🚀スターリンク:インテルサットの憂鬱 ― 2024年09月25日 10:37
スターリンク:インテルサットの憂鬱
(ハワイアン航空の太平洋横断路線のほとんどの機材でスターリンクWi-Fiが無料に)
https://spacenews.com/free-starlink-wi-fi-now-on-most-hawaiian-airlines-transpacific-fleet/
「 ハワイアン航空は9月24日、ハワイ発着の太平洋横断路線のほとんどの機材で無料のスターリンクWi-Fiを開始すると発表」
「保有するエアバス機42機(A330型機24機、A321Neo型機18機)にスペースXの低軌道(LEO)ネットワーク用アンテナの設置を完了」
「今後数年間でボーイング787-9型機2機をスターリンクに接続する計画があり、さらに10機の787-9型機を2027年までに発注する予定」
「保有機体のうち小型の19機のボーイング717型機に機内インターネット接続を導入する予定はない。」
ハワイアン航空はスターリンクを初めて導入した航空会社として知られている。
「スターリンクの販売・提携担当ディレクターで航空部門責任者のニック・ガラノ氏は、パリで開催された世界衛星ビジネスウィーク中の9月17日時点で、同社は約2,500機の航空機の契約を結んでいると語った。」
飛ぶ鳥を落とす勢いのスターリンクだが、一つ問題がある。
「ハワイアン航空は最近、スターリンク航空の競合企業インテルサットの強化された接続サービスを利用して航空機をアップグレードしている大手航空会社 アラスカ航空への19億ドルの売却を完了した。」
両社の提携(アラスカ航空への吸収合併みたいですが)で、インテルサットと契約しているアラスカ航空とスターリンクと契約しているハワイアン航空がどういうことになるかという問題が浮上してきた。
「スターリンクとインテルサットが統合艦隊の衛星接続パートナーとなる」
「Intelsat は、自社の静止衛星群と、Eutelsat の OneWeb LEO ネットワークからリースした容量から機内接続を提供します。」
まあ、ワンウェブも使えるようだから、アラスカ航空の機内接続に問題はないんだろうけど(未確認)。
「将来の艦隊の拡大と機内WiFiの進化に向けた選択肢を積極的に評価している」(ハワイアン航空広報担当者マリッサ・ビジェガス氏)
インテルサットは戦々恐々だろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(SpaceX Starlinkがハワイアン航空と重要な発表)
https://www.teslarati.com/spacex-starlink-hawaiian-airlines-airbus-boeing/
「SpaceXのStarlink高速インターネットとハワイアン航空は、サービスの展開に関連した重大発表を行った。」
うーん、それほどのものかあ?。
先日のユナイテッドの時のような衝撃はない(静止軌道衛星事業者をぶった切るとかな)。
「同社はスターリンクを自社の航空機にもっと搭載したいと考えており、ボーイング社とスペースX社と共同で787型機すべてにインターネットを導入するとウェブサイトで発表」
記事には、短距離を運行すると思われる717には搭載しないという話は出てこない。
まあ、どうでもいいんですが。
「さらに良いことに、Starlink はすべてのフライトで無料です。これは、その信頼性と速度を考えると、かなり驚くべきことです。」
まあ、最近の我が国の国内線でも、接続は無料になってきているから、驚くことではない(スターリンクじゃないけど)。
料金の設定は、航空会社が行うだろうから、スターリンクかどうかはあまり関係ないだろう。
殆どのコンテンツで、低軌道コンステレーションなのか、それとも静止衛星経由なのかということは問題にはならないだろう(未確認)。
対戦ゲームとか、テレビ電話(テレビ会議)とか、遠隔のサーバーとリアルタイムでやり取りする必要があるアプリについては、若干のタイムラグは避けられない。
が、例えばインテルサットのように、低軌道衛星との抱き合わせでサービスを提供することになれば、その問題もある程度は回避できるだろう(未確認)。
重要なことは、スターリンク衛星が次々と打ち上げられ、増加し続けるトラフィックに対応しているように見える点だ。
「SpaceX は、サービスへのアクセスを拡大するために、引き続き Starlink 衛星の打ち上げを行う予定です。」
「Starlink は 2,500 機の航空機に導入されており、その数はほぼ毎日増加しています。」
2500機が2万5千機になろうが25万機になろうが、何の心配もない(そうなのかあ?)。
静止軌道衛星だって、定期的に能力を増強しているし、アマゾンのプロジェクトカイパーとかが展開されれば、低軌道衛星とのコラボで低遅延を補うことも可能になるだろう。
しかし、アットーテキな打ち上げ能力を引っ提げて、衛星を使い捨てにして更新し続けるスターリンクは、低軌道衛星サービスの中でも異色だ。
スターシップが飛ぶようになれば、そのことはさらに明確になる。
V2フルが上がるようになれば、現在のV2ミニの数倍の能力の衛星が、1度に2倍(40機)程度上がることになる。
その打ち上げ頻度も、現在の3日に1度のペースから、3時間に1度のペースになるかもしれない(グウィンショットウェルは、1時間に1度と言ってたけどな)。
まあいい。
想像を絶するトラフィックを宇宙空間に持ち上げ、地上めがけて打ち下ろす(旅客機は地上じゃないけど)。
電波が見える人(だれ?)には、眩しくてしょうがないだろうな・・・。
(ハワイアン航空の太平洋横断路線のほとんどの機材でスターリンクWi-Fiが無料に)
https://spacenews.com/free-starlink-wi-fi-now-on-most-hawaiian-airlines-transpacific-fleet/
「 ハワイアン航空は9月24日、ハワイ発着の太平洋横断路線のほとんどの機材で無料のスターリンクWi-Fiを開始すると発表」
「保有するエアバス機42機(A330型機24機、A321Neo型機18機)にスペースXの低軌道(LEO)ネットワーク用アンテナの設置を完了」
「今後数年間でボーイング787-9型機2機をスターリンクに接続する計画があり、さらに10機の787-9型機を2027年までに発注する予定」
「保有機体のうち小型の19機のボーイング717型機に機内インターネット接続を導入する予定はない。」
ハワイアン航空はスターリンクを初めて導入した航空会社として知られている。
「スターリンクの販売・提携担当ディレクターで航空部門責任者のニック・ガラノ氏は、パリで開催された世界衛星ビジネスウィーク中の9月17日時点で、同社は約2,500機の航空機の契約を結んでいると語った。」
飛ぶ鳥を落とす勢いのスターリンクだが、一つ問題がある。
「ハワイアン航空は最近、スターリンク航空の競合企業インテルサットの強化された接続サービスを利用して航空機をアップグレードしている大手航空会社 アラスカ航空への19億ドルの売却を完了した。」
両社の提携(アラスカ航空への吸収合併みたいですが)で、インテルサットと契約しているアラスカ航空とスターリンクと契約しているハワイアン航空がどういうことになるかという問題が浮上してきた。
「スターリンクとインテルサットが統合艦隊の衛星接続パートナーとなる」
「Intelsat は、自社の静止衛星群と、Eutelsat の OneWeb LEO ネットワークからリースした容量から機内接続を提供します。」
まあ、ワンウェブも使えるようだから、アラスカ航空の機内接続に問題はないんだろうけど(未確認)。
「将来の艦隊の拡大と機内WiFiの進化に向けた選択肢を積極的に評価している」(ハワイアン航空広報担当者マリッサ・ビジェガス氏)
インテルサットは戦々恐々だろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(SpaceX Starlinkがハワイアン航空と重要な発表)
https://www.teslarati.com/spacex-starlink-hawaiian-airlines-airbus-boeing/
「SpaceXのStarlink高速インターネットとハワイアン航空は、サービスの展開に関連した重大発表を行った。」
うーん、それほどのものかあ?。
先日のユナイテッドの時のような衝撃はない(静止軌道衛星事業者をぶった切るとかな)。
「同社はスターリンクを自社の航空機にもっと搭載したいと考えており、ボーイング社とスペースX社と共同で787型機すべてにインターネットを導入するとウェブサイトで発表」
記事には、短距離を運行すると思われる717には搭載しないという話は出てこない。
まあ、どうでもいいんですが。
「さらに良いことに、Starlink はすべてのフライトで無料です。これは、その信頼性と速度を考えると、かなり驚くべきことです。」
まあ、最近の我が国の国内線でも、接続は無料になってきているから、驚くことではない(スターリンクじゃないけど)。
料金の設定は、航空会社が行うだろうから、スターリンクかどうかはあまり関係ないだろう。
殆どのコンテンツで、低軌道コンステレーションなのか、それとも静止衛星経由なのかということは問題にはならないだろう(未確認)。
対戦ゲームとか、テレビ電話(テレビ会議)とか、遠隔のサーバーとリアルタイムでやり取りする必要があるアプリについては、若干のタイムラグは避けられない。
が、例えばインテルサットのように、低軌道衛星との抱き合わせでサービスを提供することになれば、その問題もある程度は回避できるだろう(未確認)。
重要なことは、スターリンク衛星が次々と打ち上げられ、増加し続けるトラフィックに対応しているように見える点だ。
「SpaceX は、サービスへのアクセスを拡大するために、引き続き Starlink 衛星の打ち上げを行う予定です。」
「Starlink は 2,500 機の航空機に導入されており、その数はほぼ毎日増加しています。」
2500機が2万5千機になろうが25万機になろうが、何の心配もない(そうなのかあ?)。
静止軌道衛星だって、定期的に能力を増強しているし、アマゾンのプロジェクトカイパーとかが展開されれば、低軌道衛星とのコラボで低遅延を補うことも可能になるだろう。
しかし、アットーテキな打ち上げ能力を引っ提げて、衛星を使い捨てにして更新し続けるスターリンクは、低軌道衛星サービスの中でも異色だ。
スターシップが飛ぶようになれば、そのことはさらに明確になる。
V2フルが上がるようになれば、現在のV2ミニの数倍の能力の衛星が、1度に2倍(40機)程度上がることになる。
その打ち上げ頻度も、現在の3日に1度のペースから、3時間に1度のペースになるかもしれない(グウィンショットウェルは、1時間に1度と言ってたけどな)。
まあいい。
想像を絶するトラフィックを宇宙空間に持ち上げ、地上めがけて打ち下ろす(旅客機は地上じゃないけど)。
電波が見える人(だれ?)には、眩しくてしょうがないだろうな・・・。
😼欧州大戦争:重箱の隅:ブーレダル ― 2024年09月25日 22:40
欧州大戦争:重箱の隅:ブーレダル
(ロシア政府、ウクライナ東部の戦況「前向き」 軍は2村占領と発表)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/GZZYXGRLTJPWZK5YD5BGUUB2QU-2024-09-25/
「大統領府のペスコフ報道官は「戦況は前向きだ」と答えた。」
ロシアは現状に満足している模様だ。
戦線が停滞し、大きな動きがなくなっている中で、ブーレダル(ブフレダル、ヴフレダルなどとも表記されるようだ)をめぐる動きが出ている。
「ロシア軍が2022年の開戦以来、攻撃に抵抗してきたブフレダルを包囲した」
つーか、既に市内で戦闘が始まっている。
(ロシア軍がヴフレダル市内に侵入、東部戦線の各所で防衛ラインが崩壊)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-enter-the-city-of-vhledal-defense-lines-collapse-in-various-places-on-the-eastern-front/
「RYBARはヴフレダル方面について「ロシア軍がヴフレダル市内の一角に侵入した」と報告」
「ロシア軍兵士がヴフレダル市内=Ⓑに侵入する様子が登場」
「・・・後者はヴフレダル市内へのロシア軍侵入が事実であると裏付け」
やれやれ・・・。
浮沈子はミリオタじゃないんで、戦略的にブーレダルの陥落がもたらす影響はよくわからないが、東部戦線と南部戦線を繋ぐ位置にあり、ロシア軍が攻めあぐねていた拠点であることは間違いない。
「仮にヴフレダルを突破されてボホヤヴレンカやウスペニフカ方向に進まれると「グラホヴェ南東地域が大釜に捉えられる可能性」が、グラホヴェ方向でも「ロシア軍が線路沿いにセリダブの背後へ回り込む可能性」「ロシア軍が線路沿いにクラホヴォ方向へ前進するとヒルニクが大釜に捉えられる可能性」が浮上」
ロシア軍が、何らかの戦略的意図をもって攻めているのかどうかは知らない。
とにかく、全方位で攻撃して、ウクライナ軍が脆弱になっているところで突出し、そこを広げていくように見える。
正面突破は困難だから、補給路を遮断して囲い込んでいるようにも見える。
ここしばらくは、ブーレダル方面の話題が中心になるだろうな。
陥落は時間の問題だろう。
が、どうなるかは分からない。
チャシブヤールは、しぶとく持ちこたえているし、ポクロフシクは健在だ。
ウクライナ軍は、困難な状況の中で防衛ラインを維持している。
クルスク侵攻が、政治的に何をもたらすことになるかは分からないが、軍事的にはぺスコフが「前向き」とコメントする状況をもたらしていることは間違いない。
ロイターの記事には、こんな記述もある。
「ドネツク州の2つの小さな村、ホストレとフリホリフカを占領」
ホストレは、マクシミリアニフカの北の集落とピンときたが(このところの航空万能論の記事にも登場していたからな)、フリホリフカってどこ?。
苦労して調べたら、チャシブヤールの北の小さな集落だった。
んなところを占領して、なにか戦略的な意味があるとは思えないんだが、ロシア軍にとってはどーでもいいのかも知れない。
全方位で攻めてみて、穴が開いていれば突撃する。
それを広げて囲い込み、大釜を作って包囲する。
航空万能論のブログ管理人は、東部戦線の危機的状況を生み出した原因をウクライナ軍の兵員不足と見ている。
「ウクライナ軍は人員不足が解消していない段階で クルスク州に侵攻したため、数的優位を生かしたロシア軍の攻勢拡大に対応出来なくなり、東部戦線の各所で防衛ラインが崩壊している」
しかし、クルスク侵攻が政治的な果実をもたらすなら、東部戦線の一時的な状況はコストとして認められるだろう。
ウクライナは、自国を支援することが第3次世界大戦を防ぐことに繋がるとか、民主主義体制を擁護することになるとか、相変わらず大ぶろしきを広げている。
最近では、世界の未来を守ることになるなどと、際限なく広げているけどな。
浮沈子は、ウクライナの統治がどうなろうと知ったことではない。
ドンパチなどさっさとやめて、兵士は家に帰り、仕事に精を出すのが一番だ。
それは、ロシアも同じだが、プーチンはともかく、メドベージェフは欧州に一発お見舞いしないと収まらないだろう(そうなのかあ?)。
この間、ウクライナを支援し続けた各国は、いずれ、そのツケを払わされることになる。
それがいやなら、未来永劫、ウクライナを支援し続けなければならない。
が、まあ、ロシアもいろいろチョンボしてくれるから、一直線にそうなるとは限らない。
(衛星画像によるとロシアの「超兵器」の実験は見事に失敗した)
https://arstechnica.com/space/2024/09/satellite-images-suggest-test-of-russian-super-weapon-failed-spectacularly/
「土曜日にマクサーの画像衛星の1つから撮影された画像では、発射場の明らかな損傷が明らかになり、地下サイロの開口部を中心に大きなクレーターができた。」
アルスが、珍しく軍事ネタを取り上げている。
「RS-28サルマトミサイルが2年以内に失敗したのはこれで少なくとも2回目であり、ロシア議会の議長が、西側諸国がウクライナのロシアに対する長距離兵器の使用を承認した場合、このミサイルをヨーロッパに対して使用すると暗に脅してから数日後、同国の核戦力に打撃を与えた。」
もっとも、サルマトが置き換えようとしている現行の核戦力自体は変わらないから、大きな影響はないだろうが、政治的には痛手だ。
プーチンの顔は、この間(クルスク侵攻を含めて)泥だらけということになる。
ブーレダルの陥落(まだ分かりませんが)が、せめてもの慰みかも知れない。
「大統領府のペスコフ報道官は「戦況は前向きだ」と答えた。」(ロイター:再掲)
ちょっと、強がりに聞こえる気もするけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ東部の要塞都市、ロシア軍が攻撃開始)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/AUFSIBA34VNQBLR575SPX7FYOI-2024-09-25/
「ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州の要塞都市ブフレダルへの攻撃を開始」
「ウクライナは、ロシア軍が優勢かどうかには言及していないが、この地域で戦闘があったことを認めている。」
「ロシア国防省は、同国軍がブフレダルを含む一連の集落でウクライナ軍を撃破したと表明」
(米、ゼレンスキー氏訪問に合わせ80億ドルの支援発表へ=関係筋)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/CHHGVPYOT5LGPF7XEQ76X73GOU-2024-09-26/
「米当局者によると、政府は26日、56億ドル分の引き出しについて発表すると議会に通知する意向だ。支援の具体的な内容は流動的」
「米政府は25日、PDAからウクライナ向けに3億7500万ドルを拠出すると発表」
同じPDA(手持ち在庫からの拠出=その穴を埋めるための支出)からの支出だからな。
この分は56億ドルに含まれるんだろう(未確認)。
「これには射程距離最大130キロの精密誘導滑空爆弾「統合スタンドオフ兵器」の初回出荷が含まれる」
こいつを、F-16に搭載して、ロシア軍陣地に叩き込むわけだ。
「ウクライナ安全保障支援イニシアティブ(USAI)に基づく24億ドル相当の支援が発表される予定」
これは、上記とは別口(新たな契約)。
「軍需品、ドローン対策兵器、ウクライナでの軍需品生産を支援するための資材などが含まれる」
在庫からの拠出はともかく、新規契約が実際に効果を発揮するのは当分先だ。
これらの軍事支援には、きっとB61-11とか12が含まれているんだろう(未確認)。
これは、F-16か、解体して核弾頭に加工され、ウクライナ製の弾道ミサイルに搭載される(そうなのかあ?)。
やれやれ・・・。
妄想は留まるところを知らないが、勝利計画とやらが実るかどうかはバイデン次第だ。
さて、重箱の隅から何が出てくるのかな・・・。
(ロシア政府、ウクライナ東部の戦況「前向き」 軍は2村占領と発表)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/GZZYXGRLTJPWZK5YD5BGUUB2QU-2024-09-25/
「大統領府のペスコフ報道官は「戦況は前向きだ」と答えた。」
ロシアは現状に満足している模様だ。
戦線が停滞し、大きな動きがなくなっている中で、ブーレダル(ブフレダル、ヴフレダルなどとも表記されるようだ)をめぐる動きが出ている。
「ロシア軍が2022年の開戦以来、攻撃に抵抗してきたブフレダルを包囲した」
つーか、既に市内で戦闘が始まっている。
(ロシア軍がヴフレダル市内に侵入、東部戦線の各所で防衛ラインが崩壊)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-enter-the-city-of-vhledal-defense-lines-collapse-in-various-places-on-the-eastern-front/
「RYBARはヴフレダル方面について「ロシア軍がヴフレダル市内の一角に侵入した」と報告」
「ロシア軍兵士がヴフレダル市内=Ⓑに侵入する様子が登場」
「・・・後者はヴフレダル市内へのロシア軍侵入が事実であると裏付け」
やれやれ・・・。
浮沈子はミリオタじゃないんで、戦略的にブーレダルの陥落がもたらす影響はよくわからないが、東部戦線と南部戦線を繋ぐ位置にあり、ロシア軍が攻めあぐねていた拠点であることは間違いない。
「仮にヴフレダルを突破されてボホヤヴレンカやウスペニフカ方向に進まれると「グラホヴェ南東地域が大釜に捉えられる可能性」が、グラホヴェ方向でも「ロシア軍が線路沿いにセリダブの背後へ回り込む可能性」「ロシア軍が線路沿いにクラホヴォ方向へ前進するとヒルニクが大釜に捉えられる可能性」が浮上」
ロシア軍が、何らかの戦略的意図をもって攻めているのかどうかは知らない。
とにかく、全方位で攻撃して、ウクライナ軍が脆弱になっているところで突出し、そこを広げていくように見える。
正面突破は困難だから、補給路を遮断して囲い込んでいるようにも見える。
ここしばらくは、ブーレダル方面の話題が中心になるだろうな。
陥落は時間の問題だろう。
が、どうなるかは分からない。
チャシブヤールは、しぶとく持ちこたえているし、ポクロフシクは健在だ。
ウクライナ軍は、困難な状況の中で防衛ラインを維持している。
クルスク侵攻が、政治的に何をもたらすことになるかは分からないが、軍事的にはぺスコフが「前向き」とコメントする状況をもたらしていることは間違いない。
ロイターの記事には、こんな記述もある。
「ドネツク州の2つの小さな村、ホストレとフリホリフカを占領」
ホストレは、マクシミリアニフカの北の集落とピンときたが(このところの航空万能論の記事にも登場していたからな)、フリホリフカってどこ?。
苦労して調べたら、チャシブヤールの北の小さな集落だった。
んなところを占領して、なにか戦略的な意味があるとは思えないんだが、ロシア軍にとってはどーでもいいのかも知れない。
全方位で攻めてみて、穴が開いていれば突撃する。
それを広げて囲い込み、大釜を作って包囲する。
航空万能論のブログ管理人は、東部戦線の危機的状況を生み出した原因をウクライナ軍の兵員不足と見ている。
「ウクライナ軍は人員不足が解消していない段階で クルスク州に侵攻したため、数的優位を生かしたロシア軍の攻勢拡大に対応出来なくなり、東部戦線の各所で防衛ラインが崩壊している」
しかし、クルスク侵攻が政治的な果実をもたらすなら、東部戦線の一時的な状況はコストとして認められるだろう。
ウクライナは、自国を支援することが第3次世界大戦を防ぐことに繋がるとか、民主主義体制を擁護することになるとか、相変わらず大ぶろしきを広げている。
最近では、世界の未来を守ることになるなどと、際限なく広げているけどな。
浮沈子は、ウクライナの統治がどうなろうと知ったことではない。
ドンパチなどさっさとやめて、兵士は家に帰り、仕事に精を出すのが一番だ。
それは、ロシアも同じだが、プーチンはともかく、メドベージェフは欧州に一発お見舞いしないと収まらないだろう(そうなのかあ?)。
この間、ウクライナを支援し続けた各国は、いずれ、そのツケを払わされることになる。
それがいやなら、未来永劫、ウクライナを支援し続けなければならない。
が、まあ、ロシアもいろいろチョンボしてくれるから、一直線にそうなるとは限らない。
(衛星画像によるとロシアの「超兵器」の実験は見事に失敗した)
https://arstechnica.com/space/2024/09/satellite-images-suggest-test-of-russian-super-weapon-failed-spectacularly/
「土曜日にマクサーの画像衛星の1つから撮影された画像では、発射場の明らかな損傷が明らかになり、地下サイロの開口部を中心に大きなクレーターができた。」
アルスが、珍しく軍事ネタを取り上げている。
「RS-28サルマトミサイルが2年以内に失敗したのはこれで少なくとも2回目であり、ロシア議会の議長が、西側諸国がウクライナのロシアに対する長距離兵器の使用を承認した場合、このミサイルをヨーロッパに対して使用すると暗に脅してから数日後、同国の核戦力に打撃を与えた。」
もっとも、サルマトが置き換えようとしている現行の核戦力自体は変わらないから、大きな影響はないだろうが、政治的には痛手だ。
プーチンの顔は、この間(クルスク侵攻を含めて)泥だらけということになる。
ブーレダルの陥落(まだ分かりませんが)が、せめてもの慰みかも知れない。
「大統領府のペスコフ報道官は「戦況は前向きだ」と答えた。」(ロイター:再掲)
ちょっと、強がりに聞こえる気もするけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ東部の要塞都市、ロシア軍が攻撃開始)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/AUFSIBA34VNQBLR575SPX7FYOI-2024-09-25/
「ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州の要塞都市ブフレダルへの攻撃を開始」
「ウクライナは、ロシア軍が優勢かどうかには言及していないが、この地域で戦闘があったことを認めている。」
「ロシア国防省は、同国軍がブフレダルを含む一連の集落でウクライナ軍を撃破したと表明」
(米、ゼレンスキー氏訪問に合わせ80億ドルの支援発表へ=関係筋)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/CHHGVPYOT5LGPF7XEQ76X73GOU-2024-09-26/
「米当局者によると、政府は26日、56億ドル分の引き出しについて発表すると議会に通知する意向だ。支援の具体的な内容は流動的」
「米政府は25日、PDAからウクライナ向けに3億7500万ドルを拠出すると発表」
同じPDA(手持ち在庫からの拠出=その穴を埋めるための支出)からの支出だからな。
この分は56億ドルに含まれるんだろう(未確認)。
「これには射程距離最大130キロの精密誘導滑空爆弾「統合スタンドオフ兵器」の初回出荷が含まれる」
こいつを、F-16に搭載して、ロシア軍陣地に叩き込むわけだ。
「ウクライナ安全保障支援イニシアティブ(USAI)に基づく24億ドル相当の支援が発表される予定」
これは、上記とは別口(新たな契約)。
「軍需品、ドローン対策兵器、ウクライナでの軍需品生産を支援するための資材などが含まれる」
在庫からの拠出はともかく、新規契約が実際に効果を発揮するのは当分先だ。
これらの軍事支援には、きっとB61-11とか12が含まれているんだろう(未確認)。
これは、F-16か、解体して核弾頭に加工され、ウクライナ製の弾道ミサイルに搭載される(そうなのかあ?)。
やれやれ・・・。
妄想は留まるところを知らないが、勝利計画とやらが実るかどうかはバイデン次第だ。
さて、重箱の隅から何が出てくるのかな・・・。
最近のコメント