😼欧州大戦争:重箱の隅:意思決定中枢2024年11月29日 00:13

欧州大戦争:重箱の隅:意思決定中枢


(「新型ミサイルでウクライナ中枢攻撃も」 プーチン氏が警告 露主導同盟の首脳会議で)
https://www.sankei.com/article/20241128-OF44XWZBIBNPZBSKL3FIHFPUS4/

「新型中距離弾道ミサイル「オレシニク」の標的として今後、ウクライナの「意思決定中枢」を選ぶ可能性」

それって、どこ?。

「ウクライナ大統領府などを攻撃する可能性」

マジか!?。

「プーチン氏は、オレシニクを大量に使用した場合の破壊力が「核兵器に匹敵する」とも強調」

「プーチン氏は、ロシアのミサイル生産量は北大西洋条約機構(NATO)諸国の10倍で、来年は25~30%増産すると指摘。」

(プーチン氏、ウクライナ首都への攻撃示唆 政府施設対象)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR28CFO0Y4A121C2000000/

「ロシア国防省などがウクライナ領内を攻撃する目標を選定中だ」

「キーウの軍事施設や意思決定機関など政府庁舎を攻撃する可能性について言及」

「オレシニクについてプーチン氏は28日に「連続生産を開始した」と話し、今後のロシアへの脅威の状況や攻撃の対象とする目標に応じて攻撃手段を選択する考え」

西側は、オレシュニク(オレシニク)は試験中で、数発しかない(ウクライナは10発程度はあると見ている)と認識していたけど、プーチンの指示で量産が始まっている。

先日のドニプロへの攻撃の際には、弾頭に炸薬は搭載していなかったと言われている(ウクライナ分析)。

今度は詰めるぞと。

んでもって、大量に集中爆撃(飽和攻撃?)するぞと。

「大量に使用した場合の破壊力が「核兵器に匹敵する」」(再掲)

やれやれ・・・。

それでもって、キーウの大統領府を狙うわけかあ?。

予告撃ちだからな。

防げるものなら防いでみろということか。

迎撃不能と宣伝してたからな。

仮に可能だとしても、飽和攻撃食らったらひとたまりもないだろう。

1発のオレシュニクには、弾頭がそれぞれ6個ついているからな。

何発集中させるかは知らない。

そいつらが、束になってマッハ11で襲ってくるわけだ。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

最強の矛(ほこ)と、最強の楯。

敵国の意思決定中枢を狙うということは、停戦なんてプーチンの頭にないってことの明らかな証拠だろう。

武力での屈服のみが、戦闘を終結させる唯一の手段となる。

極めつけの宣言というわけだ。

まあ、これも情報戦の一環だろうけどな。

ホントに大統領府や軍事中枢をやっちまったら、ロシアにとっても早期の停戦が望めなくなる。

政治中枢を破壊するなら、軍事中枢を残してクーデターさせるとか、逆に軍事中枢を破壊して政治解決を強制するとか、どっちかにしないと収拾がつかなくなるからな。

それも覚悟で完全な国家破壊を目論んでいるというのが、今回の情報戦の目玉だ。

しかも、外国との会議での発言で、引っ込みがつかない状況の中での発表だ。

まあ、外国と言っても身内だけどな。

そこで強がっておくというのも重要だ。

ロシアは、オレシュニクについて多弁だ。

高い威力を持った新兵器の正しい使い方を心得ている。

初めに言葉ありきだな(まあ、1発撃ってますけど)。

束にして使えば、核兵器に匹敵するというから、抑止力にも期待している。

何を抑止しようとしているのかが問題だ。

ひょっとすると、停戦そのものを抑止する気かも知れない。

「ロシアのミサイル生産量は北大西洋条約機構(NATO)諸国の10倍で、来年は25~30%増産すると指摘」(再掲)

つまりだな、来年もやる気満々ということなわけだ(そういうことかあ?)。

トランプ政権には期待してないぞと。

抑制しようとしているのは、供与兵器じゃないぞと。

浮沈子は、ラブロフが言い放った一言を忘れない。

戦場でケリを付けよう・・・。

交渉の余地はない。

米国が停戦を受け入れるようにと、力で押してくるなら受けて立つ気だ。

ミサイルの生産力で、NATOを比較に出しているのも気になる。

欧州大戦争、やる気満々!(そういうことかあ?)。

それだけじゃない。

(北朝鮮、ミサイル製造工場拡張か 衛星画像で可能性浮上)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/6SLWPXITW5JIFDFERUSTSIRFLQ-2024-11-26/

「朝鮮が東部・咸興にある竜城機械連合企業所内で短距離ミサイルなどを組み立てる主要兵器工場「2月11日工場」を拡張しているとの分析結果を、米シンクタンクが明らかに」

新たな軍事同盟国でも、ミサイル増産が始まろうとしている。

「欧米で「KN23」と呼ばれる同ミサイルは、ロシア軍がウクライナへの攻撃で使っていると、ウクライナ当局が明らかにしている。」

「工場周辺に多数の建材や車両、資材を積んだ車両がいることを考慮すると、工事は急速に進んでいるようだ」(韓国の衛星画像会社、SIアナリティクスの研究者)

「UDMHと呼ばれるミサイル用燃料の増産を目指している可能性がある。」

作られた兵器は使われる運命にある。

ウクライナ戦線で使われるより、遥かに多くの兵器が作られているとしたら、それは他の戦線で使われることになる。

もちろん、ロシアや北朝鮮が正しい意味での「力による平和」を求め、抑止力としての軍事力の蓄積に励もうとしている可能性もある(あるのかあ?)。

しかし、それは平和な時の話だ。

今は、少なくともロシアは戦争中だ(特別軍事作戦?)。

文字通り、作られた兵器は使われる運命にある。

銃は人を殺さない。

人が人を殺す。

が、兵器は人を殺すためのものだ。

ミサイルの増産に励む両国が、平和を求めて在庫の積み増しをしているという観測はないだろう。

トランプ政権による停戦交渉に過度な期待は禁物だ。

ロシアは、長期的な戦闘に備えて兵器の増産体制を整えている。

北朝鮮がどれ程の規模で兵士を派遣する気があるかは見えないけど、同盟国からの人的軍事支援も受けていることは間違いない。

ウクライナだけが戦場なのかどうかも不明だけどな(そりゃあ、第一は朝鮮半島でのドンパチに備えているんだろうけど)。

もしかすると、欧州大戦争においても、北朝鮮軍の派兵があるのかもしれない。

北朝鮮のミサイル増産は、兵士の派遣とセットなわけだ(そうなのかあ?)。

逆に、ロシアは朝鮮半島有事の際には、オレシュニクとセットで38度線を越えて兵力を提供する可能性もあるわけだな。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

この惑星の片隅で、太陽フレアとは比べ物にならないささやかなエネルギーの蓄積が進んでいる。

悠久の宇宙の営みに比べれば、そりゃあちっこい話だろうけど、そこに生きる人々にとっては死活的な問題だ。

特にキエフの住民にとってはな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ロシア、キーウを新型弾道ミサイルで攻撃も-プーチン氏が警告)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-11-28/SNNWJGT0G1KW00

「国防省と参謀本部がウクライナ領内の攻撃目標を選定している」(ロシアのプーチン大統領)

「標的は軍事施設や防衛産業企業、あるいはキーウの意思決定の中枢の可能性がある」

「われわれは、今も続く欧米製の長距離ミサイルによるロシア領内への攻撃に対応する。それには戦闘状況下でのオレシュニクの試験を継続する可能性も含まれる」

「ロシアの弾道ミサイル「オレシュニク」を大量に使用した場合は核兵器の威力に匹敵する可能性がある」

ブルームバーグは、オレシュニクが量産体制に入ったことは伝えていない。

長距離ミサイルによるロシア領内の攻撃は、相当堪えていると見える。

つーか、それを理由に攻撃のエスカレートを目論んでいる。

今のところ、オレシュニクの更なる使用は確認されていない。

せいぜい、エネルギーインフラに対する既存のドローンやミサイルによる攻撃の激化くらいだ。

西側の攻撃のエスカレートに応じて、ロシア側が対応するという構図だ。

バイデン政権は最後っ屁をかましている。

これまで抑制的に対応していたウクライナへの支援を拡大し、供与兵器による領内深くの使用を認めた。

北朝鮮の参戦が理由と言われているけど、それはたまたまの話だ。

政権末期で、後は野となれ山となれ(そうなのかあ?)。

トランプ政権との引継ぎが懸念される。

ロシアは、引き続き侵攻を続け、クルスクの奪還を進め、西側の支援をけん制し、戦争の長期化に備えて可能な手を打ってくるに違いない。

少なくともプーチンのスタンスは変わらない。

トランプになって、停戦に期待してすり寄るようなそぶりはない。

逆じゃないのかあ?。

戦争を続けていた方が政権が安定するし、事態がコントロールされている限り、内外の批判はかわせると見ている。

ウクライナのクルスク侵攻はサプライズだったが、既にウクライナ側のお荷物になりつつある。

同じような事態は、プリゴジンの反乱の時にもあったからな。

今、時間は確実にロシアに味方している。

早期の停戦を模索する動機はない。

余程魅力的な条件か、逆に停戦に応じざるを得ない厳しい状況に追い込まれでもしない限り、ウクライナが受け入れ難い停戦条件を提示し続けて戦闘を継続するのが有利だ。

意思決定中枢への攻撃をほのめかす態度は、それを強調している。

トランプの停戦は失敗するだろう。

新政権は、発足初日から躓く。

それもまた、ロシアの狙いに違いない・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ロの破壊工作でNATOは集団防衛条項の発動検討も=独情報局長官)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/XT3FDXSZXFPC7NYHPDUVGI3FEA-2024-11-28/

「ロシアが(NATOに対する)戦争に踏み切る意思を持っている兆候は一切ない」(ドイツ連邦情報局のブルーノ・カール長官)

いやあ、浮沈子は確信しているんだがな。

「ロシアが西側の標的に対する破壊工作を強めている」「北大西洋条約機構(NATO)がいずれ集団防衛条項である第5条の発動を検討するリスクが高まっている」「ロシアがサイバー攻撃などを組み合わせたハイブリッド戦争を強化すると予想。」「同時に、ロシアが軍備を次第に増強していることは、NATOとの直接的な軍事衝突がロシアの選択肢の1つになったことを意味する」「ロシアは2030年までにNATOを攻撃する能力を備える可能性が高いと予想。」「対ウクライナ戦で実績を積んだ従来型の部隊を抱えているのに加え、近代的なドローン戦の能力も身につけていると指摘」

軍備を次第に増強しているのは、明確な目的が存在するからに他ならない。

んな、何の目的もなく、軍事費みたいに再生産されない行為が自然増されることはないからな。

「ロシア政府でそうした機運が高まった場合には、向こう数年間で軍事衝突のリスクが高まるだろう」

東欧諸国やバルト3国は、もっと短い期間を想定している。

3年とかその程度だ。

ロシアの侵攻に対する危機感の差が浮き彫りだな。

浮沈子は、ウクライナ紛争期間中に侵攻が始まると見ている。

支援を逸らすということもあるからな。

支援の減少がウクライナに停戦を促したり、ウクライナ戦線における戦術的優位を増加させる効果も期待できる。

ちょうど、クルスクへ進行したウクライナの逆パターンだ。

もっとも、クルスクは裏目に出たけど・・・。

まあいい。

「ロシアがNATO加盟国に攻撃を仕掛ける場合には、国土の広範囲を掌握しようとするのではなく、西側およびNATOの結束を破ることを狙って西側のレッドラインを攻撃するとカール氏は予想した。」

やや分かり辛いな。

つまり、小規模な侵攻を行い、NATO第5条の有効性を探る腹だ。

もちろん、NATOもそのことは承知で、小規模ながらドイツも前線に部隊を展開している。

第5条は空文じゃないぞと。

が、そんな白黒ハッキリした事態にはならない。

エクスキューズな派兵かどうかを探るために、ロシアは侵攻の規模や期間を調整してくるだろう。

それにどう対応するのかが問題だ。

追加の派兵が迅速に行われないと見れば、一気に占領にかかる可能性もある。

その頃には、オレシュニクだって大量に備蓄されているだろうしな。

惜しげもなく、バンバン撃ってくるに違いない。

やれやれ・・・。

浮沈子は、御座なりな抵抗を試みただけで、NATOは停戦に向かうと見ている。

東欧やバルト3国は切り捨てられる。

集団防衛のコアな部分と、後から追加で付け足した国々とは扱いが異なる(そうなのかあ?)。

プーチンの時代は、せいぜいそこまでの侵攻しか行われないだろう。

NATOの前線は後退し、欧州は一時の平和に包まれる。

やれやれ・・・。

しかしなあ、その頃のドイツ連邦情報局長官は、ロシアが軍備の増強を続けていることを、またもや指摘することになるだろう。

「ロシアが(残る)西側の標的に対する破壊工作を強めている」「北大西洋条約機構(NATO)が(再び)集団防衛条項である第5条の発動を検討するリスクが高まっている」「ロシアがサイバー攻撃などを組み合わせたハイブリッド戦争を強化すると予想。」「同時に、ロシアが軍備を次第に増強していることは、(残る)NATOとの直接的な軍事衝突がロシアの選択肢の1つになったことを意味する」「ロシアは(2040年)までに(残る)NATOを攻撃する能力を備える可能性が高いと予想。」「対(東欧)戦で実績を積んだ従来型の部隊を抱えているのに加え、近代的な(AI)ドローン戦の能力も身につけていると指摘」(ぜーんぶ再掲:一部浮沈子変更)

まあいい。

カール長官が、敢えてロシアの現政権に欧州直接対決の兆候がないとしているのは、おそらく国内向けのメッセージだろう。

或いは、ロシアに対するシグナルか(今、うちとドンパチ始めるのは勘弁してくれ!)。

ドイツがロシアに対抗する軍事力を整備できるのは、早くても2030年だからな。

その時期を予想するというのは、かなり手前味噌な話だ。

その意味でも、東欧諸国が切り捨てられる可能性は高い。

ロシアが早期に侵攻を始めた場合、いったん停戦して守りを固めたいからな。

メドベージェフ(たぶん)が、それに応じるかどうかは別の話だ。

東欧諸国を呑み込んだ勢いで、オレシュニクに核弾頭付けてぶっ放し、一気に大西洋まで押し切りたいーっ!(そうなのかあ?)。

それをコントロールできるのは、背後にいる中国だけだろうな・・・。

😼メキシコへの道:第4章:持って行くもの2024年11月29日 14:44

メキシコへの道:第4章:持って行くもの
メキシコへの道:第4章:持って行くもの


リストを掲載しようかと思ったんだが、やめておく。

で、前回と異なる点だけ記事にする。

買い換えたのは現地で使う折り畳みのイス。

安物の600円くらいのスチール製のを買ったんだが、背もたれがないのと、X字型に開くだけなので倒れやすかった。

今回、新たに買った折り畳みイスは税込み550円とさらに安いが、アルミ製で軽く、背もたれも付いている。

大きさは少し大きくなり、専用の袋もないけど、実用上問題はない。

畳んでも、ロック機能とかはないので、シェアウォーターのダイコンのストラップ(バンジーに付け替えたので余っている)で縛っておくことにした。

アンダーザジャングルのビニールシートの上で、この折り畳みイスに座っている写真を撮るのが楽しみだな(そういうことかあ?)。

座って休むために買ったわけじゃなく、ウェットスーツ着てブーツを履くのに必須のアイテムなわけだ。

車で入れる所なら、荷台に寄りかかったりして履けるんだが、そういうところばかりとは限らないからな(未確認)。

もちろん、休む時にも使える。

今日は午前中にグローバルWi-Fiのルーターが届いた。

中身は昨年と同じ感じだ。

トゥルムのホテルのWi-Fi事情はよく分からないので、念のために借りていくことにした。

一番安い契約で、7000円未満だから、14日間分として考えれば1日500円ということになる。

ホテルのWi-Fiが繋がれば、ほとんど使うことはない。

借りなくても良かったかも・・・。

まあいい。

前回と異なるのはダイコンだ。

左にペトレルの初代、右にペルディックス2で、トランスミッターでタンク圧を見る。

予備品には機械式SPG(ゲージ)を1個しか入れてないんだが、右のダイコンが壊れたらトランスミッター読めない(やっぱ、もう1本(高圧ショートホース付き)持って行こう)。

ダイコンの予備(アクアラング:i300)は持って行く。

今日は予備のバッテリー(CR2450)を量販店に自転車こいで買いに行った(往復1時間程度だったが、なぜか異様に疲れた:もちろん、フィットネスはサボリ!)。

電池交換の際に必要になる小物(裏ブタを開ける専用工具やグリス、小さいヘラ)も持って行く。

新しいのに入れ替えれていけばいいんだろうが、根性がケチなので今入っている電池が少なくなるまで使いたいわけだ。

まあ、どうでもいいんですが。

トランスミッターやシェアウォーターのダイコンの予備電池は購入済みだ。

先日、仮パッキングして重量に余裕があることは確認している。

不織布マスクも買い足してあるし、忘れそうだったボックスティッシュも用意した(海外では売ってないからな:ないときはトイレットペーパーで代用)。

ノートパソコン(充電器含む:今回が海外デビュー!)や充電用のUSBアダプター2個は、当日の朝入れる予定だ(使ってるし)。

忘れないようにしないとな。

体温計、耳かき、電動の髭剃りも当日朝。

何しろ、ホテルの詳細が不明なので、行ってみなければ何があって、何を現地調達して、何を持って行かなければならないのかが分からない。

分からないから、結局持って行くことになる。

やれやれ・・・。

ダイビングはいいとして、ホテルライフも重要だからな。

トゥルム宿泊は初めてとなる。

ダイビングショップまでは徒歩圏内(200mくらい?)だし、同じくらいの距離にコンビニ(OXXO:オクソ)もある。

2週間生きていくことは可能だ(そういうことかあ?)。

水とコーラとオレオのクッキー(プリンシペでもいいんですが)があれば、何とかなる。

今回もまた、クッキーのバリエーションを制覇することになるだろうな・・・。

😼欧州大戦争:ロシアの確信2024年11月29日 23:58

欧州大戦争:ロシアの確信


(ロシア人の4割 ウクライナとの戦争で核兵器の使用は正当化されると回答 世論調査)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000388190.html

「また、ロシア人の56%はウクライナとの戦争はNATO=北大西洋条約機構との紛争に発展する可能性があると回答しました。」

記事はロシアの核兵器使用に対する意識調査がメインの話題だが、浮沈子的にはこっちの方が衝撃的だ。

プーチン政権が何をやろうとしているのか、ロシア国民はよく分かっている。

先日書いた記事で、ドイツ連邦情報局のブルーノ・カール長官は「ロシアが(NATOに対する)戦争に踏み切る意思を持っている兆候は一切ない」(ロイター)と明言していると紹介したけど、そして、外形的にはプーチンもそう装っているけど、ロシア国民はそれが真意を隠すポーズだと確信しているわけだ。

やれやれ・・・。

ロシアの欧州本体への侵攻は、確定した未来として刻々と近づいている。

ロシア国民がそう願っているわけじゃないだろう。

プーチンのプロパガンダとしては、西側がロシアを封じ込めようと圧力を高めているから、それに対抗するうえで武力行使はやむを得ないというスタンスだ。

戦争は、常に自衛の名のもとに行われる。

望んではいないが、仕方がないのだと。

欧州大戦争を本格的に始める用意は、着々と整いつつある。

レバダセンターの世論調査は、賛成か反対かを聞いているわけではないようだ。

賛成だろうが反対だろうが、NATOとのドンパチは避けようがないと思ってるわけだな。

そして、おそらくはそう遠くない未来に始まる。

プーチンの宣伝とは異なり、仕掛けるのはロシアだ。

少なくとも、ロシアはそう望んでいるに違いない。

西側から仕掛けるには、条件が整っていないからな。

それでも、戦争のイニシャチブを取るには先制攻撃が有効だ。

いつ、どこを、どうやって攻撃するかを選べる。

受けて立つ方は、どこを突かれるか分からないからな。

陽動されたり、欺瞞工作されて翻弄される。

まあ、どうでもいいんですが。

肝心の核兵器の使用(ウクライナでの)については、ビミョーな感じだ(そうなのかあ?)。

「ロシア人の39%がウクライナとの戦争中に核兵器を使用することは正当化されると回答」

「プーチン政権のプロパガンダにより核兵器の使用が道徳的に許されると考える人が増えていると指摘」(アレクセイ・レビンソン社会文化研究部長)

「一方、「核兵器の使用は正当化できない」と考える人の割合は減少傾向」

<正当化できないとの回答>
・23年4月:56%
・24年11月:45%(9%↓)

うーん、1年半以上の推移としては、誤差の範囲内な気がするんだがな。

数字的には、正当化できないと考えている人々の方が多い。

そこは変わっていない。

プーチン政権としては、核ドクトリンを変更したりして敷居を下げてきているけど、やっぱ国民的にはウクライナに核を使用することに対する抵抗感があるんだろう。

戦況はロシア有利で展開しているからな。

敢えて核兵器を使わないでも、優勢を維持し続けられると見ているのかもしれない。

しかし、欧州本体とドンパチやろうとすればそうはいかないだろう。

東欧諸国などとの初戦で使うかどうかはともかく、ドイツ、チェコ、オーストリアなど、ヨーロッパ中部へ進軍するためには不可欠だ(そうなのかあ?)。

NATOが浮沈子の予想と異なり、キッチリ第5条を履行することになれば、初戦からオレシュニクに核弾頭付けて飛ばすことになるかもしれない。

もちろん、NATOも対抗するだろうしな。

人類初の戦術核を撃ち合う「核戦争」が勃発する。

戦略核じゃない核兵器を撃ち合う「核戦争」がどうなるのかは知らない。

お互いに十分打撃を与え合って、戦争遂行能力が削がれ、早期に停戦に持ち込まれるかもしれないし、分散配置された戦力への効果が限定的で、通常戦力によるドンパチをエスカレートさせるにとどまる可能性もある。

机上の演習は行われているんだろうけど、んなもんはやってみなければ分からない(そんなあ!)。

この21世紀にもなって、ウクライナ紛争が第一次世界大戦並みの陣地戦になるなんて、誰が予想できただろう。

対空兵器、FPVドローン、そして大量の砲弾・・・。

海では半潜水式のドローンや長射程の巡航ミサイルが、艦船の接近を阻んでいる。

しかし、そういうのはロシアが「特別軍事作戦」と名付けた変則的な戦闘の中で生じている、イレギュラーな状態なのかもしれない。

それも分からないしな。

ウクライナは国家の存亡を賭けて全力で戦っているのかもしれないが、ロシアは欧州大戦争へ向けての備蓄を余裕で積み上げながら、長期戦の構えでウクライナ側の疲弊(西側支援の縮小と人的・経済的損耗)を狙っているように見える。

2022年の本格的侵攻の際には、西側の経済制裁で1年後にはロシアが破綻すると言われていたけど、現実にはそんなことにはならなかった。

ウクライナも、西側からの支援を受けて、3年近く戦い続けている。

これも、想定の範囲外だ。

浮沈子は、10日くらいで決着すると思ってたんだが(なにしろ「ウクライナ降伏不可避」とかサブタイトル付けてたしな)、100倍の1000日が過ぎてもその兆しはない。

ウクライナの反転攻勢やら、ロシアの逆反転攻勢(単なる攻勢?)を経て、また、イスラエル方面でのドンパチという想定外のイベントもあり、事態は混迷を極めている。

欧州大戦争がおっぱじまれば、その混迷の度合いはいや増しに増すだろう。

ロシアの人々は、ウクライナ紛争が欧州大戦争に繋がっていくと皮膚感覚で確信している。

その先の未来は混とんとして見えない。

地続きの欧州は、戦乱を繰り返して流動してきた。

どうあるべきかという議論は棚上げして、どうなっているかを見れば、今後も戦乱の時代が続くと考えるのが妥当だろう。

だが、我々は未来を予想することはできない。

出来ることはただ一つ、人類の歴史の流れを変え、未来を創ることだけだ。

それでも欧州大戦争は避けられないに違いない。

米国の関与が続いても、逆にそれが縮小に転じても、その火種は欧州自身(ロシア含む)にあるわけだからな。

ロシアの人々に、プーチンを止めろと言うことは簡単だ。

彼らだって、本音のところではドンパチなんてやりたくないだろうしな。

平和の中で西側を含めた世界中と交易して、豊かな日常を営みたいに決まっている(未確認)。

その「平和」が、誰にとっての、どんな平和かというところが問題だ。

浮沈子は正義派じゃないから、ウクライナの地でどのような統治が行われようが知ったことではない。

もちろん、ロシアにおいても同じだ。

ロシアの人々だって、経済制裁を受け、戦争に駆り出されてひどい目にあっていることに変わりはない。

長年の統治の中で、彼らは欧州大戦争を覚悟している。

時の為政者がそれを望めば、日常を犠牲にして戦場に赴く。

残念ながら、歴史は繰り返されるだろうな・・・。