずれも極めて重要だ。

ブラジルが立場を大きく変えてきたのは痛いな。

浮沈子的には、ベトナムが枢軸国側にすり寄り始めた点に注目しているけどな。

西側も、オーストラリアを取り込むなど、見境ない感じになってきている。

欧州大戦争どころではない。

土俵は、ワールドワイドに広がっている。

気付いた時にはすでに遅過ぎる。

災厄とはそういうものだ。

戦争は忘れた頃にやってくる・・・。

🚀スターライナー:CFT延期!2024年06月02日 06:22

スターライナー:CFT延期!


(ボーイングのスターライナーカプセル、宇宙飛行士の初飛行に2度目の挑戦へ準備完了)
https://arstechnica.com/space/2024/05/boeings-starliner-capsule-poised-for-second-try-at-first-astronaut-flight/

「スターライナーの打ち上げは、東部夏時間午後12時25分(協定世界時16時25分)に予定」(日本時間では、6月2日の午前1時25分)

もうすぐじゃん!?。

大丈夫なのかあ?。

「安全です。だからこそ、今あるもので飛行できると判断したのです。」(ボーイングの副社長でスターライナーのプログラム・マネージャーのマーク・ナッピ氏)

しかしなあ、フランジからの漏れが止まったわけじゃないしな。

「しかし、漏れは比較的小さく安定している。」

「タンクの総容量50ポンドのうち、漏れは1日あたり約0.5ポンドです」(ボーイングとの契約を監督するスティーブ・スティッチ氏)

ミッションは、10日間前後が予想される。

「土曜日(6月1日)に開始された場合、最短の着陸日は 6 月 10 日月曜日」(カッコ内、浮沈子補足)

予定使用量がどのくらいになるかは知らない。

余裕をどの程度見ているのかも知らない。

今は安定してる漏れが、何らかの原因で激しくなったときに、ミッションに影響が出ないか、宇宙飛行士の安全に影響がないかは分からない。

「安全です。だからこそ、今あるもので飛行できると判断したのです。」(再掲)

まあ、そうなんだろうな。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(スターライナーの打ち上げ中止)
https://spacenews.com/starliner-launch-attempt-scrubbed/

「土壇場でのトラブルにより、6月1日に予定されていたボーイング社のCST-100スターライナーのアトラス5号機による初の有人飛行は中止となった。」

記事を読んでもピンとこないんだが、メインの原因は地上側のコンピューターらしい。

「地上のコンピューターは、NASAの宇宙飛行士ブッチ・ウィルモアとスニ・ウィリアムズを乗せたクルー飛行試験(CFT)ミッションの打ち上げ予定時刻東部時間午後12時25分より3分50秒前にカウントダウンを停止」

「3台の冗長化された地上管制コンピューターのうち1台に搭載されている発射シーケンサーと呼ばれるカードが、T-4分間の停止から抜け出す際に他の2台よりも遅く起動」(ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのトリー・ブルーノ最高経営責任者)

「それがレッドラインとなり、自動停止を引き起こした」

「カードやその他のハードウェアに不具合があり交換が必要かどうかを確認するには、少なくとも数時間はかかる」

「カードを交換するだけなら、すべての部品に予備がある」

「その作業は6月2日の打ち上げに間に合うように簡単に完了する」

「それより複雑だったり、すべてを終えるのにもっと時間がかかる場合は、予備日である5日に変更する」

「6月6日にも打ち上げのチャンスがある。」

が、トラブルはそれだけじゃないようだ。

「予定の打ち上げの約2時間前、打ち上げ管制官は、セントール上段のタンクを満タンにするために液体酸素と液体水素の流れを制御するバルブに問題があると報告」

「3台のコンピューターラックのうち1台がバルブを開くよう指示していなかったため、コントローラーが別のラックに切り替えたと述べた。同氏は、後に停止を引き起こしたラックは同じだが、別のカードが関係していたと述べた。同氏は、それらのカードは概して信頼性が高いと指摘したが、カードを交換しなければならないことは「前代未聞」」(トリーブルーノ)

「打ち上げの20分も前に、宇宙船の管制官はウィルモアとウィリアムズが着用していた与圧服内の空気を循環させるファンに問題があることに気づいた。ファンは数分後に再び作動した。」

「宇宙船が内部電源に切り替わった際に電圧が変化したためにファンが停止し、宇宙船の管制官がファンを再び作動させた」(ボーイングの副社長兼商業乗組員プログラムマネージャーのマーク・ナッピ氏)

やれやれ・・・。

ヘリウム漏れの方は大丈夫だったのかあ?。

「今回の打ち上げでは問題にならなかった。管制官は、漏れ率は許容範囲内であり、実際、減少しているようだと報告した。」

明日の打ち上げに間に合うかは、まだわからない。

が、6月6日までは、確定した予備日が確保されている。

「6月6日以降に延期された場合、大幅な遅延につながる可能性」

「ULAは6月6日までにロケットが打ち上げられなければ、ロケットのバッテリーを交換する時間が必要になる」(NASAの商業乗組員プログラムマネージャー、スティーブ・スティッチ氏)

「バッテリー交換作業には約10日かかる」(ULAの政府・商業プログラム担当副社長、ゲイリー・ウェンツ氏)

その程度で済めば御の字だ。

さらなる延期は、深刻な事態(ミッション1の延期)をもたら可能性があり、記事でも触れられているが割愛する。

最初のブログを書きかけて寝てしまい、目が覚めたら延期になっていた。

寝過ごしたのをカバーしてもらったような気分だ。

まあ、いつものパターンなんだがな。

今回の問題(と対応)は、報道されたもので3つある。

①打ち上げ管制用の地上コンピューターの故障→予備部品(カード)と交換?(24時間以内)
②セントール上段への推進剤注入制御バルブをコントローする地上コンピューター(①と同じラックの別のカード)の故障→予備部品と交換?(24時間以内?)
③与圧服内の空気を循環させるファンが、地上電源から内部電源に切り替わった際に停止→宇宙船の管制官がファンを再び作動させた(今後の対応が必要となるかどうかは不明)。

懸念されていたヘリウムの漏れは、止まってはいないものの許容範囲だそうだが、延期が続けばそっちも減ってくるわけだしな(数日の延期なら大丈夫なのか?)。

気になるといえば気になる。

まあいい。

宇宙飛行士が、宇宙船を離れたかどうかは分からない。

「少しがっかりするのは人間の性です」(スティーブ・スティッチ氏:NASA)

「管制室で見て、ヒューストンでループを聞いて分かったのは、全員が非常にプロフェッショナルで、それに慣れているということです。」

まあ、こんだけ延期が続けば、スタッフも慣れるだろうよ(そんなあ!)。

スターライナーは、産みの苦しみに見舞われている。

初物にはトラブルがつきものだ。

SLSは、度重なるトラブルでひと夏を過ごした。

CFTは、まだ1か月程度からな。

余裕だ(そうなのかあ?)。

しかし、延期さえすれば良かった(!)SLSと異なり、スターライナーはISSの運用終了というケツカッチンなスケジュールを抱えている。

契約で保証されている6回のフライトが確保できなくなると、B社には更なる財政的負担が襲いかかることになる。

商売の神様からは、既に見放されている訳だから、今更ではないが、痛いことに変わりはない。

HLSでは、独自の提案はせず、ナショナルチームで宇宙船のドッキングシステムを担当するだけになっている。

もう、固定契約はうんざりだろう。

コストプラスがいい・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ボーイング 新有人宇宙船 カウントダウン途中で打ち上げ延期に)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240602/k10014468501000.html

「ボーイングなどは詳しい原因を調べた上で次の打ち上げの期日を決めるとしていて最短で今月5日に再び、打ち上げを行うことにしています。」

最短で6月5日だってえ!?。

(NASA、ミッションパートナーは6月2日の有人飛行試験の打ち上げを中止)
https://blogs.nasa.gov/boeing-crew-flight-test/2024/06/01/nasa-mission-partners-forego-june-2-launch-of-crew-flight-test/

「スペース・ローンチ・コンプレックス41における地上支援機器の問題を評価するための追加時間をチームに与えるため、6月2日(日)の有人飛行試験の打ち上げを中止」

「システムはシーケンサーに必要な冗長性を検証できなかった。」

「ULA は夜間に地上支援設備を評価し、NASA は 6 月 2 日に飛行の次のステップに関する最新情報を提供する予定です。次の打ち上げ機会は 6 月 5 日水曜日と 6 月 6 日木曜日です。」

事態は刻々と進展している(つーか、進展してない!?)。

前の記事(NASAブログ)も確認しておこう。

(NASA、ボーイングの有人飛行試験の打ち上げが土曜日に中止)
https://blogs.nasa.gov/boeing-crew-flight-test/2024/06/01/nasa-boeing-crew-flight-test-launch-scrubs-saturday/

「NASAの宇宙飛行士ブッチ・ウィルモアとスニ・ウィリアムズは宇宙船からの脱出の準備を進めている。」

宇宙飛行士は、延期が決まった直後に現場を離れたようだな。

やれやれ・・・。

進捗はどうなんだろうか?。

「ターミナル カウントに進んだ後、コンピューター地上打ち上げシーケンサーが正しい運用構成にロードされなかったため、本日の打ち上げ機会を中止」

「システムはシーケンサーに必要な冗長性を検証できなかった。」(再掲)

スペースニュースの記事では、カードを交換する必要性を判断するのに数時間ということだったから、そこでスタックしているのかも知れないし、交換後の検証作業で躓いている可能性もある(未確認)。

ひょっとして、ハードウェアの方じゃなくて、ソフトウェアのバグ!?。

今更かあ?。

ブルーノは、予備のカードはあると言ってたけど、実はなかったりとか、差し替えたカードでも不具合が出たとか・・・。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

シーケンサーの冗長性というのは、たぶん、3つの同じ制御プログラムを3つの異なるマシン上で同時に走らせて、フォールトトレラント化しているんだろうが、冗長化が崩れると停止するというのは、そもそも何のための冗長化なのかという気もする。

1個動いてればいいじゃないの(そういうことかあ?)。

少なくとも、多数決で3つのうち2つが同じ結果ならOKなわけだ。

もっとも、今回は、その多数決に参加すべき1台が壊れたということなわけで、ハードウェアそのものなのか、通信系(ラック内のバスを含む)の問題なのか、走っているプログラムの問題なのかはわからない。

カード交換しても復旧しないということになると、通信系のトラブルに見舞われている可能性もあるな。

ラックごと交換かあ?。

身売りが噂されているULAは、過剰投資を避けようとして、メンテ費用をケチっている可能性もある(未確認)。

或いは、元請けのB社の金払いが悪いのか(未確認!)。

両者とも、軍事関係やNASAのコストプラス関係に長年慣れてしまっているから、適切なコスト管理ができていない可能性は高い。

過剰メンテから適正化(はっきり言って減額)するためには、数多くの失敗を重ねて経験を蓄積するプロセスがどうしても必要になる。

スペースXのファルコンシリーズの信頼性は、再使用という高頻度打ち上げの能力を確保することによって、飛躍的に向上している。

ソユーズ宇宙船(プログレス補給線含む)やソユーズロケットの信頼性も、数をこなしてくる中で確立されている。

S社の場合は、「再使用」ということから、実環境での使用後の劣化を直接確認できるという決定的なメリットも得ている。

もっとも、アトラスVだって、100回を超える打ち上げを経験しているわけだから、ロケットそのものの信頼性には問題はない(100%の成功率!)。

今回、地上システムでトラブっているのは、だからたぶんメンテナンスの問題なんだろうと見ているわけだ(テキトーです)。

また、ULA自身が有人システムの運用に不慣れということもある。

アトラス打上の中心となっているだろうロッキード・マーチンは、オリオン宇宙船の開発経験はあるけど、ぶっちゃけペイロードだしな。

打ち上げロケットで、有人システムを扱うのは初めてなわけだ(ダミー乗せて2回飛ばしてますけど)。

しかも、今回はダミーじゃなくて生身の人間が乗る。

過去2回は、ULA(と、その地上システム)に関するトラブルは聞かなかった(浮沈子が知らないだけかも)。

5月6日のセントール上段のリリーフバルブのトラブルは、無人機打ち上げの場合は、叩いて直していた(ペイロードを載せたまま、バルブを締めて振動を止めていた)というから、無人の打ち上げとは手順や基準を変えている可能性もある(未確認)。

が、打ち上げシーケンスのコントロールのフォールトトレラント化をいじることはないだろう。

やっぱ、メンテ関係じゃないのかあ?。

それとも、たまたま、物理の神様の機嫌が悪く、ついでに幸運の女神様がそっぽを向いていて、もぐらたたき状態が続いているのかも知れない。

打ち上げが、地上システムのトラブルで延期されることは珍しくない。

SLSのときもそうだったし、デルタ4ヘビーは、打ち上げ間隔が長いこともあって、毎回のようにトラブっていた気がする。

機械は、使ってなんぼということもある。

動かしていることが、メンテナンスの一部だからな(当然、消耗や損耗も発生しますけど)。

しかし、動かし続けていることで、定期的なメンテナンスは必ず実行されるし、その際に部品交換を行うことで、劣化を直接確認することができて、メンテナンスの頻度や部品の性能評価を行う機会を得るわけだ。

ファルコン9の再使用と同じメリットを享受できる。

SLSのコストが高くなるのは、打ち上げ頻度が少ないことによる部分が大きい。

ファルコンみたいに、年に100回飛ばすのと、3年に1回(そうだったっけえ?:アルテミス1は2022年で次回は来年まで飛びそうもないし)しか飛ばないSLSでは、施設を維持するコストは、仮に同期間で同じであったとしても、打ち上げ当たりで300倍になるからな。

べらぼーめ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

地上システムの不調の背景にあるのが何なのかは分からない。

ボーイングが、スターライナーを育てていこうとしていないことだけは間違いない(未確認)から、そこへの必要な投資が妨げられるだろうという推測はできる気がする。

そういう環境で、有人システムを開発することは、適正なコスト管理を行えない可能性を増加させる。

その意味では、ドリームチェイサーの方が健全かも知れない。

今は、貨物輸送で開発中だが、基本設計は有人で行われている。

アプローチは、クルードラゴン(ドラゴン2)と同じだ。

必要な資金とリソースを、適切なタイミングで投入してきたS社は、好循環の成功を勝ち得ている。

逆に、スターライナーは慣れないリソース管理を行い、悪循環の嵐に見舞われている。

投資というのは、そもそも時間の関数だからな。

果実を得るまでにはそれなりの時間が掛かるし、それまでは負の資産が蓄積する。

長期の事業では、新型コロナみたいな想定外のリスクを被ることもあるしな。

S社だって、順風満帆だったわけじゃない。

ファルコン9の2段目の再使用は断念せざるを得なかったわけだし(フェアリングの回収でお茶を濁しているけど)、ドラゴン2のパワードランディングによる陸上回収も、NASAが耐熱シールドに穴開けるなんてもってのほかと言い張って、おじゃんになった。

ファルコンヘビーも数年遅れたし、巨大フェアリングや垂直組み立て棟の話はどこへやらだ(巨大フェアリングの開発はやってるみたいですが)。

確認しておこう。

スターライナーは、地上システムの問題点を早急(24時間以内)に解決できずに、再延期となった。

個々の状況は管理下にあるが、小さなトラブル(インシデント)は頻発している。

リスクマネージメントのセオリー通りなら、そろそろ重大インシデントが発生する頃だ(そうなのかあ?)。

ULAは、これまで無人のペイロードの打ち上げで多くの実績を積み上げてきた。

それが、逆に仇となっている可能性もある。

浮沈子は、はじめの延期(リリーフバルブのトラブル)で発射台から垂直統合施設(VIF)に引き下げたとき、何かを隠しているに違いないと思っていたけど、意図的ではなく(スラスター同時故障時の手順の見直しとかはありましたが)、隠れた瑕疵が無数に潜んでいる状況だったわけだ。

予感は、悪い方に当たっちまったな。

(NASAは日曜日の打ち上げを断念し、スターライナーの打ち上げを少なくとも水曜日まで延期)
https://spaceflightnow.com/2024/06/01/nasa-foregoes-sunday-launch-delaying-starliner-takeoff-to-at-least-wednesday/

「土曜日に発生した問題は発射台の基部の建物にあるネットワーク化された3台のコンピュータラックのうちの1台に関係していると述べた。各ラックには、カウントダウンの最終段階を管理する「地上発射シーケンサー」として連携して動作する同一の回路基板を含む複数のシステムが搭載」

「GLS コンピューターは、アンビリカルケーブルの引き込みや、ロケットを発射台から切り離して離陸させるための爆薬ボルトの発射などのイベントを管理しており、カウントダウンを進めるにはこれら 3 つがすべて完全に一致している必要がある。」

「土曜日の打ち上げ試行中、カウントダウンは打ち上げ予定時刻の 4 分前まで進み、その後予定の 4 時間の停止状態に入った。打ち上げ 4 分前にカウントダウンが再開されたとき、3 つの GLS 回路基板のうち 1 つが他の 2 つと同期するのに予想よりも時間がかかった。」

「これは打ち上げ予定時刻の 3 分 50 秒前で自動停止状態をトリガーするのに十分だった。」

「61年前、宇宙飛行士ゴードン・クーパーがマーキュリー計画の最終飛行でわずか数マイル離れた場所から打ち上げられて以来、アトラスロケットファミリーにとっては初の打ち上げ」

そうか、初めてでもなかったわけだ(でも、61年前じゃな・・・)。

宇宙開発は、冒険の時代から安定性、実用性を求める時代に移りつつある。

安全は、その際に確保されるべき「最低限」の要素に過ぎない。

飛ばないロケット、飛ばない宇宙船は、確かに安全だが、それは十分ではない(あったり前田のクラッカー!)。

飛ばしてなんぼ、ミッションをこなしてなんぼの世界だ。

そのうえで、競合他社(S社?)との競争が始まる。

このままいくと、ドリームチェイサー(シェラネバダコーポレーション)との競争になりかねない(そうなのかあ?)。

それとも、一度も有人で飛ぶことなく、引退に追い込まれるかもしれない(そんなあ!、とばかりも言えないような・・・)。

ドリームチェイサーはバルカンで飛ぶ。

ISSに未来があれば、問題はもっとシンプルだったかも知れない。

アトラスでの打ち上げを断念して、バルカンの有人化を勧め、その間にドリームライナーに磨きをかけることもできる。

B社の持ち出しは大きくなるけど、打ち上げ機会を大きく取ることができるからな。

今は、最大6回の枠組みで動いている。

後はない。

S社のように、スターシップなどの後続の開発があるわけでもない。

行き止まりの開発・・・。

(空飛ぶ口紅 - 英国初の衛星打ち上げロケット「ブラック・アロウ」(後編))
https://news.mynavi.jp/techplus/article/spacetechnology-9/

「こうした続行に対する一応の理解と利益があり、またR3の部品の大半がすでに生産済みだったこともあり、R3の打ち上げ準備は続行されることになった。しかし、失敗はもちろん、たとえ成功してもなお、次に何もないこの状況で働き続けた関係者の心中はいかほどだっただろうか。」

鳥島さん渾身の記事で、浮沈子は何度も読み返している。

英国が、打ち上げロケットの開発から撤退する直前、ブラックアロウR3と人工衛星プロスペロー(開発コードX3)の打ち上げに成功するという、あまりにもドラマチックな展開に涙する。

「大成功に終わったR3とプロスペローの打ち上げだったが、計画終了の決定が覆ることはなく、この成功を花道としてブラック・アロウの歴史は幕を閉じた。ほぼ時を同じくして、英国は欧州共同でのヨーロッパ・ロケットの開発からも撤退し、以降英国は今日に至るまで、独自の衛星打ち上げロケットをもたず、欧州宇宙機関(ESA)のロケット開発にもそれほど深くは関与していない。」

「プロスペローは機能こそ失われているものの、まだ軌道を回り続けている。」

いや、別にスターライナーがそうなると言ってるわけじゃない。

「行き止まりの開発」で、ふっと思い出しただけだ。

むしろ、ブラック・アロウR3を成功させた心意気に感服する。

ジョンブル魂というやつだな。

紆余曲折を経ても、米国はスターライナーを手にするだろう。

それをどう使うかはわからない。

未来は米国に委ねられている。

イスラエルやウクライナじゃないことだけは確かな話だな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(ボーイングのスターライナー試験飛行、最終カウントダウン延期で再び中止)
https://arstechnica.com/space/2024/06/boeings-starliner-test-flight-scrubbed-again-after-hold-in-final-countdown/

「コンピューターは、ケープカナベラル宇宙軍基地のアトラス V ロケット基部近くのシェルター内の発射台に設置されています。三重冗長性を確保するには、カウントダウンの最終段階では 3 台のコンピュータすべてが完全に機能している必要があります。」

「打ち上げの瞬間、これらのコンピューターは、へその緒を引っ込めたり、ロケットを移動式発射台に固定しているボルトを緩めたりするなどの制御を行います。」

ここまではいい。

問題は次だ。

「ブルーノ氏によると、コンピュータはネットワークで接続されているが、このアーキテクチャは交換可能なカードを使用して設計されており、それぞれがカウントダウン中に異なる機能を担当するため、ユニット全体を交換することなく迅速に修正できるようになっているという。」

「それぞれがカウントダウン中に異なる機能を担当する」(再掲)

それじゃあ、冗長化にならないんじゃね?。

「ブルーノ氏は、ULAのエンジニアは、土曜日のカウントダウン中にコンピューターの問題が発生したのは、ハードウェアの問題かネットワーク通信の不具合のせいではないかと疑っていると語った。」

やっぱ、ネットワークは疑われてるな。

アボートが掛かった3本目のカードの立ち上げの遅れは、6秒だったようだ。

「ブルーノ氏によると、3台目のコンピュータにある1枚のカードがオンラインになるまでにさらに6秒ほどかかったが、最終的には起動したという。」

カードの不良ではなく、ラック内のデータバスの不具合の可能性が高い。

傍証もある。

「予定の打ち上げの約2時間前、打ち上げ管制官は、セントール上段のタンクを満タンにするために液体酸素と液体水素の流れを制御するバルブに問題があると報告」(再掲)

「3台のコンピューターラックのうち1台がバルブを開くよう指示していなかったため、コントローラーが別のラックに切り替えたと述べた。同氏は、後に停止を引き起こしたラックは同じだが、別のカードが関係していたと述べた。同氏は、それらのカードは概して信頼性が高いと指摘したが、カードを交換しなければならないことは「前代未聞」」(トリーブルーノ:再掲)

正確には分からないけど、発射シーケンスを司るカードと同じラック内の別のカードが推進剤の注入を制御するバルブのコントロールをしており、それがトラブって冗長性制御をしていたコントローラーが「別のラック」内の別のカードに切り替えたようだ(やや不明)。

が、そっちはカードの立ち上げでは問題なかったのかも知れないし、正真正銘、当該カードの不具合かもしれない。

しかし、冗長性制御のコントローラーが別のラックに切り替えているところは気になる。

つまりだな、もしかすると、その動作自体が発射シーケンスを司るカードの立ち上げの遅れと関係しているのかも知れない。

ラック自体(ラック内のバスを含む)の不良か、ラックを接続しているネットワークの不良、または、冗長性制御コントローラーの不良か。

「カードを交換しなければならないことは「前代未聞」」(再掲)

100回を超えるアトラスVの打ち上げの歴史の中で、カード自体の不良が一度もなかった点は考慮されていい。

現地時間6月1日の調査では、おそらく原因の特定ができなかったか、カードの交換で解決するようなシンプルな原因ではなく、ラック内のバスのトラブル(この可能性が一番高そう)、ラック間を繋いでいるネットワークのトラブル(立ち上げの遅れの原因にはなるかも)、冗長性制御用コントローラーのトラブル(一応、機能はしているようですが)、或いはそれらの複合的なトラブルの可能性も含めて、対応に時間がかかることが判明したわけだ。

6月5日の打ち上げに間に合うかどうかは分からなくなった。

「コントローラーとしてのコンピューターの機能が、ロジックデバイスを備えた個々のカードまたはプリント配線基板に個別に分割されている大型コンピューターである大きなラックを想像してみてください。」(ULAの社長兼最高経営責任者であるトリー・ブルーノ氏)

「すべてスタンドアロンですが、組み合わせると統合されたコントローラーになります。」(同上)

ブルーノの説明は、余計ワケワカな感じだ。

打ち上げコントローラーのアーキテクチャーが、企業秘密なのかも知れないし、外国(特に中国?)にバレないように、本当のところは隠しているのかも知れない。

フォールトトレラントシステムは、様々なレベルで冗長性を確保しているが、完全じゃない。

単一障害点を作らないように、周到に設計するけど、どこかに穴はできる。

ちゃんと機能しているかどうかをハートビートで監視して、何らかの障害が発生しているようなら、今回のようにスタックさせて止めるのがせいぜいだ。

最低限の安全弁は作られている。

が、それが起動してしまったということは、無停止システムとしては失格なわけだ。

アウトだな(退場!)。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子的には、今回の地上システムの障害は、極めて例外的な事象と感じている。

リアルタイム性と冗長化による確実性を要求されてはいるけれど、制御自体にそれ程の複雑さがあるとは思えない(未確認)。

発射シーケンスに限って言えば、有人であれ無人であれさほど大きな違いはないはずだ。

経験値が影響しているわけじゃない。

運が悪かったと言えばそれまでの話だが、それにしては影響がデカ過ぎる。

ULAの信頼に関わる話だ。

やっぱ、身売りの話が影響してるんじゃないのかあ?。

ブルーオリジンの企業文化がどう影響するのかは知らないが、早いとこ安定させて、コンスタントな環境にしないとな・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(NASAとミッションパートナーは6月5日の有人飛行試験打ち上げを目指す)
https://blogs.nasa.gov/boeing-crew-flight-test/2024/06/02/nasa-mission-partners-target-june-5-crew-flight-test-launch/

「ULA チームは、3 つの冗長シャーシの 1 つ内にある単一の地上電源に問題があることを突き止めました。」

電源かあ!。

「このシャーシは、さまざまなシステム機能を制御するコンピュータ カードのサブセットに電力を供給しており、その中には Centaur 上段の安定した補給トッピング バルブを担当するカードも含まれています。」

バルブ制御用カードの不良が絡んでいたというところは当たってたんだがな。

「日曜日に、故障した地上電源ユニットを含むシャーシが取り外され、目視検査が行われ、予備のシャーシと交換されました。物理的な損傷の兆候は見られませんでした。」

「ULA は新しいシャーシとカードの機能チェックを完了」

「6月5日水曜日東部夏時間午前10時52分」(直近)

「6 月 6 日木曜日の午前 10 時 29 分」(その次)

今度こそ!、って、毎回言ってる気がするんだな。

しかし、まあ、電源とは恐れ入ったな。

アナログでレトロでハイテクじゃない(そうなのかあ?)。

どーせ安物のコンデンサーとかのせいなんだろう(未確認)。

「根本原因をより深く理解するために、電源ユニットの完全な故障分析が行われます。」

予備のシャーシとかいっても、その電源だって同じ頃に作られた、下手をすると同じ製造ロットの電源を積んでるかも知れない。

やれやれ・・・。

さらに、他の2つのカードが搭載されているシャーシにも、安物コンデンサー(未確認だってば!)使った電源が載ってるに決まっている(そうなのかあ?)。

6月6日の打ち上げだって、一か八かの度胸勝負だ(度胸の問題かあ?)。

それにしても、ロケットや宇宙船のトラブルなら、まあ、仕方ないと諦めも付くが、地上システムのトラブルというのは力が抜けるな・・・。

🐼嫦娥6号:月の裏側に着陸2024年06月02日 23:58

嫦娥6号:月の裏側に着陸


(中国の探査機「嫦娥6号」が月の裏側に着陸成功 - GIGAZINE)
https://gigazine.net/news/20240602-china-change-6-lands-on-far-side-of-the-moon/

「国家航天局が、月面探査機「嫦娥6号」が月の裏側に無事着陸したことを発表」

「着陸した際の映像も公開」

以下は、映像のキャプション。

「かなりの勢いで月の裏側を飛行する嫦娥6号。」

「スッとカメラが下を向きます。」

「すると勢いよく下降し「ストンッ」という感じで着陸しました。」

特撮技術はまだまだだな(そういうことかあ?)。

まあいい(まだ、妄想が抜けきらない浮沈子・・・)。

「「嫦娥6号」は2024年6月25日に帰還予定です。」

(嫦娥6号が月の裏側に着陸、ユニークな月のサンプルを採取)
https://spacenews.com/change-6-lands-on-far-side-of-the-moon-to-collect-unique-lunar-samples/

「6月1日午後6時23分(協定世界時22時23分)に軟着陸したと、着陸直後に発表」

今朝の7時23分だが、気付かなかったな。

「月の裏側にある南極エイトケン盆地(SPA)内のアポロクレーターの南部をターゲット」

「米国の10年ごとの調査では、SPAサンプルの回収が最優先の科学目標として強調」

(【速報】中国、月探査機「嫦娥6号」による月着陸に成功したと発表)
https://sorae.info/space/20240602-chang-e-6-landing.html

「今後は探査機の状態の確認や太陽電池とアンテナの展開に続いて、着陸地点周辺の観測やスコップとドリルを使用した月の表面および地下からのサンプル採取が約2日間かけて実施される予定」

無事にアセントして回収されることを祈ろう・・・。