😼欧州大戦争:重箱の隅:領土の一体化と占領 ― 2024年11月13日 22:42
欧州大戦争:重箱の隅:領土の一体化と占領
(ロシアへの領土割譲、過半数が反対 ウクライナ世論調査)
https://www.afpbb.com/articles/-/3548571?cx_part=top_category&cx_position=1
「10月初めの時点で、困難な状況にもかかわらず、ウクライナ人の58%と過半数がいかなる領土割譲にも反対している」
もちろん、この対象はロシアが一方的に併合した東部4州のみならず、クリミアも含まれるだろう(未確認)。
「J・D・バンス次期副大統領は、現在の戦線を凍結すべきだと提唱」
「領土割譲に応じる用意があると答えた人の割合は32%で、2024年5月から10月初めまでの間に実質的な変化はない」
この時期は、民主党のハリスが優勢だった時期と一部重なる。
今、トランプが大統領に就任することが確定した時点で調査したら、また別の結果になるかもしれない。
まあいい。
軍事侵攻を受け、領土を削り取られていく苦しみを浮沈子は知らない。
北方領土や竹島は、生まれた時から他国の占領下にあった。
むしろ、小笠原や沖縄が復帰したことで、我が国の領土が増える経験しかない。
ウクライナの人々の塗炭の苦しみを、正直、皮膚感覚で理解することはできない。
が、現状で早期の停戦を求めるのなら、ロシアが応じる必要がある。
ロシア人の血で贖った土地を放棄させることは不可能だ。
一方的に併合した行政区域(ルハンシク、ドネツク、ザポリージャ、へルソン、クリミア)の全てを完全に支配しているわけではないが、一部ではハルキウ州のように、併合地域外での占領も行っている。
べらぼーめ・・・。
ウクライナが求める領土の一体化と、ロシアが停戦の条件としている現状の反映をどう整合させるのか。
一定の非武装地帯を設けて国際的な管理下に置くなど、様々な提案があるんだろうが、浮沈子的に関心を持っているのは「租借地」だ。
(租借地)
https://kotobank.jp/word/%E7%A7%9F%E5%80%9F%E5%9C%B0-90066
「そしゃく‐ち【租借地】
ある国が、他国から租借した土地。19世紀末から20世紀にかけて、中国に多くみられた。」
「そしゃく‐ち【租借地】
〘 名詞 〙 国家が特別の合意に基づき他国から租借した土地。一九世紀末から二〇世紀にかけて特に中国にみられた制度で、ドイツ(のち日本)の膠州湾、ロシア(のち日本)の旅順港・大連港、イギリスの九龍半島・威海衛、フランスの広州湾など。」
「租借地 (そしゃくち)
国家が領域の一部を特別の合意によって他の国家に貸す場合,この領域の一部を租借地という。また,貸した国家を租貸国,借りた国家を租借国,特別の合意を租借条約という。租借条約によって,一定の期限が定められる。租借国が租借地の統治権を行使しない場合と行使する場合とがある。前者は非政治的租借地,後者は政治的租借地である。1898年の条約でフランスがニジェール川沿いの土地を貨物の陸揚げなどのためにイギリスから租借したのは,非政治的租借地の例である。」
「中国の租借地
日清戦争後,まず列強が求めたのは海軍根拠地であった。すなわち,ロシア,ドイツ,フランスは三国干渉によって日本の進出を抑えたことの報酬と称して事実上の割譲を中国に強要した。ドイツは1897年(光緒23)11月にドイツ人宣教師殺害事件を口実に青島を武力占領し,翌98年3月の条約で膠州湾を99ヵ年の期限つきで租借した。これに刺激されて同じ年にロシアは旅順,大連(各25ヵ年),三国干渉に加わらなかったイギリスもロシアとの勢力均衡を理由に威海衛(期限はロシアが旅順,大連を租借している間)と九竜半島(99ヵ年),翌年フランスは広州湾(99ヵ年)をおのおの租借したのである。イタリアも三門湾の租借を要求したが成功しなかった。」
「これらの地域は広い中国のなかで面積こそわずかであったが,いずれも広大な後背地をもち,経済上・軍事上の重要地域であった。加えて租借条約は租借権のほかに租借地ないし背後地域における鉄道敷設,鉱山開発などに対して租借国の優先権や独占権を必ず規定していた。このように租借地は中国侵略を進める列強にとって絶好の根拠地となったのである。また,日露戦争時の旅順,大連,第1次大戦時の膠州湾のように,租借地の存在によって中国が直接関係しない戦争に巻き込まれる危険があった。膠州湾は第1次大戦後に租借地として日本へ継承されたが,1922年に中国へ還付された。旅順,大連も日露戦争後に日本へ継承され,45年に日本の敗戦とともに消滅した。また,威海衛は1930年,広州湾は45年におのおの中国へ返還された。ただ九竜半島のみはイギリスの香港植民地の一部として存続していたが,84年,中国とイギリスは97年6月末までに香港全域を中国に返還することを明記した共同宣言に調印し,97年香港は中国に返還された。
執筆者:井上 裕正」
「租借地
そしゃくち
leased territory
ある国が条約に基づいて借り受けた他国領土の部分をいう。19世紀の末よりヨーロッパ列強と日本が、清(しん)国に要求して租借地を得た。まず1898年にドイツが膠州(こうしゅう)湾を、ロシアが旅順(りょじゅん)・大連(だいれん)を、イギリスが九竜(きゅうりゅう)半島と威海(いかい)を、フランスが広州湾を租借した。日露戦争後、日本はロシア租借地(関東州)の権利を取得した。また1919年のベルサイユ条約によってドイツ租借地の膠州湾を引き継いだ。租借国が租借地に対してもつ権利は、租借に関する個々の条約に基づくが、租借国が立法・行政・司法の全般にわたる統治権を行使しうる点で共通している。また、租借の期限も普通は99年と長期間であったため、租借は仮装の割譲であるといわれたが、割譲とは異なる。租貸国は潜在的な主権を維持し、租借国は租貸国の同意なくして租借地の地位を変更しえないからである。期限満了により、またそれ以前でも租借国の放棄によって、租貸国はすべての権利を回復する。その後、租借地は次々に返還され、1984年12月に中英共同宣言が調印され、1985年5月に発効し、1997年7月1日香港(ホンコン)が中国に返還されて英中の租借関係が終了した。また、ポルトガルの領土マカオも1999年12月に中国に返還された。」
「ほかに特殊なものとして、アメリカが1903年キューバから租借したグアンタナモ湾岸がある。アメリカはこれを海軍基地として使用し、キューバ革命後のキューバ政府の返還要求には応じていない。2002年からはアフガニスタンやイラクで拘束された人の収容所として用いられ、グアンタナモ収容所とよばれている。
[太寿堂鼎・広部和也]」
ほほう、グアンタナモも、特殊な意味で租借地と見做されているわけだ。
「租借は仮装の割譲であるといわれたが、割譲とは異なる。租貸国は潜在的な主権を維持し、租借国は租貸国の同意なくして租借地の地位を変更しえない」(再掲)
ウクライナ・ロシアの双方が同意するかどうかは分からないが、期限を定めて「借り受ける」という形なわけだ。
中国とかは、停戦協議の仲介を担うことになれば、この案を出してくるに違いない(そうなのかあ?)。
もちろん、割譲の仮装ではなく、現代的な意味において、軍事的占領と停戦の落としどころとして再定義されなければなるまい。
用語としても、適切な選択が必要だろう(法的にはともかく)。
米国では、20年間NATO非加盟という案も検討されていると言われる。
(ウクライナのNATO加盟棚上げ 戦闘凍結で、トランプ陣営検討)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/365719
「米紙ウォールストリート・ジャーナルは6日、米国のトランプ次期大統領の陣営でロシアによるウクライナ侵攻に関し、戦闘を凍結して、ウクライナが求める北大西洋条約機構(NATO)加盟を棚上げにする複数の案が出ていると報じた。」
「トランプ氏はまだ方針を決めていない」
「同紙によると、トランプ氏の政権移行チーム内では、ウクライナがNATOに少なくとも20年間は加盟しないと約束する代わりに、米国はロシアのさらなる侵攻を抑止するために十分な兵器の供給を継続するとの案が浮上している。」
「同案にはロシアとウクライナが約1290キロに及ぶ非武装地帯を設けることが盛り込まれている。」
まあ、兵器の供給を継続するというところで、この案は没になるだろうが、NATO非加盟に時間軸を持ち込むというのはアイデアだろう。
租借地の発想は、このアイデアの領地パターンでもある。
もっとも、浮沈子の考えなど休むに似たりだろうけど。
バリエーションとして考えたのは、ロシアの租借地を、敢えて現在の占領地域に留まらず、一方的に併合した4州全域(クリミアを含む)とする案だ。
もちろん、タダじゃない。
一定の租借料を取って、それをウクライナ復興の原資の一部にする(大部分は西側の援助か)。
租借地の復興整備は、当然ロシア側の負担だからな。
経済的なインセンティブはあるだろう(政治的には難しいでしょうが)。
どのくらいになるかは分からないが、租借期間中に、当事者及び関係国が新たな枠組みを作って、地域の安定と両国の和平を図るという絵に描いた餅だ。
敵対関係にあっても、平和を維持することは可能だ。
基本的に、程度の差はあれ、隣国は所詮仮想敵国だからな。
別にプーチンとゼレンスキーが、ハグする必要はない(ありえねー・・・)。
NATO非加盟の間の安全保障をどうするかというのは、重要かつ不可欠な課題だ。
ここが決まらなければ、一時的な停戦もできないだろう。
米国が検討している、自衛に必要な十分な武器の供与などは本末転倒だろう。
軍事的強度を下げなければならない時期に、んなことしてどーする!?。
しかし、一方では、アットーする軍事力を誇るロシアを封じ込めておく必要もある。
頭からっぽな浮沈子に妙案はない。
ウクライナだけ、軍事的強度を下げればいいという話でもない。
ロシアは、間違いなく東欧諸国などを狙っている(そうなのかあ?)。
長距離射程の兵器が存在する以上、非武装地帯の創設で何とかなるという話でもない(たぶん)。
浮沈子的には、米軍の駐留しかないと思っているんだが、ロシアにそれを呑ませる方が難しいだろう。
まあ、どうでもいいんですが。
際限なく武器弾薬や軍事支援(長距離攻撃を可能にする軍事衛星の提供や米軍が収集した軍事目標などの情報の提供など)を続けてきた米国が、火中の栗を拾う挙に出るかどうかも怪しい。
次期トランプ政権の基本スタンスから考えてもあり得ない。
どうするのか。
ウクライナが呑むかどうかに関わらず、安全保障なき停戦に持ち込まれる可能性も否定できない。
それを受け入れないのなら、単に武器弾薬や軍事支援が打ち切られるだけになる(そんなあ!)。
その穴を、欧州がどう埋めるかだな。
軍事同盟なく放置されたウクライナが、西側にすり寄っただけでロシアは軍事侵攻したわけだからな。
時間軸を引き延ばした程度では、この流れは変わらないだろう。
ウクライナが懸念する通り、停戦はロシアを利するだけになる。
米国が手を引き、欧州が立ち往生する中、戦闘国家同士の軍事同盟を結んだ北朝鮮と共に、欧州大戦争の準備は刻々と進んでいく。
そりゃあ、欧州も気が気じゃないだろうが、韓国だって首筋が寒くなってるはずだ。
ロシアの後ろ盾を得て、北朝鮮が冒険する可能性は否定できないからな(そうなのかあ?)。
朝鮮半島の緊張が高まれば、我が国も他人事では済むまい。
2027年の台湾有事の件もあるしな。
中国はロシアに大きな貸しを作った。
欧州大戦争では、更に双方の依存が深まるだろう。
どちらが先になるかは知らないが、台湾有事の際に、ロシアが指をくわえて眺めているだけということはあり得ない。
そうなれば、台湾を支援する米国が拠点としている我が国の米軍基地は火の海になるだろう。
それだけじゃない。
米軍は、我が国国内の全ての飛行場(地方空港含む)を自由に使わせろと言ってるからな(そうなのかあ?)。
米兵の死傷者とは比べ物にならない国内での桁違いの犠牲が伴う。
浮沈子は調べてないんだが、空港だけではなく、港湾も提供しろという話になっているのかもしれない(未確認)。
べらぼーめ・・・。
米国一国主義というのは、そのツケを他国に押し付けることに他ならない。
欧州は、ウクライナ問題だけでなく、米国のNATO離脱という形で払うことになる(確定的?)。
我が国は、オーストラリアなどと共に、インド太平洋地域における安全保障を分担することになる。
やれやれ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
停戦交渉をめぐっては、これからいろいろな話が出てくるだろう。
簡単にはいかない。
確かなことはただ一つ。
米国が、ウクライナ支援(軍事支援)から手を引くということだ。
いつ、どういう経緯をたどるかは未定だが、切ることは切る。
ウクライナにとって望ましい形になる保証はない(つーか、たぶんムリポ!)。
欧州は、米国のNATO離脱とウクライナ問題、自身の対ロシア対策の3重苦に陥る。
これからの4年間(ひょっとすると、次期大統領の二期の任期いっぱいまでの12年間)、トランプが敷いたレールの上を走ることになる。
世界は、その覚悟を固めておく必要があるのかもな・・・。
(ロシアへの領土割譲、過半数が反対 ウクライナ世論調査)
https://www.afpbb.com/articles/-/3548571?cx_part=top_category&cx_position=1
「10月初めの時点で、困難な状況にもかかわらず、ウクライナ人の58%と過半数がいかなる領土割譲にも反対している」
もちろん、この対象はロシアが一方的に併合した東部4州のみならず、クリミアも含まれるだろう(未確認)。
「J・D・バンス次期副大統領は、現在の戦線を凍結すべきだと提唱」
「領土割譲に応じる用意があると答えた人の割合は32%で、2024年5月から10月初めまでの間に実質的な変化はない」
この時期は、民主党のハリスが優勢だった時期と一部重なる。
今、トランプが大統領に就任することが確定した時点で調査したら、また別の結果になるかもしれない。
まあいい。
軍事侵攻を受け、領土を削り取られていく苦しみを浮沈子は知らない。
北方領土や竹島は、生まれた時から他国の占領下にあった。
むしろ、小笠原や沖縄が復帰したことで、我が国の領土が増える経験しかない。
ウクライナの人々の塗炭の苦しみを、正直、皮膚感覚で理解することはできない。
が、現状で早期の停戦を求めるのなら、ロシアが応じる必要がある。
ロシア人の血で贖った土地を放棄させることは不可能だ。
一方的に併合した行政区域(ルハンシク、ドネツク、ザポリージャ、へルソン、クリミア)の全てを完全に支配しているわけではないが、一部ではハルキウ州のように、併合地域外での占領も行っている。
べらぼーめ・・・。
ウクライナが求める領土の一体化と、ロシアが停戦の条件としている現状の反映をどう整合させるのか。
一定の非武装地帯を設けて国際的な管理下に置くなど、様々な提案があるんだろうが、浮沈子的に関心を持っているのは「租借地」だ。
(租借地)
https://kotobank.jp/word/%E7%A7%9F%E5%80%9F%E5%9C%B0-90066
「そしゃく‐ち【租借地】
ある国が、他国から租借した土地。19世紀末から20世紀にかけて、中国に多くみられた。」
「そしゃく‐ち【租借地】
〘 名詞 〙 国家が特別の合意に基づき他国から租借した土地。一九世紀末から二〇世紀にかけて特に中国にみられた制度で、ドイツ(のち日本)の膠州湾、ロシア(のち日本)の旅順港・大連港、イギリスの九龍半島・威海衛、フランスの広州湾など。」
「租借地 (そしゃくち)
国家が領域の一部を特別の合意によって他の国家に貸す場合,この領域の一部を租借地という。また,貸した国家を租貸国,借りた国家を租借国,特別の合意を租借条約という。租借条約によって,一定の期限が定められる。租借国が租借地の統治権を行使しない場合と行使する場合とがある。前者は非政治的租借地,後者は政治的租借地である。1898年の条約でフランスがニジェール川沿いの土地を貨物の陸揚げなどのためにイギリスから租借したのは,非政治的租借地の例である。」
「中国の租借地
日清戦争後,まず列強が求めたのは海軍根拠地であった。すなわち,ロシア,ドイツ,フランスは三国干渉によって日本の進出を抑えたことの報酬と称して事実上の割譲を中国に強要した。ドイツは1897年(光緒23)11月にドイツ人宣教師殺害事件を口実に青島を武力占領し,翌98年3月の条約で膠州湾を99ヵ年の期限つきで租借した。これに刺激されて同じ年にロシアは旅順,大連(各25ヵ年),三国干渉に加わらなかったイギリスもロシアとの勢力均衡を理由に威海衛(期限はロシアが旅順,大連を租借している間)と九竜半島(99ヵ年),翌年フランスは広州湾(99ヵ年)をおのおの租借したのである。イタリアも三門湾の租借を要求したが成功しなかった。」
「これらの地域は広い中国のなかで面積こそわずかであったが,いずれも広大な後背地をもち,経済上・軍事上の重要地域であった。加えて租借条約は租借権のほかに租借地ないし背後地域における鉄道敷設,鉱山開発などに対して租借国の優先権や独占権を必ず規定していた。このように租借地は中国侵略を進める列強にとって絶好の根拠地となったのである。また,日露戦争時の旅順,大連,第1次大戦時の膠州湾のように,租借地の存在によって中国が直接関係しない戦争に巻き込まれる危険があった。膠州湾は第1次大戦後に租借地として日本へ継承されたが,1922年に中国へ還付された。旅順,大連も日露戦争後に日本へ継承され,45年に日本の敗戦とともに消滅した。また,威海衛は1930年,広州湾は45年におのおの中国へ返還された。ただ九竜半島のみはイギリスの香港植民地の一部として存続していたが,84年,中国とイギリスは97年6月末までに香港全域を中国に返還することを明記した共同宣言に調印し,97年香港は中国に返還された。
執筆者:井上 裕正」
「租借地
そしゃくち
leased territory
ある国が条約に基づいて借り受けた他国領土の部分をいう。19世紀の末よりヨーロッパ列強と日本が、清(しん)国に要求して租借地を得た。まず1898年にドイツが膠州(こうしゅう)湾を、ロシアが旅順(りょじゅん)・大連(だいれん)を、イギリスが九竜(きゅうりゅう)半島と威海(いかい)を、フランスが広州湾を租借した。日露戦争後、日本はロシア租借地(関東州)の権利を取得した。また1919年のベルサイユ条約によってドイツ租借地の膠州湾を引き継いだ。租借国が租借地に対してもつ権利は、租借に関する個々の条約に基づくが、租借国が立法・行政・司法の全般にわたる統治権を行使しうる点で共通している。また、租借の期限も普通は99年と長期間であったため、租借は仮装の割譲であるといわれたが、割譲とは異なる。租貸国は潜在的な主権を維持し、租借国は租貸国の同意なくして租借地の地位を変更しえないからである。期限満了により、またそれ以前でも租借国の放棄によって、租貸国はすべての権利を回復する。その後、租借地は次々に返還され、1984年12月に中英共同宣言が調印され、1985年5月に発効し、1997年7月1日香港(ホンコン)が中国に返還されて英中の租借関係が終了した。また、ポルトガルの領土マカオも1999年12月に中国に返還された。」
「ほかに特殊なものとして、アメリカが1903年キューバから租借したグアンタナモ湾岸がある。アメリカはこれを海軍基地として使用し、キューバ革命後のキューバ政府の返還要求には応じていない。2002年からはアフガニスタンやイラクで拘束された人の収容所として用いられ、グアンタナモ収容所とよばれている。
[太寿堂鼎・広部和也]」
ほほう、グアンタナモも、特殊な意味で租借地と見做されているわけだ。
「租借は仮装の割譲であるといわれたが、割譲とは異なる。租貸国は潜在的な主権を維持し、租借国は租貸国の同意なくして租借地の地位を変更しえない」(再掲)
ウクライナ・ロシアの双方が同意するかどうかは分からないが、期限を定めて「借り受ける」という形なわけだ。
中国とかは、停戦協議の仲介を担うことになれば、この案を出してくるに違いない(そうなのかあ?)。
もちろん、割譲の仮装ではなく、現代的な意味において、軍事的占領と停戦の落としどころとして再定義されなければなるまい。
用語としても、適切な選択が必要だろう(法的にはともかく)。
米国では、20年間NATO非加盟という案も検討されていると言われる。
(ウクライナのNATO加盟棚上げ 戦闘凍結で、トランプ陣営検討)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/365719
「米紙ウォールストリート・ジャーナルは6日、米国のトランプ次期大統領の陣営でロシアによるウクライナ侵攻に関し、戦闘を凍結して、ウクライナが求める北大西洋条約機構(NATO)加盟を棚上げにする複数の案が出ていると報じた。」
「トランプ氏はまだ方針を決めていない」
「同紙によると、トランプ氏の政権移行チーム内では、ウクライナがNATOに少なくとも20年間は加盟しないと約束する代わりに、米国はロシアのさらなる侵攻を抑止するために十分な兵器の供給を継続するとの案が浮上している。」
「同案にはロシアとウクライナが約1290キロに及ぶ非武装地帯を設けることが盛り込まれている。」
まあ、兵器の供給を継続するというところで、この案は没になるだろうが、NATO非加盟に時間軸を持ち込むというのはアイデアだろう。
租借地の発想は、このアイデアの領地パターンでもある。
もっとも、浮沈子の考えなど休むに似たりだろうけど。
バリエーションとして考えたのは、ロシアの租借地を、敢えて現在の占領地域に留まらず、一方的に併合した4州全域(クリミアを含む)とする案だ。
もちろん、タダじゃない。
一定の租借料を取って、それをウクライナ復興の原資の一部にする(大部分は西側の援助か)。
租借地の復興整備は、当然ロシア側の負担だからな。
経済的なインセンティブはあるだろう(政治的には難しいでしょうが)。
どのくらいになるかは分からないが、租借期間中に、当事者及び関係国が新たな枠組みを作って、地域の安定と両国の和平を図るという絵に描いた餅だ。
敵対関係にあっても、平和を維持することは可能だ。
基本的に、程度の差はあれ、隣国は所詮仮想敵国だからな。
別にプーチンとゼレンスキーが、ハグする必要はない(ありえねー・・・)。
NATO非加盟の間の安全保障をどうするかというのは、重要かつ不可欠な課題だ。
ここが決まらなければ、一時的な停戦もできないだろう。
米国が検討している、自衛に必要な十分な武器の供与などは本末転倒だろう。
軍事的強度を下げなければならない時期に、んなことしてどーする!?。
しかし、一方では、アットーする軍事力を誇るロシアを封じ込めておく必要もある。
頭からっぽな浮沈子に妙案はない。
ウクライナだけ、軍事的強度を下げればいいという話でもない。
ロシアは、間違いなく東欧諸国などを狙っている(そうなのかあ?)。
長距離射程の兵器が存在する以上、非武装地帯の創設で何とかなるという話でもない(たぶん)。
浮沈子的には、米軍の駐留しかないと思っているんだが、ロシアにそれを呑ませる方が難しいだろう。
まあ、どうでもいいんですが。
際限なく武器弾薬や軍事支援(長距離攻撃を可能にする軍事衛星の提供や米軍が収集した軍事目標などの情報の提供など)を続けてきた米国が、火中の栗を拾う挙に出るかどうかも怪しい。
次期トランプ政権の基本スタンスから考えてもあり得ない。
どうするのか。
ウクライナが呑むかどうかに関わらず、安全保障なき停戦に持ち込まれる可能性も否定できない。
それを受け入れないのなら、単に武器弾薬や軍事支援が打ち切られるだけになる(そんなあ!)。
その穴を、欧州がどう埋めるかだな。
軍事同盟なく放置されたウクライナが、西側にすり寄っただけでロシアは軍事侵攻したわけだからな。
時間軸を引き延ばした程度では、この流れは変わらないだろう。
ウクライナが懸念する通り、停戦はロシアを利するだけになる。
米国が手を引き、欧州が立ち往生する中、戦闘国家同士の軍事同盟を結んだ北朝鮮と共に、欧州大戦争の準備は刻々と進んでいく。
そりゃあ、欧州も気が気じゃないだろうが、韓国だって首筋が寒くなってるはずだ。
ロシアの後ろ盾を得て、北朝鮮が冒険する可能性は否定できないからな(そうなのかあ?)。
朝鮮半島の緊張が高まれば、我が国も他人事では済むまい。
2027年の台湾有事の件もあるしな。
中国はロシアに大きな貸しを作った。
欧州大戦争では、更に双方の依存が深まるだろう。
どちらが先になるかは知らないが、台湾有事の際に、ロシアが指をくわえて眺めているだけということはあり得ない。
そうなれば、台湾を支援する米国が拠点としている我が国の米軍基地は火の海になるだろう。
それだけじゃない。
米軍は、我が国国内の全ての飛行場(地方空港含む)を自由に使わせろと言ってるからな(そうなのかあ?)。
米兵の死傷者とは比べ物にならない国内での桁違いの犠牲が伴う。
浮沈子は調べてないんだが、空港だけではなく、港湾も提供しろという話になっているのかもしれない(未確認)。
べらぼーめ・・・。
米国一国主義というのは、そのツケを他国に押し付けることに他ならない。
欧州は、ウクライナ問題だけでなく、米国のNATO離脱という形で払うことになる(確定的?)。
我が国は、オーストラリアなどと共に、インド太平洋地域における安全保障を分担することになる。
やれやれ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
停戦交渉をめぐっては、これからいろいろな話が出てくるだろう。
簡単にはいかない。
確かなことはただ一つ。
米国が、ウクライナ支援(軍事支援)から手を引くということだ。
いつ、どういう経緯をたどるかは未定だが、切ることは切る。
ウクライナにとって望ましい形になる保証はない(つーか、たぶんムリポ!)。
欧州は、米国のNATO離脱とウクライナ問題、自身の対ロシア対策の3重苦に陥る。
これからの4年間(ひょっとすると、次期大統領の二期の任期いっぱいまでの12年間)、トランプが敷いたレールの上を走ることになる。
世界は、その覚悟を固めておく必要があるのかもな・・・。
😼水泳ネタ:目が回るクイックターン ― 2024年11月13日 23:42
水泳ネタ:目が回るクイックターン
今日は水曜日。
水泳教室では、ターンの練習をする。
本日のお題は、クイックターン。
んなもんをやるのは、54年ぶりだ。
回れんのかあ?。
田中センセの目にもとまらぬ早業を見せつけられて、シュンとなる・・・。
ゆっくりもやってくれたんだが、あんま違いが分からない。
で、浮沈子の番。
とりあえず、回ることは回れたんだが、壁から離れ過ぎてしまって、足が届かなかった。
やれやれ・・・。
2回目は、何とか蹴ることが出来た。
まあいい。
鼻からは水が入るし、目が回って気持ち悪くなるし、浮沈子向きのターンでないことは確かだ。
ジジババの水泳は、スピードを競うことが目的じゃないからな。
浮沈子の場合は、タッチターンでも水中スタートになるから、浮き上がりの際の最初の一掻きが問題だ。
完全に浮いてしまってから搔くのではなく、その一掻きで浮き上がるというのがコツだという。
そうすると、下半身が勢いで浮き上がって、ストリームラインが作り易いんだそうだ。
実際に何度か練習してみて、なるほどと納得する。
泳法はクロールだったが、平泳ぎでも同じだろう(未確認:浮沈子は、一掻き一蹴りします)。
バッタ(バタフライ)と背泳ぎは知らない(そもそも、背泳ぎは水中スタートできない:鼻から水入るし)。
体調が良くないところに持ってきて、でんぐり返しをやったもんだから、水泳教室が終わってから気分が悪くなり、筋トレもやらず、テクニカルプログラムにも出ず、さっさと帰ってきて爆食爆睡(こっちは得意種目だ:眩暈がしてふらついていても、食欲に影響はない!)。
まあ、どうでもいいんですが。
昼飯を食って爆睡したら気分も改善して、眩暈も収まった(少し吐き気がしたけど、発熱とかはない)。
やれやれ・・・。
年寄りの冷や水なクイックターン(そうなのかあ?)。
来週もやるのかなあ?・・・。
今日は水曜日。
水泳教室では、ターンの練習をする。
本日のお題は、クイックターン。
んなもんをやるのは、54年ぶりだ。
回れんのかあ?。
田中センセの目にもとまらぬ早業を見せつけられて、シュンとなる・・・。
ゆっくりもやってくれたんだが、あんま違いが分からない。
で、浮沈子の番。
とりあえず、回ることは回れたんだが、壁から離れ過ぎてしまって、足が届かなかった。
やれやれ・・・。
2回目は、何とか蹴ることが出来た。
まあいい。
鼻からは水が入るし、目が回って気持ち悪くなるし、浮沈子向きのターンでないことは確かだ。
ジジババの水泳は、スピードを競うことが目的じゃないからな。
浮沈子の場合は、タッチターンでも水中スタートになるから、浮き上がりの際の最初の一掻きが問題だ。
完全に浮いてしまってから搔くのではなく、その一掻きで浮き上がるというのがコツだという。
そうすると、下半身が勢いで浮き上がって、ストリームラインが作り易いんだそうだ。
実際に何度か練習してみて、なるほどと納得する。
泳法はクロールだったが、平泳ぎでも同じだろう(未確認:浮沈子は、一掻き一蹴りします)。
バッタ(バタフライ)と背泳ぎは知らない(そもそも、背泳ぎは水中スタートできない:鼻から水入るし)。
体調が良くないところに持ってきて、でんぐり返しをやったもんだから、水泳教室が終わってから気分が悪くなり、筋トレもやらず、テクニカルプログラムにも出ず、さっさと帰ってきて爆食爆睡(こっちは得意種目だ:眩暈がしてふらついていても、食欲に影響はない!)。
まあ、どうでもいいんですが。
昼飯を食って爆睡したら気分も改善して、眩暈も収まった(少し吐き気がしたけど、発熱とかはない)。
やれやれ・・・。
年寄りの冷や水なクイックターン(そうなのかあ?)。
来週もやるのかなあ?・・・。
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