😼バックボーン:メタの海底ケーブル ― 2024年12月03日 07:37
バックボーン:メタの海底ケーブル
(Metaが地球を「W」字で結ぶ全長4万kmにわたる海底ケーブルを計画中、建設費用は1兆5000億円超に達する可能性も)
https://gigazine.net/news/20241202-meta-plans-10b-subsea-cable/
「MetaはFacebookやInstagram、WhatsAppといったサービスを展開しており、その製品とユーザーは固定トラフィック全体の約10%、モバイルトラフィック全体の約22%を占めている」
「率直に言って、誰が従来の通信会社に頼るのでしょうか?テクノロジー企業は今や独立しており、自分たちで海底ケーブルを作らなければならないと気付いたのです」(海底ケーブル業界のアナリストであるラヌルフ・スカボロー氏)
「「海底ケーブルの敷設に必要なセグメントごと構築する」というシナリオも考えられる」(同上)
有り得るな。
「このプロジェクトにとって重要なのは、「Metaが世界にまたがる海底ケーブルの唯一の所有者およびユーザーになる」という点」
まあ、余ったら他社に卸売りすればいい(むしろ足りないかも)。
浮沈子は、この記事を読んでスターリンクのことを思い出した。
全世界のバックボーンの半分を軌道上に構築するというべらぼーな話だからな。
地政学的リスクはないだろうけど、宇宙空間を巡っては同業他社との調整や軍事セグメントとの調整、他国(中国とかあ?)の攻撃やらなにやら、別の心配事が新たに出てきている。
海底ケーブルは、リスクはあるにしても既知の話だ。
複数のルートを確保するなど、通信の安定性についてはノウハウがある。
テクノロジー企業が通信会社を兼ねる時代が訪れようとしている。
まあ、我が国ではそれが当たり前だったりしているから、余り違和感はないんだがな。
それが、グローバルに展開しようとしているわけだ。
翻って考えれば、通信会社の方がテクノロジー企業に化ける話だってあってもいい。
S社はインターネット業界にはあまり関心が無いようだが、今後どうなるかは分からない。
ここでのキーワードは、記事にもあるようにAIの普及だろう。
電力にせよ、通信にせよ、莫大なリソースを要求するテクノロジーが展開することになるからな。
イーロンマスクは既にXを所有し、その中でAIにも注力している。
両者の結合は時間の問題かもしれない。
鬼に金棒ということなわけだ。
同じバックボーンといっても、最終的に既存のネットワークに入る必要がある海底ケーブルと異なり、スターリンクのような低軌道コンステレーションからの接続は、ユーザーにダイレクトにつながる点が異なる。
もちろん、KDDが行っているようなバックホール(既存の基地局への接続回線)としての使い方もあるけどな。
ダイレクト接続を可能としている点は強い。
ユーザーに対する自由度が大きいからな。
しかも、地球上どこでも、ラストワンマイルの隘路を気にせずにサービスを提供できる。
アマゾンが莫大な投資をしてカイパーを展開しようとしているのは、まさにその点に着目しているからに他ならない。
カイパーがクロスリンクして、スターリンクのように軌道上にバックボーンを形成するかどうかは知らない。
ワンウェブは、次期展開でそれを狙っていると言われている(詳細未確認)。
現実的には、地上インフラとハイブリッドになるだろうけどな。
最適な経路を、その時点でのインフラの構築状況に応じて柔軟かつ動的に選択する。
ただし、バックボーンは排他的に使用されることになるからな。
どっちを使うのがいいのか。
今のところは、海底ケーブルの方が勝っている。
スターリンクは、将来的にはともかく、現段階では単なる話題に過ぎない。
メタの投資は理に適っていると言える。
ケーブル敷設会社丸ごと作ってしまうという掟破りな手法は、まるでS社のようだ(まだ、そうと決まったわけじゃないけど)。
S社も、スターリンクで培った技術を引っ提げて、衛星ビジネスに殴り込みをかけているからな(そうなのかあ?)。
まあ、こっちの方は、打ち上げロケットと違って技術的なブレイクスルーがあるわけじゃないから(板状の衛星デザインくらい?)、ライバルをアットーするかどうかはまだ分からない。
全体的を俯瞰した時に見えてくるのは、急成長を支えているのが垂直統合であることが分かる。
大規模な事業で、既存の業界でその需要を賄えなければ、自社内部で構築した方が手っ取り早い。
その意味でも、メタのバックボーン(海底ケーブル)参入は合理的な選択だ。
アマゾンは軌道を選択している(記事にもあるように、海底ケーブルも部分所有しているけどな)。
グーグルやマイクロソフトは、今のところ海底ケーブルの部分所有だけだ。
アップルや急成長を遂げたエヌビディアがどうするかは知らない。
ハードウェアメーカーが、需要拡大のために垂直統合してくるのかどうか。
マイクロソフトやグーグルは、ソフトウェアビジネスから、ハードウェアに展開しているからな。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子的には、やっぱイーロンマスクのX(AI事業)が、スターリンクでどう動くかの方に注目だ。
独自チップの開発とか始めないのかな・・・。
(Metaが地球を「W」字で結ぶ全長4万kmにわたる海底ケーブルを計画中、建設費用は1兆5000億円超に達する可能性も)
https://gigazine.net/news/20241202-meta-plans-10b-subsea-cable/
「MetaはFacebookやInstagram、WhatsAppといったサービスを展開しており、その製品とユーザーは固定トラフィック全体の約10%、モバイルトラフィック全体の約22%を占めている」
「率直に言って、誰が従来の通信会社に頼るのでしょうか?テクノロジー企業は今や独立しており、自分たちで海底ケーブルを作らなければならないと気付いたのです」(海底ケーブル業界のアナリストであるラヌルフ・スカボロー氏)
「「海底ケーブルの敷設に必要なセグメントごと構築する」というシナリオも考えられる」(同上)
有り得るな。
「このプロジェクトにとって重要なのは、「Metaが世界にまたがる海底ケーブルの唯一の所有者およびユーザーになる」という点」
まあ、余ったら他社に卸売りすればいい(むしろ足りないかも)。
浮沈子は、この記事を読んでスターリンクのことを思い出した。
全世界のバックボーンの半分を軌道上に構築するというべらぼーな話だからな。
地政学的リスクはないだろうけど、宇宙空間を巡っては同業他社との調整や軍事セグメントとの調整、他国(中国とかあ?)の攻撃やらなにやら、別の心配事が新たに出てきている。
海底ケーブルは、リスクはあるにしても既知の話だ。
複数のルートを確保するなど、通信の安定性についてはノウハウがある。
テクノロジー企業が通信会社を兼ねる時代が訪れようとしている。
まあ、我が国ではそれが当たり前だったりしているから、余り違和感はないんだがな。
それが、グローバルに展開しようとしているわけだ。
翻って考えれば、通信会社の方がテクノロジー企業に化ける話だってあってもいい。
S社はインターネット業界にはあまり関心が無いようだが、今後どうなるかは分からない。
ここでのキーワードは、記事にもあるようにAIの普及だろう。
電力にせよ、通信にせよ、莫大なリソースを要求するテクノロジーが展開することになるからな。
イーロンマスクは既にXを所有し、その中でAIにも注力している。
両者の結合は時間の問題かもしれない。
鬼に金棒ということなわけだ。
同じバックボーンといっても、最終的に既存のネットワークに入る必要がある海底ケーブルと異なり、スターリンクのような低軌道コンステレーションからの接続は、ユーザーにダイレクトにつながる点が異なる。
もちろん、KDDが行っているようなバックホール(既存の基地局への接続回線)としての使い方もあるけどな。
ダイレクト接続を可能としている点は強い。
ユーザーに対する自由度が大きいからな。
しかも、地球上どこでも、ラストワンマイルの隘路を気にせずにサービスを提供できる。
アマゾンが莫大な投資をしてカイパーを展開しようとしているのは、まさにその点に着目しているからに他ならない。
カイパーがクロスリンクして、スターリンクのように軌道上にバックボーンを形成するかどうかは知らない。
ワンウェブは、次期展開でそれを狙っていると言われている(詳細未確認)。
現実的には、地上インフラとハイブリッドになるだろうけどな。
最適な経路を、その時点でのインフラの構築状況に応じて柔軟かつ動的に選択する。
ただし、バックボーンは排他的に使用されることになるからな。
どっちを使うのがいいのか。
今のところは、海底ケーブルの方が勝っている。
スターリンクは、将来的にはともかく、現段階では単なる話題に過ぎない。
メタの投資は理に適っていると言える。
ケーブル敷設会社丸ごと作ってしまうという掟破りな手法は、まるでS社のようだ(まだ、そうと決まったわけじゃないけど)。
S社も、スターリンクで培った技術を引っ提げて、衛星ビジネスに殴り込みをかけているからな(そうなのかあ?)。
まあ、こっちの方は、打ち上げロケットと違って技術的なブレイクスルーがあるわけじゃないから(板状の衛星デザインくらい?)、ライバルをアットーするかどうかはまだ分からない。
全体的を俯瞰した時に見えてくるのは、急成長を支えているのが垂直統合であることが分かる。
大規模な事業で、既存の業界でその需要を賄えなければ、自社内部で構築した方が手っ取り早い。
その意味でも、メタのバックボーン(海底ケーブル)参入は合理的な選択だ。
アマゾンは軌道を選択している(記事にもあるように、海底ケーブルも部分所有しているけどな)。
グーグルやマイクロソフトは、今のところ海底ケーブルの部分所有だけだ。
アップルや急成長を遂げたエヌビディアがどうするかは知らない。
ハードウェアメーカーが、需要拡大のために垂直統合してくるのかどうか。
マイクロソフトやグーグルは、ソフトウェアビジネスから、ハードウェアに展開しているからな。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子的には、やっぱイーロンマスクのX(AI事業)が、スターリンクでどう動くかの方に注目だ。
独自チップの開発とか始めないのかな・・・。
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