🚀スターシップ:IFT-6:打ち上げ迫る2024年11月07日 20:57

スターシップ:IFT-6:打ち上げ迫る
スターシップ:IFT-6:打ち上げ迫る


(スペースX、スターシップの6回目のテスト飛行の離陸予定日を発表)
https://www.teslarati.com/spacex-reveals-when-sixth-starship-test-flight-could-take-off/

「同社は水曜日、IFT-6 の最短の機会が今日から約 1 週間半後の 11 月 16 日月曜日に予定されていると明らかに」

残念、11月16日は月曜日じゃない(世界的にもな)。

引用されているS社のXの記事・・・。

「Next up: the sixth flight test of Starship is targeted to launch as early as Monday, November 18」(次は、スターシップの 6 回目の飛行テストが 11 月 18 日月曜日に早ければ打ち上げられる予定です)

ちゃんと18日って書いてあんじゃん!?。

まあいい。

テスララティには、詳しい内容は書かれていない。

(スペースX、スターシップの次回飛行を11月中旬に予定)
https://spacenews.com/spacex-plans-next-starship-flight-for-mid-november/

「スペースXは、10月の前回の飛行から段階的な変更を加え、次回のスターシップの試験飛行を11月18日にも予定している。」

こっちは、ちゃんと18日になってるな・・・。

「宇宙船とブースターの能力の限界を広げ、システム全体の再利用をオンラインで実現することに近づく」

いささかワケワカだが、2段目の再使用に向かって機体を改良するためのデータ取りをするようだ。

「スターシップは最終降下中にもより高い迎え角で飛行し、「将来の着陸プロファイルに関するデータを取得するために、意図的にフラップ制御の限界に挑戦する」予定」

「再突入の観測を支援するため、SpaceX はこのミッションの打ち上げ時間を変更しています。これまでの打ち上げはスターベースで午前中に行われていましたが、今回の飛行は東部時間午後 5 時から 30 分間の時間帯に打ち上げられる予定です。これにより、スターシップの着水は、以前のように夜間ではなく、日中にインド洋で行われることになります。」

この点は重要だな。

注目点としては、軌道離脱燃焼のための宇宙空間におけるラプターの再点火、熱保護テストなども予定されている。

「飛行テストでは、新しい二次熱保護材料を評価し、将来の宇宙船のキャッチを可能にするハードウェアとして研究されている場所で、宇宙船の両側の熱シールドタイルのセクション全体を除去します」

これもいささかワケワカだ(<以下追加>参照)。

スーパーヘビーブースターの改良も施される。

「同社によれば、ブースターの推進システムにさらなる冗長性を組み込み、特定されていない「主要部分」の構造強度を高め、帰還後にブースターから推進剤を取り除く時間を短縮している」

「ブースターの打ち上げと帰還に関するソフトウェア制御とコミット基準も更新した」

これについては、音声データが流出したという別記事が上がってたな。

「スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者が10月25日に投稿した短い音声録音では、スペースXの担当者が、前回のスーパーヘビーのキャッチではブースターのラプターエンジンに関連する「誤った設定」パラメータが原因で、あと1秒で中止するところだったと話しているのが聞こえる。」

まあ、どうでもいいんですが。

アルスのエリックバーガーも記事を上げている。

(次回のスターシップの打ち上げは2週間以内に行われるかもしれない)
https://arstechnica.com/space/2024/11/the-next-starship-launch-may-occur-in-less-than-two-weeks/

「今回の飛行のためのハードウェアのアップグレードにより、ブースターの推進システムに冗長性が加わり、主要部分の構造強度が高まり、キャッチ成功後にブースターから推進剤を排出するまでの時間が短縮された」「ミッション設計者は、ブースターの打ち上げと帰還に関するソフトウェア制御とコミット基準も更新した。」「いくつかの熱保護実験と運用変更により、スターシップの能力の限界をテストし、船のキャッチアンドリユース計画に役立つ飛行データを生成します」「飛行テストでは、新しい二次熱保護材料を評価し、将来の乗り物にキャッチを可能にするハードウェアとして研究されている場所で、船の両側の熱シールドタイルのセクション全体を取り外します。また、船は降下最終段階で意図的に高い迎え角で飛行し、フラップ制御の限界を意図的に強調して、将来の着陸プロファイルに関するデータを取得します。」

この辺りは同じだな。

「ロケットの6基あるエンジンのうち1基を飛行中に再点火する。」

真空ラプターの方だと思われる(未確認)。

「早ければ来年前半にも Starlink 打ち上げの道が開かれることになるだろう。」

エリックバーガーはそう言ってるが、2段目使い捨てとしても、いささか気が早いのではないのかあ?。

7回目の飛行テストからは、ハードウェアが刷新されるという情報もある。

「SpaceXの最新情報では、これがスターシップ機の初期バージョンの最後の飛行となることも確認されており、次世代機には再設計された前方フラップ、より大きな推進剤タンク、新しいタイルと二次熱保護層が含まれる予定」

いずれにしても、IFT-6は間もなく行われる。

浮沈子的には、以下の部分に注目だな。

「・・・船は降下最終段階で意図的に高い迎え角で飛行し、フラップ制御の限界を意図的に強調して、将来の着陸プロファイルに関するデータを取得します。」(再掲)

つまりだな、IFT-4と5で、フラップがボロボロになりながら曲がりなりにも制御落下を行ったところを、敢えて「フラップ制御の限界」にチャレンジするということなわけだ。

墜落激突爆発炎上木っ端微塵・・・。

いや、期待してませんよ、んなこと!(ホントかあ?)。

夜間の着陸(着水)を、昼間に変更して、よく観察できるようにするわけだからな。

白日の下に晒すわけだ。

失敗を恐れないS社の開発手法。

やっぱ、前回のIFT-5でフラップ近辺の断熱材には問題があったことが、間接的にせよ確認できた(改良するって言ってるからな)。

「いくつかの熱保護実験と運用変更」「新しい二次熱保護材料を評価」(再掲)

今回、フラップの限界を試すということは、その辺りの熱保護にも、ある程度の目途が立っているのかもしれない(未確認)。

逆に言えば、現在の機体では、これ以上の改良(着陸プロファイルなどの運用も含めて)が見込めず、そのためのデータ取りに徹するということなわけだ。

限界まで追い込んで、貴重なデータを得る。

フラップの強度限界なんて、壊してみなけりゃ分からんだろう?。

規制当局(FAA)は、無難に飛んでもらいたいんだろうけど、S社はそんなことにはお構いなしだ(そうなのかあ?)。

インド洋上で木っ端微塵になるなんてのは、とっくに織り込み済みということだな。

このところ、S社らしからぬ停滞(段階を踏んで着実に開発を進める手堅い手法?)が見え隠れして、浮沈子的には不満だったが、IFT-6には少し期待してもいいかもな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(スペースX、新型ロケット「スターシップ」第6回飛行試験を11月19日以降に実施へ)
https://sorae.info/space/20241108-starship-ift6.html#google_vignette

「また、Starship宇宙船はSuper Heavyブースターと同様に発射台へ帰還させてロボットアームでキャッチすることが今後予定されており、そのために必要なハードウェアが取り付けられる部分を対象に、機体両側の耐熱タイルの一部が取り外されます。」

ははあ、そういう意味だったんだ・・・。

メカジラでキャッチするためのハードポイントを設置するためには、従来の耐熱タイルは剥がさないといけないからな。

じゃあ、そこはむき出しの地金になるわけで、材料の選定、何らかの耐熱対策を施さなければならない。

「新しい二次熱保護材料を評価」と言っているのは、そのことなのかもしれない。

部分的に、アブレーターだけで熱対策することもあるのかもな(未確認)。

まあいい。

再突入最終段階で、かなり追い込んだマニューバを試すというのは、なかなかアグレッシブな取り組みだ。

詳細は不明だけど、迎え角を大きくとるということは、垂直に降下するベリーフロップからのネコ着地(最終段階でロケット噴射などで90度姿勢を変更して垂直着陸する)が改善される可能性がある。

あんな操縦では、有人での運用は不可能だからな。

そうはいっても、大気圏内でマニューバするには不向きな寸胴の機体形状と、限られた自由度の4枚のフラップで、速度が落ちた状況での着陸寸前の姿勢制御を行うのは難しいだろう。

搭載する燃料の量にもよるけど、ベリーフロップでの終端速度からの急速な減速に比べて、緩やかな減速と精密な着地(メカジラキャッチ)を実現するかはかなりな難題だ。

要求される精度は、数センチだからな。

風の影響も無視できないに違いない。

でも、まあ、有翼のドローンとかは、ほぼ自動操縦で滑走路に着陸しているわけだし、2段目のエンジンのジンバルや姿勢制御用の噴射(コールドガス?)も使えるわけだから、空力以外での制御手段を活用すれば、何とかなるのかもしれない。

旅客機とかは、横風で着陸するときは、いろいろ難しいからな。

横方向へのコールドガス噴射が欲しくなるに違いない(そうなのかあ?:機体強度の問題もあるし・・・)。

船の着岸だって、サイドスラスターとか使えれば、風邪や流れがあっても楽ちんだしな。

まあ、どうでもいいんですが。

前にも書いたけど、メカジラキャッチというのは、確かに着陸脚(ランディングギア)を機体側に装備しなくていいという大きなメリットがあるけど、逆に言えば、メカジラがなければ着陸できないというデメリットを抱えることになるし、数センチの誤差での着地を常に成功させなければ大事故になりかねないキワモノ的技術でもある。

高度な地上設備との連携も、通信障害とかが生じた場合を考えるといささか不安だ。

鉄道の駅に設置されているホームドアは、列車からの通信で開閉を制御しているけど、メカジラキャッチも似たような技術に違いない(未確認)。

高速で接近するロケットからの信号が、例えば落雷とかで障害されればヤバいことになるわけだからな。

高度なメカトロニクスに依存するギミックなメカジラキャッチを、宇宙へのインフラとして位置付けるというのは問題だ。

ホームドアがタイミングよく開かなくても、大事故につながることはない(乗客は大騒ぎでしょうけど)。

が、メカジラキャッチに失敗すれば、墜落激突爆発炎上木っ端微塵だ(そうなのかあ?)。

何らかのセーフティネットが必要なのではないか。

従来、ロケットは打ち上げ重視で設計されている(使い捨てだからな)。

再使用ロケットは、その意味では従来のロケットとは異なるハードウェアとして認識されなければなるまい。

浮沈子は、以前、ファルコン9の打ち上げが、1段目の回収地点の天候悪化によって日程変更された時にそれを感じた。

無事に回収できることが最終目標になるわけで、打ち上げも含めたその他の要素は、それを基準に決定される。

ジャレッドアイザックマンが、ポラリスドーンで指摘したように、回収地点の天候が悪ければ、打ち上げ日を変更するのは当然だ。

それは、運用面の話だけど、ロケットの設計にしても、同じことが言えるだろう。

ロケットラボのニュートロン(開発中)は、そもそも回収されることを前提とした設計となっている。

2段目の、軌道速度に達するためのロケットは回収されないけどな。

それが、フェアリングの中から出てきて分離加速され、フェアリングは1段目と一体となって回収されるというコンセプトは、従来のロケットの設計にはなかった発想だ(画像参照)。

ペイロードを最大化するためには、多段式にして、次々と重量物を捨てていくのが効率的だからな。

再使用ロケットの発想は異なる。

ペイロード重量が半分になったとしても、2回に分けて打ち上げればいいじゃないの・・・。

燃料コストはかかるけど、3回打ち上げれば元が取れるし、4回目以降は丸儲けだ(そうなのかあ?)。

ヘビーなペイロードを一度に上げたいというなら、再使用ロケット自体を大型化すればいいだろう。

スターシップが巨大になったのは、おそらくそういう発想なのに違いない(未確認)。

21世紀のロケットは、19世紀のコンスタンチン・ツィオルコフスキーの構想とは異なるコンセプトで設計されている(基本的なところ同じですけど)。

浮沈子的には、再使用を前提としたロケットには、やはり回収のためのランディングギアを備えるべきだと考える。

そのせいでペイロードが減少するというなら、さらにデカいロケットを作ればいい(そうなのかあ?)。

どう考えても、メカジラキャッチは邪道だ。

そもそも、月面とか火星とかに行く際には、やっぱそれがないと困るしな(少なくとも最初のうちは:現地にメカジラが設置されればいいけど)。

米軍が構想している兵站ロケットにしても、世界中どこでも着陸できないと困る。

まあ、米国一国主義が台頭してくれば、世界中に兵隊や物資を短時間で送るという需要自体がどうなるか分からんけどな・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック