🐱メキシコへの道:第4章:ドギー ― 2024年12月14日 14:45
メキシコへの道:第4章:ドギー
昨日のギャラクシーに続いて、エントリーに苦労する。
地上から5mくらいにある水深1m余りの「水たまり」を潜る。
まあ、内部には広大な地下水路システムが広がっているんだが、今日潜った2本目には極狭の隘路(リストリクション)があり、2本差しのまま通り抜けようとしたガイドのハイロさんが、今回初めてスタックした。
少し下がって左のタンクを外し、体をこじるようにして通り抜ける。
浮沈子もマネをするんだが、タンクを前に出すのにも苦労する狭さだ。
やれやれ・・・。
まあ、隘路通過はケーブダイビングの醍醐味の一つなわけだし、そういうところを通り抜けたぞという達成感がないわけではない。
が、しかし、やっぱ狭いより広い方がよろしい。
浮沈子も、3番手ダイバーの竹内さんも無事に通り抜けて、少し泳いだところで時間でゴールデンサインを出す(50分くらいか)。
往路で2本差しで通れなかったのに、復路の1番手ダイバーの竹内さんはタンクを外さずに突入する(これって、2年前のダイビングと同じパターンだな)。
後で聞いたら、2本差しのまま通れるかどうかを試したんだそうだ。
まあいい。
そりゃいいんだけど、大暴れして濛々とシルトを巻き上げる。
続いて通り抜ける浮沈子たちの身にもなって欲しいもんだな・・・。
結局、少し下がって1本外して通り抜けることに。
通り過ぎたところでタンクを付けなおすんだが、浮沈子はここで痛恨のミス!。
反対側の右を外したんだが、バンジーをかける際にラインを巻き込んでしまった!!!。
やれやれ・・・。
奥の方のラインは細く切れやすいので、十分注意するようにとご注意を受ける。
往路で左のバンジーをかける際も、アローホルダーを巻き込んでいた(気づいたのはエキジットの時)。
やれやれ・・・。
隘路の通過は洞窟潜水では当たり前のスキルだけど、状況は千差万別。
それら全てをトレーニングで経験するわけにはいかない。
見よう見まねから始まり、自分の体形や装備の特徴を生かしながら、一つずつが異なる隘路を想像力と創造力を最大限に発揮して通り抜けていく。
今日は、膨らんだBCの脇が引っかかったりもした(ブラダーにエアが入ると縁が身体から剥がれる:極狭のところでは一時的にエアを抜いてぺったんこにするらしい)。
実際に、そういうところを通り抜けなければ分からない。
明日のモンキーダスト(急遽日程変更になりました)は、ハイロさんの事前の話では広いそうだからな(ホントかあ?)。
期待しよう。
昨日に引き続き、今日も2本目のエキジット後の「山登り」で滑落した!!(←2回目)。
左のすねを強打する。
やれやれ・・・。
7mmのウェットスーツのおかげでけがはなかった(毛が無くて(怪我無くて)良かったという洒落は、メキシコじゃあ通じないだろうな・・・)。
2本目のエントリー直後に、ハイロさんが泳いでいるところをビデオ撮影した(カメラマンは竹内さん)。
3個のビデオライトを置いて、照明もバッチリ!。
ハイロさんが営業で使うらしい(未確認)。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子はその間、ライトを手で覆って邪魔にならないように待機だ。
撮影場所(1本目の出口付近の鍾乳石(石柱)が沢山あるところ)への往復、撮影時間で20分ほど掛かった。
2本のダイビングを終わって、へろへろになって帰路に着く。
幹線道路までは短く、車の中であまりゆすられ続けることもなかった。
今回の一連のダイビングは、殆どがダブルタンクでは通過不能なケーブだ(ダブルタンクダイバーを見たのはチャンホールくらいか)。
ぺったんこなところは当たり前、真横になって通り抜けるところも数知れず、タンクは都合3回外した(片側だけ)。
それはもう、ケーブダイビングでは当たり前の話で話題にもならない。
ちなみにぺったんこなところは、ふつーにエアシェアしながら通り抜け可能なわけだから(十分な幅があれば)、少なくともサイドマウントではリストリクションには当たらない。
探検じゃない。
レジャーであり、観光であり、レクリエーションなわけだ(レクリエーショナルダイビングじゃないけど:指導団体によって呼称は異なるようですが)。
装備とスキルで、人様が引いてくれたラインをたどる。
人間が潜って引いたラインだからな。
崩落でもしていない限り、後に続く人が通れることは確実だ。
ハイロさんは、ラインがほつれたところを補修したり、緩んだラインを鍾乳石に巻き付けてテンションを回復したりしながら通過していく。
パーマネントラインといえども、更新していかなければ傷んでしまう(アローには張り替えた時期が書いてあるそうです:浮沈子は未確認)。
カラベラでは、カバーンラインが切れそうになっていたしな。
人が作りし物は必ず壊れる。
それを、バンジーかける時に絡めてしまうなんてのは言語道断!。
深く深く(水深6mくらいか)反省だな・・・。
幸い、ラインに損傷を与える前に気づいて良かった。
明日はいよいよダイビング最終日。
体調次第だが、明後日のガス抜きの日は自転車で走り回る予定だ。
ホテルにもレンタルの自転車は置いてあるんだが、こっちの自転車の多くには、なんとブレーキがない!!。
漕ぐのをやめて、足をついて止める!。
まあ、メキシコですから・・・。
もちろん、ブレーキ付きの自転車もあるし、浮沈子は未確認だが電動アシスト付きのもあるようだ。
坂がないので、電動アシストはいらないけど、せめてブレーキ付きがいいな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
往路で後ろから見ていただいている竹内さんに、ダイビングにおける改善点を聞いてみた(言いたいことは、本音では山のようにあるだろうけど)。
・前のダイバーとの距離が空き過ぎる(浮沈子は5mくらい:理想は2m)。
・ポジション取りが悪い(ずーっとガイドさんの真後ろを泳いでいる:少しズレた方がいい)。
・水底に近過ぎ、タンクを擦ることがある(タンクがボトムに当たるのはDリングの位置を変えて改善済み:後は本人が泳ぐ高さの問題だな)。
・ラインの真上あるいは近くを泳ぎ過ぎ。
トリムについては特に問題なく、キックの癖についても特段の指摘はなかった。
今回のツアーの目標は「ケーブダイビングを楽しむ」だったが、洞窟愛に目覚めたとは言い難い(やっぱ、カリブ海の方がいい!)。
前後にコアなケーブダイバーがいて、コアなエリアに連れて行ってくれているんだが、そして、そりゃあ彼らにとっては「楽しい」だろうけど、繊細な鍾乳石や細い石筍、シルティなボトムを見ると緊張してビビる浮沈子には理解し難い。
蹴っ飛ばしてもびくともしないくらいなぶっとい石柱なら安心だがな(蹴っていいわけじゃありませんが)。
まあいい。
洞窟愛はともかく、隘路通過のスキルや器材の設えについては、少しだけモチベーションが高まった気がする。
わざわざそういう狭いところに行こうとは思わないけど、遭遇した際にアドレナリンが出まくるのを感じる(そうなのかあ?)。
どうやって攻略しようかと考えを巡らせる(休むに似たり・・・)。
それは、まあ、正直言って楽しい。
自分なりの課題としては、車両感覚(自分の身体や器材の広がり)を正確に認識することだな。
ハイロさんの動きを見ていると、フィンの先に目玉が付いているんじゃないかと思うくらいな距離で鍾乳石をクリアしていく(もう1cmくらいです)。
うわっ!。
思わず声が出るほどだ。
浮沈子は、少し下の方を泳いで、フィンキックも小刻みにして進む。
キックの数は10倍くらいか(まあ、3倍は蹴ってるな)。
夕食時に、竹内さんと日本におけるケーブダイビングの状況についても話した。
こっちにいると、多くのダイバーがケーブダイビングをふつーに楽しんでいるのを目にする(まあ、そういう環境があるからでしょうけど)。
水中洞窟ですれ違うダイバーもいるしな(今回は2回くらいですが)。
洞窟潜水がレクリエーションとして成立していることを肌で感じる。
翻って日本から見れば、ケーブダイビングは特殊なダイビングで、限られた人だけが楽しむものだという固定観念が出来上がっているように感じる。
確かに、ダブルタンク担いだりするのは大変だけど、サイドマウントなら1本ずつ運べるし、練習すればジジイの浮沈子でも潜れる。
今回のように、ポーターさんを雇えばエントリーエキジットのストレスも軽減できる(世界で一番重い自分の身体は運ばなくちゃならんけどな)。
全てのケーブが無茶苦茶狭いわけではないし、レベルに応じて楽しめるというのは海洋などオープンウォーターな環境でも同じだ。
浮沈子はフルケーブダイバーで、タンクは2本もちで減圧なしの環境でしか潜れない初心者だ。
経験値も低いし、何より体がついていかない。
無理をせず、自分で楽しめる範囲で潜っているだけだ。
それは人によって異なるだろうから、Tとかジャンプ、ギャップなしで潜るイントロケーブだって構わないと思う(実際にはフルケーブダイバーへのステップだけど)。
いや、カバーンだって構わない。
どころか、フルケーブダイビングをしてても、カバーンの方が楽しいという人もいる。
3000はあるといわれるセノーテは、すぐに潜れるものに限っても1000を超える。
それぞれが巨大なケーブシステムとして複雑につながり、無数の脇道がある。
それらを数え上げれば、レクリエーションとして潜れるルートは1万じゃ効かないだろうな。
コンチャの帰りに、最近発見されたセノーテの下見に行った(陸上です)。
浮沈子は車の中でお留守番(ぶっちゃけ興味ないんで)。
ハイロさんたちは、鉈を手にジャングルの中に分け入っていく。
そういう「探検」としての要素もあり、そっち方面に興味があればそういう道もある。
洞窟潜水は多様だ。
カバーンエリアをガイドの後をついて泳ぐのは、一応、オープンウォーターのCカードでも構わない(カバーンダイバーである必要はありません:ただし、浮沈子的にはそのコースを受けておくことをお勧めします:また、18mを超えるアンヘリータのような竪穴を潜るにはアドバンスドダイバー(PADIの場合)である必要があります)。
中性浮力とトリムが取れれば、「体験カバーンダイビング」として、シングルタンクでも潜れる。
もちろん、死神マークの看板の奥に行くことはできない。
必要となる器材、それを使いこなし、ルールを覚え、スキルをアップして初めて洞窟の奥へと進むことができる。
どんなダイビングでもそうだけど、そのカードを手にした時は最低必要な条件を満たしたに過ぎないからな。
徐々に経験を積みながら、名実ともにそのカードに相応しいダイバーになっていくわけだ。
個人差があるから、そしてテクニカルダイビングでは、よりハイリスクな環境に身を置くことになるから、どのくらいでどうなるということは言えない。
浮沈子は、レベル的に洞窟潜水でこれ以上先に進むことはない。
十分だ(十分過ぎ!)。
ステージタンクを持ち込んだり、スクーターでぶっ飛ばしたり、リブリーザーで楽しんだりはしない。
澄み切ったケーブの水の中で、ゆっくりと泳ぎながらライトに照らされた洞窟を眺めているだけで十分だ。
が、やっぱ、カリブ海に潜ってた方がいいに決まっている(そうなのかあ?)。
明日は最終日。
そろそろ休んでおかないとな・・・。
(追加:ポーターのおじさんは「チランゴさん」だそうです。)
昨日のギャラクシーに続いて、エントリーに苦労する。
地上から5mくらいにある水深1m余りの「水たまり」を潜る。
まあ、内部には広大な地下水路システムが広がっているんだが、今日潜った2本目には極狭の隘路(リストリクション)があり、2本差しのまま通り抜けようとしたガイドのハイロさんが、今回初めてスタックした。
少し下がって左のタンクを外し、体をこじるようにして通り抜ける。
浮沈子もマネをするんだが、タンクを前に出すのにも苦労する狭さだ。
やれやれ・・・。
まあ、隘路通過はケーブダイビングの醍醐味の一つなわけだし、そういうところを通り抜けたぞという達成感がないわけではない。
が、しかし、やっぱ狭いより広い方がよろしい。
浮沈子も、3番手ダイバーの竹内さんも無事に通り抜けて、少し泳いだところで時間でゴールデンサインを出す(50分くらいか)。
往路で2本差しで通れなかったのに、復路の1番手ダイバーの竹内さんはタンクを外さずに突入する(これって、2年前のダイビングと同じパターンだな)。
後で聞いたら、2本差しのまま通れるかどうかを試したんだそうだ。
まあいい。
そりゃいいんだけど、大暴れして濛々とシルトを巻き上げる。
続いて通り抜ける浮沈子たちの身にもなって欲しいもんだな・・・。
結局、少し下がって1本外して通り抜けることに。
通り過ぎたところでタンクを付けなおすんだが、浮沈子はここで痛恨のミス!。
反対側の右を外したんだが、バンジーをかける際にラインを巻き込んでしまった!!!。
やれやれ・・・。
奥の方のラインは細く切れやすいので、十分注意するようにとご注意を受ける。
往路で左のバンジーをかける際も、アローホルダーを巻き込んでいた(気づいたのはエキジットの時)。
やれやれ・・・。
隘路の通過は洞窟潜水では当たり前のスキルだけど、状況は千差万別。
それら全てをトレーニングで経験するわけにはいかない。
見よう見まねから始まり、自分の体形や装備の特徴を生かしながら、一つずつが異なる隘路を想像力と創造力を最大限に発揮して通り抜けていく。
今日は、膨らんだBCの脇が引っかかったりもした(ブラダーにエアが入ると縁が身体から剥がれる:極狭のところでは一時的にエアを抜いてぺったんこにするらしい)。
実際に、そういうところを通り抜けなければ分からない。
明日のモンキーダスト(急遽日程変更になりました)は、ハイロさんの事前の話では広いそうだからな(ホントかあ?)。
期待しよう。
昨日に引き続き、今日も2本目のエキジット後の「山登り」で滑落した!!(←2回目)。
左のすねを強打する。
やれやれ・・・。
7mmのウェットスーツのおかげでけがはなかった(毛が無くて(怪我無くて)良かったという洒落は、メキシコじゃあ通じないだろうな・・・)。
2本目のエントリー直後に、ハイロさんが泳いでいるところをビデオ撮影した(カメラマンは竹内さん)。
3個のビデオライトを置いて、照明もバッチリ!。
ハイロさんが営業で使うらしい(未確認)。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子はその間、ライトを手で覆って邪魔にならないように待機だ。
撮影場所(1本目の出口付近の鍾乳石(石柱)が沢山あるところ)への往復、撮影時間で20分ほど掛かった。
2本のダイビングを終わって、へろへろになって帰路に着く。
幹線道路までは短く、車の中であまりゆすられ続けることもなかった。
今回の一連のダイビングは、殆どがダブルタンクでは通過不能なケーブだ(ダブルタンクダイバーを見たのはチャンホールくらいか)。
ぺったんこなところは当たり前、真横になって通り抜けるところも数知れず、タンクは都合3回外した(片側だけ)。
それはもう、ケーブダイビングでは当たり前の話で話題にもならない。
ちなみにぺったんこなところは、ふつーにエアシェアしながら通り抜け可能なわけだから(十分な幅があれば)、少なくともサイドマウントではリストリクションには当たらない。
探検じゃない。
レジャーであり、観光であり、レクリエーションなわけだ(レクリエーショナルダイビングじゃないけど:指導団体によって呼称は異なるようですが)。
装備とスキルで、人様が引いてくれたラインをたどる。
人間が潜って引いたラインだからな。
崩落でもしていない限り、後に続く人が通れることは確実だ。
ハイロさんは、ラインがほつれたところを補修したり、緩んだラインを鍾乳石に巻き付けてテンションを回復したりしながら通過していく。
パーマネントラインといえども、更新していかなければ傷んでしまう(アローには張り替えた時期が書いてあるそうです:浮沈子は未確認)。
カラベラでは、カバーンラインが切れそうになっていたしな。
人が作りし物は必ず壊れる。
それを、バンジーかける時に絡めてしまうなんてのは言語道断!。
深く深く(水深6mくらいか)反省だな・・・。
幸い、ラインに損傷を与える前に気づいて良かった。
明日はいよいよダイビング最終日。
体調次第だが、明後日のガス抜きの日は自転車で走り回る予定だ。
ホテルにもレンタルの自転車は置いてあるんだが、こっちの自転車の多くには、なんとブレーキがない!!。
漕ぐのをやめて、足をついて止める!。
まあ、メキシコですから・・・。
もちろん、ブレーキ付きの自転車もあるし、浮沈子は未確認だが電動アシスト付きのもあるようだ。
坂がないので、電動アシストはいらないけど、せめてブレーキ付きがいいな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
往路で後ろから見ていただいている竹内さんに、ダイビングにおける改善点を聞いてみた(言いたいことは、本音では山のようにあるだろうけど)。
・前のダイバーとの距離が空き過ぎる(浮沈子は5mくらい:理想は2m)。
・ポジション取りが悪い(ずーっとガイドさんの真後ろを泳いでいる:少しズレた方がいい)。
・水底に近過ぎ、タンクを擦ることがある(タンクがボトムに当たるのはDリングの位置を変えて改善済み:後は本人が泳ぐ高さの問題だな)。
・ラインの真上あるいは近くを泳ぎ過ぎ。
トリムについては特に問題なく、キックの癖についても特段の指摘はなかった。
今回のツアーの目標は「ケーブダイビングを楽しむ」だったが、洞窟愛に目覚めたとは言い難い(やっぱ、カリブ海の方がいい!)。
前後にコアなケーブダイバーがいて、コアなエリアに連れて行ってくれているんだが、そして、そりゃあ彼らにとっては「楽しい」だろうけど、繊細な鍾乳石や細い石筍、シルティなボトムを見ると緊張してビビる浮沈子には理解し難い。
蹴っ飛ばしてもびくともしないくらいなぶっとい石柱なら安心だがな(蹴っていいわけじゃありませんが)。
まあいい。
洞窟愛はともかく、隘路通過のスキルや器材の設えについては、少しだけモチベーションが高まった気がする。
わざわざそういう狭いところに行こうとは思わないけど、遭遇した際にアドレナリンが出まくるのを感じる(そうなのかあ?)。
どうやって攻略しようかと考えを巡らせる(休むに似たり・・・)。
それは、まあ、正直言って楽しい。
自分なりの課題としては、車両感覚(自分の身体や器材の広がり)を正確に認識することだな。
ハイロさんの動きを見ていると、フィンの先に目玉が付いているんじゃないかと思うくらいな距離で鍾乳石をクリアしていく(もう1cmくらいです)。
うわっ!。
思わず声が出るほどだ。
浮沈子は、少し下の方を泳いで、フィンキックも小刻みにして進む。
キックの数は10倍くらいか(まあ、3倍は蹴ってるな)。
夕食時に、竹内さんと日本におけるケーブダイビングの状況についても話した。
こっちにいると、多くのダイバーがケーブダイビングをふつーに楽しんでいるのを目にする(まあ、そういう環境があるからでしょうけど)。
水中洞窟ですれ違うダイバーもいるしな(今回は2回くらいですが)。
洞窟潜水がレクリエーションとして成立していることを肌で感じる。
翻って日本から見れば、ケーブダイビングは特殊なダイビングで、限られた人だけが楽しむものだという固定観念が出来上がっているように感じる。
確かに、ダブルタンク担いだりするのは大変だけど、サイドマウントなら1本ずつ運べるし、練習すればジジイの浮沈子でも潜れる。
今回のように、ポーターさんを雇えばエントリーエキジットのストレスも軽減できる(世界で一番重い自分の身体は運ばなくちゃならんけどな)。
全てのケーブが無茶苦茶狭いわけではないし、レベルに応じて楽しめるというのは海洋などオープンウォーターな環境でも同じだ。
浮沈子はフルケーブダイバーで、タンクは2本もちで減圧なしの環境でしか潜れない初心者だ。
経験値も低いし、何より体がついていかない。
無理をせず、自分で楽しめる範囲で潜っているだけだ。
それは人によって異なるだろうから、Tとかジャンプ、ギャップなしで潜るイントロケーブだって構わないと思う(実際にはフルケーブダイバーへのステップだけど)。
いや、カバーンだって構わない。
どころか、フルケーブダイビングをしてても、カバーンの方が楽しいという人もいる。
3000はあるといわれるセノーテは、すぐに潜れるものに限っても1000を超える。
それぞれが巨大なケーブシステムとして複雑につながり、無数の脇道がある。
それらを数え上げれば、レクリエーションとして潜れるルートは1万じゃ効かないだろうな。
コンチャの帰りに、最近発見されたセノーテの下見に行った(陸上です)。
浮沈子は車の中でお留守番(ぶっちゃけ興味ないんで)。
ハイロさんたちは、鉈を手にジャングルの中に分け入っていく。
そういう「探検」としての要素もあり、そっち方面に興味があればそういう道もある。
洞窟潜水は多様だ。
カバーンエリアをガイドの後をついて泳ぐのは、一応、オープンウォーターのCカードでも構わない(カバーンダイバーである必要はありません:ただし、浮沈子的にはそのコースを受けておくことをお勧めします:また、18mを超えるアンヘリータのような竪穴を潜るにはアドバンスドダイバー(PADIの場合)である必要があります)。
中性浮力とトリムが取れれば、「体験カバーンダイビング」として、シングルタンクでも潜れる。
もちろん、死神マークの看板の奥に行くことはできない。
必要となる器材、それを使いこなし、ルールを覚え、スキルをアップして初めて洞窟の奥へと進むことができる。
どんなダイビングでもそうだけど、そのカードを手にした時は最低必要な条件を満たしたに過ぎないからな。
徐々に経験を積みながら、名実ともにそのカードに相応しいダイバーになっていくわけだ。
個人差があるから、そしてテクニカルダイビングでは、よりハイリスクな環境に身を置くことになるから、どのくらいでどうなるということは言えない。
浮沈子は、レベル的に洞窟潜水でこれ以上先に進むことはない。
十分だ(十分過ぎ!)。
ステージタンクを持ち込んだり、スクーターでぶっ飛ばしたり、リブリーザーで楽しんだりはしない。
澄み切ったケーブの水の中で、ゆっくりと泳ぎながらライトに照らされた洞窟を眺めているだけで十分だ。
が、やっぱ、カリブ海に潜ってた方がいいに決まっている(そうなのかあ?)。
明日は最終日。
そろそろ休んでおかないとな・・・。
(追加:ポーターのおじさんは「チランゴさん」だそうです。)
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